説明

電子機器

【課題】操作性の低下を抑制できる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、第1表示領域を含む第1面、第1面とは異なる方向を向く第2面、及び第1面の端と第2面の端とを結ぶ中間部を有する表示装置と、中間部の少なくとも一部に配置され、中間部に対するタッチ操作を検出するタッチ検出部と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばタブレットPC等の電子機器において、下記特許文献に開示されているような電子機器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−163597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザーが電子機器を使用する場合、良好に操作できる技術の案出が望まれる。
【0005】
本発明の態様は、操作性の低下を抑制できる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に従えば、第1表示領域を含む第1面、第1面とは異なる方向を向く第2面、及び第1面の端と第2面の端とを結ぶ中間部を有する表示装置と、中間部の少なくとも一部に配置され、中間部に対するタッチ操作を検出するタッチ検出部と、を備える電子機器が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様によれば、操作性の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る電子機器の制御系の一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図4】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図5】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図7】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図8】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図9】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図10】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図11】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図12】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図13】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図14】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図15】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図16】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図17】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図18】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図19】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図20】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図21】本実施形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
【0010】
図1は、本実施形態に係る電子機器1の一例を示す図である。図1において、電子機器1は、表示領域5Aを含む第1面5、第1面5とは異なる方向を向く第2面6、及び第1面5の端E1と第2面6の端E2とを結ぶ中間部7を有する表示装置2と、中間部7の少なくとも一部に配置され、中間部7に対するタッチ操作を検出するタッチ検出部4とを備えている。
【0011】
本実施形態において、第2面6は、第1面5の反対方向を向く。以下の説明において、第1面5を適宜、表面5、と称し、第2面6を適宜、裏面6、と称する。また、表面5の端E1と裏面6の端E2とを結ぶ中間部7を適宜、側部7、と称する。
【0012】
本実施形態において、表面5は、表示領域5Aと、表示領域5Aの周囲に配置される非表示領域5Bとを含む。裏面6は、表示領域6Aと、表示領域6Aの周囲に配置される非表示領域6Bとを含む。
【0013】
本実施形態において、表面5の端E1は、非表示領域5Bの端である。裏面6の端E2は、非表示領域6Bの端である。
【0014】
