説明

電子計量装置

【課題】ユーザの操作性を向上させることが可能な電子計量装置を提供すること。
【解決手段】電子計量装置(1)は、縦方向に長いハンディタイプの筐体(2)を有する。筐体(2)の内部には、電気制御装置(22)と、駆動装置(7)と、この駆動装置(7)で動作されるディスプレーサ部(10)とが設けられている。筐体(2)の外面には、各種のキー(18〜21)と、LED(25,26)とが配設されている。電気制御装置(22)は、ディスプレーサ部(10)の位置及び/又はその先端の位置変化に基づいてLED(25,26)を制御し、それによりディスプレーサ部(10)の次の適切な変位に関する情報を表示出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体を計量するための電子計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体を計量するための電子計量装置は、電動モータを備えた駆動装置と、このモータによって駆動されるディスプレーサ装置とを有する。電子計量装置は、例えば、可動式のプランジャを備えたシリンダを有する。例えば、ディスプレーサ装置は、交換可能なピペットポイントと通信可能に連結されている。当該ディスプレーサ装置によってエアークッションが移動する。これにより、液体がピペットポイントに吸引され、或いは、液体がピペットポイントから排出される。エアークッション式(空気浮上式 )のピペットとは異なり、直接交換式のピペットは、液体の吸引と排出を行う交換可能なシリンジを有している。ピペットポイント及びシリンジは、1回の使用で使い捨てるものであって、プラスチックで形成されている。
【0003】
また、最先端の電子計量装置は、例えば、ピペット、分注、滴定などの異なる操作モードが選択可能となっている。これらの計量装置では、例えば、ピペット時に吸引又は排出される液量や、分注又は滴定時に吸引又は排出される液量、吸引又は排出時のプランジャの速度などの異なるパラメータが設定可能となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電子計量装置は、複数の操作機器が設けられている。これら操作機器によって、当該計量装置の操作モードの設定や、それぞれのパラメータの設定のほか、とりわけ、当該計量装置の動作の制御が行われる。従来の電子計量装置の操作は煩雑である。さらに、単一のボタンによって液体の排出及び吸引の操作を行う必要があり、また、プランジャの解除及び停止をするために、単一のボタンを規定の方法で操作しなければならず、電子計量装置は、手動計量装置とは操作が大きく異なっているので、大変不便である。
【0005】
また、操作時において、ユーザが次の適切な操作行程を認識していないことを起因とする誤作動が生じやすい。
【0006】
このような問題に鑑みて本発明はなされたものであり、その目的は、ユーザの操作性を向上させることが可能な電子計量装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1による電子計量装置はこのような問題を解決するものである。当該電子計量装置の有効な実施例は従属項に示される。
【0008】
(1) 請求項1によれば、本発明は、
液体を計量するための電子計量装置であって、
縦方向に長いハンディタイプの筐体と、
筐体の内部に配置され、電動モータを備えた駆動装置と、
筐体の内部に配置されているか又は筐体上部に配置可能であって、駆動装置に連結され及び/又は連結可能に構成され、ディスプレーサ部を備えた少なくとも一つのディスプレーサ装置と、
ピペットポイント又はシリンジを筐体の下部で保持する少なくとも一つの保持装置と、
筐体の内部又は外部に配置された少なくとも一つの電気操作制御装置と、
筐体の内部又は外部に配置された少なくとも一つの電気情報装置と、
筐体の内部に配置され、電気モータ、電気操作制御装置及び電気情報装置に連結され、ディスプレーサ部の位置及び/又はその先端の位置変化に基づいて電気情報装置を制御し、それによりディスプレーサ部の次の適切な変位に関する情報を出力する電気制御装置と、
電源装置と、を具備する。
【0009】
本発明の電子計量装置は、電気情報装置によりユーザにディスプレーサ部の次の適切な変位又は次の適切な操作ステップがユーザに示される。したがって、ユーザは次の操作ステップを適確に認識することができる。これにより、電子計量装置の操作性が向上し、誤作動が防止され得る。
【0010】
(2) 例えば、ディスプレーサ装置は膜状に形成された壁からなるディスプレーサチャンバであり、その容積は膜の移動により変更可能である。実施例の一つによれば、ディスプレーサ装置は、プランジャを有するシリンダを備える。プランジャは、シリンダに沿って動くことが可能に配設されている。筐体内に配置され、プランジャとシリンダを備えたディスプレーサ装置は、ピペットポイントと通信可能に連結されている。プランジャとシリンダを備えたディスプレーサ部が筐体上に配置されることが可能であれば、それはシリンジとなる。
【0011】
