電線接続用コネクタ
【課題】 振動等の外的要因に影響され難く、被覆電線に引き抜き方向の外力が加わっても容易に引き抜かれる事態が生じ難く、安心して使用できる電線接続用コネクタの提供。
【解決手段】 コンタクト空間11と、該空間に通じる複数の電線挿入口13を備えたハウジング本体1内に、前記電線挿入口13の対応箇所に電線通過穴24を形成した通電板2を配置し、下端側に導電線折曲げ作用部33と導電線押圧部32とを形成した金属バネ3の係止部31を係止させた作動体4を、前記コンタクト空間11内に向けて押圧移動させることにより、前記金属バネ3の導電線折曲げ作用部33を降下移動させて、コンタクト空間11内に突出した導電線の心線部分を略L字形に折曲げ降下させると同時に、折り曲げた心線部分を、導電線折曲げ作用部33の上部に形成した導電線押圧部32によって通電板2に押し当てて押圧させる構成とする。
【解決手段】 コンタクト空間11と、該空間に通じる複数の電線挿入口13を備えたハウジング本体1内に、前記電線挿入口13の対応箇所に電線通過穴24を形成した通電板2を配置し、下端側に導電線折曲げ作用部33と導電線押圧部32とを形成した金属バネ3の係止部31を係止させた作動体4を、前記コンタクト空間11内に向けて押圧移動させることにより、前記金属バネ3の導電線折曲げ作用部33を降下移動させて、コンタクト空間11内に突出した導電線の心線部分を略L字形に折曲げ降下させると同時に、折り曲げた心線部分を、導電線折曲げ作用部33の上部に形成した導電線押圧部32によって通電板2に押し当てて押圧させる構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、曲げ抵抗の小さい細径電線の単線または複数集合電線を、2本以上の所要複数本、電気的に接続させるために使用する電線接続用コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数本の電線どうしを電気的に接続させる電線接続用コネクタは古くから存在し長年に亘って実施され使用されている。
【0003】
このような複数本の電線どうしを電気的に接続させる電線接続用コネクタは、電線端に端子金具、その多くは丸形の端子金具を圧着工具で圧着して取り付け、この端子金具の固定穴を利用してビスネジやボルトによって締め付け固定する形態のものが多数を占めている。(特許文献1の図25,26参照)
【0004】
他方、このような電線端に端子金具を取り付けてビスネジやボルトによって締め付け固定する形態のものを排除して、電線端に端子金具を取り付けることなく、電線の被覆を除去した心線部分を、回転カム機構のカム面によって導電体上に上面から押し付け固定して通電するようにした電線接続装置も公知になっている。(特許文献1の図1−24参照)
【0005】
また、プッシュ式レバーを上下操作させるようにしたプッシュ式コネクタにおいて、被覆を除去された所定長さの心線部を先端に有するリード線をハウジングの挿入孔から挿入し、プッシュ式のレバー部材を上方に移動させてその楔部を、コイルばねの付勢力によって心線部の側面に当て付けて、接続端子の突起と接触させ、基板に差し込んだ接続端子に通電させるようにした通電方式も公知になっている。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−158048号公報
【特許文献2】特開2009−266694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これらの文献中、特許文献1に記載の回転カム機構のカム面によって、電線の被覆を除去した心線部分を導電体上に上面から押し付けて固定するようにした圧接方式のものは、被圧接部分である被覆電線の心線部分の太さが一定しない場合には、即ち、心線部分が細い場合には圧接力が不十分で、振動等の外的要因により、電線が抜け落ちないまでも、発熱し易くなる危険性があり、心線部分が太い場合には回転カム機構の回転操作を所定角度まで十分に行わせにくく、不適切な回転角で操作が終わり、振動発生等による自然弛緩が生じ易く、何れの場合もコネクタと電線太さとの一致が求められるという課題を有する。
【0008】
後者の特許文献2に記載のプッシュ式コネクタは、ハウジングの挿入孔から挿入したリード線を、プッシュ式レバー部材を上方に向けて移動させたとき、その楔部がコイルばねの弾発力によって心線部の側面に当たるようにしたものであり、このときコイルばねの弾発力によって心線部が側面方向に変形し、接続端子の突起と接触するようにしたものであるから、この装置の場合も、リード線の太さとコイルばねの弾発力の強弱との微妙な整合調整が求められ、コイルばねの弾発力が弱い場合には、楔部に伝達される心線部への押圧力が弱まり、接続端子の突起への圧接力不足を生じるおそれがあり、コイルばねの弾発力が強すぎる場合には、プッシュ式レバー部材の下降復元操作を円滑に行い難いという課題を孕んでいる。殊に、この特許文献2のプッシュ式コネクタの場合には、レバー部材の楔部をリード線の心線部に対して側面から当て付けて心線部を側面方向に変形させるようにしたものであるから、ハウジング外のリード線に外力が加わると心線部がハウジング外に脱出し易く、通電不能に陥る危険性を払拭できないという点が課題である。