本実施形態において、表示装置2は、例えばフラットパネルディスプレイを含み、表示領域(表示部)5A、6Aは、そのフラットパネルディスプレイの表示領域(表示部)を含む。表示領域5A、6Aは、例えば液晶表示装置の表示領域である。なお、表示領域5A、6Aが、例えば有機EL表示装置の表示領域でもよい。なお、表示領域5Aが、液晶表示装置の表示領域で、表示領域6Aが、有機EL表示装置の表示領域でもよい。
【0015】
本実施形態において、表示装置2の外形は、実質的に矩形(直方体)である。本実施形態において、表面5の外形は、実質的に長方形である。裏面6の外形は、実質的に長方形である。側部7は、第1側部7Aと、第1側部7Aに隣り合う第2側部7Bと、第1側部7Aと対向する第3側部7Cと、第2側部7Bと対向する第4側部7Dとを含む。第1、第2、第3、第4側部7A、7B、7C、7Dはそれぞれ真っ直ぐ(straight)である。第1側部7Aと第3側部7Cとは、ほぼ平行である。第2側部7Bと第4側部7Dとは、ほぼ平行である。
【0016】
本実施形態において、第1側部7A及び第3側部7Cの寸法(図中、Z軸方向に関する表示装置2の寸法)は、W1である。第2側部7B及び第4側部7Dの寸法(図中、X軸方向に関する表示装置2の寸法)は、W2である。表面5と裏面6との距離(図中、Y軸方向に関する表示装置2の寸法)は、W3である。本実施形態において、寸法W1は、寸法W2よりも大きい。寸法W3は、寸法W1、W2よりも小さい。
【0017】
また、本実施形態において、側部7は、第1側部7Aと第2側部7Bとの間に配置される第1コーナー部7Eと、第2側部7Bと第3側部7Cとの間に配置される第2コーナー部7Fと、第3側部7Cと第4側部7Dとの間に配置される第3コーナー部7Gと、第4側部7Dと第1側部7Aとの間に配置される第4コーナー部7Hとを含む。
【0018】
タッチ検出部4は、側部7に対するタッチ操作を検出する。本実施形態において、タッチ検出部4は、静電容量方式である。なお、タッチ検出部4が、例えば電磁誘導方式でもよいし、赤外線方式でもよいし、表面弾性波方式でもよいし、抵抗膜方式でもよいし、マトリクス・スイッチ方式でもよい。
【0019】
また、本実施形態において、タッチ検出部4は、多点入力可能な、所謂マルチタッチ方式のタッチ検出部である。
【0020】
タッチ検出部4の少なくとも一部は、側部7に配置される。本実施形態において、タッチ検出部4は、少なくとも第1側部7A及び第2側部7Bに配置される。
【0021】
また、本実施形態において、タッチ検出部4は、表面5の中心に対して+X側の第1側部7Aのみならず、−X側の第3側部7Cにも配置される。また、本実施形態において、タッチ検出部4は、表面5の中心に対して+Z側の第2側部7Bのみならず、−Z側の第4側部7Dにも配置される。
【0022】
すなわち、本実施形態において、タッチ検出部4は、第1、第2、第3、第4側部7A、7B、7C、7Dのそれぞれに配置される。また、本実施形態において、タッチ検出部4は、第1、第2、第3、第4コーナー部7E、7F、7G、7Hのそれぞれにも配置される。第1側部7Aのタッチ検出部4と、第1コーナー部7Eのタッチ検出部4と、第2側部7Bのタッチ検出部4と、第2コーナー部7Fのタッチ検出部4と、第3側部7Cのタッチ検出部4と、第3側部7Cのタッチ検出部4と、第3コーナー部7Gのタッチ検出部4と、第4側部7Dのタッチ検出部4と、第4コーナー部7Hのタッチ検出部4とは、連続する。すなわち、本実施形態において、タッチ検出部4は、表面5及び裏面6を囲むように形成される。
【0023】
側部7は、表面5の端E1と結ばれ、表面5と角部19を形成するとともに、裏面6の端E2と結ばれ、裏面6と角部20を形成する側面3を含む。本実施形態において、タッチ検出部4は、側面3の少なくとも一部に配置される。
【0024】
本実施形態において、表面5は、タッチ操作を検出する第1タッチ検出部11の表面を含む。すなわち、表示領域5Aは、タッチパネル(タッチスクリーン)である。同様に、裏面6は、タッチ操作を検出する第2タッチ検出部12の表面を含む。すなわち、表示領域6Aは、タッチパネル(タッチスクリーン)である。
【0025】
図2は、本実施形態に係る電子機器1の制御系の一例を示す模式図である。図2に示すように、本実施形態において、電子機器1は、表示装置2の表示状態を制御可能な制御装置13と、制御装置13に接続された記憶装置14とを備えている。タッチ検出部4は、制御装置13に接続される。
【0026】
また、本実施形態において、電子機器1は、表示装置2の姿勢を検出する検出装置15を備えている。検出装置15は、例えば加速度センサ、ジャイロセンサ等を含む。検出装置15は、例えば重力が作用する方向(重力方向)に対する表示装置2の姿勢を検出する。
【0027】
図3〜図7は、ユーザーが電子機器1を操作している状態の一例を示す。
【0028】
