説明

電子機器

【課題】基板やケーブルの配線を効率化し、コストダウンや配線自由度の向上を実現可能な電子機器を提供する。
【解決手段】リモコン操作に応じて発生するリモコン信号S2やキー操作に応じて発生するキー入力信号S1に基づく制御を行う制御回路10を備えるテレビジョン装置100において、リモコン信号S2を制御回路10へ入力するための伝送線T2とキー入力信号S1を制御回路10へ入力するための伝送線T1とをショートさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関し、特に、リモコン操作に応じて発生するリモコン信号やキー操作に応じて発生するキー入力信号に基づく制御を行う制御回路を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、リモコンキーに関する技術として、特許文献1〜5が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−014073号公報
【特許文献2】特開2001−308950号公報
【特許文献3】特開2005−204251号公報
【特許文献4】特開2006−270152号公報
【特許文献5】特開2007−251628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザーがリモコンや操作キーを操作すると、リモコン信号やキー入力信号が制御回路に入力される。ここで、操作キーやリモコン受信回路は、各々、配置が最適化されており、例えばテレビジョンでは、操作キーを画面の額縁部分や装置の側面に配置することが多いし、リモコン受信回路を画面の下側や上側の額縁部分に配置することが多い。従って、リモコン受信回路を搭載したリモコン基板と操作キーを搭載した操作基板は、別基板とされることが一般的である。
また、リモコン信号はRC−5フォーマットやRC−6フォーマットに準拠したパルス信号とされるのが一般的であり、キー入力信号は定電圧信号とされるのが一般的である。従って、リモコン信号とキー入力信号は、別々のラインを介して個別に制御部に入力されていた。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、基板やケーブルの配線を効率化し、コストダウンや配線自由度の向上を実現可能な電子機器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明にかかる電子機器では、リモコン操作に応じて発生するリモコン信号やキー操作に応じて発生するキー入力信号に基づく制御を行う制御回路を備える電子機器において、前記リモコン信号を前記制御回路へ入力するための伝送線と前記キー入力信号を前記制御回路へ入力するための伝送線とを電気的に接続した構成とされる。
【0007】
前記構成によれば、前記リモコン信号を伝送する伝送線と前記キー入力信号を伝送する伝送線との少なくとも一部を共通化することが可能となり、ケーブル配線や基板上の配線を減少し、コストダウンや、ケーブル配線や基板配線の自由度向上などが可能となる。むろんケーブル配線にかかるコネクタも、その数を減少したりコネクタのピン数を減少したりして、基板自由度の向上やコストダウンが可能となる。また、前記制御回路が1つの端子に入力された信号について、キー入力信号であるか否かの判断とリモコン信号であるか否かの判断との双方を行うことが可能であれば、制御回路の入力端子数を1つ減らすこともできる。
【0008】
本発明の選択的な一態様は、前記リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号であり、前記キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であり、前記制御回路は、前記制御回路は、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号がパルス信号の場合はリモコン操作に関連付けられた制御を行い、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号がパルス信号で無い場合はキー操作に関連付けられた制御を行う構成とされる。
【0009】
上述したように、本発明によればリモコン信号とキー入力信号が同じ入力端子から前記制御回路に入力されるため、両信号を区別しなければならない。ここで、前記リモコン信号は一般に矩形波の組合せで操作内容を表すパルス信号であり、前記キー入力信号は一般に各操作ボタンの操作に応じて異なる電圧値の電圧信号が発生するようになっている。従って、前記キー入力信号の入力端子から入力される信号についてはパルス判定を行えない場合がある。そこで、前記制御回路は、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号を判断対象とし、前記リモコン信号の入力端子にパルス信号が入力された場合はリモコン信号が入力されたものと判断し、このリモコン信号の表す操作内容を特定し、当該操作内容に応じた制御を行う。一方、前記リモコン信号の入力端子にパルス信号でない信号が入力された場合はキー入力信号が入力されたものと判断し、このキー入力信号の表す操作内容を特定し、当該操作内容に応じた制御を行う。このように、リモコン信号とキー入力信号を混合して入力されても、前記リモコン信号の入力端子に入力された信号がパルス信号であるか否かを判断することにより適切な制御が可能となる。
