説明

電気かみそり

【課題】起振構造でヘッド部を振動させて、癖ひげなどを肌面から起こしてひげ切断を効果的に行えるようにする。併せて、ヘッド部の振動がグリップを兼ねる本体部側へ伝わるのを防止して、使用時の快適さを向上できる電気かみそりを提供する。
【解決手段】グリップを兼ねる本体部1とヘッド部3とを備えている。ヘッド部3には、内刃16、外刃17、および内刃16を駆動するモーター20を設ける。ヘッド部3を本体部1に対して傾動可能となっており、ヘッド部3の内部に、ヘッド部3を肌面とほぼ直交する向きに振動させるための起振構造を配置する。起振構造は、モーター20・71と、偏心重り51・72とを含み、偏心重り51・72が回転駆動されることで振動を発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッド部を強制的に振動させるための起振構造を備えた電気かみそりに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の電気かみそりは、例えば特許文献1および特許文献2に公知である。いずれも、偏心重りをモーター動力で回転駆動することによって振動を生じさせている。特許文献1では起振構造をヘッド部の内部に配置し、特許文献2では起振構造を本体部の内部に組み込んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭51−58167号公報(第1頁左欄下段、第1図)
【特許文献2】特開昭58−94881号公報(第2頁右上欄、第3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の起振構造を備えた電気かみそりによれば、ヘッド部を振動させることによって癖ひげなどを肌面から起こし、あるいは肌面を震わせてひげを皮膚の表面に突出させることにより、ひげ切断を効果的に行える。しかし、ヘッド部と本体部とが一体化されているので、起振構造で発生した振動が手に伝わるのを避けられない。とくに、特許文献2の電気かみそりにおいては、グリップを兼ねる本体部の内部に起振構造が配されているので、手に振動が伝わりやすく、使用者に不快感を与えるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、ヘッド部を振動でき、したがって起振構造で発生した振動が使用者の手に伝わるのを避けながら、癖ひげなどを肌面から起こしてひげ切断を効果的に行える電気かみそりを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電気かみそりは、グリップを兼ねる本体部1と、傾動可能なヘッド部3とを備えている。ヘッド部3には、内刃16と、外刃17と、内刃16を駆動するモーター20とが設けられている。以て、ヘッド部3の内部には、ヘッド部3を肌面とほぼ直交する向きに振動させるための起振構造が配置してあることを特徴とする。
【0007】
上記起振構造は、モーター20・71と偏心重り51・72とを含み、ヘッド部3の内部に配置してある。
【0008】
また、ヘッド部3は、本体部1で浮動可能に支持される。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、内刃16と、外刃17と、内刃17を駆動するモーター20が設けられるヘッド部3の内部に、ヘッド部3を肌面とほぼ直交する向きに振動させるための起振構造を配置しているので、倒れこんだ癖ひげなどを肌面から起こし、あるいは肌面をヘッド部3で震わせてひげを皮膚の表面に突出させることができる。これにより、ひげをより速やかに、しかもより短く切断でき、ひげ切断を効果的に行える。また、ヘッド部3は、傾動可能なため、ヘッド部3を肌面の変化に追随して傾動でき、ひげ切断をより適正に行うことができる。
【0010】
また、起振構造は、モーター20・71と偏心重り51・72とを含み、双方ともヘッド部3の内部に配置しているので、偏心重り51・72を回転することによって発生する振動に加えて、モーター20・71の振動をも本体部1に伝わるのを防ぐことができる。
【0011】
