説明

電気光学装置及び電子機器

【課題】電気光学装置において、落下などによる衝撃が加わった場合に、電気光学パネルに対して大きな応力が作用することを抑制する。
【解決手段】電気光学装置の一例たる液晶装置は、液晶表示パネルと、その一方の面に取り付けられた第2の偏光板と、第2の偏光板の液晶表示パネル側と逆側に配置された導光板と、を備える。導光板は、液晶表示パネルに向けて突出する突起を有し、その突起は遮光テープを介して液晶表示パネルに取り付けられた第2の偏光板に接合される。つまり、導光板と液晶表示パネルに取り付けられた第2の偏光板とが遮光テープを介して直接的に結合される。これにより、この液晶装置に対して落下等による衝撃が加わった場合に、液晶表示パネル及び導光板の各外周部を基点として、その両者の各中央部付近が相反する方向に撓み難くなる。その結果、液晶表示パネルに対して大きな応力が作用することを抑制できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種情報の表示に用いて好適な電気光学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯電話機、携帯情報端末機等といった各種の電子機器において、画像情報を表示するために電気光学装置が用いられている。
【0003】
このような電気光学装置の一例として、一対の基板間に電気光学物質を狭持する電気光学パネルと、電気光学パネルの背面側に配置された面光源ユニットと、電気光学パネル及び面光源ユニットなどを収容する矩形枠状の樹脂ホルダと、を備える電気光学装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−233811号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1に記載の電気光学装置では、電気光学パネルと導光板を備える面光源ユニットとが矩形枠状の樹脂ホルダの内側に配置され、電気光学パネルと導光板とが矩形枠状の樹脂ホルダを通じて間接的に結合されている。このため、この電気光学装置に対して落下などによる衝撃が加わった場合には、電気光学パネル及び導光板の各外周部を支持している樹脂ホルダの部分を基点として、電気光学パネル及び導光板の各中央部が相反する方向に盛り上るように撓み、つまり電気光学パネル及び導光板とが一時的に貝の形状を形成するように撓み、そのために電気光学パネルに大きな応力が作用してしまうといった課題がある。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、落下などの衝撃が加わった場合に、電気光学パネルに大きな応力が作用することを抑制することが可能な電気光学装置及びそれを用いた電子機器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの観点では、電気光学装置は、電気光学パネル部と、前記電気光学パネル部の一方の面側に配置された導光板と、を備え、前記導光板は、接着要素を介して前記電気光学パネル部に直接的に又は間接的に接合されている。
【0008】
上記の電気光学装置は、電気光学パネル部と、電気光学パネル部の一方の面側に配置された導光板と、を備える。好適な例では、前記電気光学パネル部には電気光学パネルが含まれ、前記電気光学パネル部は一対の基板間に電気光学物質を挟持する前記電気光学パネルであることが好ましい。または、前記電気光学パネル部には偏光板が含まれ、前記電気光学パネル部は前記偏光板であることが好ましい。この場合、前記偏光板は一対の基板間に電気光学物質を挟持する電気光学パネルに取り付けられた構成とされる。
【0009】
この電気光学装置では、導光板は、接着要素を介して電気光学パネル部に直接的に又は間接的に接合されている。つまり、導光板と電気光学パネル部とは接着要素を介して直接的に又は間接的に結合される。これにより、この電気光学装置に対して落下等による衝撃が加わった場合に、電気光学パネル部(例えば、電気光学パネル又は偏光板)及び導光板の各外周部を基点として、電気光学パネル部及び導光板の各中央部付近が相反する方向に撓み難くなる。その結果、電気光学パネル部に対して大きな応力が作用することを抑制又は緩和できる。
【0010】
上記の電気光学装置の一つの態様では、前記導光板の面から前記電気光学パネル部に向けて突出する少なくとも1つの突起を有し、前記少なくとも1つの突起は、前記接着要素を介して前記電気光学パネル部に接合されている。この態様によれば、導光板の少なくとも1つの突起と電気光学パネル部とは接着要素を介して直接的に結合される。
【0011】
好適な例では、前記導光板は、光源より発光された光を前記電気光学パネル部に向けて発光する有効発光領域を有し、前記少なくとも1つの突起は、前記有効発光領域の外側の領域に設けられていることが好ましい。ここで、有効発光領域の外側の領域は、導光板において、光源より発光された光が電気光学パネル側に向けて照射されない領域とされる。かかる構造によれば、導光板の有効発光領域より電気光学パネル部に向けて光が照射された場合に、少なくとも1つの突起がその光の進行を阻むことを防止できる。そのため、光の利用効率が低下することを防止できる。
【0012】
