電子機器
【課題】電子機器において、設置面に取り付けた後でも、電子回路を内蔵する筐体の所定の面に配置される端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つと、設置面との距離を離すことを可能にする。
【解決手段】蝶番である上部の壁面取付部2を利用して電子機器であるブースターを壁面201に取り付けた場合において、上部の壁面取付部2を折り曲げることにより、ブースターの背面が壁面201から離れていない状態よりも端子4と壁面201との距離を長くする。
【解決手段】蝶番である上部の壁面取付部2を利用して電子機器であるブースターを壁面201に取り付けた場合において、上部の壁面取付部2を折り曲げることにより、ブースターの背面が壁面201から離れていない状態よりも端子4と壁面201との距離を長くする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面や配電ボックスの底面などの設置面に電子機器を取り付けるための設置面取付部を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
壁面や配電ボックスの底面などの設置面に電子機器を取り付けるための設置面取付部を備える電子機器の一例として、壁面取付部を備えるブースター(例えば特許文献1参照)が挙げられる。
【0003】
従来の壁面取付部を備えるブースターでは、図16に示すように、上部の壁面取付部101、下部の壁面取付部102がそれぞれ1枚物の金具で構成されている。なお、図16(a)は従来の壁面取付部を備えるブースターの正面図を、図16(b)は従来の壁面取付部を備えるブースターの背面図を、図16(c)は従来の壁面取付部を備えるブースターの側面図をそれぞれ示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−298263号公報(段落0009、段落0010、及び第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図16に示す従来の壁面取付部を備えるブースターでは上記の通り上部の壁面取付部101が1枚物の金具で構成されているので、上部の壁面取付部101に設けられている壁面取付孔101aを利用して、図16に示す従来の壁面取付部を備えるブースターを壁面にネジ(不図示)止めした場合、図17に示すように、壁面201と、従来の壁面取付部を備えるブースターの底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)103との距離Lが短いまま固定される。このため、端子103に対する同軸ケーブルの取り付け作業において壁面201が邪魔になり作業性が悪かった。
【0006】
このような課題は、壁面取付部を備えるブースターに限らず、壁面や配電ボックスの底面などの設置面に電子機器を取り付けるための設置面取付部を備える電子機器全般に共通する課題である。また、設置面と電子機器に設けられる端子との距離が短い場合以外にも、設置面と電子機器に設けられる操作部(例えば切替スイッチなど)との距離が短い場合には、操作部の操作において設置面が邪魔になり作業性が悪いという課題があり、設置面と電子機器に設けられる表示部(例えば表示用発光ダイオードなど)との距離が短い場合には、表示部の表示状態確認において設置面が邪魔になり作業性が悪いという課題がある。
【0007】
本発明は、上記の状況に鑑み、作業性を向上させることができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、電子回路を内蔵する筐体と、前記筐体の背面に隣接する面のいずれかに配置される端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つと、設置面取付部と、前記設置面取付部とは別の設置面取付部とを備える電子機器であって、前記設置面取付部が可動するものであり、前記設置面取付部を利用して前記電子機器を設置面に取り付けた場合において、前記設置面取付部の可動により、前記筐体の背面が前記設置面から離れていない第1の状態と、前記端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つが前記第1の状態よりも前記設置面から離れている第2の状態のいずれもとることができ、前記別の設置面取付部を利用して前記電子機器を前記設置面に取り付けると、前記電子機器が前記第1の状態で前記設置面に固定される構成とする。なお、前記筐体の背面が前記設置面から離れていない第1の状態には、前記筐体の背面と前記設置面との間に隙間が存在する状態も含まれる。
【0009】
このような構成によると、前記設置面取付部を利用して電子機器を設置面に取り付けた後でも、前記別の設置面取付部を利用して電子機器を設置面に取り付けていなければ、前記端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つが前記第1の状態よりも前記設置面から離れている第2の状態をとることができる。これにより、作業性を向上させることができる。
【0010】
また、上記構成の電子機器において、前記第2の状態を保持する保持手段を備えることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る電子機器によると、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第1実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図2】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第1実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図3】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第2実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図4】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第2実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図5】図4に示す状態での下部の壁面取付部及び支持部材の部分拡大側面図である。
【図6】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第3実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図7】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第3実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図8】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図9】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの正面図である。
