説明

電気温水器

【課題】ヒータを挿抜自在に保持するヒータホルダを備え、信頼性の高いものを比較的低い製造コストで作製することが容易な電気温水器を得ること。
【解決手段】貯湯タンク10と、貯湯タンク内に配置されて貯湯タンク内の水を加熱するヒータ40と、ヒータを挿抜自在に保持して貯湯タンクの外側から該貯湯タンクに取り付けられるヒータホルダ50とを備えた電気温水器を構成するにあたり、ヒータホルダを耐食材料製の内側ホルダ51と高強度材料製の外側ホルダ55とに分け、これら内側ホルダと外側ホルダとを連結具61により一体化して貯湯タンクに着脱自在に装着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯湯タンク内にヒータが取り付けられた電気温水器に関する。
【背景技術】
【0002】
湯を貯湯タンクに一旦貯留して、該貯湯タンクから給湯管路を介して所望箇所に給湯する貯湯式給湯機の1つに、ヒータを貯湯タンク内に配置して該ヒータにより貯湯タンク内の水を湯に沸き上げる電気温水器がある。この電気温水器では、従来、取付板にヒータの一端側をロウ付けまたは溶接した後、ヒータの他端側をタンク内に挿入した状態で当該取付板を貯湯タンクに固定していたが、製造工程の簡略化やヒータないし取付板の交換時の作業性を向上させるために、ヒータを取付板(ヒータホルダ)に挿抜自在に固定した電気温水器も開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、貯湯タンク内の水を加熱する発熱体(ヒータ)と、該ヒータを貯湯タンクに取り付けるための鋳物製またはプラスチック製の取付板(ヒータホルダ)とを備え、取付板に形成した貫通穴にヒータの一端側を挿通させてネジ止めすることによりヒータを取付板に挿抜自在に固定した電気温水器が記載されている。この電気温水器では、取付板にヒータをネジ止めするので、ロウ付けや溶接する場合に比べて製造工程が簡略化される。また、ヒータないし取付板を交換する際に要する手間が軽減されるので作業性が向上する。
【0004】
【特許文献1】特開2006−46835号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
貯湯タンク内にヒータを配置するために用いられる取付板の貯湯タンク側の面は、貯湯タンク内の湯水に接触する。湯が貯留されているときの貯湯タンク内の水圧は比較的高いので、信頼性の高い電気温水器を得るうえからは、比較的高温の湯に接触しても腐食しにくい耐食性と、比較的高い水圧がかかっても変形ないし破損しない高強度性とを兼ね備えた取付板を使用する必要がある。特許文献1に記載された電気温水器では、鋳物製またはプラスチック製の取付板を使用しているが、鋳物製の取付板はハンドリング性が比較的低い。また、プラスチック製の取付板は、その肉厚を厚くすることで高強度のものを得ることができるが、耐食性の高いものを得るためにはプラスチックの中でも比較的高価なものを使用しなければならず、材料費が嵩む。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、ヒータを挿抜自在に保持するヒータホルダを備え、信頼性の高いものを比較的低い製造コストで作製することが容易な電気温水器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成する本発明の電気温水器は、貯湯タンクと、貯湯タンク内に配置されて貯湯タンク内の水を加熱するヒータと、ヒータを挿抜自在に保持して貯湯タンクの外側から貯湯タンクに取り付けられるヒータホルダとを備えた電気温水器において、ヒータホルダは、ヒータの一端側が挿通される第1筒状部および第1筒状部の長手方向の一端に形成されて径方向外側に張り出した第1フランジ部を有し、第1筒状部の長手方向の他端が貯湯タンク内に挿入される耐食性材料製の内側ホルダと、第1筒状部を挿通したヒータの一端が挿入される第2筒状部および第2筒状部の長手方向の一端に形成されて径方向外側に張り出した第2フランジ部を有し、第2フランジ部を第1フランジ部側と対向させて内側ホルダの外側に配置される高強度材料製の外側ホルダとを有し、内側ホルダと外側ホルダとは、連結具により一体化されて貯湯タンクに着脱自在に装着されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の電気温水器では、外側ホルダに高価な耐食性材料を用いる必要がないため、高価な耐食性材料の使用量を少なくしてもヒータホルダの耐食性および高強度性を確保することができ、結果として信頼性の高い電気温水器を比較的低い製造コストで容易に作製することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の電気温水器の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
図1は、本発明の電気温水器の一例を概略的に示す部分断面図である。同図に示す電気温水器80は、貯湯タンク10、給水管路20、給湯管路30、ヒータ40、ヒータホルダ50、制御装置70を備えている。以下、電気温水器80の各構成要素について説明する。
【0011】
貯湯タンク10は、底部に接続された給水管路20から供給される水を貯留すると共に、該水がヒータ40で加熱されて沸き上げられた湯を貯留するものであり、常に満水状態に保たれる。図1においては、貯湯タンク10に貯留される湯水Wをスマッジングで表している。この貯湯タンク10の側面下部にはヒータ挿入孔11が形成されており、貯湯タンク10の外周にはヒータ挿入孔11を取り囲むホルダ取付部12が設けられている。
【0012】
給水管路20は市水などの水を貯湯タンク10に供給する管路であり、水圧を所定値以下にする減圧弁(図示せず)を含んでいる。給水管路20は水道などの水源(図示せず)と貯湯タンク10の底部とを繋ぎ、貯湯タンク10の底部には、減圧弁により所定値以下に減圧された水が流入する。
【0013】
給湯管路30は、貯湯タンク10に貯留された湯を所定の給湯先(図示せず)に供給する管路である。この給湯管路30は貯湯タンク10の頂部と上記の給湯先とを繋ぎ、その途中には流量調整弁(図示せず)が設けられている。流量調整弁は、制御装置70と有線または無線により接続されており、給湯運転時に制御装置70により動作制御されて給湯管路30内の湯の流量を調整する。
【0014】
ヒータ40は、上述のヒータ挿入孔11から貯湯タンク10内に挿入、配置されて該貯湯タンク10内の水を加熱するものであり、例えば、外部電源(図示せず)に接続された抵抗体(図示せず)と、該抵抗体を被覆する碍子などの絶縁体(図示せず)とを含んで構成された電気ヒータが用いられる。このヒータ40は、後述するヒータホルダ50に一端側が挿入されて該ヒータホルダ50により挿抜自在に保持される。ヒータ40の動作は制御装置70により制御される。
【0015】
ヒータホルダ50は、ヒータ40を挿抜自在に保持して貯湯タンク10の外側から該貯湯タンク10に着脱自在に装着される部材であり、ヒータ40の一端側が挿入される筒状部Pと、筒状部Pの長手方向略中央から径方向外側に張り出したフランジ部Fとを有する。貯湯タンク10への装着時には、フランジ部Fが前述のホルダ取付部12に対向する。このヒータホルダ50は電気温水器80での特徴的な構成部材であるので、後に図2を参照して当該ヒータホルダ50の構成を詳述する。
【0016】
制御装置70は、制御部71とリモートコントローラ72とを有しており、制御部71は、主制御部と記憶部(共に図示せず)とを含んでいる。制御部71は、記憶部に格納された情報やリモートコントローラ72から使用者により入力された情報ないし指令に基づいて、水を湯に沸き上げて貯湯タンク10に貯留する沸上運転、貯湯タンク10に貯留した湯を給湯管路30を介して所望箇所に給湯する給湯運転などを制御する。上記の情報としては、例えば沸上開始時刻、沸上温度、沸上湯量、給湯温度などが挙げられ、これらの情報は制御部71の記憶部に格納される。また、リモートコントローラ72から入力される指令としては、例えば給湯温度変更、沸上運転中止、沸上湯量変更などを指示する指令が挙げられる。
【0017】
電気温水器80を構成する貯湯タンク10、ヒータ40、ヒータホルダ50および制御部71はユニットケースUC内に納められており、給水管路20および給湯管路30の各々は一部がユニットケースUCの外部まで延在しており、リモートコントローラ72はユニットケースUCの外部、例えば家屋の内部に配置される。
