説明

電気光学デバイス

【課題】KTN結晶の振動に伴う超音波の効果的な減殺を図るとともに、KTN結晶の温度制御を容易にする。
【解決手段】KTN結晶21の対向する面に形成された電極対に電圧を印加することにより、KTN結晶内に屈折率分布を誘起する電気光学デバイスにおいて、前記電極対22,23は、導電性弾性体24を介して、導電性支持体25,26に接続されている。導電性支持体25,26の側面は、光を透過する絶縁性の封止板27で覆われている。封止板27の内側には、絶縁性の液体28が充填されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学デバイスに関し、より詳細には、電気光学効果を用いた光デバイスであって、電圧制御によって光の方向を変化させる光偏向器、または焦点距離を制御する可変焦点レンズに適用することができる電気光学デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気光学効果を有する結晶として、KTN(KTa1-xNbx3、0<x<1)結晶、またはKLTN(K1-yLiyTa1-xNbx3、0<x<1、0<y<1)結晶が知られている。KTN結晶は、立方晶において大きな2次の電気光学効果を有している。電極材料としてTiなどの電荷注入型の電極を用いて、KTN結晶に電界を印加すると、KTN結晶内部において、電界の大きさに傾斜が生じる。KTN結晶の有する大きな電気光学効果によって、この電界の傾斜に応じた屈折率の大きな傾斜が起こり、KTN結晶に入射した光が偏向して、KTN結晶から出射される現象が観測される。
【0003】
このような電気光学効果を用いた光デバイスは、機械駆動部がなく、高速・広角な光偏向を実現できる光制御素子として、光の方向を変化させる光偏向器、焦点距離を制御する可変焦点レンズとして適用することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図1に、従来のKTN結晶を用いた光偏向器の構成を示す。光偏向器は、直方体のKTN結晶11の対向する面に、平行平板である正極12と負極13とが形成されている。正極12と負極13との間に直流電圧を印加することにより、入射光を、電界の印加方向に偏向させ、出射光として出力することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第WO2006/137408号
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Kenji Uchino, et.al., ”Anomalous Temperature Dependence of Electrostrictive Coefficient in KTN,”J. of Physical Society of Japan, Vol.51, No.10, October 1982, p.3242-3244
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、非特許文献1によれば、KTN結晶は、電圧印加に伴う結晶の変形(電歪)を有するために、高周波駆動に伴う超音波の発生が不可避であるという問題があった。電歪係数をQ、分極をP、電界をE、真空の誘電率をε0、比誘電率をεrとすると、歪xは、下式で表される。
【0008】
【数1】