【図10】図9に示すA−A切断線で切断した部分断面図である。
【図11】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの拡大部分斜視図である。
【図12】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図13】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの正面図である。
【図14】図13に示すA−A切断線で切断した部分断面図である。
【図15】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの拡大部分斜視図である。
【図16】従来の壁面取付部を備えるブースターの概略構成例を示す図である。
【図17】従来の壁面取付部を備えるブースターを壁面に取り付けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明は、壁面や配電ボックスの底面などの設置面に電子機器を取り付けるための設置面取付部を備える電子機器全般に適用することができるが、ここでは、当該電子機器の一例である壁面取付部を備えるブースターに本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
【0014】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るブースターは、図1に示すように、アンプ等の電子回路(不図示)を内蔵している筐体1と、筐体1の背面上部に接続されている上部の壁面取付部2と、筐体1の背面下部中央に接続されている下部の壁面取付部3と、筐体1の底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)4とを備える構成である。なお、図1(a)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第1実施形態に係るブースターの斜視図を、図1(b)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第1実施形態に係るブースターの側面図をそれぞれ示している。
【0015】
上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第1実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、図1に示すように、壁面201と端子4との距離Lが短いままであれば、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔になり作業性が悪い。
【0016】
しかしながら、上部の壁面取付部2は蝶番であるため、上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第1実施形態に係るブースターを壁面201にネジ止めしている場合であっても、下部の壁面取付部3を利用して本発明の第1実施形態に係るブースターを壁面201に取り付けていなければ、作業者は、図2に示すように、壁面201から端子4を離すことができる。これにより、壁面201と端子4との距離Lを長くすることができ、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔にならず作業性を向上させることができる。
【0017】
したがって、本発明の第1実施形態に係るブースターの設置手順としては、まず上部の壁面取付部2を利用して本発明の第1実施形態に係るブースターを壁面201に取り付け、その後、端子4が壁面201から離れている状態にして端子4と同軸ケーブル202を接続し、最後に、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして下部の壁面取付部3を利用した本発明の第1実施形態に係るブースターの壁面201への取り付けを行うようにすればよい。
【0018】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るブースターは、図3に示すように、アンプ等の電子回路(不図示)を内蔵している筐体1と、筐体1の背面上部に接続されている上部の壁面取付部2と、筐体1の背面下部中央に接続されている下部の壁面取付部3と、筐体1の底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)4と、支持部材5とを備える構成である。なお、図3(a)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第2実施形態に係るブースターの斜視図を、図3(b)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第2実施形態に係るブースターの側面図をそれぞれ示している。
【0019】
上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第2実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、図3に示すように、壁面201と端子4との距離Lが短いままであれば、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔になり作業性が悪い。
【0020】
しかしながら、上部の壁面取付部2は蝶番であるため、上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第2実施形態に係るブースターを壁面201にネジ止めしている場合であっても、下部の壁面取付部3を利用して本発明の第2実施形態に係るブースターを壁面201に取り付けていなければ、作業者は、図4に示すように、壁面201から端子4を離すことができる。これにより、壁面201と端子4との距離Lを長くすることができ、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔にならず作業性を向上させることができる。
【0021】
さらに、棒状の支持部材5により、壁面201から端子4が離れている状態を保持することができる。図4に示す状態での下部の壁面取付部3及び支持部材5の部分拡大側面図を図5に示す。支持部材5は支点5aで下部の壁面取付部3に回動自在に取り付けられている。下部の壁面取付部3の側面は、図5において斜線を付した領域が紙面手前側に高くなっている形状であり、当該領域によって支持部材5の回動が制止される。なお、このような制止機構は必ずしも必要ではなく、例えば制止機構を設ける代わりに、支持部材5の壁面201側先端に粘着層を設け、支持部材5の壁面201側先端と壁面201とが接着するようにしてもよい。
【0022】
