説明

電子機器及び電子機器システム

【課題】 ポータブル音響機器を外部機器で制御する場合の利便性を向上する。

【解決手段】 ポータブル音響機器10のキー16に割当てられた外部機器30のキー37が押下された場合に、そのキー37が押下されたことを示す電圧のアナログ信号が、 マイクロコンピュータ31及び電圧変換部33により生成され、ヘッドフォン端子19を介してマイクロコンピュータ13に入力される。マイクロコンピュータ 13の点灯機能13dは、そのアナログ信号に基づきキー16に割当てられた外部機器30のキー37が押下されたと判断し、液晶表示パネル15のバックライ ト17及びキー16の周囲を明るくするLEDライト18を点灯させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】

この発明は、電子機器及び電子機器システムに関する。
【背景技術】
【0002】

ポータブルHDDプレーヤは、楽曲等の音響情報を蓄積して利用者に提供することが可能であると共に、その音響情報を蓄積する容量も大きいので、広く利用されつつある。
【0003】

従来のポータブルHDDプレーヤには、例えば特許文献1に記載されたものがある。

【特許文献1】特開2003−295896号公報
【0004】

特許文献1のポータブルHDDプレーヤのケースには、利用者が操作や設定を行うための各種キーが配置されるとともに、設定内容等を表示する液晶表示装置が 配置されている。このポータブルHDDプレーヤは、電池を内蔵し、この電池を駆動電源としている。さらに、このポータブルHDDプレーヤには、外部機器を 接続するための端子が設けられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】

外部機器を接続する端子に外部機器を接続し、外部機器に設けられたキーを操作することにより、利用者の所望する楽曲等の再生が可能になる。しかしながら、 ポータブルHDDプレーヤの液晶表示装置や、そのバックライトや、ポータブルHDDプレーヤの各種キーの周辺を明るくするLED等は、低消費電力のため に、特定のキーが押下されないと点灯しない構成になっている。
【0006】

したがって、外部機器のキーを操作しても、ポータブルHDDプレーヤの液晶表示装置や、そのバックライトや、ポータブルHDDプレーヤの各種キーの周辺を 明るくするLED等が点灯しない。これらを点灯させるためには、利用者がポータブルHDDプレーヤの特定のキーを操作する必要があり、不便であった。
【0007】

本発明は、このような現状に鑑みてなされた発明であり、ポータブルHDDプレーヤ等の音響機器のように、蓄積した情報を提供する電子機器の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】

上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る電子機器は、

情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、

前記筐体にはキーと液晶表示パネルと該液晶表示パネルのバックライトと外部機器接続用の入力端子とが配置され、

前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、

前記外部機器が操作されたことを検出する検出手段と、

前記検出手段が前記外部機器が操作されたことを検出した場合に、前記バックライトを点灯させる点灯手段と、

を備えることを特徴とする。
【0009】

なお、前記点灯手段は、前記バックライトを点灯させてから所定時間が経過したとき該バックライトを消灯させてもよい。
【0010】

上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る電子機器は、

情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、

前記筐体にはキーと液晶表示パネルと外部機器接続用の入力端子とが配置され、

前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、

前記外部機器が操作されたことを検出する検出手段と、

前記検出手段が前記外部機器が操作されたことを検出した場合に、前記液晶表示パネルに情報を表示する表示制御手段と、

を備えることを特徴とする。
【0011】

なお、前記表示制御手段は、前記液晶表示パネルに情報を表示してから所定時間が経過したときに該液晶表示パネルでの情報の表示を停止してもよい。
【0012】

上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係る電子機器は、

情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、

前記筐体にはキーと該キーの周辺を明るくするためのライトと外部機器接続用の入力端子とが配置され、

前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、

前記外部機器が操作されたことを検出する検出手段と、

前記検出手段が前記外部機器が操作されたことを検出した場合に、前記ライトを点灯させる点灯手段と、

を備えることを特徴とする。
【0013】

なお、前記点灯手段は、前記ライトを点灯させてから所定時間が経過したとき該ライトを消灯させてもよい。
【0014】

上記目的を達成するために、本発明の第4の観点に係る電子機器は、

情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、

前記筐体にはキーと液晶表示パネルと該液晶表示パネルのバックライトと外部機器接続用の入力端子とが配置され、

前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、

前記外部機器が前記入力端子に接続されたか否かを検出する検出手段と、

前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されたことを検出した場合に、前記バックライトを点灯させる点灯手段と、

