説明

電解水放出装置

【課題】使用される地域の変動に応じて、電解生成物の生成量を適切に調整することが容易となる電解水放出装置を提供する。
【解決手段】塩素を含む水を電解し、電解生成物を含んだ電解水を生成する電解水生成部を備え、該電解水を放出する電解水放出装置であって、自機の位置を特定し得る位置情報を取得し、該位置情報に基づいて前記電解生成物の生成量を調整する、調整部を備えた電解水放出装置とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電解生成物を含んだ電解水を生成して空間などに放出する、電解水放出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば非特許文献1に開示されているように、塩素を含んだ水(通常は水道水)を電気分解して電解水を発生させて空気中に噴出させる、空間清浄機(電解水放出装置の一態様)の開発がなされている。この空間清浄機によれば、除菌効果をもつ次亜塩素酸を含んだ電解水の作用により、空気中のウィルスや花粉などを抑制することが可能とされている。なお非特許文献1に開示されている空間清浄機は、電源として専用充電池を採用すること等により、オフィスのデスクや車の中などに、手軽に持ち運べる仕様となっている。
【0003】
またこのような空間清浄機では、通常、外部から適宜供給される水道水を用いて、電解水を発生させることになる。ここで水道水には、各地域の浄水場において塩素が添加されているが、添加される塩素の量は地域ごと(例えば都道府県や市町村ごと)に異なることがある。従って水道水の塩素濃度は、地域によってばらつきがあるといえる。
【0004】
そのため、空気中に放出させる次亜塩素酸などの量を、地域に関わらず一定に保つためには、次亜塩素酸など(電解生成物)の生成量が適切に調整される必要がある。つまり、水道水に含まれる塩素濃度に関わらず、電解生成物を同程度に生成する必要がある。そこで空間清浄機では、ユーザが手動で電解時間を設定することが可能となっており、電解生成物の生成量を調整することが可能となっている。
【非特許文献1】「三洋電機、手軽に持ち運べる空間清浄機を発表」、日経BP社、[平成20年10月6日検索]、インターネット(URL:http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080218/294110/?ST=pc_news&set=rss)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで空間清浄機は、これまで主に家庭用として普及してきており、使用される場所も固定されていることが多かった。そのため、居住している地域の水道水の塩素濃度の情報を参照しながら、ユーザが適切な電解時間を設定することにより、空気中に放出される次亜塩素酸などの量を適切に保つことが容易となっていた。
【0006】
しかし、空間清浄機が例えば車の中に持ち込まれて使用されると、車の移動に伴って、空間清浄機が使用される場所(地域)も変動することが多くなる。その結果、空間清浄機に適宜供給される水道水の塩素濃度も、これに伴って変動することになる。
【0007】
この場合、空気中に放出される次亜塩素酸などの量を一定に保つためには、空間清浄機の使用される地域が変動するごとに、ユーザが電解時間を適切に設定する必要がある。しかしながら、このような設定が強いられることはユーザにとって大きな負担であり、また、各地域における水道水の塩素濃度が分からない場合には、このような設定を行うことは困難である。
【0008】
本発明は上述した問題点に鑑み、使用される地域の変動に応じて、電解生成物の生成量を適切に調整することが容易となる電解水放出装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る電解水放出装置は、塩素を含む水を電解し、電解生成物を含んだ電解水を生成する電解水生成部を備え、該電解水を放出する電解水放出装置であって、自機の位置を特定し得る位置情報を取得し、該位置情報に基づいて前記電解生成物の生成量を調整する、調整部を備えた構成とする。
【0010】
本構成によれば、例えば、適切な電解生成物の生成量に関する情報を各地域について予め準備しておき、この中から、位置情報に対応するものを採用させるようにすれば、電解生成物の生成量を適切に調整することができる。このように本構成によれば、使用される地域の変動に応じて、電解生成物の生成量を適切に調整することが容易となる。なお「電解生成物」とは、塩素を含む水の電解によって生成されるもの(次亜塩素酸やOHラジカルなど)を指す。