【0009】
例えば、KTN結晶の正負電極間の厚み1mm、比誘電率εr=30000とし、正負電極間に400Vの電圧を印加すると、結晶内に400V/mmの一様な電界が発生する。このとき、KTN結晶は、厚み方向に1.1μm伸びることになる。
【0010】
また、空間電荷制限電流によって負極から正極に向かって距離の平方根に比例した電界が発生する場合、正負電極の幅を6mmとすると、図2に示すように、正極を内側として湾曲する。電極の中央と端とでは3.8μmの変位が生じることになる。
【0011】
この変位が高速で発生することにより、超音波が発生する。超音波の発生を抑えるために、KTN結晶を金属板などの剛性の高い材料で挟み込むと、KTN結晶が破壊されやすくなる。逆に、KTN結晶に自由な運動をさせると、一度誘起された超音波がなかなか減衰しない。その結果、超音波に伴う光弾性効果により、KTN結晶内を透過する光にビーム歪みなどの悪影響をもたらすことになる。
【0012】
このような問題点を解決するために、超音波を吸収するゴムなどの弾性体を用いてKTN結晶を挟み込むことが考えられる。理想的には、KTN結晶との音響インピーダンスを整合させ、発生した超音波がKTN結晶内に留まらないようにする。しかし、この方法では、ゴムの熱伝導率が低いために、KTN結晶がゴムに対して行った仕事によって発生した熱がこもってしまう。KTN結晶を用いた光デバイスは、温度制御が必須であるため、熱伝導率が低いゴムのために温度制御が困難になる。温度制御と超音波の効果的な減殺を両立する手法が望まれている。
【0013】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、KTN結晶の振動に伴う超音波の効果的な減殺を図るとともに、KTN結晶の温度制御が容易な電気光学デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、KTN結晶の第1の面および該第1の面と対向する第2の面に形成された電極対に電圧を印加することにより、前記KTN結晶内に屈折率分布を誘起する電気光学デバイスにおいて、前記第1の面に形成された第1の電極と接触する第1の導電性弾性体と、該第1の導電性弾性体の前記第1の電極と接触する面と対向する面に接触する第1の導電性支持体と、前記第2の面に形成された第2の電極と接触する第2の導電性弾性体と、該第2の導電性弾性体の前記第2の電極と接触する面と対向する面に接触する第2の導電性支持体と、前記第1および第2の導電性支持体に固定され、前記KTN結晶を絶縁性の液体で封止するための絶縁性の封止板とを備えたことを特徴とする。
【0015】
さらに、前記第1および第2の導電性支持体は、前記第1および第2の導電性弾性体が接触する面に、複数の溝が形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、KTN結晶を絶縁性の液体で封止することにより、KTN結晶の振動は、液体の流れの誘起にエネルギーを取られて急速に減衰するので、超音波の効果的な減殺を図ることが可能となる。また、KTN結晶の振動に伴って液体の流れを誘発し、液体全体の温度が金属電極と同じになり、KTN結晶の温度を均一に保つことができる。さらに、第1および第2の導電性支持体には複数の溝が形成されているので、液体と導電性支持体の接触面積を大きくし、かつ、液体の流れの方向を制御できるので、さらにKTN結晶の温度制御が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】従来のKTN結晶を用いた光偏向器の構成を示す図である。
【図2】KTN結晶に電圧を印加したときの変形を示す図である。
【図3】KTN結晶に印加する電圧を切った直後の固有振動を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態にかかる電気光学デバイスの構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかる電気光学デバイスの構成を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態にかかる電気光学デバイスの構成を示す図である。
【図7】本発明の一実施例にかかる電気光学デバイスの構成を示す図である。
【図8】導電性支持体に形成された溝を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。本実施形態では、KTN結晶またはKLTN結晶を、導電性弾性体を介して導電性支持体によって支え、KTN結晶またはKLTN結晶を絶縁性の液体中に浸す。この液体の流動性と、導電性支持体に形成された溝の深さ、面積とを、最も超音波を減殺するように調整し、かつ、この液体が導電性支持体とKTN結晶またはKLTN結晶との間で流れることにより、温度制御を行う。
【0019】
最初に、超音波の減殺方法について説明する。KTN結晶およびKLTN結晶は、電歪効果を有する弾性体であるから、固有振動数ω1,ω2,ω3,…を有する。特に最低周波数のω1を有する固有振動の変位
【0020】
【数2】