【0010】
本発明の選択的な一態様は、前記制御回路は、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号が所定のパルスパターンを含む場合はリモコン操作に関連付けられた制御を行い、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号が前記所定のパルスパターンを含まない場合はキー操作に関連付けられた制御を行う構成とされる。
【0011】
上述したように、本発明によればリモコン信号とキー入力信号が同じ入力端子から前記制御回路に入力されるため、両信号を区別しなければならない。ここで、前記リモコン信号は、一般に、所定のパルスパターンを含む。また上述したように、前記制御回路は、前記キー入力信号の入力端子から入力される信号についてはパルス判定を行えない場合がある。そこで、前記制御回路は、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号を判断対象とし、前記リモコン信号の入力端子に所定のパルスパターンを含む信号が入力された場合はリモコン信号が入力されたものと判断し、このリモコン信号の表す操作内容を特定し、当該操作内容に応じた制御を行う。一方、前記リモコン信号の入力端子に所定のパルスパターンを含まない信号が入力された場合はキー入力信号が入力されたものと判断し、このキー入力信号の表す操作内容を特定し、当該操作内容に応じた制御を行う。このように、リモコン信号とキー入力信号を混合して入力されても、所定のパルスパターンを含む信号であるか否かを判断することにより適切な制御が可能となる。
【0012】
本発明の選択的な一態様は、前記リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号であり、前記制御回路は所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号を検出しており、前記キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であって当該定電圧のバリエーションの全てが前記所定の閾値未満とされ、前記制御回路は前記リモコン操作と前記キー操作とが同時に行われると前記キー操作に応じた制御を実行する構成とされる。
【0013】
上述したように、本発明によればリモコン信号とキー入力信号が同じ入力端子から前記制御回路に入力されるため、前記リモコン操作と前記キー操作とが同時に行われて両信号が同時に入力される可能性がある。そこで、リモコン信号とキー入力信号の仕様が次のようなものである場合には、両信号が同時に入力された場合は、前記キー操作に応じた制御を実行する。
・リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号である。
・制御回路は所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号を検出する。
・キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であって当該定電圧のバリエーションの全てが前記所定の閾値未満となっている。
【0014】
これら3つの条件が揃った場合に、リモコン信号とキー入力信号とが同時に入力されると、前記制御回路に入力される信号は、リモコン信号のパルス信号の振幅がキー入力信号の電圧値の大きさに低下される。そこで、前記所定の閾値をキー入力信号の中で最大の電圧値よりも大きく、リモコン信号のパルス振幅よりも小さく設定する等により、リモコン信号とキー入力信号が同時に前記制御回路の入力端子に入力されている場合に、一律にキー操作に応じた制御を行うようにする。よって、操作感を統一し、ユーザーの混乱を防止できる。
【0015】
本発明の選択的な一態様は、前記リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号であり、前記制御回路は所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号を検出しており、前記キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であって当該定電圧のバリエーションの全てが前記所定の閾値を超過する値とされ、前記制御回路は前記リモコン操作と前記キー操作とが同時に行われると前記リモコン操作に応じた制御を実行する構成とされる。
【0016】
上述したように、本発明によればリモコン信号とキー入力信号が同じ入力端子から前記制御回路に入力されるため、前記リモコン操作と前記キー操作とが同時に行われて両信号が同時に入力される可能性がある。そこで、リモコン信号とキー入力信号の仕様が次のようなものである場合には、両信号が同時に入力された場合は、前記リモコン操作に応じた制御を実行する。
・リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号である。
・制御回路は所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号を検出する。
・キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であって当該定電圧のバリエーションの全てが前記所定の閾値を超過する値となっている。
【0017】
これら3つの条件が揃った場合に、リモコン信号とキー入力信号とが同時に入力されると、前記制御回路に入力される信号は、リモコン信号のパルス信号の振幅がキー入力信号の電圧値の大きさに増加される。この場合、キー操作とリモコン操作の何れであっても検出可能だが、リモコンを備える電子機器では、キー操作よりもリモコン操作を行うことが多い実状に鑑みると、リモコン操作を優先するメリットがある。そこで、リモコン信号とキー入力信号が同時に前記制御回路の入力端子に入力されている場合に、一律にリモコン操作に応じた制御を行うようにする。よって操作感を統一し、ユーザーの混乱を防止できる。
【0018】
本発明の選択的な一態様は、前記制御回路が形成された第1基板と、前記リモコン操作に応じて前記リモコン信号を発生するリモコン受信回路が形成された第2基板と、前記キー操作に応じて前記キー入力信号を発生するスイッチ回路が形成された第3基板と、前記キー入力信号を前記第3基板から前記第2基板へ伝送する第1ケーブルと、前記リモコン信号と前記キー入力信号とを前記第2基板から前記第1基板へ伝送する第2ケーブルと、を備え、前記キー入力信号を伝送する伝送線と前記リモコン信号を伝送する伝送線とが短絡されることにより、前記制御回路において前記キー入力信号を入力する入力端子と前記リモコン信号を入力する入力端子との双方に前記リモコン信号と前記キー入力信号とが入力される構成とされる。
【0019】
当該構成によれば、第1ケーブルや第2ケーブル、並びに第3基板や第2基板や第1基板上に配設される第1ケーブルや第2ケーブルのコネクタ、等において線数やピン数を減少することが可能となり、コストダウン、配線自由度の向上、設計自由度の向上などに寄与する。
【0020】
むろん、ケーブル配線は上述した形態に限定されるものではなく、次のように構成してもよい。すなわち、前記制御回路が形成された第1基板と、前記リモコン操作に応じて前記リモコン信号を発生するリモコン受信回路が形成された第2基板と、前記キー操作に応じて前記キー入力信号を発生するスイッチ回路が形成された第3基板と、前記リモコン信号を前記第2基板から前記第3基板へ伝送する第3ケーブルと、前記リモコン信号と前記キー入力信号とを前記第3基板から前記第1基板へ伝送する第4ケーブルと、を備え、前記第4ケーブルにおいて前記リモコン信号を伝送する伝送線と前記第4ケーブルにおいて前記リモコン信号を伝送する伝送線とが短絡されており、前記制御回路において前記キー入力信号を入力する入力端子と前記リモコン信号を入力する入力端子との双方に前記リモコン信号と前記キー入力信号とが入力される構成とすることもできる。
【0021】
当該構成によれば、第3ケーブルや第4ケーブル、並びに第3基板や第2基板や第1基板上に配設される第3ケーブルや第4ケーブルのコネクタ、等において線数やピン数を減少することが可能となり、コストダウン、配線自由度の向上、設計自由度の向上などに寄与する。
【0022】
本発明の選択的な一態様として、
前記キー操作に応じて前記キー入力信号を発生するスイッチ回路が形成された第3基板と、前記リモコン操作に応じて前記リモコン信号を発生するリモコン受信回路が形成された第2基板と、前記制御回路が形成された第1基板とを備え、
前記キー入力信号を前記第3基板から前記第2基板へ伝送する第1ケーブルと、
前記リモコン信号と前記キー入力信号を前記第2基板から前記第1基板へ伝送する第2ケーブルと、
を備え、
前記キー入力信号を伝送する伝送線と前記リモコン信号を伝送する伝送線とが短絡されることにより、前記制御回路において前記キー入力信号を入力する入力端子と前記リモコン信号を入力する入力端子との双方に前記リモコン信号と前記キー入力信号とが入力され、
前記リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号であり、ひとまとまりのリモコン信号の先頭であることを示す所定のパルスパターンを含んでおり、
前記制御回路は所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号を検出しており、
前記キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であり、当該定電圧のバリエーションの全てが前記所定の閾値未満とされ、
前記制御回路は、所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号の検出が可能であり、前記リモコン信号を入力する入力端子に信号が入力されると、パルス信号の検出を行って前記所定のパルスパターンを含むか否かを判断し、前記所定のパルスパターンを含む場合はリモコン信号が入力されたものと判断して前記リモコン信号を入力する入力端子に入力されたリモコン信号の示すリモコン操作に関連付けられた制御を行い、前記所定のパルスパターンを含まない場合はキー入力信号が入力されたものと判断して前記キー入力信号を入力する入力端子に入力されたキー入力信号の示すキー操作に関連付けられた制御を行い、その結果として前記リモコン操作と前記キー操作とが同時に行われた場合にはキー操作に応じた制御を実行する構成とすることもできる。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように本発明によれば、ケーブル配線や基板上の配線を減少し、コストダウンやケーブル配線や基板配線の自由度を向上し、さらにケーブル配線にかかるコネクタもその数を減少したりコネクタのピン数を減少したりして基板自由度の向上やコストダウンも実現可能な電子機器を提供することができる。