保持具は、漏斗又はシリンダなどであって、対応する開口を備えたピペットポイントを押し上げることができる。また、別の実施例によれば、保持具は、シリンダのフランジやシリンジのプランジャの縁を把持するグリップ部材を有する。このことは、例えばEP0656229B1にも記載されており、その明細書における上記グリップ部材に関連する記載事項は、本出願に引用する
【0012】
本発明の電子計量装置は、当該計量装置を構成する全ての電気機器に電気を供給するための電源装置を有する。具体的には、電動モータ、電気モードキー、電気パラメータキー、電気コントロールキー、電子表示装置、電気制御装置に電気を供給している。例えば、電源装置は、主電源回路と、少なくとも一つ蓄電装置(場合によっては充電装置も備える)又はバッテリーとを有する。
【0013】
(3) 本発明の電子計量装置には、補助的に、ピペットポイント又はシリンジを装備することができる。実施例の一つによれば、計量装置は、ピペットポイント又はシリンジを備える。
【0014】
(4) 情報装置にはいろいろな実施態様が可能である。本発明は、音響信号エミッタを備え、次の適切なディスプレーサ変位に応じて、異なる音や連続音又は音声を出力するものであってもよい。更に、本発明は、情報装置が電気光学装置で具体的に実現された構成であってもよい。電気光学装置は、例えば、LCD−、OLED−等の表示装置である。表示装置は、例えば、筐体の上端に特に配置されている。特に、筐体の上端に配置された表示装置は計測量、プランジャ速度なども付随して表示することも可能である。
【0015】
(5) 特に簡単かつ効果的な実施例によれば、電気光学装置は、少なくとも、一つの電気光源を有する。さらなる電気的実施例によれば、光源は少なくとも一つのLEDである。
【0016】
(6) 情報装置は筐体の内部又は外部に異なる手法で配置され得る。実施例の一つによれば、情報装置は、筐体シャフトの長手方向に連続して配置された電気光源を含む。長手方向に連続して配置された電気光源は、ディスプレーサ装置が、ディスプレーサ部の次の適切な操作として液体の排出をするのか吸引をするのかを明確な情報として提示する。この目的のために、ピペットポイント又はシリンジに隣接する光源が、例えば、液体の排出時に点灯するか、あるいは、光源がピペットポイント又はシリンジの方へ向かって連続的に点灯する。電気光源の反対方向へのスイッチを押せば、ピペットポイント又はシリンジからの液体の吸引が視覚的に表示される。
【0017】
(7) 実施例の一つによれば、電気光学装置は、筐体の長手方向に延びた矢印形である。矢印形光源は、矢印形に形成された窓の内部に収容された一又はそれ以上のLEDにより実現されている。
【0018】
(8) さらなる実施例によれば、二つの矢印形の電気光学装置は、液体の吸引及び排出を視覚的に表示するように、互いに離れる方向を指している。
【0019】
(9) さらなる実施例によれば、電気情報装置は、筐体の下部に配置されている。特に、電気光学情報源が設けられることで、ユーザよる極めて適切な認識が可能となる。これにより、計量過程におけるピペットポイント又はシリンジの排出位置を観測できるので、筐体の下部までも視覚的に把握できる。
【0020】
(10)(11) 実施例の一つによれば、外側から観測可能な表示画面を有する電気光学表示装置が設けられている。電子表示装置は、例えば、計測量やプランジャ速度などを表示する。さらに、上記した電気情報装置として用いることも可能である。
【0021】
(12)(13) 実施例の一つによれば、電気情報装置が筐体の外側面に配置され、その上には電気操作制御装置及び/又は電子表示装置が配置されている。これにより、計測中において、ユーザの視覚に入る側面に操作制御装置及び/又は表示装置を有効に配置することが可能となる。さらなる実施例によれば、計測装置は、筐体シャフトの長手方向の上端に傾斜角が付けられた筐体ヘッドを有し、当該筐体ヘッドに電気操作制御装置及び/又は表示装置が配置されている。望ましくは、電気情報装置が筐体シャフトの下部に配置されている。
【0022】
(14) さらに操作性を向上するための実施例において、計量装置は、異なるメニューに変更するための電気モードキー(18)及び電気パラメータキー(19)と、互いに並んで配置されており、メニューをナビゲイトし、パラメータを設定し、ディスプレーサ部の変位を制御するために設けられ、メニューのナビゲーション、パラメータの設定、及び異なる方向へのディスプレーサ部の変位を制御する一対の電気コントロールキーと、メニュー及びパラメータを表示するための電子表示装置と、電動モータ、電気モードキー、電気パラメータキー、電気コントロールキー及び電子表 示装置に接続され、電子表示装置によるメニュー及びパラメータの表示を制御するとともに、電気モードキー、電気パラメータキー及び電気コントロールキーの作動に応じてディスプレーサ部の変位を制御する電気制御装置とを具備する。
【0023】
