説明

電気かみそり

【課題】本体部に一対の支持腕を介してかみそりヘッドを連結する。
【解決手段】グリップを兼ねる本体部と、本体部の上部に設けた一対の支持腕で支持され本体部の上方に配置されるヘッド部とを備えている。ヘッド部は、内刃、外刃および内刃駆動用のモーターとを含む。本体部の内部に設けた収容区画には、制御用の回路基板と電池とを含む電気部品が収容されており、モーター用の給電リードが支持腕を介して収容区画の電気部品に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリップを兼ねる本体部とかみそりヘッドとで構成され、かみそりヘッドに固定刃、可動刃およびモーターが組み込んである水洗い可能な電気かみそりに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の電気かみそりとしては、例えば特許文献1がある。そこでは、モーターと動力伝動機構と、内刃および外刃などがかみそりヘッド側に組み込まれており、かみそりヘッドの全体が本体部に対して全方位方向へ浮動可能に支持されている。本体部には、制御回路を構成する回路基板や2次電池などの電装品を収容してあり、これらを防水するために、本体部とかみそりヘッドとの間が成形パッキンで封止されている。モーターは、円筒状のモーターホルダーに収容し、その開口を塞ぐカバーと出力軸との間をパッキンで封止することにより防水してある。カバーとモーターホルダーとは、互いに接合されるフランジどうしをビス止めすることにより一体化してある。
【0003】
モーターホルダーの下面には、成形パッキンの封止面の内側に臨んで導線口を開口してあり、この導線口を通る給電リードでモーターと本体部内の電装品とを接続してある。特許文献2の電気かみそりにおいては、かみそりヘッドと本体部とをゴム製のチューブで接続し、その内部に給電リードを挿通してある。いずれも、かみそり全体を水洗い可能とするためである。
【0004】
本発明の電気かみそりに関して、T字状のかみそりを模した電気かみそりが公知である(特許文献3参照)。そこでは、かみそり本体に連続するY字状の腕でかみそりヘッドを支持している。
【0005】
【特許文献1】特開2004−209116号公報(段落番号0050、図9)
【特許文献2】特開2004−16519号公報(段落番号0027、図8)
【特許文献3】意匠登録第1190080号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、容器状のモーターホルダーにモーターを収容し、その開口をカバーとパッキンで封止する防水構造によれば、かみそりヘッド側に設けたモーターを確実に防水できる。しかし、開口面に張り出したフランジどうしをビス止めしてカバーとモーターホルダーとを一体化するので、フランジの張り出し寸法分だけモーターホルダーの占有空間が大きくなり、その分だけかみそりヘッドが大形化するのを避けられない。
【0007】
本発明の目的は、ハウジングの接合構造を簡素化することにより、ハウジングの占有空間をより小さくし、かみそりヘッドを小形化できる電気かみそりを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の電気かみそりは、図2ないし図4に示すごとくグリップを兼ねる本体部1と、本体部1の上方に配置されるヘッド部3とを備えている。ヘッド部3は、ヘッドケース18と、ヘッドケース18に組み込まれる内刃19、外刃20および内刃駆動用のモーター22と、モーター22を収容するハウジング23とを含む。
【0009】
ハウジング23は、図1および図6に示すごとく有底筒状の第1ケース35と、第1ケース35の開口を塞ぐ第2ケース36とからなる。第1ケース35と第2ケース36の接合部分は第1パッキン38でシールし、モーター22の出力軸31の周囲は第2パッキン39でシールする。第1ケース35と第2ケース36とは、両者の外周面を挟持するクリップ37で分離不能に係合固定する。
【0010】
図1においてクリップ37は、図1に示すごとく複数個の弾性挟持腕54と、弾性挟持腕54の一端どうしを繋ぐ端壁55とを一体に備えており、弾性挟持腕54と第1ケース35との間に、互いに係合してクリップ37を第1ケース35に保持固定する係合手段が設けられている。
【0011】
クリップ37の端壁55と弾性挟持腕54との間には、第1ケース35と第2ケース36の軸心方向の寸法のばらつきを吸収する調整壁58が形成されている。
【0012】
第1ケース35の外面には、弾性挟持腕54を差し込み案内するガイド体42が形成されており、クリップ37の弾性挟持腕54を第2ケース36側から第1ケース35へ向かって差し込み装填した状態において、弾性挟持腕54がガイド体42で位置規制されている。
【0013】
第1ケース35および第2ケース36には、それぞれ一対の内刃ブラケット44・45を対向状に突設し、両内刃ブラケット44・45で、内刃支持台29を介して内刃19を支持することができる。
【0014】
