説明

電子機器

【課題】 プロジェクタによる投映を行うと共に装置本体に設けられた表示部における表示を行う場合の電力消費を抑制することができる電子機器を提供する。
【解決手段】 投映画像を投映する投映部46と、所定の情報を表示する表示部20と、リモコンにより送信された信号を受信する受信部と、前記投映部及び前記表示部に供給する駆動電流を制御し、前記投映部及び前記表示部の両方を駆動させる場合に、前記受信部により信号を受信したときに前記表示部への前記駆動電流の供給を抑制または停止する電源制御部50とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プロジェクタを備えるカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。このカメラにおいては、プロジェクタとして使用する場合に画像の投映を行うと共にカメラの背面に設けられたLCD表示部においても確認及び選択用の画像を表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−250392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このカメラにおいてはプロジェクタによる投映を行うと共にLCD表示部における表示を行う際の電力消費については考慮していなかった。
【0005】
本発明の目的は、プロジェクタによる投映を行うと共に装置本体に設けられた表示部における表示を行う場合の電力消費を抑制することができる電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る電子機器は、投映画像を投映する投映部と、所定の情報を表示する表示部と、リモコンにより送信された信号を受信する受信部と、前記投映部及び前記表示部に供給する駆動電流を制御し、前記投映部及び前記表示部の両方を駆動させる場合に、前記受信部により信号を受信したときに前記表示部への前記駆動電流の供給を抑制または停止する電源制御部とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る電子機器は、光源から射出された光により投映画像を投映する投映部と、所定の情報を表示する表示部と、前記光源及び前記表示部の両方を点灯させる場合に前記光源及び前記表示部に対して供給する駆動電流の少なくとも一方を抑制する電源制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る電子機器によれば、プロジェクタによる投映を行うと共に装置本体に設けられた表示部における表示を行う場合の電力消費を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカメラ本体の前面及びリモコンを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るカメラ本体の背面を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの投映部及びLCD表示部に対する駆動電流制御処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの投映部及びLCD表示部に対する他の駆動電流制御処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態に係る電子機器についてカメラを例に説明する。図1は、第1の実施の形態に係るカメラの前面及びリモコンを示す斜視図である。カメラ2はプロジェクタを備えるデジタルカメラであって、カメラ2は装置本体4、リモコン66を備えている。装置本体4の前面には被写体光を入射させる撮影窓6、画像を投映するプロジェクタ投映窓8、リモコン66から送信された信号を受信するリモコン受信部10が設けられている。また、装置本体4の上面には、レリーズ指示を行うレリーズボタン12、電源スイッチ14、プロジェクタにより投映される画像のピント合わせを行うためのフォーカスレバー16、プロジェクタによる投映を行うプロジェクタモードへの切替指示を行うプロジェクタボタン18が設けられている。
【0011】
また、リモコン66は、プロジェクタモードへの切替指示を行うプロジェクタボタン68、投映画像の選択指示や決定指示を行う操作キー70、操作入力に基づく信号を装置本体4に対して送信するリモコン送信部72を備えている。
【0012】
図2は、第1の実施の形態に係るカメラ本体の背面を示す図である。装置本体4の背面には、撮像画像やメニュー画面等を表示するLCD表示部20、リモコン66から送信された信号を受信するリモコン受信部22、撮影を行う撮影モードへの切替指示を行う撮影モードボタン24、LCD表示部20において撮像画像の表示を行う再生モードへの切替指示を行う再生ボタン26が設けられている。ここで、LCD表示部20にはプロジェクタモードにおける投映画像の選択指示や決定指示、撮影モードにおけるズーム指示等の操作指示の受け付けを行う透明電極により構成されるタッチパネル28が積層して配置されている。