当該実施例においては、電気操作制御装置は、電気モードキー、電気パラメータキー及び電気コントロールキーを具備する。異なるメニュー間の変更は、電気モードキー及び電気パラメータキーによって制御される。メニュー内のナビゲーション及びパラメータの設定は、電気コントロールキーを用いることで達成される。「ナビゲーション」という用語は、一つのメニューアイテムから別のメニューアイテムへの動きを意味するものであり、例えば、メニューアイテムに向けられたポインタによる指示や、メニューアイテムの強調による指示などがある。電気コントロールキーは、ディスプレーサ部の動きを制御する用途としても用いられる。ここでは、一つの電気コントロールキーを作動させることにより、一方向へのメニューのナビゲーションや、パラメータの設定、ディスプレーサ部の変位が制御され、他の電気コントロールキーを作動させることにより、反対方向へのメニューのナビゲーションや電気パラメータキーの設定、ディスプレーサ部の変位が制御される。電子表示装置によって、ユーザはメニューを認識することができる。場合によっては、ユーザは、例えば、当該計量装置の現在の動作状況や、選択された操作モード、設定されたパラメータを認識することができる。
【0024】
本発明による電子計量装置は、少ない数の操作機器を有する。電子表示装置と共に少ない操作機器を組み合わせることにより、ユーザは、説明を受けなくても直感的に操作することができる。一つの電気コントロールキーの作動が吸引を制御し、他の電気コントロールキーの作動が液体の排出を制御するので、ユーザは、慎重を要する場合でも、ディスプレーサ部の動作の方向を変更することが可能である。例えば、上澄み液の吸引、吸引の停止、吸引の継続、ゲルの分注(ゲルローディング)、排出の停止、排出の継続、液体の残余分を吹き飛ばすために繰り返されるオーバブローストロークなどが可能若しくは簡単になる。
【0025】
(15) 実施例の一つによれば、電気制御装置は、電子表示装置による表示であって、当該計量装置の所定の操作モードに関連するサブメニュー及び電気モードキー及び電気パラメータキーの作動に対応する複数の操作モードからなるメインメニューの表示を制御する。サブメニューは、ピペット(Pipetting)、分注(Dispensing)、手動ピペット(Manual Pip.)、較正(Calibrating)、セットアップ(Setup)、滴定(Titrating)、自動分注(Auto-Dispens.)、ゲルの分注(Gel-Loading)、ピペット&ミキシング(Pip+Mix)のそれぞれの操作の一つ又は複数に関連している。メインメニューは、全ての操作モードを示し、各操作モードの選択を可能としている。このように、メインメニューを用いることにより、ユーザは当該計量装置の操作モードを選択することができる
【0026】
(16) 実施例の一つによれば、電気制御装置は、電気モードキーが作動することによって、当該計量装置の一つの所定の操作モードに関連するサブメニューから、当該計量装置の複数の操作モードに関連するメインメニューへの変更、上記メインメニューから、選択可能なメニューアイテムを有し、当該計量装置の所定の操作モードに関連するサブメニューへの変更、上記サブメニューから、選択されたメニューアイテムのパラメータが設定可能であって、同一の操作モードに関連するサブメニューへの変更、設定されたパラメータの転送を伴い、上記サブメニューから、選択可能なメニューアイテムを有し、同一の操作モードに関連するサブメニューへの変更のいずれか一つ若しくは複数を制御する。
【0027】
このように、電気モードキーが作動することによって、所定の操作モードのサブメニューからメインメニューに到達することが可能となる。メインメニューは複数の操作モードに関連しており、とりわけ、当該計量装置が作動可能な全ての操作モードが選択可能になっている。メインメニューでは、ユーザは操作モードの選択が可能である。また、モードキーが作動することにより、メインメニューから、個々のメニューアイテムが選択可能な所定の操作モードのサブメニューへの変更が可能となる。さらにまた、モードキーが作動することにより、選択されたメニューアイテムのパラメータが設定可能なメニューへの変更が可能となる。また、モードキーが作動することにより、設定されたパラメータを確認又は引き継ぐことも、追加のパラメータを設定するためにメニューアイテムが選択可能なサブメニューに戻ることも可能である。
【0028】
(17) 実施例の一つによれば、電気制御装置は、電気パラメータキーが作動することによって、当該計測装置の一つの所定の操作モードに関連するサブメニューから、選択可能なメニューアイテムを有し、同一の操作モードに関連するサブメニューへの変更、上記サブメニューの操作モードにおける計量プロセスの開始、メインメニューにおいて選択されたメニューアイテムに対応する操作モードにおける計量プロセスの開始のいずれか一つ若しくは複数を制御する。このように、電気パラメータキーが作動することにより、メニューアイテムの選択が可能となり、また、所定の操作モードに関連するサブメニューに関係なく計量プロセスの開始が可能となる。さらに、メインメニューで操作モードを直接選択した後に、パラメータキーを押し操作することにより、それぞれの操作モードで開始させることができる。
【0029】
