説明

電子装置、予約制御プログラム

【課題】繰り返し設定された予約のうち直近の1回のみを簡易な操作でキャンセルする。
【解決手段】携帯電話機は、機器の鳴動を伴う周期的な予約に関する条件が格納された条件記憶部152を備える。また、携帯電話機は、機器の入力部を介して入力された入力操作と条件記憶部152に格納された条件とが一致するか否かを判定する判定部154を備える。また、携帯電話機は、判定部154によって入力操作と条件とが一致すると判定された場合に、直近の鳴動時間における鳴動を抑止し、前記周期における前記直近の鳴動時間の次に到来する鳴動時間を求めるとともに求められた前記鳴動時間における鳴動を有効とするよう設定するスキップ処理部156を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置、予約制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機等の電子装置は、予め設定された日付、曜日、及び時間に、アラーム鳴動などの予め設定された処理を実行する、いわゆる繰り返し予約機能を備えるものが知られている。
【0003】
このような電子装置の繰り返し予約機能における繰り返し日時等の指定方法としては、日付指定、毎年の特定日指定、毎月の特定日指定、毎日指定、曜日指定といったものがある。例えば、毎日指定とした場合は、予約処理が毎日繰り返し実行される。曜日指定とした場合は、予約処理が毎週の設定された曜日に繰り返し実行される。
【0004】
電子装置は、繰り返し予約機能により、一度の設定で予約処理を何度も繰り返して行わせることができる。しかし、従来の繰り返し予約機能においては、繰り返し設定されている予約のうち、ある特定日の予約のみをキャンセルしたい場合であっても、繰り返し予約全体をキャンセルせざるを得なかったので操作性の面で好ましくない。
【0005】
下記先行技術文献では、操作性の向上のために、繰り返し設定された予約のうち、特定の日や期間についてのみ予約をキャンセルする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−128765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記先行技術文献に記載されている予約のキャンセル方式は、繰り返し設定された予約のうち、直近の1回のみをキャンセルしたい場合にも煩雑な操作が求められるので、使い勝手があまりよくない。
【0008】
すなわち、例えば毎日決まった時刻に起きるために、毎日繰り返しの目覚ましアラームを設定していたが、アラーム鳴動する前に起きてしまったので、今日だけ鳴動をスキップしたい場合に、直近の1回のみをキャンセルしたいという場合がある。また、毎日決まった時間に薬を飲むために毎日繰り返しのアラームを設定していたが、アラーム鳴動する前に気づいて薬を飲んでしまったので、今日だけ鳴動をスキップしたいといった場合がある。
【0009】
この点、上述の予約のキャンセル方式では、まず利用者によって予約のキャンセルを行う特定の日や期間を入力する操作が行われる。次に、携帯電話機のメニュー画面を表示させる操作が行われ、このメニュー画面において予約スキップ画面を表示させる操作が行われる。そして、予約スキップ画面において、予め設定された特定の日や期間の予約スキップを行うか否かを設定する操作が行われる。
【0010】
このように、上述の予約のキャンセル方式は、繰り返し設定された予約のうち、特定の日や期間についてのみ予約をキャンセルするために煩雑な操作が行われるので、例えば、繰り返し設定された予約のうち直近の1回のみをキャンセルしたい場合にも操作が煩雑となる。
【0011】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、繰り返し設定された予約のうち直近の1回のみを簡易な操作でキャンセルすることができる電子装置、及び予約制御プログラムを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願の開示する電子装置は、一つの態様において、装置の鳴動を伴う周期的な予約に関する条件が格納された条件記憶部を備える。また、電子装置は、前記装置の入力部を介して入力された入力操作と前記条件記憶部に格納された条件とが一致するか否かを判定する判定部を備える。また、電子装置は、前記判定部によって前記入力操作と前記条件とが一致すると判定された場合に、直近の鳴動時間における鳴動を抑止し、前記周期における前記直近の鳴動時間の次に到来する鳴動時間を求めるとともに求められた前記鳴動時間における鳴動を有効とするよう設定するスキップ処理部を備える。
【発明の効果】
【0013】
本願の開示する電子装置の一つの態様によれば、繰り返し設定された予約のうち直近の1回のみを簡易な操作でキャンセルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、携帯電話機のハードウェア構成を示す図である。
【図2】図2は、携帯電話機の機能ブロックを示す図である。
【図3】図3は、アラーム一覧画面の一例を示す図である。
【図4】図4は、アラーム設定画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、アラーム設定通知画面の一例を示す図である。
【図6】図6は、待受画面の一例を示す図である。
【図7】図7は、サブメニュー画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、サブメニュー画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、スキップ設定通知画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、スキップ解除通知画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、鳴動スキップ済み通知画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、アラームのデータ構造の一例を示す図である。