【0018】
上述した構成を有する電気温水器80は、制御部71の制御の下に沸上運転および給湯運転を行う。沸上運転は、上述した沸上開始時刻になると開始される。沸上運転が開始されると、制御部71による制御の下にヒータ40に通電されて該ヒータ40が発熱し、貯湯タンク10内の水が湯に沸き上げられる。貯湯タンク10内に所定量の湯が蓄えられると、制御部71による制御の下にヒータ40への通電が停止されて沸上運転が終了する。給湯運転は、給湯管路30に接続されている給湯栓(図示せず)が使用者により開にされると開始される。このとき、給湯管路30に設けられている流量調節弁(図示せず)の動作が制御部71により制御されて、給湯先での給湯流量が調節される。
【0019】
このように動作する電気温水器80は、ヒータホルダ50に特徴を有しているので、以下、図1で用いた参照符号を適宜引用しつつ図2を参照して、ヒータホルダ50について詳述する。
【0020】
図2は、ヒータホルダを概略的に示す部分断面図である。図2では、ヒータホルダ50の筒状部Pの長手軸の方向を矢印Daで表している。図2に示すように、ヒータホルダ50は、貯湯タンク10側に配置される内側ホルダ51と、該内側ホルダ51の外側に配置される外側ホルダ55とに分かれて構成されている。
【0021】
内側ホルダ51は、ヒータ40の一端側が挿通される第1筒状部51pと、該第1筒状部51pの長手方向の一端に形成されて径方向外側に張り出した第1フランジ部51fとを有しており、これら第1筒状部51pおよび第1フランジ部51fは耐食性材料、例えばエンジニアリングプラスチックや耐食性の高い汎用プラスチックや高耐食性金属などにより形成されている。当該内側ホルダ51での第1筒状部51pの長手方向の他端は貯湯タンク10内に挿入され、第1フランジ部51fでの貯湯タンク10側の面はホルダ取付部12に対向する。第1筒状部51pでの貯湯タンク10側の内周には所定数(図示の例では2つ)のパッキン53が装着されており、第1フランジ部51fには該第1フランジ部51fをその厚さ方向に貫通する複数の連結具挿入孔(図示せず)が形成されている。
【0022】
また、外側ホルダ55は、上記第1筒状部51pを挿通したヒータ40の一端が挿入される第2筒状部55pと、該第2筒状部55pの長手方向の一端に形成されて径方向外側に張り出した第2フランジ部55fとを有しており、これら第2筒状部55pおよび第2フランジ部55fは高強度材料、例えば鉄などの金属や黄銅などの合金などにより形成されている。当該外側ホルダ55は、第2フランジ部55fを上記第1フランジ部51f側と対向させて内側ホルダ51の外側に配置される。第2筒状部55pにはヒータ40を固定するヒータ固定具57、例えばネジが外周面側から螺入されており、第2フランジ部55fには該第2フランジ部55fをその厚さ方向に貫通する複数の連結具挿入孔(図示せず)が形成されている。
【0023】
これら内側ホルダ51および外側ホルダ55は、第2フランジ部55fの外側から該第2フランジ部55fの各連結具挿入孔に挿入されて第1フランジ部51fの連結具挿入孔を貫通するネジなどの連結具61により一体化される。図示の例では、連結具61が内側ホルダ51と外側ホルダ55とを一体化させる部材として機能する他に、これら内側ホルダ51と外側ホルダ55とを貯湯タンク10のホルダ取付部12に着脱自在に装着するための部材としても機能する。
【0024】
なお、内側ホルダ51と外側ホルダ55とをホルダ取付部12に装着するのに先だって、内側ホルダ51の第1筒状部51pにヒータ40の一端側が挿通され、当該第1筒状部51pを挿通したヒータ40の一端が外側ホルダ55の第2筒状部55pに挿入される。また、内側ホルダ51の第1フランジ部51fとホルダ取付部12との間に、例えばリング状のパッキン62が配置される。
【0025】
このようにして内側ホルダ51と外側ホルダ55とをホルダ取付部12に装着することにより、内側ホルダ51と外側ホルダ55とが一体化してヒータホルダ50が組み立てられる。第1筒状部51pと第2筒状部55pとによりヒータホルダ50での筒状部Pが構成され、第1フランジ部51fと第2フランジ部55fとによりヒータホルダ50でのフランジ部Fが構成される。貯湯タンク10内の湯水Wのヒータホルダ50内への浸入は、第1筒状部51pの内周に設けられたパッキン53により防止され、ヒータ挿入孔11からの湯水Wの流出は、第1フランジ部51fとホルダ取付部12との間に配置されたパッキン62により防止される。