第1ケース35の側端壁からは、モーター22の出力軸31を突出し、浅底皿状に形成した第2ケース36の側端壁からは、モーター用の給電リード32を導出する。
【0015】
第2ケース36の側端壁に開口したリード穴50と給電リード32との間は、図6に示すごとくリード穴50に嵌め込んだパッキン51でシールする。
【0016】
第2ケース36から導出した給電リード32は、第2ケース36の側端壁に設けた保持具52で遊動不能に捕捉固定することができる。その保持具52は、リード穴50の近傍に設けることが望まれる。
【0017】
クリップ37の端壁55は、図1に示すごとく無端枠状に形成して、枠内の空所から給電リード32を導出することができる。
【0018】
本体部1の内部に設けた収容区画5には、制御用の回路基板6と電池7とを含む電気部品を水密状に封入し、ハウジング23から導出した給電リード32は、収容区画5の周囲壁8に設けたリード穴81を介して電気部品に接続する。
【0019】
ヘッド部3は、本体部1の上部に設けた左右一対の支持腕2・2で支持し、給電リード32は一方の支持腕2を介して収容区画5内に導入することができる。
【0020】
ヘッド部3と各支持腕2との間には、ヘッド部3を押し上げ付勢する圧縮コイル形のばね76を配置し、給電リード32は一方のばね76のばね内空間に挿通することができる。
【0021】
クリップ37を保持固定する係合手段としては、第1ケース35に設けた係合突起43と、弾性挟持腕54に設けた係合窓57とを含むものにすることができる。
【0022】
本発明の別の電気かみそりは、グリップを兼ねる本体部1と、本体部1の上方に配置されるヘッド部3とを備えている。ヘッド部3は、ヘッドケース18と、ヘッドケース18に組み込まれる内刃19、外刃20および内刃駆動用のモーター22と、モーター22および振動子85を収容するハウジング23とを含む。図13および図14に示すように、ハウジング23は、有底筒状の第1ケース35と、第1ケース35の開口を塞ぐ第2ケース36とからなる。第1ケース35と第2ケース36との接合部分を、第1パッキン38でシールし、振動子85の駆動軸86の周囲を第2パッキン39でシールする。第1ケース35と第2ケース36とは、両者の外周面を挟持するクリップ37で分離不能に係合固定する。
【発明の効果】
【0023】
本発明では、内部にモーター22を収容するハウジング23が、有底筒状の第1ケース35と、第1ケース35の開口を塞ぐ第2ケース36とで構成されており、両ケース35・36の接合部分を第1パッキン38でシールし、モーター22の出力軸31の周囲を第2パッキン39でシールした。そのうえで、第1ケース35と第2ケース36とは、両者の外周面を挟持するクリップ37で分離不能に固定するので、ハウジング23の外形形状を小形化しコンパクト化できる。フランジどうしをビス止めする従来のモーターホルダーの接合形態に比べて、フランジの張り出しがない分だけハウジング23の占有空間が小さくなり、第1ケース35と第2ケース36との接合構造が簡素化して、ヘッド部3を小形化できるからである。
【0024】
クリップ37が、複数個の弾性挟持腕54と、弾性挟持腕54の一端どうしを繋ぐ端壁55とを含み、互いに係合してクリップ37を保持固定するための係合手段が弾性挟持腕54と第1ケース35との間に設けてあると、クリップ37を単に差し込み装着するだけで第1・第2の両ケース35・36を固定でき、例えば両ケース35・36をビス止めする場合に比べてハウジング23の組み立ての手間を省くことができる。
【0025】
クリップ37の端壁55と弾性挟持腕54との間に調整壁58が形成されたクリップ37によれば、調整壁58の弾性変形で、端壁55の弾性挟持腕54に対する相対位置を変更できるので、例えば成形誤差によって第1ケース35と第2ケース36の両者に寸法上のばらつきがあっても、このばらつきをよく吸収してクリップ37を常に適正に装着できる。
【0026】
第1ケース35の外面にガイド体42を形成し、両ケース35・36に装着したクリップ37の弾性挟持腕54をガイド体42で位置規制すると、弾性挟持腕54が落下衝撃などを受けてずれ動くのを確実に規制でき、その分だけ電気かみそりの信頼性が向上する。
【0027】
第1ケース35および第2ケース36にそれぞれ内刃ブラケット44・45を対向状に突設し、両内刃ブラケット44・45で内刃支持台29を介して内刃19を支持すると、内刃19とハウジング23に収容したモーター22とを正確に位置決めでき、両者間の動力伝動を効率よく行える。とくに、内刃19がロータリー刃である場合には、モーター22の回転動力を効率よく伝えることができる。
【0028】
モーター22のハウジング23に対する組み付け形態に関し、第1ケース35の側端壁からモーター22の出力軸31を突出し、浅底皿状に形成した第2ケース36の側端壁からモーター用の給電リード32を導出する形態を採ると、例えば両ケース35・36の接合部分から給電リード32を導出するなど、他の部位から給電リード32を導出する場合に比べて、給電リード32を楽に導出でき、しかも配線長さを短くできる。