【図13】図13は、設定済みの全アラームのうち最も直近のアラームについて、その鳴動曜日、時刻を算出して、アラーム時刻制御部に設定する処理のフローチャートである。
【図14】図14は、待受画面において、ユーザがキーを長押しした場合の処理のフローチャートである。
【図15】図15は、サブメニュー画面において、ユーザが直近鳴動スキップ/鳴動スキップ解除を選択した場合の処理のフローチャートである。
【図16】図16は、次回鳴動時刻に達したため、アラーム時刻制御部よりプロセッサに対して割り込み処理を行った際の処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本願の開示する電子装置及び予約制御プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により開示技術が限定されるものではない。例えば、以下の実施形態では、電子装置の一例として携帯電話機を挙げて説明するが、これに限らず、繰り返し予約機能を備えた電子装置であればよい。
【0016】
図1は、携帯電話機のハードウェア構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の携帯電話機100は、LCD(Liquid Crystal Display)101と、LCD制御部102と、マイク103と、スピーカ104と、音声入出力部105とを備える。また、携帯電話機100は、キー入力部106と、キー制御部107と、プロセッサ108と、無線通信部109と、記憶部110と、アラーム時刻制御部111とを備える。
【0017】
LCD101は、文字や画像などの各種情報を表示する液晶パネルなどの出力インターフェースである。また、LCDは、タッチパネル機能を有し、ユーザの操作入力を受け付ける入力インターフェースである。LCD制御部102は、LCD101に表示する表示画像に関する制御を実行する。
【0018】
また、音声入出力部105は、マイク103を介して音声を入力するとともに、スピーカ104を介して音声を出力する入出力インターフェースである。キー入力部106は、携帯電話機100に設けられた操作キーである。キー制御部107は、キー入力部106を介して入力された入力操作を受け付ける入力インターフェースである。
【0019】
プロセッサ108は、記憶部110に格納された各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等の演算処理部である。プロセッサ108は、記憶部110に格納された各種プログラムを実行することにより、携帯電話機100の各ハードウェアを制御する。なお、プロセッサ108で実行されるプログラムは、記憶部110に格納されるだけではなく、CD(Compact Disc)−ROMやメモリ媒体等の頒布できる記憶媒体に記録しておき、記憶媒体から読み出して実行することができる。また、ネットワークを介して接続されたサーバにプログラムを格納し、サーバ上でプログラムが動作するようにしておいて、ネットワークを介して接続される携帯電話機100からの要求に応じてサービスを要求元の携帯電話機100に提供することもできる。
【0020】
無線通信部109は、アンテナ112を介して通信相手の電子装置との間で音声や文字などの各種データの無線通信を行う。無線通信部109は、無線基地局を介して通信相手の電子装置に音声や文字などの各種データを送信するとともに、通信相手の電子装置から無線基地局を介して各種データを受信する。
【0021】
記憶部110は、携帯電話機100の各種機能を実行するためのデータを格納するROM(Read Only Memory)、又は各種機能を実行するための各種プログラムを格納するRAM(Random Access Memory)を有する記憶媒体である。
【0022】
アラーム時刻制御部111は、プロセッサ108により設定された設定時刻になると、プロセッサ108に対して割り込みにより設定時刻に到達したことを通知する。
【0023】
図2は、携帯電話機の機能ブロックを示す図である。図2に示すように、携帯電話機100は、予約設定部150、条件記憶部152、判定部154、スキップ処理部156、スキップ設定通知部158、スキップ実行通知部160、直近アラーム算出部162、及び鳴動実行部164を備える。予約設定部150、条件記憶部152、判定部154、スキップ処理部156、スキップ設定通知部158、スキップ実行通知部160、直近アラーム算出部162、及び鳴動実行部164は、データバス166を介して相互に接続される。
【0024】
予約設定部150は、携帯電話機100の鳴動に関する処理を周期的に繰り返し実行する予約を設定する。条件記憶部152は、予約設定部150によって設定された予約の鳴動処理の実行に関する条件が格納された記憶部である。なお、条件記憶部152は、例えば記憶部110の内部に設けられるデータの記憶部である。
【0025】
判定部154は、LCD101に待受画像が表示された状態においてLCD101又はキー入力部106を介して入力された入力操作と条件記憶部152に格納された条件とが一致するか否かを判定する。また、判定部154は、予約された鳴動処理を実行する時刻において携帯電話機100の形状と条件記憶部152に格納された条件とが一致するか否かを判定する。判定部154の詳細は後述する。
【0026】
