説明

電気泳動ディスプレイユニット

電気泳動ディスプレイユニット(1)は、一度だけデータ駆動回路構成(30)にデータ信号を効率的にクロッキングすることにより電力量を減少して駆動され、次いで、2つ又はそれ以上の異なるラインに2つ又はそれ以上の画素(11)にこのデータ信号を続いて供給する。これは、同じ列における画素(11)がシェーキングデータパルス(Sh、Sh)又はリセットデータパルス(R)のような同じデータパルスを必要とする場合になされる。その結果、時間が節約され、そのことはフレーム期間をより短くすることを可能にする。効率的なクロッキングがラインの群(70乃至72)の並列駆動と結合されるとき、更なる時間の節約がなされ、更なる短いフレーム期間が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気泳動ディスプレイユニットを有するディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイユニットを駆動するための方法及び電気泳動ディスプレイユニットを駆動するためのプロセッサプログラムプロダクトに関する。
【0002】
この種類のディスプレイ装置の例には、モニタ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話器及び電子ブック、電子新聞並びに電子雑誌がある。
【背景技術】
【0003】
従来技術の電気泳動ディスプレイユニットについては、国際公開第99/53373号パンフレットに記載されていて、その特許文献において、電子インクディスプレイは、2つの基板であって、透明であり且つ共通電極(又は、対向電極として知られている)を有する基板の一と、行列状に配列された画素電極を備えた他の基板とを有する。行電極と列電極との間の交差部分は画素に関連付けられる。画素は、共通電極の一部と画素電極との間に形成される。画素電極はトランジスタのドレインに結合され、そのトランジスタのソースは列電極又はデータ電極に結合され、そのトランジスタのゲートは行電極又は選択電極に結合される。このような、画素、トランジスタ及び行列電極の配列は共同してアクティブマトリクスを形成する。行ドライバ(選択ドライバ)は画素の行を選択するための選択信号又は行駆動信号を印加し、列ドライバ(データドライバ)は列電極及びトランジスタを介して選択された画素の行に駆動信号又はデータ信号を印加する。データ信号は、表示されるデータに対応し、選択信号と共に1つ又はそれ以上の画素を駆動するための駆動信号(の一部)を構成する。
【0004】
更に、電子インクが、画素電極と透明基板上に備えられている共通電極との間に備えられている。電子インクは約10乃至50μmの直径を有する複数のマイクロカプセルを有する。各々のマイクロカプセルは、流体中に浮遊している正に帯電した白色粒子と負に帯電した黒色粒子とを有する。正電圧が画素電極に印加されるとき、白色粒子は透明基板の方に方向付けられたマイクロカプセルの側に移動し、画素はビューアに視認可能になる。同時に、黒色粒子はマイクロカプセルの反対側の画素電極に移動し、ビューアからは見えないように隠される。画素電極に負電圧を印加することにより、黒色粒子は透明基板の方に方向付けられたマイクロカプセルの側の共通電極に移動し、画素はビューアにとって黒っぽく見える。同時に、白色粒子は、ビューアからは見えないように隠されたマイクロカプセルの反対側の画素電極の方に移動する。電圧が除去されるとき、ディスプレイユニットはもたらされた状態のまま維持され、双安定特性を示す。
【0005】
電気泳動ディスプレイユニットについての画素の履歴依存性を低減するために、プリセットデータ信号が、データ依存性信号が印加される前に印加される。それらのプリセットデータ信号は、2つの電極の1つにおけるある静的状態から電気泳動粒子を開放するに十分であるが、電気泳動粒子が電極の他の1つに到達するには小さ過ぎるエネルギーを表すデータパルスを有する。画素の履歴依存性の低減のために、同一データに対する光学応答は、画素の履歴に拘らず、実質的に等しい。基本的な機構について、ディスプレイ装置が所定の状態、例えば、黒色状態にスイッチングされた後に、電気泳動粒子はある静的状態になることにより説明される。白色状態への続くスイッチングがなされるとき、粒子の運動量は、それらの最初の速度が0に近いために小さい。これは、このような高い依存性を克服するために長いスイッチング時間をもたらす大きい画素の履歴依存性をもたらす。プリセットデータ信号の印加は、電気泳動粒子の運動量を増加させ、それ故、より短いスイッチング時間をもたらすその依存性を低減する。
【0006】
一度に全ての行において全ての画素を駆動する(次々に、各々の行を駆動することにより及び行毎に一度、全ての列を同時に駆動することにより)ために必要な時間インターバルはフレームと呼ばれる。フレーム毎に、画素を駆動するための各々のデータパルスは、行毎に、行を選択(駆動)するための行に行駆動信号(選択信号)を印加するための行駆動作用と、例えば、画素に、データ依存性信号のデータパルス又はプリセットデータ信号のデータパルスのようなデータパルスを印加するための列駆動作用とを必要とする。通常、後者は、行における画素全てについて同時になされる。
【0007】
画像を更新するとき、先ず、更に、プリセットデータパルスと呼ばれる、複数の、プリセットデータ信号のデータパルスが印加される。各々のプリセットデータパルスは1つのフレーム期間の持続時間を有する。第1プリセットデータパルスは、例えば、正の振幅を有し、第2プリセットデータパルスは負の振幅を、第3プリセットデータパルスは正の振幅を有する、等等である。そのような交互の振幅を有するプリセットデータパルスは画素により表示される階調を変化させない。