さらに、本体部1でヘッド部3を浮動可能に支持することで、ヘッド部3をより振動しやすい状態とできる。さらには、ヘッド部3の振動動作と浮動動作とが融合した変化に富む動きで肌面を震わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1のヘッド部の内部構造を示す縦断正面図
【図2】実施例1の電気かみそりの正面図
【図3】実施例1の電気かみそりの縦断側面図
【図4】実施例1のヘッド部の縦断正面図
【図5】実施例2のヘッド部の縦断正面図
【図6】実施例3のヘッド部の縦断正面図
【図7】実施例4のヘッド部の概略縦断正面図
【図8】図7の縦断側面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施例1) 図1ないし図4は本発明に係る電気かみそりの実施例1を示す。図2および図3において電気かみそりは、グリップを兼ねる卵形の本体部1と、本体部1に連続して上向きに突設された左右一対の支持腕2と、支持腕2に浮動支持されるヘッド部3とを備えている。
【0014】
図3において本体部1は、支持腕2が一体に形成された前ケース1aと、前ケース1aの後面を覆う後ケース1bと、後ケース1bの後面に被せ付けられる化粧カバー1cと、前ケース1aの前面に装着されるスイッチパネル1dなどで構成する。各支持腕2の殆どの部分は前ケース1aと一体に形成するが、各支持腕2の後面下部は後ケース1bと一体に形成する。左右の支持腕2の下部はU字状に連続して、前後ケース1a・1bの上部に滑らかに融合している。
【0015】
前ケース1aと後ケース1bとの間に形成した水密状の収容区画5の内部には、回路基板6と2個の2次電池7とを収容してある。2個の2次電池7は、上下に隣接するよう配置する。支持腕2の内部は中空になっており、この中空部分を介して給電リードを配線する。スイッチパネル1dの上部湾曲面には、押しボタン型のスイッチボタン9を設ける。このスイッチボタン9を押し込み操作することによって、回路基板6に実装したスイッチをオン・オフして、後述するモーター20を起動あるいは停止できる。符号10はスイッチボタン9がオン操作されたとき点灯する第1表示灯、符号11は充電時に点灯する第2表示灯である。
【0016】
図3および図4においてヘッド部3は、ヘッドケース15と、ヘッドケース15に組み込まれる内刃16、外刃17および外刃ホルダー18と、内刃駆動用のモーター20と、モーター20を収容するハウジング21と、モーター20の回転動力を内刃16に伝動するギヤ機構(動力伝動機構)などで構成する。
【0017】
ヘッドケース15は、前後に分割される半円筒状の前ハーフ15aおよび後ハーフ15bを蓋合わせ状に接合して構成する(図4参照)。ヘッドケース15の上面には、外刃ホルダー18を外嵌装着するための装着座22が膨出形成されており、下面両側に左右一対の支持脚23が突設されている。支持脚23は中空筒状に形成されていて、給電リードの配線空間を兼ねている。前ハーフ15aの左右両側には、後述するロック解除ボタン42を受け止めるリング状の側壁24が一体に張り出し形成されている。
【0018】
内刃16はロータリー刃であり、その両端の軸部分が、ハウジング21の上部に装着した内刃支持台26に回転自在に軸支されている。外刃17は網刃で形成されており、外刃ホルダー18によってアーチ状に保形支持され、図3に示すばねユニット19で引っ張り付勢してある。モーター20をハウジング21内に横置き配置して水密状に封止することにより、ヘッド部3は水洗い可能である。モーター20の出力軸25は、ハウジング21の両側から突設されており、その右端側に前記ギヤ機構が設けられ、左端側に後述する起振構造50が設けてある。
【0019】
図4においてハウジング21は、左右方向に分割される有底筒状の主ケース28と、主ケース28の開口を塞ぐキャップ29と、両者28・29を分離不能に挟持固定するクリップ30とを含む。図1において主ケース28とキャップ29との接合部分は、パッキン31でシールする。主ケース28と出力軸25との間はパッキン32でシールされ、キャップ29と出力軸25との間には、軸受33とパッキン34とが配されている。
【0020】