(18) 実施例の一つによれば、電気制御装置は、電気コントロールキーが作動することによって、メインメニューにおける異なるメニューアイテムへのポインタの移動、選択可能なメニューアイテムを有する所定の操作モードに関連するサブメニューにおける異なるメニューアイテムへのポインタの移動、選択されたメニューアイテムのパラメータが設定可能なサブメニューにおけるパラメータの調整、計量プロセスが開始された後のディスプレーサ部の動きのいずれか一つ若しくは複数を制御する。これにより、メニューのナビゲーションとディスプレーサ装置によるディスプレーサ部の変位を簡単な方法で制御することができる。ポインタは電子表示装置の表示画面に現れる。ここでは、ポインタは、一度に一つの所定のメニューアイテムを指し示す。例えば、ポインタは、矢形であったり、その他の図形シンボルで現される。ポインタに加えて、またはポインタに代えて、メニューアイテムを強くコントラストをつけて表したり、別の色彩で表したり、或いは、メニューアイテムに下線などのアクセントを付けてもよい。
【0030】
(19) 例えば、電気コントロールキーは互いに並んで配置された一対のキーからなり、それぞれ独立して作動するものであってもよい。例えば、二つの電気コントロールキーを同時に作動させた場合は、制御装置によって誤作動と判断され、それに引き続いての動作は行われない。実施例の一つによれば、電気コントロールキーは、ロッカーキーによって一方向又は他方向への作動が可能であり、これにより、誤作動を防ぐことが可能となる。さらに、メニューのナビゲーション、パラメータの設定及びディスプレーサ部の上方向及び下方向への変位はロッカーキーによって、特に明確に制御される。
【0031】
(20) 特に、ユーザフレンドリーな実施例としては、電気制御装置は、電子モードキー、パラメータキーのそれぞれの機能の電子表示装置による表示を制御する。例えば、当該実施例において、電子表示装置は、電気モードキーを作動させることによりサブメニューの選択が可能となる時期や、電気パラメータキーを作動させることにより所定の操作モードでの計量プロセスをスタートさせることが可能となる時期を表示する。
【0032】
(21) 原則として、電気コントロールキーを作動させた後は、他のキーの作動によって変位の解除が停止されている間は、電気制御装置は、ディスプレーサ装置のディスプレーサ部の変位を制御する。特に、ユーザフレンドリーな実施例において、電気制御装置は、電気コントロールキーの一つが作動している間は、ディスプレーサ装置のディスプレーサ部の変位を制御し、電気コントロールキーが作動していない間は、ディスプレーサ部の変位を停止する。
【0033】
(22) 実施例の一つによれば、電気コントロールキーは、2番目のスイッチポイントを有する。電気制御装置は、電気コントロールキーが2番目のスイッチポイントに到達すると、ディスプレーサ部がオーバブローストロークを実行するように、ディスプレーサ装置のディスプレーサ部の変位を制御する。これにより、ユーザが意図するオーバブローストロークが簡単に実行できる。
【0034】
(23) 実施例の一つによれば、本発明の電子計量装置は、シングル若しくはマルチチャネルで構成されている。シングルチャネル計量装置は、一つのピペットポイント又はシリンジに対応している。マルチチャネル計量装置は、いくつかのピペットポイント又はシリンジに対応している。マルチチャンネル計量装置は一つのディスプレーサ装置を備えることが可能で、これがいくつかのピペットポイントに通信可能に連結している。しかしながら、マルチチャンネル計量装置が複数のディスプレーサ装置を有し、各々のディスプレーサ装置が一つのピペットポイントと通信するものであってもよい。
【0035】
(24) ユーザフレンドリな実施例によれば、当該計量装置は、筐体の筐体ヘッド部分に設けられた電子表示装置と、電子表示装置の下側に配置された電気モードキー、電気パラメータキー及び一対の電気コントロールキーとを有する。この配置は、ユーザによる表示装置の認識度を高め、操作機器の簡単な操作を可能とする。
【0036】
実施例の一つによれば、本発明の電子計量装置は、長手方向に延びた筐体シャフトと、前方に傾斜された筐体ヘッドとを備える。電子表示装置及び操作機器が筐体ヘッドの上側に設けられておれば、ユーザにとって便利である。
【0037】
(25)(26)(27) 特にユーザフレンドリーな実施例によれば、電子モードキー及び電気パラメータキーは並んで配置されており、電気コントロールキーは互いに接するように配置されている。さらなる実施例によれば、少なくとも一つの電気コンロトールキーが、電気モードキーと電気パラメータキーとの間に配置されている。さらなる実施例によれば、ディスカードキーが、電気モードキーの下側に配置されている。ここまで述べた実施例における操作機器は、全て、当該計量装置を握る片手の親指の届く範囲にある。そのため、片手若しくは親指のみによる操作を簡単に行うことができる。このような目的のために、望ましくは筐体ヘッドと筐体シャフトの連結部分に操作機器が配置されている。
【0038】
(30) さらなる実施例によれば、保持具に並んで配置された電気コントロールキーが、オーバブローストロークを引き起こす2番目のスイッチポイントを有する。このように、このコントロールキーは、オーバブローストロークが実行される方向を明確に示す。
【発明の効果】
【0039】