【0008】
1つ又はそれ以上の続くフレームの間に、データ依存性信号は、例えば、15個のフレーム期間に対して0、1、2個の持続時間を有するデータ依存性信号を伴って印加される。それにより、例えば、0個のフレーム期間の持続時間を有するデータ依存性信号は、画素が既にフルブラックを表示したことを前提とするフルブラックを表示する画素に対応する。特定の階調を表示する画素の場合、このような階調は、ゼロフレーム期間の持続時間を有するデータ依存性信号を伴って画素が駆動されるとき、換言すれば、ゼロ振幅を有する駆動データパルスを伴って駆動されるとき、変わらないまま保たれる。例えば、15個のフレーム期間の持続時間を有するデータ依存性信号は15個の駆動データパルスを有し、フルホワイトを表示する画素を結果としてもたらし、例えば、14個のフレーム期間の1つの持続時間を有するデータ依存性信号は、フルブラックとフルホワイトとの間の限定された数の階調の1つを表示する画素を結果としてもたらす。
【0009】
既知の電気泳動ディスプレイユニットは、比較的大きい電力量を必要とする電気泳動ディスプレイユニットの駆動のために、特に不利である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、特に、駆動が比較的小さい電力量を必要とする電気泳動ディスプレイユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は独立請求項により規定される。従属請求項は有利な実施形態を規定する。
【0012】
本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットは:
− 画素を有するラインを有する電気泳動ディスプレイパネル;
− 画素にデータ信号を印加するためのデータ駆動回路構成;及び
− 異なるラインにおける少なくとも2つの画素にデータ信号をデータ駆動回路構成に印加するための制御器;
を有する。
【0013】
異なる画素のラインにおける2つ又はそれ以上の画素に対してデータ駆動回路構成に1度だけ少なくとも1つのデータ信号をクロッキングすることにより、換言すれば、データ駆動回路構成に一度だけ少なくとも1つのデータ信号を印加し、次いで、異なる画素のラインにおける2つ又はそれ以上の画素に続いて同じデータ信号を印加することにより、エネルギーが節約される。更に、画素のラインについてのデータ信号が、2つ又はそれ以上の画素についてのデータ駆動回路構成に一度だけデータ信号を供給することにより、少なくとも一部において非同時にデータ駆動回路構成に供給されるとき、時間は有利な方式で節約される。データ駆動回路構成にデータ信号をロードするために必要な時間は、フレーム期間を減少させようと試みるときに主に制限される。それ故、本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットは、フレーム期間及びデータパルスを短くすることが可能である付加的有利点を有する。
【0014】
一実施形態においては、制御器は、データ駆動回路構成がラインにおける画素について所望されるデータ信号全てを供給するように適合され、それらのデータ信号は異なるラインに画素を供給する。その結果、異なる画素のラインのうちの第2のラインは、データ駆動回路構成に新しいデータ信号をロードされる必要なく、アドレス指定されることができ、それ故、多くのエネルギー及び時間を節約することができる。
【0015】
異なるラインは続くラインであることが可能である。
【0016】
本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットの一実施形態においては、制御器は、データ駆動回路構成が各々のラインにおける画素にデータ信号を供給するように適合されている。その結果、全体の列は一度だけロードされたデータ信号により駆動され、多くのエネルギー及び時間を節約することができる。
【0017】
本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットの一実施形態は、シェーキングデータパルス、1つ又はそれ以上のリセットデータパルス及び画素への1つ又はそれ以上の駆動データパルスを供給するように適合された制御器により規定される。シェーキングデータパルスは、例えば、上記のプリセットデータパルスに対応する。リセットデータパルスは、駆動データパルスについて固定開始ポイント(固定黒色又は固定白色)を規定することにより、電気泳動ディスプレイユニットの光学応答を更に改善するように駆動データパルスに先行する。代替として、リセットデータパルスは、駆動データパルスについてフレキシブルな開始ポイント(続く駆動データパルスにより規定される階調に依存し且つその階調に最も近いように選択される黒色又は白色)を規定することにより電気泳動ディスプレイユニットの光学応答を更に改善するように駆動データパルスに先行する。
【0018】
本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットの一実施形態は、少なくとも1つのシェーキングデータパルスを供給するようにデータ駆動回路構成に供給されるデータ信号により規定される。フレームにおける画素全てに対して通常同じであるシェーキングパルスのために、全てのラインについて、シェーキングパルスは、列毎に一度だけデータ駆動回路構成にクロッキングされることができる。画像の一部のみがシェーキングされる必要がある場合、この一部のみについて効率的なクロッキングがなされることが可能である。