【0013】
図3は、第1の実施の形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。カメラ2は、装置本体4、リモコン66を備えている。装置本体4はCPU30を備え、CPU30にはリモコン受信部10,22、操作部34、被写体を撮像して撮像信号(蓄積電荷としてのアナログ信号)を生成するCCD或いはCMOS等により構成される撮像素子36、撮像素子36から出力された撮像信号を図示しないA/D変換部においてA/D変換することにより生成された画像データを記憶する画像記憶部38、撮像画像や投映画像、種々のデータを記憶するメモリカード42、LCD表示部20の表示制御を行う表示制御部44、タッチパネル28、画像記憶部38やメモリカード42に記憶された画像や種々のデータを投映する投映部46、装置本体4に電源を供給する電源制御部50が接続されている。
【0014】
ここで、操作部34は、レリーズボタン12、電源スイッチ14、フォーカスレバー16、プロジェクタボタン18、撮影モードボタン24、再生ボタン26を含み、投映部46は、光源であるLED52、投映する画像を表示するLCOS54の表示制御を行う投映制御部56を備えている。また、LCD表示部20は、投映画像を表示するLCDパネル60、LCDパネル60を照射するバックライト62を備えている。
【0015】
また、電源制御部50には電源を供給するバッテリ64が接続され、電源制御部50は、バッテリ64から供給された電源をLED52、バックライト62に対して供給し、また、CPU30を介して装置本体4の各部に供給する。なお、装置本体4に図示しないACアダプタが接続され電源の供給を受ける場合にはCPU30を介して装置本体4の各部に電源を供給する他、バッテリ64の充電を行ってもよい。
【0016】
また、リモコン66は、プロジェクタボタン68、操作キー70、リモコン送信部72を備えている。
【0017】
次に、図4に示すフローチャートを参照して第1の実施の形態に係るカメラのプロジェクタ投映時におけるLCD表示部及び投映部に対する駆動電流制御処理について説明する。電源スイッチ14の操作により装置本体4の電源がオンにされると、電源制御部50はバックライト62に対して駆動電流を供給し、LCD表示部20の点灯を行う(ステップS1)。このとき、電源制御部50はバッテリ64から電源の供給を受け、バックライト62に対して供給可能な最大の駆動電流を供給する。
【0018】
次に、CPU30は装置本体4のプロジェクタボタン18が操作されたか否かを判定する(ステップS2)。プロジェクタボタン18が操作された場合には、投映部46による投映を開始する。このとき、電源制御部50はLED52に対して供給可能な駆動電流よりも少ない駆動電流を供給し、LED52を減光した状態で点灯する(ステップS3)。即ち、LED52に対して供給可能な最大の駆動電流を供給する場合に比べて低輝度の投映画像を投映する。なお、このとき電源制御部50はバックライト62に対して供給可能な最大の駆動電流を供給し、LCD表示部20の点灯は減光せずに行う。
【0019】
ここで、バックライト62及びLED52のそれぞれに対して供給可能な最大の駆動電流を供給すると、バッテリ64の出力可能電流を超えるため、電源制御部50はLED52に対して供給可能な最大の駆動電流よりも少ない駆動電流を供給する。一方、ステップS2において装置本体4のプロジェクタボタン18の操作が行われない場合には、ステップS1及びS2に示す処理を繰り返す。
【0020】
次に、CPU30はリモコン66の操作キー70を用いた操作指示が行われたか否かを判定する(ステップS4)。即ち、リモコン受信部10,22の何れかを介して操作キー70を用いた操作入力に基づく信号を受信したか否かを判定する。
【0021】
リモコン66の操作キー70を用いた操作指示が行われない場合には、撮影モードボタン24、再生ボタン26等を用いた投映終了指示が行われたか否かを判定し(ステップS5)、投映終了指示が行われない場合には、ステップS3〜S5に示す処理を繰り返す。
【0022】
一方、ステップS5において、投映終了指示が行われた場合、例えば、撮影モードボタン24の操作が行われた場合には装置本体4の動作は撮影モードに切り替わるため投映処理を終了し、再生ボタン26の操作が行われた場合には装置本体4の動作は再生モードに切り替わるため投映処理を終了する。従って、電源制御部50はLED52に対する駆動電流の供給を停止することによりLED52を消灯し(ステップS11)、LED52及びバックライト62に対する駆動電流制御処理を終了する。
【0023】
ステップS4においてリモコン66の操作キー70を用いた操作指示が行われた場合には、電源制御部50はバックライト62に対する駆動電流の供給を停止することによりLCD表示部20を消灯すると共に、LED52に対して供給可能な最大の駆動電流を供給する(ステップS6)。即ち、投映部46により最大の輝度で投映画像を投映する。
【0024】