を備えることを特徴とする。
【0015】

なお、前記点灯手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したときに前記バックライトを消灯させてもよい。
【0016】

上記目的を達成するために、本発明の第5の観点に係る電子機器は、

情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、

前記筐体にはキーと液晶表示パネルと外部機器接続用の入力端子とが配置され、

前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、

前記外部機器が前記入力端子に接続されたか否かを検出する検出手段と、

前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されたことを検出した場合に、前記液晶表示パネルに情報を表示する表示制御手段と、

を備えることを特徴とする。
【0017】

なお、前記表示制御手段は、前記液晶表示パネルに情報を表示してから所定時間が経過したときに該液晶表示パネルでの情報の表示を停止してもよい。
【0018】

上記目的を達成するために、本発明の第6の観点に係る電子機器は、

情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、

前記筐体にはキーと該本体キーの周辺を明るくするためのライトと外部機器接続用の入力端子とが配置され、

前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、

前記外部機器が前記入力端子に接続されたか否かを検出する検出手段と、

前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されたことを検出した場合に、前記ライトを点灯させる点灯手段と、

を備えることを特徴とする。
【0019】

なお、前記点灯手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したときに該ライトを消灯させてもよい。
【0020】

上記目的を達成するために、本発明の第7の観点に係る電子機器は、

情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、

前記筐体にはキーと液晶表示パネルと該液晶表示パネルのバックライトと外部機器接続用の入力端子とが配置され、

前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、

前記外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたか否かを検出する検出手段と、

前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたことを検出した場合に、前記バックライトを点灯させる点灯手段と、

を備えることを特徴とする。
【0021】

なお、前記点灯手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したとき或いは前記バックライトを点灯させてから所定時間が経過したときに該バックライトを消灯させてもよい。
【0022】

上記目的を達成するために、本発明の第8の観点に係る電子機器は、

情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、

前記筐体にはキーと液晶表示パネルと外部機器接続用の入力端子とが配置され、

前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、

前記外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたか否かを検出する検出手段と、

前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたことを検出した場合に、前記液晶表示パネルに情報を表示する表示制御手段と、

を備えることを特徴とする。
【0023】

なお、前記表示制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したとき或いは前記液晶パネルに情報を表示してから所定時間が経過したときに該液晶表示パネルでの情報の表示を停止してもよい。
【0024】

上記目的を達成するために、本発明の第9の観点に係る電子機器は、

情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、

前記筐体にはキーと該本体キーの周辺を明るくするためのライトと外部機器接続用の入力端子とが配置され、

前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、

前記外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたか否かを検出する検出手段と、

前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたことを検出した場合に、前記ライトを点灯させる点灯手段と、

を備えることを特徴とする。
【0025】

なお、前記点灯手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したとき或いは前記ライトを点灯させてから所定時間が経過したときに該ライトを消灯させてもよい。
【0026】

前述の本発明の第1〜第9の観点に係る電子機器において、前記蓄積手段に蓄積された情報を前記外部機器を介して出力してもよい。
【0027】

また、前記外部機器は、当該電子機器のリモートコントローラであってもよい。
【0028】

また、前記外部機器は、前記入力端子に対して無線で接続されてもよい。
【0029】

また、前記情報は音響を表し、前記情報を再生して出力してもよい。
【0030】

上記目的を達成するために、本発明の第10の観点に係る電子機器システムは、

情報を蓄積する蓄積手段、該蓄積手段を内蔵する筐体、前記筐体に配置されたキー、前記筐体に配置された液晶表示パネル、前記液晶表示パネルのバックライ ト、外部機器接続用の入力端子、前記外部機器が操作されたことを検出する検出手段、及び前記検出手段が前記外部機器が操作されたことを検出した場合に前記 バックライトを点灯させる点灯手段を備え、前記情報を出力する電子機器と、