【0019】
本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットの一実施形態は、リセットデータパルスを一度だけ供給するようにデータ駆動回路構成に供給されるデータ信号により規定される。リセットパルスがフレームにおける全ての画素について同じである場合、全てのラインに対して、リセットパルスは、列毎に一度だけデータ駆動回路構成にクロッキングされることができる。一部の画像のみがリセットされる必要がある場合、効率的なクロッキングはその一部のみに対してなされることが可能である。
【0020】
本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットの一実施形態は、駆動データパルスを一度だけ供給するようにデータ駆動回路構成に供給されるデータ信号により規定される。画像(の一部)が異なるラインについて少なくとも1つの列において同一の駆動データパルスを必要とする(例えば、ピクチャ−イン−ピクチャにおける場合のような)場合、列毎に、駆動データパルスは一度だけデータ駆動回路にクロッキングされることができる。
【0021】
本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットの一実施形態は、ライン駆動回路構成であって:
− 電気泳動ディスプレイユニットのラインの第1群を駆動する制御器からもたらされる第1駆動信号に応答する第1ラインドライバ;及び
− 電気泳動ディスプレイユニットのラインの第2群を駆動する制御器からもたらされる第2駆動信号に応答する第2ラインドライバ;
を有し、
制御器は、少なくともフレームのデータ非依存性部分の間に、第1群のライン及び第2群のラインを並列に駆動するように、第1ドライバ及び第2ドライバを制御するように適合されている、ライン駆動回路構成を更に有することにより規定される。
【0022】
ラインの群を並列に駆動するフレームの少なくともデータ非依存性部分の間に、制御器によりラインの群(通常は、行)を各々駆動する少なくとも2つのラインドライバを導入することにより、駆動の効率は更に改善された。並列駆動することは、第1群の1つ又はそれ以上のライン及び第2群の1つ又はそれ以上のラインが同時に駆動され、それにより、フレーム期間のデータ非依存性部分の間に、データ非依存性信号が関連ラインに供給される。フレーム期間のデータ非依存性部分は、例えば、ピクチャ−イン−ピクチャの状態で、1つ又はそれ以上のフレームのデータ非依存性部分と対応するか又は、全体のデータ非依存性フレームと対応する。フレームのデータ依存性部分の間、制御器は、並列にラインの群を駆動しない(第1に、第1群のライン全てが、例えば、次々と駆動され、第2に、第2群のライン全てが、例えば、次々と駆動される、等)。
【0023】
本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットの一実施形態は、少なくともフレームのデータ非依存性部分の間に共通データを有するラインの第1群及び第2群を駆動し、少なくともフレームのデータ依存性部分の間に特定のデータを有するラインの第1群及び第2群を駆動する制御器により規定される。共通データを有する少なくともデータ非依存性部分の間にラインの第1群及び第2群を駆動すること(第1群の1つ又はそれ以上のラインの画素及び第2群の1つ又はそれ以上のラインの画素は等しいデータにより駆動されることを意味する)により、各々の2つの(又はそれ以上の)ラインは同じ情報により駆動される。特定のデータを有する少なくともデータ依存性部分の間にラインの第1群及び第2群を駆動すること(他のラインの画素に供給される(ようになっている)データに等しい又はそのデータと異なる特定のデータにより各々の群の各々のラインの画素が一意に駆動されることを意味する)により、各々のラインは一意の情報により駆動される。
【0024】
請求項8に記載のディスプレイ装置は電子ブックであることが可能である一方、情報を記憶するための記憶媒体は、メモリスティック、集積回路、光ディスク又は磁気ディスク又は例えばディスプレイユニットに表示されるようになっているブックのコンテンツを記憶するための他の記憶装置等のメモリであることが可能である。
【0025】
本発明に従った方法及び本発明に従ったプロセッサプログラムプロダクトの実施形態は本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットの実施形態に対応する。
【0026】
本発明は、特に、データ駆動回路構成に繰り返して同一のデータ信号をクロッキングすることが相対的に非効率であるという洞察に基づいていて、そして、特に、それらの同一のデータ信号は一度だけデータ駆動回路構成に供給される必要があるという基本概念に基づいている。
【0027】
本発明は、特に、駆動が比較的小さい電力量を必要とする電気泳動ディスプレイユニットに備わっている問題を解決し、そして、特に、エネルギー及び時間を節約し、駆動が非常に効率的であること優位性を有する。
【0028】