他の好適な例では、前記少なくとも1つの突起は、前記導光板の外端面より内側に設けられていることが好ましい。これにより、上記した作用によって電気光学パネル部及び導光板の各中央部付近が相反する方向により撓み難くなる。その結果、電気光学パネル部に対して大きな応力が作用することをより抑制又は緩和できる。
【0013】
更に他の好適な例では、導光板の作製工程の簡略化、及び導光板と電気光学パネル部との結合力の向上などを図る観点より、前記少なくとも1つの突起は、前記導光板と一体的に形成(例えば、一体成形)されていることが好ましい。或いは、前記少なくとも1つの突起は、前記導光板と異なる部材により形成されていてもよい。
【0014】
上記の電気光学装置の他の態様では、前記導光板の前記外端面には少なくとも1つの光源が対向配置されており、前記電気光学パネル部と前記導光板との間であって、且つ前記少なくとも1つの突起より内側には光学シートが設けられており、前記少なくとも1つの突起は、光を遮光する遮光性部材により形成され、且つ前記少なくとも1つの光源から発光された光を前記光学シート側へ透過させるのを阻止する。ここで、光学シートとしては、例えばプリズムシートや拡散シートなど既知の各種の光学シートが挙げられる。
【0015】
この態様によれば、遮光性を有する少なくとも1つの突起の存在により、少なくとも1つの光源から発光された光が光学シート側へ透過することを阻止することができる。よって、電気光学装置の表示品位に悪影響を及ぼすことを防止できる。
【0016】
上記の電気光学装置の他の態様では、前記導光板の前記外端面には少なくとも1つの光源が対向配置されており、前記電気光学パネル部と前記導光板との間であって、且つ前記少なくとも1つの突起より内側には光学シートが設けられており、前記少なくとも1つの突起と前記導光板との境界面には光を反射する反射層が設けられており、前記反射層は、前記少なくとも1つの光源から発光された光を、前記光学シート側へ導出させることなく前記導光板内に向けて反射させる。ここで、光学シートとしては、例えばプリズムシートや拡散シートなど既知の各種の光学シートが挙げられる。
【0017】
この態様によれば、少なくとも1つの光源から反射層に向けて発光された光の一部は反射層にて反射され、導光板の内部へ戻される。よって、少なくとも1つの光源から発光された光が光学シート側に向けて導出又は出射されることを防止できる。その結果、電気光学装置の表示品位に悪影響を及ぼすことを防止できる。
【0018】
上記の電気光学装置の他の態様では、前記導光板の前記外端面には少なくとも1つの光源が対向配置されており、前記少なくとも1つの突起は、前記導光板の前記外端面側であって、且つ前記少なくとも1つの光源より発光された光を遮光しない非遮光領域に設けられている。これにより、少なくとも1つの光源から発光された光が、少なくとも1つの突起によって遮光されることを防止できる。その結果、光源から導光板内に導入される光の量が低減することを防止できる。
【0019】
上記の電気光学装置の他の態様では、前記導光板の前記外端面には複数の光源が適宜の間隔をおいて対向配置されており、前記導光板の前記外端面側であって、且つ前記光源の両側に対応する位置には、前記光源の各々より発光された光を遮光しない非遮光領域が複数形成されており、前記少なくとも1つの突起は、複数の前記非遮光領域のうち少なくとも1つの領域に設けられている。これにより、各光源から発光された光が、少なくとも1つの突起によって遮光されることを防止できる。その結果、光源から導光板内に導入される光の量が低減することを防止できる。
【0020】
本発明の他の観点では、上記の電気光学装置を表示部として備える電子機器を構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0022】
[第1実施形態]
(液晶装置の構成)
以下、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の一例としての液晶装置100の構成について説明する。
【0023】
図1は、第1実施形態に係る液晶装置100の分解斜視図を示す。図2は、図1の切断線A−A’に沿った液晶装置100の組立て後の要部断面図を示す。なお、図1では、便宜上、図3に示す光源14の図示を省略していると共に、図2では、説明の便宜上、図3に示す光源14(矩形状の二点鎖線領域に相当)を図示することにしている。
【0024】
第1実施形態に係る液晶装置100は、主に、電気光学パネルの一例としての液晶表示パネル50と、第1の偏光板7と、第2の偏光板8と、接着要素の一例としての遮光テープ9と、光学シート20と、導光板13と、を備える。
【0025】
液晶表示パネル50は、ガラスなどの透光性材料により形成された第1の基板1と、第1の基板1と同様の材料により形成された第2の基板2とを枠状のシール材3を介して貼り合わせ、その枠状のシール材3で区画される領域に電気光学物質の一例としての液晶層4を封入してなる。液晶表示パネル50の液晶層4側の内面上には、例えば、ブラックマトリクス、カラーフィルタ、電極その他の多くの構成要素がマトリクス状(格子状)又はストライプ状(線状)に形成されるが、図1及び図2では図示を省略している。また、第1の基板1は、第2の基板2の一端から外側へ張り出す張り出し領域1hを有する。張り出し領域1hの第2の基板2側の面上には、液晶を駆動するためのドライバIC5及びFPC(Flexible Printed Circuit)6が夫々実装されている。FPC6の一端側は、張り出し領域1h上に実装されている一方、FPC6の他端側は、張り出し領域1hの第2の基板2側とは逆側に折り返され、さらに光を遮光する遮光テープ(遮光性を有する両面テープ)9を通じて第2の偏光板8に接合されている。FPC6の他端側の面上には、例えばLED(Light Emitting Diode)などの、複数の光源14が取り付けられている。なお、本発明では、液晶表示パネル50は、特定の構成に限定されず、周知の種々の構成を採り得る。