スキップ処理部156は、判定部154によって入力操作と条件とが一致するか又は携帯電話機100の形状と条件とが一致すると判定された場合に、予約設定部150によって設定された繰り返し予約のうち直近の予約の鳴動処理のみを不実行に設定する。また、スキップ処理部156は、予約設定部150によって設定された繰り返し予約のうち直近の予約の鳴動処理のみが不実行に設定された状態で、判定部154によって入力操作と条件とが一致すると判定された場合に、不実行に設定された直近の予約の不実行を解除する。また、スキップ処理部156は、予約設定部150によって設定された繰り返し予約のうち直近の予約の鳴動処理のみが不実行に設定された状態で、携帯電話機100の形状と条件とが一致すると判定された場合に、不実行に設定された直近の予約の不実行を解除する。また、スキップ処理部156は、判定部154によって入力操作と条件とが一致すると判定された場合に、直近の鳴動時間における鳴動を抑止し、前記周期における前記直近の鳴動時間の次に到来する鳴動時間を求めるとともに求められた前記鳴動時間における鳴動を有効とするよう設定する。スキップ処理部156の詳細は後述する。
【0027】
スキップ設定通知部158は、スキップ処理部156によって繰り返し予約のうち直近の予約の鳴動処理が不実行に設定されたら、不実行に設定された予約の日時及び該予約の鳴動処理が不実行に設定されたことを示すスキップ設定通知をLCD101に表示する。また、スキップ設定通知部158は、スキップ処理部156によって、直近の予約の不実行が解除されたら、予約の日時に鳴動処理を実行することを示すスキップ解除通知をLCD101に表示する。
【0028】
スキップ実行通知部160は、スキップ処理部156によって不実行に設定された繰り返し予約のうち直近の予約の鳴動処理が実際にスキップされたら、該鳴動処理がスキップされたことを示すスキップ通知をLCD101に表示する。
【0029】
直近アラーム算出部162は、全アラームの設定内容より、最も直近のアラーム鳴動曜日、時刻を算出して、アラーム時刻制御部111に設定する処理を行う。鳴動実行部164は、予約設定部150によって設定された予約のうち、直近の予約がスキップ処理部156により不実行に設定されていない場合に、携帯電話機100を鳴動させる。鳴動実行部164は、例えば、携帯電話機100に備えられているバイブレータを起動して携帯電話機100を振動させたり、スピーカ104を介して音声を出力させたりすることにより、携帯電話機100を鳴動させる。
【0030】
図3は、アラーム一覧画面の一例を示す図である。図3に示すように、アラーム一覧画面200は、メニュー等からアラーム機能を起動した場合に、LCD101に表示される。アラーム一覧画面200は、各アラームの内容を一覧型式で表示する。アラーム内容は、アラーム設定アイコン202、鳴動時刻203、繰り返し設定204、スキップ設定中アイコン205、スキップ操作設定206,207を有する。アラーム内容は、アラームの件数分表示される。また、選択中のアラーム201は選択していることがわかるよう反転表示等が行われる。
【0031】
アラーム設定アイコン202は、当該アラームが有効な場合に表示され、無効な場合には表示されない。鳴動時刻203には、時刻設定がされている場合はその時刻を表示し、設定されていない場合は例えば「−−:−−」を表示する。繰り返し設定204は、繰り返し設定がされている場合はその内容を表示し、繰り返し設定がされていない場合には表示されない。
【0032】
スキップ設定中アイコン205は、当該アラームがスキップ設定されている場合に表示され、スキップ設定されていない場合には表示されない。スキップ操作設定206,207は、スキップ操作設定がされている場合はその内容を表示し、設定されていない場合には表示されない。
【0033】
キーガイダンス表示部208には、設定/解除キー209、編集キー210、待受貼付キー211が表示される。設定/解除キー209には、選択中のアラーム201に時刻等の情報が設定された状態であり、かつ有効な場合は「解除」、無効な場合は「設定」が表示される。選択中のアラーム201に情報が設定されていない場合は、設定/解除キー209は表示されない。ユーザが解除キー209を押下した場合は、選択中のアラームを無効化し、アラーム設定アイコン202を消去する。ユーザが設定キー209を押下した場合は、選択中のアラームを有効化し、アラーム設定アイコン202を表示する。編集キー210は常に表示される。ユーザが編集キー210を押下した場合は、後述の図4で示すアラーム設定画面が表示される。
【0034】
待受貼付キー211は、常に表示される。ユーザが待受貼付キー211を押下した場合は、後述する図6で示すように、選択中のアラーム201のショートカットが待受画面に貼り付けられる。
【0035】
図4は、アラーム設定画面の一例を示す図である。アラーム設定画面300には、鳴動時刻301、繰り返し設定302、繰り返し曜日設定303、スキップ操作設定304,305が表示される。鳴動時刻301には、当該アラームを鳴動させる時刻が設定される。繰り返し設定302を選択すると、プルダウンリストが表示され、ユーザはその中から目的の選択肢を選択する。選択肢には、「なし」/「毎日」/「曜日指定」/「平日」/「休日・祝日」などが含まれる。繰り返し曜日設定303は、繰り返し設定302が曜日指定の場合に有効となり、それ以外の場合は無効(グレーアウト)となる。有効な場合は、日〜土の中から鳴動させたい曜日が選択される。
【0036】
スキップ操作設定304を選択すると、プルダウンリストが表示され、ユーザはその中から目的の選択肢を選択する。選択肢には、「なし」/「キー長押し」/「形状変化」などが含まれる。スキップ操作設定305は、スキップ操作設定304を補完するものであり、スキップ操作設定304が「キー長押し」/「形状変化」の場合は有効となり、「なし」の場合は無効(グレーアウト)となる。
【0037】
スキップ操作設定304が「キー長押し」の場合の選択肢には、「0〜9」/「*」/「#」/「MENU」/「上下左右」/「オンフック」/「オフフック」/「サイドキー」などが含まれ、携帯電話機100に搭載されている各種キーの設定が可能である。
