説明

電子的にキー付けされた分配システム及び近距離周波数応答を使用する関連方法

【課題】機械的なキーの必要性を排除するために、補充容器に連結された電子的に動力供給されたキー装置及び/又は識別コードを使用する分配システムを提供する。
【解決手段】システムは、近距離周波数応答を使用して、補充容器が分配システムと適合性があるか否かを決定する。特に、補充容器には、多数のコンデンサの1つによって終端されるコイルが設けられる。容器はハウジングに受け取られ、このハウジングは、設置された補充容器のコイルと空間関係のある一対のコイルを備える。ハウジングのコイルの一方を付勢することによって、他方のコイルは、容器のコイルによって生成された独特な電子シグネチャを検出する。シグネチャが容認可能である場合には、分配システムは一定量の材料を分配することができる。システムはまた、独特なラッチ機構を提供して容器を保持し、すべてのコイルの位置決めを確実にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に分配システムに関する。特に、本発明は、分配可能な材料を備えた指定された補充容器のみが中に設置されるのを可能にし、所望により選択された配給業者によって設置されるのを可能にするキー付けされたディスペンサーに関する。より具体的には、本発明は、電子的にキー付けされた流体分配システムに関する。
【背景技術】
【0002】
レストラン、工場、病院、浴室及び家庭で使用されるために流体ディスペンサーを提供することはよく知られている。これらのディスペンサーは、例えば、石けん、抗菌性クレンザー、殺菌剤、ローションなどの流体を含んでもよい。ディスペンサーに何らかの種類のポンプ作動機構を提供することも知られており、ユーザはレバーを押すか引くかして、一定の量の流体をユーザの手の中に分与する。「ハンドフリー」ディスペンサーもまた使用してもよく、ユーザは単に自分の手をセンサの下に置くだけであり、一定の量の流体が分配される。関連した種類のディスペンサーを使用して、粉末又はエアロゾル材料を分配してもよい。
【0003】
ディスペンサーは直接一定の量の流体を保持してもよいが、それは、扱いにくく提供することが困難であることがわかった。そのため、一定の量の流体を保持しポンプ及びノズル機構を提供する補充袋又は容器を使用することが知られている。これらの補充袋は、厄介さがなく容易に設置されるため有利である。ディスペンサーは、使用量をモニタして補充袋が低いときを示すことができ、且つ、他のディスペンサー状態情報を提供することができる。
【0004】
これらの流体材料の製造業者は、様々な場所にディスペンサーを設置し且つディスペンサーに製造業者の製品を置くように配給業者に協力を求める。さらに、製造業者は、ディスペンサーハウジングに正しい補充容器を入れるのに配給業者を信頼する。例えば、病院職員が抗菌石けんを欲しいときに保湿ローションが出て来たらかなり動揺することになる。従って、製造業者は、適切な補充袋のみが対応流体ディスペンサーに設置されるように流体補充袋の各種類用にキー付ノズル及びポンプ機構を提供する。
【0005】
配給業者は、競争相手ではなく自分たちだけがディスペンサーを補充することができるそのようなキー付システムを好む。未承認の配給業者による補充容器の交換は、「スタッフィング」と称されることもある。製品とディスペンサーとの適合性を確実にするためにディスペンサーと流体補充容器との間にキー付けを提供するのに加えて、キー付けを使用して配給業者の競争相手が配給業者の商売を獲得しないことを確実にする。競争相手が自分の製品を製造業者のディスペンサーに詰め込まないことも製造業者には重要である。そのような活動は、製造業者が、典型的に原価以下で販売されるディスペンサーから十分な経済的利益を得るのを防害する。
【0006】
機械的なキーは、適切な補充容器が適切なディスペンサー内に設置され且つ配給業者が顧客を維持するのを確実にするのに有用であるが、これらのキー付システムは不十分であることがわかった。例えば、配給業者の競争相手が自分の補充パッケージを配給業者のディスペンサー装置に設置することができない場合には、競争相手はキー付機構を除去するか改造することがある。そのため、粗悪な流体が特定のディスペンサー内に設置されることがあり、好適な配給業者が売り上げを失う。機械的なキー付けはまた、互いに適合可能である特別なノズル及びディスペンサーを設計するために、製造業者が引き受ける大きな機械コストを必要とする。言い換えると、各ディスペンサーは、特定の製品、特定の配給業者、及び、おそらくは特定の場所にさえ、キー付けされなければならない。従って、特定のキーを備えた補充袋を維持するための在庫コストが大きい。そのような補充袋を製造するための準備期間が、非常に長くなることもある。さらに、特定のキー付装置の特定の識別は失われるか又は損傷されることもあり、そのため、いずれの種類のキー付構成が補充袋に必要であるかを決定することが困難である。
【0007】
ディスペンサーに組み合わされる製品の種類を制御する1つの試みは、米国特許第6,431,400号に開示されている。この特許には、磁石を検出してオンオフスイッチを効果的に閉じるために、ハウジング内に適切に配向されなければならない埋め込み磁石を備えたウェーハを使用する補充袋が開示されている。磁石が検出されない場合には、ディスペンサーは使用不可になる。この特許に開示された装置は、その述べられた目的には有効であるが、補充容器を設置するために特別な配向が必要であるため、不十分である。この特許には、袋のプリント基板に螺旋状コイルを使用することも開示されており、それは、ハウジングの基礎支持表面上の類似螺旋状コイルに誘導結合される。袋の螺旋状コイルに接続されたコンデンサは、従来の周波数測定回路用の共鳴周波数を定め、識別を提供する。このスキームは、複数のディスペンサーとともに使用される適応性を教示しないため、不十分であると思われる。開示された構成は、コイルの不整合を受け、これは、袋の誤認を招くことがあるとも思われる。放出及び受取コイルとして単一のコイルを使用することもまた、袋の誤認を招くことがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、業界では、補充容器と受取ハウジングとの間でデータの交換を提供する分配システムが必要である。データの交換は、キー付システムの改良を可能にし、これは、各新規配給業者に必要な且つディスペンサーに関連づけるのに必要な各新規製品用に必要な大きな機械コストを排除する。適切な材料が適切なディスペンサー内に設置されるのを確実にするために流体ディスペンサー用の改良されたキー付システムも必要である。配給業者が適切な補充材料を使用するのを確実にするために配給業者へ送られる補充袋の数を制御する必要がある。補充容器のコストが最小に保たれる識別可能な補充容器を備えた分配システムがさらに必要である。容器の識別子を確実に検出するのを確実にするようなやり方でディスペンサー内で受け取られる容器が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述を考慮すると、本発明の第1の態様は、電子キー付分配システム及び近距離周波数応答を使用する関連方法を提供することである。
【0010】
本発明の別の態様は、詳細な説明が進むにつれて明らかになるものであるが、分配システムに受け取られる補充容器によって達成され、容器は、分配材料を担持するためのエンクロージャと、エンクロージャに連結されたポンプ機構と、ポンプ機構に作用的に接続されたノズルであって、ポンプ機構を作動するとノズルを通って一定量の材料が分配されるノズルと、エンクロージャから間隔を置いた識別子であって、選択された数の電子シグネチャの1つを有する識別子と、を含む。
【0011】