【0026】
第1の偏光板7及び第2の偏光板8は、入射光に対して特定の偏光成分のみを透過させる光学部材であり、液晶表示パネル50を挟持する位置に配置されている。具体的には、第1の偏光板7は、図示しない接着要素を介して第2の基板2の液晶層4側とは逆側の面上に固定され又は取り付けられている。一方、第2の偏光板8は、図示しない接着要素を介して第1の基板1の液晶層4側とは逆側の面上に取り付けられている。
【0027】
光学シート20には、第1のプリズムシート10、第2のプリズムシート11及び拡散シート12が含まれる。第1のプリズムシート10は、第2の偏光板8の第1の基板1側とは逆側に配置されている。第2のプリズムシート11は、第1のプリズムシート10の第2の偏光板8側とは逆側に配置されている。第1のプリズムシート10及び第2のプリズムシート11は、後述する拡散シート12側から出射された光を液晶表示パネル50側に向けて集束させる役割を有する。拡散シート12は、第2のプリズムシート11の第1のプリズムシート10側とは逆側に配置されている。拡散シート12は、後述する導光板13から出射された面状の光を第2のプリズムシート11に向けて散乱させる役割を有する。なお、本発明では、液晶装置100に対して、これらの光学シートを設けることは必須ではなく、或いは、これらの光学シート以外の光学シートを更に設けることとしても構わない。
【0028】
導光板13は、透光性素材にて形成されており、拡散シート12の第2のプリズムシート11側とは逆側に配置されている。導光板13は、一定の厚さを有する本体部13aと、本体部13aから外側に向かって厚さが漸次厚くなる傾斜部13bと、液晶表示パネル50側に向けて突出する複数の突起(突起部)13dと、を有する。本体部13aは、光学シート20と重なる位置に配置されている。本体部13aは、図2に示すように、光源14から発光された光Lを液晶表示パネル50側に向けて発光する有効発光領域V1を有する。そして、導光板13における有効発光領域V1の外側の領域V2は、遮光テープ9と重なる位置に配置されており、光源14より発光された光が液晶表示パネル50側に向けて照射されない遮光領域となっている。傾斜部13bは、光源14と光学シート20との間に対応する位置に配置されている。傾斜部13bの一端側の外端面(以下、「入光端面」と称する)13cと対向する位置には、上記した各光源14が配置されている。入光端面13cの厚さは光源14と略同一の厚さに形成されている。これにより、導光板13内に対する光源14からの光の導入量を増やすことができ、液晶装置100の輝度向上が図られている。
【0029】
以上の構成を有する液晶装置100では、FPC6側から供給される駆動電流によって各光源14が発光し、その発光した光Lが、導光板13の入光端面13cを通じて導光板13の内部へ入射する。導光板13の内部に入射した光Lは、導光板13の下面と上面(出光面)13uとの間で反射を繰り返し、その出光面13uと光Lのなす角が臨界角を超えると、光Lは、当該出光面13uを透過して拡散シート12側へ出光する。そして、拡散シート12側に出光した光Lは、拡散シート12、第2のプリズムシート11、第1のプリズムシート10、第2の偏光板8、液晶表示パネル50、第1の偏光板7をこの順に透過する。このとき、液晶層4内の液晶分子の配向が制御され、所望の表示画像が観察者によって視認される。
【0030】
(液晶表示パネルの応力抑制構造)
次に、図2及び図3(a)を参照して、本発明の第1実施形態に係る液晶表示パネル50の応力抑制構造について説明する。
【0031】
図3(a)は、複数の光源14及び導光板13の傾斜部13b付近の要部平面図を示す。図3(a)において、各光源14から導光板13内に向けて斜めに延びる破線は、光源14から導光板13に向けて放射状に発光される光Lの外縁部分を示す。また、図3(a)において、一点鎖線にて囲まれる導光板13の領域は有効発光領域V1を示す。
【0032】
ここで、比較例として、導光板の外周部と液晶表示パネルの外周部とが樹脂製のフレームを通じて間接的に結合された構造を備える液晶装置を想定すると、比較例では次のような課題が生じ得る。即ち、比較例では、導光板の外周部と液晶表示パネルの外周部とが樹脂製のフレームを通じて間接的に結合されている。このため、かかる液晶装置に対し落下等による衝撃が加わった場合、導光板及び液晶表示パネルの各外周部を支持しているフレームの部分を基点として、導光板及び液晶表示パネルの各中央部が相反する方向に盛り上るように撓み、つまり液晶表示パネル及び導光板とが一時的に貝の形状を形成するように撓み、そのために液晶表示パネルに対し大きな応力が作用してしまうといった課題がある。
【0033】
そこで、第1実施形態では、導光板13の各突起13dを、遮光テープ9を介して液晶表示パネル50に固定され又は取り付けられた第2の偏光板8に接合する。つまり、第1実施形態では、導光板13と液晶表示パネル50に取り付けられた第2の偏光板8とを遮光テープ9を介して直接的に結合する。