本発明の上記の及び他の特徴について、以下に詳述する実施形態に関連して明らかになり、理解することができるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図1に示す電気泳動ディスプレイユニットの画素11は、ベース基板2と、例えば、ポリエチレンより成る2つの透明基板3、4間に備えられた電子インクを有する電気泳動フィルム(ベース基板2上に積層形成されている)とを有する。基板の一3は透明な画素電極5を備え、他の基板4は透明な共通電極6を備えている。電子インクは、直径が約10乃至50μmの複数のマイクロカプセル7を有する。各々のマイクロカプセル7は、流体10中に浮遊している正に帯電した白色粒子8と負に帯電した黒色粒子9とを有する。静電圧が画素電極に印加されるとき、白色粒子8は共通電極6に方向付けられたマイクロカプセル7の側に移動し、画素はビューアに視認できるようになる。同時に、黒色粒子9はマイクロカプセル7の反対側に移動し、それらはビューアからは隠れていて見えない。画素電極5に負電圧を印加することにより、黒色粒子9は共通電極6の方に方向付けられたマイクロカプセル7の側に移動し、画素はビューア(図示せず)には黒っぽく見える。電圧が取り除かれるとき、粒子8、9はもたらされた状態を維持し、ディスプレイは双安定特性を示し、実質的に電力消費はない。代替のシステムにおいては、同じ基板において位置付けられることが可能である電極により駆動される粒子は面内方向に移動することが可能である。
【0030】
図2に示す電気泳動ディスプレイユニット1は、ライン又は行又は選択電極41、42、43と列又はデータ電極31、32、33とが交差する領域にある画素11のマトリクスを有するディスプレイパネル80を有する。それらの画素11は全て、共通電極6に結合され、各々の画素11はそれ自体の画素電極5に結合されている。電気泳動ディスプレイユニット1は、行電極41、42、43に結合されたライン駆動回路構成40(ライン又は行又は選択ドライバ)と、列電極31、32、33に結合されたデータ駆動回路構成30(列又はデータドライバ)とを有し、画素11毎にアクティブスイッチング要素12を有する。電気泳動ディスプレイユニット1は、それらのアクティブスイッチング要素12(この実施例においては、(薄膜)トランジスタ)により駆動される。ライン駆動回路構成40は、行電極41、42、43を連続的に選択する一方、データ駆動回路構成30は、列電極31、32、33にデータ信号を供給する。好適には、制御器20は、先ず、入力21により到達する入力データを処理し、次いで、データ信号を生成する。データ駆動回路構成30とライン駆動回路構成40との間の相互クロッキングは駆動ライン23及び24により行われる。ライン駆動回路構成40からの選択信号は、ドレイン電極が画素電極5に電気的に結合されて、ゲート電極が行電極41、42、43に電気的に結合されていて、そしてソース電極が列電極31、32、33に結合されているトランジスタ12により画素電極5を選択する。列電極31、32、33に存在するデータ信号は、トランジスタ12のドレイン電極に結合されている画素11の画素電極5に同時に送られる。トランジスタに代えて、他のスイッチング要素であって、例えば、ダイオード、MIM等を用いることができる。データ信号及び選択信号は共に駆動信号(の一部)を構成する。
【0031】
プロセッサ20、データ駆動回路構成30及びライン駆動回路構成40は共に、駆動回路ユニット20、30、40を構成する。
【0032】
この駆動回路ユニット20、30、40は1つ又はそれ以上の集積回路により構成されることが可能である、電子ユニットにおける他の構成要素と更に結合されることが可能である。
【0033】
入力21により受信可能である画像情報のような入力データは制御器20により処理される。更に、制御器20は、新しい画像に関する新しい画像情報の到達を検出し、それに応じて、受信された画像情報の処理を開始する。この画像情報の処理は、新しい画像情報のローディング、制御器20のメモリに記憶されている前の画像と新しい画像の比較、温度センサとのインタラクション、駆動波形のルックアップテーブルを有するメモリのアクセス等を有することが可能である。最終的に、制御器20は、このような画像情報の処理が準備されたときを検出する。
【0034】
次いで、制御器20は、駆動ライン23によりデータ駆動回路構成30に供給されるデータ信号を生成し、駆動ライン24により行ドライバ40に供給される選択信号を生成する。それらのデータ信号は、全ての画素11について同じであるデータ非依存性信号と、画素11毎に変化する又は変化しないことが可能であるデータ依存性信号とを有する。データ非依存性信号は、1つ又はそれ以上のデータパルス及び1つ又はそれ以上の駆動データパルスを有するデータ依存性信号を有するプリセットデータパルスを構成するシェーキングデータパルスを有する。それのシェーキングデータパルスは、2つの電極5、6の一における静止状態から電気泳動粒子8、9を開放するに十分であるが、粒子8、9が電極5、6の他の一に到達するようにするには小さ過ぎるエネルギーを示すパルスを有する。履歴依存性が低いために、同一データへの光学応答は、画素11の履歴に拘らず、実質的に等しい。それ故、シェーキングデータパルスは、電気泳動ディスプレイユニットの光学応答の画素11の履歴依存性を低減する。リセットデータパルスは、駆動データパルスについてフレキシブルな開始ポイントを規定することにより、光学応答を更に改善するように駆動データパルスに先行する。この開始ポイントは、後続する駆動データパルスにより規定される階調値に依存して及びその階調値に最も近いように選択される黒色レベル又は白色レベルであることが可能である。代替として、リセットデータパルスはデータ非依存性信号の一部を構成することが可能であり、駆動データパルスについて固定された開始ポイントを規定することにより、電気泳動ディスプレイユニットの光学応答を更に改善するように駆動データパルスを先行することが可能である。
