説明

電気的接続構造を備えたポールフレームセット

【課題】組み合わせ玩具の視覚効果を向上をさせるための電気的接続構造を備えたポールフレームセットを提供する。
【解決手段】第1嵌合部と、第2嵌合部と、正極導電部材と負極導電部材とを有する電気接続モジュールと、前記第1嵌合部及び第2嵌合部に電気接続される発光素子とを有するパイプと、
中空の本体と、前記本体に形成されると共に、前記第1嵌合部を嵌合させる2つ以上の連結部と、前記本体内に設けられ、正極通電部材と負極通電部材とを有する通電ユニットとを備え、前記正極通電部材は、前記本体の連結部の内側に位置する正極接続弾性端子とを有し、前記負極通電部材は、前記本体の連結部の内側に位置する負極接続弾性端子とを有する連結部材とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に電気的接続構造を備え、嵌合される時に電気接続を行い,内部に設けられる発光素子に給電するポールフレームセットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般大衆の知識水準が一定水準まで向上すると、大半の例えば玩具類など娯楽用品については、美観だけでなく、機能性または教育面においても求められる。
【0003】
過度に複雑又は豪華な玩具には幼児の反応が薄いであるので、目と手の協調性を発達させる上で最適な玩具は、例えば相補的な形状を呈する組み合わせ玩具など、幼児にすでに熟知した物品の形状をさらに構成させることができるものが好ましい。
【0004】
また、既定な遊び方に制限されない基本的な部材からなる、例えば特許文献1に示す積木やパズルなど従来の組み合わせ玩具は、パズル玩具は長短なパイプ、連結部材等で、幼児に多様な造形を有する例えばフレーム構成体などを構成させることができるので、娯楽性の提供及び知性の育成を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−052265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の組み合わせ玩具は、単純な形状のパイプと連結部材とからなるものであるので、視覚効果を向上させようとしても、せいぜい色付けの異なるパイプや連結部材を用いることしかないので、限られた効果しか望めない。故に、注意力を集中させるための視覚効果の向上を図る改善が必要である。
【0007】
そこで、出願されたのが本発明であって、上記課題解決のため、互いに連結すると共に、電気接続を構成させることができるパイプと、前記パイプに連結すると共に、電気接続を構成させることができる連結部材と、前記パイプ内に取り付けられ、前記パイプ及び連結部材の電気接続からなる給電回路により電気を供給される光源とを有し、組み合わせ玩具の視覚効果を向上をさせるための電気的接続構造を備えたポールフレームセットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の請求項1の発明は、透光性を有し、中空状を呈し、両端と、一端に形成される第1嵌合部と、他端に形成される第2嵌合部と、内部に設けられる電気接続モジュールと、内部に設けられる1つ以上の発光素子とを有し、前記電気接続モジュールは、正極導電部材と、負極導電部材とを有し、前記正極導電部材は、前記発光素子に電気接続され、本体と、両端と、該両端に夫々形成される第1正極接続部及び第2正極接続部とを具備し、前記負極導電部材は、前記発光素子に電気接続され、本体と、両端と、該両端に夫々形成される第1負極接続部及び第2負極接続部とを具備し、前記第1正極接続部及び第1負極接続部は前記第1嵌合部の内側に位置すると共に、前記第2正極接続部及び第2負極接続部は前記第2嵌合部の内側に位置するパイプと、
中空の本体と、前記本体に形成されると共に、前記第1嵌合部を嵌合させる2つ以上の連結部と、前記本体内に設けられ、正極通電部材と負極通電部材とを有する通電ユニットとを備え、前記正極通電部材は、両端と、該両端に夫々形成されると共に、前記本体の連結部の内側に位置する正極接続弾性端子とを有し、前記負極通電部材は、両端と、該両端に夫々形成されると共に、前記本体の連結部の内側に位置する負極接続弾性端子とを有する連結部材とを有することを特徴とする電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0009】
本願の請求項2の発明は、前記電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、固定柱を有し、
前記電気接続モジュールの正極導電部材は、前記固定柱に設けられ、
前記電気接続モジュールの負極導電部材は、前記正極導電部材に接触しないように前記固定柱に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0010】
本願の請求項3の発明は、前記正極導電部材の本体は、前記固定柱内に軸方向に貫設され、
前記正極導電部材の一端に形成される第1正極接続部は、前記固定柱の上端に位置し、
前記正極導電部材の他端に形成される第2正極接続部は、前記固定柱の下端に位置することを特徴とする請求項2に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0011】