したがって、本発明の第2実施形態に係るブースターの設置手順としては、まず上部の壁面取付部2を利用して本発明の第2実施形態に係るブースターを壁面201に取り付け、その後、端子4が壁面201から離れている状態にし、その状態を棒状の支持部材5によって保持しながら端子4と同軸ケーブル202を接続し、最後に、棒状の支持部材5による状態保持を解除して、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして下部の壁面取付部3を利用した本発明の第2実施形態に係るブースターの壁面201への取り付けを行うようにすればよい。
【0023】
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係るブースターは、図6に示すように、アンプ等の電子回路(不図示)を内蔵している筐体1と、筐体1の背面上部に接続されている上部の壁面取付部2と、筐体1の底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)4と、筐体1の背面下部に配置されている支持部材6とを備える構成である。なお、図6(a)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第3実施形態に係るブースターの斜視図を、図6(b)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第3実施形態に係るブースターの側面図をそれぞれ示している。
【0024】
上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第3実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、図6に示すように、壁面201と端子4との距離Lが短いままであれば、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔になり作業性が悪い。
【0025】
しかしながら、上部の壁面取付部2は蝶番であるため、上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第3実施形態に係るブースターを壁面201にネジ止めしている場合であっても、作業者は、図7に示すように、壁面201から端子4を離すことができる。これにより、壁面201と端子4との距離Lを長くすることができ、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔にならず作業性を向上させることができる。
【0026】
さらに、支持部材6により、壁面201から本発明の第3実施形態に係るブースターが離れている状態を保持することができる。支持部材6は支点6aで筐体1に回動自在に取り付けられている。図7に示す状態において、筐体1の側面に設けられる陥没部1aと支持部材6に設けられる突起部とが嵌合し、その嵌合によって支持部材6の回動が制止される。なお、このような制止機構は必ずしも必要ではなく、例えば制止機構を設ける代わりに、支持部材6の壁面201側端面に粘着層を設け、支持部材6の壁面201側端面と壁面201とが接着するようにしてもよい。
【0027】
なお、本発明の第1,2実施形態に係るブースターが備える下部の壁面取付部3を備える構成にするのではなく、支持部材6の下部中央に壁面取付孔を設け、支持部材6に設けられている壁面取付孔を利用して、本発明の第3実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態で本発明の第3実施形態に係るブースターが壁面201に固定されることが望ましい。
【0028】
上記のように支持部材6の下部中央に壁面取付孔を設けた場合、本発明の第3実施形態に係るブースターの設置手順としては、まず上部の壁面取付部2を利用して本発明の第3実施形態に係るブースターを壁面201に取り付け、その後、端子4が壁面201から離れている状態にし、その状態を支持部材6によって保持しながら端子4と同軸ケーブル202を接続し、最後に、支持部材6による状態保持を解除して、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして支持部材6に設けられている壁面取付孔を利用した本発明の第3実施形態に係るブースターの壁面201への取り付けを行うようにすればよい。
【0029】
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係るブースターは、図8に示すように、アンプ等の電子回路(不図示)を内蔵している筐体1と、筐体1の背面上部に接続されている上部の壁面取付部7と、上部の壁面取付部7の中央に配置される捻りばね8と、筐体1の背面下部中央に接続されている下部の壁面取付部3と、筐体1の底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)4とを備える構成である。なお、図8(a)は筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの斜視図を、図8(b)は筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの側面図をそれぞれ示している。
【0030】
捻りばね8は、蝶番である上部の壁面取付部7が閉じる向きに付勢するように形成されている。しかしながら、蝶番である上部の壁面取付部7は、閉じる方向の回動を制止するためのストッパ部端面7b及び7c(図11参照)を有しており、図8に示す状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの正面図である図9に示すA−A切断線で切断した部分断面図である図10、及び、図8に示す状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの拡大部分斜視図である図11のように、ストッパ部端面7bとストッパ部端面7cとが当接することにより、閉じる方向の回動を制止しているので、本発明の第4実施形態に係るブースターは、図8に示す状態を保持することができる。
【0031】
したがって、上部の壁面取付部7に設けられている壁面取付孔7aを利用して、本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、自然に図8に示すように端子4が壁面201から離れている状態になる。これにより、壁面201と端子4との距離Lを長くすることができ、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔にならず作業性を向上させることができる。
【0032】