【0035】
図3においては、時間tの関数としての画素11に印加される電圧を表す波形が電気泳動ディスプレイユニット1を駆動するためのものとして示されている。この波形は、データ駆動回路構成30により供給されるデータ信号を用いて生成される。その波形は、1つ又はそれ以上のリセットデータパルスRにより後続される第1シェーキングデータパルスShと、第2シェーキングデータパルスShと、1つ又はそれ以上の駆動データパルスDrとを有する。例えば、16個の異なる波形が、例えば、制御器20に結合され及び/又はその制御器の一部を構成するメモリ、例えば、ルックアップテーブルメモリに記憶される。入力21により受信されるデータに応じて、制御器20は画素11について波形を選択し、対応する画素11に対応する駆動回路構成30、40により及びトランジスタ12により対応する選択信号及びデータ信号を供給する。
【0036】
フレーム期間は、電気泳動ディスプレイユニット1における画素11全てを一度駆動する(次々に各々の行を駆動することにより及び行毎に同時に一度列全てを駆動することにより)ために用いられる時間インターバルに対応する。フレームの間に画素11にデータ依存性信号又はデータ非依存性信号を供給するために、データ駆動回路構成30は、行における画素全てがそれらのデータ依存性信号又はデータ非依存性信号を同時に受ける制御器20によりそのような方式で制御される。これは、行が次々に選択される(選択された行におけるトランジスタ全てが導通状態になる)ような方式でライン駆動回路構成40を制御する制御器20を用いて、行毎に行われる。データ非依存性信号の場合、2つ以上の行が同時に選択される。
【0037】
フレームの第1集合の間、第1シェーキングパルスSh及び第2シェーキングパルスShが、1つのフレーム期間の持続時間を有する各々のシェーキングデータパルスにより画素11に供給される。開始のシェーキングデータパルスは、例えば、正の振幅を有し、次のシェーキングデータパルスは負の振幅を有し、続くシェーキングデータパルスは正の振幅を有する、等等である。それ故、それらの交互のシェーキングデータパルスは、フレーム期間が比較的短い限り、画素11により表示される階調値を変えない。
【0038】
下で説明するように、1つ又はそれ以上のフレーム期間を有するフレームの第2集合の間、リセットデータパルスRの組み合わせが供給される。1つ又はそれ以上のフレーム期間を有するフレームの第3集合の間、駆動データパルスDrの組み合わせが、ゼロフレーム期間の持続時間を有し且つ実際にはゼロ振幅を有するパルスであるか又は、例えば、15個のフレーム期間に対して1つ、2つの持続時間を有する駆動データパルスの組み合わせと共に供給される。それにより、ゼロフレーム期間の持続時間を有する駆動データパルスDrはフルブラックを表示する画素11と対応する(既にフルブラックを表示した画素11の場合;特定の階調値を表示する場合、この階調値は、ゼロフレーム期間の持続時間を有する駆動データパルスにより駆動されるとき、換言すれば、ゼロ振幅を有するデータパルスにより駆動されるとき、更新されないまま維持される)。15個のフレーム期間の持続時間を有する駆動データパルスDrの組み合わせは15個の続くパルスを有し、例えば、フルホワイトを表示する画素11と対応し、14個のフレーム期間の1つの持続時間を有する駆動データパルスDrの組み合わせは、14個の続くデータパルスに1つを有し、例えば、フルブラックとフルホワイトとの間の階調値の限定された数のうち1つを表示する画素11に対応する。
【0039】
リセットデータパルスRは、駆動データパルスDrについて固定された開始ポイント(固定された黒色又は固定された白色)を規定することにより、電気泳動ディスプレイユニット1の光学応答を更に改善するように駆動データパルスを先行する。代替として、リセットデータパルスRは、駆動データパルスDrについてフレキシブルな開始ポイント(続く駆動データパルスにより規定されるようになっている階調値に依存してその階調値に最も近いように選択される黒色又は白色)を規定することにより、電気泳動ディスプレイユニットの光学応答を更に改善するように駆動データパルスDrを先行する。
【0040】
同じシェーキング/リセット/駆動データパルスが同じ列における2つ又はそれ以上の続く画素11に供給される必要がある場合、各々の選択された行について、このデータパルスはデータ駆動回路構成30にクロッキングされる。2つ又はそれ以上の続く画素11の最初の画素について、第1データパルスがデータ駆動回路構成30にクロッキングされ、2つ又はそれ以上の続く画素11の第2の画素について、第2の同一のデータパルスがデータ駆動回路構成30にクロッキングされる。換言すれば、データ駆動回路構成30におけるその場合、第1データパルスは同一の第2データパルスにより置き換えられる。下記のように、本発明に従って、この置き換えのために必要な電力を回避することができる。
【0041】