次に、CPU30はタッチパネル28を用いた操作指示が行われたか否かを判定する(ステップS7)。タッチパネル28を用いた操作指示が行われない場合には、撮影モードボタン24、再生ボタン26等を用いた投映終了指示が行われたか否かを判定し(ステップS8)、投映終了指示が行なわれない場合には、ステップS6〜S8に示す処理を繰り返す。一方、ステップS8において投映終了指示が行われた場合には、電源制御部50はLED52に対する駆動電流の供給を停止することによりLED52を消灯し(ステップS11)、LED52及びバックライト62に対する駆動電流制御処理を終了する。
【0025】
ステップS7においてタッチパネル28を用いた操作指示が行われた場合には、電源制御部50は、LED52に対して供給可能な最大電流よりも少ない駆動電流を供給し、LED52を減光した状態で点灯すると共に、バックライト62に対して供給可能な最大の駆動電流を供給し、LCD表示部20を減光せずに点灯する(ステップS9)。
【0026】
次に、CPU30は、撮影モードボタン24、再生ボタン26等を用いた投映終了指示が行われたか否かを判定し(ステップS10)、投映終了指示が行われない場合には、ステップS4に示す処理に戻る。一方、投映終了指示が行われた場合には、電源制御部50はLED52に対する駆動電流の供給を停止することによりLED52を消灯し(ステップS11)、LED52及びバックライト62に対する駆動電流制御処理を終了する。
【0027】
次に、図5に示すフローチャートを参照して第1の実施の形態に係るカメラのプロジェクタ投映時における投映部及びLCD表示部に対する他の駆動電流制御処理について説明する。
【0028】
電源スイッチ14の操作により装置本体4の電源がオンにされると、電源制御部50はバックライト62に対して駆動電流を供給し、LCD表示部20の点灯を行う(ステップS21)。このとき、電源制御部50はバッテリ64から電源の供給を受け、バックライト62に対して供給可能な最大の駆動電流を供給する。
【0029】
次に、CPU30はリモコン66のプロジェクタボタン68が操作されたか否か判定する(ステップS22)。即ち、リモコン受信部10,22の何れかを介してプロジェクタモードへの切替指示を示す信号を受信したか否かを判定する。
【0030】
CPU30は、プロジェクタボタン68が操作されたと判定した場合には、投映を開始する。このとき、電源制御部50はバックライト62に対する駆動電流の供給を停止することによりLCD表示部20を消灯すると共に、LED52に対して供給可能な最大の駆動電流を供給する(ステップS23)。一方、ステップS22においてリモコン66のプロジェクタボタン68の操作が行われないと判定した場合には、ステップS21及びS22に示す処理を繰り返す。
【0031】
次に、CPU30はタッチパネル28を用いた操作指示が行われたか否かを判定する(ステップS24)。ここで、ステップS24〜S26に示す処理は、図4に示すフローチャートのステップS7〜S9に示す処理と同様であるため説明は省略する。なお、ステップS25において投映終了指示が行われない場合にはステップS23及びS24に示す処理を繰り返し、投映終了指示が行われた場合には、電源制御部50はLED52に対する駆動電流の供給を停止することによりLED52を消灯し(ステップS31)、LED52及びバックライト62に対する駆動電流制御処理を終了する。
【0032】
次に、CPU30はリモコン66の操作キー70を用いた操作指示が行われたか否かを判定する(ステップS27)。ここで、ステップS27〜S29に示す処理は、図4のフローチャートに示すステップS4〜S6に示す処理とそれぞれ同様であるため、説明は省略する。なお、ステップS28において投映終了指示が行われない場合には、ステップS26〜S28に示す処理を繰り返し、投映終了指示が行われた場合には電源制御部50はLED52に対する駆動電流の供給を停止することによりLED52を消灯し(ステップS31)、LED52及びバックライト62に対する駆動電流制御処理を終了する。
【0033】
次に、CPU30は、撮影モードボタン24、再生ボタン26等を用いた投映終了指示が行われたか否かを判定し(ステップS30)、投映終了指示が行なわれない場合には、ステップS24に示す処理に戻る。一方、投映終了指示が行われた場合には、電源制御部50はLED52に対する駆動電流の供給を停止することによりLED52を消灯し(ステップS31)、LED52及びバックライト62に対する駆動電流制御処理を終了する。
【0034】
本実施の形態に係るカメラによれば、プロジェクタによる投映を行うと共に本体に設けられた表示部における表示を行う場合の電力消費を抑制することができる。従って、バッテリから電源の供給を受ける場合において電池寿命を長くすることができる。
【0035】
また、この場合において、プロジェクタ投映を行う際にタッチパネルを用いて操作を行う場合であっても、LED及びバッテリそれぞれに対して供給可能な最大の駆動電流を合計した駆動電流よりも少ない駆動電流を供給するため、バッテリの出力可能電流を超過しないように制御することができる。従って、バッテリへの過度の負担を防止することができる。また、LED及びバックライトに対して供給可能な最大の駆動電流を供給した場合と比較して発熱を抑制することができる。