【0038】
スキップ操作設定304が形状変化の場合の選択肢には、「開」/「閉」/「スライド閉」/「左90°」/「右90°」などが含まれ、携帯電話機100の変化可能な各種形状の設定が可能である。なお、「左90°」/「右90°」は、メインディスプレイの回転角度を表している。スキップ操作設定305の各選択肢は、アラーム1件についてのみ関連づけ可能である。したがって、既に他のアラームに関連づけられている選択肢はグレーアウト、または非表示として選択できないようになっている。
【0039】
キーガイダンス表示部306には、選択キー307及び登録キー308が表示される。ユーザが登録キー308を押下すると、鳴動時刻301〜スキップ操作設定305に表示されている内容がデータベースに登録され、登録されたことをユーザーに通知するため、後述する図5に示すアラーム設定通知画面が表示される。アラーム設定通知画面の表示がタイムアウトするか、タイムアウト前にユーザが何らかのキーを押下すると、図3のアラーム一覧画面が表示される。
【0040】
図5は、アラーム設定通知画面の一例を示す図である。図5に示すように、ユーザが繰り返し予約を設定すると、鳴動時刻301〜スキップ操作設定305に表示されている内容がデータベースに登録され、アラーム設定画面300上にアラーム設定通知画面401が表示される。アラーム設定通知画面401には、アラームの繰り返し予約が設定された旨が表示される。
【0041】
図6は、待受画面の一例を示す図である。待受画面500には、図3のアラーム一覧画面200で待受貼付キー211が押下されていた場合に、アラームアイコン501が表示される。アラームアイコン501には、このアイコンがどのアラームに対応しているのかが文字で表示されている。ユーザが、LCD101のアラームアイコン501をタッチするか、キー入力部106を押下することでアラームアイコン501を選択すると、後述する図7又は図8のサブメニュー画面が表示される。
【0042】
また、スキップ操作設定304がキー長押しの場合は、スキップ操作設定305で設定されているキーを長押しすることで、対応するアラームがスキップ解除中の場合は当該アラームをスキップ設定中にして、後述する図9に示すスキップ設定通知画面が表示される。また、スキップ操作設定304がキー長押しの場合は、スキップ操作設定305で設定されているキーを長押しすることで、対応するアラームがスキップ設定中の場合は当該アラームをスキップ解除して、後述する図10に示すスキップ解除通知画面が表示される。
【0043】
図7,図8は、サブメニュー画面の一例を示す図である。図7は、選択したアラームがスキップ設定されていない場合に表示され、図8は選択したアラームがスキップ設定されている場合に表示される。図7に示すようにサブメニュー画面600において、直近鳴動スキップ601を選択キー602の押下によって選択した場合は、当該アラームをスキップ設定中にして、後述する図9のスキップ設定通知画面が表示される。また、図8に示すようにサブメニュー画面700において、鳴動スキップ解除701を選択キー702の押下によって選択した場合は、当該アラームをスキップ解除して、後述する図10のスキップ解除通知画面が表示される。
【0044】
図9は、スキップ設定通知画面の一例を示す図である。図10は、スキップ解除通知画面の一例を示す図である。図7のサブメニュー画面600において、直近鳴動スキップ601が選択された場合、図9に示すように、スキップ設定通知画面801が表示される。一方、図8のサブメニュー画面700において、鳴動スキップ解除701が選択された場合、図10に示すように、スキップ解除通知画面901が表示される。
【0045】
図11は、鳴動スキップ済み通知画面の一例を示す図である。図11に示すように、鳴動スキップ済み通知画面1001は、スキップ設定されているアラームの鳴動時刻に到達し、鳴動がスキップされた場合に待受画面500上に表示される。鳴動スキップ済み通知画面1001は、ユーザが携帯電話機100を操作していない場合に表示されることも考えられるため、タイムアウトによる画面遷移は行わず、ユーザが選択ボタン1002やオンフックボタンなどを押下するまで表示し続けられる。
【0046】
図12は、アラームのデータ構造の一例を示す図である。図12に示すように、アラームデータ構造1101は、状態1102、鳴動時刻1103、繰り返し1104、曜日1105、スキップ操作A1106、スキップ操作B1107、及びスキップ設定中フラグ1108を有する。アラームデータ構造1101は、アラームの種類ごとに設定され、アラームの件数分が記憶部110に保持される。
【0047】
状態1102は、当該アラームの状態(「有効」/「無効」/「未設定」)を表すものである。アラームの状態1102が「有効」の場合は、鳴動時刻1103で設定した時刻にアラームが鳴動し、アラームの状態1102が「無効」/「未設定」の場合は鳴動しない。また、状態1102はアラーム設定アイコン202と連動しており、アラームの状態1102が「有効」の場合はアラーム設定アイコン202が表示され、アラームの状態1102が「無効」/「未設定」の場合は表示されない。
【0048】
鳴動時刻1103は、アラームを鳴動する時刻であり、鳴動時刻203,301としてLCD101に表示される。繰り返し1104は、アラームを繰り返しするか否かの設定である。繰り返し1104の種別は、「なし」/「毎日」/「曜日指定」/「平日」/「休日・祝日」を含む。繰り返し1104が「なし」の場合は直近の鳴動時刻1103に1度のみアラームが鳴動する。繰り返し1104が「毎日」の場合は毎日の鳴動時刻1103に繰り返してアラームが鳴動する。繰り返し1104が「曜日指定」の場合は、曜日1105で指定した曜日の鳴動時刻1103に繰り返してアラームが鳴動する。繰り返し1104が「平日」の場合は平日の鳴動時刻1103に繰り返してアラームが鳴動する。繰り返し1104が「休日・祝日」の場合は休日と祝日の鳴動時刻1103に繰り返してアラームが鳴動する。繰り返し1104は、繰り返し設定204,302としてLCD101に表示される。
