説明

電子機器

【課題】汎用性に優れた電子機器を提供することを課題とする。
【解決手段】電子ユニットは、受けコネクタ5と、受けコネクタ5を保持する保持台4と、保持台4を第1又は第2姿勢に選択的に変更可能に連結された被連結板3とを備えている。また、電子ユニットは、受けコネクタ5が貫通した貫通口21を有し受けコネクタ5の姿勢の変更に応じて移動可能な可動板2を備えている。保持台4は、第1及び第2姿勢間を回転可能に被連結板3に連結されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、外部機器との接続を確保するためのコネクタを備えた電子機器が知られている。このようなコネクタは、電子機器に対して予め決められた姿勢で電子機器に保持されている。
【0003】
【特許文献1】特開平9−260805号公報
【特許文献2】特開平10−133060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外部機器との接続を確保するためのケーブルは、電子機器が配置された床下側から導入する場合がある。この場合には、電子機器に設けられたコネクタは、接続の容易さを考慮すれば、斜め下方を向いていることが望ましい。
【0005】
一方、天井側からケーブルを引き出して、電子機器のコネクタに接続する場合もある。この場合において、コネクタが斜め下方を向いている場合には、ケーブルをコネクタの下方まで垂らして、ケーブルを折り返してコネクタに接続する。このようにケーブルが折り返された状態でコネクタに接続されるので、ケーブルの品質の維持に影響を与える恐れがある。
【0006】
また、電子機器のコネクタが斜め上方を向いている場合に、床下側からケーブルを導入してコネクタに接続する場合にも、ケーブルが折り返された状態でコネクタに接続されるので、ケーブルの品質の維持に影響を与える恐れがある。
【0007】
以上のように、天井側からケーブルを導入する場合には、斜め上方を向いたコネクタを備えた電子機器を用意し、床下側からケーブルを導入する場合には、斜め下方を向いた電子機器を個別に用意する。従って、このような電子機器は汎用性が乏しかった。
【0008】
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、汎用性に優れた電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本明細書に開示の電子機器は、コネクタと、前記コネクタを保持する保持部と、前記保持部を第1又は第2姿勢に選択的に変更可能に連結された被連結部と、前記コネクタが貫通した貫通口を有し前記コネクタの姿勢の変更に応じて移動可能な可動板と、を備えている。保持部は、被連結部に対して姿勢を変更することができるので、コネクタの姿勢についても変更できる。従って、コネクタに接続される相手側のケーブルの導入位置に応じて、コネクタの姿勢を変更できる。これにより、ケーブルの導入位置に依存せずに、電子機器を用いることができ汎用性が向上する。
【発明の効果】
【0010】
汎用性に優れた電子機器を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る複数の実施形態について図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0012】
図1(A)、(B)は、実施例1の電子ユニット(電子機器)の概略図である。電子ユニットは、正面板(不動板)1、可動板2、被連結板(被連結部)3、保持台(保持部)4、受けコネクタ5、プリント基板6、ケーブル保持台7、光モジュール8を含む。電子ユニットは、電子交換機の筺体として機能する不図示のシェルフに挿抜可能である。また、シェルフには複数の電子ユニットが収納可能である。
【0013】
プリント基板6には、光モジュール8や、不図示の電子部品が実装されている。プリント基板6には、光モジュール8などと電気的に接続するためのパターニングが形成されている。光モジュール8には、ケーブル57を介して受けコネクタ5が接続されている。また、プリント基板6には、ケーブル57を保持するケーブル保持台7が固定されている。プリント基板6には、被連結板3が固定されている。
【0014】