モーター20を収容したハウジング21は、前ハーフ15aと後ハーフ15bとで前後に挟み、両ハーフ15a・15bの接合縁を互いに係合し、さらに上側接合面の左右を一対のビス35で締結することにより、ヘッドケース15と一体化する。この組み付け状態においては、ビス35で締結されるヘッドケース15の接合面が、主ケース28およびキャップ29に設けた一対の内刃ブラケット36・36間に嵌り込むので、ハウジング21が左右方向へ動くのを規制できる。モーター20、ハウジング21、内刃ブラケット36、内刃支持台26、内刃16と、ギヤ機構などによって駆動部Dが構成され、その一側に後述する起振構造50を組み込んでいる。
【0021】
図1においてギヤ機構は、出力軸25に固定した原動ギヤ38と、内刃16の一方の軸端に固定した終段ギヤ39と、両ギヤ38・39間に配置される3個の中間ギヤとで構成されている。これらのギヤ群の外側面はギヤカバー40で覆われている。
【0022】
ヘッドケース15の装着座22に装着した外刃ホルダー18をロック保持するために、側壁24の内面にはロック解除ボタン42を配置し、その脚部43を側壁24に固定してある。脚部43の弾性力に抗してロック解除ボタン42を押し込み操作すると、ボタン上部に設けたロック爪44と、外刃ホルダー18に設けたロック凹部45との係合状態が解除されるので、外刃ホルダー18を装着座22から取り外すことができる。
【0023】
上記構成のヘッド部3は、一対の支持腕2で上下動可能に、しかも左右傾動可能に浮動支持される。詳しくは、図1に示すように、一対の支持脚23を左右の支持腕2に設けたガイド穴46で上下スライド自在に案内支持し、支持脚23に外嵌する圧縮コイル形のばね47で、ヘッド部3の全体を押し上げ付勢する。ばね47の下端側はガイド穴46の上周縁壁で受け止める。支持脚23の下端寄りにはストッパー爪48を形成してあり、このストッパー爪48をガイド穴46の下周縁壁で受け止めることにより、ヘッド部3を抜け外れ不能に保持できる。
【0024】
上記のように、ヘッド部3を一対の支持腕2で浮動支持すると、ヘッド部3が左右傾動し、あるいは左右同時に上下浮動できるので、ヘッド部3を肌面の変化に追随して傾動でき、肌面を傷つけることもなく、ひげ切断をより適正に行うことができる。支持脚23を支えるガイド穴46は左右の支持腕2と一体に成形したので、ヘッド部3に作用する外力を支持腕2で確りと受け止める。因みに、各支持腕2の全ての部分が前後に分割してある場合には、前後方向の外力がヘッド部3に作用するとき、前後ケース1a・1bが支持腕2の接合部分で前後に開くおそれがあり、使用時にヘッド部3ががたつき、あるいは円滑な浮動動作を行えない。
【0025】
使用時のひげ切断をより効果的に行うために、ヘッドケース15内にはヘッド部3を振動させる起振構造50を有する。その起振構造50は、先に説明した内刃駆動用のモーター20を駆動源にしている。詳しくは、図1に示すごとくハウジング21の左方から突出する出力軸25に固定される偏心重り51と、偏心重り51を回転駆動するモーター20とで起振構造50を構成する。図4において偏心重り51は、おむすび形の金属ブロックからなり、その頂部近傍に設けた装着穴52を出力軸25に外嵌固定する。これにより、重りの重心Gは出力軸25の中心から離れた偏心位置に位置させることができる。
【0026】
重りの重心Gが出力軸25に対して偏心していると、モーター20で回転駆動されるときの偏心重り51の慣性2次モーメントによって振動を発生させて、ヘッド部3を強制的に振動させることができる。この実施例のモーター20の駆動回転数は8800rpmであるので、ヘッド部3に作用する振動は147Hzとなる。ヘッド部3は前後、上下方向を含む、偏心重り51の回転平面の全方位方向へ振動するが、ヘッド部3が浮動支持構造で支持してあるので、浮動方向(上下方向)へ振動する傾向を生じ、ヘッド部3の浮動動作と、その振動動作とが融合した、変化に富む動きで肌面を震わせることができる。
【0027】
