説明

電子機器

【課題】電気信号の干渉を抑え、干渉に起因する不具合の発生を抑制することのできる電子機器を提供する。
【解決手段】カメラにおける撮像レンズのブレ補正駆動機構は、励振される角速度検出部を備えるジャイロセンサ25Xs,25Ysと、その出力から高周波側成分をカットオフして所定の周波数帯域のみを通過させるBPF32Bと、基本周波数の信号を出力するレンズマイコン31と、レンズマイコン31が出力した基本周波数の信号を所定範囲の周波数帯域に拡散させる周波数変更回路33Bと、周波数変更回路33Bからボイスコイルモータ25Xm,25Ymへ信号を出力する変更クロックライン33Eと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラの撮影において、手振れ補正が行われている。この、手振れの量を検出するために、角速度センサが用いられる。
しかし、角速度センサは、駆動信号の周波数が同一の他の機器が存在すると、誤検出する場合がある。このため、周波数が同一の機器を配置する必要がある場合、機械的に分断する方法がとられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−91143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、コリオリ力を利用して振れの角速度を検出する角速度センサでは、機械的振動ばかりでなく、電気的な信号の干渉によっても出力のSN比が低下するという問題がある。
これは、駆動信号を含む角速度信号の処理過程において、駆動信号に近い周波数成分が重畳し、その差がフィルタ回路によって除去できない場合に出力として表れることによって生ずる、いわゆる電気的なビート現象である。このようなビート現象が発生すると、角速度を正確に検出できず、ブレ補正における補正効果を悪化させたり誤動作させたりする虞がある。
【0005】
ビート現象を回避するには、周辺回路で用いる周波数をビート現象が発生しない周波数に設定したり、回路間距離を影響の無い程度に離間させたりすることが有効である。しかし、周辺回路の周波数をビート現象が発生しないように設定するには逓倍の周波数まで考慮する必要があり、また、回路間距離を離間させるものでは小型化を阻害すると共に回路を介して干渉することも生じ得、何れも極めて難しいものであった。
【0006】
本発明の課題は、電気信号の干渉を抑え、干渉に起因する不具合の発生を抑制することのできる電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0008】
請求項1に記載の発明は、励振される角速度検出部を備える角速度センサ(25Xs,25Ys)と、前記角速度センサ(25Xs,25Ys)の出力から高域側周波数成分をカットオフして所定の周波数帯域のみを通過させるフィルタ部(32B)と、基本周波数の信号を出力する信号出力部(31)と、前記信号出力部(31)が出力した基本周波数の信号を所定範囲の周波数帯域に拡散させる周波数変更回路(33B)と、前記周波数変更回路(33B)から信号を出力する出力ライン(33E)と、を備えること、を特徴とする電子機器(1,20)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器であって、前記周波数変更回路(33B)は、前記信号出力部(31)が出力した基本周波数の信号を前記フィルタ部(32B)における通過周波数帯域より広い周波数帯域に拡散させること、を特徴とする電子機器である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子機器であって、前記角速度センサ(25Xs,25Ys)の角速度検出部を振動させるための信号の周波数fgと、前記信号出力部(31)が出力する信号の基本周波数fpと、前記フィルタ部(32B)におけるカットオフ周波数fcとが、
fc>|m×fg−n×fp|
を満足すること、を特徴とする電子機器である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器であって、前記信号出力部(31)が出力した基本周波数の信号を前記周波数変更回路(33B)に入力する入力ライン(33D)を備え、前記角速度センサ(25Xs,25Ys)は、前記入力ライン(33D)より前記出力ライン(33E)に近く配設されていること、を特徴とする電子機器である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器であって、前記信号出力部(31)が出力した基本周波数の信号を前記周波数変更回路(33B)に入力する入力ライン(33D)を備え、前記角速度センサ(25Xs,25Ys)は、前記入力ライン(33D)より前記出力ライン(33E)と電磁的に強く結合していること、を特徴とする電子機器である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電気信号の干渉を抑え、干渉に起因する不具合の発生を抑制することのできる電子機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態を適用したカメラの概念的な構成図である。