本発明のよれば、電子計量装置において、ユーザの操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、適宜図面が参照されつつ本発明の実施形態が詳細に説明される。図1は、電子計量装置1の前方斜め方向及び側面からの透視図である。図2は、電子計量装置1の側面図である。図3は、図1と同じ方向から見た透視図である。なお、図3では、内部構造の詳細は記載されていない。図4は、電子計量装置1の表示装置16の異なる操作時の頂上概略図である。図5は、表示装置の概略図である。
【0041】
図1から図3によれば、電子計量装置1は、ハンドル形状を具現化した筐体2を有する。筐体2は、縦方向に長く延びた筐体シャフト3と、先端部において約45度に傾斜した筐体ヘッド4とからなる。筐体2は、その下端に、ピペットポイント6を設置するための漏斗状部5を有する
【0042】
筐体シャフト3には、電動モータ8を備えた駆動装置7が配設されている。さらに、筐体シャフト3の内部には、筐体シャフト3の長手方向に移動可能なプランジャ10を備えたシリンダ9が設けられている。プランジャ10は、駆動装置7と機構的に連結している。シリンダは、連結チャンネル11を介して漏斗状部5の末端開口部に連結している。
【0043】
筐体ヘッド4の下方側には、下方向に屈曲したフック12が設けられている。このフック12は、電子計量装置1を筐体シャフト3にしっかりと固定する。
【0044】
筐体シャフト3の上端には、ディスカードキー13が配設されている。このディスカードキー13は、ディスカードスリーブ14と機構的に連結されており、ディスカードキー13を作動させることにより、ピペットポイント6を漏斗状部5から取り外すことが可能となる。
【0045】
筐体ヘッド4の頂上部15または前側面に、電子表示装置(以下「表示装置」と略称する。)16または表示部が設けられている。これらは、例えばLCDで構成されている。表示装置16の上部にはセットボタン17が配置されており、これにより、操作モードの素早い設定を行うことが可能となる。
【0046】
表示装置16の下側には、電気モードキー(以下「モードキー」と略称する。)18及び電気パラメータキー(以下「パラメータキー」と略称する。)19が並んで配置されている。それらの中間部には、二つの電気コントロールキー(以下「コントロールキー」と略称する。)20,21が上下方向に縦並びに配置されている。上側のコントロールキー20は、上方向への動きを調節し、下側のコントロールキー21は、下方向への動き及びオーバブローストロークを調節する。
【0047】
コントロールキー20は一つのスイッチポイントを有する。コントロールキー21は二つのスイッチポイントを有する。コントロールキー21が1番目のスイッチポイントに達すれば、下方向への動作を引き起こす。また、コントロールキー21が2番目のスイッチポイントに達すれば、プランジャ10のオーバブローストロークを引き起こす。
【0048】
筐体ヘッド4において、電気制御装置(以下「制御装置」と略称する。)22が回路基板上に配置されている。制御装置22は、電動モータ8、表示装置16及びキー18〜21に連結している。望ましくは、制御装置22が、例えば、マイクロコントローラのような電子データプロセスユニットとして構成されている。
【0049】
さらに、電源装置23が筐体ヘッド4の内部に設けられている。電源装置23は、例えば、幾つかのアキュームレータ(蓄電装置)で構成されており、外付けの充電装置によって充電が可能となっている。電源装置23は、電子計量装置1が備える電気機器に電気を供給している。
【0050】
アイドリング駆動を一定時間行った後、任意のキー18〜21が作動されることによって、電子計量装置1はスタンバイモードから通常動作状態に移行する。これに加えて、またはこの代わりに、図示されていないオンスイッチ又はオフスイッチを作動させることにより、通常動作状態又は動作不可状態に切り換えられてもよい。
【0051】
所定のスイッチが入力されると、表示装置16は直前に設定された操作モードと、この操作モードの直前に設定されたパラメータとをサブメニューとして表示する。図4の(4.1)には、「ピペット(Pipetting)」という操作モードが直前に設定された操作モードである場合の表示画面が示される。
【0052】
パラメータキー19を作動させることにより、現在の操作モードのパラメータを変更することが可能である。図4の(4.2)に、パラメータキー19を作動させた後の表示画面が示されている。この表示画面上には、ポインタ24がある。このポインタ24は、コントロールキー20,21を操作することにより、上下に移動する。
【0053】
図4の(4.2)において、ポインタ24で示されたパラメータは、モードキー18を作動することにより、変更可能となる。図4の(4.3)に示されるように、パラメータは、コントロールキー20,21を作動させることにより変更することができる。パラメータの変更は、モードキー18を作動させることにより確定する。
【0054】
その後、図4の(4.2)に示されるように、コントロールキー20、21を用いることで、更なるパラメータの変更を行うために、ポインタ24の位置を移動させることが可能となる。
【0055】
設定可能な全てのパラメータが望ましい値にセットされていれば、パラメータキー19を作動させることにより、ピペットが開始される。
【0056】