図4は、駆動ライン23によりデータ駆動回路構成にクロッキングされた本発明に従った、下部のグラフのデータ信号V23と上部のグラフの従来技術のデータ信号V23とを示している。上部のグラフの従来技術におけるデータ信号V23は複数のシェーキング/リセット/駆動データパルスDP、DP、DP等を有し、それら3つが図示されている。従来技術によると、例えば、第1行の第1画素11について規定されたデータパルスDPは、データ駆動回路構成30にクロッキングされ、次いで、データ電極31により第1行の第1画素11に読み出される及び/又は供給される。次いで、例えば、第2行の第1画素11について決められているデータパルスDPはデータ駆動回路構成30にクロッキングされ、そのデータパルスDPはデータ駆動回路構成30においてデータパルスDPと置き換えられ、次いで、例えば、データ電極31により第2行の第1画素11に読み出される及び/又は供給される。次いで、例えば、第3行の第1画素11について決められているデータパルスDPはデータ駆動回路構成30にクロッキングされ、そのデータパルスDPはデータ駆動回路構成30においてデータパルスDPと置き換えられ、次いで、例えば、データ電極31により第3行の第1画素11に読み出される及び/又は供給される、等である。データパルスDP、DP、DPが同じ振幅及び幅を有する場合、それ故、同一のデータパルスである場合、この置き換えは非効率である。
【0042】
下部のグラフにおける本発明に従ったデータ信号V23は1つのシェーキング/リセット/駆動データパルスDPを有する。データパルスDPは、例えば、第1、第2及び第3等の行における第1画素11について決められていて、データ駆動回路構成30にクロッキングされ、次いで、データ電極31により第1行における第1画素に読み出され及び供給され、次いで、データ電極31により第2行における第1画素に読み出され及び供給され、次いで、データ電極31により第3行における第1画素に読み出され及び供給される、等である。データパルスDPはデータ駆動回路構成30に一度だけクロッキングされ、2回以上読み出され及び/又は同じ列における続く画素に供給されるため、多くのエネルギーが節約できる。
【0043】
画素11のラインに対してデータパルスは、例えば、2列又は4列のような限定された数の列について続いて又は並列にデータ駆動回路構成に供給されるため、2つ又はそれ以上の続く画素11のラインにおける2つ又はそれ以上の画素11に対してデータ駆動回路構成に一度だけ少なくとも1つのデータ信号を供給することにより時間が節約される。データ駆動回路構成30にデータ信号をロードするために必要な時間は、フレーム期間を減少させるように試みるときの主な制限である。本発明に従った電気泳動ディスプレイユニット1は、フレーム期間及びデータパルスをより短くなることを可能にする。
【0044】
簡略化のために、図4は、同じ列における2つ又はそれ以上の画素11についてデータ駆動回路構成30にクロッキングされ、同じデータ電極31によりそれらの2つ又はそれ以上の画素11に供給されるデータパルスDPのみを示している。実際には、画素11のラインに対して、データパルス全ては、この画素のラインにおける画素全てのためのデータ駆動回路構成30に供給される必要がある。それ故、同じ駆動ライン23により供給される全てのデータパルスの場合、図4においては、データパルスDPに代えて、列の数に等しいデータパルスの数を有する、続くデータパルスの数が存在する必要がある。
【0045】
図5は、メイン列ドライバ30(図2におけるデータ駆動回路構成に対応する)とメイン行ドライバ40(図2における駆動回路構成に対応する)とを有する本発明に従った電気泳動ディスプレイユニット1の実施形態を示している。メイン列ドライバ30は、第1列ドライバ50、第2列ドライバ51及び第3列ドライバ52を有し、それらのドライバは駆動ライン23を介して第1駆動信号を受ける。メイン行ドライバ40は、第1行ドライバ60、第2行ドライバ61及び第3行ドライバ62を有し、それらのドライバは駆動ライン24を介して第2駆動信号を受ける。電気泳動ディスプレイユニット1は、第1行ドライバ60により駆動される第1のライン群70と、第2行ドライバ61により駆動される第2のライン群71と、第3行ドライバ62により駆動される第3のライン群72とに分割される。それらの群70乃至72の各々の一は複数の画素11を有するラインを有する。
【0046】
データ非依存性信号が供給される1つ又はそれ以上のデータ非依存性フレーム(の一部)の間、ラインの群70乃至72は並列の状態で駆動される(第1群70の1つ又はそれ以上のライン、第2群71の1つ又はそれ以上のライン及び第3群72の1つ又はそれ以上のラインが同時に駆動されることを意味する)。データ非依存性フレーム(の一部)の間の組み合わされた駆動の結果、駆動の効率は向上した。データ依存性信号が供給される1つ又はそれ以上のデータ依存性フレーム(の一部)の間、ラインの群70乃至72は並列の状態で駆動されない(第1に第1群70のライン全てが次々に駆動され、第2に第2群71のライン全てが駆動され、そして第3に第3群72のライン全てが駆動されることを意味する)。少なくとも1つのデータ非依存性フレーム(の一部)の間に並列にラインの群70乃至72を駆動することにより、このフレームの(一部の)間にラインを駆動するために用いられる時間は少ない。その結果、このフレームについて、フレームレートは増加し、画像更新周期のフレーム全てに対して、例えば、一部のフレームが主にデータ非依存性部分を有し、他のフレームが主にデータ依存性部分を有する場合、平均フレームレートは増加する。増加した(平均)フレームレートは、その結果として、フリッカを減少させる。
【0047】