受けコネクタ5は、保持台4に保持されている。保持台4は、被連結板3に回転可能に連結されている。図1(A)は、受けコネクタ5が斜め上方を向いた状態を示しており、図1(B)は、受けコネクタ5が斜め下方を向いた状態を示している。詳細には、受けコネクタ5は、水平方向に対して30度傾斜した状態で、斜め上方又は斜め下方を向いている。図1(A)で示した保持台4及び受けコネクタ5の姿勢を第1姿勢、図1(B)で示した保持台4及び受けコネクタ5の姿勢を第2姿勢と称する。図1(A)は、受けコネクタ5と接続するための相手コネクタ9が、天井などの上部から導入する場合を示しており、図1(B)は、相手コネクタ9が床下から導かれる場合を示している。
【0015】
図示するように、受けコネクタ5は、被連結板3、保持台4により回転可能に支持されているので、相手コネクタ9の導入位置に応じて受けコネクタ5の向きを第1又は第2姿勢に選択的に変更できる。これにより、相手コネクタ9のケーブル97が折れ曲がることなく、相手コネクタ9と受けコネクタ5とが接続される。よって、光ケーブルの曲げ損失を抑制することができる。また、ケーブル97が折れ曲がった状態で接続されることによりスペースの増大を防止できる。
【0016】
次に、実施例1の電子交換機の構造について詳細に説明する。図2(A)、(B)は、受けコネクタ5周辺の拡大図である。図2(A)は、受けコネクタ5周辺を正面から見た拡大図、図2(B)は、受けコネクタ5周辺の側面から見た拡大図である。図3は、受けコネクタ5周辺を底面側から見た図である。
【0017】
図2(A)、(B)、図3に示すように、プリント基板6には平板状の被連結板3が固定されている。被連結板3は金属により形成されている。被連結板3は、ネジによってプリント基板6に固定されている。また、被連結板3には、保持台4が回転可能に連結されている。保持台4は金属により形成されている。保持台4と受けコネクタ5とはネジによって両者が固定されている。保持台4は、図3に示すように側面から見てL字状に形成されている。プリント基板6の縁に沿うように正面板1が配置されている。正面板1には、受けコネクタ5との干渉を防止するための切欠状に形成された逃げ部12を有している。逃げ部12を塞ぐように可動板2が配置されている。可動板2は、被連結板3に移動可能に連結されている。可動板2には、受けコネクタ5の先端部が貫通した貫通口21が形成されている。受けコネクタ5の先端部は可動板2の外側に露出している。
【0018】
被連結板3は、図3に示すように、正面板1と対向する縁部がL字状に折り曲げられた折曲部31を有している。折曲部31には、図2(A)に示すように、正面から見て縦方向に伸びた長孔32が形成されている。長孔32には、可動板2と連結されたつまみ22が係合している。つまみ22を、長孔32の長手方向に動かすことにより、可動板2はつまみ22と共に移動する。つまみ22を移動させることにより、貫通口21の位置も移動する。貫通口21の移動に応じて、保持台4、受けコネクタ5の姿勢も変更される。
【0019】
このように、可動板2を設けることにより、電子交換器内の冷却効率の低下を防止することができる。プリント基板6に実装された電子部品の放熱を助長するために、電子交換機内を下部から上部に向けて送風する送風機を設ける場合がある。このような送風機を設けた場合に、可動板2を設けないと、逃げ部12から送風が外部へと流れ放熱効率が低下する恐れがある。しかしながら、逃げ部12を塞ぐと共に受けコネクタ5と連動する可動板2を設けることにより、送風が外部へと流れることを防止でき放熱効率の低下を防止できる。
【0020】
また、上述したように受けコネクタ5は、可動板2に対して傾斜した2つの姿勢で保持される。仮に、可動板2と直交するように受けコネクタ5が水平方向を向いた姿勢でも保持されるとすると、受けコネクタ5が水平方向を向いた際に、貫通口21と受けコネクタ5との間に隙間が発生する恐れがある。この隙間から、送風機からの送風が外部へ漏れる可能性がある。
【0021】
尚、つまみ22は、可動板2に対してネジ止めされている。このため、つまみ22の回転量により、可動板2を正面板1に対して固定、又は移動可能な状態にすることができる。また、図3に示すように、正面板1は、可動板2の移動をガイドするための折曲部11を有している。折曲部11は、可動板2の長手方向の側端部を覆うように折り曲げられている。
【0022】
次に、保持台4と受けコネクタ5との連結構造について説明する。図4は、保持台4と受けコネクタ5とを分解した斜視図である。受けコネクタ5には、フランジ部52が形成されている。フランジ部52には、ネジ孔55が形成されている。保持台4は、平板状のベース部41と、ベース部41に対して垂直方向に折り曲げられた壁部42とを含む。壁部42には、切欠部44が形成されている。切欠部44は、受けコネクタ5の外形と相補形に形成されている。切欠部44に受けコネクタ5を係合させて、ネジ孔45とネジ孔55とに共通にネジを挿入することにより、保持台4と受けコネクタ5とは固定される。これにより、保持台4は受けコネクタ5を保持する。また、ベース部41の中央部には、孔部43が形成されている。