【0034】
これにより、この液晶装置100に対して落下等による衝撃が加わった場合に、上記の比較例と比較して、液晶表示パネル50及び導光板13の各外周部を基点として、液晶表示パネル50及び導光板13の各中央部付近が相反する方向に撓み難くなる。その結果、液晶装置100に対して大きな応力が作用することを抑制又は緩和できる。
【0035】
好適な例では、各突起13dは、図2及び図3(a)に示すように、有効発光領域V1の外側の領域V2に設けられていることが好ましい。これによれば、導光板13の有効発光領域V1より液晶表示パネル50に向けて光Lが照射された場合に、各突起13dがその光Lの進行を阻むことを防止できる。そのため、光Lの利用効率が低下することを防止できる。
【0036】
更に、好適な例では、各突起13dは、図2及び図3(a)に示すように、導光板13の外端面、例えば入光端面13cより内側に設けられていることが好ましい。これにより、上記した作用によって液晶表示パネル50及び導光板13の各中央部付近が相反する方向により撓み難くなる。その結果、液晶表示パネル100に対して大きな応力が作用することをより抑制又は緩和できる。
【0037】
更に、好適な例では、各突起13dは、図2及び図3(a)に示すように、FPC6と重ならない状態で第2の偏光板8に遮光テープ9を介して接合することが好ましい。これは、かかる構成を有する液晶装置に対して衝撃が加わった場合に、可とう性を有する素材にて形成されたFPC6の弾性力によって、各突起13dが第2の偏光板8から離隔する方向に動かされて各突起13dと第2の偏光板8との結合力が弱まり、その結果、上記した作用によって液晶表示パネル50及び導光板13の各中央部付近が相反する方向に撓み易くなってしまうからである。
【0038】
また、第1実施形態では、導光板13は、図3(a)に示すように、導光板13の入光端面13cには複数の光源14が適宜の間隔をおいて対向して配置されている。そして、導光板13の入光端面13c側であって、且つ各光源14の配列方向における当該各光源14の両側に対応する位置には、各光源14より発光された光Lを遮光しない非遮光領域A1〜A4が複数形成され、各突起13dは、複数の非遮光領域A1〜A4のうち非遮光領域A2及びA4に設けられている。これにより、光源14から発光された光Lが各突起13dによって遮光されることを防止できる。その結果、光源14から導光板13内に導入される光Lの量が低減することを防止できる。
【0039】
なお、これに限らず、本発明では、各突起13dは、複数の非遮光領域A1〜A4のうち少なくとも1つの領域に設けられていればよい。好適な例では、各突起13dは、複数の非遮光領域A1〜A4の全てに設けられていることが好ましい。これは、各突起13dの数が増えると、その分だけ、導光板13と第2の偏光板8との結合力が大きくなり、液晶装置100に衝撃が加わった場合に、液晶表示パネル50及び導光板13の各外周部を基点として、その両者の各中央部付近が相反する方向により撓み難くなるからである。
【0040】
また、本発明では、各突起13dは、複数の非遮光領域A1〜A4の範囲内において、その面積をできる限り大きくすることが好ましい。ここで、図3(b)は、図3(a)に対応する要部平面図であり、非遮光領域A2及びA3内において、各突起13dの面積をできる限り大きくした構成例を示す。
【0041】
この構成例では、各突起13dは、それぞれ非遮光領域A2及びA3に設けられ、当該各突起13dは、それぞれ非遮光領域A2及びA3の各面積の範囲内において、その面積ができる限り大きくなるように台形状の平面形状に形成されている。これにより、図3(a)の構成例と比較して、導光板13と第2の偏光板8との結合力をより大きくすることができる。その結果、液晶装置100に衝撃が加わった場合に、液晶表示パネル50及び導光板13の各外周部を基点として、その両者の各中央部付近が相反する方向により撓み難くなる。
【0042】
また、図3(b)に示す構成例において、導光板13と第2の偏光板8との結合力をより向上させるためには、各突起13dを、複数の非遮光領域A1〜A4の全てに設けることが好ましい。
【0043】
また、本発明では、上記した位置に設けられる各突起13dは、導光板13と異なる別途独立の部材により形成されていてもよい。この場合、導光板13と液晶表示パネル50に固定され又は取り付けられた第2の偏光板8とは各突起13dを介して間接的に接合(結合)される。ここで、各突起13dは、導光板13及び第2の偏光板8に対して接着要素によって接合される。
【0044】
(液晶表示パネルの応力抑制構造)
次に、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る液晶表示パネル50の応力抑制構造について説明する。
【0045】