【0021】
を抑えることを目的としている。固有振動モードであるから、変位uは式(1)に従う。
【0022】
【数3】

【0023】
ここで、ω1は、有効バネ常数kと、有効質量をm*用いて、
【0024】
【数4】

【0025】
で表わされる。さらに、周囲を流体で覆うことにより、速度に比例した減衰項
【0026】
【数5】

【0027】
が付け加わることにより、
【0028】
【数6】

【0029】
が、固有振動モードが従う新たな方程式となる。s=ω1tとして、式(2)を整理すると、
【0030】
【数7】

【0031】
となる。
【0032】
図3に、KTN結晶に印加する電圧を切った直後の固有振動を示す。横軸は時間と固有周波数の積、縦軸は、振幅値をt=0における振幅で規格化している。各曲線のパラメータは、抵抗値κと固有周波数ωの積である。ω1κが0から4の範囲において、最低次の固有モードの振動がどの様に減衰するかを示している。t=0で瞬時に電圧を切った後に、固有振動の振幅変化を計算した図である。図3によれば、ω1κがおよそ1.5のとき、振動が素早く減衰することが分かる。
【0033】
従って、KTN結晶またはKLTN結晶の固有振動数ω1を測定し、結晶を取り巻く液体による抵抗値κが、κ〜1.5/ω1となるように調整すれば、超音波の効率的な減衰が期待できる。
【0034】
図4に、本発明の第1の実施形態にかかる電気光学デバイスの構成を示す。電気光学デバイスは、直方体のKTN結晶21の対向する面に、正極と負極の電極対となる金属電極22,23が形成されている。金属電極22,23のそれぞれは、4つの導電性弾性体24を介して、導電性支持体25,26に接続されている。導電性支持体25,26の側面は、光を透過する絶縁性の封止板27で覆われている。封止板27の内側には、絶縁性の液体28が充填されている。
【0035】
図5に、本発明の第2の実施形態にかかる電気光学デバイスの構成を示す。第1の実施形態と異なる点は、導電性支持体35,36であり、KTN結晶21を支持する面に、断面が四角形の溝が形成されている。
【0036】
図6に、本発明の第3の実施形態にかかる電気光学デバイスの構成を示す。第1の実施形態と異なる点は、導電性支持体45,46であり、KTN結晶21を支持する面に、断面がV字型の溝が形成されている。
【0037】
液体28による抵抗、すなわち抵抗値κは、液体自身の粘性抵抗だけではなく、液体を囲む壁面にも左右される。図4に示した溝の無い導電性支持体よりも、図5,6に示した溝が形成されている導電性支持体に挟まれている方が、液体の流れに対する抵抗が小さくなり、その結果としてKTN結晶21の動きに対する抵抗が小さくなる。
【0038】
また、KTN結晶21の変位により発生した超音波によって、液体中にも超音波が発生し、導電性支持体で反射する。この反射波によってKTN結晶21が影響を受けることも考えられる。図5,6に示した溝が形成されている導電性支持体であれば、KTN結晶21へ到達する反射波の到着時刻がばらつくために、KTN結晶21への影響を軽減することが期待できる。
【0039】
最適な抵抗値κをもたらす溝の形状(幅、深さなど)、本数は、KTN結晶の形状、絶縁性の液体の密度、粘性に左右される。理論的に溝の最適形状を求めることは、一般的に困難であるから、実験によって超音波の減衰が最速になるように決定する。
【0040】
導電性支持体に適切な溝を形成することにより、超音波の減衰を図ることを説明したが、溝の存在は、液体と導電性支持体の接触面積を大きくし、かつ、液体の流れの方向を制御できることを意味している。これは、支持体を熱伝導の高い金属で作っておけば、結晶の振動に伴って液体の流れを誘発することになる。結果として、液体全体の温度が金属電極と同じになり、KTN結晶の温度を均一に保つことができる。
【0041】
さらに、導電性支持体を覆う絶縁性の封止板にも熱伝導性の高い材料を用いれば、2つの導電性支持体が均熱化され、導電性支持体の温度が一定に保たれている限り、KTN結晶の温度を一定に保つことができる。KTN結晶の振動は、液体の流れの誘起にエネルギーを取られて急速に減衰する。
【実施例】
【0042】
図7に、本発明の一実施例にかかる電気光学デバイスの構成を示す。電気光学デバイスは、直方体のKTN結晶51の対向する面に、正極と負極の電極対となる金属電極52,53が形成されている。KTN結晶51は、厚みが1mm、縦横が5×5mmの直方体であり、相転移温度は30度である。金属電極52,53は、結晶面からTi、Pt、Auを順に積層したTi/Pt/Au構造であり、大きさは5×5mmである。
【0043】
金属電極52,53のそれぞれは、4つの導電性弾性体54を介して、導電性支持体55,56に接続されている。導電性弾性体54は、KTN結晶51の最低次の固有振動モードの節にあたる部分に配置されている。導電性弾性体54は、厚み0.2mmの導電性ゴムであり、一辺が3mmの正方形である。導電性支持体55,56は、厚み5mm、縦横が7×10mmのアルミニウムである。KTN結晶51を支持する面には、幅0.5mm、深さ1mmの溝が1mmピッチで刻まれている。
【0044】
導電性支持体55,56は、絶縁性の支持柱59で接続されている。導電性支持体55,56と支持柱59の側面は、光を透過する絶縁性の封止板57で覆われている。支持柱59は、電気的には絶縁体でありかつ熱伝導性の高い窒化アルミニウム製であり、高さが1.4mm、縦横が2.2×7mmである。支持柱59とKTN結晶51との間隔は、0.3mmである。封止板57は、厚さ0.2mm、縦横が10×11.4mmのサファイア板であり、熱伝導性接着剤を用いて導電性支持体55,56と支持柱59の側面に接着されている。封止板57は、導電性支持体55,56に固定され、KTN結晶51を絶縁性の液体で封止することができれば、どのような形状であってもよい。なお、封止板57の光が通る部分に、レンズやホログラフィックデバイスなどを形成して、集光、発散、回折などの機能を持たせることも可能である。
【0045】