【0009】
そこで、本発明は、これらの先行技術が有する隘路を克服し、電線の多少の大小には影響されることなく対応でき、振動等の外的要因に影響され難く、ハウジング外に出ている被覆電線に引き抜き方向の外力が加わった場合でも、引き抜かれるような不測の事態が生じ難く、安心して使用することができるようにした電線接続用コネクタをここに提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
該目的を達成するために講じた本発明の請求項1にいうところの電線接続用コネクタの構成を実施例説明で用いた符号を使用して説明すると、開口部12から内方に向けて穿たれたコンタクト空間11と、該コンタクト空間11の前壁14に設けられた複数の電線挿入口13とを備えたハウジング本体1と、前記前壁14の内面に沿ってコンタクト空間11内に配置され、該配置姿勢において前記複数の電線挿入口13と対応する箇所に対応数の電線通過穴24を形成してある良導電体金属製の通電板2と、下端側部分が導電線折曲げ作用部33に形成され、その上部がコンタクト空間11内において前記通電板2と対向配置される導電線押圧部32に形成されている金属バネ3と、前記ハウジング本体1の後壁15に沿う背面壁41と、その上部に連接された蓋体42と、前記金属バネ3の係止部31を係止するバネ固定部43とを備えた作動体4と、からなり、該作動体4を前記コンタクト空間11内に向けて押圧移動させることにより、前記金属バネ3の導電線折曲げ作用部33を降下移動させて、コンタクト空間11内に突出した導電線の心線部分を略L字形に折曲げ降下させると同時に、その上部の導電線押圧部32が折り曲げた心線部分を通電板2に押し当てて押圧する構成としたものである。
【0011】
また、請求項2に記載の電線接続用コネクタの構成は、請求項1に記載のコネクタに従属する構成であって、通電板2がコンタクト空間11の内奥部において側面視U字形に曲げ形成され、該側面視U字形の立ち上がり後壁22と金属バネ3の下端近く部分34とが接当する構成としたものである。
【0012】
更に、請求項3に記載の電線接続用コネクタの構成は、請求項1または2に記載のコネクタに従属する構成であって、金属バネ3がコンタクト空間11の内奥部において、遊端部36が通電板2側に向かう形状で側面視U字形に曲げ形成され、該側面視U字形部分が導電線折曲げ作用部33に形成され、該導電線折曲げ作用部33とその遊端部36との間が導電線押圧部32に形成されている構成としたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1にいうところの電線接続用コネクタは、接続しようとする電線を電線挿入口からコネクタの内部空間内に突出するように挿入させておき、この電線突出方向と交差する方向から空間内に作動体を挿入させて、挿入電線の方向を屈曲させると同時に通電板に対して押圧させるようにしたものであり、この操作を複数の電線について共通の通電板に対して行うようにしたものであるから、このようにした電線の折曲げ部分と被押圧部との存在によって、コネクタの外部に繋がっている被覆電線に不測の外力が加えられても、電線が容易に抜け出すことなく安定的に所期の姿勢が維持され、事故が生じ難く安心して使用することができるという顕著な効果を期待できるものである。
【0014】
また、請求項2に記載のコネクタにあっては、電線折曲げ部を通電板に対して押圧する金属バネの押圧力を増強させることができ、安定した通電を行わせることができる利点がある。
【0015】
また、請求項3に記載のコネクタにあっては、金属バネの側面視U字形に曲げ形成した下端に続く部分を導電線押圧部としてあるので、通電板に対する金属バネの押圧力を強固に維持させておくことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1実施例のコネクタを示す斜視図。
【図2】同コネクタの正面図。
【図3】同平面図。
【図4】同右側面図。
【図5】同底面図。
【図6】図2におけるA−A線断面図。
【図7】図2におけるB−B線断面図。
【図8】作動体のA−A線相当部分の断面図。
【図9】通電板の背面図。
【図10】図9におけるC−C線断面図。
【図11】第2実施例のコネクタを示す図6相当部分の断面図。
【図12】同図の図7相当部分の断面図。
【図13】同図の図8相当部分の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明にいうコネクタのハウジング本体及び作動体の形成素材は、絶縁性に優れた樹脂素材が好ましい。殊に、透明素材で内部状態が透視可能なものとしてあるのが使用上好ましい。例えば、ポリカーボネイト系の透明または半透明樹脂が好ましい。通電板は良導電体金属素材で形成されているものであれば良いが、通常銅素材で形成される。例えば銅板にスズメッキを施して使用される。金属バネは、弾性の他に防錆性を備えている点でステンレスバネ素材の薄板か線材が好ましい。