ここで、比較例として、導光板の外周部と液晶表示パネルの外周部とが樹脂製のフレームを通じて間接的に結合された構造を備える液晶装置を想定すると、比較例では次のような課題が生じ得る。即ち、比較例では、導光板の外周部と液晶表示パネルの外周部とが樹脂製のフレームを通じて間接的に結合されている。このため、かかる液晶装置に対し落下等による衝撃が加わった場合、導光板及び液晶表示パネルの各外周部を支持しているフレームの部分を基点として、導光板及び液晶表示パネルの各中央部が相反する方向に盛り上るように撓み、つまり液晶表示パネル及び導光板とが一時的に貝の形状を形成するように撓み、そのために液晶表示パネルに対し大きな応力が作用してしまうといった課題がある。 そこで、第1実施形態では、導光板13の入光端面13c側の突出状の部分13dを、遮光テープ9を介して液晶表示パネル50に固定され又は取り付けられた第2の偏光板8に直接的に接合する。つまり、第1実施形態では、導光板13と液晶表示パネル50に取り付けられた第2の偏光板8とを遮光テープ9を介して直接的に結合する。
【0046】
これにより、この液晶装置100に対して落下等による衝撃が加わった場合に、上記の比較例と比較して、液晶表示パネル50及び導光板13の各外周部を基点として、液晶表示パネル50及び導光板13の各中央部付近が相反する方向に撓み難くなる。その結果、液晶装置100に対して大きな応力が作用することを抑制又は緩和できる。
【0047】
[第2実施形態]
(液晶装置の構成)
次に、図4及び図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る電気光学装置の一例としての液晶装置100aの構成について説明する。
【0048】
図4は、第2実施形態に係る液晶装置100aの分解斜視図を示す。図5は、図2の切断線B−B’に沿った液晶装置100aの組立て後の要部断面図を示す。
【0049】
第1実施形態に係る液晶装置100と、第2実施形態に係る液晶装置100aとを比較した場合、その両者は導光板の構成のみが異なり、それ以外は同様である。よって、以下では、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0050】
第2実施形態に係る液晶装置100aでは、導光板13xは、例えば上記した第1実施形態の導光板13と同一の素材にて形成され、本体部13a及び傾斜部13bを備えると共に、さらに第2の偏光板8と導光板13xとを直接的に接合するための突出状の部分13daを備える。突出状の部分13daは、導光板13xと一体的に形成(例えば、一体成形)されている。また、導光板13xに対して突出状の部分13daを複数設ける場合、導光板13xに対する各突出状の部分13daの設定位置及び形状等は、上記した導光板13に対する各突起13dの設定位置及び形状等と同様とすることができる。これにより、上記した第1実施形態と同様の各種の作用効果を得ることができる。
【0051】
(液晶表示パネルの応力抑制構造)
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る液晶表示パネル50の応力抑制構造について説明する。
【0052】
第2実施形態では、導光板13xの各突出状の部分13daを、遮光テープ9を介して液晶表示パネル50に固定され又は取り付けられた第2の偏光板8に直接的に接合する。つまり、第2実施形態では、導光板13xの各突出状の部分13daと液晶表示パネル50に取り付けられた第2の偏光板8とを遮光テープ9を介して直接的に結合する。
【0053】
これにより、この液晶装置100aに対して落下等による衝撃が加わった場合に、上記の比較例と比較して、液晶表示パネル50及び導光板13xの各外周部を基点として、液晶表示パネル50及び導光板13xの各中央部付近が相反する方向に撓み難くなる。その結果、液晶装置100aに対して大きな応力が作用することを抑制又は緩和できる。
【0054】
[第3実施形態]
次に、図6(a)を参照して、本発明の第3実施形態に係る液晶表示パネル50の応力抑制構造について説明する。なお、以下では、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。図6(a)は、図2に対応する、第3実施形態に係る液晶装置200の要部断面図を示す。
【0055】
第3実施形態と第1実施形態とを比較した場合、第1実施形態に係る液晶装置100では、導光板13の各突起13dは、遮光テープ9を介して、液晶表示パネル50に取り付けられた第2の偏光板8に接合されていたのに対し、第3実施形態に係る液晶装置200では、導光板13の各突起13dは、図6(a)に示すように、遮光テープ9を介して、液晶表示パネル50の一方の面、具体的には、第2の基板2の液晶層4側とは逆側の面に接合されている点が異なり、それ以外は同様である。かかる構造によれば、第1実施形態と比較して、導光板13と液晶表示パネル50とがより直接的に接合される。
【0056】
そのため、落下等によって液晶装置200に衝撃が加わった場合に、第1実施形態と比較して、液晶表示パネル50及び導光板13の各中央部付近が相反する方向により撓み難くなり、これによって液晶装置200に対して大きな応力が作用することをより抑制又は緩和できる。
【0057】
なお、第3実施形態において、各突起13dが、導光板13と異なる別途独立の部材により形成されている場合には、導光板13と液晶表示パネル50とは各突起13dを介して間接的に接合(結合)されることになる。この場合、各突起13dは、導光板13及び液晶表示パネル50に対して接着要素によって接合される。
【0058】
[第4実施形態]
次に、図6(b)を参照して、本発明の第4実施形態に係る液晶表示パネル50の応力抑制構造について説明する。なお、以下では、第2実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。図6(b)は、図5に対応する、第4実施形態に係る液晶装置200aの要部断面図を示す。