【0011】
また上記構成としてより具体的には、複数地域の各々についての、水道水の塩素濃度に基づいた情報である参照情報を記憶している記憶部を備え、前記調整部は、前記位置情報に対応した地域の前記参照情報に基づいて、前記電解生成物の生成量を調整する構成としてもよい。
【0012】
また上記構成において、前記調整部は、前記電解の実行時間の調整を通じて、前記生成量を調整するものであり、前記参照情報は、前記水道水の塩素濃度の情報に基づいて予め設定された、前記電解の実行時間として望ましい時間の情報であり、さらに前記調整部は、前記位置情報に対応する地域の前記参照情報を判別し、前記電解の実行時間を、該判別された参照情報の時間に調整する構成としてもよい。
【0013】
本構成によれば、使用される地域の変動に応じて、電解の実行時間(電解時間)を所望の時間に調整することが可能となる。その結果、使用される地域の変動に応じて、電解生成物の生成量を適切に調整することが可能となる。
【0014】
また上記構成において、前記電解水生成部に、前記塩素を含む水が補給されたことを検出する、補給検出部を備え、前記調整部は、該補給されたことが検出される度に、前記電解生成物の生成量を調整する構成としてもよい。
【0015】
本構成によれば、塩素を含む水が補給されるごとに、その場所に応じた電解生成物の生成量の調整を実行させることが可能となる。そのため、電解生成物の生成量の調整を効率的に実行させることが可能となる。
【0016】
また上記構成において、前記調整部は、GPS情報を用いて現在地を検出するカーナビゲーションシステムとの通信を行う、通信手段を有しており、該カーナビゲーションシステムから、該現在地の検出の結果を、前記位置情報として取得する構成としてもよい。
【0017】
本構成によれば、電解水放出装置が車載用として使用される場合等に、同じ車に搭載されているカーナビゲーションシステムを利用して、位置情報を取得することが可能となる。
【0018】
また上記構成として具体的には、ユーザによって操作される操作部を有しており、前記通信手段における通信の開始および終了は、該操作部における操作内容に応じて実行される構成としてもよい。
【発明の効果】
【0019】
上述の通り、本発明に係る電子機器によれば、例えば、適切な電解生成物の生成量に関する情報を各地域について予め準備しておき、この中から、位置情報に対応するものを採用させるようにすれば、電解生成物の生成量を適切に調整することができる。このように本構成によれば、使用される地域の変動に応じて、電解生成物の生成量を適切に調整することが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施形態について、主に車載用として設計された電解水放出装置(塩素を含む水を電解して電解水を生成し、放出する装置)を例に挙げて、以下に説明する。
【0021】
当該電解水放出装置の構成図(ブロック図)を、図1に示す。本図に示すように、電解水放出装置1は、制御部11、通信部12、記憶部13、操作部14、水道水補給部15、水道水電解部16、および電解水放出部17などを備えている。また電解水放出装置1は、カーナビゲーションシステム(以下、「カーナビシステム」と略記する)2を搭載した車の中で使用されることが想定されている。
【0022】
なおカーナビシステム2は、GPS[Global Positioning System]衛星から送信されるGPS情報を受信する。そしてこのGPS情報を用いて現在地(車の位置)を検出するとともに、当該検出結果を用いて、運転者などに所定のルートを案内するものである。またカーナビシステム2は、この現在地の検出結果の情報を、後述する通信部12を介した通信によって、電解水放出装置1に提供することが可能となっている。
【0023】
次に、電解水放出装置1の各部について説明する。制御部11は、例えばCPUによって構成されており、電解水放出装置1において実行される各種処理を制御する。なお電解水放出装置1において実行される主な処理の内容については、改めて説明する。
【0024】
通信部12は、有線通信、或いは、Bluetooth(登録商標)や赤外線通信といった無線通信によって、カーナビシステム2との通信を実行する。これにより電解水放出装置1は、カーナビシステム2から、先述した現在地の検出結果の情報を取得することが可能となっている。
【0025】