本発明のさらに別の態様は、分配システムを提供することであり、このシステムは、それから軸方向に延在する分配インタフェースを有する補充容器と、分配インタフェースの周りに配列された識別カラーと、モジュールであって、識別カラーを取り外し可能に受け取り且つ識別カラーがモジュールによって適合性があるとみなされるときに分配インタフェースを選択的に作動するためのモジュールと、を含む。
【0012】
本発明の他の態様は、分配システムによって達成され、このシステムは、放出装置及び受取装置を有するハウジングと、材料及び電子キーを担持しハウジング内に受け取られることが可能な補充容器と、ハウジング及び補充容器の一方に連結される作用機構と、放出及び受取装置と連通し整合キーを有するコントローラと、を含み、放出装置は信号を生成し、この信号は、電子キーを通って進み、整合キーと比較するために受取装置によって受け取られ、作用機構を選択的に有効にする。
【0013】
本発明のさらに別の態様は、分配システムに受け取られる分配可能な材料を担持する容器を提供することであり、容器は、分配可能な材料を担持するための構造物と、一定量の分配可能な材料を分配するのを容易にする構造物に連結された分配インタフェースと、構造物から間隔を置いた識別子と、を含み、識別子は選択された数の電子シグネチャの1つを有する。
【0014】
本発明のこれらの態様及び他の態様、及び、従来の先行技術の形態に対する利点は、下記の説明から明らかになるが、本願に記載され且つ請求される改良によって達成される。
【0015】
本発明の目的、技術及び構造を完全に理解するために、下記の詳細な説明及び添付の図面を参照しなければならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
背景技術を読むことから、分配システムの主な必要性は、製造業者のディスペンサーに又は製造業者によって公認された配給業者によって提供されたディスペンサーに、競争相手の補充容器を「スタッフィングする」ことを防止する能力であることが認識される。本願に開示された模範的なシステムは、補充容器に連結された通信装置とディスペンサーハウジングに連結された通信装置との間でデータを共有するのを容易にすることによって、この必要性を満たす。データの共有として、補充容器内の材料の種類、補充容器の識別コード、補充容器内の濃度率、配給業者の識別コード、品質管理情報例えば製造日及びロットサイズ、ポンプ及び/又はノズルのサイズ、ディスペンサーに連結されたポンプ作動機構の種類、ディスペンサーの場所の種類例えばレストラン、病院、学校、工場等、ディスペンサーの使用歴、などが挙げられるが、それらに限定されない。参照された通信装置は、バーコード、磁気記憶媒体、光学記憶媒体、高周波識別(RF ID)タグ又はスマートラベル、及び、関連媒体を含んでもよいが、それらに限定されない。実際、通信装置は、接着されたコンデンサを備えたコイルから構成されてもよい。
【0017】
マイクロプロセッサベースのコントローラは、補充容器か又はハウジングのいずれかに連結される。第2のコントローラが、特別レベルの安全性を加えるようにスタンドアロン型装置に使用されてもよい。第1のコントローラは、通信装置の間のデータを共有するのを容易にするために使用されることが好ましい。コントローラが行う通信装置のモニタリングに基づいて、コントローラは、分配システムの使用を可能にするいずれの数の操作機構を制御する。コントローラはまた、単一のディスペンサーが2つ以上の補充容器から材料を受け取り分配するのを可能にしてもよく、又は、2つ以上のディスペンサーの制御を可能にしてもよい。
【0018】
スタンドアロン型装置は、ディスペンサーハウジングが受け取ることができる電子プラグ又はキーであってもよい。実際、キーは、電力供給装置、第1又は第2の通信装置及びコントローラを提供してもしなくてもよい。前述の特徴及び選択肢は、適切であるとみなされるように、配給業者又は製造業者によって望まれる安全特徴に依存して、選択されてもよい。
【0019】
本願に開示されたディスペンサーは、一定量の流体を分配するために、プッシュバー機構又は「ハンドフリー」機構のいずれかの操作機構を使用してもよい。プッシュバー機構は、測定された量の流体を分配するために、補充容器によって担持されたポンプ機構を作動するバーを、ユーザが押すことによって操作される。「ハンドフリー」機構は、その例が、米国特許第6,390,329号に開示されており、これは、参照してここに組み込まれ、個人の手の存在を検出し次いで測定された量の流体を分配するセンサを使用する。操作機構はまた、補充容器を担持するハウジングへのアクセスを可能にするいずれのラッチング構成要素も含んでもよい。言い換えると、補充容器へのアクセスを防止するために、ラッチ又は一連のラッチが使用されてもよい。その場合、コントローラがラッチ機構の係止解除を防止するならば、分配システムは有効でなくてもよい。又は、コントローラは、補充容器に連結されたポンプを制御する機構と作用的であってもよく、通信装置の不適合が、ポンプの作動を妨げてもよい。
【0020】
ハンドフリーディスペンサー及び状態情報を提供する他のディスペンサーを操作するために、流体ディスペンサーハウジング内に低電圧電池等の電源を備えることが知られている。従って、流体ディスペンサー内に含まれる電池を使用して、コントローラ及び特定のディスペンサーのディスプレイを操作してもよい。言い換えると、内部電力を使用して、キー又は補充容器が設けられた通信装置を読み取ってもよい。代替例において、且つ、先に注記されたように、電力は、ディスペンサー内に挿入された電子キーによって外部から提供されてもよい。この特徴は、電力供給装置を各ディスペンサーへ提供する手間を省き、放電した電池を交換するのにかかるコストを節約する。
【0021】
上記に挙げられた特徴は、有意に改良された操作特徴を備えた分配システムを提供する。実際、通信装置の使用及びコントローラによって容易にされる情報の交換は、システムを選択的に有効にするだけではなく、システムのモニタリングも提供する。追加システム情報を収集することによって、ディスペンサーのユーザ、配給業者及び製造業者の必要性に合致することができる。例えば、ディスペンサーの使用頻度は、操作のピーク時間、指定された時間期間内での使用などと合わせて決定することができる。下記の詳細な検討から認識されるように、異なる実施形態の様々な特徴が、いずれの数の組み合わせで、及び、1つ又は複数のディスペンサーで使用されてもよい。従って、好適な実施形態を述べる下記の詳細な説明及び図面が参照される。
【0022】
近距離周波数応答キー、電子ロックアウトシステム及び
内部電力を使用する流体分配システム
次に、図1〜21を参照すると、本発明に従った分配システム及び関連した使用の方法が全体として参照符号100で示されているのがわかる。この特定の実施形態において、近距離周波数応答システムは、分配機構の各作用ごとに、挿入された補充容器の識別をチェックするために使用される。
【0023】
システム100は、バックプレート(図示せず)によって担持されるハウジング102(陰線で示される)を使用する。ハウジングカバー104は、バックプレートに対して選択的に動くことができる。補充容器の交換及びハウジングの内部機能の維持を可能にするように、カバー104は、バックプレートにヒンジ留めされても、ラッチされても、又は、他のやり方で、連結されてもよい。カバーの間のラッチ機構がモータ駆動されてもよいこともまた認識される。
【0024】