【実施例】
【0018】
以下本発明の第1実施例について図面に基づいて説明する。該実施例に示した電線接続用コネクタは、ハウジング本体1と作動体4とは、その全体を透明なポリカーボネイト樹脂によって射出成形したものである。
【0019】
而して、ハウジング本体1は、図1〜5にみられるように、平面視において横長の長方形に形成してあり、正面図において上方を開口部12として内方に向けて穿たれたコンタクト空間11が左右方向に長い長方形に形成されている。このコンタクト空間11は、前壁14から前方に向かって左右方向2連状に突出させた二つの電線挿入スリーブ15,15のそれぞれに形成させてある二つの電線挿入口13,13と連なっている。
【0020】
このコンタクト空間11内には、図6,7に示したように前壁14の内面に沿って銅板製の通電板2が挿入配置されている。該通電板2は、図9,10に独立させて示したように、コンタクト空間11に見合う横幅を持ち、下端側部分を残して上方から適宜深さまで切り込まれた中間切り込み26によって、左右に独立した縦壁21,21を備え、コンタクト空間11内への配置姿勢において、前記電線挿入口13の内奥部に形成された電線案内孔13aと対応する箇所にそれぞれ電線通過穴24,24を形成してある。また、図10のように、下端部を断面U字形に形成して、その背面側に立ち上がり後壁22を形成し、更にその終端部分23を背面側に向けて折り曲げてある。
【0021】
金属バネ3は、図6,8のように、下端部35をU字形に折曲形成し全体形状を側面視略J字形に形成してあり、その上端部を背面側に折り曲げて作動体4への係止部31としてある。また、U字形に折曲させた前記下端部35の前側部分を導電線折曲げ作用部33とし、この部分に続く遊端部36までの上側部分を導電線押圧部32としてある。他方、U字形とした背面側の下端近く部分を通電板2との接当部34としてある。
【0022】
作動体4は、前記ハウジング本体1と同様に樹脂製の成形品で、図2のように、左右に側壁44,44を有し、図6,8のように、その上部に略正方形状とした蓋体42が連接され、後側に背面壁41を備えている。この背面壁41には、その上下方向略中間部分に前記金属バネ3の係止部31を係止するバネ固定部43を備えた構造としてある。その左右方向の大きさは、図2,3のように、左右方向に二つ揃えてハウジング本体1のコンタクト空間11内にピッタリと収まる大きさとしてある。また、その蓋体42は、該作動体4をコンタクト空間11内挿入したとき、コンタクト空間11をピッタリと閉塞することができるようにしてある。
【0023】
このような構造とした電線接続用コネクタは、図数の増大化を避ける関係上、図1,2のように、右側の作動体4をハウジング本体1のコンタクト空間11内に挿入した状態として示してあるが、通常は、同図の左側作動体4のように、左右2体とも、離脱分離しないように、ハウジング本体1のコンタクト空間11内に向けて下方の一部のみを挿入させた状態としてある。
【0024】
使用に際しては、図6に示したように、先ず被覆電線Cの先端部の被覆を剥離した心線cを電線挿入口13から挿入し、その内奥部の電線案内孔13aを介して通電板2の電線通過穴24を通してコンタクト空間11内にまで挿入する。この状態で蓋体42を押圧して作動体4をコンタクト空間11内に押圧移動させる。続いて、他の電線挿入口13からも電線を挿入した後、他の作動体4も同様にコンタクト空間11内に押圧移動させる。このことにより、左右2本の被覆電線Cどうしは、通電板2を介して電気的な接続が可能となる。
【0025】
より詳しく説明すると、作動体4の降下に伴う金属バネ3の降下移動によって、コンタクト空間11内に突出した心線cに金属バネ3の下端部35及び下端部35近くの導電線折曲げ作用部33が接当して、心線cを通電板2の電線通過穴24の内面部分から降下方向に強制的に曲げ移動させ、即ち、コンタクト空間11内に突出した導電線の心線c部分を略L字形に折り曲げながら降下させると同時に、折曲げ作用部33の上部に続く導電線押圧部32によって下向きに折り曲げられた心線部分を通電板2に向けて押し当て押圧する。該実施例の金属バネ3は、このとき図7のように、U字形とされた下端部35が通電板2の下部空間25内に入り込み、背面側の接当部34が通電板2の立ち上がり後壁22に接当し、背面側への移行が阻止され、下向きに折り曲げられた導電線の心線部分を通電板2に強力に押圧する。また、この押圧力を維持する。
【0026】
このような構造とした電線接続用コネクタは、作動体4のコンタクト空間11内への挿入操作によって、先に挿入してコンタクト空間11内に突出させた導電線の心線c部分を通電板2の電線通過穴24の際から金属バネ3で略L字形に折り曲げると同時に、この折り曲げ作用をさせた心線c部分を通電板2に対して金属バネ3で押圧させるので、心線cの折曲げ部分のほぼ全面を通電板2に対して確実に接触させることができるとともに、折曲げ角部の存在によって、導電線に不測の外力が加えられても容易に抜け方向に移動することなく、通電状態を保持させておくことができる。
