説明

電話システムにおいてバイオメトリックデータを使用するための方法と、該方法を実行するための装置

【課題】電話呼び出しにおけるユーザーの身元を確認する方法と装置を提供する。
【解決手段】電話システムは、バイオメトリックデータ入力機器を含む電話ターミナルを含むことができる。電話ターミナルを使うことの方法は、電話ターミナルでユーザーからバイオメトリックデータを受信することを含むことができる。受信データと保存データの比較は、ユーザーのための1つ、またはそれ以上の設定ファイルを検索するため、パーティーの身元を認証、または確認するため、別の活動、またはそれらのどのような組合せを実行するために実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電話システムを使用する方法、さらに具体的には電話ターミナルを設定する方法、電話呼び出しにおけるユーザーの身元を確認する方法と、それらの方法を実行するために用いられる装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
電話システムユーザーは、仕事または自宅の電話を、ユーザーが電話を使う時に、ユーザーがもっと効率的かつ生産的になれるように設定する能力を有する。ユーザーが共有電話、例えば公衆電話や他人の電話を使う場合、ユーザーは自身が必要とする情報へのアクセスを有していない。効率的かつ生産的な使用ために、そのような別の電話を設定することは、ユーザーにとって難しい。ユーザーは、取引を完了するために、一度、またはそれ以上のフォローアップコールをかけたり、もしユーザーが自分の電話にいたなら不必要であったかもしれない作業をしなけらばならない。
【0003】
電話システムに付随する別の問題は、特定の番号、住所、場所で呼び出しを受ける人(以後「受信者」)の身元を確認する能力がないことである。呼び出しを行う人(以後「発信者」)は、機密情報を伝達しなけらばならないことがある。多くの場合、若年成人の声は、彼らの両親の1人の声と紛らわしいほど同じに聞こえる。発信者は、機密情報の一部を、発信者が他端の人物が、意図した呼び出しの対象ではないと気づく前に開示してしまうことがある。そのような不注意による開示は、問題を起こすことになる。
【特許文献1】米国特許第5,465,290号明細書
【特許文献2】米国特許第6,104,913号明細書
【特許文献3】米国特許第6,324,271号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2004/0022384号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電話システムは、バイオメトリックデータ入力機器を含む電話ターミナルを含むことができる。電話ターミナルを使うための方法は、以前に保存されたバイオメトリックデータのために、電話ターミナルで、ユーザのバイオメトリックデータを受信することを含むことができる。別のデータ(ユーザーID、パスワード等)もまた受信することができる。受信したバイオメトリックデータと保存されているバイオメトリックデータの比較は、ユーザーのための設定ファイルを検索するため、パーティーの身元を認証するためまたは確認するため、別の活動を実行するため、またはそれらの組み合わせを行うために実行することができる。ある実施例において、バイオメトリックデータ、別のデータ、またはそれらの組合せは、電話ターミナルまたは電話システムの別の部分を設定するために使うことができる、1つまたはそれ以上の設定ファイルにアクセスするために使うことができる。そのような設定は、公衆電話などの共有された電話ターミナルにとって有益である。別の実施例では、発信者、受信者、1つまたはそれ以上の別のパーティー、またはそれらの組合せの身元を認証する、または確認することができる。認証または別の確認は、通話における1つまたはそれ以上のパーテイーに対し、機密情報がその機密情報を受け取るべきでない1人またはそれ以上の人物に、偶然にまたは意図せずに伝わることがないより大きな見込みを保障するために有益である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つ目の側面において、電話ターミナルを含んだ電話システムを設定するための方法は、電話ターミナルにいる第1のユーザーから電話ターミナルで第1のバイオメトリックデータを受信すること、前記第1のユーザーに関連する第1の設定ファイルを検索するために前記第1のバイオメトリックデータを使うこと、前記第1の設定ファイルに一致した、電話ターミナル、または電話システムの別の部分を設定すること、を含むことができる。
【0006】
二つ目の側面において、データ処理システムが、電話ネットワーク内にある。電話ターミナルが前記データ処理システムを含まない場合、前記データ処理システムは、電話ターミナルの第1のユーザーに関連する第1のバイオメトリックデータを受信する入力ポートを含むことができる。データ処理システムはまた、前記第1のユーザーに関連する前記第1のバイオメトリックデータの少なくとも一部に基づく第1の設定ファイルを読み出す設定読み出しモジュールと、前記第1の設定ファイルと一致した、電話ターミナル、また電話システムの別の部分を設定する設定モジュールを含むことができる。