ハウジングカバー104の詳細図が、図2に示される。カバー104は、観察ウインドウ105を含んでもよく、そのため、所望により、ディスペンサー100の内部を見ることができる。LEDインジケータ106がまたハウジングから延在してもよく、インジケータ106が明るければ、ディスペンサーがオンであることを示し、LEDが明るくなければ、このユニットが動作していないことを示す。カバー104はまた、ノズル開口108を提供するステップ状ノズル壁107も含む。壁107は、測定された量の流体を受け取るように手を置く場所に関してユーザに対する指示として、一連のステップ状の半円リングを提供するように構成される。所望により、ユーザが手を置くのをさらに補助するために、ステップ状ノズル壁に指標が設けられてもよい。
【0025】
識別カラー112を有する補充容器110がハウジングに受け取られる。容器110及びカラー112は一緒にモジュールによって受け取られ、これは全体として参照符号120で示される。モジュール120は、これもまたモジュールによって維持されるモータ124に動力供給する目的で1つの電池又は複数の電池を担持する電池コンパートメント122を含む。モジュール120はまた直接動力供給されてもよいと認識されるが、電池の使用が好適であると思われる。全体として参照符号126で示されるポンプアクチュエータもまた、詳述されるやり方で補充容器に係合する目的で、モジュール120によって担持される。ポンプアクチュエータは、リンケージと、モータ124に接続される駆動アセンブリと、を含む。
【0026】
補充容器は、全体として参照符号110で示され、図3では設置されていない位置に、図1では設置された位置に、見られる。容器110は、システムによって分配されるべき材料を保持するエンクロージャ130を含む。材料は、最終用途によって適切であるとみなされるように、流体、ローション、エアロゾル、粉末又はペレットであってもよい。ネック132がエンクロージャ130から下流に延在し、それからノズル134がさらに延在する。ポンプ機構136がノズル134に連結され、軸方向運動によって作動される。ポンプ機構は、半径方向に延在するノズルリム137を備えていてもよい。ポンプ機構136は、ポンプドームか、又は、典型的に折り畳み可能なエンクロージャから材料を分配するために使用される他の作動手段であってもよいことが当業者に認識される。集合的に、ポンプ機構及びノズルは、分配インタフェースと称されてもよい。実際、インタフェースは、分配可能な材料を担持し分配システムのハウジングと共同する補充容器等の部分である。言い換えると、インタフェースは、ハウジング内に容器を受け取ることを可能にし、いずれの形態の材料を分配するのを補助する。少なくとも1つの配向タブ138が、ネック132から延在してもよい。実際、ネックは、互いに対して対角線上にある2つの配向タブ138を組み込んでもよい。しかし、タブ138の配向は、異なる種類のカラー112を受け入れる目的で、調整されてもよい。ネック132は、係止縁139も備える。
【0027】
図4は、モジュール120の代替の実施形態を示す。他の図面に示されたモジュールと図4に示されたモジュール120との間の顕著な差は、ポンプアクチュエータ126がポンプ機構を完全に囲繞することである。モジュール120は、下記に詳細に検討される制御回路を含み、これは、電子キー412を受け取るキー開口を含む。キー412は、対応する視覚識別を備えた補充容器がキーと適合可能であることを視覚確認するのを可能にするように、色コードされるか又は他のやり方で識別されてもよい。
【0028】
カラーは、全体として参照符号112で示され、図3及び5に最良に見られるが、特定の分配システムに使用されるべき容器を識別する目的で、補充容器に連結される。カラー112は、内側表面142に対向する外側表面140を含む。カラー112は、それを貫通するカラー開口144を有し、カラーがネック132に設置されるときにノズル134と同軸である。外側表面140及び内側表面142は、カラー112の下側では面取りされたノズル縁146によって、上側ではネック縁148によって、接続される。一対の対向するノッチ150がネック縁148に形成され、容器によって提供される対応する配向タブ138を受け取るように整列配置される。複数の内部戻り止め152が内側表面142から半径方向に内向きに延在し、開口144を通るときにネック132によって撓む。ネック132が十分遠くに移動するときには、戻り止め152の下側が係止縁139に対接する。従って、カラー112は、それ自体がネック132に固定され、ひとたび設置されると除去するのは困難である。言い換えると、カラー112が容器に設置されるときには、戻り止めがネック及び/又はエンクロージャ130の対応する表面に係合するのを可能にするように、ノッチ150がタブ138に整列配置する。
【0029】
ノズル縁146と係止縁139との間で外側表面140に、識別子154を担持するチャネル153が担持される。本願に使用されるように、識別子という用語は、タグ、マーク又は他の弁別的特徴又は特性を識別するか又はエンクロージャに連結するために使用される。識別子は、エンクロージャ及び関連ポンプ機構内の材料の識別を可能にする。識別子154は、プラスチック又は他の種類のエンクロージャ内に、キー156を担持する。キー156は、図19に見られるように、識別子コンデンサ160によって終端される識別子コイル158を含む。識別子リング154は、モジュール120によって受け取られるのに適切なサイズである外径162を含む。識別子リング154は、キー412との視覚的整合を提供するように、色コードされてもよく、又は、他の指標を提供してもよい。言い換えると、キーは、補充容器が特定のディスペンサーで使用されるのを承認されるのを電子的に確実にするやり方を提供するが、キー412及びリング154の色コーディングは、不適合問題の即座の視覚指標を提供してもよい。
【0030】
外側表面140は、述べられるやり方で補充容器110を保持する目的で、モジュール120に相互作用する円周係止リッジ168を含む。係止リッジ168は、マークリング154と戻り止め152との間に配置された前縁170を含む。係止リッジ168はまた、ノッチ150へ向けて延在する後縁172も備える。係止リッジ168は、開口によって及び特に整列配置スロット174によって周期的に中断される。この実施形態において、1つの整列配置スロットのみが必要であるが、複数の整列配置スロットを使用することができることが認識される。さらに、単一の整列配置スロット174が、ノッチ150の1つに実質的に整列配置される。従って、識別カラーが補充容器に取り付けられるときには、整列配置スロットは容器に対して適切に配向される。係止リッジ168はまた、係止リッジ168の周りに均一に配置される複数のランプスロット174も含む。この実施形態において、係止リッジは、3つのランプスロット174を備えるが、2つ、4つ又はそれ以上のランプスロットを使用することができる。各ランプスロット174は、係止リッジ168で一対の対向するランプ縁178によって画成される。ランプ縁は、前縁から後縁へ延在するようにテーパ状になり、互いに対して対向し、そのためランプスロットは、後縁172でよりも前縁での方が広いことが認識される。
【0031】
次に、図6〜12を参照すると、モジュール120は、補充容器110を選択的に担持し保持するように構成され、一方、エンドユーザの手の検出を実行し、容器110とディスペンサーハウジングとの適合性を確認し、エンクロージャ130内の材料をノズル134を通って分配するためにポンプアクチュエータ126を動かすことも見ることができる。モジュール120は、電池を担持するための電池コンパートメント122と、通信システム(検討される)を担持するための回路ハウジング194と、ユーザの手を検出するための赤外線センサ195と、モータ124を担持するギヤボックス196又は駆動アセンブリと、ポンプアクチュエータ126を駆動するための適切なリンケージと、を含む本体190を備える。センサは、機械的刺激なしで物体の存在を検出することができるいずれの種類であってもよいが、この実施形態は、赤外線センサを使用する。下記に検討されるように、センサ195は、セルフチェックを受け、ディスペンサーが受け取られる関連環境を調整する。本体190は、モジュール120内に補充容器を受け取り保持する目的で使用される容器解放機構200も担持する。容器解放機構200は、容器が確実に適所に係止される使用中に補充容器を挿入し保持するのを可能にする。機構は、容器の中身が完全に分配された後に、容器を引き抜くことを可能にするために、レバーの作動を提供する。