図3、図4、及び図5は、ユーザーが、第4側部7Dが下方(地面、床面等)を向くように表示装置2の姿勢を維持した状態で、右手で操作している例を示す。制御装置13は、検出装置15の検出結果に基づいて、表示領域5Aに表示される画像の向きを調整する。図3〜図5に示す例では、表示領域5Aに表示される画像の上部が第2端部7Bに近い位置に配置されるように、画像の向きが調整される。なお、本例では、画像は、動物(熊)の画像である。画像の上部とは、動物の頭の部分を差すこととする。
【0029】
図3〜図5に示す例において、制御装置13は、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示装置2の表示状態の制御を実行する。
【0030】
図3は、ユーザーが、第1側部7Aのタッチ検出部4と第2側部7Bのタッチ検出部4とを同時にタッチ操作している例を示す。すなわち、タッチ検出部4のうち、第1、第2側部7A、7Bに配置されている2つの部位がタッチ操作される例を示す。第1、第2側部7A、7Bのタッチ検出部4が同時にタッチ操作されることによって、表示領域5Aに表示される画像が拡大又は縮小される。
【0031】
図4は、ユーザーが、第2側部7Bのタッチ検出部4をタッチ操作している例を示す。すなわち、タッチ検出部4のうち、第2側部7Bに配置されている1つの部位がタッチ操作される例を示す。第2側部7Bのタッチ検出部4がタッチ操作されることによって、表示領域5Aに表示される画像が、第2側部7Bに沿って移動する。
【0032】
図5は、ユーザーが、第1側部7Aのタッチ検出部4をタッチ操作している例を示す。すなわち、タッチ検出部4のうち、第1側部7Aに配置されている1つの部位がタッチ操作される例を示す。第1側部7Aのタッチ検出部4がタッチ操作されることによって、表示領域5Aに表示される画像が、第1側部7Aに沿って移動する。
【0033】
図6、及び図7は、ユーザーが、第3側部7Cが下方(地面、床面等)を向くように表示装置2の姿勢を維持した状態で、右手で操作している例を示す。制御装置13は、検出装置15の検出結果に基づいて、表示領域5Aに表示される画像の向きを調整する。図6、及び図7に示す例では、表示領域5Aに表示される画像の上部が第1端部7Aに近い位置に配置されるように、画像の向きが調整される。
【0034】
図6、及び図7に示す例において、制御装置13は、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示装置2の表示状態の制御を実行する。
【0035】
図6は、ユーザーが、第1側部7Aのタッチ検出部4をタッチ操作している例を示す。すなわち、タッチ検出部4のうち、第1側部7Aに配置されている1つの部位がタッチ操作される例を示す。第1側部7Aのタッチ検出部4がタッチ操作されることによって、表示領域5Aに表示される画像が、第1側部7Aに沿って移動する。
【0036】
図7は、ユーザーが、第4側部7Dのタッチ検出部4をタッチ操作している例を示す。すなわち、タッチ検出部4のうち、第4側部7Dに配置されている1つの部位がタッチ操作される例を示す。第4側部7Dのタッチ検出部4がタッチ操作されることによって、表示領域5Aに表示される画像が、第4側部7Dに沿って移動する。
【0037】
なお、ユーザーが、例えば第1側部7Aのタッチ検出部4と第4側部7Dのタッチ検出部4とを同時にタッチ操作してもよい。第1、第4側部7A、7Dのタッチ検出部4が同時にタッチ操作されることによって、表示領域5Aに表示される画像が拡大及び縮小される。
【0038】
このように、制御装置13は、検出装置15の検出結果に基づいて、画像の向きを調整するとともに、タッチ検出部4の検出結果に基づいて、表示装置2における表示状態を制御する。また、制御装置13は、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示装置2の表示状態を制御する。制御装置13は、検出装置15の検出結果とタッチ検出部4の検出結果とに基づいて、画像の向きを維持しつつ、画像の拡大、縮小、及び移動の少なくとも一つを実行する。
【0039】
以上説明したように、本実施形態によれば、少なくとも一部が側部7に配置されるタッチ検出部4をタッチ操作することによって、電子機器1を操作性良く操作できる。また、本実施形態によれば、表示領域5Aを触ることなくタッチ操作できる。したがって、例えば表示領域5Aが汚れることを抑制できる。
【0040】
なお、図3〜図7に示した操作方法は、一例に過ぎない。例えば、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数と、その位置及び数に応じた表示装置2の動作(表示状態)との関係を定め、その関係(情報)を記憶装置14に記憶しておく。制御装置13は、その記憶装置14の情報と、タッチ検出部4の検出結果とに基づいて、表示装置2の表示状態を制御することができる。
【0041】
例えば、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示領域5Aに表示されていた画像が消去されてもよい。例えば、第1コーナー部7Eと第3コーナー部7Gと第4側部7Eとが同時にタッチ操作された場合、画像が消去されてもよい。