請求項2にかかる発明によれば、リモコン信号とキー入力信号を制御回路の同じ入力端子に同時に入力されても、パルス信号であるか否かを判断することにより、適切な操作内容を行うことができる。
請求項3にかかる発明によれば、リモコン信号とキー入力信号を同時に前記制御回路の同じ入力端子に入力されても、所定のパルスパターンを含む信号であるか否かに基づいて適切な制御を実行可能となる。
請求項4,5にかかる発明によれば、リモコン信号とキー入力信号を同時に前記制御回路の入力端子に入力されている場合に、操作感を統一し、ユーザーの混乱を防止できる。
請求項6,7にかかる発明によれば、第1ケーブルや第2ケーブル、並びに第3基板や第2基板や第1基板上に配設される第1ケーブルや第2ケーブルのコネクタ、等においても、線数やピン数を減少することが可能となり、コストダウン、配線自由度の向上、設計自由度の向上などに寄与する。
請求項8のような、より具体的な構成において、上述した請求項1〜請求項8の各発明と同様の作用を奏することはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】テレビジョン装置の回路構成を説明する図である。
【図2】スイッチ回路やリモコン回路の一例を示す回路図である。
【図3】スイッチ回路において、操作されたスイッチに応じて発生する電圧信号の一例を示す表である。
【図4】RC−5フォーマットのパルス信号の説明図である。
【図5】RC−6フォーマットのパルス信号の説明図である。
【図6】キー操作時に発生する信号形状を示す図である。
【図7】リモコン操作時に発生する信号形状を示す図である。
【図8】リモコン操作とキー操作を同時に行った場合に発生する信号形状を示す図である。
【図9】メイン基板におけるコネクタから制御回路までの伝送経路を簡略的に示した図である。
【図10】制御回路に対するキー入力信号やリモコン信号の入力経路を示した図である。
【図11】制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】テレビジョン装置の回路構成の変形例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)本実施形態の構成:
(2)制御処理:
(3)まとめと変形例:
【0026】
(1)本実施形態の構成:
図1は、テレビジョン装置の回路構成を説明する図である。なお、同図に示すテレビジョン装置は本発明の一例であり、本発明は、リモコン受信回路とスイッチ回路とリモコン信号やキー入力信号に基づいて機器の制御を行う制御回路とを備える電子機器や電気機器であれば、いかなる機器であっても適用可能である。
【0027】
図1に示すように、テレビジョン装置100は、テレビジョン装置100の全体を制御する制御回路10が形成されたメイン基板B1と、リモコンからリモコン信号を受信するためのリモコン受信回路20が形成されたリモコン基板B2と、(複数の)操作キーを備えていて各操作キーの操作に応じたキー入力信号を発生するスイッチ回路30が形成されたスイッチ基板B3と、を備えている。なお、本実施形態においては、メイン基板B1が第1基板を構成し、リモコン基板B2が第2基板を構成し、スイッチ基板B3が第3基板を構成する。制御回路10は、マイコンやCPUやASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のIC回路で実現されることが一般的であるが、むろんアナログ回路で実現することも可能である。
【0028】
なお、テレビジョン装置100は、その他、テレビ放送を受信するためのチューナー、テレビ放送から抽出された映像信号や外部入力端子から入力された映像信号に各種の映像処理を施す映像処理部、映像処理部から入力される映像信号に基づいて画面に映像を表示する映像表示部、テレビ放送から抽出された音声信号や外部入力端子から入力された音声信号に基づいてスピーカから音声を出力させるための音声処理部、等を備えており、これらは、メイン基板B1に搭載してもよいし、メイン基板とは別の基板に搭載してもよい。
【0029】
スイッチ基板B3のコネクタCN4とリモコン基板B2のコネクタCN3はケーブルC2で接続されており、スイッチ回路30の出力するキー入力信号S1はコネクタCN4とケーブルC2とコネクタCN3とを介してリモコン基板B2に伝送される。
リモコン基板のコネクタCN2とメイン基板B1のコネクタCN1はケーブルC1で接続されており、リモコン受信回路20の出力するリモコン信号S2はコネクタCN2とケーブルC1とコネクタCN1とを介してメイン基板B1の制御回路10に入力される。
また、リモコン基板B2に伝送されたキー入力信号S1も、コネクタCN2とケーブルC1とコネクタCN1とを介してメイン基板B1の制御回路10に入力される。