プランジャ10の上下方向の動きは、コントロールキー20,21の操作により制御される。
【0057】
図4の(4.1)に示されるように、ピペットプロセスの終了後に、設定されたパラメータと共に設定された計量操作のサブメニューが表示される。
【0058】
この状態で、ユーザはモードキー18を作動させることによって、図4の(4.4)に示されるメインメニューに到達する。これにより、全ての操作モードが示されることになる。
【0059】
コントロールキー20,21を作動させることによって、ポインタ24は所定の操作モードに設定される。また、モードキー18を作動させることにより、効果的なパラメータに対応するそれぞれの操作モードが呼び出される。この状態から離れても、「ピペット(Pipetting)」という操作モードの説明で述べたように、パラメータは設定可能である。それぞれの操作モードを開始させるために、パラメータキー18が再度押し操作される。
【0060】
図4の(4.4)に示されるメインメニューにおいて、パラメータキー19を作動させることによって、ポインタ24が直接指示する操作モードを開始することも可能である。
【0061】
さらに、ユーザはいつでもセットボタン17を操作して操作モードを素早くセットすることができる。その後、直ぐに、対応するサブメニューが表示装置16の表示部に表示される。その他、電気操作装置18から21を介して行われる操作モードのセットは、セットボタン17を介して行われるセットに先行して行われる。
【0062】
表示装置16の下方には、メインメニュー及びサブメニューそれぞれにおけるモードキー18及びパラメータキー19の実際の機能が同時に横並びに表示される。
【0063】
図1から3によれば、筐体シャフト3の下部には、透明プラスチック製の三角形の窓27,28に覆われたLED25及び26が配置されている。窓27,28の先端は異なる方向に向けられている。
【0064】
LED25,26は、制御装置22に電気的に接続されている。
【0065】
電子計量装置1の操作時において、LED25,26は常時プランジャ10の望ましい変位を示している。上方向へのプランジャ10の変位が液体を吸引するために適しているときには、窓27のLED25が点灯する。液体の分配が必要となり、これによりプランジャ10が下方に移動しなければならなければ、窓28のLED26が点灯する。
【0066】
図5は、上述した電子計量装置1の表示装置16または別の計量装置の表示装置29を示しており、当該計量装置の筐体シャフト3の下部には、LED25,26に加えて、若しくはこれらに代わって、対応する表示が可能な表示装置が備えられている。筐体シャフト3の下部には、表示装置16に加えて、若しくは表示装置16に代わって表示装置29が配置されてもよい。
【0067】
図5による表示は、例えば、LCD、OLEDまたは既製のハイファイシステムのバーダイアグラムなどにより実現される。
【0068】
プランジャの位置は、方向矢印30で示される。これは、設定された最大量(1200μlピペットにおける上限=5×100μl=500μl)またはプランジャに関する絶対的な位置(ディスプレイ中央での6×100μl=600μl)(表示領域31)を示す。逆方向ストローク(表示領域32)、オーバストロークまたはブローアウト(表示領域33)それぞれを、カラーや位置又はその他の方向によって際だたせて表示することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】図1は、電子計量装置1の前方斜め方向及び側面からの透視図である。
【図2】図2は、電子計量装置1の側面図である。
【図3】図3は、図1と同じ方向から見た透視図である。
【図4】図4は、電子計量装置1の表示装置16の異なる操作時の頂上概略図である。
【図5】図5は、表示装置の概略図である。
【符号の説明】
【0070】
1・・・電子計量装置
2・・・筐体
3・・・筐体シャフト
4・・・筐体ヘッド
5・・・漏斗状部
6・・・ピペットポイント
7・・・駆動装置
8・・・電動モータ
9・・・シリンダ
10・・・プランジャ
11・・・連結チャネル
12・・・フック
13・・・ディスカードキー
14・・・ディスカードスリーブ
16・・・電子表示装置
17・・・セットボタン
18・・・電気モードキー
19・・・電気パラメータキー
20,21・・・電気コントロールキー
22・・・電気制御装置
23・・・電源装置
24・・・ポインタ
25,26・・・LED
27,28・・・窓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を計量するための電子計量装置であって、
縦方向に長いハンディタイプの筐体(2)と、
筐体(2)の内部に配置され、電動モータ(8)を備えた駆動装置(7)と、
筐体(2)の内部に配置されているか又は当該筐体上部に配置可能であって、駆動装置(7)に連結され及び/又は連結可能に構成され、ディスプレーサ部(10)を備えた少なくとも一つのディスプレーサ装置(9,10)と、
ピペットポイント(6)又はシリンジを筐体(2)の下部で保持する少なくとも一つの保持装置(5)と、
筐体(2)の内部又は外部に配置された少なくとも一つの電気操作制御装置(18から21)と、