【0042】
また、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、画像を表示していない表示領域5Aに画像が表示されるようにしてもよい。例えば、第2コーナー部7Fと第4コーナー部7Hと第1側部7Aとが同時にタッチ操作された場合、画像が表示されてもよい。
【0043】
同様に、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示領域6Aにおける画像の表示及び非表示が切り替わるようにしてもよい。
【0044】
また、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示領域5Aに表示される画像が変更されてもよい。例えば、第1側部7Aと第2側部7Bと第3側部7Cとが同時にタッチ操作された場合、表示領域5Aに第1の画像(例えば熊の画像)が表示され、第2側部7Bと第3側部7Cと第4側部7Dとが同時にタッチ操作された場合、表示領域5Aに第1の画像とは異なる第2の画像(例えば猫の画像)が表示されるようにしてもよい。同様に、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示領域6Aに表示される画像が変更されてもよい。
【0045】
また、本実施形態においては、検出装置15の検出結果に基づいて、画像の向きが調整されることとしたが、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示領域5A及び表示領域6Aの一方又は他方の画像の向きが変更されてもよい。
【0046】
また、タッチ検出部4の同一部位がタッチ操作される時間に応じて、表示装置2の表示状態が制御されてもよい。例えば図8に示すように、第4側部7Dのタッチ検出部4が第1時間T1以上タッチ操作され続けることにより、画像を表示していない表示領域5A及び表領域6Aの一方又は両方に画像が表示されるようにしてもよいし、電子機器1の電源が起動されてもよい。また、例えば図9に示すように、第1側部7A及び第4側部7Dのタッチ検出部4が第2時間T2以上タッチ操作され続けることにより、表示領域5A及び表示領域6Aの一方又は両方に表示されていた画像が消去されてもよいし、電子機器1の電源が停止されてもよい。
【0047】
また、電子機器1が机上に置かれた状態でタッチ検出部4がタッチ操作されない時間が第3時間T3以上経過したとき、表示領域5A及び表示領域6Aの一方又は両方に表示されていた画像が消去されてもよいし、電子機器1の電源が停止されてもよい。また、その机上に置かれた電子機器1のタッチ検出部4をユーザーが触れたとき、画像を表示していない表示領域5A及び表領域6Aの一方又は両方に画像が表示されるようにしてもよいし、電子機器1の電源が起動されてもよい。
【0048】
また、タッチ検出部4の同一部位がタッチ操作される時間に応じて、表示される画像の内容が変更されてもよいし、表示される画像の向きが変更されてもよい。
【0049】
また、記憶装置14に記憶されているプログラム(アプリケーションプログラム)に基づいて表示装置2が制御される場合、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示領域5Aに表示されるアプリケーションプログラム(アプリケーションプログラムに基づく画像)が選択されてもよい。換言すれば、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、提供されるアプリケーションプログラムが選択されてもよい。例えば、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数が第1状態の場合、換言すれば、ユーザーが第1状態で電子機器1を保持している場合、記憶装置14に記録されている複数のプログラムのうち、第1のプログラム(例えば電子メール用のプログラム)が提供され、表示領域5Aに、その第1のプログラムに基づく画像が表示されてもよい。また、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数が第1状態とは異なる第2状態の場合、換言すれば、ユーザーが第2状態で電子機器1を保持している場合、記憶装置14に記録されている複数のプログラムのうち、第1のプログラムとは異なる第2のプログラム(例えば音楽再生用のプログラム)が提供され、表示領域5Aに、その第2のプログラムに基づく画像が表示されてもよい。同様に、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、表示領域6Aに提供されるプログラム(画像)が変更されてもよい。
【0050】
また、タッチ検出部4がタッチ操作される部位の位置及び数の少なくとも一方を使って、電子機器1の作動が制限されるようにしてもよい。換言すれば、タッチ検出部4がタッチ操作される部位の位置及び数を使って、パスワードを設定してもよい。
【0051】
また、タッチ検出部4を使って、生体認識をするようにしてもよい。