本願の請求項4の発明は、前記負極導電部材の本体は、細長いプレート状を呈し、
前記負極導電部材の一端に形成される第1負極接続部は、ボウル状を呈し、前記第1嵌合部の内径に対応する外径と、前記第1嵌合部の内周壁に当接される外環壁と、中央位置と、該中央位置に形成され、前記固定柱の上端の近傍を挿入させる貫通穴とを有することを特徴とする請求項3に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0012】
本願の請求項5の発明は、前記電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、前記電気接続モジュールの正極導電部材、及び負極導電部材に接続される1組の導線を具備する回路基板を有し、
前記パイプ内に設けられる発光素子は、前記回路基板に設置されると共に、前記導線により前記正極導電部材及び前記負極導電部材に電気接続される発光ダイオードであることを特徴とする請求項4に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0013】
本願の請求項6の発明は、前記連結部材における、反対する2つの位置にそれぞれ1つの連結部が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかの1項に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0014】
本願の請求項7の発明は、両端を有するパイプと、前記パイプの両端に夫々一体に形成される連結部材とを有し、
各前記連結部材は、1つ以上の連結部を備え、
前記パイプ内には、
前記連結部材の連結部内に位置する1つ以上の正極接続部を有する正極導電部材と、
両端を有し、前記連結部内における、正極接続部に対応する位置に設けられる1つ以上の負極接続部を有する負極導電部材と、
前記正極導電部材及び負極導電部材に接続される1つ以上の発光素子と、
が設けられることを特徴とする電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0015】
本願の請求項8の発明は、前記電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、両端を備える固定柱を有し、
前記正極導電部材は、前記固定柱に設けられ、
前記負極導電部材は、前記正極導電部材に接触しないように前記固定柱に設けられることを特徴とする請求項7に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0016】
本願の請求項9の発明は、前記固定柱の両端は夫々平面状を呈し、上端面及び下端面に形成され、
前記正極導電部材は固定柱内に設置され、その正極接続部はそれぞれ固定柱の上端面と下端面に位置することを特徴とする請求項8に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0017】
本願の請求項10の発明は、前記固定柱は、両端の近傍に夫々設けられる第1固定部と第2固定部とを有し、
前記負極導電部材は、前記固定柱の第1固定部及び第2固定部に位置決めされ、該負極導電部材の負極接続部は連結部内まで伸びることを特徴とする請求項9に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0018】
本願の請求項11の発明は、前記固定柱は中空状を呈し、
前記正極導電部材は、上接続ピンと、下接続ピンと、スプリングとからなり、
前記上接続ピンの一端及び下接続ピンの一端は、夫々固定柱の両端から突出すると共に、夫々正極接続部を構成し、
一方、前記負極導電部材の両端には、夫々該正極導電部材における上接続ピンと下接続ピンの外周に位置するコイルスプリング状の負極接続部が形成されることを特徴とする請求項8に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【0019】
本願の請求項の12発明は、前記電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、前記電気接続モジュールの正極導電部材、及び負極導電部材に接続される1組の導線を具備する回路基板を有し、
前記発光素子は、前記回路基板に設置されると共に、前記導線により前記正極導電部材及び前記負極導電部材に電気接続される発光ダイオードであることを特徴とする請求項11に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット、を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の電気的接続構造を備えたポールフレームセットは上述した構成を有するので、前記第1嵌合部及び第2嵌合部で連結部前記パイプ同士を連結させ、または2つ上のパイプを前記連結部材により連結させると、第1嵌合部の内側に位置する第1正極接続部及び第1負極接続部と第2嵌合部の内側に位置する第2正極接続部及び第2負極接続部とが夫々電気接続され、給電回路を構成する。例えばフレーム構成体を構成し連結されている複数のパイプの内の1つのパイプと電源とを接続させると、前記複数のパイプ内に設けられる発光素子を点灯させ、前記フレーム構成体の視覚効果を向上をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットの第1実施例の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットの第1実施例におけるパイプの側面断面図である。
