説明

電子機器

【課題】小型化のため隔壁を薄くしたり無くしたりしても、板状の電子部材の着脱を安定して行えるようにし、コネクタ部にかかる負荷を抑制する。
【解決手段】電子機器は、板状の電子部材を二つ個別に近接して収容する一対のスロットと、一方の前記スロットに収納された一方の電子部材の離脱を規制又は当該規制を解除する規制部材とを備える。規制部材は、一対のスロットの境界付近であるガイド位置に配置されたガイド部を有している。ガイド部は、他方のスロットに着脱される他方の電子部材をガイド位置で支持して他方のスロットと平行に案内する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に係り、特に、板状の電子部材を二つ近接して収容可能な電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラや携帯電話、デジタルオーディオプレーヤー、ノート型パソコン等の携帯可能な電子機器においては、バッテリーやメモリカードなどの板状の電子部材が複数搭載可能となっている。そして、電子機器全体をコンパクトにするために、これら板状の電子部材を近接してレイアウトした電子機器が開発されている(例えば、特許文献1参照)。そして、このような電子機器には、複数の板状の電子機器を着脱自在とするコネクタ部が設けられている。
【0003】
例えば、図8に示すスタンドオフタイプのコネクタ部100では、基板101と、パッド102とにより二つの電子部材を個別に収容するスロット103,104が形成されている。パッド102は基板101に半田付けにより固定されているが、スロット103,104に対して斜めに電子部材が着脱されると、半田付けされた部分に負荷がかかって基板101からパッド102が剥がれてしまい、接続不良を誘発するおそれがあった。
【0004】
これを防止すべく、近年では図9に示すコネクタ部200のように、二つの電子部材を収容するスロット203,204の間に肉厚な隔壁205を設け、この隔壁205によって、着脱時の傾きを抑え電子部材をスロット203,204に対して平行にスライドさせ、基板にかかる負荷を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−227453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、スロット203,204に対して平行に電子部材を安定してスライドさせるにはどうしても隔壁205に十分な厚みが必要であるために、電子機器全体の小型化の弊害となっていた。
このため、本発明の課題は、小型化のため隔壁を薄くしたり無くしたりしても、板状の電子部材の着脱を安定して行えるようにし、コネクタ部にかかる負荷を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明に係る電子機器は、
板状の電子部材を二つ個別に近接して収容する一対のスロットと、
一方の前記スロットに収納された一方の前記電子部材の離脱を規制又は当該規制を解除する規制部材とを備え、
前記規制部材は、一対の前記スロットの境界付近であるガイド位置に配置されたガイド部を有し、
前記ガイド部は、他方の前記スロットに着脱される他方の前記電子部材を前記ガイド位置で支持して他方の前記スロットと平行に案内することを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、
前記規制部材は、
前記規制部材が一方の前記電子部材の離脱を規制する規制位置にある場合に一方の前記スロットの出入口にかかる位置に配置されて、前記規制部材が一方の前記電子部材に対する規制を解除する解除位置にある場合に一方の前記スロットに対する一方の前記電子部材の着脱を妨げない位置に移動するロック部と、
前記ロック部から延在して前記ガイド部を支持する変形自在なアーム部とをさらに備え、
前記アーム部は、前記規制部材が前記規制位置にある場合及び前記解除位置にある場合のいずれか一方の場合に変形して、前記規制部材が前記規制位置にある場合には前記ガイド位置に前記ガイド部を移動させるとともに、前記規制部材が前記解除位置にある場合には二つの前記電子部材の着脱を妨げない位置に前記ガイド部を移動させることを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、
前記規制部材が一方の前記電子部材の離脱を規制する規制位置にある場合に一方の前記スロットの出入口にかかる位置に配置されて、前記規制部材が一方の前記電子部材に対する規制を解除する解除位置にある場合に一方の前記スロットに対する一方の前記電子部材の着脱を妨げない位置に移動するロック部を備え、
前記ロック部と、前記ガイド部とが一体化されていることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器において、
一方の前記電子部材はバッテリーパックであり、他方の前記電子部材はメモリカードであり、一対の前記スロットは前記バッテリーパックと前記メモリカードとを平行に収容することを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、小型化のため隔壁を薄くしたり無くしたりとしても、板状の電子部材の着脱を安定して行えるようにし、コネクタ部にかかる負荷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る電子機器の一形態であるカメラの概略構成を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は裏面図である。