【0049】
曜日1105は、繰り返し1104が曜日指定の場合に有効であり、鳴動する曜日を設定する。曜日1105は、繰り返し曜日設定303として表示される。スキップ操作A1106は、ユーザがどういう操作をすれば当該アラームの直近の鳴動をスキップするのかを設定するものである。
【0050】
スキップ操作A1106の種別は、「なし」/「キー長押し」/「形状変化」を含む。スキップ操作A1106の種別が「なし」の場合は図7のサブメニュー画面からのみスキップ設定が可能である。スキップ操作A1106の種別が「キー長押し」の場合は図6の待受画面においてスキップ操作B1107に設定したキーを長押しするか、図7のサブメニュー画面からスキップ設定が可能である。スキップ操作A1106の種別が「形状変化」の場合は鳴動時刻になった際にスキップ操作B1107に設定した端末形状になっている場合にスキップ、又は図7のサブメニュー画面からもスキップ設定が可能である。スキップ操作A1106は、スキップ操作設定206,304としてLCD101に表示される。
【0051】
スキップ操作B1107は、スキップ操作A1106が「キー長押し」、又は「形状変化」の場合に有効であり、スキップ操作A1106の具体的な操作を設定するものである。スキップ操作A1106が「キー長押し」の場合は、「0〜9」/「*」/「#」/「MENU」/「上下左右」/「オンフック」/「オフフック」/「サイドキー」などの携帯電話機100に搭載されている各種キーの設定が可能である。スキップ操作A1106が「形状変化」の場合は、「開」/「閉」/「スライド閉」/「左90°」/「右90°」など携帯電話機100の変化可能な各種形状の設定が可能である。スキップ操作B1107は、スキップ操作設定207,305としてLCD101に表示される。
【0052】
スキップ設定中フラグ1108は、当該アラームの直近の鳴動をスキップするか否かの設定である。スキップ設定中フラグ1108の種別は、「ON」/「OFF」がある。スキップ設定中フラグ1108は、スキップ設定がされている場合は「ON」、スキップ設定がされていない場合は「OFF」となる。スキップ設定中フラグ1108が「ON」の場合は、スキップ設定中アイコン205が表示され、スキップ設定中フラグ1108が「OFF」の場合はスキップ設定中アイコン205が表示されない。
【0053】
図13は、設定済みの全アラームのうち最も直近のアラームについて、その鳴動曜日、時刻を算出して、アラーム時刻制御部に設定する処理のフローチャートである。図13に示す処理は、図3のアラーム一覧画面で設定/解除キー209を押下した場合、又は図4のアラーム設定画面で登録キー308を押下した場合など、次回鳴動時刻の更新が必要な場合に実施される。また、図13に示す処理は、スキップ操作設定304が「キー長押し」であり、かつ、図6の待受画面においてスキップ操作設定305で設定されているキーが長押しされた場合など、次回鳴動時刻の更新が必要な場合に実施される。また、図13に示す処理は、図7のサブメニュー画面で直近鳴動スキップ601を選択した場合、図8のサブメニュー画面で鳴動スキップ解除701を選択した場合など、次回鳴動時刻の更新が必要な場合に実施される。また、図13に示す処理は、アラーム設定時刻になりアラームを鳴動したり図11に示すように鳴動スキップした場合など、次回鳴動時刻の更新が必要な場合に実施される。
【0054】
まず、直近アラーム算出部162は、次回鳴動曜日、次回鳴動時刻を最大値を代入することで初期化する(ステップS1201)。また、直近アラーム算出部162は、アラーム番号を初期化する(ステップS1202)。次回鳴動曜日、次回鳴動時刻、及びアラーム番号は、図13の処理において使用される内部変数である。
【0055】
直近アラーム算出部162は、アラーム番号≦全アラーム数であるか否かを判定する(ステップS1203)。直近アラーム算出部162は、アラーム番号≦全アラーム数であると判定された場合は(ステップS1203でYes)、未処理の設定済みアラームが存在することを意味するため、アラーム番号に対応するアラーム内容を読み出す(ステップS1204)。
【0056】
直近アラーム算出部162は、読み出されたアラーム内容におけるアラームの状態に設定されている値が有効を表すものであるか否かを判定する(ステップS1205)。直近アラーム算出部162は、アラーム状態が有効であると判定された場合は(ステップS1205でYes)、鳴動時刻、繰り返し、曜日より、次回の鳴動曜日、次回の鳴動時刻を算出する(ステップS1206)。
【0057】
直近アラーム算出部162は、算出した鳴動曜日、鳴動時刻<次回鳴動曜日、次回鳴動時刻であるか否かを判定する(ステップS1207)。この次回鳴動曜日、次回鳴動時刻には、アラーム番号1のアラームの時には最大値が、アラーム番号2以降のアラームの時には直前までに処理済みのアラームの設定内容に基づいて算出された鳴動曜日、時刻の中で一番直近の鳴動曜日、時刻が、設定されている。直近アラーム算出部162は、算出した鳴動曜日、鳴動時刻<次回鳴動曜日、次回鳴動時刻であると判定された場合には(ステップS1207でYes)、次回鳴動曜日、次回鳴動時刻に、算出した鳴動曜日、鳴動時刻を上書きする(ステップS1208)。これにより、次回鳴動曜日、次回鳴動時刻には、一番直近の鳴動曜日、時刻が設定されることになる。
【0058】