前記入力端子に接続され、キーを持つ外部機器とを備え、

前記電子機器のキー或いは前記外部機器のキーの操作に基づいて前記情報を出力することを特徴とする。
【0031】

なお、前記点灯手段は、前記バックライトを点灯させてから所定時間が経過したとき該バックライトを消灯させてもよい。
【0032】

上記目的を達成するために、本発明の第11の観点に係る電子機器システムは、

情報を蓄積する蓄積手段、これを内蔵する筐体、前記筐体に配置されたキー、前記筐体に配置された液晶表示パネル、外部機器接続用の入力端子、前記外部機器 が操作されたことを検出する検出手段、及び前記検出手段が前記外部機器が操作されたことを検出した場合に、前記液晶表示パネルに情報を表示する表示制御手 段を備え、前記蓄積手段に蓄積された情報を出力する電子機器と、

前記入力端子に接続され、キーを持つ外部機器とを備え、

前記電子機器のキー或いは前記外部機器のキーの操作に基づいて前記蓄積手段に蓄積された情報を出力することを特徴とする。
【0033】

なお、前記表示制御手段は、前記液晶表示パネルに情報を表示してから所定時間が経過したときに該液晶表示パネルでの情報の表示を停止してもよい。
【0034】

上記目的を達成するために、本発明の第12の観点に係る電子機器システムは、

情報を蓄積する蓄積手段、これを内蔵する筐体、前記筐体に配置されたキー、該キーの周辺を明るくするためのライト、外部機器接続用の入力端子、前記外部機 器が操作されたことを検出する検出手段、及び前記検出手段が前記外部機器が操作されたことを検出した場合に、前記ライトを点灯する点灯手段を備え、前記情 報を出力する電子機器と、

前記入力端子に接続され、キーを持つ外部機器とを備え、

前記電子機器のキー或いは前記外部機器のキーの操作に基づいて前記情報を出力することを特徴する。
【0035】

なお、前記点灯手段は、前記ライトを点灯させてから所定時間が経過したとき該ライトを消灯させてもよい。
【0036】

上記目的を達成するために、本発明の第13の観点に係る電子機器システムは、

情報を蓄積する蓄積手段、これを内蔵する筐体、前記筐体に配置されたキー、前記筐体に配置された液晶表示パネル、該液晶表示パネルのバックライト、外部機 器接続用の入力端子、前記外部機器が前記入力端子に接続されたか否かを検出する検出手段、及び前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されたこと を検出した場合に前記バックライトを点灯させる点灯手段を備え、前記情報を出力する電子機器と、

前記入力端子に接続され、キーを持つ外部機器とを備え、

前記電子機器のキー或いは前記外部機器のキーの操作に基づいて前記情報を出力することを特徴とする。
【0037】

なお、前記点灯手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したときに前記バックライトを消灯させてもよい。
【0038】

上記目的を達成するために、本発明の第14の観点に係る電子機器システムは、

情報を蓄積する蓄積手段、これを内蔵する筐体、前記筐体に配置されたキー、前記筐体に配置された液晶表示パネル、外部機器接続用の入力端子、前記外部機器 が前記入力端子に接続されたか否かを検出する検出手段、及び前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されたことを検出した場合に、前記液晶表示パ ネルに情報を表示する表示制御手段を備え、前記蓄積手段に蓄積された情報を出力する電子機器と、

前記入力端子に接続され、キーを持つ外部機器とを備え、

前記電子機器のキー或いは前記外部機器のキーの操作に基づいて前記蓄積手段に蓄積された情報を出力することを特徴とする。
【0039】

なお、前記表示制御手段は、前記液晶表示パネルに情報を表示してから所定時間が経過したときに該液晶表示パネルでの情報の表示を停止してもよい。
【0040】

上記目的を達成するために、本発明の第15の観点に係る電子機器システムは、

情報を蓄積する蓄積手段、これを内蔵する筐体、前記筐体に配置されたキー、該キーの周辺を明るくするためのライト、外部機器接続用の入力端子、前記外部機 器が前記入力端子に接続されたか否かを検出する検出手段、及び前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されたことを検出した場合に、前記ライトを 点灯させる点灯手段を備え、前記情報を出力する電子機器と、