【0029】
第2ケース36の側端壁にリード穴50を開口し、リード穴50と給電リード32との間をリード穴50に嵌め込んだパッキン51でシールする封止構造によれば、パッキン51の構造が簡素化し、構造が単純な分だけ封止構造の信頼性が向上する。
【0030】
第2ケース36の側端壁に保持具52を設け、第2ケース36から導出した給電リード32を保持具52で捕捉固定すると、使用状態において給電リード32が揺れ動いたり、あるいは捻れたりするのを確実に阻止でき、給電リード32の断線や変形を防止できる。
【0031】
とくに、保持具52がリード穴50の近傍に設けてあると、パッキン51の近傍で給電リード32が遊動したり、捻れたりするのを有効に防止できるので、パッキン51が給電リード32によって歪められて封止機能が損なわれるのを確実に防止できる。
【0032】
クリップ37の端壁55が無端枠状に形成されていると、該当の枠内の空所から給電リード32を導出した状態でクリップ37を装着できるので、クリップ37のハウジング23に対する組み付けを簡便に行える。
【0033】
本体部1の収容区画5に回路基板6や電池7などの電気部品を水密状に封入し、ハウジング23から導出した給電リード32を、収容区画5の周囲壁8に設けたリード穴81を介して電気部品に接続する配線構造によれば、ハウジング23に設けたリード穴50と、収容区画5の周囲壁8に設けたリード穴81を封止すればよく、ヘッド部3から本体部1に到る給電リード32の配線経路の全てを封止する場合に比べて封止構造を簡素化できる。ハウジング23と本体部1との間の配線経路に制約がないので、部分的な構造の追加や変更を行う場合にも、柔軟に対応できる。
【0034】
本体部1の上部に左右一対の支持腕2・2を設け、両支持腕2・2でヘッド部3を支持する電気かみそりにおいては、一方の支持腕2を介して給電リード32を収容区画5内に導入することにより、給電リード32が電気かみそりの外面に露出するのを防止し、保護できる。
【0035】
ヘッド部3と各支持腕2との間に配置した圧縮コイル形のばね76でヘッド部3を押し上げ付勢する形態の電気かみそりにおいては、給電リード32を一方のばね76のばね内空間に挿通することにより、組み立て途中に誤ってばね76が跳ね飛ぶのを防止し、組み立てミスを削減できる。
【0036】
第1ケース35に係合突起43を設け、弾性挟持腕54に係合窓57を設けて、係合突起43および係合窓57が係合することにより、ハウジング23に装着したクリップ37を保持固定すると、クリップ37をハウジング23に差し込み装着するだけで、係合窓57を係合突起43に掛け止め係合でき、クリップ37のハウジング23に対する組み付けがさらに簡便に行える。
【0037】
本発明の別の電気かみそりでは、内部にモーター22と振動子85を収容するハウジング23を、有底筒状の第1ケース35と、第1ケース35の開口を塞ぐ第2ケース36とで構成し、両ケース35・36の接合部分を第1パッキン38でシールし、振動子85の駆動軸86の周囲を第2パッキン39でシールした。そのうえで、第1ケース35と第2ケース36とを、両者の外周面を挟持するクリップ37で分離不能に固定するので、ハウジング23の外形形状を小形化しコンパクト化できる。フランジどうしをビス止めする従来のモーターホルダーの接合形態に比べて、フランジの張り出しがない分だけハウジング23の占有空間が小さくなり、第1ケース35と第2ケース36との接合構造を簡素化し、ヘッド部3を小形化できるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
(実施例) 図1ないし図12は本発明に係る電気かみそりの実施例を示す。図2ないし図4において電気かみそりは、グリップを兼ねる卵形の本体部1と、本体部1に連続して上向きに突設される左右一対の支持腕2と、支持腕2で浮動支持されるヘッド部3とを備えている。支持腕2は僅かに後凸状に湾曲している。これによりヘッド部3は、本体部1の中心軸線Pに対して僅かに前傾する(図4参照)。
【0039】
図7において本体部1は、支持腕2が一体に形成された前ケース1aと、前ケース1aの後面を覆う後ケース1bと、後ケース1bの後面に被せ付けられる化粧カバー1cと、前ケース1aの前面に装着される化粧パネル1dなどで構成する。各支持腕2の殆どの部分は前ケース1aと一体に形成するが、各支持腕2の後面下部は後ケース1bと一体に形成する。これは、後述するように、ヘッド部3の支持脚25を支持するためのガイド穴75を、支持腕2と一体に形成して、ガイド穴75の構造強度を向上するためである。左右の支持腕2の下部はU字状に連続して、前後ケース1a・1bの上部に滑らかに融合している。
【0040】
前ケース1aと後ケース1bとは、後ケース1bに嵌め込んだパッキン4を介して接合されている。両者1a・1bの間に形成した水密状の収容区画5の内部には、回路基板6と2個の2次電池(電池)7とが収容してある。2個の2次電池7は、本体部1の中心軸線Pに沿って上下に隣接するよう配置する。支持腕2の内部は中空になっており、この中空部分は先の収容区画5と区画壁(周囲壁)8を介して隣接している。