【0027】
ここにいう電線接続用コネクタの大きさは、使用する電線の太さによって異なるものであるが、敢えて概寸について記載しておくと、電線の被覆外径が2.3〜2.7mm、心線の(単線の場合を含む)外径が0.5〜1.0mmの電線に対応するものとしては、正面図における作動体の上面からハウジング本体の底面までの上下長さ12〜16mm、ハウジング本体の横幅9〜13mm、電線挿入スリーブを含むハウジング本体の前後長さ8〜12mm程度である。この数値は、使用電線に対する概寸であって、この数値に限定する意図はないし、拘束される意図のものでもない。
【0028】
図11乃至図13は、第2実施例の電線接続用コネクタを示したもので、主として金属バネの変更実施例について示したものである。該第2実施例に示した金属バネ3は、前記第1実施例に示した側面視J字形とした金属バネ3に比して、側面視形状を前後逆向きの概略J字形とした点に差異がある。該実施例に示した金属バネ3は、このような形状とすることによって、図12のように、コンタクト空間11内に突出した心線cに対して金属バネ3の下端部35とこの下端部35に続く導電線折曲げ作用部33が接当して、心線cを降下方向に向けて強制的に折り曲げさせ、即ち、心線c部分を略L字形に折り曲げながら降下させ、この折曲げ作用に続いて、実質的に同時に、折曲げ作用部33の上部に続くほぼ垂直方向の導電線押圧部32によって通電板2に押し付ける。
【0029】
この押し付け作用と同時に、下端部35は通電板2の下部空間25内に入り、該下端部35の背面側に続く接当部34が通電板2の背面側の立ち上がり後壁22に接当して、背面側への移行が強制的に阻止されて、前記導電線押圧部32を通電板2側に向けて強力に押圧することとなる。その他の点は、前記第1実施例において示した電線接続用コネクタと同様である。
【0030】
本発明にいうところの電線接続用コネクタは、図4に示した後壁16を底面として、図との対比で倒伏させて使用することができるものである。したがって、本明細書において上部、下部、前壁、後壁等と表現している方向的表現は、実施例図との関係で構造を明確にするための表現であって、コネクタの絶対的位置関係を表現したものではない。
【0031】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしも実施例として示した構造のもののみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構成要件を充足し、上記の目的を達成し、効果を有する範囲内において適宜に改変して実施することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明にいう電線接続用コネクタは、コネクタに対して電線を挿入し、作動体を押し込むという簡単な操作によって、コネクタ外部の被覆電線に不測の外力が加えられても、接続電線が容易に抜け出すことがなく安心して使用できるので、大いに普及する可能性を秘めたものである。
【符号の説明】
【0033】
1 ハウジング本体
11 コンタクト空間
12 開口部
13 電線挿入口
14 前壁
15 後壁
2 通電板
22 立ち上がり後壁
24 電線通過穴
3 金属バネ
31 係止部
32 導電線押圧部
33 導電線折曲げ作用部
34 下端近く部分
36 遊端部
4 作動体
41 背面壁
42 蓋体
43 バネ固定部
【技術分野】
【0001】
本発明は、曲げ抵抗の小さい細径電線の単線または複数集合電線を、2本以上の所要複数本、電気的に接続させるために使用する電線接続用コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数本の電線どうしを電気的に接続させる電線接続用コネクタは古くから存在し長年に亘って実施され使用されている。
【0003】
このような複数本の電線どうしを電気的に接続させる電線接続用コネクタは、電線端に端子金具、その多くは丸形の端子金具を圧着工具で圧着して取り付け、この端子金具の固定穴を利用してビスネジやボルトによって締め付け固定する形態のものが多数を占めている。(特許文献1の図25,26参照)
【0004】
他方、このような電線端に端子金具を取り付けてビスネジやボルトによって締め付け固定する形態のものを排除して、電線端に端子金具を取り付けることなく、電線の被覆を除去した心線部分を、回転カム機構のカム面によって導電体上に上面から押し付け固定して通電するようにした電線接続装置も公知になっている。(特許文献1の図1−24参照)
【0005】
また、プッシュ式レバーを上下操作させるようにしたプッシュ式コネクタにおいて、被覆を除去された所定長さの心線部を先端に有するリード線をハウジングの挿入孔から挿入し、プッシュ式のレバー部材を上方に移動させてその楔部を、コイルばねの付勢力によって心線部の側面に当て付けて、接続端子の突起と接触させ、基板に差し込んだ接続端子に通電させるようにした通電方式も公知になっている。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−158048号公報