【0007】
三つ目の側面において、電話ターミナルは、バイオメトリックデータ入力機器と、電話ターミナルまたは第1のユーザに関連する第1の設定ファイルに沿って電話ターミナルに連結されたネットワークを設定する設定モジュールを含むことができ、そこにおいて、前記第1の設定ファイルは、前記バイオメトリックデータ入力機器からの第1のバイオメトリックデータの少なくとも一部に基づいて選択される。
【0008】
四つ目の側面において、受信者が電話呼び出しを受けることを確認する方法は、発信者から受信者への呼び出し信号を受信すること、受信者に関連する第1のバイオメトリックデータを受信すること、受信者の身元を実質的に確認するために、前記第1のバイオメトリックデータと、受信者に関連する第2のバイオメトリックデータを比較すること、発信者に受信者の身元が確認されたことを通知することを含むことができる。
【0009】
五つ目の側面において、電話ネットワークの中でデータ処理システムを使うことができる。前記データ処理システムは、発信者から受信者への呼び出し信号を受信する第1の入出力ポート、前記受信者からの入力に対応して第1のバイオメトリックデータを受信する第2の入出力ポート、受信者の身元を実質的に確認するために、前記第1のバイオメトリックデータと第2のバイオメトリックデータを比較するための比較モジュールと、前記発信者に、前記受信者の身元が確認されたことを通知するための通知モジュールを含むことができる。
【0010】
下に書かれた実施例の詳細を述べる前に、いくつかの用語を定義、または明確化する。ここで用いられている「なる」「なっている」「含む」「含んでいる」「有する」「有している」、またはその他の変種といった用語は、非独占介在物を補うことを意図している。例えば、要素のリストを構成する工程、方法、項目、または装置は必ずしもそれらの要素に限られるものではなく、それらの工程、方法、項目、または装置に関して明確に記載されていない要素、またはそれらの内在的な要素を含むこともある。さらに、明示的にその逆と記載されない限り、「または」は、排他的な「または」ではなく包括的な「または」を参照する。
【0011】
さらに、明確化するための目的と、ここで記述された実施例の範囲の一般的な意味を示すために、「a」または「an」の使用は、「a」または「an」が参照する1つ、またはそれ以上の物を記述するために採用されている。従って、記述は「a」または「an」が使われた場合には、少なくとも1つを含めて読まれるべきであり、明示的にその逆と記載されない限り、単数形は複数形を含む。
【0012】
そうではないと記述されない限り、もし図が単頭の矢印、または双頭の矢印を図示していたとしても、システムの一部の組合せは、お互い双方向に、または一方向に連結されている。図における矢印は、便宜上、システム内における、または該システムと、システム外の1つまたはそれ以上の構成要素、システム外の1つ、またはそれ以上のモジュール、別のシステム、あるいは実施例に沿ったそれらの組み合わせ、との間の主たる情報、データ、信号の流れとしている。連結は、ある実施例においては直接的電気接続を含み、別の場合には1つまたはそれ以上の、介在スイッチ、レジスタ、コンデンサ、インダクタ、ルーター、ファイヤーウォール、ネットワークファブリックまたはそれに類似したものを1つまたはそれ以上の構成要素、1つまたはそれ以上の機器、あるいは1つまたはそれ以上のモジュールのあらゆる組み合わせを含むものと解釈されるべきである。
【0013】
そうではないと記述されない限り、ここで使わる技術及び科学用語は、当業者によって公知のものと同じ意味を有する。さらに材料、方法、用例は実例的であるだけで、制限すること意図していない。
【0014】
図1は、ある実施例に基づいた、電話システム100の一部のブロック図を含む。電話システムは、データ処理システム160に双方向的に連結されたネットワーク140に双方向的に連結された電話ターミナル120を含む。特定の実施例において、電話システム100は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)といったインターネットプロトコルを使うパケットスイッチネットワークの一部であってもよい。
【0015】
電話ターミナル120は、ネットワーク140のための接続を受信する入出力(I/O)ポート122を含む。電話ターミナル120はさらに、I/Oポート122に双方向的に連結された中央演算処理装置(CPU)124、受話器126、バイオメトリックデータ入力装置128、記憶装置130、設定モジュール132と、出力装置の用例であるディスプレイ134を含む。本明細書を読んだ後、当業者は、電話ターミナル120が図1で図示されているよりも多くの、または少ない構成要素を含むことを認識するであろう。
【0016】
CPU124は、データ処理システムの少なくとも一部であってもよい。図示されていないものの、他の接続と記憶装置が、電話システム120内に備わっているか、電話システム120に連結することができる。図示されていないものの、電話ターミナル120は、連想記憶装置、スタティックRAM、キャッシュ、ファストインファストアウト(FIFO)、その他のメモリー、それらのどのような組合せをも含んだ追加のメモリーを含むことができる。記憶装置130を含むメモリーは、電話ターミナル120におけるCPU124によって可読可能なメディアを含むことができる。各種のメモリーは、データ処理に適したデータ処理システム可読媒体を含む。