【0041】
化粧パネル1dの上部湾曲面には、押しボタン型のスイッチボタン11を設けてある。このスイッチボタン11を押し込み操作することによって、回路基板6に実装したスイッチ12をオン・オフして、後述するモーター22を起動あるいは停止できる。このように、スイッチボタン11を化粧パネル1dの上部湾曲面に配置してあると、スイッチボタン11の沈み込み方向と、押し込み操作するときの親指の折り曲げ方向とが一致するので、スイッチボタン11を自然な動作で容易に切り換え操作できる。
【0042】
上記のように、スイッチボタン11を化粧パネル1dの上部湾曲面に配置すると、図4に示すようにスイッチボタン11の沈み込み方向Qと、スイッチ12の切り換え方向Rとが一致しないため、スイッチ12を適正にオン・オフできないおそれがある。スイッチボタン11の沈み込み方向Qがケース後方へ向かって大きく下り傾斜するからである。こうした不具合を避けるために、回路基板6をその上端側がケース後方へ傾く状態で傾斜配置して、スイッチ12の切り換え方向Rを傾斜させ、スイッチボタン11の沈み込み方向Qに近付ける。さらに、押しボタン型のスイッチボタン11を、揺動するように傾動変位させて、スイッチ12を適正にオン・オフできるようにしている。
【0043】
スイッチボタン11は、図11に示すように円盤状の操作部11aと、操作部11aの内面に突設される操作軸11bと、操作部11aの周縁に張り出るフランジ11cとを一体に備えており、フランジ11cの上下部中央に規制突起11dを形成してある。スイッチボタン11と正対する前ケース1aにはパッキン15を装着してあり、操作軸11bの突端をパッキン15で受け止めることにより、スイッチボタン11の全体が押し出し付勢されている。
【0044】
常態におけるスイッチボタン11は、フランジ11cが化粧パネル1dに開口したスイッチ窓9の内側周縁に受け止められて、操作部11aがスイッチ窓9を介してパネル前面に露出している。フランジ11cと対向する前ケース1aの外面上下には、フランジ11cを受け止める突起16と、先の規制突起11dを案内するリブ17とをそれぞれ形成してある。
【0045】
パッキン15の弾性力に抗してスイッチボタン11を押し込み操作すると、他に先行してフランジ11cの上部が突起16に接当する。以後は、フランジ11cが突起16に受け止められた状態のままで反時計回転方向へ傾動しながら沈み込む。そのため、パッキン15を介してスイッチ12を押し込み操作する状態では、操作軸11bが回路基板8の板面と正対する状態となり、したがってスイッチ12を適正にオン・オフできる。押し込み操作力を解放すると、スイッチボタン11はパッキン15の弾性力で待機姿勢に復帰する。このとき、リブ17で規制突起11dを案内することにより、スイッチボタン11の位置ずれを規制できる。図4において、符号13はスイッチボタン11がオン操作されたとき点灯する第1表示灯、14は充電時に点灯する第2表示灯である。
【0046】
図3ないし図6において、ヘッド部3はヘッドケース18と、ヘッドケース18に組み込まれる内刃19、外刃20および外刃ホルダー21と、内刃駆動用のモーター22と、モーター22を収容するハウジング23と、モーター動力を内刃19に伝動するギヤ機構とを含む。
【0047】
ヘッドケース18は、前後に分割される半円筒状の前ハーフ18aおよび後ハーフ18bを蓋合わせ状に接合して構成する(図4参照)。ヘッドケース18の上面には、外刃ホルダー21を外嵌装着するための装着座24が膨出形成されており、下面両側に左右一対の支持脚25を突設してある。支持脚25は中空筒状に形成されていて、ケース内周面において開口している。前ハーフ18aの左右両側には、後述するロック解除ボタン68を受け止めるリング状の側壁26が一体に張り出し形成されている。
【0048】
内刃19はロータリー刃であり、その両端の軸部分が内刃支持台29と軸受ピース30とで回転自在に軸支されている。外刃20は網刃で形成されており、外刃ホルダー21によってアーチ状に保形支持される。モーター22は前後周面が平坦に形成してあり、その一側に出力軸31を有し、他側から給電リード32が導出してある。
【0049】
ヘッド部3を水洗い可能とするために、モーター22をハウジング23内に収容して水密状に封止する。図1においてハウジング23は、左右方向(軸心方向)に分割される有底筒状の第1ケース35と、第1ケース35の開口を塞ぐ第2ケース36と、両者の対向周面を挟持するクリップ37などで構成する。モーター22は、その出力軸31が側端壁から突出する状態で第1ケース35内に組み込み、出力軸31と第1ケース35の開口部分との間は第2パッキン39でシールする(図5および図6参照)。第1ケース35とカバー35との接合部分は、カバー35の内面に装着した第1パッキン38でシールする。両パッキン38・39はそれぞれ成形パッキンからなる。
【0050】