続いて、直近アラーム算出部162は、アラーム番号をインクリメントして(ステップS1209)、S1203へ戻る。また、直近アラーム算出部162は、ステップS1205においてアラーム状態が有効でないと判定された場合(ステップS1205でNo)にもアラーム番号をインクリメントして(ステップS1209)、S1203へ戻る。また、直近アラーム算出部162は、ステップS1207において算出した鳴動曜日、鳴動時刻<次回鳴動曜日、次回鳴動時刻でないと判定された場合(ステップS1207でNo)にも、アラーム番号をインクリメントして(ステップS1209)、S1203へ戻る。
【0059】
一方、直近アラーム算出部162は、アラーム番号≦全アラーム数でないと判定された場合(ステップS1203でNo)、次回鳴動曜日、次回鳴動時刻をアラーム時刻制御部111に設定する(ステップS1210)。これにより、S1203〜S1209の処理ループにおいて検索された直近の鳴動時刻が、アラーム時刻制御部111に設定される。
【0060】
図14は、待受画面において、ユーザがキーを長押しした場合の処理のフローチャートである。図14に示すように、まず、判定部154は、キーが長押しされたか否かを判定する(ステップS1301)。判定部154は、キーが長押しされたと判定されたら(ステップS1301でYes)、アラーム番号を初期化する(ステップS1302)。なお、アラーム番号は、図14の処理において使用される内部変数である。
【0061】
判定部154は、アラーム番号≦全アラーム数であるか否かを判定する(ステップS1303)。判定部154は、アラーム番号≦全アラーム数であると判定されたら(ステップS1303でYes)、アラーム番号に対応するアラームの設定内容を読み出す(ステップS1304)。
【0062】
判定部154は、アラーム状態が有効であるか否かを判定する(ステップS1305)。判定部154は、アラーム状態が有効であると判定されたら(ステップS1305でYes)、スキップ操作Aが「キー長押し」であるか否かを判定する(ステップS1306)。判定部154は、スキップ操作Aが「キー長押し」であると判定された場合には(ステップS1306でYes)、スキップ操作Bが長押しされたキーと同一であるか否かを判定する(ステップS1307)。
【0063】
判定部154は、スキップ操作Bが長押しされたキーと同一でないと判定された場合には(ステップS1307でNo)、アラーム番号をインクリメントして(ステップS1308)、S1303の処理へ戻る。また、判定部154は、アラーム状態が有効でないと判定された場合には(ステップS1305でNo)、アラーム番号をインクリメントして(ステップS1308)、S1303の処理へ戻る。また、判定部154は、スキップ操作Aが「キー長押し」でないと判定された場合には(ステップS1306でNo)、アラーム番号をインクリメントして(ステップS1308)、S1303の処理へ戻る。
【0064】
また、スキップ処理部156は、スキップ操作Bが長押しされたキーと同一であると判定された場合には(ステップS1307でYes)、スキップ設定中フラグはOFFであるか否かを判定する(ステップS1309)。スキップ処理部156は、スキップ設定中フラグがOFFであると判定された場合には(ステップS1309でYes)、スキップ設定中フラグをONに設定する(ステップS1310)。スキップ設定通知部158は、スキップ設定通知画面801を表示する(ステップS1311)。
【0065】
一方、スキップ処理部156は、スキップ設定中フラグがOFFでないと判定された場合には(ステップS1309でNo)、スキップ設定中フラグをOFFに設定する(ステップS1312)。スキップ設定通知部158は、スキップ解除通知画面901を表示する(ステップS1313)。
【0066】
また、直近アラーム算出部162は、アラーム番号≦全アラーム数でないと判定されたら(ステップS1303でNo)、図13の次回鳴動時刻更新処理を実行する(ステップS1314)。また、直近アラーム算出部162は、S1311及びS1313の処理を実行した後にも、図13の次回鳴動時刻更新処理を実行する(ステップS1314)。
【0067】
以上のように、S1303〜S1308の処理ループにおいて、押下されたキーがスキップ設定されているか否かが検索され、設定されているものがなければ(S1303でNo)、スキップ設定/解除は行われない。一方、S1303〜S1308の処理ループにおいて、押下されたキーがスキップ設定されているか否かが検索され、設定されているものがあれば(S1307でYes)、スキップ設定又は解除が行われる。
【0068】
図15は、サブメニュー画面において、ユーザが直近鳴動スキップ/鳴動スキップ解除を選択した場合の処理のフローチャートである。図15に示すように、まず、判定部154は、アラームの設定内容を読み出す(ステップS1401)。続いて、判定部154は、直近鳴動スキップ601が選択されたか、又は鳴動スキップ解除701が選択されたかを判定する(ステップS1402)。
【0069】
スキップ処理部156は、直近鳴動スキップ601が選択されたと判定されたら、スキップ設定中フラグをONに設定する(ステップS1403)。スキップ設定通知部158は、スキップ設定通知画面801を表示する(ステップS1404)。
【0070】
一方、スキップ処理部156は、鳴動スキップ解除701が選択されたと判定されたら、スキップ設定中フラグをOFFに設定する(ステップS1405)。スキップ設定通知部158は、スキップ解除通知画面901を表示する(ステップS1406)。
【0071】
図16は、次回鳴動時刻に達したため、アラーム時刻制御部よりプロセッサに対して割り込み処理を行った際の処理のフローチャートである。まず、判定部154は、現在の携帯電話機100の形状を読み出す(ステップS1501)。続いて、判定部154は、アラーム鳴動を「なし」で初期化する(ステップS1502)。また、判定部154は、アラーム番号を初期化する(ステップS1503)。なお、アラーム鳴動及びアラーム番号は、図16の処理で用いられる内部変数である。