【特許文献2】特開2009−266694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これらの文献中、特許文献1に記載の回転カム機構のカム面によって、電線の被覆を除去した心線部分を導電体上に上面から押し付けて固定するようにした圧接方式のものは、被圧接部分である被覆電線の心線部分の太さが一定しない場合には、即ち、心線部分が細い場合には圧接力が不十分で、振動等の外的要因により、電線が抜け落ちないまでも、発熱し易くなる危険性があり、心線部分が太い場合には回転カム機構の回転操作を所定角度まで十分に行わせにくく、不適切な回転角で操作が終わり、振動発生等による自然弛緩が生じ易く、何れの場合もコネクタと電線太さとの一致が求められるという課題を有する。
【0008】
後者の特許文献2に記載のプッシュ式コネクタは、ハウジングの挿入孔から挿入したリード線を、プッシュ式レバー部材を上方に向けて移動させたとき、その楔部がコイルばねの弾発力によって心線部の側面に当たるようにしたものであり、このときコイルばねの弾発力によって心線部が側面方向に変形し、接続端子の突起と接触するようにしたものであるから、この装置の場合も、リード線の太さとコイルばねの弾発力の強弱との微妙な整合調整が求められ、コイルばねの弾発力が弱い場合には、楔部に伝達される心線部への押圧力が弱まり、接続端子の突起への圧接力不足を生じるおそれがあり、コイルばねの弾発力が強すぎる場合には、プッシュ式レバー部材の下降復元操作を円滑に行い難いという課題を孕んでいる。殊に、この特許文献2のプッシュ式コネクタの場合には、レバー部材の楔部をリード線の心線部に対して側面から当て付けて心線部を側面方向に変形させるようにしたものであるから、ハウジング外のリード線に外力が加わると心線部がハウジング外に脱出し易く、通電不能に陥る危険性を払拭できないという点が課題である。
【0009】
そこで、本発明は、これらの先行技術が有する隘路を克服し、電線の多少の大小には影響されることなく対応でき、振動等の外的要因に影響され難く、ハウジング外に出ている被覆電線に引き抜き方向の外力が加わった場合でも、引き抜かれるような不測の事態が生じ難く、安心して使用することができるようにした電線接続用コネクタをここに提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
該目的を達成するために講じた本発明の請求項1にいうところの電線接続用コネクタの構成を実施例説明で用いた符号を使用して説明すると、開口部12から内方に向けて穿たれたコンタクト空間11と、該コンタクト空間11の前壁14に設けられた複数の電線挿入口13とを備えたハウジング本体1と、前記前壁14の内面に沿ってコンタクト空間11内に配置され、該配置姿勢において前記複数の電線挿入口13と対応する箇所に対応数の電線通過穴24を形成してある良導電体金属製の通電板2と、下端側部分が導電線折曲げ作用部33に形成され、その上部がコンタクト空間11内において前記通電板2と対向配置される導電線押圧部32に形成されている金属バネ3と、前記ハウジング本体1の後壁15に沿う背面壁41と、その上部に連接された蓋体42と、前記金属バネ3の係止部31を係止するバネ固定部43とを備えた作動体4と、からなり、該作動体4を前記コンタクト空間11内に向けて押圧移動させることにより、前記金属バネ3の導電線折曲げ作用部33を降下移動させて、コンタクト空間11内に突出した導電線の心線部分を略L字形に折曲げ降下させると同時に、その上部の導電線押圧部32が折り曲げた心線部分を通電板2に押し当てて押圧する構成としたものである。
【0011】
また、請求項2に記載の電線接続用コネクタの構成は、請求項1に記載のコネクタに従属する構成であって、通電板2がコンタクト空間11の内奥部において側面視U字形に曲げ形成され、該側面視U字形の立ち上がり後壁22と金属バネ3の下端近く部分34とが接当する構成としたものである。
【0012】
更に、請求項3に記載の電線接続用コネクタの構成は、請求項1または2に記載のコネクタに従属する構成であって、金属バネ3がコンタクト空間11の内奥部において、遊端部36が通電板2側に向かう形状で側面視U字形に曲げ形成され、該側面視U字形部分が導電線折曲げ作用部33に形成され、該導電線折曲げ作用部33とその遊端部36との間が導電線押圧部32に形成されている構成としたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1にいうところの電線接続用コネクタは、接続しようとする電線を電線挿入口からコネクタの内部空間内に突出するように挿入させておき、この電線突出方向と交差する方向から空間内に作動体を挿入させて、挿入電線の方向を屈曲させると同時に通電板に対して押圧させるようにしたものであり、この操作を複数の電線について共通の通電板に対して行うようにしたものであるから、このようにした電線の折曲げ部分と被押圧部との存在によって、コネクタの外部に繋がっている被覆電線に不測の外力が加えられても、電線が容易に抜け出すことなく安定的に所期の姿勢が維持され、事故が生じ難く安心して使用することができるという顕著な効果を期待できるものである。