一方、本発明の第4実施形態に係るブースターを完全に壁面201に固定する場合、捻りばね8の付勢力に抗して、本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201に押しつけ、図12に示すような筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして、上部の壁面取付部7に設けられている壁面取付孔7aを利用したネジ止めに加え、下部の壁面取付部3に設けられている壁面取付孔3a(図13参照)も利用して、本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めする。この場合、図12に示す状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの正面図である図13に示すA−A切断線で切断した部分断面図である図14、及び、図12に示す状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの拡大部分斜視図である図15のように、ストッパ部端面7bとストッパ部端面7cとが当接していない。
【0033】
したがって、本発明の第4実施形態に係るブースターの設置手順としては、まず上部の壁面取付部2を利用して本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201に取り付け、その後、端子4が壁面201から離れている状態で端子4と同軸ケーブル202を接続し、最後に、捻りばね8の付勢力に抗して、本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201に押しつけ、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして、下部の壁面取付部3を利用した本発明の第4実施形態に係るブースターの壁面201への取り付けを行うようにすればよい。
【0034】
<その他>
上述した本発明の第1〜第4実施形態において筐体1の底面に設けた端子4に代えてあるいは加えて、操作部(例えば切替スイッチなど)や表示部(例えば表示用発光ダイオードなど)を筐体1の底面に設けてもよい。
【0035】
上述した本発明の第1〜第4実施形態においては、上部の壁面取付部を蝶番にしたが、本発明はこの形態に限定されることはなく、例えば、上部の壁面取付部を可撓性材料により構成し、上部の壁面取付部の壁面取付孔を利用してブースターを壁面に取り付けた後でも上部の壁面取付部の可動により、ブースターと壁面との距離を離すことができる構成であってもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 筐体
1a 陥没部
2、7、101 上部の壁面取付部
2a、3a、7a、101a 壁面取付孔
3、102 下部の壁面取付部
4 端子
5、6 支持部材
5a 支点
7b、7c ストッパ部端面
8 捻りばね
201 壁面
202 同軸ケーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面や配電ボックスの底面などの設置面に電子機器を取り付けるための設置面取付部を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
壁面や配電ボックスの底面などの設置面に電子機器を取り付けるための設置面取付部を備える電子機器の一例として、壁面取付部を備えるブースター(例えば特許文献1参照)が挙げられる。
【0003】
従来の壁面取付部を備えるブースターでは、図16に示すように、上部の壁面取付部101、下部の壁面取付部102がそれぞれ1枚物の金具で構成されている。なお、図16(a)は従来の壁面取付部を備えるブースターの正面図を、図16(b)は従来の壁面取付部を備えるブースターの背面図を、図16(c)は従来の壁面取付部を備えるブースターの側面図をそれぞれ示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−298263号公報(段落0009、段落0010、及び第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図16に示す従来の壁面取付部を備えるブースターでは上記の通り上部の壁面取付部101が1枚物の金具で構成されているので、上部の壁面取付部101に設けられている壁面取付孔101aを利用して、図16に示す従来の壁面取付部を備えるブースターを壁面にネジ(不図示)止めした場合、図17に示すように、壁面201と、従来の壁面取付部を備えるブースターの底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)103との距離Lが短いまま固定される。このため、端子103に対する同軸ケーブルの取り付け作業において壁面201が邪魔になり作業性が悪かった。
【0006】
このような課題は、壁面取付部を備えるブースターに限らず、壁面や配電ボックスの底面などの設置面に電子機器を取り付けるための設置面取付部を備える電子機器全般に共通する課題である。また、設置面と電子機器に設けられる端子との距離が短い場合以外にも、設置面と電子機器に設けられる操作部(例えば切替スイッチなど)との距離が短い場合には、操作部の操作において設置面が邪魔になり作業性が悪いという課題があり、設置面と電子機器に設けられる表示部(例えば表示用発光ダイオードなど)との距離が短い場合には、表示部の表示状態確認において設置面が邪魔になり作業性が悪いという課題がある。
【0007】
本発明は、上記の状況に鑑み、作業性を向上させることができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、電子回路を内蔵する筐体と、前記筐体の背面に隣接する面のいずれかに配置される端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つと、設置面取付部と、前記設置面取付部とは別の設置面取付部とを備える電子機器であって、前記設置面取付部が可動するものであり、前記設置面取付部を利用して前記電子機器を設置面に取り付けた場合において、前記設置面取付部の可動により、前記筐体の背面が前記設置面から離れていない第1の状態と、前記端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つが前記第1の状態よりも前記設置面から離れている第2の状態のいずれもとることができ、前記別の設置面取付部を利用して前記電子機器を前記設置面に取り付けると、前記電子機器が前記第1の状態で前記設置面に固定される構成とする。なお、前記筐体の背面が前記設置面から離れていない第1の状態には、前記筐体の背面と前記設置面との間に隙間が存在する状態も含まれる。
【0009】
このような構成によると、前記設置面取付部を利用して電子機器を設置面に取り付けた後でも、前記別の設置面取付部を利用して電子機器を設置面に取り付けていなければ、前記端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つが前記第1の状態よりも前記設置面から離れている第2の状態をとることができる。これにより、作業性を向上させることができる。
【0010】