【0059】
第4実施形態に係る液晶装置200aでは、第2実施形態と同様の構成を有する導光板13xを有する。そして、導光板13xの突出状の部分13daは、図6(b)に示すように、遮光テープ9を介して、液晶表示パネル50の一方の面、具体的には、第2の基板2の液晶層4側とは逆側の面に直接的に接合されている。つまり、導光板13xと液晶表示パネル50とが直接的に結合される。
【0060】
そのため、落下等によって液晶装置200aに衝撃が加わった場合に、第1及び第3実施形態と比較して、液晶表示パネル50及び導光板13xの各中央部付近が相反する方向により撓み難くなり、これによって液晶装置200aに対して大きな応力が作用することをより抑制又は緩和できる。
【0061】
[第5実施形態]
次に、図7(a)及び(b)を参照して、本発明の第5実施形態に係る電気光学装置の一例としての液晶装置200bの構成、及び液晶表示パネル50の応力抑制構造について説明する。
【0062】
図7(a)は、図2に対応する、第5実施形態に係る液晶装置200bの要部断面図を示す。図7(b)は、複数の光源14及び導光板13yの傾斜部13b付近の要部平面図を示す。図7(b)において、各光源14から導光板13y内に向けて斜めに延びる破線は、光源14から導光板13yに向けて放射状に発光される光Lの外縁部分を示す。また、図7(b)において、一点鎖線にて囲まれる導光板13yの領域は有効発光領域V1を示し、破線にて囲まれる領域は光学シート20の領域を示す。
【0063】
第1実施形態に係る液晶装置100と、第5実施形態に係る液晶装置200bとを比較した場合、その両者は、導光板の形状、及び各突起の構成などが異なり、それ以外は同様である。よって、以下では、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0064】
第5実施形態に係る液晶装置200bは、導光板13yと各突起70などを備える。
【0065】
導光板13yは、例えば上記した導光板13xと同様の素材にて形成される。導光板13yは、本体部13a及び傾斜部13bを有するが、導光板13xに設けられる各突起13daは有しない。また、各突起70は、導光板13yとは異なる別途独立の部材にて形成されている。
【0066】
ここで、各突起70が、透光性を有する素材にて形成され、各光源14の発光側の各々に対応する位置に設けられている構成を想定する。この構成の場合、各光源14から発光された光Lは、各突起70を通じて光学シート20に導出又は出射されてしまい、光学シート20の光学特性に悪影響を及ぼす虞がある。
【0067】
そこで、第5実施形態では、各突起70の形状及び各突起70の導光板13yに対する設定位置を次のようにする。具体的には、各突起70は、各光源14からの光Lを遮光する遮光性部材(例えば黒色樹脂など)により形成する。そして、各突起70は、各光源14から発光された光Lを光学シート20側へ透過させるのを阻止する形状とし、導光板13yと液晶表示パネル50との間であって、有効発光領域V1の外側の領域V2に設ける。図7の構成例では、各突起70は、図7(b)に示すように、平面的に見て、各光源14から発光された光Lが光学シート20側へ導出されないように当該各光源14から発光された光Lを全て覆う平面形状(台形形状)とし、導光板13yにおいて有効発光領域V1の外側の領域V2に且つ各光源14の発光側に設けている。これによれば、遮光性を有する各突起70の存在により、各光源14から発光された光Lが光学シート20側へ透過させるのを阻止できる。よって、光学シート20の光学特性に悪影響を及ぼすことを防止でき、液晶装置200bの表示品位が低下することを防止できる。
【0068】
なお、この構成に限らず、本発明では、上記同様の目的を達成するために、各突起70は、図7(c)に示すように、有効発光領域V1の外側の領域V2であって、光学シート20と重ならない位置に且つ傾斜部13bと平面的に重なる位置に設けることとしてもよい。ここで、図7(c)は、図7(b)に対応する、複数の光源14及び導光板13yの傾斜部13b付近の要部平面図を示す。
【0069】
また、第5実施形態では、導光板13yと液晶表示パネル50に固定され又は取り付けられた第2の偏光板8とを各突起70を介して間接的に結合している。ここで、各突起70は、導光板13y及び第2の偏光板8に対して遮光テープ9等によって接合されている。 これにより、この液晶装置200bに対して落下等による衝撃が加わった場合に、上記の比較例と比較して、液晶表示パネル50及び導光板13yの各外周部を基点として、液晶表示パネル50及び導光板13yの各中央部付近が相反する方向に撓み難くなる。その結果、液晶装置200bに対して大きな応力が作用することを抑制又は緩和できる。
【0070】
なお、本発明では、この構成に限らず、導光板13yと液晶表示パネル50とを各突起70を介して間接的に結合してもよい。なお、この場合、各突起70は、導光板13y及び液晶表示パネル50に対して遮光テープ9等によって接合される。これにより、上記した第5実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0071】
[第6実施形態]