【0014】
また、請求項2に記載のコネクタにあっては、電線折曲げ部を通電板に対して押圧する金属バネの押圧力を増強させることができ、安定した通電を行わせることができる利点がある。
【0015】
また、請求項3に記載のコネクタにあっては、金属バネの側面視U字形に曲げ形成した下端に続く部分を導電線押圧部としてあるので、通電板に対する金属バネの押圧力を強固に維持させておくことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1実施例のコネクタを示す斜視図。
【図2】同コネクタの正面図。
【図3】同平面図。
【図4】同右側面図。
【図5】同底面図。
【図6】図2におけるA−A線断面図。
【図7】図2におけるB−B線断面図。
【図8】作動体のA−A線相当部分の断面図。
【図9】通電板の背面図。
【図10】図9におけるC−C線断面図。
【図11】第2実施例のコネクタを示す図6相当部分の断面図。
【図12】同図の図7相当部分の断面図。
【図13】同図の図8相当部分の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明にいうコネクタのハウジング本体及び作動体の形成素材は、絶縁性に優れた樹脂素材が好ましい。殊に、透明素材で内部状態が透視可能なものとしてあるのが使用上好ましい。例えば、ポリカーボネイト系の透明または半透明樹脂が好ましい。通電板は良導電体金属素材で形成されているものであれば良いが、通常銅素材で形成される。例えば銅板にスズメッキを施して使用される。金属バネは、弾性の他に防錆性を備えている点でステンレスバネ素材の薄板か線材が好ましい。
【実施例】
【0018】
以下本発明の第1実施例について図面に基づいて説明する。該実施例に示した電線接続用コネクタは、ハウジング本体1と作動体4とは、その全体を透明なポリカーボネイト樹脂によって射出成形したものである。
【0019】
而して、ハウジング本体1は、図1〜5にみられるように、平面視において横長の長方形に形成してあり、正面図において上方を開口部12として内方に向けて穿たれたコンタクト空間11が左右方向に長い長方形に形成されている。このコンタクト空間11は、前壁14から前方に向かって左右方向2連状に突出させた二つの電線挿入スリーブ15,15のそれぞれに形成させてある二つの電線挿入口13,13と連なっている。
【0020】
このコンタクト空間11内には、図6,7に示したように前壁14の内面に沿って銅板製の通電板2が挿入配置されている。該通電板2は、図9,10に独立させて示したように、コンタクト空間11に見合う横幅を持ち、下端側部分を残して上方から適宜深さまで切り込まれた中間切り込み26によって、左右に独立した縦壁21,21を備え、コンタクト空間11内への配置姿勢において、前記電線挿入口13の内奥部に形成された電線案内孔13aと対応する箇所にそれぞれ電線通過穴24,24を形成してある。また、図10のように、下端部を断面U字形に形成して、その背面側に立ち上がり後壁22を形成し、更にその終端部分23を背面側に向けて折り曲げてある。
【0021】
金属バネ3は、図6,8のように、下端部35をU字形に折曲形成し全体形状を側面視略J字形に形成してあり、その上端部を背面側に折り曲げて作動体4への係止部31としてある。また、U字形に折曲させた前記下端部35の前側部分を導電線折曲げ作用部33とし、この部分に続く遊端部36までの上側部分を導電線押圧部32としてある。他方、U字形とした背面側の下端近く部分を通電板2との接当部34としてある。
【0022】
作動体4は、前記ハウジング本体1と同様に樹脂製の成形品で、図2のように、左右に側壁44,44を有し、図6,8のように、その上部に略正方形状とした蓋体42が連接され、後側に背面壁41を備えている。この背面壁41には、その上下方向略中間部分に前記金属バネ3の係止部31を係止するバネ固定部43を備えた構造としてある。その左右方向の大きさは、図2,3のように、左右方向に二つ揃えてハウジング本体1のコンタクト空間11内にピッタリと収まる大きさとしてある。また、その蓋体42は、該作動体4をコンタクト空間11内挿入したとき、コンタクト空間11をピッタリと閉塞することができるようにしてある。
【0023】
このような構造とした電線接続用コネクタは、図数の増大化を避ける関係上、図1,2のように、右側の作動体4をハウジング本体1のコンタクト空間11内に挿入した状態として示してあるが、通常は、同図の左側作動体4のように、左右2体とも、離脱分離しないように、ハウジング本体1のコンタクト空間11内に向けて下方の一部のみを挿入させた状態としてある。
【0024】