【0072】
判定部154は、アラーム番号≦全アラーム数であるか否かを判定する(ステップS1504)。判定部154は、アラーム番号≦全アラーム数であると判定されたら(ステップS1504でYes)、アラーム番号に対応するアラームの設定内容を読み出す(ステップS1505)。
【0073】
判定部154は、アラーム状態が有効であるか否かを判定する(ステップS1506)。判定部154は、アラーム状態が有効であると判定されたら(ステップS1506でYes)、鳴動時刻、繰り返し、曜日=現在であるか否かを判定する(ステップS1507)。
【0074】
判定部154は、鳴動時刻、繰り返し、曜日=現在であると判定されたら(ステップS1507でYes)、スキップ操作Aが「端末形状」であるか否かを判定する(ステップS1508)。判定部154は、スキップ操作Aが「端末形状」であると判定された場合には(ステップS1508でYes)、スキップ操作Bは現在の携帯電話機100の形状と同一であるか否かを判定する(ステップS1509)。
【0075】
スキップ処理部156は、スキップ操作Bが現在の携帯電話機100の形状と同一であると判定されたら(ステップS1509でYes)、スキップ設定中フラグをONに設定する(ステップS1510)。スキップ処理部156は、スキップ設定中フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS1511)。なお、スキップ処理部156は、スキップ操作Aが「端末形状」でないと判定された場合にも(ステップS1508でNo)、スキップ設定中フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS1511)。また、スキップ処理部156は、スキップ操作Bが現在の携帯電話機100の形状と同一でないと判定された場合にも(ステップS1509でNo)、スキップ設定中フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS1511)。
【0076】
スキップ処理部156は、スキップ設定中フラグがONに設定されていると判定されたら(ステップS1511でYes)、スキップ設定中フラグをOFFに設定する(ステップS1512)。一方、スキップ処理部156は、スキップ設定中フラグがONに設定されていないと判定されたら(ステップS1511でNo)、アラーム鳴動を「あり」に設定する(ステップS1513)。
【0077】
判定部154は、ステップS1512及びステップS1513の後、繰り返しが「なし」に設定されているか否かを判定する(ステップS1514)。判定部154は、繰り返しが「なし」に設定されていると判定されたら(ステップS1514でYes)、アラーム状態を「無効」に変更する(ステップS1515)。判定部154は、アラーム番号をインクリメントして(ステップS1516)、ステップS1504へ戻る。なお、判定部154は、アラーム状態が有効ではないと判定された場合にも(ステップS1506でNo)、アラーム番号をインクリメントして(ステップS1516)、ステップS1504へ戻る。また、判定部154は、鳴動時刻、繰り返し、曜日=現在でないと判定された場合にも(ステップS1507でNo)、アラーム番号をインクリメントして(ステップS1516)、ステップS1504へ戻る。また、判定部154は、繰り返しが「なし」に設定されていないと判定された場合にも(ステップS1514でNo)、アラーム番号をインクリメントして(ステップS1516)、ステップS1504へ戻る。
【0078】
鳴動実行部164は、アラーム番号≦全アラーム数でないと判定されたら(ステップS1504でNo)、アラーム鳴動が「あり」に設定されているか否かを判定する(ステップS1517)。鳴動実行部164は、アラーム鳴動が「あり」に設定されていると判定されたら(ステップS1517でYes)、アラーム鳴動を開始する(ステップS1518)。
【0079】
一方、スキップ実行通知部160は、アラーム鳴動が「あり」に設定されていないと判定されたら(ステップS1517でNo)、アラームスキップ済み通知画面1001を表示する(ステップS1519)。直近アラーム算出部162は、ステップS1518の処理の後、又はステップS1519の処理の後、図13の次回鳴動時刻更新処理を実行する(ステップS1520)。
【0080】
このように、S1504〜S1516の処理ループにおいて、すべてのアラームの設定を参照し、すべてのアラームのスキップ設定中フラグ1108がONの場合は鳴動を行わずにアラームスキップ済み通知画面を表示し、1件でも鳴動するものがある場合はアラーム鳴動を行う。なお、端末形状により鳴動スキップするか否かの判断は、アラーム鳴動時刻の端末形状で判断するため、スキップ操作Aとスキップ操作Bの判定は、S1504〜S1516の処理ループ内で行われる。
【0081】
以上、本実施形態の携帯電話機によれば、繰り返し設定された予約のうち直近の1回のみを簡易な操作でキャンセルすることができる。すなわち、本実施形態の携帯電話機は、LCD101に待受画像が表示された状態において、例えば予め設定されたキーの長押し操作など簡易な操作で、繰り返し設定された予約のうち直近の1回のみをキャンセルすることができる。また、本実施形態の携帯電話機は、LCD101に待受画像が表示された状態で待受画像に表示された予約アイコンを選択することにより表示されるサブメニュー上での簡易な操作で、繰り返し設定された予約のうち直近の1回のみをキャンセルすることができる。また、本実施形態の携帯電話機は、携帯電話機の形状を予め設定した条件に一致させるという簡易な操作で、繰り返し設定された予約のうち直近の1回のみをキャンセルすることができる。
【0082】