上記の起振構造50を備えた電気かみそりによれば、ヘッド部3の振動によって肌面に倒れこんだ癖ひげを起こし、あるいは肌面を震わせてひげを皮膚の表面に突出させることができるので、ひげをより速やかに、しかもより短く切断でき、従来の一般的な電気かみそりに比べてひげ切断を効果的に行える。さらに、ヘッド部3が一対の支持腕2でばね47を介して浮動支持されているので、ヘッド部3を振動させながら、その振動が本体部1へ伝わるのを防止できる。したがって、本体部1を握る手に振動が伝わるのを確実に防止できる。
【0028】
浮動支持されたヘッド部3を、浮動方向へ上下振動させて肌面を外刃17で震わせることにより深ぞりできる利点もある。起振構造50で発生した振動を駆動部Dから外刃17に伝え、外刃17に密着する肌面を震わせるので、外刃17を内刃16に密着させた状態のままで、肌面に振動を与えながらひげ切断を行える。つまり、切れ味を維持した状態のままで、肌面を震わせて効果的にひげ切断を行える。外刃17はばねユニット19で常に引張り付勢してあるので、振動が加えられても内刃16に密着した状態を常に維持して、鋭敏な切れ味を保持し続けることができる。
【0029】
(実施例2) 図5は本発明の実施例2を示す。そこでは、ヘッド部3の一側に、往復動型の切断刃ユニット55を設け、切断刃ユニット55を利用して起振構造50を構成した。切断刃ユニット55は、網刃からなる外刃(固定刃)56と、内刃(可動刃)57と、外刃56をアーチ状に保形するホルダー58とを含み、モーター20の回転動力を往復動力に変換するカム機構で内刃57が往復駆動される。
【0030】
内刃57は、一群の小刃57aを起振重り60に固定して構成する。起振重り60は、上下に長い直方体状の金属ブロックからなり、その前後面がヘッドケース15に固定のガイド板61で上下スライド自在に案内支持される。カム機構は、出力軸25に固定の偏心カム62と、偏心カム62に固定の駆動ピン63と係合する水平方向のカム溝64とで構成する。カム溝64は起振重り60に切り欠き形成する。起振構造50は、カム機構と、カム機構で上下に往復駆動される起振重り60と、モーター20とを含む。
【0031】
他は先の実施例1と実質的に同じであるので、同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。以下の別実施例においても同様に扱う。上記のように、起振重り60をモーター20で上下に往復駆動すると、ヘッド部3を振動させて、外刃17を肌面とほぼ直交する向きに震わせることができるので、実施例1の電気かみそりと同様にひげ切断を効果的に行える。ヘッド部3の振動の向きが上下方向に集約されるので、肌面を効率よく震わせて、さらに効果的に深ぞりすることができる。なお、ヘッド部3の振動周期は出力軸25の回転周期に一致する。
【0032】
(実施例3) 図6は本発明の実施例3を示す。そこでは、実施例1のヘッド部3の内部に、起振構造50とは別に第2起振構造70を配置して、両起振構造50・70で個々に発生される振動によって肌面を震わせ、さらに両起振構造50・70で発生される振動の共振作用によって肌面に多様な振動を作用できるようにした。第2起振構造70は、第2モーター(モーター)71と、その出力軸に固定される偏心重り72とで構成される。第2モーター71はギヤカバー40の外側面に固定してあり、モーター20が8800rpmで駆動されるのに対し、第2モーター71は8500rpmで駆動される。
【0033】
第2起振構造70は、実施例2で説明した往復動型の起振構造と同様に構成することができる。詳しくは、ヘッドケース15で上下スライドのみ自在に案内支持される起振重り60と、起振重り50を上下に往復駆動する偏心カム62と、モーター20などで第2起振構造70を構成する。この場合には、原動ギヤ38が固定される出力軸25を延長して、延長部分に偏心カム62を固定する。もちろん、第2モーター71で偏心カム62を回転駆動してもよい。
【0034】
(実施例4) 図7および図8は本発明の実施例4を示す。そこでは、ヘッド部3を本体部1で上下動可能に、しかも左右傾動可能に浮動支持し、ヘッド部3内に縦置き配置したモーター20で内刃16を回転駆動する。また、モーター20下面に往復動型の起振構造50を設けてヘッド部3を上下振動できるようにし、さらに、起振構造50の往復振動を利用して、本体部1の後面に配置したきわぞり刃ユニット75を駆動するようにした。