第1ケース35は、モーター22の外形形状に合致して断面太鼓型に形成してあり、前後の平坦面のそれぞれに上下一対のガイドリブ(ガイド体)42と、クリップ37用の係合突起43とを形成してある。第1ケース35の出力軸側の上面には、先の内刃支持台29を支持する内刃ブラケット44が一体に形成してある。第1ケース35は、モーター22の全体と第2パッキン39を収容できる左右長さに寸法設定してある。
【0051】
第2ケース36は浅底皿状に形成してあり、その上面に内刃ブラケット44と同様の内刃ブラケット45を一体に形成してある。これらの内刃ブラケット44・45に内刃支持台29を橋絡状に載置し、図5に示すように内刃支持台29の底枠部分をビス46で締結することにより、内刃支持台29をハウジング23と一体化できる。
【0052】
先の給電リード32は、図6および図10に示すように第2ケース36の側端壁に開口した上下一対のリード穴50からハウジング22の外へ導出する。給電リード32とリード穴50との間は、リード穴50に装着したパッキン51で水密状にシールする。リード穴50の近傍には横向きの壁が突設されており、その上下に保持溝(保持具)52が切り欠き形成されている。リード穴50から導出した給電リード32を保持溝52に差し込むことにより、給電リード32を遊動不能に捕捉固定できる。パッキン51は両端が開口する円筒状に形成してあり、給電リード32を第2ケース36の内側からリード穴50に挿通したのち、給電リード32にパッキン51を挿通し、さらにパッキン51をリード穴50に圧入して第2ケース36に装着する。
【0053】
クリップ37はステンレス板材を素材とするプレス成形品からなり、図1に示すように前後一対の弾性挟持腕54と、弾性挟持腕54の側端どうしを繋ぐ端壁55とを一体に備えている。一対の弾性挟持腕54の突端には、第1ケース35への差し込み動作を容易化する傾斜壁56が外拡がり状に折り曲げてあり、その折り曲げ基端に隣接して、先の係合突起43と係合する係合窓57を開口してある。係合突起43と係合窓57とによって、クリップ37を第1ケース35に保持固定する係合手段を構成している。自由状態における弾性挟持腕54の係合窓57の近傍における対向間隔は、ハウジング22の平坦面の前後対向間隔より小さくなるように形成してある。したがって、後述するようにクリップ37をハウジング22に差し込み装填した状態では、一対の弾性挟持腕54が拡開されて、第1・第2の両ケース36・36を同時に挟持でき、クリップ37をハウジング22に対して強固に固定できる。
【0054】
四角枠状に形成される端壁55と弾性挟持腕54との間には、弾性挟持腕54の基端から端壁55の側へ向かって下り傾斜する調整壁58を形成してある。調整壁58は、第1ケース35と第2ケース36の成形誤差などを吸収して、両ケース35・36を常に密着接合させるために設けられており、例えば端壁55と係合突起43との左右間隔(軸心方向の間隔)のばらつきは、調整壁58が弾性変形することで吸収できる。弾性挟持腕54の上下幅は、一対のガイドリブ42の上下対向間隔よりわずかに小さい。
【0055】
先に説明したようにモーター22を第1ケース35に装填し、第2ケース36を第1ケース35に被せ付けたのち、クリップ37を第2ケース36側から第1ケース35に向かって差し込み装填することにより、係合突起43と係合窓57とが係合して、第1ケース35と第2ケース36とを分離不能に係合固定し、モーター22を両ケース35・36で挟持固定できる。この状態の調整壁58は弾性変形した状態にある。したがって、第2ケース36を第1ケース35に対して、常に密着接合できる。両ケース35・36を接合した状態におけるガイドリブ42と係合突起43とは、協同して弾性挟持腕54を位置規制している。したがって、先の調整壁58による弾性力も加わって、外力を受けたクリップ37が第1ケース35から抜け外れることはない。
【0056】
上記のようにモーター22が収容されたハウジング23は、前ハーフ18aと後ハーフ18bとで前後に挟み、両ハーフ18a・18bの接合縁を互いに係合し、さらに上側接合面の左右を一対のビス60で締結することにより、ハウジング23をヘッドケース18と一体化できる。この組み付け状態においては、ビス60で締結される接合面が一対の内刃ブラケット44・45の間に嵌り込むので、ハウジング23が左右方向へ動くのを規制できる。
【0057】
図5においてギヤ機構は、出力軸31に固定した原動ギヤ61と、内刃19に固定した終段ギヤ62と、両ギヤ61・62の間に配置される3個の中間ギヤ63・64・65とで構成してある。3個の中間ギヤ63〜65は、第1ケース35の内刃ブラケット44の側面、および内刃ブラケット44の側面に被せ付けたギヤカバー66で回転自在に軸支される。
【0058】