【図2】レンズ制御装置の概念的な回路ブロック図である。
【図3】レンズ制御装置における周波数変更回路の作用を説明する図である。
【図4】近接した回路の電気信号の影響を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態を適用したカメラ1の概念的な構成図である。図2は、レンズ制御装置30の概念的な回路ブロック図である。
本実施形態におけるカメラ1は、カメラボディ10と、撮像レンズ20とを備えている。
【0013】
カメラボディ10は、筐体11の内部に、撮像素子12と、制御装置13と、AFセンサ14と、を備えている。
撮像素子12は、たとえばCCDやCMOS等の光電変換素子であって、撮像レンズ20によってその撮像面に結像された画像を電気信号に変換して出力する。
制御装置13は、撮像レンズ20におけるフォーカス群の移動量演算や、当該カメラ1全体の制御を行う。
AFセンサ14は、焦点検出を行うためのたとえばCCDラインセンサ等である。
【0014】
撮像レンズ20は、カメラボディ10に着脱可能な交換レンズである。なお、本実施形態では、撮像レンズ20は、交換レンズである例を示したが、これに限らず、例えば、カメラボディと一体型の撮像レンズとしてもよい。
撮像レンズ20は、外装外筒21の内部に、フォーカシングレンズ群22およびブレ補正レンズ群23と図示しない他のレンズ群とにより構成された結像光学系を備えている。
また、撮像レンズ20は、フォーカシングレンズ群22を光軸OA方向に移動操作可能に保持するフォーカス駆動機構24と、ブレ補正レンズ群23を光軸OAと直交する方向に移動駆動可能に保持するブレ補正駆動機構25と、レンズ制御装置30と、を備えている。
【0015】
フォーカス駆動機構24は、フォーカシングレンズ22を収容するカム筒24Aと、カム筒24Aを回転駆動する超音波モータ24Bとにより構成されている。カム筒24Aは、光軸OA方向に変位する図示しないカム溝を備えており、回転によってカム溝がフォーカシングレンズ群22を光軸OA方向に移動操作するようになっている。
【0016】
ブレ補正駆動機構25は、X軸およびY軸方向におけるブレの角速度を検出する一対のジャイロセンサ25Xs,25Ysと、保持するブレ補正レンズ群23をX軸およびY軸方向に移動駆動する一対のボイスコイルモータ25Xm,25Ymと、を備えている。なお、図1は概念的に示すため、図中のジャイロセンサ25Xs,25Ysおよび後述するボイスコイルモータ25Xm,25Ymの位置はX軸およびY軸方向と一致していない。
【0017】
ジャイロセンサ25Xs,25Ysは、励振パルス発生回路によるたとえば50kHzの駆動信号によって角速度検出部を所定周波数で振動させ、振動速度と振れの回転運動成分により発生するコリオリ力を検出することによってブレの角速度を検出する。そして、その検出結果をレンズ制御装置30に出力する。
【0018】
ボイスコイルモータ25Xm,25Ymは、マグネットとコイル等を備えて構成され、コイルに電流を流すことによって生ずる電磁力でその設けられたブレ補正レンズ群23を光軸OAと直交する面内で移動駆動するように構成されている。ボイスコイルモータ25Xm,25Ymは、後述するレンズ制御装置30における駆動回路33のモータドライバ33Aによって駆動される。なお、ボイスコイルモータは、以下、VCMと略記する。
【0019】
レンズ制御装置30は、レンズ制御回路基板上にCPU等を備えるレンズマイコン31(図2参照)を含む複数の回路素子が実装されて、フォーカス駆動機構24およびブレ補正駆動機構25等の駆動回路を構成している。レンズ制御装置30は、当該撮像レンズ20が装着されたカメラ本体10の制御部13の制御下で、当該撮像レンズ20における各作動部(フォーカス駆動機構24およびブレ補正駆動機構25や図示しない絞り等)の作動を制御する。
【0020】
そして、上記のように構成されたカメラ1は、図示しないシャッターボタンが押圧操作(レリーズ操作)されると、カメラ本体10における制御部13に制御されて、撮像レンズ20によって結像された被写体像光を撮像素子12が電気信号に変換し、その画像データをカメラ本体10が備える図示しないメモリに記録(すなわち撮影)する。
【0021】
撮影時において、制御部13は、AFセンサ14の検知情報に基づいて、撮像レンズ20におけるレンズ制御装置30を介してフォーカス駆動機構24を駆動し、焦点調節を行う。
【0022】
また、制御部13は、レンズ制御装置30に対してブレ補正駆動機構25によるブレ補正の作動指令を行う。
すなわち、レンズ制御装置30は、ジャイロセンサ25Xs,25Ysから入力されるX軸およびY軸回りの角速度の加速度成分に基づいて、ブレ補正レンズ群23の移動方向および移動量を演算し、ブレ補正駆動機構25を制御してブレ補正レンズ群23を撮像素子12に対して撮影者の手ブレ等に起因する被写体像の像ブレを打ち消す方向に移動させ、像ブレを補正する。
【0023】