【図2】図1のカメラの概略構成を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は下面図である。
【図3】図1のカメラに備わるコネクタ部の概略構成を示す説明図であり、(a)は下面図、(b)は斜視図である。
【図4】図1のカメラに備わるコネクタ部の概略構成を示す説明図であり、(a)は下面図、(b)は斜視図である。
【図5】図3のコネクタ部の変形例を示す説明図であり、(a)は下面図、(b)は斜視図である。
【図6】図3のコネクタ部の第一の変形例を模式的に示す下面図である。
【図7】図3のコネクタ部の第二の変形例を模式的に示す下面図である。
【図8】従来の電子機器のコネクタ部を示す斜視図である。
【図9】従来の電子機器のコネクタ部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0014】
図1は、本発明に係る電子機器の一形態であるカメラの概略構成を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は裏面図である。図2は、図1と同様にカメラの概略構成を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は下面図である。なお、本実施形態においては電子機器としてカメラを例示して説明するが、本発明の構成はカメラに限定されるものではなく、これ以外にも例えば携帯電話、デジタルオーディオプレーヤー、携帯テレビ、ノート型パソコン、PDA等が挙げられる。
【0015】
図1,図2に示すように、カメラ1は、レンズユニット2、表示パネル3、回路部品等を収容する正面視略矩形状のケース4を有している。ケース4の正面側には、レンズユニット2のレンズ21と、フラッシュ光を透過させるフラッシュ部Fとが設けられている。ケース4の裏面側には、表示パネル3と、各操作ボタン5とが設けられている。また、ケース4の上部にも各操作ボタンが設けられている。
そして、ケース4の下部には、バッテリーパック6(図3参照)及びメモリカード7(図3参照)を収容するコネクタ部8と、コネクタ部8を隠顕する蓋部材9とが設けられている。
【0016】
以下、コネクタ部8について詳細に説明する。図3,4はコネクタ部8の概略構成を示す説明図であり、(a)は下面図、(b)は斜視図である。コネクタ部8には、板状の電子部材であるバッテリーパック6を収容する第一スロット81と、板状の電子部材であるメモリカード7を収容する第二スロット82とが設けられている。第一スロット81と、第二スロット82とは、バッテリーパック6及びメモリカード7が近接した位置で平行に収容されるように、互いにカメラ1の厚さ方向Xに重ねて配置されている。第一スロット81と第二スロット82との間には両者の干渉を防止するための薄いリブ83が設けられている。なお、このリブ83は必須の構成ではなく、省略することも可能である。
【0017】
第一スロット81は、カメラ1の裏面側に配置されている。また、第一スロット81の奥側正面にはバッテリーパック6の端子部が接続されるバッテリー用端子(図示省略)が設けられている。第一スロット81は、収容されるバッテリーパック6のサイズに対応した大きさに形成されている。
【0018】
第二スロット82は、カメラ1の前面側に配置されている。第二スロット82の内側には、メモリカード7の離脱を防止するロック機構(図示省略)が設けられている。また、第二スロット82の奥側内側面にはメモリカード7の端子部が接続されるメモリ用端子(図示省略)が設けられている。第二スロット82は、収容されるメモリカード7のサイズに対応した大きさに形成されている。一般的にメモリカード7の方がバッテリーパック6よりも小さいために、第二スロット82も第一スロット81よりも小さいサイズとなる。このため、第二スロット82の少なくとも一端部は、第一スロット81の一端部よりも内側に位置している。
【0019】
コネクタ部8の表面であって第二スロット82の一側方には、第一スロット81に収納されたバッテリーパック6の離脱を規制又は当該規制を解除する規制部材10が設けられている。この規制部材10は、厚さ方向Xに沿って手動によりスライドするものである。このスライドによって規制部材10は、バッテリーパック6の離脱を規制する規制位置と、バッテリーパック6に対する規制を解除する解除位置とを移動する。なお、図3においては規制部材10が規制位置にある状態を示し、図4においては規制部材10が解除位置にある状態を示している。
【0020】
規制部材10は、ロック部11と、アーム部12と、ガイド部13とを有し、これらが樹脂等により一体成型されている。
【0021】
ロック部11は、図3に示すように規制部材10が規制位置にある場合に当該ロック部11の一端部(図3における下端部)が第一スロット81の出入口にかかる位置に配置される。このように、第一スロット81内にバッテリーパック6が収納された状態で規制部材10が規制位置にあると、ロック部11の一端部がバッテリーパック6の離脱を規制することになる。
一方、図4に示すように規制部材10が解除位置にある場合には、ロック部11は第一スロット81に対するバッテリーパック6の着脱を妨げない位置に配置される。
【0022】
アーム部12は、ロック部11における第二スロット82側の端部から徐々に第二スロット82に近づきながら第一スロット81に向けて延在している。アーム部12の先端部には、ガイド部13が支持されている。