【0026】
内側ホルダ51は上記の湯水Wと接し、電気温水器80が沸上げ運転を行うと比較的高温の湯と接触することになるが、前述のように内側ホルダ51は耐食性材料により作製されるので、該耐食性材料を適宜選定することにより、その腐食を容易に防止することができる。また、湯水Wと接する内側ホルダ51には比較的高い水圧がかかるが、内側ホルダ51は連結具61により外側ホルダ55と一体化されており、外側ホルダ55は前述のように高強度材料により作製されるので、該高強度材料やその肉厚を適宜選定することにより内側ホルダ51を外側ホルダ55で補強することができる。例えば、内側ホルダ51の第1フランジ部51fを薄肉化しても、該第1フランジ部51fが湯水Wの水圧によって変形ないし破損してしまうのを外側ホルダ55により容易に防止することができる。外側ホルダ55は湯水Wと接触しないので、該外側ホルダ55に高価な耐食性材料を用いる必要はない。
【0027】
したがって、ヒータホルダ50では、特許文献1の電気温水器におけるようにヒータホルダ(取付板)全体に耐食性材料を用いると共に強度を高くするために当該ヒータホルダの肉厚を厚くする場合と比較して、高価な耐食性材料の使用量を少なくしても所望の耐食性および高強度性を確保することができる。所望の耐食性および高強度性を確保したままヒータホルダ50の材料費を抑えることができる。結果として、電気温水器80では、信頼性の高いものを比較的低い製造コストで容易に作製することができる。
【0028】
一般に、電気温水器に対しては、空焚き等によってヒータの温度が異常に上昇したときにその温度上昇を検知して運転停止や異常の報知といった措置を自動的に講じる安全対策が求められており、該安全対策を講じるために、ヒータの温度を検知する温度センサが設けられる。ヒータホルダ全体をプラスチックの一体成型物により作製した場合には、プラスチックの熱伝導性が低いことから、ヒータに熱伝導板を取り付け、該熱伝導板を所望箇所にまで引き出してきて温度センサによりヒータの温度を検知しなければならず、ヒータの構造が複雑化する。これに対し、電気温水器80では、ヒータホルダ50のフランジ部Fが第1フランジ部51fと第2フランジ部55fとにより構成されるので、ヒータ40に熱伝導板を取り付けなくても当該フランジ部Fに温度センサを取り付けてヒータ40の温度を検知することができ、ヒータ40の構造を簡単なものにすることができる。したがって、電気温水器80では、安全性の高いものを比較的低い製造コストで作製することが容易である。
【0029】
また、ロウ付けや溶接によってヒータを取付板に固定した場合には、ヒータに生じた酸化被膜やヒータホルダ50に付着した溶接補助材をヒータの固定後に除去しなければならないが、電気温水器80ではヒータ固定具57を用いてヒータ40をヒータホルダ50に挿抜自在に保持させるので、製造工程が簡略化される。また、ロウ付けや溶接によってヒータを取付板に固定した場合には、取付板に熱変形が生じたり大きな残留応力が生じたりすることがあり、これらが生じたときには変形箇所の修正や残留応力の開放を行わなければならないが、電気温水器80では上記の熱変形や残留応力が実質的に生じないので、この点からも製造工程が簡略化される。
【0030】
そして、ヒータ40をヒータホルダ50に挿抜自在に保持させ、ヒータホルダ50を貯湯タンク10に着脱自在に装着する電気温水器80では、ヒータ40やヒータホルダ50の交換を容易に行うことができるので、ヒータ40やヒータホルダ50の交換を繰り返して1つの製品を長期に亘って使用することも容易である。また、現地でヒータホルダ50を組み立てて貯湯タンク10に装着するようにすれば、ヒータホルダ50を貯湯タンク10に予め装着した状態で梱包して運搬する必要がなくなるので、運搬および保管の際の包装の少量化を図ることも容易になる。
【0031】