データ駆動回路構成30へのデータ信号の信号クロッキングと、データ駆動回路構成30から二重に又はそれ以上にデータ信号の読み出しとを組み合わせて、図4に示すように、ラインの群70乃至72の並列駆動は、更に時間を節約し、フレーム期間及びデータパルスが更に短くなることを可能にする。
【0048】
1つ又はそれ以上のデータ非依存性フレームの(一部の)間に、ラインの群70乃至72は共通データにより駆動され(1つ又はそれ以上の第1群70のライン、1つ又はそれ以上の第2群71のライン及び1つ又はそれ以上の第3群72のラインは等しいデータにより、即ち、同じデータ非依存性信号を受けるそれらのラインにおける画素11により
駆動されることを意味する)、その場合、各々の3つの(又は、それ以上の)ラインは同じ情報により駆動される。1つ又はそれ以上のデータ依存性フレームの間に、ラインの群70乃至72は特定のデータにより駆動され(各々の群70乃至72の各々のラインは、他のラインにおける画素11と比べて同じである可能性があるが通常は異なるデータ依存性信号を受ける各々のラインにおける画素により、他のラインに供給されるデータに等しい可能性があるが通常はそのデータと異なる特定のデータにより一意に駆動されることを意味する)、その場合、各々のラインは一意の情報により駆動される。
【0049】
勿論、1つ又はそれ以上のフレームの間に、水平方向のライン(行)の群の並列駆動について説明した上記段落の場合、垂直方向のライン(列)の群は同様に、並列駆動されることができ、本発明は、1つ又はそれ以上のフレームの(一部の)間に並列の状態で駆動される水平方向のライン(行)の群に限定されるものではない。しかしながら、水平方向のライン(行)の群の並列駆動は、導通状態にある行の画素11の画素電極5に全てのトランジスタを結合するようにした画素11の行を駆動するとき、各々の行ドライバ60乃至62のために、特に有利であり、その後、それらのトランジスタは個別に及び/又は続けてスイッチングされる必要なく、列ドライバ50乃至52は導通状態のトランジスタ12によりこの行においける画素11にデータを同時に供給することができる。それ故、最小数のスイッチング動作のみが必要である。
【0050】
好適には、電気泳動ディスプレイユニット11のフレームレートを増加させるために、データ非依存性信号(例えば、シェーキングパルス及び、アプリケーションに応じては、リセットパルス等のような)に対して、ラインの群70乃至72は並列状態で共通データにより駆動されることが必要である。データ依存性信号(例えば、駆動パルス等のような)に対して、ラインの群70乃至72は並列状態では駆動されず、特定のデータにより駆動される。それは、特に、行ドライバ60乃至62が並列状態で駆動される場合、好ましい。例えば、2つの行ドライバを並列状態で駆動することにより、フレームレートが半分になることが可能である。それらの例示としての短いフレーム期間は、特に、シェーキングパルスに対して有利である。
【0051】
駆動ライン23(24)が別個の3つの駆動ラインである場合、それらの3つの別個の駆動ラインは制御器20に直接に結合されるか又は、それらは、例えば、マルチプレクサにより制御器20に間接に結合される。必要な駆動、それ故、並列状態の又はそうではない駆動に応じて、制御器は、適切なデータ信号が光学マルチプレクサ(図示せず)及び対応する画素(11)に対するデータ駆動回路構成に供給されることを確実にする。並列駆動のような、データ信号が画素(11)にどのように供給されるか、又はそのラインが並列状態で駆動されるようになっているかに関する情報は、駆動ライン23、24により送られる駆動信号に含まれることが可能である。代替として、1つ又はそれ以上の個別のラインは、制御器20、データ駆動回路構成30、行ドライバ40及び/又はマルチプレクサの間で用いられることが可能である。駆動ライン23、24それぞれの場合、それらの各々は1つの物理的接続から成り、更に、情報は駆動信号のどの部分がどのドライバ50乃至52、60乃至62それぞれにより処理される必要があるかを示すために制御器20により与えられるようになっている。
【0052】
2つの列ドライバ50乃至52及び1つの行ドライバ60、又は1つの列ドライバ及び2つの行ドライバ60、61が最低限存在する。画素11の列と同数の列ドライバが、そして、画素11の行と同数の行ドライバが最大限存在する。
【0053】
制御器20は、例えば、等しい又は等しくない少なくとも2つの続くラインにおける少なくとも2つの画素11に供給されるデータ信号に関する情報及び/又は幾つかのラインに対して一度又はライン毎にクロッキングされる必要があるデータ信号に関する情報を記憶するためのルックアップテーブルメモリのようなメモリ(図示せず)に結合されている。
【0054】
上記の実施形態は本発明を限定するものではなく、例示であり、当業者は、同時提出の特許請求の範囲における範囲から逸脱することなく多くの代替の実施形態をデザインすることが可能であることに留意する必要がある。表現“を有する”及びその派生表現を使用することにより、請求項に記載されている要素又は段階の存在を排除されるものではない。要素の単数表現はそのような要素の複数の存在を排除するものではない。本発明は、幾つかの個別の要素を有するハードウェアにより及び適切にプログラムされたコンピュータにより実施されることが可能である。幾つかの手段列挙している装置請求項においては、それらの手段の幾つかは全く同一のハードウェアのアイテムにより実施されることが可能である。特定の手段が互いに異なる従属請求項に列挙されているということのみがそれらの手段の組み合わせが有利に用いられないことを表すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】画素の断面図である。