なお、本実施形態において、ケーブルC1は第2ケーブルを構成し、ケーブルC2は第1ケーブルを構成する。
【0030】
次に、図2を参照しつつスイッチ回路の具体例について説明する。同図にはスイッチ回路の一例を回路図で示してある。同図に示すように、スイッチ回路30はユーザーの操作によりオンオフが切り替わるスイッチSW1〜SW6と、抵抗R1〜R7と、コンデンサCとを備えており、操作されたスイッチに応じた電圧信号(キー入力信号S1)を発生するようになっている。
【0031】
図3は、操作されたスイッチに応じて発生する電圧信号の一例を示す表である。同図に示すキー名は図2のスイッチSW1〜SW6のいずれかに対応するものであり、いずれかのキーが操作されると対応する電圧欄に記載された電圧を発生し、何れのキーも操作されないときは3.3Vの電圧信号を発生する。すなわち、スイッチ回路30は、操作されたキーに応じて(操作内容に応じて)異なる定電圧となるキー入力信号を発生する。
【0032】
制御回路10は入力されたキー入力信号S1の電圧値に応じて、何れのキーが操作されたかを特定する。そのために、制御回路10は、図3の判定電圧の欄に記載したキー毎の電圧範囲の判定が可能になっており、入力されたキー入力信号S1がどの電圧範囲に対応するかを判断することができる。これにより、制御回路10は何れのキー操作がなされたか特定することが出来る。また、制御回路10は、各キーの操作時に実行すべき制御に関する情報も記憶しており、キー入力信号S1が入力されると何れのキー操作がなされたか特定し、特定したキーに対応する制御を実行する。
【0033】
また図2には、リモコン受信回路の一例にかかる回路図も示してある。同図に示すリモコン受信回路20は受光素子21を備えており、受光素子21はリモコンから赤外線信号を受光すると、この受光した赤外線信号に応じたリモコン信号S2を発生する。リモコン信号S2は矩形波の組合せによりリモコンに対するユーザーの操作内容(制御回路10の実行すべき制御内容)を表すパルス信号であり、例えば図4に示すRC−5フォーマットのパルス信号や図5に示すRC−6フォーマットのパルス信号を採用することが一般的的である。
【0034】
図4,5に示すパルス信号は、スタートビットに所定のパルスパターンを含んでいる。制御回路10は、所定の閾値を用いてパルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号の検出をおこなう。制御回路10は、検出したパルス信号から、ひとまとまりのパルスパターンを特定する。リモコン信号S2は、その先頭数ビットがスタートビットと呼ばれる所定のパルスパターンになっており、この所定のパルスパターンがひとまとまりのパルスパターンの始まりを示し、このスタートビットから所定ビット数がひとまとまりのパルスパターンとなる。
【0035】
制御回路10は、ひとまとまりのパルスパターンを特定すると、このパルスパターンに対応する制御を実行する。リモコン信号S2の各パルスパターンにはリモコン信号S2によって表される操作内容(制御内容)が対応付けられている。制御回路10は、この対応関係を規定した対応テーブル等を参照することにより、リモコン信号S2の示す操作内容(制御内容)を特定することができる。そして、制御回路10は、特定した操作内容(制御内容)に応じた制御を実行する。
【0036】
以上のように、制御回路10はキー入力信号S1やリモコン信号S2に対応する制御を実行できる。ただし、本実施形態では、図2に示すようにリモコン信号S2の伝送線T2とキー入力信号S1の伝送線T1とが、リモコン基板B2上でショート(電気的に接続)されている。2つの伝送線がショートされると、伝送線T1,T2は、両方ともリモコン信号S2とキー入力信号S1の双方を伝送する。すなわち、ユーザーがリモコン操作を行うと両方の伝送線T1,T2にリモコン信号S2が発生し、ユーザーがキー操作を行うと両方の伝送線T1,T2にキー入力信号S1が発生し、ユーザーがリモコン操作とキー操作の双方を同時に行うと両方の伝送線T1,T2にリモコン信号S2とキー入力信号S1が重複して発生する。
【0037】
図6はキー操作時に発生する信号形状を示し、図7はリモコン操作時に発生する信号形状を示し、図8はリモコン操作とキー操作を同時に行った場合に発生する信号形状を示している。なお、図8においては、図6,7と同じキーとリモコンボタンが操作された場合を示してある。
図6に示すように、キー操作が行われると両方の伝送線T1,T2に一定の定電圧が発生し、図7に示すように、リモコン操作が行われると両方の伝送線T1,T2に同じパルス信号が発生し、図8示すように、キー操作とリモコン操作が同時に行われると両方の伝送線にキー操作の電圧値の振幅になったパルス信号が発生している。
【0038】
また、メイン基板B1上でも、図9に示すように、リモコン信号S2の伝送線T2とキー入力信号S1の伝送線T1とが、リモコン基板B2上でショート(電気的に接続)されている。図9は、メイン基板B1におけるコネクタCN1から制御回路10までの伝送経路を簡略的に示した図である。このようにメイン基板B1上でもショートすることにより、より確実に、伝送線T1,T2は、両方ともリモコン信号S2とキー入力信号S1の双方を伝送するようになる。むろん、ショートさせる箇所や数は様々に変更可能である。