【図3】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットの第1実施例におけるパイプ同士の連結状態を示す部分側面断面図である。
【図4】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットの第1実施例におけるパイプと電源との連結状態を示す部分側面断面図である。
【図5】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットの第1実施例におけるパイプと連結部材とを示す部分側面断面分解図である。
【図6】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットの第2実施例における連結部材の側面断面図である。
【図7】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットの第3実施例における連結部材の側面断面図である。
【図8】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットの第3実施例の連結状態を示す部分斜視図である。
【図9】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットにおけるパイプと連結部材とが一体に形成される第4実施例の側面断面図である。
【図10】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットにおけるパイプと連結部材とが一体に形成される第5実施例の側面断面図である。
【図11】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットにおけるパイプと連結部材とが一体に形成される第6実施例の側面断面図である。
【図12】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットにおけるパイプと連結部材とが一体に形成される第7実施例の側面断面図である。
【図13】本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットにおけるパイプと連結部材とが一体に形成される第8実施例の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0023】
図1に示すように、本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、1つ以上のパイプ10と、1つ以上の連結部材50とを有する。
【0024】
さらに図2に示すように、本発明の第1実施例において、また、前記パイプ10は、透光性を有し、中空状を呈し、第一端と第2端とからなる互いに反対する両端と、該第一端に形成され、外径と内径と内周璧とを有する第1嵌合部11と、該第2端に形成される第2嵌合部12と、前記パイプ10の内部に設けられる電気接続モジュールと、前記パイプ10の内部に設けられる1つ以上の発光素子とを有する。
【0025】
前記パイプ10の第一端は、閉端状を呈し、該第一端には、孔101が穿設されると共に、前記第1嵌合部11が径方向へ延出し形成され、環状を呈する。
【0026】
前記パイプ10の第2端は、開放端であり、該第2端には、前記第1嵌合部11の外径に対応する内径を有し、前記第1嵌合部11に嵌合することができる第2嵌合部12が形成される。即ち、本実施例における前記第1嵌合部11はオス端子形状を有するものであり、前記第2嵌合部12はメス端子形状を有するものである。
【0027】
前記電気接続モジュールは、正極導電部材21と、負極導電部材22とを有する。
【0028】
本実施例において、前記電気的接続構造を備えたポールフレームセットはさらに、固定柱20を有する。前記固定柱20は、上端と、下端と、外径と、前記上端の近傍に形成され、円盤状である第1固定部201と、前記下端の近傍に形成される第2固定部202とを備える。前記固定柱20における、前記第1固定部201から前記固定部20の上端までの部分は、前記パイプの第一端の孔101から突出する。前記第1固定部201は、前記パイプ10における孔101の内側の部分に係止される。また、前記固定柱20の第2固定部202は、前記固定柱20の下端から径方向へ延出され、前記負極導電部材22を固定するためのものである。
【0029】
前記正極導電部材21は、前記発光素子に電気接続され、前記固定柱20内に設けられると共に、本体と、両端と、前記両端に夫々形成される第1正極接続部211及び第2正極接続部212とを具備する。本実施例において、前記固定柱20の上端と下端は平面状を呈し、夫々上端面と下端面を形成し、また、前記正極導電部材21の本体は、細長いロッド状を呈し、前記固定柱20内に軸方向に貫設され、前記正極導電部材21の一端に形成される第1正極接続部211は、平板状を呈し、前記第1嵌合部11の内側における前記固定柱20の上端面に位置し、前記第2正極接続部212は、螺旋状を呈し、前記第2嵌合部12の内側における、前記固定柱20の下端面から突出する。