ヘッドケース18の装着座24に装着した外刃ホルダー21をロック保持するために、ヘッドケース18の側壁26の内面にロック解除ボタン68を配置し、圧縮コイル形のばね69でロック付勢している。図5に示すようにロック解除ボタン68の内部上面にはロック爪70を一体に形成してあり、ロック爪70が外刃ホルダー21の側壁内面に設けたロック凹部71と係合することにより、外刃ホルダー21をロック保持できる。ばね69の付勢力に抗してロック解除ボタン68を押し込み操作すると、ロック凹部71とロック爪70との係合状態が解除されるので、外刃ホルダー21を装着座24から取り外すことができる。
【0059】
上記構成のヘッド部3は、一対の支持腕2で左右傾動可能に浮動支持される。詳しくは、図5に示すように、ヘッドケース18の下面左右に突設した支持脚25を左右の支持腕2に設けたガイド穴75で上下スライド自在に案内支持し、支持脚25に外嵌する圧縮コイル形のばね76で、ヘッド部3の全体を押し上げ付勢する。ばね76の下端側は、ガイド穴75の上周縁壁で受け止める。支持脚25の下端寄りにはストッパー爪78を形成してあり、このストッパー爪78をガイド穴75の下周縁壁で受け止めることにより、ヘッド部3を抜け外れ不能に保持できる。
【0060】
上記のように、ヘッド部3を一対の支持腕2で浮動支持すると、ヘッド部3が左右傾動し、あるいは左右同時に上下浮動できるので、ヘッド部3を肌面の変化に追随して傾動でき、ひげ切断をより適正に行うことができる。肌面を傷つけることもない。また、ヘッド部3の支持脚25を支えるガイド穴75を左右の支持腕2と一体に成形するので、ヘッド部3に作用する前後方向の外力を、支持腕2で確りと受け止めることができる。因みに、各支持腕2の全ての部分が前後に分割してある場合には、前後方向の外力がヘッド部3に作用するとき、前後ケース1a・1bが支持腕2の接合部分で前後に開くおそれがあり、使用時にヘッド部3ががたつき、あるいは円滑な浮動動作を行えない。
【0061】
ハウジング23から導出した給電リード32は、一方のばね76の内部空間を利用して本体部1へと配線する。実際には、中空筒状の支持脚25の内面空間を利用して給電リード32を配線し、図3に示すように収容区画5の区画壁8に開口したリード穴81を介して収容区画5内へ導入する。給電リード32とリード穴81との間は、リード穴81に装着したパッキン82で水密状にシールする。
【0062】
使用時のひげ切断をより効果的に行うために、内刃19および外刃20を図12に示すように構成し、内刃19の周速度を従来のロータリー刃に比べてより高速化している。内刃19は螺旋状に配置した多数個のブレード19aを、丸棒状の刃本体19bにインサート固定して形成するが、ブレード19aのすくい角度θを10度に設定する。また、外刃20を構成する一群の切刃20aは、電鋳法によって外凹みシェル状に形成するが、回転上手側の刃先20bの傾き角度αを45度とし、切刃20aの刃背面20cの傾き角度βを60度として、前者の傾き角度αを後者の傾き角度βより10度以上小さく設定する。このように、刃先20bと刃背面20cの角度α、βを異なる角度にするには、電鋳槽に浸漬したシリンダー型の電鋳母型を、同一方向へ高速回転しながら電鋳する。因みに、従来のロータリー刃におけるブレードのすくい角度θは5度であった。また、従来の外刃の切刃における刃先の傾き角度αは65度、刃背面の傾き角度βは65度であった。
【0063】
内刃19の周速度に関しては、従来のロータリー刃におけるブレード先端の周側度が1.0〜1.27m/秒であったが、本実施例においては、ブレード先端の回転軌跡の直径寸法が8mmであるとき、その駆動回転数を3500rpmとして、周速度を1.47m/秒とした。ブレード先端の周速度は1.3〜1.5m/秒の範囲内で選択でき、より好ましくは1.4〜1.5m/秒とする。なお、ブレード先端の周速度が1.3m/秒未満であると、ひげの切断に時間を要し、ブレード先端の周速度が1.5m/秒を越えると、外刃20の表面温度が20℃を越えるため法の規定を満足できない。
【0064】
内刃19および外刃20を上記の刃構造とし、ブレード19aの周速度を1.47m/秒まで高速化すると、ひげの切断機会が増える分だけ、ひげ切断を迅速に行える。さらに、従来のロータリーシェーバーにおいては、かみそりヘッドを内刃の回転方向と逆向き、例えばあご側から唇へ向かって上向きに動かして、ひげそりを行う必要があったが、ブレード19aの周速度を高速化することにより、ヘッド部3を内刃19の回転方向と逆向きに動かす場合はもちろん、ヘッド部3を内刃19の回転方向と同じ向きに動かす場合にも、ひげ切断を適確に行うことができる。
【0065】
上記のように、往復方向のひげ切断を可能とすることにより、ひげ切断をさらに効果的に行って、電気かみそりの使い勝手を向上できる。また、本実施例ではヘッド部3を本体部1の中心軸線Pに対して僅かに前傾させるので、本体部1を前後に反転した状態で握って、首や顎の下などの奥まった部分を下から上へと剃ることができ、従来のロータリーシェーバーに比べて、ひげ切断をさらに効果的に行うことができる。
【0066】