【0032】
次に、図13〜18を参照すると、容器解放機構は、全体として参照符号200で示される。容器解放機構は、本体190に固定される装着リング210と、装着リング210に回転可能に受け取られ且つそれと共同して補充容器を受け取るときにこれに整列配置ししっかり保持する摺動リング212と、を含む。摺動リング212はまた、摺動リングの回転をユーザが作動するときに容器を解放することもできる。リング210及び212はまた、識別カラーとの相互作用を提供し、分配システムの使用を可能にする。
【0033】
図13に最良に見られるように、装着リング210は、バンド214を含み、これはそれを通るバンド開口216を有する。バンドは内側表面220に対向する外側表面218を備える。表面218及び220は、それぞれの端で、本体縁224に対向する容器縁222によって接続される。内側表面220に内側ステップ226が形成され、これは、後述されるように、識別子154用の軸受表面を提供してもよい。整列配置リブ228が、内側ステップ226から内側表面220に沿って軸方向に延在する。整列配置リブは、識別子カラー112の整列配置スロット174に最終的に受け取られる。バンド214の外側表面218は、複数の係止チャネル230を備え、係止チャネル230は、容器縁から軸方向に次いで側方向に延在する。特に、係止チャネルは、側方向開口234に接触している軸方向チャネル232を含む。摺動リングレッジ236が外側表面218から半径方向に延在し、チャネル232及び開口234の底部表面を画成する。従って、チャネル232は、軸方向チャネル側壁240に実質的に垂直である軸方向チャネル端壁238によって画成される。同様のやり方で、側方向開口234は、側方向開口側壁242と、摺動リングレッジ236から垂直に延在する側方向チャネル端壁244と、によって形成される。
【0034】
摺動リングレッジ236のすぐ下に、図18に最良に見られるように、レッジと本体縁224との間に形成される受取リング246がある。プラスチック材料に取り囲まれてもよい受取コイル248が、受取リング246の周りに巻かれる。受取コイル248は、所定の回数だけリング246の周りに巻かれるワイヤであり、通信システムに接続するために、ワイヤの2つの端がコイル248から延在する。外側表面218の一部を形成するギャップ表面249が、受取リング246からさらに軸方向に延在する。ギャップ表面249のすぐ下に、本体縁224で終端する放出リング250がある。所定の数の巻きを有する放出コイル252が、放出リング250の周りに巻かれ、通信システムに接続するためにコイルの端はそれから延在する。従って、受取コイル248と放出コイル252との間のギャップ表面249がコイルギャップ256を形成することが認識される。このギャップは、主に、補充容器が解放機構200内に挿入されるときに、識別子コイル158を位置決めすることによって、画成される。識別子コイルと受取及び放出コイルとの間の相互作用の詳細は、説明が進むにつれて検討される。本体190に整列配置しこれに噛み合う装着リム258が、本体縁224から半径方向に延在する。解放機構を本体190に取り付けるのを可能にするように半径方向に外向きに延在する装着タブ260もまた、外側表面から且つ典型的に受取リング246の上から延在する。
【0035】
摺動リング212は、外側表面262及び内側表面264を含む。外側リッジ266が、その1つの縁で外側表面262から半径方向に外向きに延在する。プッシュレバー270が外側表面262から延在し、レバー270の裏表面は、ばねナブ272を含む。複数の整列配置ロック274が、内側表面264から半径方向に内向きに延在する。この実施形態において、3つの整列配置ロックが使用されるが、数が、装着リング210によって提供される係止チャネル230の数に対応する限り、いずれの数を使用することができる。整列配置ロック274の各々は、リングの底部からリングの頂部へ向けて傾斜して延在する係止ランプ276を有する。内側表面264の内径は、バンド214の外側表面218の外径よりも幾分大きいことが認識される。
【0036】
次に、図14及び15を参照すると、摺動リング212が装着リング210に軸方向に摺動可能に受け取られるのを見ることができる。特に、整列配置ロック274は、対応する係止チャネル230に特に軸方向チャネル232に整列配置可能であることが認識される。そのため、摺動リングレッジ236は、外側リッジ266で回転可能である。図15に最良に見られるように、次いで、整列配置ロック274が側方向開口234に受け取られるように、摺動リングは反時計回りに回転してもよいことが認識される。整列配置ロック274が側方向開口234内に受け取られるため、側方向開口側壁242は、整列配置ロックを適所に保持し、摺動リングが装着リングから軸方向に外れるのを防止する。摺動リングが装着リングに組み立てられるため、解放機構が、次いで、本体190内に設置されてもよい。解放機構内に識別カラーを受け取る詳細は、モジュール120及びその解放機構との関係をさらに説明した後に、検討される。
【0037】
次に、図6〜12に戻って参照すると、モジュール120は、全体として参照符号190で示される本体を含むことが理解できる。本体は、装着リングの装着タブ260を受け取るためのタブ開口302を備える後壁300を含む。一対の対向する側壁304が、後壁300から実質的に垂直に延在する。装着リム306は、後壁300及び側壁304から延在し、バンド214によって提供された装着チャネル258に受け取られるように構成される。装着リム306は、放出リング250で装着リングに担持する放出コイルステップ308を提供する。受取コイルステップ310が、放出コイルステップ308から実質的に垂直に延在し、それからリッジステップ312が延在する。摺動リングチャネル314が、側壁304の1つから延在する。従って、解放機構が本体190によって摺動可能に支持されてもよいように、これらのステップ及びチャネルはすべて、外側リング、及び、装着リング及び摺動リングのコイルに従い、そのため、装着タブ260は、タブ開口302に受け取られることができる。装着タブは、開口内への挿入時に部分的に撓み、クリア時に、後壁300の厚さは、解放機構がモジュール120によって保持されるのを可能にすることが認識される。挿入の完了時に、係止ランプが軸方向チャネル238に2度と整列配置しないように、係止ランプが摺動リングの部分回転のみを可能にする位置にあるように、整列配置リブ及び摺動リングが位置決めされる。従って、ひとたび解放機構がモジュール内に設置されると、摺動リングが適所に固定され、側方向チャネルの長さによって確定されるように限定された量を回転可能に動くことができるだけである。これは、プッシュレバー270が一方の回転方向で本体190によって停止され且つ係止チャネルが他方の回転方向に側方向チャネル端壁244に対接する事実によって、さらに容易にされる。
【0038】
後壁300は、ポンプアクチュエータ機構126を受け取る一対の対向するレール開口320を含む。後壁は、ギヤ開口322をさらに備え、それを通ってギヤボックス196の構成要素を受け取る。
【0039】