次に、図8(a)及び(b)を参照して、本発明の第6実施形態に係る電気光学装置の一例としての液晶装置200cの構成、及び液晶表示パネル50の応力抑制構造について説明する。
【0072】
図8(a)は、図2に対応する、第6実施形態に係る液晶装置200cの要部断面図を示す。図8(b)は、複数の光源14及び導光板13yの傾斜部13b付近の要部平面図を示す。図8(b)において、各光源14から導光板13y内に向けて斜めに延びる破線は、光源14から導光板13yに向けて放射状に発光される光Lの外縁部分を示す。また、図8(b)において、一点鎖線にて囲まれる導光板13yの領域は有効発光領域V1を示し、破線にて囲まれる領域は光学シート20の領域を示す。
【0073】
第1実施形態に係る液晶装置100と、第6実施形態に係る液晶装置200cとを比較した場合、その両者は、導光板の形状、及び各突起の構成などが異なり、それ以外は同様である。よって、以下では、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0074】
第6実施形態に係る液晶装置200cでは、上記した第5実施形態と同様の導光板13yと、各突起71などを備え、上記した第5実施形態と同様の目的を得る。
【0075】
各突起71は、例えば導光板13yと同様の素材にて形成され、導光板13yとは異なる別途独立の部材にて形成されている。各突起71は、導光板13yと液晶表示パネル50との間であって、有効発光領域V1の外側の領域V2に設けられている。また、各突起71と導光板13yとの境界面には光を反射する反射層72が設けられている。反射層72は、各光源14から発光された光Lを、光学シート20側へ導出させることなく導光板13y内に向けて反射させる位置に設けられる。好適な例では、反射層72は、例えば蒸着法などにより、導光板13yと対面する各突起71の面、及び各突起71と導光板13yとの境界面に位置する導光板13yの面の少なくとも一方に形成することとしてもよい。図8の構成例では、各突起71及び反射層72は、図8(b)に示すように、平面的に見て、各光源14から発光された光Lが光学シート20側へ導出されないように当該各光源14から発光された光Lを全て覆う平面形状(台形形状)とし、導光板13yにおいて有効発光領域V1の外側の領域V2に且つ各光源14の発光側に設けている。
【0076】
これにより、各光源14から反射層72に向けて発光された光Lの一部は反射層72にて反射され、導光板13yの内部へ戻される。よって、各光源14から発光された光Lが光学シート20側に向けて導出又は出射されることを防止できる。その結果、光学シート20の光学特性に悪影響を及ぼすことを防止でき、液晶装置200cの表示品位が低下することを防止できる。
【0077】
なお、この構成に限らず、本発明では、上記同様の目的を達成するために、各突起71及び反射層72は、図8(c)に示すように、有効発光領域V1の外側の領域V2であって、光学シート20と重ならない位置に且つ傾斜部13bと平面的に重なる位置に設けることとしてもよい。ここで、図8(c)は、図8(b)に対応する、複数の光源14及び導光板13yの傾斜部13b付近の要部平面図を示す。
【0078】
また、第6実施形態では、導光板13yと液晶表示パネル50に固定され又は取り付けられた第2の偏光板8とを各突起71及び反射層72を介して間接的に結合している。なお、各突起71は、例えば第2の偏光板8及び反射層72に対して接着要素等によって接合されていると共に、反射層72は、例えば導光板13yに対して接着要素等によって接合されている。これにより、この液晶装置200cに対して落下等による衝撃が加わった場合に、上記の比較例と比較して、液晶表示パネル50及び導光板13yの各外周部を基点として、液晶表示パネル50及び導光板13yの各中央部付近が相反する方向に撓み難くなる。その結果、液晶装置200cに対して大きな応力が作用することを抑制又は緩和できる。
【0079】
なお、本発明では、この構成に限らず、導光板13yと液晶表示パネル50とを各突起71及び反射層72を介して間接的に結合してもよい。これにより、上記した第6実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0080】
[電子機器]
次に、上記の第1乃至第6実施形態に係る液晶装置100、100a、200、200a、200b、又は200c(以下、代表して「液晶装置1000」と称する)を備える電子機器の具体例について図9を参照して説明する。
【0081】
まず、本発明に係る液晶装置1000を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図9(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る液晶装置1000を適用した表示部713とを備えている。
【0082】
続いて、本発明に係る液晶装置1000を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図9(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本発明に係る液晶装置1000を適用した表示部724を備える。
【0083】
なお、本発明に係る液晶装置1000を適用可能な電子機器としては、図9(a)に示したパーソナルコンピュータや図9(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶装置の分解斜視図。
