説明

電磁流量計

【課題】AD変換する前のアナログ流量信号にリプルが重畳すると、このリプルとAD変換部のサンプリング周波数との間でビートが発生し、測定値のばらつきが大きくなる。本発明は安定した流量信号が得られる電磁流量計を提供することを目的にする。
【解決手段】流量値のばらつきを演算し、このばらつきが所定の閾値より大きくなると、AD変換部のサンプリング周波数、あるいはAD変換部出力の間引き率を変更するようにした。ビートの発生を防止できるので、ばらつきが少ない正確な流量を測定できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流量信号にノイズが重畳していても、流量測定値のばらつきを小さくすることができる電磁流量計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図4に電磁流量計の構成を示す。図4において、流量を測定する流体が流れる配管10には電極11a、11bが取り付けられ、また励磁コイル12から交流磁場が印加される。このため、電極11a、11bには、配管10に流れる流体の流量に比例する起電力が発生する。
【0003】
電極11a、11bに発生した起電力は差動増幅部13で増幅され、AD変換部14でデジタル値に変換されて、CPU15に入力される。
【0004】
CPU15は入力されたデジタル値から配管10に流れる流体の流量を演算し、この演算した流量値を出力部16および表示部17に出力する。出力部16は、入力された流量値を4−20mAの電流信号あるいはデジタル信号に変換して、外部に出力する。表示部17は入力された流量値を表示する。
【0005】
CPU15は励磁回路18を制御する。励磁回路18は、CPU15から入力される制御信号に基づいて、励磁コイル12を駆動する駆動電流を発生させる。励磁コイル12はこの駆動電流によって交流磁場を発生する。
【0006】
AD変換部14として、従来は積分型AD変換部が多用されてきた。積分型AD変換器は電磁流量計特有の微分ノイズを除去し易いという利点はあるが、消費電流が大きく、かつ診断や信号の品質を上げる工夫がやり難いという欠点があった。特に、2線式電磁流量計は消費電流を低くすることが求められるので、消費電流が大きい積分型AD変換器は使用し難いという課題があった。
【0007】
このため、消費電流が低く、かつ信号処理に優れている逐次比較型の離散サンプリング方式のAD変換器も用いられている。逐次比較型のAD変換器は、DA変換器の出力とAD変換する信号を比較して、両者が一致するようにDA変換器の入力値を制御する方式のAD変換器である。DA変換器は抵抗とスイッチ素子だけで構成することができるので構成が簡単であり、かつ積分型AD変換器より高速で動作させることができるという利点がある。
【0008】
図5に、励磁電流の変化とアナログ流量信号(差動増幅部13の出力信号)、およびアナログ流量信号を取り込むタイミングを決めるサンプリング信号の関係を示す。図5において、(A)〜(C)はそれぞれ励磁電流、アナログ流量信号、サンプリング信号の波形である。
【0009】
時刻t1で励磁電流が立ち上がると、アナログ流量信号の出力は大きく変化する。時刻t2で励磁電流が一定になると、アナログ流量信号は流量に比例する一定値に落ち着く。サンプリング信号は差動増幅部13の出力が安定する時刻t3で高レベルに遷移する。この高レベルへの遷移タイミングで、AD変換部14はアナログ流量信号をデジタル値に変換する。
【0010】
このようにすることにより、正確な流量信号を取り込むことができる。AD変換部14は、サンプリング信号に基づいて、複数回アナログ流量信号をデジタル値に変換する。
【0011】
特許文献1には、スイッチング制御方式の励磁回路を具備する電磁流量計が記載されている。特許文献1では、励磁電流に含まれる励磁スイッチング制御周波数成分のリプルに起因する出力揺動を除去するために、励磁スイッチング制御周波数を、励磁基本周波数の整数倍以外の周波数に選定するようにした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2002−202165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、このような電磁流量計には、次のような課題があった。
図5(A)に示すように、励磁電流にはその電源に起因するリプルが重畳する。20は励磁電流に重畳したリプルを表している。このリプルが誘導ノイズとして、アナログ流量信号に重畳される。21は重畳されたリプルを表している。
【0014】
アナログ流量信号はサンプリング信号の立ち上がりに同期してデジタル値に変換されて取り込まれるが、このリプル21のために変換されたデジタル値のばらつきが大きくなり、正確な流量を測定することができないという課題があった。
【0015】
AD変換部14として逐次比較型の離散サンプリング方式AD変換部を用いる場合には、サンプリング周期Tとリプルの周波数fnとの間に下記(1)式の関係があるとビートが発生し、測定値のばらつきが大きくなって正確な流量を測定することができない。
fn=(2n+1)/T ・・・・・ (1)
(nは任意の整数)
【0016】
特に、直流電流をスイッチングして交流磁場を発生させる方式の電磁流量計ではこのリプルが大きくなり、測定値のばらつきが大きくなって正確な流量を測定することが困難になるという課題があった。