図7に最良に見られるように、ギヤボックス又は駆動アセンブリは、全体として参照符号196で示され、回転可能なモータシャフト330を有するモータ124を担持する。一連のギヤは、モータシャフトによって回転可能に動くことを可能にし、ポンプアクチュエータ126を作動するか又はこれを動かす。特に、モータシャフト330は、内部ギヤB336を駆動する内部ギヤA334に係合するシャフトギヤ332を提供する。内部ギヤ336は、カム表面340を提供するサイクルギヤ338にさらに噛み合い、このカム表面がカムアクチュエータ342を備える。駆動ギヤ344は、サイクルギヤ338に直接接続され、ギヤ開口322内に延在する駆動ポスト346を備える。マイクロスイッチ349はサイクルギヤに連結され、特に、マイクロスイッチのコンタクトはカム表面340に沿って位置する。サイクルギヤ338が回転するにつれて、マイクロスイッチは、カムアクチュエータ343によって作動され、適切な電気信号を生成し、そのため、システムは、サイクルギヤの完全回転が完了したときを知る。
【0040】
図3、6及び8〜12に最良に見られるように、ポンプアクチュエータ126は、全体として参照符号350で示されるトレイを含む。レール開口320に摺動可能に受け取られる一対の対向する摺動レール352が、トレイ350の両側から延在する。トレイ350は駆動壁354を含み、これはそれを通る駆動スロット356を有する。駆動ギヤ344から延在する駆動ポスト346が駆動スロットに受け取られるのを見ることができる。ノズル中空部360を提供するノズルプレート358が、駆動壁354から垂直に延在する。簡単に言うと、補充容器が解放機構内に位置決めされるときには、ノズル中空部360はポンプ機構136に係合し且つ/又はこれによって係合される。従って、通信システムが分配サイクルを開始するように作動されるときには、モータシャフトを回転し適切な方向にギヤを駆動し、そのため、駆動ポスト346は駆動ギヤ344を中心にして回転する。駆動ポスト346が回転するにつれて、駆動スロット356に係合し、駆動壁354を上/下方向に動かす。これが発生するときには、ノズルプレートは、ポンプ機構136に係合するように対応方向に上下に駆動され、そのため、所望の量の流体がノズル134から分配される。解放機構をモジュール120へ組み立てるのを完了するために、ばね370がレバーナブ272と本体190との間に差し挟まれることが認識される。当然ながら、他の偏倚機構を使用して、摺動リングを本体壁に対して偏倚することができる。
【0041】
次に、図10及び11を参照すると、代替トレイが全体として参照符号350’で示されるのを見ることができる。トレイ350’は、トレイ350とほぼ同一の仕方で動作する。しかし、トレイ350’は、ノズルの上り行程又は分配サイクルで、また一定量の流体が分配された後の戻り又は下り行程でも、積極的作用を提供する。元々のトレイの実施形態において、トレイ350’は、駆動壁354’によって互いに接続された一対の対向する摺動レール352’を含む。摺動レール352’は、レール開口320に摺動可能に受け取られる。駆動壁354’は、ポスト346を受け取る駆動スロット356’を備える。駆動壁354’から、ノズルプレート358’が垂直に延在し、それからノズルカラー361が延在する。ノズル中空部360に類似したノズル開口362が、ノズルカラー361を通って延在する。補充容器から延在するノズルは、補充容器の設置時にノズル開口362内に受け取られる。複数のリフト歯363がノズルカラー361から半径方向に内向きに延在し、これらは、補充容器の設置時にノズルリム137の下に位置決め可能である。同様のやり方で、複数のプッシュ歯364が、ノズルカラー361から半径方向に内向きに延在する。しかし、プッシュ歯は、ノズル開口362の一方の半体の周りに配置されるだけである。プッシュ歯364は、補充容器の設置時にノズルリム137上に位置決めされる。
【0042】
先に注記したように、識別カラー112は、補充容器110に取り付けられる。各補充容器は、具体的には、連結された所定の識別子リングを有する識別カラー112を連結することによって識別される。識別子リングの重要性は、下記にさらに詳細に検討される。いずれにせよ、ネック132及びノズル134がカラー開口144を通って方向づけられるように、識別カラー112は整列配置される。戻り止め152は、クリアし係止縁139に係合するまで、ネック132によって少なくとも部分的に撓む。従って、識別カラーは、ネック132に固定される。識別カラーを補充容器に整列配置するときには、配向タブ138がノッチ150に整列配置することが認識される。従って、整列配置スロット174は、解放機構に受け取られることができるように、補充容器110に対して配向される。識別カラー112が補充容器に含まれる流体の製造業者によって設置されるか、又は、所望により配給業者によって別の場所に設置されてもよいことが認識される。
【0043】
ハウジングが適切に設置された後に、補充容器の初期装填は、下記のように行われる。補充容器110は、整列配置スロット174が整列配置リブ228に方向づけられるように、配向される。この初期整列配置が起こった後に、ランプ縁178は、係止ランプ276に係合するように、適切に位置決めされる。従って、軸方向下向き力が補充容器に加えられるときに、ランプ276はランプ縁178に係合する。これは、摺動リングを撓ませ、ばね370に対してわずかに回転する。言い換えると、識別カラーの軸方向下向き力は、摺動リングの部分回転力を生じさせる。これは、ランプ276がそれぞれのランプ縁178にもはや係合しないときまで、係止ランプ276を、対応する側方向開口234内に動かす。これが発生するときには、摺動リングは回転して元々の位置に戻り、補充容器を適所に係止する。特に、係止ランプ276の下側は、係止リッジ168に係合し保持し、特に、後縁172に対接する。ひとたび補充容器が解放機構によって適所に保持されると、マークコイルの配向は、受取コイル及び放出コイル252の配向に平行な平面にあり、特に、マークキーはコイルギャップ256内に受け取られることが認識される。この整列配置は、容器から流体の分配を開始するように駆動アセンブリの循環中にさえ、維持される。
【0044】
補充容器内に含まれる流体が完全になくなった後に、ユーザは、ハウジングのカバーを開け、摺動リングを摺動可能に回転するようにプッシュレバーを押し下げる。これは、係止ランプ276を、ランプスロット176と整列配置する位置内に動かす。プッシュレバー上の圧力を維持しながら且つスロットに対する係止ランプの位置決めを維持するように、ユーザは次いで、解放機構から補充容器を軸方向に取り外してもよい。解放機構は次いで、上述のように、新しい補充容器を受け取るように準備される。補充容器は解放機構内に適切に受け取られるため、機構136はノズルプレート358によって係合可能であることが認識される。特に、ノズル中空部360は、ノズル及び/又はポンプ機構136を部分的に又は完全に囲繞する。
【0045】
識別子キー156はまた、外側直径表面162を備え、これは、補充容器がカラー開口144内に受け取られるときに、表面162がリング表面246に対して近位に又は隣接して位置決めするのを可能にする。識別子コイル158は、コイルギャップ256内に嵌り、放出及び受取コイルと同軸で平行な関係にあり、それらの間に均一に配置されることがさらに認識される。放出及び受取コイルの間に嵌るために、識別子は、少なくとも識別子コイル158及び識別子コンデンサ160を含み、エンクロージャから間隔を置かれることが認識される。マークはポンプ機構及びノズルに対して同軸的に配向されるが、識別子コイルが放出及び受取コイルと作用的である限り、識別子はエンクロージャの他の表面から間隔を置かれてもよいことが認識される。
【0046】