なお、電解水放出装置1とカーナビシステム2は、同じ車において使用されているため、カーナビシステム2から取得された現在地の検出結果の情報は、電解水放出装置1自体の位置を表す情報と、同視することができる。そのため、電解水放出装置1は、先述した現在地の検出結果を取得することにより、自機の位置を特定し得る情報(位置情報)を取得したことになる。
【0026】
記憶部13は、電解水放出装置1において実行される各処理に必要な、各種の情報を記憶する。なお記憶部13には、予め、図2に示すような電解処理用情報テーブル(各地域の参照情報の寄せ集め)が記憶されている。この電解処理用情報テーブルは、GPSコード、地域、塩素濃度、および電解時間の各項目から構成されている。つまり、各地域についての、「塩素濃度」の情報と「電解時間」の情報を有するテーブルとなっている。
【0027】
ここで「塩素濃度」の項目は、その地域の水道水の塩素濃度を表している。なお、各地域の水道水の塩素濃度は、例えば、各地域の浄水場における塩素添加量の管理データなどが参照されることによって、予め把握され得る。
【0028】
また「電解時間」の項目は、その地域の水道水が電解水放出装置1に補給された場合に、空気中に放出される次亜塩素酸などの量が所望量(地域によらず一定の量)に保たれるよう、過不足なく電解水を生成させるために必要な電解時間(つまり、電解時間として望ましい時間)を表している。なおこれらの電解時間(単位時間あたりの電解時間)は、その地域の水道水の塩素濃度の情報に基づいて予め算出されているものであり、当然ながら、塩素濃度が高いほど電解時間は短く設定される。
【0029】
なお図2に示す電解処理用情報テーブルによれば、例えば、「大阪府大東市」という地域における水道水の塩素濃度は20ppmであり、この水道水が電解水放出装置1に補給された場合は、電解時間が1時間あたり5分間(残りの55分間は、電解を実行せずに待機)と設定されれば良いことが示されている。
【0030】
操作部14は、例えばユーザによって操作されるボタンスイッチが備えられており、どのように操作されたかを示す情報を制御部11に伝える。これにより、電解水放出装置1は、ユーザの意図を反映させた処理を実行することが可能となっている。
【0031】
水道水補給部15は、電解水放出装置1に水道水を補給するために設けられた装置である。より具体的には、本体と着脱可能になっているタンクが設けられている。そして、タンク内の水道水が僅かとなったときに、このタンクが取り出され、ユーザによって水道水が補給された後に、タンクが本体に再装着される。なおこれは水道水補給部15の一構成例であり、他の構成が採用されていても構わない。
【0032】
また水道水補給部15には、タンクが本体に再装着されたことを検出し、この検出結果を制御部11に伝送するセンサが設けられている。ここで通常、タンクが本体に再装着された場合は、ユーザによって、タンク内に水道水が補給されたと考えることができる。そのため、当該検出は、水道水補給部15に水道水が補給されたことの検出と同視することができる。なお、水道水補給部15に水道水が補給されたことを検出する手段としては、他のものが採用されても構わない。
【0033】
水道水電解部16は、水道水補給部15を通じて外部から補給された水道水を電解(電気分解)し、電解生成物(次亜塩素酸やOHラジカル等)を含んだ電解水を生成する。より具体的には、当該水道水を挟んで対向するように設けられた2個の電極間に、所定の電圧を印加することによって水道水を電解し、電解水を生成する。なお、当該電圧が印加されて水道水が電解される時間(電解時間)は、制御部11によって制御される。
【0034】
電解水放出部17は、水道水電解部16によって生成された電解水を、空気中に放出するために設けられた装置である。具体的には、例えば、超音波振動子を用いて電解水を霧状にして、空気中に放出するものが挙げられるが、他の態様のものであっても構わない。
【0035】
以上に説明した構成により、電解水放出装置1は、補給された水道水を電解して電解生成物を含んだ電解水を生成し、空気中(空間中)に放出する。これにより、空気中に「次亜塩素酸」や「OHラジカル」を供給することが可能であり、除菌効果などを得ることが可能である。
【0036】
ここで空気中に供給される次亜塩素酸などの量は、適切な除菌効果等を得るために、電解水放出装置1の使用地域等に関わらず、できるだけ一定に維持されることが望ましい。しかしながら水道水の塩素濃度は、地域によってバラツキがあるため、次亜塩素酸などの量を一定に維持させるには、補給される水道水の塩素濃度に応じて、電解生成物の生成量が適切に調整される必要がある。