筐体(2)の内部又は外部に配置された少なくとも一つの電気情報装置(25,26)と、
筐体(2)の内部に配置され、電気モータ(8)、電気操作制御装置(18から21)及び電気情報装置(25,26)に連結され、ディスプレーサ部(10)の位置及び/又はその先端の位置変化に基づいて電気情報装置(25,26)を制御し、それによりディスプレーサ部(10)の次の適切な変位に関する情報を出力する電気制御装置(22)と、
電源装置(23)と、
を具備する電子計量装置。
【請求項2】
ディスプレーサ装置(9,10)は、
プランジャ(10)を有するシリンダ(9)を備え、
プランジャ(10)は、シリンダに沿って動くことが可能に配設されている請求項1に記載の電子計量装置。
【請求項3】
ピペットポイント(6)またはシリンジを有する請求項1または2に記載の電子計量装置。
【請求項4】
電気情報装置(25,26)が、少なくとも一つの電気光学装置を有する請求項1から3のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項5】
電気情報装置(25,26)が、少なくとも一つの電気光源を有する請求項4に記載の電子計量装置。
【請求項6】
電気情報装置(25,26)が、筐体シャフト(3)の長手方向に連続して配置された電気光源を有する請求項5に記載の電子計量装置。
【請求項7】
電気光学装置(25,26)が、矢印形をなし、筐体(2)の長手方向を指示している請求項1から6のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項8】
二つの矢印形の電気光学装置(25,26)が、それぞれ異なる方向に向いている請求項7に記載の電子計量装置。
【請求項9】
電気情報装置(25,26)が、筐体(2)の下部に配置されている請求項1から8のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項10】
外側から観測可能な表示画面を有する電気光学表示装置(16)を備える請求項1から9のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項11】
電気情報装置が、表示装置をなしている請求項10に記載の電子計量装置。
【請求項12】
電気情報装置(25,26)が、筐体(2)の外側面に配置され、その上に電気操作制御装置(18から21)及び/又は表示装置(16)が配置されている請求項1から11のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項13】
筐体シャフト(3)の長手方向の上端に傾斜角がつけられた筐体ヘッド(4)を有し、当該筐体ヘッドには電気操作制御装置(18から21)及び/又は電気表示装置(16)が配置されている請求項1から12のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項14】
異なるメニュー間の変更が可能な電気モードキー(18)及び電気パラメータキー(19)を備え、
メニューのナビゲーション、パラメータの設定やディスプレーサ部(10)の変位の制御のための一対の電気コントロールキー(20,21)が互いに並列して配置され、当該二つの電気コントロールキー(20,21)によって、メニューのナビゲーションや、パラメータの設定、ディスプレーサ部(10)の異なる方向への変位が制御されており、
メニュー及びパラメータを表示する電気表示装置(16)を備え、
電気制御装置(22)が、電気モードキー(18)、電気パラメータキー(19)、電気コントロールキー(20,21)及び電気表示装置(16)に連結され、モードキー(18)、パラメータキー(19)及びコントロールキー(20,21)の作動に関連して、メニューの表示、電気表示装置(16)ならびにディスプレーサ部(10)の変位を制御する請求項1から13のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項15】
電気制御装置(22)は、表示装置(16)における所定の操作モードに関連したサブメニューやメインメニューの表示を制御し、モードキー(18)及びパラメータキー(19)の作動に関連して複数の操作モードを有している請求項14に記載の電子計量装置。
【請求項16】
電気制御装置(22)は、
電気モードキー(18)が作動することによって、
当該計量装置の一つの所定の操作モードに関連するサブメニューから、当該計量装置の複数の操作モードに関連するメインメニューへの変更、
上記メインメニューから、選択可能なメニューアイテムを有し、当該計量装置の所定の操作モードに関連するサブメニューへの変更、
上記サブメニューから、選択されたメニューアイテムのパラメータが設定可能であって、同一の操作モードに関連するサブメニューへの変更、
設定されたパラメータの転送を伴い、上記サブメニューから、選択可能なメニューアイテムを有し、同一の操作モードに関連するサブメニューへの変更、
のいずれか一つ若しくは複数を制御する請求項14又は15に記載の電子計量装置。
【請求項17】
電気制御装置(22)は、
電気パラメータキー(19)が作動することによって、