【0023】
次に、被連結板3と保持台4との連結構造について説明する。図5は、被連結板3と保持台4との連結構造の説明図である。尚、図5においては、保持台4の一部、受けコネクタ5については省略してある。被連結板3の所定位置には、隆起部33が形成されている。隆起部33は、エンボス加工により形成されたものである。隆起部33の中心には、ネジ孔が形成されている。このネジ孔と同心状に、管34、35が配置されている。管34内に管35が配置されている。管34は、管35よりも短い。管34と管35との長さの差は、ベース部41の厚みよりも大きい。管34は、管35よりも径が大きい。また、管34の径は、ベース部41の孔部43の径よりも大きい。管35の径は、孔部43の径よりも小さい。管35には、座金36を介してネジ37が挿入されている。ネジ37は、隆起部33の中心に形成されたネジ穴と螺合している。保持台4は、管34の上端部に摺接している。また、孔部43の内縁と管35とが摺接する。従って、管34、35が、軸部に相当し、孔部43は、軸部に回転可能に嵌合している。このような構造により、保持台4は、第1及び第2姿勢に選択的に変更可能に被連結板3に回転可能に連結されている。
【0024】
また、被連結板3から保持台4への高さは、隆起部33の高さ、管34の長さにより規定されている。管34は、被連結板3と保持台4との間に配置されたスペーサに相当する。従って、受けコネクタ5は、被連結板3、隆起部33、保持台4により、プリント基板6から所定の高さで保持される。このように、受けコネクタ5をプリント基板6から所定の高さで保持することにより、受けコネクタ5のケーブル57が、プリント基板6に実装された電子部品と干渉しないようにすることができる。特に、受けコネクタ5は、保持台4によって向きを変更することができるので、受けコネクタ5の向きを変更する際にケーブル57が電子部品に引っかかることを防止することができる。
【0025】
次に、ケーブル保持台7について説明する。図6は、ケーブル保持台7の説明図である。ケーブル保持台7は、プリント基板6にネジにより固定されている。ケーブル保持台7は、ケーブル57を挟むための2枚の板72を有している。また、板72は、プリント基板6から所定の高さを有した位置に形成されている。従って、ケーブル57は、プリント基板6から所定の高さを有して保持される。これにより、ケーブル57と、プリント基板6に実装された他の電子部品との干渉を防止することができる。
【実施例2】
【0026】
次に、実施例2の電子交換機に採用される電子ユニットについて説明する。尚、実施例1と同様の部分については同様の符号を付することにより重複する説明を省略する。図7(A)、(B)は、実施例2の電子ユニットに採用される被連結板3aと保持台4aとの説明図であり、図7(A)は、保持台4aを正面から見た図、図7(B)は、被連結板3a、保持台4aを側面から見た図である。
【0027】
図7(A)に示すように、保持台4aには、切欠溝43aが形成されている。また、切欠溝43aには、2枚の板バネ46aが固定されている。詳しくは後述するが、板バネ46aは、切欠溝43aと管34aとの係合状態を維持する機能を有している。図7(B)に示すように、保持台4aと被連結板3aとの連結は、管34a、座金36a、ネジ37aによって行われる。詳細には、隆起部33の中心に形成されたネジ穴と同心状に管34aが配置されている。ネジ37aは、座金36aを介して、管34aを貫通して隆起部33のネジ穴と螺合している。保持台4の切欠溝43a内に、管34aを押し込むことにより、被連結板3と保持台4とは容易に連結される。
【0028】
次に、板バネ46aについて説明する。図8(A)、(B)、(C)は、板バネ46aの説明図である。図8(A)に示すように、板バネ46aは、保持台4aの側面端部に沿って固定された固定部461、固定部461と略直交するように折り曲げられて切欠溝43a内にまで延びた撓み部462、撓み部462から切欠溝43aの内側縁431に向けて折り曲げられた屈曲部463を含む。屈曲部463は、切欠溝43aの内側縁431に向けて折り曲げられているので、撓み部462は、切欠溝43aの内側縁431から離れるように撓んでいる。
【0029】
切欠溝43a内に、管34aを挿入すると、図8(B)に示すように、管34aにより、撓み部462は内側縁431へと押し付けられる。更に切欠溝43a内に管34aが挿入されると、屈曲部463も内側縁431へ押し付けられる。