【0037】
そこで本実施形態に係る電解水放出装置1は、以下に説明する処理によって、このような調整が自動的に実行されるものとなっている。ここで電解水放出装置1において実行される主な処理の流れについて、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0038】
制御部11は、通常時、水道水の補給が実行されたか(ステップS11)、およびユーザによって電解水生成の開始指示がなされたか(ステップS12)を監視する。そして水道水の補給が実行されたと判断された場合(ステップS11のY)、制御部11は、通信部12を介してカーナビシステム2との通信を実行し、カーナビシステム2から、現在地を特定する情報(位置情報)を取得する(ステップS13)。
【0039】
その後、制御部11は、取得された位置情報と、記憶部13に記憶されている電解処理用情報テーブルを用いて、電解水の生成に関わる電解時間を設定する(ステップS14)。より具体的には、まず、当該位置情報に対応する地域についての、電解処理用情報テーブルにおける「電解時間」を判別する。そして電解水の生成に関わる電解時間を、この判別された「電解時間」に設定(調整)する。例えば、取得された位置情報が「大阪府大東市」という地域に属しており、電解処理用情報テーブルが図2に示す通りのものである場合には、電解時間は、1時間あたり5分間に設定される。
【0040】
一方、ユーザによって電解水生成の開始指示がなされた場合は(ステップS12のY)、制御部11は、水道水電解部16に、ステップS14の処理を通じて既に設定されている電解時間に従って、水道水の電解を実行させる(ステップS15)。これにより、電解時間に応じた量の電解生成物を含んだ電解水が生成され、電解水放出部17から空気中に電解水が放出されることになる。
【0041】
またステップS15の処理が実行されている間、制御部11は、ユーザによって電解水生成の終了指示がなされたかを監視する(ステップS16)。そして終了指示がなされた場合には(ステップS16のY)、水道水電解部16による水道水の電解を終了させ(ステップS17)、ステップS11の処理に戻る。
【0042】
以上に説明した処理(特に、ステップS11〜S14)によれば、水道水の補給が実行される度に、補給が行われた地域の水道水の塩素濃度に応じた、適切な電解時間が設定される。これにより、電解水放出装置1は、車の移動に伴って使用地域が変動した結果、補給される水道水の塩素濃度が変動しても、これに応じて、電解生成物の生成量を自動的に調整することが可能となっている。なお、一旦電解時間が設定されると、基本的には、次に水道水の補給が実行されるまで(補給が検出されるまで)、電解時間の設定内容は変更されない。
【0043】
また、このように電解生成物の生成量が自動的に調整されるものであれば、当該調整を行うためのユーザの操作を、不要とすることができる。その結果、ユーザが車の運転中に電解水放出装置1を操作するといった事態を防ぎ、安全運転に貢献することができる。
【0044】
なお本実施形態の電解水放出装置1においては、水道水の補給が実行される度に、電解時間が調整されるようになっているが、この他、例えばユーザによる電解時間調整の指示に応じて、当該調整が実行されるようになっていても構わない。
【0045】
この場合、ユーザが操作部14において所定操作を行ったときに、制御部11は通信部12を介して、カーナビシステム2から位置情報を取得する。なおこのことは、通信部12による通信の開始および終了が、操作部14における操作内容に応じて実行されているといえる。
【0046】
そしてこの取得された位置情報が用いられて、先述したステップS14の処理と同様に、電解時間が設定される。このように、ユーザの指示に応じて電解時間の調整が実行されるようになっていれば、ユーザの処理負担はやや増えるものの、水道水の補給を自動的に検出する機能(センサ)を省略させることも可能である。
【0047】
なお先述のように、水道水の補給を自動的に検出する機能を備えさせておき、水道水の補給が検出されたときと、ユーザによる電解時間調整の指示がなされたときの、何れにおいても電解時間の調整が実行されるようになっていても良く、また、何れの場合に当該調整を実行させるかを、ユーザが任意に設定できるようになっていても良い。
【0048】