【0052】
また、本実施形態において、制御装置13は、タッチ検出部4がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に基づいて、表示装置2の姿勢を判定してもよい。例えば、ユーザーの利き手が左手であって、図8に示すように、第3側部7Cのタッチ検出部4がタッチ操作された場合、制御装置13は、表示装置2の姿勢が、第4側部7Dが下方(地面、床面等)を向く姿勢であると判定する。制御装置13は、その判定結果に基づいて、表示装置2における表示状態を制御する。例えば、制御装置13は、表示領域5Aに画像を表示し、表示領域6Aには画像を表示しないように制御する。
【0053】
なお、本実施形態においては、表面5Aの端E1は、非表示領域5Bの端を含むこととしたが、図10に示すように、表面5の端E1が、表示領域5Aの端を含むこととしてもよい。すなわち、表面5の全部を表示領域5Aとしてもよい。同様に、裏面6の全部を表示領域6Aとしてもよい。表面5の全部が表示領域5Aであり、裏面6の全部が表示領域6Aであっても、側部7のタッチ検出部4をタッチ操作することによって、表示領域5A、6Aを触らずに電子機器1を操作できる。
【0054】
また、図10に示す例では、側部(中間部)7に、入力装置16及び出力装置17が配置されている。入力装置16は、例えば電源ボタンでもよい。なお、入力装置16が、例えば操作ボタンでもよいし、マイクでもよいし、カメラでもよい。出力装置17は、例えばスピーカーでもよい。なお、出力装置17が、例えば発光装置でもよい。
【0055】
表面5の全部が表示領域5Aであり、裏面6の全部が表示領域6Aである場合、その表面5及び裏面6に入力装置16及び出力装置17を配置することが困難となる可能性がある。本実施形態によれば、側部7に入力装置16及び出力装置17を配置することができる。また、側部7にタッチ検出部4と入力装置16とが配置されることにより、操作性が向上する。
【0056】
以下、図11〜図19を参照して、側部7の外形、及びその側部7に配置されるタッチ検出部4の一例について説明する。なお、図11〜図19を用いる以下の説明においては、第1側部7Aの外形、第3側部7Cの外形、及びそれらに配置されるタッチ検出部4について説明するが、第2側部7Bの外形、第4側部7Dの外形、及びそれらに配置されるタッチ検出部4も同様である。
【0057】
なお、以下の説明では、簡単のため、第1側部7A及び第3側部7Cのうち、第1側部7Aについて説明するが、第3側部7Cについても同様である。
【0058】
図11に示す側部7Aは、表面5の端E1と結ばれ、表面5と角部19を形成するとともに、裏面6の端E2と結ばれ、裏面6と角部20を形成する側面3を含む。表面5と側面3とがなす角度θ1は、ほぼ90度である。裏面6と側面3とがなす角度θ2は、ほぼ90度である。
【0059】
図12に示す側部7Aの外形は、図11と同様である。図12において、タッチ検出部4は、角部19及び角部20の両方に配置される。なお、タッチ検出部4は、角部19及び角部20のどちらか一方に配置されてもよい。
【0060】
図13に示す側部7Aは、表面5の端E1と結ばれ、表面5と角部19Bを形成する第1側面3Aと、裏面6の端E2と結ばれ、裏面6と角部20Bを形成する第2側面3Bとを含む。表面5と第1側面3Aとがなす角度θ3は、ほぼ135度である。裏面6と第2側面3Bとがなす角度θ4は、ほぼ135度である。タッチ検出部4は、第1側面3A及び第2側面3Bの両方に配置される。なお、タッチ検出部4が、第1側面3A及び第2側面3Bのどちらか一方に配置されてもよい。
【0061】
図14に示す側部7Aの外形は、図13と同様である。図14において、タッチ検出部4は、第1側面3Aと第2側面3Bとで形成される角部21に配置される。
【0062】
図15に示す側部7Aは、表面5の端E1と結ばれ、表面5と角部19Cを形成する側面3Cと、裏面6の端E2と結ばれ、裏面6と角部20Cを形成する側面3Dと、側面3Cと側面3Dとの間に配置される側面3Eとを含む。表面5と側面3Cとがなす角度θ5は、90度よりも大きい。裏面6と側面3Dとがなす角度θ6は、90度よりも大きい。図15に示す例では、側部7Aは、異なる3方向を向く面を含む。タッチ検出部4は、側面3C、3D、3Eに配置される。なお、タッチ検出部4が、側面3C、3D、3Eの少なくとも2つの面に配置されてもよい。
【0063】
図16に示す側部7Aは、表面5の端E1及び裏面6の端E2のそれぞれと結ばれる側面3Fを含む。側面3Fは、曲面である。側面3Fは、表示装置2の中心に対して外側に凸な曲面である。タッチ検出部4は、その側面(曲面)3Fに配置される。
【0064】
図17に示す側部7Aは、表面5の端E1と結ばれ、表面5と角部19Dを形成する第1側面3Gと、裏面6の端E2と結ばれ、裏面6と角部20Dを形成する第2側面3Hとを含む。表面5と第1側面3Gとがなす角度θ7は、ほぼ45度である。裏面6と第2側面3Hとがなす角度θ8は、ほぼ45度である。タッチ検出部4は、第1側面3G及び第2側面3Hの両方に配置される。なお、タッチ検出部4が、第1側面3G及び第2側面3Hのどちらか一方に配置されてもよい。