【0017】
特許文献1記載の発明は、励磁スイッチング制御周波数を励磁基本周波数の整数倍以外の周波数に設定することによってリプルに起因する出力揺動を除去しているが、励磁スイッチング制御周波数に制限が生じることと、励磁電流のリプル以外のノイズによる影響を除去することができないという課題があった。
【0018】
本発明の目的は、アナログ流量信号にリプル等のノイズが重畳しても、測定値のばらつきを小さくすることができる電磁流量計を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
流体に交流磁場を印加し、この交流磁場によって発生する起電力に関連するアナログ流量信号をデジタル値に変換して、前記流体の流量を測定する電磁流量計において、
前記アナログ流量信号をデジタル値に変換するAD変換部と、
前記AD変換部の出力値から流量値を演算して出力する流量演算部と、
前記流量演算部が演算した流量値が入力され、この流量値のばらつきを演算して出力するばらつき演算部と、
前記ばらつき演算部の出力が入力され、前記AD変換部の変換タイミングを決めるサンプリング信号を生成すると共に、前記ばらつきが所定の閾値を越えたときに、前記サンプリング信号の周波数を変更するサンプリング信号生成部と、
を備えたものである。アナログ流量信号にリプルが重畳していても、正確に流量を測定できる。
【0020】
請求項2記載の発明は、
流体に交流磁場を印加し、この交流磁場によって発生する起電力に関連するアナログ流量信号をデジタル値に変換して、前記流体の流量を測定する電磁流量計において、
前記アナログ流量信号をデジタル値に変換するAD変換部と、
前記AD変換部の出力デジタル値を間引いて出力すると共に、入力されたばらつきが所定の閾値を越えたときに、間引き率を変更する間引部と、
前記間引部の出力が入力され、この入力された値から流量値を演算して出力する流量演算部と、
前記流量演算部が演算した流量値が入力され、この流量値のばらつきを演算して、前記間引部に出力するばらつき演算部と、
を備えたものである。アナログ流量信号にリプルが重畳していても、正確に流量を測定できる。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項1若しくは請求項2に記載の発明において、
前記電磁流量計は電流信号を出力する2線式電磁流量計であって、前記AD変換部の変換周波数の上限値を、前記電流信号の値によって変化させるようにしたものである。消費電流が制限される2線式電磁流量計において、効果が大きい。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3いずれかに記載の発明において、
前記AD変換部として、逐次比較型の離散サンプリング方式のAD変換部を用いたものである。アナログ流量信号に重畳するリプルとサンプリング周波数との間でビートが発生し易い離散サンプリング方式のAD変換部で特に効果が大きい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば以下のような効果がある。
請求項1、2、3、および4の発明によれば、アナログ流量信号をデジタル値に変換して流量を測定する電磁流量計において、流量値のばらつきを演算し、このばらつきが所定の閾値を越えると、AD変換部のサンプリング周波数あるいはデジタル値を間引く間引部の間引き率を変更するようにした。
【0024】
アナログ流量信号に重畳されるリプル等のノイズとAD変換部のサンプリング周波数との間でビートが発生し、流量値のばらつきが大きくなるとサンプリング周波数あるいは間引き率を変更してビートの発生を防止するので、ばらつきが少ない、安定した流量値が得られるという効果がある。本発明は、ビートが発生し易い離散サンプリング方式のAD変換部を用いる電磁流量計において、特に効果が大きい。
【0025】
また、AD変換部の消費電流はそのサンプリング周波数が高くなると増大するので、2線式電磁流量計の場合、出力電流の値によってAD変換部のサンプリング周波数の上限値を変更するようにすることにより、正確で安定した電流信号を出力することができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】図1実施例の動作を説明するための図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】従来の電磁流量計の構成図である。
【図5】励磁電流とアナログ流量信号、サンプリング信号の関係を示す波形図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る電磁流量計の一実施例を示した構成図である。なお、図4と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
【0028】
図1において、励磁回路18で生成された駆動電流は励磁コイル12に入力される。励磁コイル12は、入力された駆動電流によって交流磁場を発生する。この交流磁場は配管10に印加される。この交流磁場によって発生した起電力は電極11a、11bで検出され、差動増幅部13で増幅されて、AD変換部14でデジタル値に変換される。差動増幅部13の出力をアナログ流量信号とする。