【0017】
電話ターミナル120を使っている場合、発信者または受信者は、受話器126とバイオメトリックデータ入力機器128を使うことができる。ある実施例において、受話器126を持ち上げた後、または、例えばボタンを押す、クレジットカード、スマートカードまたは別のカードを通す、お金を挿入するといった方法で電話ターミナル120を始動させ、CPU124はバイオメトリックデータ入力機器128を始動させる。バイオメトリックデータ入力機器128は、電話ターミナル120にいるユーザーから、バイオメトリックデータを受け取るように設定することができる。バイオメトリックデータの例には、声紋、指紋、虹彩スキャン、その他の適した入力、または特定の個人に一意的に対応するそれらの組合せを含むことができる。バイオメトリックデータ入力機器128のデザインは一部分、収集されるバイオメトリックデータのタイプに依存する。例えば、身体的特徴に関連するデータを収集するのであれば、機器はスキャナーと検出機を含むことができる。その他の例では、機器128はユーザーからの声紋を処理するためのマイクロフォンと関連するロジックを含むことができる。別の実施例において、声紋のための入力は、受話器128によって受け取られてもよい。
【0018】
記憶装置130は、1つ、またはそれ以上の特定ユーザーに関連する情報を含むことができる。各特定ユーザー毎に、それらの情報は、特定ユーザー識別子、特定ユーザーに関連するバイオメトリックデータ、特定ユーザーのための1つまたはそれ以上の設定ファイル、特定ユーザーに関連する別の情報、またはそれらの組合せを含むことができる。記憶装置130は、その他の特定ユーザーのための実質的に同じ種類の情報を含むことかができる。記憶装置130はまた、ここで記述される方法を実施するための命令を含むプログラムコードを含むことができる。
【0019】
設定モジュール132は、電話ターミナル120にいる特定ユーザーの、1つ、またはそれ以上の設定ファイルを処理するために使うことができる。設定モジュール132によって実行された設定は、設定ファイル次第で高い柔軟性が可能になる。設定モジュールは電話ターミナル120、または、例えばデータ処理システム160の別の部分といった電話システム100の別の部分に影響を及ぼす。実行可能な設定に関する詳細は、ここで記述されている。
【0020】
ある実施例において、電話ターミナル120は、例えば携帯電話や、キオスク(登録商標)の電話等のスタンドアローンデバイスに組み込まれている。その他の実施例において、電話ターミナル120は、1つのハードウエア機器に限られず、電話ターミナルとしての機能を果せるハードウエア、ファームウエア、ソフトウエアといった要素の、ほとんどどのような組合せも含むことができる。例えば、電話ターミナルは、ホームエンターテイメントシステムに統合することができ、そこにおいて、ネットワーク140からの信号は、ホームエンターテイメントシステムにおいて使われるセットトップボックスによって受信される。音声出力信号と映像出力信号は、スピーカーとテレビ、またはホームエンターテイメントシステムの別のディスプレイに送られる。ユーザーの発話は、マイクロフォンによって受信され、ユーザーの所在地における画像は、カメラによって受信される。マイクロフォンとカメラは、関連する音声と映像入力信号をセットトップボックスに送る。セットトップボックスと、1つまたはそれ以上のスピーカー、テレビ、その他のディスプレイ、またはマイクロフォンの組合せを電話ターミナルとすることができる。ある実施例において、音声部分、または映像部分のどちらかだけが呼び出しのために使われる。この明細書を読んだ後、当業者は他の実施例が使えることを認識できるであろう。
【0021】
データ処理システム160は、ネットワーク140への接続を受信するI/Oポート162を含む。ある実施例において、データ処理システム160は、電話ターミナル120の一部ではなく、また特定の実施例において、データ処理システム160は、電話ターミナル120から離れた場所、例えば同じビル内の別の部屋、別のビル、別の町、州、地方、国などに位置する。データ処理システム160は、I/Oポート162、アクセスモジュール166、レンダリングモジュール174、および設定モジュール176に双方向的に連結されたCPU164を含む。
【0022】
図示されていないものの、別の接続と記憶装置がデータ処理システム160内に備わっているか、連結されていてもよい。図示されていないものの、電話ターミナル160は連想記憶装置、スタティックRAM、キャッシュ、ファストインファストアウト(FIFO)、その他のメモリー、それらのどのような組合せをも含んだ追加のメモリーを含んでもよい。記憶装置170を含むメモリーは、データ処理システム160におけるCPU164によって可読可能なメディアを含むことができる。各種のメモリーは、データ処理に適したデータ処理システム可読媒体を含む。CPU164はCPU124と同じであっても異なっていてもよい。
【0023】