前記入力端子に接続され、キーを持つ外部機器とを備え、

前記電子機器のキー或いは前記外部機器のキーの操作に基づいて前記情報を出力することを特徴とする。
【0041】

なお、前記点灯手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したときに該ライトを消灯させてもよい。
【0042】

上記目的を達成するために、本発明の第16の観点に係る電子機器システムは、

情報を蓄積する蓄積手段、これを内蔵する筐体、前記筐体に配置されたキー、前記筐体に配置された液晶表示パネル、該液晶表示パネルのバックライト、外部機 器接続用の入力端子、前記外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたか否かを検出する検出手段、及び前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続 されて操作されたことを検出した場合に、前記バックライトを点灯させる点灯手段を備え、前記情報を出力する電子機器と、

前記入力端子に接続され、キーを持つ外部機器とを備え、

前記電子機器のキー或いは前記外部機器のキーの操作に基づいて前記情報を出力することを特徴とする。
【0043】

なお、前記点灯手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したとき或いは前記バックライトを点灯させてから所定時間が経過したときに該バックライトを消灯させてもよい。
【0044】

上記目的を達成するために、本発明の第17の観点に係る電子機器システムは、

情報を蓄積する蓄積手段、これを内蔵する筐体、前記筐体に配置されたキー、前記筐体に配置された液晶表示パネル、外部機器接続用の入力端子、前記外部機器 が前記入力端子に接続されて操作されたか否かを検出する検出手段、及び前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたことを検出した場 合に、前記液晶表示パネルに情報を表示する表示制御手段を備え、前記蓄積手段に蓄積された情報を出力する電子機器と、

前記入力端子に接続され、キーを持つ外部機器とを備え、

前記電子機器のキー或いは前記外部機器のキーの操作に基づいて前記蓄積手段に蓄積された情報を出力することを特徴とする。
【0045】

なお、前記表示制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したとき或いは前記液晶パネルに情報を表示してから所定時間が経過したときに該液晶表示パネルでの情報の表示を停止してもよい。
【0046】

上記目的を達成するために、本発明の第18の観点に係る電子機器システムは、

情報を蓄積する蓄積手段、これを内蔵する筐体、前記筐体に配置されたキー、該キーの周辺を明るくするためのライト、外部機器接続用の入力端子、前記外部機 器が前記入力端子に接続されて操作されたか否かを検出する検出手段、及び前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたことを検出した 場合に、前記ライトを点灯させる点灯手段を備え、前記情報を出力する電子機器と、

前記入力端子に接続され、キーを持つ外部機器とを備え、

前記電子機器のキー或いは前記外部機器のキーの操作に基づいて前記情報を出力することを特徴とする
【0047】

なお、前記点灯手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したとき或いは前記ライトを点灯させてから所定時間が経過したときに該ライトを消灯させてもよい。
【0048】

前述の本発明の第10〜第18の観点に係る電子機器システムにおいて、前記蓄積手段に蓄積された情報を前記外部機器を介して出力してもよい。
【0049】

また、前記外部機器は、前記電子機器のリモートコントローラであってもよい。
【0050】

また、前記外部機器は、前記入力端子に対して無線で接続されてもよい。
【0051】

また、前記蓄積手段に蓄積された情報は音響を表し、前記情報を再生して出力してもよい。
【発明の効果】
【0052】

本発明によれば、外部機器の操作時に、自動的に液晶表示パネルのバックライト或いは本体キーの周辺を明るくするためのライトが点灯し、利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0053】

以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について詳細に説明する。

[第1の実施形態]

図1は、本発明の第1の観点に係る実施形態のポータブル音響機器10と外部機器30を示す構成図である。
【0054】

このポータブル音響機器10は、音響情報を蓄積する蓄積部11と、機器全体の駆動源となる電池12と、マイクロコンピュータ(マイコン)13と信号増幅部14とを備え、これらが筐体に内蔵されている。
【0055】