【0029】
30はCPUであり、流量演算部31、ばらつき演算部32、およびサンプリング信号生成部33で構成される。これら流量演算部31、ばらつき演算部32、サンプリング信号生成部33は、CPU30上で動作するソフトウエアで構成される。
【0030】
AD変換部14で変換されたデジタル値は、流量演算部31に入力される。流量演算部31は、入力されたデジタル値から配管10に流れる流量を演算し、この流量値を出力部16、表示部17、およびばらつき演算部32に出力する。
【0031】
出力部16は、入力された流量値を4−20mAの電流値やデジタル信号に変換し、外部に出力する。表示部17は、入力された流量値を表示する。
【0032】
ばらつき演算部32は、流量演算部31が出力する流量値のばらつきを演算し、このばらつきをサンプリング信号生成部33に出力する。ばらつき演算部32は、下記(2)式に基づいて連続した複数の流量値についてその分散Vを演算し、この演算した分散Vをサンプリング信号生成部33に出力する。
V=(Σ(xi−xm))/n ・・・・・・ (2)
xi:流量値
xm:流量値xiの平均値
n:流量値xiの数
【0033】
サンプリング信号生成部33はサンプリング信号を生成し、この生成したサンプリング信号をAD変換部14に出力する。AD変換部14は、このサンプリング信号の立ち上がりのタイミングでアナログ流量信号をデジタル値に変換し、流量演算部31に出力する。
【0034】
また、サンプリング信号生成部33は、ばらつき演算部32の出力信号が予め設定された閾値より大きくなると、出力するサンプリング信号の周波数を変更する。
【0035】
なお、CPU30には励磁回路18を制御する制御信号を生成する制御信号生成部も内蔵されているが、図4従来例と同じなので、記載を省略している。
【0036】
次に、図2に基づいてこの実施例の動作を説明する。図2(A)は励磁コイル12に流れる励磁電流の波形図である。励磁電流は正側に一定期間流れ(正励磁)、続いて負側に一定時間流れる(負励磁)動作を1周期とし、この周期を繰り返す。
【0037】
同図(B)は、ばらつき演算部32の出力であるばらつきの波形図である。ばらつき演算部32は、流量演算部31の出力値の連続するn個について、前記(2)式に基づいて分散を演算し、この分散をサンプリング信号生成部33に出力する。
【0038】
同図(C)はサンプリング信号生成部33が生成、出力するサンプリング信号の波形図である。AD変換部14は、このサンプリング信号の立ち上がりに同期して、アナログ流量信号をデジタル値に変換して流量演算部31に出力し、流量演算部31はこのデジタル値に基づいて流量値を演算して出力する。
【0039】
時刻t10までは、ばらつき演算部32が出力するばらつきは小さい。このため、サンプリング信号生成部33は正励磁、負励磁の各期間で4個のサンプリングパルスを等間隔で出力する。
【0040】
時刻t10の直前でアナログ流量信号に重畳されるリプルの周波数が変化し、AD変換部14のサンプリング周波数との間でビートが発生する。このため、時刻t10でばらつき演算部32が出力するばらつきが大きくなり、閾値Vthを越える。
【0041】
このため、サンプリング信号生成部33はサンプリング信号の周波数を変化させ、正励磁、負励磁の各々について8個のサンプリングパルスを出力する。AD変換部14は以前の倍の頻度で差動増幅器13の出力をデジタル値に変換する。なお、正励磁と負励磁でAD変換部14のサンプリング数を同じにすると、微分ノイズを容易に除去することができる。
【0042】
この結果、アナログ流量信号に重畳されるリプルとAD変換部14のサンプリング周波数との間のビートが解消され、時刻t11でばらつき演算部32が出力するばらつきが小さくなる。サンプリング信号生成部33は時刻t10で変化させたサンプリング周波数を維持する。
【0043】
このように、サンプリング信号生成部33はばらつき演算部32の出力であるばらつきが大きくなって閾値を越えると、サンプリング信号の周波数を変化させ、ばらつきが小さくなってもこの状態を維持するようにした。このため、アナログ流量信号に重畳されるリプルとAD変換部14のサンプリング周波数との間でビートが発生して流量信号のばらつきが大きくなると、自動的にサンプリング信号の周波数が変化してビートが解消されるので、ばらつきが少ない正確に流量を測定することができる。
【0044】
図3に、本発明の他の実施例を示す。この実施例はAD変換部14のサンプリング周波数を一定とし、ばらつき演算部32の出力で間引き率を変えるようにしたものである。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
【0045】
図3において、40はCPUであり、間引部41、流量演算部31、ばらつき演算部32、サンプリング信号生成部42で構成される。AD変換部14として、オーバーサンプリング方式のAD変換器を用いる。
【0046】
AD変換部14が変換したデジタル値は間引部41に入力される。間引部41は、AD変換部14の出力デジタル値を設定された間引き率で間引き、この間引いたデジタル値を流量演算部31に出力する。すなわち、間引き率をmとすると、間引き部41は入力されたデジタル値m個について1個のデジタル値を出力する。
【0047】