識別子コイルの最適位置は、放出及び受取コイルの間の平行な空間関係である。コイルの間に整列配置を提供するのに加えて、コイルの位置的関係は、電池電力の効率的且つ最小の使用を容易にする。実際、放出コイルは、10Hzから10KHzの周波数範囲にわたって操作するために、約0.02ワットの電力を必要とする。この周波数範囲は、無制限の数の識別子キーを使用するのを可能にする。言い換えると、周波数範囲は、いずれの数のキーを得るために再分割することができる。当然ながら、いずれの周波数範囲又は帯域幅を特定することができる。そのため、各識別子コンデンサは、操作範囲内に独自の選択された周波数範囲を有する。当然ながら、他の電力要件及び周波数範囲を使用することができるが、選択されたパラメータがシステム100の最適な操作を提供すると思われる。放出及び受取コイルに連結される間隔を置いたコイルの使用は、いずれの分配可能な製品で構成することができることが、さらに認識される。例えば、ペーパータオルのロールをキャリヤで保持することができ、それから間隔を置いたマークコイルが延在する。キャリヤは、ハウジングにインタフェース接続し、放出及び受取コイルを維持し、適切な信号を受け取ったときに適切な長さのペーパータオルを分配する。
【0047】
次に、図19を参照すると、システム100が、放出及び受取コイルを含む通信システム400を含むことを見ることができる。また、システムには、コントローラ402が含まれ、これは、本通信システムを実施するために必要なハードウェア、ソフトウェア及びメモリを含む。好適な実施形態では、放出/受取コイルによって生成された値又はシグネチャと比較される参照値を提供する指定された相互通信を備えたプリント基板の形態のデジタルキーであるキー412が、コントローラ402に連結される。あるいは、キーは、識別子コンデンサ160の容量値に整合する容量値を有するコンデンサであってもよい。付勢されたコイルの「同調周波数」がコントローラの対応する値に整合することを可能にするいずれの電気構成要素を使用して、システム100の操作を可能にすることもできることが認識される。この対応する値は、検出された周波数に数学関数又は演算を加えてシステム100内のその使用を確認することによって、達成することができる。本実施形態において、10までの異なるコンデンサ値を使用してもよく、且つ対応するデジタルキー又はキーコンデンサ値がコントローラに接続されると思われる。アセンブリプロセスを容易にするために、各カラー112及び/又は電子キー412が、コンデンサ160の容量値に従って色又は隆起した指標でコードされてもよい。これは、容易に識別できる視覚指標を提供し、そのカラーの補充容器は、いずれの所与のディスペンサーに連結されなければならない。コントローラ402は、操作制御をモータ及びディスプレイ413に提供し、これは、液晶ディスプレイであってもよく、又は、必要に応じて操作情報を提供する他の低コストディスプレイであってもよい。
【0048】
次に、図20を参照すると、分配システム及び補充容器を製造するための操作ステップを述べ、且つ、通信システム400を使用するための、操作フローチャートが、全体として参照符号420で示される。フローチャートは、一連の製造ステップ、及び、一連の補充交換及び操作ステップを含む。製造ステップに関して、キーコンデンサ412がコントローラ402に接続され、類似分配ユニットで特定の配給業者へ送られることが認識される。製造業者は、ステップ424で、多数の補充容器と、適切な電子キーを備えた所定の数の識別子コイルと、特に、接着された識別子コンデンサを備えた識別子コイルと、を製造する。このようにして、大量の包括的な補充容器を製造し保管することができる。注文が出されるときには、ステップ426で、単に、指定されたキーを備えたカラーを補充容器のネックに設置することによって、適切な電子キーを補充容器に連結することができる。次に、ステップ428で、電子キーを備えた組み立てられた補充容器が、適切な配給業者へ送られる。これは、製造ステップを終了する。
【0049】
操作ステップでは、配給業者は、識別子キー付補充容器を受け取り、ステップ430で、指定されたハウジングに設置する。適切な場合には、赤外線センサによる分配事象の次の検出時に又はプッシュバーの作動時に、適切であれば、コントローラは信号を生成して、放出コイルを付勢し、これは、識別子コイル156によって検出される電界を生成する。コイルが連結されたコンデンサ160は、今度は、ステップ432で、独特な電子シグネチャを生成し、これは、受取コイル248によって検出される。次いで、この近距離周波数応答は、ステップ434で、キーコンデンサ値412と比較するためにコントローラ310へ戻る。これらの値が整合し、互いに適合するとみなされる場合には、コントローラは、ステップ436で、モータ124を作動し且つ測定された量の材料を分配することを可能にする。しかし、コントローラが整合を検出しない場合には、モータは作動されず、ユニットはステップ438で無効にされる。
【0050】
ひとたび補充容器が適切に設置され、コイルが互いに近位に位置決めされるときには、分配システムの使用が開始されてもよい。この実施形態において、ユーザは単に、赤外線センサ195によって検出されるべき位置にあるように、手を置くだけである。センサ195の下の物体を検出するときに、適切な信号が通信システム400へ、特にコントローラ402へ送られる。上述のように、コイルが付勢され、受取コイルが範囲内にあり有効信号を検出する場合には、コントローラは、モータシャフト330を回転することによって分配サイクルを開始する。これは、カム表面340及び駆動ギヤ344の回転を開始するように、様々なギヤ332〜338を含む駆動アセンブリを係合させる。駆動ポスト346の回転は、トレイを上/下方向に動かし、これは、ノズルとの係合によって、流体を分配させる。通信システムは、サイクルギヤの複数の回転を可能にするようにプログラムされてもよく、そのため、赤外線センサ下で物体の単一検出時に、複数の分配サイクルが開始される。このカウントは、マイクロスイッチ349に係合しているカムアクチュエータによって維持される。
【0051】
代替のトレイの実施形態が使用される場合には、先に述べられたように、駆動ポスト346はトレイを上/下方向に動かす。しかし、この実施形態は、分配サイクルの開始時にリフト歯がノズルリム137の下側に係合し且つ分配サイクルが終了時又はノズルリムの上り行程時にプッシュ歯364がノズルリム137の頂部側に係合しノズルを下向きにその元々の位置へ向けて押すという点で、弁別される。この実施形態は、分配サイクルの適切な順序づけを確実にするように、ポンプ機構及び/又はノズルがその元々の位置へ戻るため、有利であると認識される。さらに、ノズルをその元々の位置へ戻すことによって、ポンプ機構内により少ない材料が維持され、そのため、過剰流体又は残余流体が分配機構の操作に干渉しないことが分かった。
【0052】
分配システムのさらに別の特徴は、図21に示されるフローチャートに呈され、全体として参照符号500で示される。ステップのこの順序は、赤外線センサ195の操作に向けられ、分配システムの位置決めが、それが設置されてもよい異なる反射環境に適合可能であることを確実にする。分配システムは、タイルが一般的である洗面所設備に設置されてもよく、そのため、タイルの反射表面は、ハンドフリーセンサを不注意に作動してしまうこともあることが認識される。タイルの反射性質は、分配システムが露出されてもよい周囲の蛍光性の又は他の種類の光の量に依存して変わることもある。従って、コントローラ402に接続される赤外線センサは、周囲の光状態を変える際に分配システムが適切に作用するのを確実にするように、オートレンジルーチンを周期的に実行する。第1のステップ502で、赤外線センサは、赤外線エネルギを放出する。次に、ステップ504で、コントローラはセンサによって受け取られる戻り信号を観察し、ターゲットが検出されているか否かを決定する。ターゲットが検出されていない場合には、次いでステップ506で、センサは放出される赤外線エネルギの量を増加し、プロセスはステップ502へ戻る。ステップ504へ戻ると、ターゲットが検出される場合には、コントローラはステップ508へ進んで、ターゲットが10秒を超えて又は他の何らかの所定の期間の間、検出されるか否かを決定する。ターゲットが10秒を超えて検出されない場合には、プロセスはステップ506へ戻り、赤外線エネルギの量が再び増加される。しかし、ステップ508で、ターゲットが10秒を超えて又は他の何らかの所定の期間の間、検出されると決定された場合には、ステップ510で、ターゲットが検出されなくなるまで、電力の量が減少される。ステップ510の完了時に、プロセスは、ステップ512で、その通常の操作モードに戻る。