ポータブル音響機器10の筐体には、液晶表示パネル(LCD)15と複数のキー16が配置されている。液晶表示パネル15の背面には、バックライト17が 組み込まれている。また、ポータブル音響機器10の筐体には、キー16の周辺を明るくするためのLEDライト18と、外部機器30が接続される入出力ポー トとしてのヘッドフォン端子19とが、組み込まれている。ポータブル音響機器10の所定のキー16を押下すると、液晶表示パネル15のバックライト17及びLEDライト18を点灯させることができる。
【0056】

マイクロコンピュータ13は、ポータブル音響機器10の制御を行う手段であり、その機能には、外部機器30から与えられたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換機能13aと、そのデジタル信号で特定されたキー16が押下された場合と同様の制御信号を生成するキードライブ機能13bと、キー16が 実際に押下されたことにより発生する制御信号或いはキードライブ機能13bで生成した制御信号により、信号増幅部14の増幅率等を制御するキー処理アプ リーション機能13cとが、含まれる。さらに、マイクロコンピュータ13の機能には、従来にはない、点灯機能13dが追加されている。この点灯機能13d は、A/D変換機能13aによってアナログ信号から変換されたデジタル信号が、当該装置のキー16のいずれかを示す場合に、液晶表示パネル15のバックラ イト17及びLEDライト18を点灯させる機能である。
【0057】

信号増幅部14は、蓄積部11から読み出した情報を、マイクロコンピュータ13のキー処理アプリケーション機能13cから与えられた制御信号で制御された増幅率で増幅する機能を持つ。
【0058】

外部機器30は、再生音をユーザの所望する音量に調整する機器であり、マイクロコンピュータ(マイコン)31と、信号増幅部32と、電圧変換部33とを備え、これらが筐体に内蔵されている。
【0059】

外部機器30の筐体には、ポータブル音響機器10のヘッドフォン端子19に接続されるライン入力端子34と、リモートコントローラ(リモコン)35の発生する赤外線を受光するリモコン受光部36と、複数のキー37とが配置されている。
【0060】

信号増幅部32の入力側は、ライン入力端子34に接続され、信号増幅部32の出力側に、スピーカ38が接続されている。
【0061】

複数のキー37には、信号増幅部32の増幅率を設定するものや、ポータブル音響機器10のキー16に割り当てられたものもある。各キー37は、マイクロコ ンピュータ31に接続され、どのキー37が押下されたかが、マイクロコンピュータ31によってスキャンされる。リモコン受光部36もマイクロコンピュータ 31に接続され、リモートコントローラ35の操作内容がマイクロコンピュータ31に認識される構成である。マイクロコンピュータ31の発生する制御信号が 電圧変換部33に入力される。電圧変換部33は電圧を発生する回路であり、入力された制御信号に応じて発生する電圧を変化させてアナログ信号を発生する。 電圧変換部33の出力側が、ライン入力端子34に接続されている。この電圧変換部33の発生するアナログ信号が、マイクロコンピュータ13に入力される。
【0062】

次に、ポータブル音響機器10と外部機器30の動作を説明する。

利用者は、ポータブル音響機器10のキー16、外部機器30のキー37或いはリモートコントローラ35を操作し、蓄積部11に蓄積されている音響情報を選択すると共に、選択した音響情報の再生音の音量を設定する。
【0063】

ポータブル音響機器10のキー16を操作する場合には、最初に所定のキー16を選択して押下することにより、液晶表示パネル15のバックライト17と LEDライト18とが点灯し、液晶表示パネル15の表示が可視となるとともに、キー16の周辺が明るくなり、利用者の後続する操作が容易になる。
【0064】

リモートコントローラ35を操作してバックライト17とLEDライト18とを点灯させる場合には、リモートコントローラ35により、ポータブル音響機器 10のキー16を指定する。この指定したキー16の情報は、リモコン受光部36を介してマイクロコンピュータ31に入力される。外部機器30のキー37を 使用する場合には、ポータブル音響機器10のキー16に割り当てられたキー37を押下すると、押下したキー37の情報がマイクロコンピュータ31に入力さ れる。マイクロコンピュータ31は、電圧変換部33に制御信号を与え、電圧変換部33から、入力された情報に対応するキー16を示す電圧のアナログ信号を 発生させる。
【0065】