また本実施形態の電解水放出装置1は、同じ車に搭載されているカーナビシステム2を利用して、位置情報を取得するようになっている。この点、例えば電解水放出装置1自体にGPS衛星との通信機能を設けておき、電解水放出装置1が、GPS衛星から直接的にGPS情報を取得して自機の位置を検出することが可能となっていても良い。
【0049】
このようにすれば、電解水放出装置1における処理負担等はやや増大するが、カーナビシステム2を搭載していない車で使用される場合であっても、電解水放出装置1に、自機の位置を検出させ、適切な電解時間を設定させることが可能となる。
【0050】
以上までに説明した通り、本実施形態に係る電解水放出装置1は、水道水(塩素を含む水)を電解し、電解生成物を含んだ電解水を生成する機能を備え、この電解水を放出するものとなっている。そして、自機の位置を特定し得る位置情報を取得し、この位置情報に基づいて、電解生成物の生成量を調整する機能を備えている。そのため、使用される地域の変動に応じて、電解生成物の生成量を適切に調整することが容易となっている。
【0051】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。本発明は、その主旨を逸脱しない範囲において、種々の改変を加えて実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、電解水を空間に放出する電解水放出装置等の分野において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態に係る電解水放出装置の構成図である。
【図2】電解処理用情報テーブルに関する説明図である。
【図3】本実施形態において実行される主な処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
1 電解水放出装置
2 カーナビゲーションシステム
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
14 操作部
15 水道水補給部
16 水道水電解部
17 電解水放出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩素を含む水を電解し、電解生成物を含んだ電解水を生成する電解水生成部を備え、該電解水を放出する電解水放出装置であって、
自機の位置を特定し得る位置情報を取得し、該位置情報に基づいて前記電解生成物の生成量を調整する、調整部を備えたことを特徴とする電解水放出装置。
【請求項2】
複数地域の各々についての、水道水の塩素濃度に基づいた情報である参照情報を記憶している記憶部を備え、
前記調整部は、
前記位置情報に対応した地域の前記参照情報に基づいて、前記電解生成物の生成量を調整することを特徴とする請求項1に記載の電解水放出装置。
【請求項3】
前記調整部は、
前記電解の実行時間の調整を通じて、前記生成量を調整するものであり、
前記参照情報は、
前記水道水の塩素濃度の情報に基づいて予め設定された、前記電解の実行時間として望ましい時間の情報であり、
さらに前記調整部は、
前記位置情報に対応する地域の前記参照情報を判別し、
前記電解の実行時間を、該判別された参照情報の時間に調整することを特徴とする請求項2に記載の電解水放出装置。
【請求項4】
前記電解水生成部に、前記塩素を含む水が補給されたことを検出する、補給検出部を備え、
前記調整部は、
該補給されたことが検出される度に、前記電解生成物の生成量を調整することを特徴とする請求項3に記載の電解水放出装置。
【請求項5】
前記調整部は、
GPS情報を用いて現在地を検出するカーナビゲーションシステムとの通信を行う、通信手段を有しており、
該カーナビゲーションシステムから、該現在地の検出の結果を、前記位置情報として取得することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の電解水放出装置。
【請求項6】
ユーザによって操作される操作部を有しており、
前記通信手段における通信の開始および終了は、該操作部における操作内容に応じて実行されることを特徴とする請求項5に記載の電解水放出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−99629(P2010−99629A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275353(P2008−275353)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】