【0065】
図18に示す側部7Aは、表面5の端E1と結ばれ、表面5と角部19Eを形成する側面3Jと、裏面6の端E2と結ばれ、裏面6と角部20Eを形成する側面3Kと、側面3Jと側面3Kとの間に配置される側面3Lとを含む。表面5と側面3Jとがなす角度θ9は、90度よりも小さい。裏面6と側面3Kとがなす角度θ10は、90度よりも小さい。側部7Aは、異なる3方向を向く面を含む。タッチ検出部4は、側面3J、3K、3Lに配置される。なお、タッチ検出部4が、側面3J、3K、3Lの少なくとも2つの面に配置されてもよい。
【0066】
図19に示す側部7Aは、表面5の端E1及び裏面6の端E2のそれぞれと結ばれる側面3Mを含む。側面3Mは、曲面である。側面3Mは、凹面である。タッチ検出部4は、その側面(曲面)3Mに配置される。
【0067】
図11〜図19に示したように、表面5と側面(3等)とがなす角度は、例えば45度〜135度でもよい。同様に、裏面6と側面(3等)とがなす角度は、例えば45度〜135度でもよい。
【0068】
図20に示す表示装置2Pは、屈曲可能である。表示装置2Pは、例えば電子ペーパーを含む。図20において、中間部7Pは、表示装置2Pの屈曲部100を含む。屈曲部100にタッチ検出部4が配置される。
【0069】
なお、上述の実施形態において、タッチ検出部4と、第1タッチ検出部11及び第2タッチ検出部12の少なくとも一方とを組み合わせて、表示装置2の表示状態が制御されてもよい。例えば、タッチ検出部4と、第1タッチ検出部11及び第2タッチ検出部12の少なくとも一方とがタッチ操作された部位の位置及び数に基づいて、表示装置2における表示状態が制御されてもよい。
【0070】
なお、上述の実施形態においては、側部7の全部にタッチ検出部4が配置されることとしたが、一部に配置されてもよい。例えば、タッチ検出部4が、第1側部7Aと第2側部7Bとに配置され、第3、第4側部7C、7Cには配置されないこととしてもよい。
【0071】
なお、上述の実施形態においては、裏面6は表示領域6Aを含み、タッチ検出部12を含むこととしたが、表示領域6Aにタッチ検出部12が含まれなくてもよい。また、上述の実施形態においては、裏面6が表示領域6Aを含むこととしたが、含まなくてもよい。なお、裏面6が表示領域6Aを含まない場合において、裏面6がタッチ検出部を含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0072】
なお、上述の実施形態においては、表面5は表示領域5Aがタッチ検出部11を含むこととしたが、含まなくてもよい。
【0073】
なお、上述の実施形態においては、第1面5と、第1面5の反対方向を向く第2面6との間の側部(中間部)7にタッチ検出部4が配置されることとした。例えば図21に示すような、第1面50に対して反対方向を向かない第2面60を有する表示装置であっても、その第1面50の端と第2面60の端とを結ぶ中間部70Aの少なくとも一部に、タッチ検出部4が配置されてもよい。なお、図21に示す例において、第1面50は、表示領域50Aと非表示領域50Bとを含む。第2面60は、表示領域60Aと非表示領域60Bとを含む。また、表示装置2Qが、第1面50及び第2面60とは異なる方向を向く第3面80を有する場合、第1面50の端と第3面80の端とを結ぶ中間部70Bにタッチ検出部4が配置されてもよいし、第2面60の端と第3面80の端とを結ぶ中間部7Cにタッチ検出部4が配置されてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1…電子機器、2…表示装置、3…側面、4…タッチ検出部、5…表面、5A…表示領域、6…裏面、6A…表示領域、7…側部、11…第1タッチ検出部、12…第2タッチ検出部、13…制御装置、14…記憶装置、15…検出装置、16…入力装置、17…出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示領域を含む第1面、前記第1面とは異なる方向を向く第2面、及び前記第1面の端と前記第2面の端とを結ぶ中間部を有する表示装置と、
前記中間部の少なくとも一部に配置され、前記中間部に対するタッチ操作を検出するタッチ検出部と、を備える電子機器。
【請求項2】
前記第2面は、前記第1面の反対方向を向き、
前記中間部は、前記第1面の端と前記第2面の端とを結ぶ側部を含む請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記タッチ検出部は、前記第1面の中心に対して一側の前記側部の第1部分に配置される第1タッチ検出部と、他側の前記側部の第2部分に配置される第2タッチ検出部と、を含む請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示装置の外形は、実質的に矩形であり、
前記側部は、第1側部、前記第1側部に隣接する第2側部、前記第1側部と対向する第3側部、及び前記第2側部と対向する第4側部を含み、