アナログ信号は、ライン入力端子34及びヘッドフォン端子19を介してマイクロコンピュータ13に入力される。A/D変換機能13aは、アナログ信号に対応するデジタル信号を発生する。キードライブ機能13bは、そのデジタル信号で特定されたキー16が押下された場合と同様の制御信号を生成する。点灯機能 13dは、キードライブ機能13bで生成した制御信号に基づき、利用者がリモートコントローラ35或いは外部機器30を用いて複数のキー16のうちのいずれかを選択したことを検出し、バックライト17及びLEDライト18を点灯させる。
【0066】

ポータブル音響機器10を操作して蓄積部11に蓄積されている音響情報を選択し、選択した音響情報の再生音の音量を設定する場合、利用者は、所定のキー 16を選択して押下する。マイクロコンピュータ13のキードライブ機能13bは、押下されたキー16を特定し、そのキー16に対応する制御信号を発生し、 キー処理アプリケーション機能13cがポータブル音響機器10内を制御する。
【0067】

例えば、押下されたキー16によって、蓄積部11に蓄積された音響情報が選択された場合には蓄積部11が制御され、その音響情報が信号増幅部14に与えら れ、信号増幅部14が音響情報を再生信号に変換して出力する。押下されたキー16によって、信号増幅部14での増幅率が指定される場合には、その情報が信 号増幅部14を制御するキー処理アプリーション機能13cを経由して信号増幅部14に与えられ、信号増幅部14が音響情報を再生信号として出力する際の増 幅率が設定される。
【0068】

外部機器30を操作して蓄積部11に蓄積されている音響情報を選択する場合、これを設定するキー16に割当てられたキー37を選択して押下する。リモート コントローラ35を利用する場合も、音響情報を選択するキー16を指定する。これらの情報は、マイクロコンピュータ31に入力される。マイクロコンピュー タ31は、電圧変換部33に制御信号を与え、入力された情報に対応するキー16を示す電圧のアナログ信号を電圧変換部33から、発生させる。
【0069】

アナログ信号は、ライン入力端子34及びヘッドフォン端子19を介してマイクロコンピュータ13に入力される。A/D変換機能13aは、アナログ信号に対 応するデジタル信号を発生する。キードライブ機能13bは、そのデジタル信号で特定されたキー16が押下された場合と同様の制御信号を生成する。その制御 信号に基づき、キー処理アプリケーション機能13cは蓄積部11を制御し、蓄積部11に蓄積された音響情報が選択され、その音響情報が信号増幅部14に与 えられる。信号増幅部14は、音響情報を再生信号に変換して外部機器30の信号増幅部32を介してスピーカ38に与える。
【0070】

スピーカ38から出力する再生音の音量を外部機器30或いはリモートコントローラ35で調整する場合、利用者は信号増幅部32の増幅率を設定するキー37 を選択するか、或いはリモートコントローラ35でそのキー37を指定する。これらの情報がマイクロコンピュータ31に入力され、マイクロコンピュータ31 が、信号増幅部32の増幅率を設定する。これにより、スピーカ38から出力される再生音の音量が調節される。
【0071】

以上のように、本実施形態では、ポータブル音響機器10のキー16に割当てられたキー37を押下するか、リモートコントローラ35でキー16を指定するだ けで、バックライト17及びLEDライト18が点灯するので、外部機器30或いはリモートコントローラ35を操作する利用者が、ポータブル音響機器10の キー16を操作する必要がなくなり、利便性が向上する。
【0072】

[第2の実施形態]

図2は、本発明の第2の観点に係る実施形態のポータブル音響機器50と外部機器70を示す構成図である。
【0073】

このポータブル音響機器50は、音響情報を蓄積する蓄積部51と、機器全体の駆動源となる電池52と、マイクロコンピュータ(マイコン)53と信号増幅部54とを備え、これらが筐体に内蔵されている。
【0074】