【0030】
前記負極導電部材22は、前記発光素子に電気接続され、前記正極導電部材21に接触しないように前記固定柱20の外側に設けられると共に、本体と、両端と、前記両端に夫々形成される第1負極接続部221と第2負極接続部222とを具備する。本実施例において、前記負極導電部材22の本体は、細長いプレート状を呈し、前記負極導電部材22の一端に形成される第1負極接続部221は、前記第1嵌合部11の内側に位置し、ボウル状を呈し、前記第1嵌合部11の内径に対応する外径と、前記第1嵌合部11の内周壁に当接される外環壁と、中央位置と、該中央位置に形成され、前記固定柱20の上端の近傍を挿入させる貫通穴と、前記固定柱20の外径に対応する内径を有する、前記負極導電部材22を前記固定柱20の上端の近傍に位置決めし嵌設させる内環壁とを有する。
また、前記負極導電部材22の第2負極接続部222は、前記パイプ10の第2嵌合部12の内側に位置する湾曲な弾性プレートである。
【0031】
前記パイプ10の内部に設けられる1つ以上の発光素子は、前記電気接続モジュールの正極導電部材21及び負極導電部材22と電気接続される。本実施例において、本発明に係る電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、前記電気接続モジュールの正極導電部材21、及び負極導電部材22に接続される1組の導線を具備する回路基板32を有し、前記発光素子は、前記回路基板32に設置されると共に、前記導線33により前記正極導電部材21及び前記負極導電部材22に電気接続される発光ダイオード31である。
【0032】
また、前記発光素子へ給電するために、前記パイプ10と、嵌合部と電気接続手段とを有する給電部材40とを電気接続させてもよい。図4に示すように、前記給電部材40は、前記パイプ10の第1嵌合部11及び第2嵌合部12に夫々対応する第2嵌合部及び第1嵌合部を具備する。本実施例において、前記給電部材40は、複数の第1嵌合部41と、前記第1嵌合部41内に配置される正極プレート42及び負極プレート43と、前記正極プレート42及び負極プレート43に電気接続される1つ以上の電池(図面にない)とを備える。前記パイプ10の第2嵌合部12と、前記給電部材40の第1嵌合部41とを電気接続させると、電気供給することができる。
【0033】
さらに図3に示すように、パイプ10にもう1つのパイプ10’を嵌合させると、前記給電部材40は、前記給電部材40に電気接続されるパイプ10を通して、前記もう1つのパイプ10’に給電することができる。
【0034】
本発明は、前記パイプ10、10’同士からなる構造、並ぶにさらに前記連結部材50を含む構造を用い、フレーム構成体を構成するものであるので、前記連結部材50も電気接続手段を具備する。図5に示すように、前記連結部材50は主に、中空の本体と、連結部51と、通電ユニットとを具備する。
【0035】
本実施例において、前記連結部材50の本体は、外周壁を有する円筒状を呈する。また、前記連結部材50は、前記連結部材50の本体における、互いに反対する位置に形成される、メス端子形状を有する2つの連結部51を備え、各前記連結部51は、前記パイプ10の第1嵌合部11に対応し嵌合させるものであるので、前記パイプ10の第1嵌合部11と、前記連結部51とを嵌合させることができる。
【0036】
なお、前記通電ユニットは、前記連結部材50の本体内に設けられ、固定柱60と、前記固定柱60内に設けられる正極通電部材61と、前記固定柱60外に設けられる負極通電部材62とを有する。前記正極通電部材61は、両端と、該両端に夫々形成されると共に、前記本体の連結部51の内側に位置する正極接続弾性端子610とを有し、前記負極通電部材62は、両端と、該両端に夫々形成されると共に、前記連結部材50の本体の連結部51の内側に位置する負極接続弾性端子620とを有する。
【0037】
1つの前記パイプ10の第1嵌合部11と、前記連結部材50の1つの連結部51とを嵌合させると、前記第1嵌合部11の内側に位置する前記第1正極接続部211及び第1負極接続部221と、夫々前記連結部51の内側に位置する正極接続弾性端子610及び負極接続弾性端子620とは電気接続されるので、さらにもう1つのパイプ(図面にない)と、前記連結部材50のもう1つの連結部51とを嵌合させると、もう1つのパイプは、前記連結部材50のみならず、前記パイプ10にも電気接続される。
【0038】
上述した実施例においては、前記パイプ10は中空の円管状を呈し、夫々両端に形成される第1嵌合部11と第2嵌合部12とが互いに嵌合させることができるものであり、また、前記連結部材50は円筒状を呈するものであるが、前記パイプ10は、角管状を呈し、前記第1嵌合部11及び第2嵌合部12が角管状または環状を呈するものであってもよい。図6に示すように、連結部材50’は、立方形状を呈し、前記連結部51’は前記パイプの第1嵌合部11の形状に対応する角管状または環状を呈するものであってもよい。
【0039】