当該計量装置の一つの所定の操作モードに関連するサブメニューから、当該計量装置の所定の操作モードに関連するサブメニューへの変更、
上記サブメニューからの計量操作の開始、
メインメニューから、選択可能なメニューアイテムに関連した計量操作の開始、
のいずれか一つ若しくは複数を制御する請求項14から16のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項18】
電気制御装置(22)は、
電気コントロールキー(20,21)が作動することによって、
メインメニューにおける異なるメニューアイテムへのポインタ(24)の移動、
選択可能なメニューアイテムを有する所定の操作モードに関連するサブメニューにおける異なるメニューアイテムへのポインタの移動、
選択されたメニューアイテムのパラメータが設定可能なサブメニューにおけるパラメータの調整、
計量プロセスが開始された後のディスプレーサ部(9)の動き、
のいずれか一つ若しくは複数を制御する請求項14から17のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項19】
電気コントロールキー(20,21)が、ロッカー型のキーである請求項14から18のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項20】
電気制御装置(22)は、
電子モードキー(18)、パラメータキー(19)及び電気コントロールキー(20,21)それぞれの機能の電子表示装置(16)による表示を制御する請求項14から19のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項21】
電気制御装置(22)は、
電気コントロールキー(20,21)の一つが作動している間は、ディスプレーサ装置(9,10)のディスプレーサ部(9)の変位を制御し、電気コントロールキー(20,21)が作動していない間は、ディスプレーサ部(9)の変位を停止する請求項14から20のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項22】
二つの電気コントロールキー(20,21)のいずれかが2番目のスイッチポイントを有し、
電気制御装置(22)は、電気コントロールキーが2番目のスイッチポイントに到達すると、ディスプレーサ部(10)によるオーバブローストロークの実行を命じる請求項14から21のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項23】
シングル若しくはマルチチャネルで構成されている請求項1から22のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項24】
筐体(3)の筐体ヘッド(4)に表示装置(16)が具備されており、電気モードキー(18)、電気パラメータキー(19)、電気コントロールキー(20,)21)のいずれか一つ若しくは複数が表示装置(16)の下側に配置されている請求項14から23のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項25】
電子モードキー(18)及び電気パラメータキー(19)は並んで配置されており、
電気コントロールキー(20,21)は互いに接するように配置されている請求項14から24のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項26】
少なくとも一つの電気コンロトールキー(20,21)が、電気モードキー(18)と電気パラメータキー(19)との間に配置されている請求項14から25のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項27】
ディスカードキー(13)が、電気モードキー(18)、電気パラメータキー(19)及び電気コントロールキー(20,21)のいずれか一つ若しくは複数の下側に配置されている請求14から26のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項28】
電気モードキー(18)、電気パラメータキー(19)及び電気コントロールキー(20,21)が、同じ角度で傾斜している筐体シャフト(3)と筐体ヘッド(4)との連結部分の上側に配置されている請求項14から27のいずれかに記載の電子計量装置。
【請求項29】
ディスカードキー(13)が、筐体シャフト(3)と筐体ヘッド(4)との連結部分に配置されている請求項28に記載の電子計量装置。
【請求項30】
保持具(5)に並んで配置された電気コントロールキー(21)が、オーバブローストロークを引き起こす2番目のスイッチポイントを有する請求項14から29のいずれかに記載の電子計量装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−39785(P2008−39785A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−204961(P2007−204961)
【出願日】平成19年8月7日(2007.8.7)
【出願人】(505404725)エッペンドルフ アーゲー (16)