また、上記構成の電子機器において、前記第2の状態を保持する保持手段を備えることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る電子機器によると、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第1実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図2】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第1実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図3】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第2実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図4】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第2実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図5】図4に示す状態での下部の壁面取付部及び支持部材の部分拡大側面図である。
【図6】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第3実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図7】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第3実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図8】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図9】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの正面図である。
【図10】図9に示すA−A切断線で切断した部分断面図である。
【図11】筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの拡大部分斜視図である。
【図12】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの斜視図及び側面図である。
【図13】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの正面図である。
【図14】図13に示すA−A切断線で切断した部分断面図である。
【図15】筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの拡大部分斜視図である。
【図16】従来の壁面取付部を備えるブースターの概略構成例を示す図である。
【図17】従来の壁面取付部を備えるブースターを壁面に取り付けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明は、壁面や配電ボックスの底面などの設置面に電子機器を取り付けるための設置面取付部を備える電子機器全般に適用することができるが、ここでは、当該電子機器の一例である壁面取付部を備えるブースターに本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
【0014】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るブースターは、図1に示すように、アンプ等の電子回路(不図示)を内蔵している筐体1と、筐体1の背面上部に接続されている上部の壁面取付部2と、筐体1の背面下部中央に接続されている下部の壁面取付部3と、筐体1の底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)4とを備える構成である。なお、図1(a)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第1実施形態に係るブースターの斜視図を、図1(b)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第1実施形態に係るブースターの側面図をそれぞれ示している。
【0015】
上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第1実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、図1に示すように、壁面201と端子4との距離Lが短いままであれば、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔になり作業性が悪い。
【0016】
しかしながら、上部の壁面取付部2は蝶番であるため、上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第1実施形態に係るブースターを壁面201にネジ止めしている場合であっても、下部の壁面取付部3を利用して本発明の第1実施形態に係るブースターを壁面201に取り付けていなければ、作業者は、図2に示すように、壁面201から端子4を離すことができる。これにより、壁面201と端子4との距離Lを長くすることができ、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔にならず作業性を向上させることができる。
【0017】
したがって、本発明の第1実施形態に係るブースターの設置手順としては、まず上部の壁面取付部2を利用して本発明の第1実施形態に係るブースターを壁面201に取り付け、その後、端子4が壁面201から離れている状態にして端子4と同軸ケーブル202を接続し、最後に、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして下部の壁面取付部3を利用した本発明の第1実施形態に係るブースターの壁面201への取り付けを行うようにすればよい。
【0018】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るブースターは、図3に示すように、アンプ等の電子回路(不図示)を内蔵している筐体1と、筐体1の背面上部に接続されている上部の壁面取付部2と、筐体1の背面下部中央に接続されている下部の壁面取付部3と、筐体1の底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)4と、支持部材5とを備える構成である。なお、図3(a)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第2実施形態に係るブースターの斜視図を、図3(b)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第2実施形態に係るブースターの側面図をそれぞれ示している。
【0019】