ここで、コネクタ部8の表面にはアーム部12を弾性変形させるための突起20が設けられている。突起20は、規制部材10が規制位置にある場合にはアーム部12に対して負荷を与えない位置であって、規制部材10が解除位置にある場合にはアーム部12に対して負荷を与える位置に形成されている。アーム部12は、突起20により負荷が与えられていないと弾性変形せずにガイド部13を第一スロット81及び第二スロット82の境界付近であるガイド位置に配置している。また、アーム部12は、突起20により負荷が加えられると弾性変形して、バッテリーパック6及びメモリカード7の着脱を妨げない位置にガイド部13を移動させる。
【0023】
ガイド部13は、ガイド位置に配置されている状態であると第二スロット82側の端面131が、第二スロット82の一つの内面821に沿うように配置されている。第二スロット82の内面821は、第一スロット81と第二スロット82との境界に最も近接した内面である。
【0024】
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、バッテリーパック6の着脱時には、図4に示すように規制部材10を解除位置にセットして、第一スロット81に対するバッテリーパック6の着脱を妨げない位置にロック部11を配置する。この状態で、バッテリーパック6を第一スロット81に対して着脱する。なお、装着後においては、図3に示すように規制部材10を規制位置にセットして、ロック部11の一端部を第一スロット81の出入口にかかる位置に配置し、バッテリーパック6の離脱を規制する。
【0025】
一方、メモリカード7の着脱時には、図3に示すように規制部材10を規制位置にセットして、ガイド部13をガイド位置に配置する。そして、ガイド部13の端面131で支持された状態でメモリカード7を第二スロット82に対して差し抜きすると、当該メモリカード7は第二スロット82の内面821に平行にスライドしながら着脱動作をすることになる。
【0026】
以上のように、本実施形態によれば、ガイド部13が、第二スロット82に着脱されるメモリカード7をガイド位置で支持して第二スロット82の内面821と平行に案内するので、従来では必要であったガイド用の隔壁を省略したり薄くしたりしたとしてもメモリカード7の着脱を安定して行えることができる。したがって、着脱時にコネクタ部8にかかる負荷を抑制することができる。
なお、上記実施形態においては第一スロット81と第二スロット82との間にリブ83が設けられている場合を例示して説明したが、このリブ83は両者の干渉を防ぐためのものである。このため、ガイド用の隔壁よりも強度が必要とされておらず、隔壁と比べても大幅にリブ83を薄くすることが可能である。
【0027】
また、アーム部12の弾性変形によって、ロック部11の位置切り替え動作とガイド部13の位置切り替え動作とが連動するので、簡易な構成で両者の連動を行うことができる。したがって、規制部材10の簡素化を図ることができる。
【0028】
また、第一スロット81と第二スロット82とが、バッテリーパック6とメモリカード7とを平行に収容可能であるので、電子機器の小型化に最も効率的なレイアウトでバッテリーパック6とメモリカード7とを収容することができる。
【0029】
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。以下の説明において、上記実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
例えば、本実施形態では、アーム部12は規制部材10が規制位置にある場合に非変形な状態となり、規制部材10が解除位置にある場合に弾性変形した状態となる場合を例示して説明したが、これが逆であってもよい。すなわち、アーム部12は規制部材10が規制位置にある場合に弾性変形した状態となり、規制部材10が解除位置にある場合に非変形な状態とすることも可能である。いずれにしろ、規制部材10が規制位置にある場合にはガイド位置にガイド部13を移動させ、規制部材10が解除位置にある場合にはバッテリーパック6とメモリカード7との着脱を妨げない位置にガイド部13を移動させるのであれば、アーム部12の変形パターンは如何様でもよい。
【0030】
また、本実施形態では、規制部材10が第二スロット82の一側方にのみ設けられている場合を例示して説明したが、第二スロット82の他側方にも規制部材10を設けることも可能である。この場合、個別に規制部材10を操作することも可能であるが、リンク機構を設けることで、一方の規制部材10に対する操作を他方の規制部材10に伝達して、二つの規制部材10を連動させることが操作効率上好ましい。これによって、メモリカード7の両側部のそれぞれが規制部材10のガイド部13により支持されるので、より安定した着脱動作を行うことができる。
【0031】
また、本実施形態では、ロック部11とガイド部13とが、規制部材10における別の箇所に設けられている場合を例示して説明したが、図5に示すコネクタ部8Aのようにロック部とガイド部とを一体化することも可能である。コネクタ部8Aの規制部材10aでは、本体部15aから延出するアーム部12aの先端部に、ロック部とガイド部をなす兼用部14aが設けられている。兼用部14aは、ガイド位置に配置されている状態であると、第二スロット82側の端面141aが、第二スロット82の一つの内面821に沿うように配置されているとともに、第一スロット81側の端部が第一スロット81の出入口にかかる位置に配置されている。つまり、兼用部14aがメモリカード7のガイドと、バッテリーパック6の離脱を規制できるようになっている。