ここで、レンズ制御装置30は、ブレ補正駆動機構25におけるジャイロセンサ25Xs,25Ysの検出信号とVCM25Xm,25Ymの駆動信号との干渉を抑制し得る回路構成となっている。
つぎに、このレンズ制御装置30の回路構成について、図1および図2に加え、図3および図4を参照して説明する。
図3は、レンズ制御装置30における周波数変更回路33Bの作用を説明する図である。図4は、近接した回路の電気信号の影響を説明する図である。
【0024】
一般論として、図4(b)に示すようにジャイロセンサがその駆動周波数とΔfだけ異なる周波数の信号ラインに隣接して(距離:x)配設されている場合には、ジャイロセンサに加速度が作用していなくても、Δf<fc(fc:フィルタ回路32Bのカットオフ周波数)である場合、図4(a)に示すようにジャイロセンサと信号ラインとの距離:xに応じた出力を生ずる。
本構成におけるジャイロセンサ25Xs,25Ysは、後述するVCM25Xm,25Ymの駆動信号のライン(変更クロックライン33E)に隣接している。これは、ジャイロセンサ25Xs,25Ysと変更クロックライン33Eとが、電磁的により強く(基本クロックライン33Dとの比較において)結合していると換言できる。
【0025】
レンズ制御装置30は、機能的中心となるレンズマイコン31と、検出回路32および駆動回路33を備えている。
検出回路32は、増幅回路32Aと、バンドパスフィルタ32Bと、を備えている。なお、バンドパスフィルタは、以下、BPFと略記する。
増幅回路32Aは、ジャイロセンサ25Xs,25Ysの検出出力信号を所定のレベルに増幅する。
【0026】
BPF32は、増幅回路32Aによって増幅されたジャイロセンサ25Xs,25Ysの検出出力信号からブレ信号とは異なる高域側の周波数成分をカットオフし、ブレ信号を含む所定の周波数帯域成分のみを通過させてレンズマイコン31に入力する。このBPF32におけるカットオフ周波数は、たとえば±500Hzである。
【0027】
駆動回路33は、モータドライバ33Aと、周波数変更回路33Bと、を備えている。
モータドライバ33Aには、データライン33Cと、変更クロックライン33Eとが接続されている。モータドライバ33Aは、データライン33Cを介してレンズマイコン31との間でシリアル信号によってデータ通信を行い、変更クロックライン33Eを介して周波数変更回路33Bから拡散クロック信号CLK2が入力する。そして、モータドライバ33Aは、レンズマイコン31からの指令に基づいてVCM25Xm,25Ymを駆動する駆動信号を出力する。
【0028】
周波数変更回路33Bには、基本クロックライン33Dと、変更クロックライン33Eとが接続されている。周波数変更回路33Bは、基本クロック入力ライン33Dを介してレンズマイコン31から入力された基本クロック信号CLK1を、スペクトラム拡散等によって検出回路32におけるBPF32Bの通過周波数帯域より広い範囲に拡散させた拡散クロック信号CLK2に変更する。そして、モータドライバ33Aは、拡散クロック信号CLK2を、変更クロックライン33Eを介してモータドライバ33Aに出力する。
【0029】
上記のようなブレ補正駆動機構25に係る回路構成によれば、ジャイロセンサ25Xs,25Ysの駆動信号と、VCM25Xm,25Ymを駆動するためにレンズマイコン31が出力する基本クロック信号CLK1とが、逓倍の関係にあった場合でも、VCM25Xm,25Ymを実際に駆動する拡散クロック信号CLK2の周波数がBPF32Bの通過周波数帯域外においては、干渉は生じない。
【0030】
すなわち、ブレ補正駆動機構25における各構成要素の周波数が、下記式1に示す条件を満たす場合には、ジャイロセンサ25Xs,25Ysの駆動信号と、VCM25Xm,25Ymのクロック信号とが、逓倍の関係となって干渉を生ずる虞がある。
fc>|m×fg−n×fp| …式1
ここで、
fc:検出回路32におけるBPF32Bのカットオフ周波数
fg:ジャイロセンサ25Xs,25Ysの駆動信号の周波数
fp:VCM25Xm,25Ymの駆動信号の周波数
m,n:自然数
である。
【0031】
たとえば、
fc=500Hz
fg=50kHz
fp=250kHz
では、
500>|5×50−250|×1000
が成立し、干渉によって電気的なビート現象が発生する虞がある。
【0032】
本構成では、周波数変更回路33Bが、図3に示すように、基本クロック信号CLK1を、検出回路32におけるBPF32Bのカットオフ周波数(fc=500Hz)より広い範囲に拡散させた拡散クロック信号CLK2に変更する。たとえば、基本クロック信号CLK1(fp=250kHz)を±1%(±2.5Hz)拡散させて、225kHz〜275kHzの範囲の拡散クロック信号CLK2とするものである。
【0033】
これにより、ブレ補正駆動機構25におけるジャイロセンサ25Xs,25Ysの駆動信号とVCM25Xm,25Ymのクロック信号とが干渉する逓倍の関係にあった場合でも、VCM25Xm,25Ymのクロック周波数がBPF32Bによる通過周波数帯域外では干渉は生じない。従って、仮に干渉を生じても部分的であって相対的に小さくすることができ、ジャイロセンサ25Xs,25Ysによる角速度検出への影響を抑えることができる。その結果、ブレ補正における補正効果を悪化させたり誤動作させたりする不具合の発生を抑制できるものである。