上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第2実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、図3に示すように、壁面201と端子4との距離Lが短いままであれば、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔になり作業性が悪い。
【0020】
しかしながら、上部の壁面取付部2は蝶番であるため、上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第2実施形態に係るブースターを壁面201にネジ止めしている場合であっても、下部の壁面取付部3を利用して本発明の第2実施形態に係るブースターを壁面201に取り付けていなければ、作業者は、図4に示すように、壁面201から端子4を離すことができる。これにより、壁面201と端子4との距離Lを長くすることができ、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔にならず作業性を向上させることができる。
【0021】
さらに、棒状の支持部材5により、壁面201から端子4が離れている状態を保持することができる。図4に示す状態での下部の壁面取付部3及び支持部材5の部分拡大側面図を図5に示す。支持部材5は支点5aで下部の壁面取付部3に回動自在に取り付けられている。下部の壁面取付部3の側面は、図5において斜線を付した領域が紙面手前側に高くなっている形状であり、当該領域によって支持部材5の回動が制止される。なお、このような制止機構は必ずしも必要ではなく、例えば制止機構を設ける代わりに、支持部材5の壁面201側先端に粘着層を設け、支持部材5の壁面201側先端と壁面201とが接着するようにしてもよい。
【0022】
したがって、本発明の第2実施形態に係るブースターの設置手順としては、まず上部の壁面取付部2を利用して本発明の第2実施形態に係るブースターを壁面201に取り付け、その後、端子4が壁面201から離れている状態にし、その状態を棒状の支持部材5によって保持しながら端子4と同軸ケーブル202を接続し、最後に、棒状の支持部材5による状態保持を解除して、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして下部の壁面取付部3を利用した本発明の第2実施形態に係るブースターの壁面201への取り付けを行うようにすればよい。
【0023】
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係るブースターは、図6に示すように、アンプ等の電子回路(不図示)を内蔵している筐体1と、筐体1の背面上部に接続されている上部の壁面取付部2と、筐体1の底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)4と、筐体1の背面下部に配置されている支持部材6とを備える構成である。なお、図6(a)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第3実施形態に係るブースターの斜視図を、図6(b)は筐体の背面が壁面から離れていない状態での本発明の第3実施形態に係るブースターの側面図をそれぞれ示している。
【0024】
上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第3実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、図6に示すように、壁面201と端子4との距離Lが短いままであれば、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔になり作業性が悪い。
【0025】
しかしながら、上部の壁面取付部2は蝶番であるため、上部の壁面取付部2に設けられている壁面取付孔2aを利用して、本発明の第3実施形態に係るブースターを壁面201にネジ止めしている場合であっても、作業者は、図7に示すように、壁面201から端子4を離すことができる。これにより、壁面201と端子4との距離Lを長くすることができ、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔にならず作業性を向上させることができる。
【0026】
さらに、支持部材6により、壁面201から本発明の第3実施形態に係るブースターが離れている状態を保持することができる。支持部材6は支点6aで筐体1に回動自在に取り付けられている。図7に示す状態において、筐体1の側面に設けられる陥没部1aと支持部材6に設けられる突起部とが嵌合し、その嵌合によって支持部材6の回動が制止される。なお、このような制止機構は必ずしも必要ではなく、例えば制止機構を設ける代わりに、支持部材6の壁面201側端面に粘着層を設け、支持部材6の壁面201側端面と壁面201とが接着するようにしてもよい。
【0027】
なお、本発明の第1,2実施形態に係るブースターが備える下部の壁面取付部3を備える構成にするのではなく、支持部材6の下部中央に壁面取付孔を設け、支持部材6に設けられている壁面取付孔を利用して、本発明の第3実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態で本発明の第3実施形態に係るブースターが壁面201に固定されることが望ましい。
【0028】
上記のように支持部材6の下部中央に壁面取付孔を設けた場合、本発明の第3実施形態に係るブースターの設置手順としては、まず上部の壁面取付部2を利用して本発明の第3実施形態に係るブースターを壁面201に取り付け、その後、端子4が壁面201から離れている状態にし、その状態を支持部材6によって保持しながら端子4と同軸ケーブル202を接続し、最後に、支持部材6による状態保持を解除して、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして支持部材6に設けられている壁面取付孔を利用した本発明の第3実施形態に係るブースターの壁面201への取り付けを行うようにすればよい。
【0029】
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係るブースターは、図8に示すように、アンプ等の電子回路(不図示)を内蔵している筐体1と、筐体1の背面上部に接続されている上部の壁面取付部7と、上部の壁面取付部7の中央に配置される捻りばね8と、筐体1の背面下部中央に接続されている下部の壁面取付部3と、筐体1の底面に設けられている端子(RF入力端子やRF出力端子など)4とを備える構成である。なお、図8(a)は筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの斜視図を、図8(b)は筐体の背面が壁面から離れていない状態よりも端子が壁面から離れている状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの側面図をそれぞれ示している。
【0030】