したがって、本実施形態の携帯電話機は、従来技術のように、繰り返し設定された予約のうち特定の日や期間についてのみ予約をキャンセルするための煩雑な操作を要しない。その結果、本実施形態の携帯電話機は、例えば毎日決まった時刻に起きるために毎日繰り返しの目覚ましアラームを設定していたが、アラーム鳴動する前に起きてしまった場合に、簡易な操作で直近の1回(今日)のみアラーム鳴動をキャンセルすることができる。また、本実施形態の携帯電話機は、例えば毎日決まった時間に薬を飲むために毎日繰り返しのアラームを設定していたが、アラーム鳴動する前に気づいて薬を飲んでしまった場合に、簡易な操作で直近の1回(今日)のみアラーム鳴動をキャンセルすることができる。
【0083】
また、本実施形態の携帯電話機によれば、LCD101に待受画像が表示された状態での例えば予め設定されたキーの長押し操作など簡易な操作で、不実行に設定された直近の予約の不実行を解除することができる。したがって、操作ミスなどにより直近のアラーム予約をキャンセルした場合などに、簡易な操作で、直近のアラーム予約のキャンセルを解除することができる。
【0084】
また、本実施形態の携帯電話機は、複数種類の繰り返し予約がされている場合に、複数の予約に対してそれぞれ異なる鳴動処理の実行に関する条件を設定することができるので、各予約に対する直近の予約のキャンセル処理を適切に行うことができる。
【0085】
また、本実施形態の携帯電話機は、直近の予約の鳴動処理が不実行に設定されたら、不実行に設定された予約の日時及び該予約の鳴動処理が不実行に設定されたことを示すスキップ設定通知をLCD101に表示するので、誤って直近の予約がキャンセルされるのを防止することができる。
【0086】
また、本実施形態の携帯電話機は、直近の予約の鳴動処理が実際にスキップされたら、この鳴動処理がスキップされたことを示すスキップ通知をLCD101に表示するので、直近の予約がスキップされたことをユーザに知らせることができる。
【0087】
なお、本実施形態は、主に携帯電話機及び予約制御方法を中心に説明したが、これに限らず、あらかじめ用意された予約制御プログラムをコンピュータで実行することによって、上述の実施形態と同様の機能を実現することができる。すなわち、予約制御プログラムは、電子装置に、装置の鳴動に関する処理を周期的に繰り返し実行する予約を設定する処理を実行させる。また、予約制御プログラムは、前記装置の画像表示部に待受画像が表示された状態において前記装置の入力部を介して入力された入力操作と、予め条件記憶部に格納された前記設定された予約の鳴動処理の実行に関する条件とが一致するか否か、又は前記予約された鳴動処理を実行する時刻において前記装置の形状と前記条件記憶部に格納された条件とが一致するか否かを判定する処理を実行させる。また、予約制御プログラムは、前記入力操作と前記条件とが一致するか又は前記装置の形状と前記条件とが一致すると判定された場合に、前記設定された繰り返し予約のうち直近の予約の鳴動処理のみを不実行に設定する処理を実行させる。なお、予約制御プログラムは、インターネットなどの通信ネットワークを介してコンピュータに配布することができる。また、予約制御プログラムは、電子装置に設けられたメモリ、ハードディスク、その他のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
【符号の説明】
【0088】
100 携帯電話機
101 LCD
106 キー入力部
107 キー制御部
108 プロセッサ
111 アラーム時刻制御部
150 予約設定部
152 条件記憶部
154 判定部
156 スキップ処理部
158 スキップ設定通知部
160 スキップ実行通知部
162 直近アラーム算出部
164 鳴動実行部
500 待受画面
501 アラームアイコン
801 スキップ設定通知画面
901 スキップ解除通知画面
1001 鳴動スキップ済み通知画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の鳴動を伴う周期的な予約に関する条件が格納された条件記憶部と、
前記装置の入力部を介して入力された入力操作と前記条件記憶部に格納された条件とが一致するか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記入力操作と前記条件とが一致すると判定された場合に、直近の鳴動時間における鳴動を抑止し、前記周期における前記直近の鳴動時間の次に到来する鳴動時間を求めるとともに求められた前記鳴動時間における鳴動を有効とするよう設定するスキップ処理部と、
を備えた電子装置。
【請求項2】
前記条件記憶部は、前記待受画像が表示された状態における前記電子装置のいずれかのキーの長押し、又は前記待受画像上に表示された予約アイコンを選択することにより表示されるサブメニューにおけるスキップ設定メニューの選択を、前記条件として格納する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
電子装置に、
前記装置の画像表示部に待受画像が表示された状態において前記装置の入力部を介して入力された入力操作と、装置の鳴動を伴う周期的な予約に関する条件が格納された条件記憶部に格納された条件とが一致するか否かを判定し、
前記入力操作と前記条件とが一致すると判定された場合に、直近の鳴動時間における鳴動を抑止し、前記周期における前記直近の鳴動時間の次に到来する鳴動時間を求めるとともに求められた前記鳴動時間における鳴動を有効とするよう設定する
処理を実行させることを特徴とする予約制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−202977(P2012−202977A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71159(P2011−71159)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】