さらに図7に示すように、連結部材50”は、中空な立方形状を呈し、対称的な4つの側壁と、上壁と、下壁と、前記4つの側壁に夫々形成される4つの連結部51”と、内部に設けられる通電ユニットと、固定柱60”と、前記固定柱60”内に設けられる正極通電部材61”と、前記固定柱60”外に設けられる負極通電部材62”とを有する。
【0040】
前記固定柱60”は、十字形を呈し、互いに直交する、末端が夫々前記4つの連結部51”の内側に対応する4つのアームと、前記4つのアームの末端の近傍に夫々形成され、前記負極通電部材62”を固定させるための固定部601”とを有する。
【0041】
前記正極通電部材61”は、十字形を呈し、前記固定柱60”内に組み込まれ、夫々前記固定柱60”の4つのアームの末端から突出される4つの端部と、前記4つの端部に夫々形成される正極接続弾性端子610”とを備える。
【0042】
前記負極通電部材62”は、複数の端部と、前記端部に夫々形成され、前記連結部51”に位置するる負極接続弾性端子620”とを有する。
【0043】
上述した連結部材50”は、4つのパイプ10を夫々前記4つの連結部51”に嵌合させると共に、前記連結部材50”内に設けられる電気接続モジュールにより電気接続させることにより、フレーム構成体を構成できる。また、図8に示すように、前記連結部材50”は、フレーム構成体を構成させるために、各方向からパイプ10を嵌合させる、上壁、下壁及び4つの側壁に夫々形成される6つの連結部51”を有しても良い。
【0044】
前記連結部材50”における上壁、下壁及び4つの側壁に夫々形成される6つの連結部に対応するために、前記連結部材50”内には、前記6つの連結部に対応すると共に、互いに直交する、立体的十字形を呈する6つのアームを備える固定柱が設けられる。前記固定柱内に、立体的十字形を呈する前記する正極通電部材が設けられると共に、前記固定柱外に立体的十字形を呈する負極通電部材が設けられる。前記正極通電部材は、連結部の内側に位置する正極接続弾性端子を有すると共に、前記負極通電部材は、連結部の内側に位置する負極接続弾性端子を有する。
【0045】
また、上述した各実施例において、パイプの両端に夫々形成される第1嵌合部及び第2嵌合部は、互いに嵌合させることができるオス端子形状及びメス端子形状を有するものであり、前記連結部材は、前記パイプと嵌合するための、前記パイプの第1嵌合部及び/または第2嵌合部に対応する連結部を有する。本発明に属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、以下の変形実施形態は理解し得るものである:パイプの第1嵌合部及び第2嵌合部は共にオス端子形状を有するものであってもよく、パイプの第1嵌合部及び第2嵌合部は共にメス端子形状を有するものであっても構わない。同様に、パイプ内部に設けられる電気接続モジュールの正極導電部材の両端に形成される正極接続部は、同形状のものであっても良い。連結部材の連結部は、メス端子形状であっても良く、オス端子形状であっても良い。また、連結部材に、メス端子形状を有する連結部、並びにオス端子形状を有する連結部が同時に設けられても構わない。これにより、異なる形状を有するパイプを便利に嵌合させるができる。なお、立体的なフレーム構成体を構成させるために、連結部材に、前記実施例と異なる数量の連結部が形成されても良く、前記実施例に開示したものと異なる角度を有する連結部が形成されても良い。
【0046】
さらに図9乃至図11に示すように、本発明の他の具体な実施例において、パイプ70と連結部材80は一体に形成されるものである。前記パイプ70の両端には、夫々連結部材80が一体に形成される。また、前記パイプ70の両端に形成される前記連結部材80は異なる形状を有するものであっても良い。前記連結部材80は1つ以上の連結部81を有する。前記パイプ70は、前記連結部材80の連結部81に連通され、内部に固定柱71、正極導電部材721及び負極導電部材731が設置される。
【0047】
前記固定柱71のは、両端と、前記両端の近傍に夫々設けられる第1固定部741と第2固定部742とを有する。本実施例においては、前記固定柱71の両端は夫々平面状を呈し、上端面及び下端面に形成される。前記正極導電部材721は、前記固定柱71内に設けられ、正極接続部722を有する。前記正極接続部722は、螺旋状を呈し、前記固定柱71の上端面及び下端面から突出すると共に、前記連結部材80の連結部81内に位置する。
【0048】
前記負極導電部材731は、前記正極導電部材721に接触しないように前記固定柱71に設けられると共に、前記固定柱71の第1固定部741及び第2固定部742に位置決めされ、1つ以上の負極接続部732を有する。前記負極接続部732は、両端を有し、前記連結部81内における、正極接続部722に対応する位置に設けられる。
【0049】
前記パイプ70は、内部に設けられる、前記正極導電部材721及び負極導電部材731に接続される1つ以上の発光素子を有する。本実施例における電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、前記電気接続モジュールの正極導電部材721、及び負極導電部材731に接続される1組の導線93を具備する回路基板92を有する。また、前記発光素子は、前記回路基板92に設置されると共に、前記導線93により前記正極導電部材721及び前記負極導電部材731に電気接続される発光ダイオード91である。