【0053】
前述のステップに基づいて、コントローラ及び赤外線センサによって実行されるオートレンジロジックルーチンは、分配システムによって使用される所望のターゲット範囲を自動的に調整するのを可能にする。従って、この特徴は、様々な周囲光環境でディスペンサーが適切に作動するのを確実にするのに有利である。
【0054】
前述に基づいて、本発明の利点は、容易に明らかである。特に、この構成は、機械的キーの排除を可能にし、電子キーの使用によって機械的キーの在庫を減少するようにする。電気的なキーは、維持することがかなり容易であり且つ在庫を保つのが容易であり、そのため、必要に応じて使用することができる。そのような構成はまた、競争相手が承認されていない補充容器をディスペンサーハウジング内に「スタッフィングする」能力を有意に減少する。これは、放出及び受取コイル及びマークコイルのコイルの選択によって行われる。本発明のさらに別の利点は、コイルが、補充容器とともに使用されるように且つ解放機構の一部として容易に構成されることである。
【0055】
従って、本発明の目的は、上記に呈された構造及びその使用の方法によって満たされていることを見ることができる。特許法に従って、最良の形態及び好適な実施形態のみが呈され詳細に説明されているが、本発明は、それらに又はそれらによって限定されないと理解されるものである。従って、本発明の真の範囲及び広さを認識するために、下記の特許請求の範囲を参照しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の概念に従って作られたキー付流体ディスペンサーの正面斜視図である。
【図2】ディスペンサーのハウジングカバーの正面図である。
【図3】モジュール、識別カラー及び補充容器を示すディスペンサーの分解図である。
【図4】ディスペンサーの代替の実施形態の斜視図である。
【図5】識別カラーの部分断面の正面図である。
【図6】設置された摺動リング及び装着リングを備えたモジュールの正面右斜視図である。
【図7】モジュールの背面図である。
【図8】図示されていない摺動リング及び装着リングを備えたモジュールの正立面図である。
【図9】モジュールの上面図である。
【図10】ポンプアクチュエータと使用される代替トレイの上面図である。
【図11】代替トレイ及びその中に受け取られた補充容器ノズルの断面図である。
【図12】モジュールの底面図である。
【図13】摺動及び装着リングの分解斜視図である。
【図14】予組み立て位置で互いに組み立てられた摺動リング及び装着リングの斜視図である。
【図15】互いに組み立てられた後の摺動リング及び装着リングの正面斜視図である。
【図16】識別カラー(補充容器なし)と、互いに対して配向された摺動リング及び装着リングアセンブリとを示す斜視図である。
【図17】識別カラー(補充容器なし)及び容器解放機構の図の上面図である。
【図18】互いに係合した識別カラー及び解放機構を示す図17の線14−14に沿って取られた断面図である。
【図19】キー付流体ディスペンサーの概略図である。
【図20】流体ディスペンサーの操作の操作フローチャートである。
【図21】流体ディスペンサーによって担持されるハンドフリーセンサによって使用されるオートレンジ特徴の操作フローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分配システムに受け取られるための補充容器であって、
分配可能な材料を担持するためのエンクロージャと、
前記エンクロージャに連結されたポンプ機構と、
前記ポンプ機構に作用的に接続されたノズルであって、前記ポンプ機構を作動すると前記ノズルを通って一定量の材料が分配されるノズルと、
前記エンクロージャから間隔を置かれ、選択された数の電子シグネチャの1つを有する識別子と、
を包含する容器。
【請求項2】
前記ポンプ機構及び前記ノズルを担持するためのネックであって、前記識別子が前記ネックの周りに配列され前記エンクロージャから所定の距離だけ離れて維持されるネックをさらに包含し、
前記選択された数のシグネチャが前記エンクロージャを受け取ることができる異なる数の分配システムに対応する、請求項1記載の補充容器。
【請求項3】
前記識別子がそれに接続されたコンデンサを有するコイルを包含し、前記コンデンサの値が前記電子シグネチャを決定する、請求項1記載の補充容器。
【請求項4】
前記ポンプ機構及び前記ノズルを維持するネックと、
前記識別子を担持し、前記ネックの周りに配列され前記エンクロージャから所定の距離だけ離れて維持されるリングと、
をさらに包含する、請求項3記載の補充容器。
【請求項5】
前記リングが前記ネックに着脱自在に取り付けられる、請求項4記載の補充容器。
【請求項6】
前記リングが前記コンデンサ値に従って色コードされ、前記リングが前記コンデンサ値に対応する触覚指標を有する、請求項4記載の補充容器。
【請求項7】
前記エンクロージャと前記間隔を置いた関係で前記識別子を担持するためのカラーをさらに包含する、請求項1記載の補充容器。
【請求項8】
前記カラーによって担持され、前記識別子を担持する識別リングをさらに包含し、
前記カラーがそれを通るカラー開口を備えた外側表面及び内側表面を有し、前記ポンプ機構が前記カラー開口に受け取られ、
前記カラーの前記内側表面が前記カラーを前記エンクロージャへ固定する少なくとも1つの戻り止めを有する、請求項7記載の補充容器。
【請求項9】
前記カラーがそれを通るカラー開口を備えた外側表面及び内側表面を有し、前記ポンプ機構が前記カラー開口に受け取られ、
前記カラーが、前記外側表面から延在し前縁と後縁とを有する係止リッジをさらに包含し、
前記係止リッジが少なくとも前記前縁から前記後縁へ向けて延在する整列配置スロットを有し、
前記エンクロージャが少なくとも1つの配向タブを備え、前記カラーが前記少なくとも1つの配向タブを受け取るためのノッチを備え、
前記整列配置スロットが前記ノッチに整列配置される、請求項7記載の補充容器。
【請求項10】
前記ポンプ及び前記ノズルが前記エンクロージャのネックによって担持され、前記識別子が前記ネックの周りに配置され、前記識別子が前記ネックと同軸である、請求項1記載の補充容器。
【請求項11】
前記エンクロージャが、前記補充容器が前記分配システムに連結されるときに前記識別子を作用位置に維持するために前記分配システムの凹部及び突起の対応する一方に係合するように構成された突起及び凹部の少なくとも一方によって特徴づけられ、前記エンクロージャが前記分配システムによって軸方向に受け取られ、結果として、前記分配システムによって選択的に係合されて前記エンクロージャを保持する、請求項1記載の補充容器。
【請求項12】
前記選択された数の電子シグネチャが実質的に周波数の範囲に及ぶ、請求項1記載の補充容器。
【請求項13】
周波数の前記範囲が約10Hzから約10KHzまでであり、周波数の前記範囲が前記選択された数の電子シグネチャに分けられ、周波数の前記範囲の前記選択されたシグネチャの少なくとも1つが電場への露出時に生成される、請求項12記載の補充容器。