【0039】
また、図10は制御回路10に対するキー入力信号S1やリモコン信号S2の入力経路を示した図である。同図において、キー入力信号S1を伝送する伝送線T1は、制御回路10の入力端子10aに接続され、リモコン信号S2を伝送する伝送線T2は、制御回路10の入力端子10bに接続される。制御回路10は、入力端子10aに入力される信号に基づいてキー操作の有無と種類を判定し、入力端子10bに入力される信号に基づいてリモコン操作の有無と種類を判定する。ただし、本実施形態では、上述したように伝送線T1,T2がショートされているため、リモコン操作が行われたときにも入力端子10aに信号が入力されるし、キー操作が行われたときにも入力端子10bに信号が入力される。そこで、制御回路10は、以下に説明する制御処理を実行することにより、リモコンとキーの何れが操作されたかを判断し、制御処理の内容を決定するようになっている。
【0040】
(2)制御処理:
図11は、制御処理の流れを示すフローチャートである。同図に示す制御処理は、テレビジョン装置100の電源が投入されている間は、周期的に繰り返し制御回路10によって実行されている。
【0041】
処理が開始されると、信号入力の有無を判断する(S100)。信号入力の有無は入力端子10a,10bの何れの入力を利用してもよいが、本実施形態では、後述するステップS110の判断対象と一致させる意味で、入力端子10bの入力に基づいて行う。信号入力を検知した場合は(S100:Yes)入力された信号がリモコン信号であるか否かをの判断を行い(S110)、信号入力を検知しない場合は(S100:No)信号入力の有無の判断を繰り返し実行する。
【0042】
入力された信号がリモコン信号であるか否かをの判断は、入力端子10bに対する入力に基づいて行われる。この判断は、従来であれば、まずキー操作に基づく信号入力の有無を判断し、次にリモコン操作に基づく信号入力の有無を判断することが一般的であった。しかし、本実施形態では入力端子10a,10bの双方にリモコン信号S2が入力する。そのため、リモコン信号S2が入力されていてもキー入力信号S1の入力と誤判定する可能性がある。キー入力信号S1にかかる信号の有無の判断は、電圧値の判定であり、パルス状のリモコン信号S2も電圧値があるからである。
【0043】
具体的には、入力端子10bに入力された信号の先頭の所定数ビットに、上述したスタートビットに相当する信号が含まれるか否かによって判断を行う。すなわち、入力端子10bに入力される信号がスタートビットを含む場合は(S110:Yes)リモコン操作に関連付けられた制御を行い(S120,S140)、入力端子10bに入力される信号がスタートビットを含まない場合は(S110:No)キー操作に関連付けられた制御を行うことになる(S130,S140)。
【0044】
さらに具体的には、入力端子10bに入力された信号の先頭にスタートビットに相当するパルス信号を検出するとリモコン操作が行われたものと判断して(S110:Yes)、ひとまとまりのパルスパターンを特定し(S120)、このパルスパターンに対応する制御を実行する(S140)。一方、入力端子10bに入力された信号の先頭にスタートビットに相当するパルス信号を検出しなかった場合はキー操作が行われたものと判断して(S110:No)、電圧値に応じて、何れのキーが操作されたかを特定し(S130)、特定したキーに対応する制御を実行する(S140)。
【0045】
むろん、キー入力信号S1が定電圧信号であってリモコン信号S2がパルス信号であるという根本的な違いを利用して、スタートビットのみならずパルス信号か否かの判断によってリモコン信号S2か否かを判断することも可能である。
以上のように、本実施形態では、リモコン信号の入力の有無を優先的に判断することにより、伝送線T1,T2をショートさせつつもリモコン信号S2とキー入力信号S1とのいずれが入力されているか的確に判断することができる。
【0046】
ただし、図8に示したようにキー操作とリモコン操作が同時に行われた場合に、操作されたキー次第ではリモコン操作によって発生したパルス波の振幅が小さくなりすぎて、制御回路10においてパルス検出を行う際に用いる所定の閾値よりも振幅が小さくなってしまう可能性があり、同時に行われるリモコン操作とキー操作の組合せ次第で、リモコン操作に応じた制御が行われたりキー操作に応じた制御が行われたりと、制御がまちまちになってしまう可能性がある。
【0047】
そこで、本実施形態では、スイッチSW1〜SW6のキー操作によって発生する定電圧(キー入力信号S1)の全てを、制御回路10がリモコン信号S2のパルス検出のための所定の閾値よりも低い電圧としてある。このようにすることで、リモコン操作が何れのキー操作と同時に行われた場合であってもリモコン信号のスタートビットを検出不可能になることから、必ずキー操作に応じた制御が実行されることになる。よって、ユーザーにとっての操作感覚を統一することができる。
【0048】
むろん、その逆のパターンも可能である。すなわち、スイッチSW1〜SW6のキー操作によって発生する定電圧(キー入力信号S1)の全てを制御回路10がリモコン信号S2のパルス検出のための所定の閾値よりも高い電圧とする。このようにすることで、リモコン操作が何れのキー操作とともに行われた場合であってもリモコン信号のスタートビットを検出可能であることから、必ずリモコン操作に応じた制御が実行されることになる。よって、ユーザーにとっての操作感覚を統一することができる。