【0036】
また、リモコンを用いた操作を行う場合には、LCD表示部における表示は不要と考えられることからLCD表示部を消灯して投映部のLEDに対して供給可能な最大の駆動電流を供給するため輝度の高い投映画像を投映することができる。
【0037】
なお、上述の実施の形態においては、装置本体4の撮影モードボタン24、再生ボタン26を用いて投映終了指示を行う構成として説明したが、リモコン66において所定の操作が行われた場合に投映終了指示を行う構成としてもよい。
【0038】
また、上述の実施の形態においては、図4のステップS3、ステップS9及び図5のステップS26に示す処理において投映部46のLED52を減光した状態で点灯し、LCD表示部20のバックライト62を減光せずに点灯する構成を説明したが、LED52及びバックライト62の両方を減光した状態で点灯してもよいし、LED52を減光せずに点灯しバックライト62を減光した状態で点灯する構成としてもよい。
【0039】
また、上述の実施の形態においては、図4のステップS6及び図5のステップS23、ステップS29に示す処理において、電源制御部50はLCD表示部20のバックライト62を消灯し、投映部46のLED52に対して供給可能な最大の駆動電流を供給することによりLED52を減光せずに点灯する構成を説明したが、電源制御部50はバックライト62を減光した状態で点灯し、LED52に対して供給可能な最大の駆動電流を供給することによりLED52を減光せずに点灯する構成としてもよい。
【0040】
また、上述の実施の形態においては、バッテリ64から電源の供給を受ける場合の投映部46及びLCD表示部20に対する駆動電流制御処理について説明したが、装置本体4にACアダプタを接続し電源の供給を受ける場合に、図4及び図5に示す駆動電流制御処理を行ってもよいし、電源制御部50はLED52及びバックライト62のそれぞれに対して供給可能な最大の駆動電流を供給してもよい。
【0041】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るカメラについて説明する。この第2の実施の形態に係るカメラは、第1の実施の形態に係るカメラの本体から投映部を削除し、リモコンにレリーズボタンを付加したものである。従って、第1の実施の形態と同一の構成についての詳細な説明は省略し、異なる部分のみについて詳細に説明する。また、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0042】
図6は、第2の実施の形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。カメラ2は、装置本体4、リモコン66を備えている。装置本体4は、CPU30を備え、CPU30には装置本体4の前面に設けられたリモコン受信部10、装置本体4の背面に設けられたリモコン受信部22、操作部34、画像記憶部38、メモリカード42、LCDパネル60の表示制御を行う表示制御部44、電源制御部50が接続されている。
【0043】
ここで、操作部34は、レリーズボタン12、電源スイッチ14、撮影モードボタン24、再生ボタン26を含み、LCD表示部20は、スルー画やメニュー画面等を表示するLCDパネル60、バックライト62を備えている。また、電源制御部50にはバッテリ64が接続され、電源制御部50は、バッテリ64から供給された電源をバックライト62に対して供給し、また、CPU30を介して装置本体4の各部に供給する。
【0044】
また、リモコン66は、リモコン送信部72、撮影モードにおけるレリーズ指示を行うレリーズボタン74を備えている。
【0045】
次に、第2の実施の形態に係るカメラのリモコンを用いた撮影におけるバックライトに対する駆動電流制御処理について説明する。電源スイッチ14の操作により装置本体4のオンにされると、カメラ2は撮影モードとして起動する。また、電源制御部50はバックライト62に対して駆動電流を供給し、LCD表示部20の点灯を行う。このとき、電源制御部50はバッテリ64から電源の供給を受け、バックライト62に対して供給可能な最大の駆動電流を供給する。
【0046】
次に、撮影モードにおいてリモコン66から送信された信号を受信すると、CPU4はリモコン受信部10を介して受信したか、リモコン受信部22を介して受信したかを判定する。
【0047】
装置本体4の前面に設けられたリモコン受信部10により信号を受信した場合には、使用者が装置本体4の前面側に位置しLCD表示部20に表示されるスルー画を確認できないため、電源制御部50はバックライト62に対する電源の供給を停止し、LCD表示部20を消灯する。
【0048】
一方、装置本体4の背面に設けられたリモコン受信部22により信号を受信した場合には、使用者が装置本体4の背面側に位置しLCD表示部20に表示されるスルー画等の確認が可能であるため、電源制御部50はバックライト62に対する駆動電流の供給を維持する。即ち、バックライト62に対して供給可能な最大の駆動電流を供給する。