【請求項14】
それから軸方向に延在する分配インタフェースを有する補充容器と、
前記分配インタフェースの周りに配置された識別カラーと、
モジュールであって、前記識別カラーを取り外し可能に受け取り且つ前記識別カラーが前記モジュールによって適合性があるとみなされるときに前記分配インタフェースを選択的に作動するためのモジュールと、
を包含する分配システム。
【請求項15】
前記識別カラーを軸方向に受け取るために前記モジュールによって担持される容器解放機構であって、整列配置リブ及びスロットの一方を、前記識別カラーによって担持される前記スロット及び前記整列配置リブの他方に噛み合わせる容器解放機構をさらに包含し、
前記解放機構が、
前記識別カラーを受け取るときに撓む偏倚カムであって、前記カムが撓むときに前記補充容器を保持する偏倚カムを包含し、
前記容器解放機構が、
内側表面に対向する外側表面を有する装着リングであって、前記装着リングが側方向開口に接触している少なくとも1つの軸方向チャネルを有し、前記装着リング内側表面が前記整列配置リブを有し、前記装着リング外側表面が摺動リングレッジを有する装着リングと、
前記装着リングによって回転可能に受け取られ前記摺動リングレッジによって支持される摺動リングであって、前記摺動リングが、係止ランプを有する少なくとも1つの整列配置ロックを有し、前記整列配置ロックが前記側方向開口に摺動可能に受け取られる摺動リングと、
を包含し、
前記摺動リングが偏倚され、その結果、前記係止ランプが前記軸方向チャネルから最も遠い位置に維持され、
前記識別カラーが、
前記整列配置リブを受け取るための前記スロットと、前記補充容器が前記容器解放機構内に挿入されるときに前記係止ランプに係合するランプ縁を有する少なくとも1つのランプスロットとを有する円周係止リッジを包含する、請求項14記載のシステム。
【請求項16】
前記モジュールが、
円形運動で動くことができるポストを有する駆動アセンブリと、
それから延在する駆動スロットを備え前記ポストを受け取る駆動壁を有するトレイであって、前記トレイがそれを通るノズル開口を備えたノズルカラーを有し、前記ノズルカラーが複数のリフト歯及び半径方向に内向きに延在する複数のプッシュ歯を有するトレイと、
をさらに包含し、
前記分配インタフェースが前記ノズル開口に受け取られるノズルリムを有し、前記リフト歯が分配サイクル中に前記ノズルリムに係合し、前記プッシュ歯が戻りサイクル中に前記ノズルリムに係合する、請求項14記載の分配システム。
【請求項17】
放出装置及び受取装置を有するハウジングと、
材料及び電子キーを担持する補充容器であって、前記ハウジング内に受け取られることができる補充容器と、
前記ハウジング及び前記補充容器の一方に連結された作用機構と、
前記放出及び受取装置と連通するコントローラであって、整合キーを有するコントローラと、
を包含し、
前記放出装置が前記電子キーへ進む第1の信号を生成し、前記電子キーがこの第1の信号に応答して第2の信号を発し、前記第2の信号が前記整合キーと比較するために前記受取装置によって受け取られ、前記作用機構を選択的に有効にする、分配システム。
【請求項18】
前記補充容器が、
前記材料を担持するためのエンクロージャと、
前記エンクロージャに連結されたポンプ機構と、
前記ポンプ機構に作用的に接続されたノズルであって、前記ポンプ機構を作動すると前記ノズルを通って一定量の材料が分配されるノズルと、
を包含する、請求項17記載のシステム。
【請求項19】
前記ハウジングが、
少なくとも前記ノズルを受け取るためのポンプアクチュエータであって、前記ポンプアクチュエータが前記放出装置及び前記受取装置を間隔を置いた関係で担持し、前記電子キーが前記間隔を置いた関係で受け取られるポンプアクチュエータを包含し、
前記放出及び前記受取装置が、前記コントローラに接続されたコイルであり、
前記電子キーがそれに接続されたキーコンデンサを有するキーコイルを包含し、前記キーコンデンサがキー容量値を有し、
前記整合キーが整合コンデンサを有し、前記作用機構を有効にするために前記整合コンデンサの値が前記キー容量値に実質的に等価でなければならず、
前記ポンプアクチュエータが環状でありそれを通るノズル開口を備え、前記放出及び受取コイルが、前記補充容器が前記ポンプアクチュエータに受け取られるときに前記キーコイルに軸方向に整列配置される、請求項18記載のシステム。
【請求項20】
前記電子キーが選択された数の電子シグネチャの1つを有し、前記選択された数のシグネチャが、前記補充容器を受け取ることができる分配システムの異なる変形に対応する、請求項18記載のシステム。
【請求項21】
前記ハウジングが、
少なくとも前記ノズルを受け取るためのポンプアクチュエータであって、前記ポンプアクチュエータが前記放出装置及び前記受取装置を間隔を置いた関係で担持し、前記電子キーが前記間隔を置いた関係で受け取られるポンプアクチュエータを包含し、
前記整合キーが前記電子キーに実質的に等価でなければならない参照値を生成するデジタルキーであり、
前記電子キーがそれに接続されたキーコンデンサを有するキーコイルを包含する、請求項18記載のシステム。
【請求項22】
材料を分配するために分配インタフェースを有する補充容器と、
ターゲットの存在を検出するために前記分配インタフェースの周りに近位に配列された複数の赤外線センサと、
前記複数の赤外線センサに連結されたコントローラであって、前記コントローラが、前記複数の赤外線センサが通常操作モードでターゲットの存在を検出するときに前記分配インタフェースの分配サイクルを開始し、前記コントローラが、オートレンジルーチンを開始して前記通常操作モードの間に前記複数の赤外線センサによって放出されるべき赤外線エネルギの量を決定する、分配システム。
【請求項23】
前記複数の赤外線センサの少なくとも1つが赤外線エネルギを放出し、前記複数の赤外線センサの少なくとも1つが赤外線エネルギを検出する、請求項22記載の分配システム。
【請求項24】
前記放出赤外線センサが傾斜して配向され、その結果、前記赤外線エネルギが前記ターゲットへ方向づけられ、このターゲットが前記赤外線エネルギを前記検出赤外線センサへ向けて反射し、この検出赤外線センサが前記反射した赤外線エネルギを受け取るように傾斜して配向され、前記放出及び検出赤外線センサが、前記分配インタフェースのまわりでほぼ同一の角度で配向される、請求項23記載の分配システム。
【請求項25】
前記オートレンジルーチンの前記コントローラが、前記ターゲットが少なくとも所定の時間期間の間に検出されないときには前記少なくとも1つの赤外線センサによって放出される赤外線エネルギの量を増加し、前記オートレンジルーチンの前記コントローラが、前記少なくとも1つの赤外線検出センサが所定の時間期間の間に前記ターゲットを検出する場合には、前記コントローラが前記通常操作モードに戻るとすぐに、前記ターゲットが検出されなくなるまで、前記少なくとも1つの赤外線放出センサによって放出される赤外線エネルギの量を減少する、請求項23記載の分配システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−193216(P2006−193216A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−361504(P2005−361504)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(500095425)
【氏名又は名称原語表記】Joseph S. Kanfer
【住所又は居所原語表記】4445 Everett Road, Richfield, Ohio U. S. A.
【Fターム(参考)】