【0049】
(3)まとめと変形例:
以上説明した実施形態によれば、リモコン操作に応じて発生するリモコン信号S2やキー操作に応じて発生するキー入力信号S1に基づく制御を行う制御回路10を備えるテレビジョン装置100において、リモコン信号S2を制御回路10へ入力するための伝送線T2とキー入力信号S1を制御回路10へ入力するための伝送線T1とをショートさせることにより、基板やケーブルの配線を効率化したり、コストダウンや配線自由度を向上したりすることが可能になる。
【0050】
なお、図1や図2において示した各基板の接続関係は一例であって、図12のような接続も可能である。すなわち、図12では、リモコン基板B2のコネクタCN8とスイッチ基板B3のコネクタCN7とをケーブルC3によって接続してリモコン基板B2からスイッチ基板B3へリモコン信号S2を伝送し、スイッチ基板B3のコネクタCN6とメイン基板B1のコネクタCN5とをケーブルC4によって接続してスイッチ基板B3からメイン基板B1へリモコン信号S2とキー入力信号S1とを伝送する。このとき、キー入力信号S1を伝送する伝送線T3とリモコン信号S2を伝送する伝送線T4とがスイッチ基板B3もしくはメイン基板B1上でショートされており(図ではスイッチ基板B3でのショートを例示)、制御回路10においてキー入力信号S1を入力する入力端子とリモコン信号S2を入力する入力端子との双方にリモコン信号S2とキー入力信号S1とが入力されるようになっている。このように構成においても、上述した実施形態と同様の作用効果を奏する。なお、図12に示す変形例では、ケーブルC3が第3ケーブルを構成し、ケーブルC4が第4ケーブルを構成する。
【0051】
また、上述した実施形態では、制御回路10において、キー入力信号S1の入力端子とリモコン信号S2の入力端子とを別々の入力端子としていたが、これらを同じ入力端子としてもよい。このようにすると、リモコン受信回路20やスイッチ回路30から制御回路10までの経路の途中から、キー入力信号S1とリモコン信号S2の伝送経路を共通化することができる。よって、制御回路10において、使用端子数が減少されるし、伝送経路となる配線パターンや伝送ケーブルの伝送線の数も減少することが出来る。
【0052】
また、上述した実施形態では、各回路が3つの基板にそれぞれ搭載される場合を例にとって説明したが、むろん、これら3つの回路は1つの基板上にまとめて形成されてもよいし、任意の2つを同じ基板上に形成してもよいし、3つ以上の基板に分けて形成されてもよく、基板数や各基板に対する回路の割り振りは適宜に変更可能である。
【0053】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0054】
10…制御回路、10a…入力端子、10b…入力端子、20…リモコン受信回路、21…受光素子、30…スイッチ回路、100…テレビジョン装置、B1…メイン基板、B2…リモコン基板、B3…スイッチ基板、C…コンデンサ、C1…ケーブル、C2…ケーブル、C3…ケーブル、C4…ケーブル、CN1…コネクタ、CN2…コネクタ、CN3…コネクタ、CN4…コネクタ、CN5…コネクタ、CN6…コネクタ、CN7…コネクタ、CN8…コネクタ、R1〜R7…抵抗、SW1〜SW6…スイッチ、T1…伝送線、T2…伝送線、T3…伝送線、T4…伝送線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモコン操作に応じて発生するリモコン信号やキー操作に応じて発生するキー入力信号に基づく制御を行う制御回路を備える電子機器において、
前記リモコン信号を前記制御回路へ入力するための伝送線と前記キー入力信号を前記制御回路へ入力するための伝送線とを電気的に接続したことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号であり、前記キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であり、
前記制御回路は、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号がパルス信号の場合はリモコン操作に関連付けられた制御を行い、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号がパルス信号で無い場合はキー操作に関連付けられた制御を行う請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御回路は、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号が所定のパルスパターンを含む場合はリモコン操作に関連付けられた制御を行い、前記リモコン信号の入力端子に入力される信号が前記所定のパルスパターンを含まない場合はキー操作に関連付けられた制御を行う請求項1または請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号であり、