捻りばね8は、蝶番である上部の壁面取付部7が閉じる向きに付勢するように形成されている。しかしながら、蝶番である上部の壁面取付部7は、閉じる方向の回動を制止するためのストッパ部端面7b及び7c(図11参照)を有しており、図8に示す状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの正面図である図9に示すA−A切断線で切断した部分断面図である図10、及び、図8に示す状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの拡大部分斜視図である図11のように、ストッパ部端面7bとストッパ部端面7cとが当接することにより、閉じる方向の回動を制止しているので、本発明の第4実施形態に係るブースターは、図8に示す状態を保持することができる。
【0031】
したがって、上部の壁面取付部7に設けられている壁面取付孔7aを利用して、本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めした場合、自然に図8に示すように端子4が壁面201から離れている状態になる。これにより、壁面201と端子4との距離Lを長くすることができ、端子4に対する同軸ケーブル202の取り付け作業において壁面201が邪魔にならず作業性を向上させることができる。
【0032】
一方、本発明の第4実施形態に係るブースターを完全に壁面201に固定する場合、捻りばね8の付勢力に抗して、本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201に押しつけ、図12に示すような筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして、上部の壁面取付部7に設けられている壁面取付孔7aを利用したネジ止めに加え、下部の壁面取付部3に設けられている壁面取付孔3a(図13参照)も利用して、本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201にネジ(不図示)止めする。この場合、図12に示す状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの正面図である図13に示すA−A切断線で切断した部分断面図である図14、及び、図12に示す状態での本発明の第4実施形態に係るブースターの拡大部分斜視図である図15のように、ストッパ部端面7bとストッパ部端面7cとが当接していない。
【0033】
したがって、本発明の第4実施形態に係るブースターの設置手順としては、まず上部の壁面取付部2を利用して本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201に取り付け、その後、端子4が壁面201から離れている状態で端子4と同軸ケーブル202を接続し、最後に、捻りばね8の付勢力に抗して、本発明の第4実施形態に係るブースターを壁面201に押しつけ、筐体1の背面が壁面201から離れていない状態にして、下部の壁面取付部3を利用した本発明の第4実施形態に係るブースターの壁面201への取り付けを行うようにすればよい。
【0034】
<その他>
上述した本発明の第1〜第4実施形態において筐体1の底面に設けた端子4に代えてあるいは加えて、操作部(例えば切替スイッチなど)や表示部(例えば表示用発光ダイオードなど)を筐体1の底面に設けてもよい。
【0035】
上述した本発明の第1〜第4実施形態においては、上部の壁面取付部を蝶番にしたが、本発明はこの形態に限定されることはなく、例えば、上部の壁面取付部を可撓性材料により構成し、上部の壁面取付部の壁面取付孔を利用してブースターを壁面に取り付けた後でも上部の壁面取付部の可動により、ブースターと壁面との距離を離すことができる構成であってもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 筐体
1a 陥没部
2、7、101 上部の壁面取付部
2a、3a、7a、101a 壁面取付孔
3、102 下部の壁面取付部
4 端子
5、6 支持部材
5a 支点
7b、7c ストッパ部端面
8 捻りばね
201 壁面
202 同軸ケーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子回路を内蔵する筐体と、
前記筐体の所定の面に配置される端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つと、
設置面取付部と、
前記設置面取付部とは別の設置面取付部とを備える電子機器であって、
前記設置面取付部が可動するものであり、
前記設置面取付部を利用して前記電子機器を設置面に取り付けた場合において、前記設置面取付部の可動により、前記電子機器の背面が前記設置面から離れていない第1の状態と、前記端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つが前記第1の状態よりも前記設置面から離れている第2の状態のいずれもとることができ、
前記別の設置面取付部を利用して前記電子機器を前記設置面に取り付けると、前記電子機器が前記第1の状態で前記設置面に固定されることを特徴する電子機器。
【請求項2】
前記第2の状態を保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項1】
電子回路を内蔵する筐体と、
前記筐体の所定の面に配置される端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つと、
設置面取付部と、
前記設置面取付部とは別の設置面取付部とを備える電子機器であって、
前記設置面取付部が可動するものであり、
前記設置面取付部を利用して前記電子機器を設置面に取り付けた場合において、前記設置面取付部の可動により、前記電子機器の背面が前記設置面から離れていない第1の状態と、前記端子、操作部、及び表示部の少なくとも一つが前記第1の状態よりも前記設置面から離れている第2の状態のいずれもとることができ、
前記別の設置面取付部を利用して前記電子機器を前記設置面に取り付けると、前記電子機器が前記第1の状態で前記設置面に固定されることを特徴する電子機器。
【請求項2】
前記第2の状態を保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−142372(P2012−142372A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293000(P2010−293000)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000109668)DXアンテナ株式会社 (394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000109668)DXアンテナ株式会社 (394)
【Fターム(参考)】
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