【図2】図1の切断線A−A’に沿った液晶装置の組立て後の要部断面図。
【図3】第1実施形態に係る導光板の突起付近の各要部平面図。
【図4】第2実施形態に係る液晶装置の分解斜視図。
【図5】図4の切断線B−B’に沿った液晶装置の組立て後の要部断面図。
【図6】第3及び4実施形態に係る各液晶装置の要部断面図。
【図7】第5実施形態に係る液晶装置の要部断面図、導光板の突起付近の要部平面図。
【図8】第6実施形態に係る各液晶装置の要部断面図。
【図9】本発明の液晶装置を備える電子機器の斜視図。
【符号の説明】
【0085】
8 第2の偏光板、 9 遮光テープ、 13、13x、13y 導光板、 13a 本体部、 13b 傾斜部、 13c 入光端面、 13d、13da、70、71 突起、 14 光源、 50 液晶表示パネル、 100、100a、200、200a、200b、200c、1000 液晶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気光学パネル部と、
前記電気光学パネル部の一方の面側に配置された導光板と、を備え、
前記導光板は、接着要素を介して前記電気光学パネル部に直接的に又は間接的に接合されていることを特徴とする電気光学装置。
【請求項2】
前記導光板の面から前記電気光学パネル部に向けて突出する少なくとも1つの突起を有し、
前記少なくとも1つの突起は、前記接着要素を介して前記電気光学パネル部に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記導光板は、光源より発光された光を前記電気光学パネル部に向けて発光する有効発光領域を有し、
前記少なくとも1つの突起は、前記有効発光領域の外側の領域に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの突起は、前記導光板の外端面より内側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの突起は、前記導光板と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの突起は、前記導光板と異なる部材により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
【請求項7】
前記導光板の前記外端面には少なくとも1つの光源が対向配置されており、
前記電気光学パネル部と前記導光板との間であって、且つ前記少なくとも1つの突起より内側には光学シートが設けられており、
前記少なくとも1つの突起は、光を遮光する遮光性部材により形成され、且つ前記少なくとも1つの光源から発光された光を前記光学シート側へ透過させるのを阻止することを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
【請求項8】
前記導光板の前記外端面には少なくとも1つの光源が対向配置されており、
前記電気光学パネル部と前記導光板との間であって、且つ前記少なくとも1つの突起より内側には光学シートが設けられており、
前記少なくとも1つの突起と前記導光板との境界面には光を反射する反射層が設けられており、
前記反射層は、前記少なくとも1つの光源から発光された光を、前記光学シート側へ導出させることなく前記導光板内に向けて反射させることを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
【請求項9】
前記電気光学パネル部には電気光学パネルが含まれ、
前記電気光学パネル部は前記電気光学パネルであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電気光学装置。
【請求項10】
前記電気光学パネル部には偏光板が含まれ、
前記電気光学パネル部は前記偏光板であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電気光学装置。
【請求項11】
前記導光板の前記外端面には少なくとも1つの光源が対向配置されており、
前記少なくとも1つの突起は、前記導光板の前記外端面側であって、且つ前記少なくとも1つの光源より発光された光を遮光しない非遮光領域に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
【請求項12】
前記導光板の前記外端面には複数の光源が適宜の間隔をおいて対向配置されており、
前記導光板の前記外端面側であって、且つ前記光源の両側に対応する位置には、前記光源の各々より発光された光を遮光しない非遮光領域が複数形成されており、
前記少なくとも1つの突起は、複数の前記非遮光領域のうち少なくとも1つの領域に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−181090(P2009−181090A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−22427(P2008−22427)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(304053854)エプソンイメージングデバイス株式会社 (2,386)
【Fターム(参考)】