以上、本発明の電気温水器について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、本発明は上述の形態に限定されるものではない。本発明の電気温水器は、耐食材料製の内側ホルダと高強度材料製の外側ホルダとを有するヒータホルダによりヒータを挿抜自在に保持し、このヒータホルダを貯湯タンクに着脱自在に装着するものであれば基本的によく、ヒータホルダ以外の構成は適宜変更可能である。例えば、貯湯タンク内に貯留された湯を熱源として用いる熱交換器により浴槽内の浴水を追い焚きする追焚き機能付きの電気温水器とすることもできる。また、ヒータホルダでの内側ホルダと外側ホルダとを除いた残りの構成についても、適宜変更可能である。
【0032】
ヒータホルダを構成する内側ホルダおよび外側ホルダの各々での筒状部の形状は、ヒータの一端側を挿通させることができる形状であればよく、円筒状、角筒状など適宜選定可能である。同様に、内側ホルダおよび外側ホルダの各々でのフランジ部の形状は、貯湯タンクのホルダ取付部に装着できる形状であればよく、円環状、角環状など適宜選定可能である。
【0033】
内側ホルダと外側ホルダとを連結する連結具としては、実施の形態で説明したネジの他に、例えばクランプやカシメなどであってもよい。また、上記の連結具は、内側ホルダと外側ホルダとを連結するためだけに用いることもでき、この場合には、ヒータホルダを貯湯タンクのホルダ取付部に装着するにあたりネジなどの固定具が別途用いられる。内側ホルダと外側ホルダとの間にパッキンを設けて、内側ホルダと外側ホルダとの間の水密性を向上させてもよい。本発明の電気温水器については、上述した以外にも種々の変形、修飾、組合せ等が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の電気温水器は、家庭用または業務用の電気温水器として好適である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の電気温水器の一例を概略的に示す部分断面図である。
【図2】図1に示した電気温水器でのヒータホルダを概略的に示す部分断面図である。
【符号の説明】
【0036】
10 貯湯タンク
11 ヒータ挿入孔
12 ホルダ取付部
20 給水管路
30 給湯管路
40 ヒータ
50 ヒータホルダ
51 内側ホルダ
51p 第1筒状部
51f 第1フランジ部
53 パッキン
55 外側ホルダ
55p 第2筒状部
55f 第2フランジ部
57 ヒータ固定具
61 連結具
62 パッキン
70 制御装置
71 制御部
72 リモートコントローラ
80 電気温水器
P 筒状部
F フランジ部
UC ユニットケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯湯タンクと、該貯湯タンク内に配置されて該貯湯タンク内の水を加熱するヒータと、該ヒータを挿抜自在に保持して前記貯湯タンクの外側から該貯湯タンクに取り付けられるヒータホルダとを備えた電気温水器において、
前記ヒータホルダは、
前記ヒータの一端側が挿通される第1筒状部および該第1筒状部の長手方向の一端に形成されて径方向外側に張り出した第1フランジ部を有し、前記第1筒状部の長手方向の他端が前記貯湯タンク内に挿入される耐食性材料製の内側ホルダと、
前記第1筒状部を挿通した前記ヒータの一端が挿入される第2筒状部および該第2筒状部の長手方向の一端に形成されて径方向外側に張り出した第2フランジ部を有し、該第2フランジ部を前記第1フランジ部側と対向させて前記内側ホルダの外側に配置される高強度材料製の外側ホルダと、
を有し、
前記内側ホルダと前記外側ホルダとは、連結具により一体化されて前記貯湯タンクに着脱自在に装着されていることを特徴とする電気温水器。
【請求項2】
前記内側ホルダは、プラスチックから成ることを特徴とする請求項1に記載の電気温水器。
【請求項3】
前記外側ホルダは、金属または合金から成ることを特徴とする請求項1または2に記載の電気温水器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−7889(P2010−7889A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−164596(P2008−164596)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】