【0050】
一体に形成される前記パイプ70及び連結部材80と他のパイプ70及び連結部材80とを結合させると、互いに嵌合される連結部81内の正極接続部722及び負極接続部732と、前記他のパイプ70及び連結部材80の正極接続部722及び負極接続部732とが電気接続されるので、前記パイプ70内に設けられる回路基板92に設置される発光ダイオード91を点灯させることができる。
【0051】
本発明の他の実施例は、例えば図12及び図13に示すように、前記実施例と略同様の構成を有するが、正極導電部材及び負極導電部材に関する点に異なるものである。
【0052】
本実施例において、前記パイプ70の内部には、中空な固定柱71が設けられる。前記正極導電部材721は、上接続ピン751と、下接続ピン752と、スプリング753とからなるものであり、前記上接続ピン751の一端及び下接続ピン752の一端は、夫々固定柱71の両端から突出すると共に、夫々正極接続部を構成する。前記スプリング753は、前記上接続ピン751の他端を付勢させる上スプリングと、下接続ピン752の他端を付勢させる下スプリングとからなるものである。前記スプリング753は前記回路基板92に設置される発光ダイオード91に電気接続される。
【0053】
一方、前記負極導電部材731の両端には、夫々該正極導電部材721における上接続ピン751と下接続ピン752の外周に位置するコイルスプリング状の負極接続部732が形成される。前記コイルスプリング状の負極接続部732は、上から下へ行くほど螺旋が小径になるテーパー状に形成されると共に、前記上接続ピン751及び下接続ピン752の周辺に位置する。
【0054】
同様に、前記各実施例において、連結部は、便利に互いに嵌合させることができるオス端子形状及びメス端子形状を有する物であっても良い。本発明に属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、以下の変形実施形態は理解し得るものである:連結部は、オス端子形状であってもよく、メス端子形状を有する物であってもよい。また、多様な角度で異なる数量の部材により立体的な構成を構成させるために、連結部材に、メス端子形状を有する連結部、並びにオス端子形状を有する連結部が交互に設けられても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、互いに連結すると共に、電気接続を構成させることができるパイプと、前記パイプに連結すると共に、電気接続を構成させることができる連結部材と、前記パイプ内に取り付けられ、前記パイプ及び連結部材の電気接続からなる給電回路により電気を供給される光源とを有し、組み合わせ玩具の視覚効果を向上をさせることができる。
【符号の説明】
【0056】
10、10’ パイプ
101 孔
11 第1嵌合部
12 第2嵌合部
20 固定柱
201 第1固定部
202 第2固定部
21 正極導電部材
211 第1正極接続部
212 第2正極接続部
221 第1負極接続部
222 第2負極接続部
22 負極導電部材
31 発光ダイオード
32 回路基板
33 導線
40 給電部材
41 第1嵌合部
42 正極プレート
43 及び負極プレート
50、50’、50” 連結部材
51、51’、51” 連結部
60、60” 固定柱
601、601” 固定部
61、61” 正極通電部材
610、610” 正極接続弾性端子
62、62” 負極通電部材
620、620” 負極接続弾性端子
70 パイプ
71 固定柱
721 正極導電部材
722 正極接続部
731 負極導電部材
732 負極接続部
741 第1固定部
742 第2固定部
751 上接続ピン
752 下接続ピン
753 スプリング
80 連結部材
81 連結部
91 発光ダイオード
92 回路基板
93 導線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性を有し、中空状を呈し、両端と、一端に形成される第1嵌合部と、他端に形成される第2嵌合部と、内部に設けられる電気接続モジュールと、内部に設けられる1つ以上の発光素子とを有し、前記電気接続モジュールは、正極導電部材と、負極導電部材とを有し、前記正極導電部材は、前記発光素子に電気接続され、本体と、両端と、該両端に夫々形成される第1正極接続部及び第2正極接続部とを具備し、前記負極導電部材は、前記発光素子に電気接続され、本体と、両端と、該両端に夫々形成される第1負極接続部及び第2負極接続部とを具備し、前記第1正極接続部及び第1負極接続部は前記第1嵌合部の内側に位置すると共に、前記第2正極接続部及び第2負極接続部は前記第2嵌合部の内側に位置するパイプと、
中空の本体と、前記本体に形成されると共に、前記第1嵌合部を嵌合させる2つ以上の連結部と、前記本体内に設けられ、正極通電部材と負極通電部材とを有する通電ユニットとを備え、前記正極通電部材は、両端と、該両端に夫々形成されると共に、前記本体の連結部の内側に位置する正極接続弾性端子とを有し、前記負極通電部材は、両端と、該両端に夫々形成されると共に、前記本体の連結部の内側に位置する負極接続弾性端子とを有する連結部材とを有することを特徴とする電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項2】