図13および図14は、この発明の別の実施形態を示す。そこでは、前後に分割(ハウジング23の軸心方向に分割)される角箱状の第1ケース35と、第1ケース35の開口面を塞ぐ角蓋状の第2ケース36とでハウジング23を構成し、これら両者35・36をクリップ37で分離不能に係合固定した。ハウジング23の内部には、モーター22と、モーター22の回転動力を往復動力に変換する振動子85とが収容される。したがって、先の実施例とは異なり、振動子85の上面に設けた駆動軸86と第1ケース35の上壁との間を第2パッキン39でシールする。給電リード32は、第1ケース35の下壁に設けたリード穴50から外部へ導出し、リード穴50と給電リード32との間をパッキン51でシールする。
【0067】
モーター22の動力は、出力軸31に固定した偏心カム87を介して振動子85に伝動され、振動子85の往復動力を駆動軸86を介して内刃19に伝える。内刃19はスリット刃からなり、プラスチック製の内刃支持台29で支持されて逆U字状の湾曲姿勢を保持している。ハウジング23に装着したクリップ37は、その調整壁58が弾性変形することで、両ケース35・36の前後方向(軸心方向)の寸法のばらつきを吸収する。他は先の実施例と実質的に同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。この実施例から理解できるように、ハウジング23は前後方向に分割して構成することができる。さらに、ハウジング23には、モーター22以外の動力伝動部品を収容することができる。この実施例におけるハウジング23は、必要があれば先の実施例と同様に左右方向、あるいは斜めに分割することができる。
【0068】
上記の実施例では、モーター22を横置する場合について説明したが、本発明はモーター22を縦置配置する場合にも適用できる。もちろん、内刃19はロータリー刃である必要はなく、往復駆動型の内刃19であってもよい。内刃19を縦軸まわりに回転駆動する形態の電気かみそりにも適用できる。ハウジング23は、それぞれ有底筒状に形成した第1・第2の両ケース35・36で構成することができる。
【0069】
クリップ37の弾性挟持腕54は3個以上設けることができる。必要があれば、金属板材で形成した弾性挟持腕54を、プラスチック製の端壁55にインサート固定してクリップ37を構成してもよい。もちろんクリップ37をプラスチック成形品で形成してもよい。第1ケース35のガイドリブ42は、1個のみ設けることができ、必要があれば3個以上設けることができる。ガイド体42を溝状に形成して、クリップ37の側にガイド体37に嵌込む突起や壁を形成することができる。
【0070】
係合手段としては、互いに凹凸係合できる構造であればよく、実施例に限定されない。例えば、ガイドリブ42の対向面のそれぞれに、係合突起43が一体に形成してあってもよい。リード穴81は収容区画5の周囲壁に設けてあればよく、例えば後ケース1bの後面に形成することができる。保持具52は溝構造である必要はなく、例えば、近接配置した複数個のピンで構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】モーターの周辺構造を示す分解斜視図である。
【図2】電気かみそりの正面図である。
【図3】電気かみそりの縦断正面図である。
【図4】電気かみそりの縦断側面図である。
【図5】ヘッド部の縦断正面図である。
【図6】ヘッド部の横断平面図である。
【図7】本体部の分解斜視図である。
【図8】電気かみそりの背面図である。
【図9】本体部の横断平面図である。
【図10】給電リードの配線構造を示す縦断側面図である。
【図11】スイッチ構造を示す縦断側面図である。
【図12】内刃および外刃の構造を示す断面図である。
【図13】ヘッド部の別の実施形態を示す縦断正面図である。
【図14】図13におけるD−D線断面図である。
【符号の説明】
【0072】
1 本体部
2 支持腕
3 ヘッド部
5 収容区画
6 回路基板
7 電池
18 ヘッドケース
19 内刃
20 外刃
22 モーター
23 ハウジング
29 内刃支持台
31 モーターの出力軸
32 給電リード
35 第1ケース
36 第2ケース
37 クリップ
38 第1パッキン
39 第2パッキン
42 ガイドリブ
43 係合突起
44・45 内刃ブラケット
50 リード穴
51 パッキン
52 保持具
54 クリップの弾性挟持腕
55 クリップの端壁
57 係合窓
58 調整壁
76 ばね
81 リード穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップを兼ねる本体部(1)と、本体部(1)の上方に配置されるヘッド部(3)とを備えており、
ヘッド部(3)は、ヘッドケース(18)と、ヘッドケース(18)に組み込まれる内刃(19)、外刃(20)および内刃駆動用のモーター(22)と、モーター(22)を収容するハウジング(23)とを含み、
ハウジング(23)は有底筒状の第1ケース(35)と、第1ケース(35)の開口を塞ぐ第2ケース(36)とからなり、
第1ケース(35)と第2ケース(36)との接合部分が、第1パッキン(38)でシールされ、モーター(22)の出力軸(31)の周囲が、第2パッキン(39)でシールされており、