使用に際しては、図6に示したように、先ず被覆電線Cの先端部の被覆を剥離した心線cを電線挿入口13から挿入し、その内奥部の電線案内孔13aを介して通電板2の電線通過穴24を通してコンタクト空間11内にまで挿入する。この状態で蓋体42を押圧して作動体4をコンタクト空間11内に押圧移動させる。続いて、他の電線挿入口13からも電線を挿入した後、他の作動体4も同様にコンタクト空間11内に押圧移動させる。このことにより、左右2本の被覆電線Cどうしは、通電板2を介して電気的な接続が可能となる。
【0025】
より詳しく説明すると、作動体4の降下に伴う金属バネ3の降下移動によって、コンタクト空間11内に突出した心線cに金属バネ3の下端部35及び下端部35近くの導電線折曲げ作用部33が接当して、心線cを通電板2の電線通過穴24の内面部分から降下方向に強制的に曲げ移動させ、即ち、コンタクト空間11内に突出した導電線の心線c部分を略L字形に折り曲げながら降下させると同時に、折曲げ作用部33の上部に続く導電線押圧部32によって下向きに折り曲げられた心線部分を通電板2に向けて押し当て押圧する。該実施例の金属バネ3は、このとき図7のように、U字形とされた下端部35が通電板2の下部空間25内に入り込み、背面側の接当部34が通電板2の立ち上がり後壁22に接当し、背面側への移行が阻止され、下向きに折り曲げられた導電線の心線部分を通電板2に強力に押圧する。また、この押圧力を維持する。
【0026】
このような構造とした電線接続用コネクタは、作動体4のコンタクト空間11内への挿入操作によって、先に挿入してコンタクト空間11内に突出させた導電線の心線c部分を通電板2の電線通過穴24の際から金属バネ3で略L字形に折り曲げると同時に、この折り曲げ作用をさせた心線c部分を通電板2に対して金属バネ3で押圧させるので、心線cの折曲げ部分のほぼ全面を通電板2に対して確実に接触させることができるとともに、折曲げ角部の存在によって、導電線に不測の外力が加えられても容易に抜け方向に移動することなく、通電状態を保持させておくことができる。
【0027】
ここにいう電線接続用コネクタの大きさは、使用する電線の太さによって異なるものであるが、敢えて概寸について記載しておくと、電線の被覆外径が2.3〜2.7mm、心線の(単線の場合を含む)外径が0.5〜1.0mmの電線に対応するものとしては、正面図における作動体の上面からハウジング本体の底面までの上下長さ12〜16mm、ハウジング本体の横幅9〜13mm、電線挿入スリーブを含むハウジング本体の前後長さ8〜12mm程度である。この数値は、使用電線に対する概寸であって、この数値に限定する意図はないし、拘束される意図のものでもない。
【0028】
図11乃至図13は、第2実施例の電線接続用コネクタを示したもので、主として金属バネの変更実施例について示したものである。該第2実施例に示した金属バネ3は、前記第1実施例に示した側面視J字形とした金属バネ3に比して、側面視形状を前後逆向きの概略J字形とした点に差異がある。該実施例に示した金属バネ3は、このような形状とすることによって、図12のように、コンタクト空間11内に突出した心線cに対して金属バネ3の下端部35とこの下端部35に続く導電線折曲げ作用部33が接当して、心線cを降下方向に向けて強制的に折り曲げさせ、即ち、心線c部分を略L字形に折り曲げながら降下させ、この折曲げ作用に続いて、実質的に同時に、折曲げ作用部33の上部に続くほぼ垂直方向の導電線押圧部32によって通電板2に押し付ける。
【0029】
この押し付け作用と同時に、下端部35は通電板2の下部空間25内に入り、該下端部35の背面側に続く接当部34が通電板2の背面側の立ち上がり後壁22に接当して、背面側への移行が強制的に阻止されて、前記導電線押圧部32を通電板2側に向けて強力に押圧することとなる。その他の点は、前記第1実施例において示した電線接続用コネクタと同様である。
【0030】
本発明にいうところの電線接続用コネクタは、図4に示した後壁16を底面として、図との対比で倒伏させて使用することができるものである。したがって、本明細書において上部、下部、前壁、後壁等と表現している方向的表現は、実施例図との関係で構造を明確にするための表現であって、コネクタの絶対的位置関係を表現したものではない。
【0031】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしも実施例として示した構造のもののみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構成要件を充足し、上記の目的を達成し、効果を有する範囲内において適宜に改変して実施することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明にいう電線接続用コネクタは、コネクタに対して電線を挿入し、作動体を押し込むという簡単な操作によって、コネクタ外部の被覆電線に不測の外力が加えられても、接続電線が容易に抜け出すことがなく安心して使用できるので、大いに普及する可能性を秘めたものである。
【符号の説明】
【0033】
1 ハウジング本体
11 コンタクト空間
12 開口部
13 電線挿入口