【0030】
切欠溝43aの終端432にまで管34aが挿入されると、撓み部462、屈曲部463から管34aが退避して、図8(C)に示すように、板バネ46aは、撓み部462と屈曲部463との復元力によって元の状態に戻る。ここで、屈曲部463が内側縁431から立ち上がった元の状態に復帰する。これにより屈曲部463が、切欠溝43aからの管34aの離脱方向への移動を規制する。これにより、切欠溝43aと管34aとの係合状態が維持される。従って、保持台4aと被連結板3aとの連結が維持される。
【実施例3】
【0031】
次に、実施例3の電子ユニットについて説明する。尚、実施例1と同様の部分については同様の符号を付することにより重複する説明を省略する。図9は、実施例3の電子ユニットに採用される被連結板3bの説明図である。被連結板3bは、平板状のベース部321と、ベース部321の縁側に形成された脚部322、323を含む。ベース部321には、互いに大きさ同じであって相似形である溝部371、372が形成されている。溝部371、372は、互いに向く方向が相違している。
【0032】
図10(A)、(B)は、実施例3の電子ユニットに採用される保持台4bの説明図である。図10(A)、図10(B)に示すように、ベース部41の側端部には、係合突部47bが形成されている。係合突部47bは、ベース部41の側端部から下方に伸びてベース部41の外側に向けて突出した形状である。また、ベース部41上の隅部には、嵌合孔46bが形成されている。嵌合孔46bには、後述する、保持台4bと被連結板3bとを固定するためのピン461bが嵌合される。
【0033】
次に、被連結板3bと保持台4bとの連結方法について説明する。図11(A)、(B)は、被連結板3bと保持台4bとの連結方法の説明図である。
【0034】
図11(A)に示すように、溝部371は、直線状に延びた規制領域371aと、規制領域371aから垂直方向に延びた許容領域371bとを含む。まず、係合突部47bを許容領域371b内に挿入する。係合突部47bが挿入されると、係合突部47bの先端部は、被連結板3bの裏面側に突出する。その状態から保持台4bを規制領域371aの延びた方向に移動させる。係合突部47bの先端は被連結板3bの裏面側を移動する。係合突部47bが規制領域371a内に位置する際には、係合突部47bの突出量により、係合突部47bが規制領域371aから抜くことはできない。
【0035】
次に、図11(B)に示すように、規制領域371aの終端と係合突部47bとが当接するまで保持台4bを移動させて、嵌合孔46bと嵌合孔361bとを重ね合わせる。そして嵌合孔46bと嵌合孔361bとに、ピン461bを共通に嵌合させる。
【0036】
係合突部47bは規制領域371aから抜くことはできず、また、ピン461bにより嵌合孔46bと嵌合孔361とが固定されているため、被連結板3bに対して保持台4bは固定される。このようにして、保持台4bは被連結板3bに対して連結される。従って、溝部371、372は、保持台4bを第1及び第2姿勢でそれぞれ連結可能な第1及び第2連結部に相当する。また、係合突部47bは、溝部371、372に選択的に係合可能な係合部に相当する。
【0037】
また、図9に示すように、受けコネクタ5を斜め上方に向けるためには、溝部371、嵌合孔361を用いて保持台4bを被連結板3bに連結する。受けコネクタ5を斜め下方に向けるためには、溝部372、362を用いて保持台4bを被連結板3bに連結する。このように、保持台4bは被連結板3bに対して第1又は第2姿勢に選択的に連結可能である。
【0038】
図12は、連結後の被連結板3b、保持台4b周辺の図である。尚、図9、図12に示すように、ベース部321は、脚部322、323によってプリント基板6から所定の高さを有した位置に保持されている。これにより、ケーブル57も所定の高さを有した位置に保持され、ケーブル57が他の電子部品に干渉することが防止される。
【0039】
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0040】
電子交換機以外の電子機器であってもよい。光コネクタ以外のコネクタであってもよい。
(付記1)
コネクタと、
前記コネクタを保持する保持部と、
前記保持部を第1又は第2姿勢に選択的に変更可能に連結された被連結部と、
前記コネクタが貫通した貫通口を有し前記コネクタの姿勢の変更に応じて移動可能な可動板と、
を備えた電子機器。
(付記2)
前記保持部は、前記第1及び第2姿勢間を回転可能に前記被連結部に連結されている、付記1の電子機器。