第1ケース(35)と第2ケース(36)とが、両者の外周面を挟持するクリップ(37)で分離不能に係合固定されていることを特徴とする電気かみそり。
【請求項2】
クリップ(37)が、複数個の弾性挟持腕(54)と、弾性挟持腕(54)の一端どうしを繋ぐ端壁(55)とを一体に備えており、
弾性挟持腕(54)と第1ケース(35)との間に、互いに係合してクリップ(37)を第1ケース(35)に保持固定する係合手段が設けられている請求項1記載の電気かみそり。
【請求項3】
クリップ(37)の端壁(55)と弾性挟持腕(54)との間に、第1ケース(35)と第2ケース(36)との軸心方向の寸法のばらつきを吸収する調整壁(58)が形成されている請求項2記載の電気かみそり。
【請求項4】
第1ケース(35)の外面に、弾性挟持腕(54)を差し込み案内するガイド体(42)が形成されており、
クリップ(37)の弾性挟持腕(54)を第2ケース(36)側から第1ケース(35)へ向かって差し込み装填した状態において、弾性挟持腕(54)がガイド体(42)で位置規制される請求項2記載の電気かみそり。
【請求項5】
第1ケース(35)および第2ケース(36)に、それぞれ一対の内刃ブラケット(44・45)が対向状に突設されており、
両内刃ブラケット(44・45)で、内刃支持台(29)を介して内刃(19)が支持されている請求項1記載の電気かみそり。
【請求項6】
第1ケース(35)の側端壁からは、モーター(22)の出力軸(31)が突出しており、
浅底皿状に形成した第2ケース(36)の側端壁からは、モーター用の給電リード(32)が導出している請求項1記載の電気かみそり。
【請求項7】
第2ケース(36)の側端壁に開口したリード穴(50)と給電リード(32)との間が、リード穴(50)に嵌め込んだパッキン(51)でシールされている請求項6記載の電気かみそり。
【請求項8】
第2ケース(36)から導出した給電リード(32)が、第2ケース(36)の側端壁に設けた保持具(52)で遊動不能に捕捉固定されている請求項7記載の電気かみそり。
【請求項9】
前記保持具(52)が、リード穴(50)の近傍に設けてある請求項8記載の電気かみそり。
【請求項10】
クリップ(37)の端壁(55)が無端枠状に形成されて、枠内の空所から給電リード(32)が導出している請求項8または9記載の電気かみそり。
【請求項11】
本体部(1)の内部に設けた収容区画(5)には、制御用の回路基板(6)と電池(7)とを含む電気部品が水密状に封入されており、
ハウジング(23)から導出した給電リード(32)が、収容区画(5)の周囲壁(8)に設けたリード穴(81)を介して電気部品に接続されている請求項6記載の電気かみそり。
【請求項12】
ヘッド部(3)が本体部(1)の上部に設けた左右一対の支持腕(2・2)で支持されており、
給電リード(32)が一方の支持腕(2)を介して収容区画(5)内に導入されている請求項11記載の電気かみそり。
【請求項13】
ヘッド部(3)と各支持腕(2)との間に、ヘッド部(3)を押し上げ付勢する圧縮コイル形のばね(76)が配置されており、
給電リード(32)は、一方のばね(76)のばね内空間に挿通してある請求項11記載の電気かみそり。
【請求項14】
クリップ(37)を保持固定する係合手段が、第1ケース(35)に設けた係合突起(43)と、弾性挟持腕(54)に設けた係合窓(57)とを含む請求項1記載の電気かみそり。
【請求項15】
グリップを兼ねる本体部(1)と、本体部(1)の上方に配置されるヘッド部(3)とを備えており、
ヘッド部(3)は、ヘッドケース(18)と、ヘッドケース(18)に組み込まれる内刃(19)、外刃(20)および内刃駆動用のモーター(22)と、モーター(22)および振動子(85)を収容するハウジング(23)とを含み、
ハウジング(23)は、有底筒状の第1ケース(35)と、第1ケース(35)の開口を塞ぐ第2ケース(36)とからなり、
第1ケース(35)と第2ケース(36)との接合部分が、第1パッキン(38)でシールされ、振動子(85)の駆動軸(86)の周囲が、第2パッキン(39)でシールされており、
第1ケース(35)と第2ケース(36)とが、両者の外周面を挟持するクリップ(37)で分離不能に係合固定されていることを特徴とする電気かみそり。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−38037(P2007−38037A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−312584(P2006−312584)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【分割の表示】特願2005−7215(P2005−7215)の分割
【原出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(000164461)九州日立マクセル株式会社 (338)
【Fターム(参考)】