前記タッチ検出部は、少なくとも前記第1側部及び前記第2側部に配置される請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
前記側部は、前記第1面の端と結ばれ、前記第1面と第1角部を形成するとともに、前記第2面の端と結ばれ、前記第2面と第2角部を形成する第3面を含み、
前記タッチ検出部は、前記第3面の少なくとも一部に配置される請求項2〜4のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記側部は、前記第1面の端と結ばれ、前記第1面と第1角部を形成するとともに、前記第2面の端と結ばれ、前記第2面と第2角部を形成する第3面を含み、
前記タッチ検出部は、前記第1角部及び前記第2角部の一方又は両方に配置される請求項2〜4のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第1面と前記第3面とがなす角度は、45度〜135度である請求項5又は6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第3面は、曲面を含む請求項5〜7のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記表示装置は、屈曲可能であり、
前記中間部は、前記表示装置の屈曲部を含む請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記中間部の少なくとも一部に、前記タッチ検出部とは異なる入力装置及び出力装置の一方又は両方が配置される請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記タッチ検出部がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に基づいて、前記表示装置の姿勢を判定する判定装置を備える請求項1〜10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項12】
前記判定装置の判定結果に基づいて、前記表示装置における表示状態を制御する制御装置を備える請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
前記表示装置の姿勢を検出する姿勢検出装置と、
前記姿勢検出装置の検出結果と、前記タッチ検出部の検出結果とに基づいて、前記表示装置における表示状態を制御する制御装置と、を備える請求項11に記載の電子機器。
【請求項14】
前記第2面は、第2表示領域を含む請求項1〜13のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項15】
前記タッチ検出部がタッチ操作された部位の位置及び数の少なくとも一方に応じて、前記表示装置の表示状態の制御を実行する制御装置を備える請求項1〜10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項16】
前記タッチ検出部の同一部位がタッチ操作される時間に応じて、前記表示装置の表示状態の制御を実行する制御装置を備える請求項1〜10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項17】
前記表示状態の制御は、表示される画像の内容の変更を含む請求項15又は16に記載の電子機器。
【請求項18】
前記表示状態の制御は、表示される画像の向きの変更を含む請求項15又は16に記載の電子機器。
【請求項19】
前記表示状態の制御は、表示された画像の消去、及び画像の表示の一方又は両方を含む請求項15又は16に記載の電子機器。
【請求項20】
前記第2面は、前記第2表示領域を含み、
前記表示状態の制御は、前記第2表示領域における表示状態の制御を含む請求項15〜19のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項21】
前記第1面の端の少なくとも一部は、前記第1表示領域の端を含む請求項1〜20のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項22】
前記第1面は、タッチ操作を検出する第1タッチ検出部の表面を含む請求項1〜21のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項23】
前記第2面は、タッチ操作を検出する第2タッチ検出部の表面を含む請求項1〜21のいずれか一項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−252554(P2012−252554A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125058(P2011−125058)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】