ポータブル音響機器50の筐体には、液晶表示パネル(LCD)55と複数のキー56が配置されている。液晶表示パネル55の背面には、バックライト57が 組み込まれている。また、ポータブル音響機器50の筐体には、キー56の周辺を明るくするためのLEDライト58と、外部機器70が接続される入出力ポー トとしてのヘッドフォン端子59とが、組み込まれている。
【0075】

ヘッドフォン端子59に外部機器70が接続されたときに、その情報がマイクロコンピュータ53に通知される構成になっている。
【0076】

また、第1の実施形態と同様に、ポータブル音響機器50の所定のキー56を押下すると、液晶表示パネル55のバックライト57及びLEDライト58を点灯させることができる。
【0077】

マイクロコンピュータ53は、ポータブル音響機器50の制御を行う手段であり、その機能には、外部機器70から与えられたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換機能53aと、そのデジタル信号で特定されたキー56が押下された場合と同様の制御信号を生成するキードライブ機能53bと、キー56が 実際に押下されたことにより発生する制御信号或いはキードライブ機能53bで生成した制御信号により、信号増幅部54の増幅率等を制御するキー処理アプ リーション機能53cとが、含まれる。
【0078】

さらに、マイクロコンピュータ53の機能には、第1の実施形態の点灯機能13dの代わりとなる接続検出機能53dが設けられている。この接続検知機能 53dは、ヘッドフォン端子59に外部機器70が接続されたことを検出し、液晶表示パネル55のバックライト57及びLEDライト58を点灯させる機能で ある。
【0079】

信号増幅部54は、蓄積部51から読み出した音響情報を再生信号として、マイクロコンピュータ53のキー処理アプリケーション機能53cから与えられた制御信号で制御された増幅率で増幅する機能を持つ。
【0080】

外部機器70は、再生音をユーザの所望する音量に調整する機器であり、マイクロコンピュータ(マイコン)71と、信号増幅部72と、電圧変換部73とを備え、これらが筐体に内蔵されている。
【0081】

外部機器70の筐体には、ポータブル音響機器50のヘッドフォン端子59に接続されるライン入力端子74と、リモートコントローラ(リモコン)75の発生する赤外線を受光するリモコン受光部76と、複数のキー77とが配置されている。
【0082】

信号増幅部72の入力側は、ライン入力端子74に接続され、信号増幅部72の出力側に、スピーカ78が接続されている。
【0083】

複数のキー77には、信号増幅部72の増幅率を設定するものや、ポータブル音響機器50のキー56に割り当てられたものもある。各キー77は、マイクロコ ンピュータ71に接続され、どのキー77が押下されたかが、マイクロコンピュータ71によってスキャンされる。リモコン受光部76もマイクロコンピュータ 71に接続され、リモートコントローラ75の操作内容がマイクロコンピュータ71に認識される構成である。マイクロコンピュータ71の発生する制御信号が 電圧変換部73に入力される。
【0084】

電圧変換部73は電圧を発生する回路であり、入力された制御信号に応じて発生する電圧を変化させてアナログ信号を発生する。電圧変換部73の出力側が、ラ イン入力端子74に接続されている。この電圧変換部73の発生するアナログ信号が、マイクロコンピュータ53に入力される。
【0085】

以上の構成のポータブル音響機器50のヘッドフォン端子59に外部機器70のライン入力端子74を接続すると、電圧変換部73が発生する電圧がマイクロコ ンピュータ53に入力される。マイクロコンピュータ53の接続検出機能53dは、ヘッドフォン端子59に外部機器70のライン入力端子74が接続されるこ とで入力される電圧から、外部機器70が接続されたことを検出し、液晶表示パネル55のバックライト57及びLEDライト58を点灯させる。ヘッドフォン 端子59から外部機器70がはずされると、ヘッドフォン端子59に入力される電圧がなくなるので、これを検出して、液晶表示パネル55のバックライト57 及びLEDライト58を消灯させて消費電力を低減する。
【0086】