【0035】
内刃駆動用の動力伝動機構は、モーター20の出力軸25に固定した原動ギヤ38と、フェースギヤ76、2個の中間ギヤ、および終段ギヤ39などで構成する。きわぞり刃ユニット75は、ホルダー83と固定刃84、および可動刃85などを備えており、ユニット全体を起伏変位できる。
【0036】
起振構造50は、軸78で左右揺動自在に支持されるL字状の揺動枠79と、揺動枠79の一側に固定される起振重り80と、揺動枠79を往復駆動する偏心カム81と、モーター20などで構成する。出力軸25の下端に固定した偏心カム81で揺動枠79を左右に往復駆動することにより、起振重り80が上下に往復駆動されて上下方向の振動を発生させることができる。
【0037】
揺動枠79の往復動作をきわぞり刃ユニット75に伝動するために、両者75・79の間には、揺動枠79と同行揺動する中継レバー86を設ける。中継レバー86は軸87で左右揺動可能に支持されており、その下側レバー部分が揺動枠79に係合連結されている。きわぞり刃ユニット75は、実線で示す待機姿勢から想像線で示す使用姿勢に切り換えると、可動刃85の受動片が中継レバー86の駆動溝88と係合して往復動力を受け継ぐことができる。
【0038】
上記の実施例以外に、本発明は往復駆動型の内刃16を備えている電気かみそりにも適用できる。起振構造による振動の方向は、前後、左右、上下の少なくともいずれかひとつを含んでいればよい。ヘッド部3は本体部1で少なくとも上下方向へ浮動可能に支持してあればよいが、これに加えて前後方向、および左右方向の全方位方向へ浮動可能に支持することができる。実施例3で説明した第2起振構造70の第2モーター71は、ヘッドケース15の側壁24に固定することができる。
【0039】
実施例2で説明した往復動型の起振構造50においては、カム溝64を備えた振動子と偏心カム62とで、出力軸25の回転動作を往復動力に変換したのち、振動子で起振重り60を往復駆動できる。さらに振動子に起振重り60を一体的に設けることができる。起振重り60は、金属粒子が混入されたプラスチック成形品、あるいはプラスチックのみの成形品であってもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 本体部
3 ヘッド部
15 ヘッドケース
16 内刃
17 外刃
20 モーター
25 出力軸
50 起振構造
51 偏心重り
55 切断刃ユニット
56 固定刃
57 可動刃
60 起振重り
62 偏心カム
70 第2起振構造
71 第2モーター
72 偏心重り

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップを兼ねる本体部(1)と、傾動可能なヘッド部(3)とを備えており、
ヘッド部(3)には、内刃(16)と、外刃(17)と、内刃(16)を駆動するモーター(20)とが設けられており、
ヘッド部(3)の内部に、ヘッド部(3)を肌面とほぼ直交する向きに振動させるための起振構造が配置してあることを特徴とする電気かみそり。
【請求項2】
起振構造は、モーター(20・71)と偏心重り(51・72)とを含み、ヘッド部(3)の内部に配置してある請求項1記載の電気かみそり。
【請求項3】
ヘッド部(3)は、本体部(1)で浮動可能に支持される請求項1または2記載の電気かみそり。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−183747(P2009−183747A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−100767(P2009−100767)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【分割の表示】特願2005−48658(P2005−48658)の分割
【原出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(000164461)九州日立マクセル株式会社 (338)
【Fターム(参考)】