14 前壁
15 後壁
2 通電板
22 立ち上がり後壁
24 電線通過穴
3 金属バネ
31 係止部
32 導電線押圧部
33 導電線折曲げ作用部
34 下端近く部分
36 遊端部
4 作動体
41 背面壁
42 蓋体
43 バネ固定部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部(12)から内方に向けて穿たれたコンタクト空間(11)と、該コンタクト空間(11)の前壁(14)に設けられた複数の電線挿入口(13)とを備えたハウジング本体(1)と、
前記前壁(14)の内面に沿ってコンタクト空間(11)内に配置され、該配置姿勢において前記複数の電線挿入口(13)と対応する箇所に対応数の電線通過穴(24)を形成してある良導電体金属製の通電板(2)と、
下端側部分が導電線折曲げ作用部(33)に形成され、その上部がコンタクト空間(11)内において前記通電板(2)と対向配置される導電線押圧部(32)に形成されている金属バネ(3)と、
前記ハウジング本体(1)の後壁(15)に沿う背面壁(41)と、その上部に連接された蓋体(42)と、前記金属バネ(3)の係止部(31)を係止するバネ固定部(43)とを備えた作動体(4)と、
からなり、
該作動体(4)を前記コンタクト空間(11)内に向けて押圧移動させることにより、前記金属バネ(3)の導電線折曲げ作用部(33)を降下移動させて、コンタクト空間(11)内に突出した導電線の心線部分を略L字形に折曲げ降下させると同時に、その上部の導電線押圧部(32)が折り曲げた心線部分を通電板(2)に押し当てて押圧する構造としてある電線接続用コネクタ。
【請求項2】
通電板(2)がコンタクト空間(11)の内奥部において側面視U字形に曲げ形成され、該側面視U字形の立ち上がり後壁(22)と金属バネ(3)の下端近く部分(34)とが接当する構造としてある請求項1に記載の電線接続用コネクタ。
【請求項3】
金属バネ(3)がコンタクト空間(11)の内奥部において、遊端部(36)が通電板(2)側に向かう形状で側面視U字形に曲げ形成され、該側面視U字形部分が導電線折曲げ作用部(33)に形成され、該導電線折曲げ作用部(33)とその遊端部(36)との間が導電線押圧部(32)に形成されている請求項1または2に記載の電線接続用コネクタ。
【請求項1】
開口部(12)から内方に向けて穿たれたコンタクト空間(11)と、該コンタクト空間(11)の前壁(14)に設けられた複数の電線挿入口(13)とを備えたハウジング本体(1)と、
前記前壁(14)の内面に沿ってコンタクト空間(11)内に配置され、該配置姿勢において前記複数の電線挿入口(13)と対応する箇所に対応数の電線通過穴(24)を形成してある良導電体金属製の通電板(2)と、
下端側部分が導電線折曲げ作用部(33)に形成され、その上部がコンタクト空間(11)内において前記通電板(2)と対向配置される導電線押圧部(32)に形成されている金属バネ(3)と、
前記ハウジング本体(1)の後壁(15)に沿う背面壁(41)と、その上部に連接された蓋体(42)と、前記金属バネ(3)の係止部(31)を係止するバネ固定部(43)とを備えた作動体(4)と、
からなり、
該作動体(4)を前記コンタクト空間(11)内に向けて押圧移動させることにより、前記金属バネ(3)の導電線折曲げ作用部(33)を降下移動させて、コンタクト空間(11)内に突出した導電線の心線部分を略L字形に折曲げ降下させると同時に、その上部の導電線押圧部(32)が折り曲げた心線部分を通電板(2)に押し当てて押圧する構造としてある電線接続用コネクタ。
【請求項2】
通電板(2)がコンタクト空間(11)の内奥部において側面視U字形に曲げ形成され、該側面視U字形の立ち上がり後壁(22)と金属バネ(3)の下端近く部分(34)とが接当する構造としてある請求項1に記載の電線接続用コネクタ。
【請求項3】
金属バネ(3)がコンタクト空間(11)の内奥部において、遊端部(36)が通電板(2)側に向かう形状で側面視U字形に曲げ形成され、該側面視U字形部分が導電線折曲げ作用部(33)に形成され、該導電線折曲げ作用部(33)とその遊端部(36)との間が導電線押圧部(32)に形成されている請求項1または2に記載の電線接続用コネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−169114(P2012−169114A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−28508(P2011−28508)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(591028773)株式会社ニチフ端子工業 (23)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(591028773)株式会社ニチフ端子工業 (23)
【Fターム(参考)】
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