バックライト57及びLEDライト58を点灯及び消灯以外の動作は、第1の実施形態のポータブル音響機器10及び外部機器30の動作と同じ動作が、ポータブル音響機器50及び外部機器70で行われる。
【0087】

以上のように、この第2の実施形態では、ヘッドフォン端子59に外部機器70のライン入力端子74を接続すると、液晶表示パネル55のバックライト57及びLEDライト58が自動的に点灯するので、第1の実施形態と同様に、外部機器70或いはリモートコントローラ75を操作する利用者が、ポータブル音響機 器50のキー56を操作する必要がなくなり、利便性が向上する。さらに、本実施形態では、バックライト57及びLEDライト58を点灯させるための、操作 も不要である。また、外部機器70が接続されていることが検出されている状態で、キー操作に相当する信号がヘッドフォン端子59に入力されたとき、バック ライト57及びLEDライト58を点灯させてもよい。この場合、ヘッドフォン端子59から外部機器70がはずされたことが判明したときにバックライト57 及びLEDライト58を消灯してもよいし、バックライト57及びLEDライト58を点灯させてから所定時間が経過したときにこれらを消灯させてもよい。
【0088】

なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。

例えば、バックライト17,57及びLEDライト18,58の両方を点灯させなくてもよく、例えばバックライト17,57のみ或いはLEDライト18,58のみを点灯させてもよい。

また、外部機器30,70がヘッドフォン端子19,59に接続されたとき或いは外部機器30,70の操作が行われたときに液晶表示パネル15,55を点灯 させ、外部機器30,70がヘッドフォン端子19,59からはずされたときに或いは液晶表示パネル15,55が表示されてから所定時間が経過後に、その液 晶表示パネル15,55の表示を停止する構成にしてもよい。
【0089】

また、リモートコントローラ35,75は、外部機器30,70の操作を指示するものであるが、ポータブル音響機器10,50にリモコン受光部を設け、リ モートコントローラ35,75の操作で、バックライト17,57及びLEDライト18,58の点灯を制御する構成にしてもよい。
【0090】

さらに、蓄積部11,51で蓄積して外部機器30,70を介して出力する情報は、音響情報に限定されるものではなく、他の情報でもよい。例えば映像情報等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0091】

【図1】本発明の第1の実施形態に係るポータブル音響機器と外部機器とを示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るポータブル音響機器と外部機器とを示す構成図である。
【符号の説明】
【0092】

10,50 ポータブル音響機器

11,51 蓄積部

12,52 電池

13,53 マイクロコンピュータ

13a,53a A/D変換機能

13b,53b キードライブ機能

13c,53c キー処理アプリケーション機能

13d 点灯機能

53d 接続検出機能

14,54 信号増幅部

15,55 液晶表示パネル

16,56 キー

17,57 バックライト

18,58 LEDライト

19,59 ヘッドフォン端子

30,70 外部機器

31,71 マイクロコンピュータ

32,72 信号増幅部

33,73 電圧変換部

34,74 ライン入力端子

35,75 リモートコントローラ

36,76 リモコン受光部

37,77 キー

38,78 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を蓄積する蓄積手段とこれを内蔵する筐体とを備え、
前記筐体にはキーと液晶表示パネルと前記キー又は前記液晶表示パネルを照明するライトと外部機器接続用の入力端子とが配置され、
前記キー或いは前記入力端子に接続された外部機器を操作することにより、前記情報を出力する電子機器であって、
前記外部機器が前記入力端子に接続されたか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段が前記外部機器が前記入力端子に接続されたことを検出した場合に、前記ライトを点灯させる点灯手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記検出手段は、外部機器が前記入力端子に接続されて操作されたか否かを検出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ライトは前記液晶表示パネルのバックライトであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記ライトは前記キーの周辺を明るくするためのライトであることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記点灯手段は、前記検出手段の検出結果に基づき前記入力端子から前記外部機器が外されたことが判明したとき或いは前記ライトを点灯させてから所定時間が経過したときに前記ライトを消灯させることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−138142(P2011−138142A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−11859(P2011−11859)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【分割の表示】特願2005−155313(P2005−155313)の分割
【原出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】