封止板57の内側には、絶縁性の液体58が充填されている。液体58は、パーフルオロヘキサン(C614)を主成分とする3M製のフロリナートを用いた。
【0046】
導電性支持体56には、ペルチェ素子60が熱伝導性接着剤を用いて接着され、導電性支持体55には、熱電対61が熱伝導性接着剤を用いて接着されている。ペルチェ素子60は、熱電対61を用いて測温された温度に対してフィードバックがかけられ、35.0±0.3度となるように温度制御される。
【0047】
導電性支持体55,56には電源が接続され、−400Vのバイアス電圧が、印加される。さらに、立ち上がり時間、立ち下がり時間が共に0.5μs、ピーク電圧が400Vの三角波状のパルスを、繰り返し周期500kHzで印加する。このような三角波状のパルス列に対して、直前のパルスの影響を受けることなくパルス応答が可能である。
【0048】
図8に、導電性支持体に形成された溝のバリエーションを示す。図8(a)は、直線パターンであり、図7に示した実施例のパターンである。図8(b)は、複数の溝が交差しているパターンであり、より抵抗を少なくする構造である。図8(c)は、直線パターンの変形であり、導電性支持体の外側に配置された溝ほど、外側に屈曲して配置されている。これも抵抗を少なくする効果がある。
【0049】
図8(d)は、波線パターンであり、直線パターンに較べて、より抵抗を大きくする効果がある。図8(e)は、溝の広さが導電性支持体の外側に向かうほど広くなるパターンである。同じ抵抗であっても流れを遅くする効果があり、導電性ゴムへの負荷が小さくなり耐久性が増す。一方で、温度の均一性が悪くなる。図8(f)は、図8(a)の直線パターンを導電性支持体の四辺に対して傾けたパターンである。角度によっては最も安定して温度制御が出来る可能性がある。これら全てのパターンにおいて、断面がV字型の溝、四角形の溝などのバリエーションが可能である。
【0050】
本実施形態では、電気光学結晶としてKTN結晶を用いて説明したが、例えば、KLTN結晶のように、KTN結晶に添加不純物として、カリウムを除く周期律表Ia族、またはIIa族の1または複数種を含むようにしてもよい。電極材料としてTiを用いて説明したが、電荷を注入して空間電荷制限状態を利用する形態では、電極と電気光学結晶とが理想的なオーミック接触であればよい。KTN結晶において電気伝導に寄与するキャリアが電子の場合には、電極材料の仕事関数が小さくなるにつれて、オーミック接触に近づくので、電極材料の仕事関数は、5.0eV未満であることが好ましい。また、導電性弾性体として、導電性ゴムの他にグラファイトシートを用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の電気光学デバイスは、光偏向器として、レーザーレーダー、レーザー顕微鏡、分光器などへの応用が可能であり、可変焦点レンズとして、レーザー加工機、高速度カメラへの応用が可能である。
【符号の説明】
【0052】
11,21,51 KTN結晶
12 正極
13 負極
22,23,52,53 金属電極
24,54 導電性弾性体
25,26,35,36,45,46,55,56 導電性支持体
27,57 封止板
28,58 絶縁性の液体
59 支持柱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンタル酸ニオブ酸カリウム(KTN:KTa1-xNbx3、0<x<1)結晶の第1の面および該第1の面と対向する第2の面に形成された電極対に電圧を印加することにより、前記KTN結晶内に屈折率分布を誘起する電気光学デバイスにおいて、
前記第1の面に形成された第1の電極と接触する第1の導電性弾性体と、
該第1の導電性弾性体の前記第1の電極と接触する面と対向する面に接触する第1の導電性支持体と、
前記第2の面に形成された第2の電極と接触する第2の導電性弾性体と、
該第2の導電性弾性体の前記第2の電極と接触する面と対向する面に接触する第2の導電性支持体と、
前記第1および第2の導電性支持体に固定され、前記KTN結晶を絶縁性の液体で封止するための絶縁性の封止板と
を備えたことを特徴とする電気光学デバイス。
【請求項2】
前記第1および第2の導電性弾性体は、前記KTN結晶の最低次の固有振動モードの節にあたる部分に接触していることを特徴とする請求項1に記載の電気光学デバイス。
【請求項3】
前記第1および第2の導電性支持体は、前記第1および第2の導電性弾性体が接触する面に、複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学デバイス。
【請求項4】
前記KTN結晶の固有振動数ω1と前記絶縁性の液体による抵抗値κとが、κ〜1.5/ω1となるように、複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学デバイス。
【請求項5】
前記KTN結晶は、カリウムを除く周期律表Ia族、またはIIa族の1または複数種を添加不純物として含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電気光学デバイス。
【請求項6】
前記電極対は、前記KTN結晶の電気伝導に寄与するキャリアに対してオーミック接触となる材料からなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電気光学デバイス。
【請求項7】
前記KTN結晶の電気伝導に寄与するキャリアが電子のとき、前記電極対の材料は、仕事関数が5.0eV未満であることを特徴とする請求項6に記載の電気光学デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−248231(P2011−248231A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−123183(P2010−123183)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】