【図2】電気泳動ディスプレイユニットを示す図である。
【図3】電気泳動ディスプレイユニットを駆動するための波形を示す図である。
【図4】従来技術のデータ信号とデータ駆動回路構成にクロッキングするようになっている本発明に従ったデータ信号とを示す図である。
【図5】本発明に従った電気泳動ディスプレイユニットの実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気泳動ディスプレイユニットであって:
画素を有するラインを有する電気泳動ディスプレイパネル;
前記画素にデータ信号を供給するためのデータ駆動回路構成;及び
前記データ駆動回路構成が異なるラインにおける少なくとも2つの画素にデータ信号を供給するようにする制御器;
を有することを特徴とする電気泳動ディスプレイユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の電気泳動ディスプレイユニットであって、前記制御器は。前記駆動回路構成がラインにおける前記画素について決められたデータ信号全てを与えるように適合されていて、それらのデータ信号は前記の異なるラインにおける前記画素に供給される、ことを特徴とする電気泳動ディスプレイユニット。
【請求項3】
請求項1に記載の電気泳動ディスプレイユニットであって、前記の異なるラインは続くラインである、ことを特徴とする電気泳動ディスプレイユニット。
【請求項4】
請求項1に記載の電気泳動ディスプレイユニットであって、前記制御器は、前記データ駆動回路構成が前記ラインの各々における画素に前記データ信号を与えるように適合されている、ことを特徴とする電気泳動ディスプレイユニット。
【請求項5】
請求項1に記載の電気泳動ディスプレイユニットであって、前記制御器は:
シェーキングデータパルス;
1つ又はそれ以上のリセットデータパルス;及び
1つ又はそれ以上の駆動データパルス;
を前記画素に与えるように適合され、前記データ信号は1つ又はそれ以上の前記データパルスを表す;
ことを特徴とする電気泳動ディスプレイユニット。
【請求項6】
請求項1に記載の電気泳動ディスプレイユニットであって、ライン駆動回路構成であって:
前記制御器からもたらされる第1駆動信号に応じて前記電気泳動ディスプレイユニットのラインの第1群を駆動するための第1ラインドライバ;並びに
前記制御器からもたらされる第2駆動信号に応じて前記電気泳動ディスプレイユニットのラインの第2群を駆動するための第2ラインドライバ;
を有するライン駆動回路構成を有する、電気泳動ディスプレイユニットであり、
前記制御器は、少なくともフレームのデータ非依存性部分の間に、前記第1群のライン及び前記第2群のラインを並列に駆動するために前記第1ラインドライバ及び前記第2ラインドライバを制御するように適合されている;
ことを特徴とする電気泳動ディスプレイユニット。
【請求項7】
請求項6に記載の電気泳動ディスプレイユニットであって、前記制御器は、少なくともフレームのデータ非依存性部分の間に共通データを有するラインの前記第1群及び前記第2群を駆動し、少なくともフレームのデータ依存性部分の間に特定データを有するラインの前記第1群及び前記第2群を駆動する、ことを特徴とする電気泳動ディスプレイユニット。
【請求項8】
請求項1に記載の電気泳動ディスプレイユニットを有するディスプレイ装置であって、表示されるべき情報を記憶するための記憶媒体を有することを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項9】
画素を有するラインを有する電気泳動ディスプレイパネルを有する電気泳動ディスプレイユニットを駆動するための方法であって:
異なるラインにおける少なくとも2つの画素にデータ信号を供給する段階;
を有することを特徴とする方法。
【請求項10】
画素を有するラインを有する電気泳動ディスプレイパネルを有する電気泳動ディスプレイユニットを駆動するためのプロセッサプログラムであって:
異なるラインにおける少なくとも2つの画素にデータ信号を供給する;
機能を有することを特徴とするプロセッサプログラム。
【請求項11】
電気泳動ディスプレイパネルを駆動するための駆動回路ユニットであって:
画素を有するラインであって、前記駆動回路ユニットは前記画素にデータ信号を供給するためのデータ駆動回路構成を有する、画素を有するライン;及び
前記データ駆動回路構成が異なるラインにおける少なくとも2つの画素にデータ信号を供給するようにするための制御器;
を有する、ことを特徴とする駆動回路ユニット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2007−505349(P2007−505349A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525978(P2006−525978)
【出願日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051673
【国際公開番号】WO2005/024771
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(501344315)コニンクリユケ フィリップス エレクトロニクス エヌ.ブイ. (174)
【Fターム(参考)】