(付記3)
前記被連結部は、前記保持部を前記第1及び第2姿勢でそれぞれ連結可能な第1及び第2連結部を有している、付記1の電子機器。
(付記4)
前記可動板は、前記被連結部に移動可能に連結されている、付記1乃至3の何れかの電子機器。
(付記5)
前記被連結部は、軸部を有し、
前記保持部は、前記軸部に対して回転可能に嵌合した孔部を有している、付記2の電子機器。
(付記6)
前記被連結部は、軸部を有し、
前記保持部は、前記軸部に対して回転可能に係合する切欠部と、前記軸部と前記切欠部との係合を維持する付勢部材とを有している、付記2の電子機器。
(付記7)
前記第1及び第2連結部は、互いに異なる方向に延びた第1及び第2溝部であり、
前記保持部は、前記第1又は第2溝部に選択的に係合可能な係合部を有している、付記3の電子機器。
(付記8)
前記第1、第2溝部のそれぞれは、前記係合部の離脱が許容される許容領域と、前記係合部の離脱が規制される規制領域とを含む、付記7の電子機器。
(付記9)
前記被連結部が固定されたプリント基板を備えている、付記1乃至8の何れかの電子機器。
(付記10)
前記被連結部と前記保持部との間に配置されたスペーサを備えている、付記9の電子機器。
(付記11)
前記被連結部は、前記コネクタ保持部の高さを画定する隆起部を有している、付記9又は10の電子機器。
(付記12)
前記被連結部は、前記プリント基板に立脚した脚部と、前記脚部により前記プリント基板から所定の高さに位置するベース部とを有している、付記9の電子機器。
(付記13)
前記コネクタに繋がったケーブルを前記プリント基板から所定の高さで保持するケーブル保持部を備えた、付記9乃至12の何れかの電子機器。
(付記14)
前記コネクタとの干渉を防止する逃げ部を有し前記可動板によって前記逃げ部が塞がれる不動板を備えた、付記1乃至13の何れかの電子機器。
(付記15)
前記保持部は、前記コネクタを前記可動板に対して傾斜した姿勢で保持する、付記1乃至14の何れかの電子機器。
(付記16)
前記コネクタは、光コネクタである、付記1乃至15の何れかの電子装置。
(付記17)
前記プリント基板には、前記コネクタに接続されたモジュールが実装されている、付記1乃至16の何れかに記載の電子機器。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施例1の電子ユニットの概略図である。
【図2】受けコネクタ周辺の拡大図である。
【図3】受けコネクタ周辺を底面側から見た図である。
【図4】保持台と受けコネクタとを分解した斜視図である。
【図5】被連結板と保持台との連結構造の説明図である。
【図6】ケーブル保持台の説明図である。
【図7】実施例2の電子ユニットに採用される被連結板と保持台との説明図である。
【図8】板バネの説明図である。
【図9】実施例3の電子ユニットに採用される被連結板の説明図である。
【図10】実施例3の電子ユニットに採用される保持台の説明図である。
【図11】被連結板と保持台との連結方法の説明図である。
【図12】連結後の被連結板、保持台周辺の図である。
【符号の説明】
【0042】
1 正面板(不動板)
2 可動板
3、3a、3b 被連結板(被連結部)
4、4a、4b 保持台(保持部)
5 受けコネクタ(コネクタ)
6 プリント基板
7 ケーブル保持台(ケーブル保持部)
8 光モジュール
21 貫通口
33 隆起部
34、34a 管(スペーサ)
46a 板バネ(付勢部材)
371、372 溝部(第1、第2連結部、第1、第2溝部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタと、
前記コネクタを保持する保持部と、
前記保持部を第1又は第2姿勢に選択的に変更可能に連結された被連結部と、
前記コネクタが貫通した貫通口を有し前記コネクタの姿勢の変更に応じて移動可能な可動板と、
を備えた電子機器。
【請求項2】
前記保持部は、前記第1及び第2姿勢間を回転可能に前記被連結部に連結されている、請求項1の電子機器。
【請求項3】
前記可動板は、前記被連結部に移動可能に連結されている、請求項1又は2の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−86673(P2010−86673A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−251477(P2008−251477)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)