【0049】
本実施の形態に係るカメラによれば、LCD表示部に表示されるスルー画等の確認を行う必要がない場合にはLCD表示部の消灯を行うため、電力消費を抑制することができる。
【0050】
なお、上述の第2の実施の形態において、装置本体4の前面に設けられたリモコン受光部10を介して受信した場合にLCD表示部20を消灯する構成として説明したが、電源制御部50はバックライト62に対して供給可能な最大の駆動電流よりも少ない駆動電流の供給を行うことによりLCD表示部20を減光した状態で点灯する構成としてもよい。
【0051】
また、上述の第2の実施の形態においては、装置本体4に投映部を備えない構成として説明したが、装置本体4が投映部を備えていてもよい。この場合には、リモコン66がプロジェクタボタンを備えていてもよい。
【0052】
上述の各実施の形態においては、装置本体4の背面にLCD表示部20を備える構成として説明したが、LCD表示部20に代えて有機ELディスプレイを備える構成としてもよい。
【符号の説明】
【0053】
2…カメラ、4…装置本体、10,22…リモコン受信部、18…プロジェクタボタン、20…LCD表示部、28…タッチパネル、46…投映部、50…電源制御部、52…LED、62…バックライト、64…バッテリ、66…リモコン、68…プロジェクタボタン、72…リモコン送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投映画像を投映する投映部と、
所定の情報を表示する表示部と、
リモコンにより送信された信号を受信する受信部と、
前記投映部及び前記表示部に供給する駆動電流を制御し、前記投映部及び前記表示部の両方を駆動させる場合に、前記受信部により信号を受信したときに前記表示部への前記駆動電流の供給を抑制または停止する電源制御部と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
被写体を撮像する撮像部を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
光源から射出された光により投映画像を投映する投映部と、
所定の情報を表示する表示部と、
前記光源及び前記表示部の両方を点灯させる場合に前記光源及び前記表示部に対して供給する駆動電流の少なくとも一方を抑制する電源制御部と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項4】
リモコンにより送信された信号を受信する受信部を備え、
前記電源制御部は、前記受信部により信号を受信した場合に前記表示部に対する前記駆動電流の供給を抑制または停止することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
被写体を撮像する撮像部を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記装置本体の前面に配置されリモコンにより送信された信号を受信する第1の受信部及び前記装置本体の背面に配置され前記信号を受信する第2の受信部を備え、
前記表示部は装置本体の背面に配置され、
前記電源制御部は、前記撮像部を用いた撮像を行う撮像モードにおいて、前記第1の受信部により前記信号を受信した場合には、前記表示部に対する前記駆動電流の供給を抑制または停止し、前記第2の受信部により前記信号を受信した場合には前記表示部に対する前記駆動電流の供給を維持することを特徴とする請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
前記電源制御部は、前記投映部による投映を行う投映モードにおいて、前記第1の受信部または前記第2の受信部により前記信号を受信した場合には前記表示部に対する前記駆動電流の供給を抑制または停止することを特徴とする請求項6記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示部に積層して配置されるタッチパネルにより構成される操作部を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記表示部に対する前記駆動電流の供給が停止している状態で前記タッチパネルにより構成される操作部が操作されると、前記電源制御部は、前記表示部に対する前記駆動電流の供給を行なうことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記電源制御部は、バッテリから供給される電源を用いて前記駆動電流の制御を行うことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−23587(P2012−23587A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160312(P2010−160312)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】