【0034】
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)本構成によれば、周波数変更回路33Bによって変更された、検出回路32におけるBPF32Bの通過周波数帯より広い範囲に拡散された拡散クロック信号CLK2によって、ブレ補正駆動機構25におけるVCM25Xm,25Ymが駆動される。これにより、ブレ補正駆動機構25におけるジャイロセンサ25Xs,25Ysの駆動信号と、VCM25Xm,25Ymを駆動する拡散クロック信号CLK2との干渉を抑えることができる。その結果、信号の干渉に起因して生ずるジャイロセンサ25Xs,25Ysによる角速度検出への影響を抑えることができ、ブレ補正における補正効果を悪化させたり誤動作させたりする不具合の発生を抑制できる。
【0035】
(2)ジャイロセンサ25Xs,25Ysと、拡散クロック信号CLK2を電送する変更クロックライン33Eとの間隔を小さく設定することができると共に、配線や構成要素の配置の自由度も向上するため、機器全体の小型化が可能となる。
(3)ビート現象の発生を抑制すべく逓倍の周波数まで考慮した周辺回路の設計が不要となるため、回路設計を省力化できると共に設計の自由度が向上し、コストダウンが可能となる。
【0036】
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態は、本発明をカメラ1の撮影レンズ20に適用した例である。しかし、本発明はこれに限らず、ビデオカメラや携帯電話等他の電子機器にも適用可能なものである。
【0037】
(2)本実施形態では、ブレ補正駆動機構25におけるジャイロセンサ25Xs,25YsとVCM25Xm,25Ymの駆動信号の干渉を抑制する構成を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、他の構成要素(たとえば本実施形態におけるフォーカス駆動機構24の超音波モータ24B等)の駆動信号との干渉抑制に適用しても良い。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
【符号の説明】
【0038】
1:カメラ、20:撮像レンズ、23:ブレ補正レンズ群、25:ブレ補正駆動機構、25Xs,25Ys:ジャイロセンサ、25Xm,25Ym:ボイスコイルモータ、30:レンズ制御装置、31:レンズマイコン、32:検出回路、32B:バンドパスフィルタ(BPF)、33:駆動回路、33A:モータドライバ、33B:周波数変更回路、33C:データライン、33D:基本クロックライン、33E:変更クロックライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
励振される角速度検出部を備える角速度センサと、
前記角速度センサの出力から高域側周波数成分をカットオフして所定の周波数帯域のみを通過させるフィルタ部と、
基本周波数の信号を出力する信号出力部と、
前記信号出力部が出力した基本周波数の信号を所定範囲の周波数帯域に拡散させる周波数変更回路と、
前記周波数変更回路から信号を出力する出力ラインと、
を備えること、を特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記周波数変更回路は、前記信号出力部が出力した基本周波数の信号を前記フィルタ部における通過周波数帯域より広い周波数帯域に拡散させること、
を特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電子機器であって、
前記角速度センサの角速度検出部を振動させるための信号の周波数fgと、前記信号出力部が出力する信号の基本周波数fpと、前記フィルタ部におけるカットオフ周波数fcとが、
fc>|m×fg−n×fp|
を満足すること、を特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器であって、
前記信号出力部が出力した基本周波数の信号を前記周波数変更回路に入力する入力ラインを備え、前記角速度センサは、前記入力ラインより前記出力ラインに近く配設されていること、を特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器であって、
前記信号出力部が出力した基本周波数の信号を前記周波数変更回路に入力する入力ラインを備え、前記角速度センサは、前記入力ラインより前記出力ラインと電磁的に強く結合していること、を特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−79907(P2013−79907A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221058(P2011−221058)
【出願日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】