前記電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、固定柱を有し、
前記電気接続モジュールの正極導電部材は、前記固定柱に設けられ、
前記電気接続モジュールの負極導電部材は、前記正極導電部材に接触しないように前記固定柱に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項3】
前記正極導電部材の本体は、前記固定柱内に軸方向に貫設され、
前記正極導電部材の一端に形成される第1正極接続部は、前記固定柱の上端に位置し、
前記正極導電部材の他端に形成される第2正極接続部は、前記固定柱の下端に位置することを特徴とする請求項2に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項4】
前記負極導電部材の本体は、細長いプレート状を呈し、
前記負極導電部材の一端に形成される第1負極接続部は、ボウル状を呈し、前記第1嵌合部の内径に対応する外径と、前記第1嵌合部の内周壁に当接される外環壁と、中央位置と、該中央位置に形成され、前記固定柱の上端の近傍を挿入させる貫通穴とを有することを特徴とする請求項3に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項5】
前記電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、前記電気接続モジュールの正極導電部材、及び負極導電部材に接続される1組の導線を具備する回路基板を有し、
前記パイプ内に設けられる発光素子は、前記回路基板に設置されると共に、前記導線により前記正極導電部材及び前記負極導電部材に電気接続される発光ダイオードであることを特徴とする請求項4に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項6】
前記連結部材における、反対する2つの位置にそれぞれ1つの連結部が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかの1項に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項7】
両端を有するパイプと、前記パイプの両端に夫々一体に形成される連結部材とを有し、
各前記連結部材は、1つ以上の連結部を備え、
前記パイプ内には、
前記連結部材の連結部内に位置する1つ以上の正極接続部を有する正極導電部材と、
両端を有し、前記連結部内における、正極接続部に対応する位置に設けられる1つ以上の負極接続部を有する負極導電部材と、
前記正極導電部材及び負極導電部材に接続される1つ以上の発光素子と、
が設けられることを特徴とする電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項8】
前記電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、両端を備える固定柱を有し、
前記正極導電部材は、前記固定柱に設けられ、
前記負極導電部材は、前記正極導電部材に接触しないように前記固定柱に設けられることを特徴とする請求項7に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項9】
前記固定柱の両端は夫々平面状を呈し、上端面及び下端面に形成され、
前記正極導電部材は固定柱内に設置され、その正極接続部はそれぞれ固定柱の上端面と下端面に位置することを特徴とする請求項8に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項10】
前記固定柱は、両端の近傍に夫々設けられる第1固定部と第2固定部とを有し、
前記負極導電部材は、前記固定柱の第1固定部及び第2固定部に位置決めされ、該負極導電部材の負極接続部は連結部内まで伸びることを特徴とする請求項9に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項11】
前記固定柱は中空状を呈し、
前記正極導電部材は、上接続ピンと、下接続ピンと、スプリングとからなり、
前記上接続ピンの一端及び下接続ピンの一端は、夫々固定柱の両端から突出すると共に、夫々正極接続部を構成し、
一方、前記負極導電部材の両端には、夫々該正極導電部材における上接続ピンと下接続ピンの外周に位置するコイルスプリング状の負極接続部が形成されることを特徴とする請求項8に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。
【請求項12】
前記電気的接続構造を備えたポールフレームセットは、前記電気接続モジュールの正極導電部材、及び負極導電部材に接続される1組の導線を具備する回路基板を有し、
前記発光素子は、前記回路基板に設置されると共に、前記導線により前記正極導電部材及び前記負極導電部材に電気接続される発光ダイオードであることを特徴とする請求項11に記載の電気的接続構造を備えたポールフレームセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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