間引部41の出力は流量演算部31に入力されて流量値に変換され、ばらつき演算部32はこの流量値のばらつきを演算して、間引部41に出力する。サンプリング信号生成部42は一定周波数のサンプリング信号を生成し、AD変換部14に出力する。
【0048】
間引部41は、ばらつき演算部32が出力するばらつきが所定の閾値より大きくなると間引き率を変更し、この変更した間引き率でAD変換部14の出力を間引いて流量演算部31に出力する。このようにすると、AD変換部14のサンプリング周波数を変更する場合と同じ効果が得られる。
【0049】
なお、図3実施例において、サンプリング信号生成部42を用いないで、AD変換部14が自律的に一定周期で差動増幅部13の出力をデジタル値に変換するようにしてもよい。
【0050】
また、図1、図4実施例において、AD変換部14は逐次比較型の離散サンプリング方式AD変換器として説明したが、その他の方式のAD変換器を用いてもよい。
【0051】
また、一般的にAD変換器はサンプリング周波数が大きくなると消費電流が増大する。2線式電磁流量計は消費電流の上限が出力電流に制限されるので、AD変換部14のサンプリング周波数の上限を出力電流の値に応じて変化させるようにしてもよい。
【0052】
このために、出力電流の値をサンプリング信号生成部33または42に入力し、サンプリング信号生成部33または42がAD変換部14に出力するサンプリング信号の周波数の上限を出力電流の値によって変化させればよい。
【0053】
また、図2実施例ではサンプリング信号の周波数を2倍に変更するようにしたが、サンプリング信号生成部33が出力するサンプリング信号の周波数、および間引部41に設定する間引き率は任意の値とすることができる。ビートを除去するためには、非整数の比率で変化させた方がよい。また、サンプリング信号、あるいは間引きの間隔は必ずしも一定でなくてもよい。
【0054】
また、図2ではばらつきが閾値を越えたときにサンプリング信号の周波数を増加させるようにしたが、減少させるようにしてもよい。
【0055】
また、これらの実施例ではアナログ流量信号には励磁電流のリプルに起因するリプルが重畳するとして説明したが、励磁電流に起因するリプル以外のノイズが重畳した場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0056】
さらに、図1、図3実施例では、ばらつき演算部32は流量値の分散を演算するようにしたが、必ずしも分散でなくてもよい。要は、流量値のばらつきを表す値であればよい。
【符号の説明】
【0057】
10 配管
11a、11b 電極
12 励磁コイル
13 差動増幅部
14 AD変換部
18 励磁回路
30、40 CPU
31 流量演算部
32 ばらつき演算部
33、42 サンプリング信号生成部
41 間引部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体に交流磁場を印加し、この交流磁場によって発生する起電力に関連するアナログ流量信号をデジタル値に変換して、前記流体の流量を測定する電磁流量計において、
前記アナログ流量信号をデジタル値に変換するAD変換部と、
前記AD変換部の出力値から流量値を演算して出力する流量演算部と、
前記流量演算部が演算した流量値が入力され、この流量値のばらつきを演算して出力するばらつき演算部と、
前記ばらつき演算部の出力が入力され、前記AD変換部の変換タイミングを決めるサンプリング信号を生成すると共に、前記ばらつきが所定の閾値を越えたときに、前記サンプリング信号の周波数を変更するサンプリング信号生成部と、
を備えたことを特徴とする電磁流量計。
【請求項2】
流体に交流磁場を印加し、この交流磁場によって発生する起電力に関連するアナログ流量信号をデジタル値に変換して、前記流体の流量を測定する電磁流量計において、
前記アナログ流量信号をデジタル値に変換するAD変換部と、
前記AD変換部の出力デジタル値を間引いて出力すると共に、入力されたばらつきが所定の閾値を越えたときに、間引き率を変更する間引部と、
前記間引部の出力が入力され、この入力された値から流量値を演算して出力する流量演算部と、
前記流量演算部が演算した流量値が入力され、この流量値のばらつきを演算して、前記間引部に出力するばらつき演算部と、
を備えたことを特徴とする電磁流量計。
【請求項3】
前記電磁流量計は電流信号を出力する2線式電磁流量計であって、前記AD変換部の変換周波数の上限値を、前記電流信号の値によって変化させるようにしたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2記載の電磁流量計。
【請求項4】
前記AD変換部は、逐次比較型の離散サンプリング方式のAD変換部であることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の電磁流量計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−247311(P2012−247311A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−119437(P2011−119437)
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】