【0032】
そして、規制部材10aが解除位置にセットされると、兼用部14aはアーム部12aの弾性変形によってバッテリーパック6とメモリカード7との着脱を妨げない位置に移動することになる(図5(a)における点線部参照)。
なお、規制部材10aの本体部15aは、規制位置又は解除位置にあってもバッテリーパック6の着脱を妨げない位置に配置されている。
【0033】
このように、ロック部とガイド部とが兼用部14aにより一体化されていると、規制部材10aを小型化することができる。
【0034】
そして、本実施形態では、一対のスロット81,82が平行に重ねられている場合を例示して説明したが、図6に示すコネクタ部8Bのように一対のスロット81b,82bを幅方向に一列に並べて配置したり、図7に示すコネクタ部8Cのように一対のスロット81c,82cのうち、第一スロット81cに対して第二スロット82cを直交させて配置することも可能である。
【0035】
ここで、図6のコネクタ部8Bに搭載されている規制部材10bは、第一スロット81b側の端部がロック部11bである。また、規制部材10bの上面が第二スロット82bの下面821bに沿うように配置されている。つまり、規制部材10bの上面がガイド部13bである。規制部材10bは幅方向にスライドすることで、規制位置(図6における網掛部分)と解除位置(図6における点線部分)とを移動するようになっている。
この場合においても、一対のスロット81b,82bの間の隔壁を狭めたとしても、安定してメモリカード7を着脱させることが可能となる。
【0036】
また、図7のコネクタ部8Cに搭載されている規制部材10cは、下端部がロック部11cである。また、規制部材10cにおける第二スロット82c側の一端面が、第二スロット82cの第一スロット81c側の一側面821cに沿うように配置されている。つまり、規制部材10cの第二スロット82c側の一端面がガイド部13cである。規制部材10cは高さ方向にスライドすることで、規制位置(図7における網掛部分)と解除位置(図7における点線部分)とを移動するようになっている。
この場合においても、一対のスロット81c,82cの間の隔壁を狭めたとしても、安定してメモリカード7を着脱させることが可能となる。
【符号の説明】
【0037】
1 カメラ(電子機器)
2 レンズユニット
3 表示パネル
4 ケース
5 操作ボタン
6 バッテリーパック(一方の電子部材)
7 メモリカード(他方の電子部材)
8 コネクタ部
9 蓋部材
10 規制部材
11 ロック部
12 アーム部
13 ガイド部
20 突起
21 レンズ
81 第一スロット(一方のスロット)
82 第二スロット(他方のスロット)
83 リブ
821 内面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の電子部材を二つ個別に近接して収容する一対のスロットと、
一方の前記スロットに収納された一方の前記電子部材の離脱を規制又は当該規制を解除する規制部材とを備え、
前記規制部材は、一対の前記スロットの境界付近であるガイド位置に配置されたガイド部を有し、
前記ガイド部は、他方の前記スロットに着脱される他方の前記電子部材を前記ガイド位置で支持して他方の前記スロットと平行に案内することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1記載の電子機器において、
前記規制部材は、
前記規制部材が一方の前記電子部材の離脱を規制する規制位置にある場合に一方の前記スロットの出入口にかかる位置に配置されて、前記規制部材が一方の前記電子部材に対する規制を解除する解除位置にある場合に一方の前記スロットに対する一方の前記電子部材の着脱を妨げない位置に移動するロック部と、
前記ロック部から延在して前記ガイド部を支持する変形自在なアーム部とをさらに備え、
前記アーム部は、前記規制部材が前記規制位置にある場合及び前記解除位置にある場合のいずれか一方の場合に変形して、前記規制部材が前記規制位置にある場合には前記ガイド位置に前記ガイド部を移動させるとともに、前記規制部材が前記解除位置にある場合には二つの前記電子部材の着脱を妨げない位置に前記ガイド部を移動させることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1記載の電子機器において、
前記規制部材が一方の前記電子部材の離脱を規制する規制位置にある場合に一方の前記スロットの出入口にかかる位置に配置されて、前記規制部材が一方の前記電子部材に対する規制を解除する解除位置にある場合に一方の前記スロットに対する一方の前記電子部材の着脱を妨げない位置に移動するロック部を備え、
前記ロック部と、前記ガイド部とが一体化されていることを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器において、
一方の前記電子部材はバッテリーパックであり、他方の前記電子部材はメモリカードであり、一対の前記スロットは前記バッテリーパックと前記メモリカードとを平行に収容することを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−59538(P2011−59538A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211222(P2009−211222)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】