前記制御回路は所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号を検出しており、
前記キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であって当該定電圧のバリエーションの全てが前記所定の閾値未満とされ、
前記制御回路は前記リモコン操作と前記キー操作とが同時に行われると前記キー操作に応じた制御を実行する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号であり、
前記制御回路は所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号を検出しており、
前記キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であって当該定電圧のバリエーションの全てが前記所定の閾値を超過する値とされ、
前記制御回路は前記リモコン操作と前記キー操作とが同時に行われると前記リモコン操作に応じた制御を実行する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御回路が形成された第1基板と、
前記リモコン操作に応じて前記リモコン信号を発生するリモコン受信回路が形成された第2基板と、
前記キー操作に応じて前記キー入力信号を発生するスイッチ回路が形成された第3基板と、
前記キー入力信号を前記第3基板から前記第2基板へ伝送する第1ケーブルと、
前記リモコン信号と前記キー入力信号とを前記第2基板から前記第1基板へ伝送する第2ケーブルと、
を備え、
前記キー入力信号を伝送する伝送線と前記リモコン信号を伝送する伝送線とが短絡されることにより、前記制御回路において前記キー入力信号を入力する入力端子と前記リモコン信号を入力する入力端子との双方に前記リモコン信号と前記キー入力信号とが入力される請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御回路が形成された第1基板と、
前記リモコン操作に応じて前記リモコン信号を発生するリモコン受信回路が形成された第2基板と、
前記キー操作に応じて前記キー入力信号を発生するスイッチ回路が形成された第3基板と、
前記リモコン信号を前記第2基板から前記第3基板へ伝送する第3ケーブルと、
前記リモコン信号と前記キー入力信号とを前記第3基板から前記第1基板へ伝送する第4ケーブルと、
を備え、
前記キー入力信号を伝送する伝送線と前記リモコン信号を伝送する伝送線とが短絡されており、前記制御回路において前記制御回路において前記キー入力信号を入力する入力端子と前記リモコン信号を入力する入力端子との双方に前記リモコン信号と前記キー入力信号とが入力される請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記キー操作に応じて前記キー入力信号を発生するスイッチ回路が形成された第3基板と、前記リモコン操作に応じて前記リモコン信号を発生するリモコン受信回路が形成された第2基板と、前記制御回路が形成された第1基板とを備え、
前記キー入力信号を前記第3基板から前記第2基板へ伝送する第1ケーブルと、
前記リモコン信号と前記キー入力信号を前記第2基板から前記第1基板へ伝送する第2ケーブルと、
を備え、
前記キー入力信号を伝送する伝送線と前記リモコン信号を伝送する伝送線とが短絡されることにより、前記制御回路において前記キー入力信号を入力する入力端子と前記リモコン信号を入力する入力端子との双方に前記リモコン信号と前記キー入力信号とが入力され、
前記リモコン信号は矩形波の組合せにより操作内容を表すパルス信号であり、ひとまとまりのリモコン信号の先頭であることを示す所定のパルスパターンを含んでおり、
前記制御回路は所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号を検出しており、
前記キー入力信号は操作内容に応じて異なる定電圧となる電圧信号であり、当該定電圧のバリエーションの全てが前記所定の閾値未満とされ、
前記制御回路は、所定の閾値で前記パルス信号の立ち上がりもしくは立ち下がりを検出することによりパルス信号の検出が可能であり、前記リモコン信号を入力する入力端子に信号が入力されると、パルス信号の検出を行って前記所定のパルスパターンを含むか否かを判断し、前記所定のパルスパターンを含む場合はリモコン信号が入力されたものと判断して前記リモコン信号を入力する入力端子に入力されたリモコン信号の示すリモコン操作に関連付けられた制御を行い、前記所定のパルスパターンを含まない場合はキー入力信号が入力されたものと判断して前記キー入力信号を入力する入力端子に入力されたキー入力信号の示すキー操作に関連付けられた制御を行い、その結果として前記リモコン操作と前記キー操作とが同時に行われた場合にはキー操作に応じた制御を実行する請求項1に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−119740(P2012−119740A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−264918(P2010−264918)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】