アクセスモジュール166は、記憶モジュール168と設定検索モジュール172を含む。アクセスモジュール166は、記憶装置170と双方向的に連結されている。アクセスモジュール166は、記憶装置170からの情報を保存、検索するためのロジックを含む。そのような情報は、記憶装置130における情報に関して記述したのと実質的に同じ種類の情報であってもよい。ある実施例において、電話ターミナル120に関して記述したような、設定モジュール132と記憶装置130の機能は、データ処理システム160におけるアクセスモジュール166、記憶装置170、およびレンダリングモジュール174の組合せによって実行される。
【0024】
特定ユーザーのために電話システム100を最初に設定する場合に、特定ユーザーは、電話ターミナル120、または例えばヘッドセット付の電話ターミナル、コンピューター、リモコン等の別の機器(図示せず)からバイオメトリックデータを提示することができる。そのような情報は、ネットワーク140上に送られ、データ処理システム160で受信される。もう1つの方法として、バイオメトリック情報は、最高レベルの機密性を要するアプリケーションのために別の手段によって収集されることができる。データ処理システム160内において、そのような情報は、I/Oポート162で受信され、CPU164に転送される。CPU164は、保存されるべきそのような情報を、アクセスモジュール166の記憶モジュール168を介して記憶装置170へ送ることができる。ユーザーID、任意的なパスワード、1つまたはそれ以上の設定ファイル、他のユーザー情報、それらのどのような組合せをも含んだ特定ユーザのための別のデータを、同様な工程を使うことで記憶装置170に保存することができる。ある特定の実施例において、そのような情報(またはそのような情報の一部に向けられた参照、あるいはポインタ)は、1つまたはそれ以上のデータベーステーブルにあり、テーブル内の各タプルは、特定ユーザーに関連づけられる。
【0025】
その後、受話器126は、電話ターミナル120にいる特定ユーザーからバイオメトリックデータを収集するために、バイオメトリックデータ入力機器128を使うことができる。そのようなバイオメトリックデータと、電話ターミナル120の特定ユーザーからの潜在的な別の情報を、ネットワーク140を介して、データ処理システム160に送ることができる。データ処理システムでは、バイオメトリックデータと潜在的な別の情報は、I/Oポート162を介して、CPU164によって受信される。CPUは、特定ユーザーの身元を確認するために、設定検索モジュール170を介して、記憶装置170に以前保存された特定ユーザーの情報にアクセスすることができる。もし身元が合った場合、記憶装置170からの1つ、またはそれ以上の設定ファイルはCPU164を介して、設定モジュール176に転送される。設定モジュール176は、特定ユーザーのために電話ターミナル120、または電話システム100の別の部分(データ処理システム160の別の部分、即ち設定モジュール176の外部を含むことも含まないこともある)の設定を行う。設定は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、またはそれらのあらゆる組合せに影響を与えることがある。
【0026】
レンダリングモジュール174は任意的であり、電話ターミナル120にいる特定ユーザーに表示される、または提示される情報を表示、または処理するために使うことができる。データの表示、または別の処理は、ユーザーの設定ファイルに一致した様式で実行される。
【0027】
上記モジュールの1つまたはそれ以上によって実行された機能は、1つまたはそれ以上の他のモジュールに組み込まれることがある。例えば、受話器126モジュールは、もしバイオメトリックデータが声紋を含む場合、バイオメトリックデータ入力機器128の機能を実行することができ、設定モジュール132の機能がCPU124にることがあり、または設定モジュール174の機能がCPU164に統合されることがある。他の実施例において、設定モジュール132、またはレンダリングモジュール174のどちらか1つだけが使われる。さらに、1つまたはそれ以上のモジュールが、図1の電話システム100の、図示されていない別の部分に組み込まれることがある。また別の実施例において、どの単独モジュールも数個の集積回路、チップセット、回路基板などに組み込まれることがある。さらに、ソフトウエアプログラム、またはそのようなコードを有するソフトウエア構成要素が、1つ以上のコンピューターまたはCPUを有した別のアイテムの中の1つ以上のデータ処理システム可読媒体に組み込まれることがある。
【0028】
ここで記述された方法の一部分は、ここで記述された方法を実施するために、ソフトウエアコードの中で実行されることがある。ある実施例において、コンピューター実行可能命令は、アセンブリーコード、コンパイルされたC++、JAVA(登録商標)または他の言語コードの行でよい。別の実施例において、コードはハードディスク、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光学保存機器、ネットワーク保存機器、またはその他の適当なデータ処理システム可読媒体または保存機器などのデータ保存機器に含まれていてもよい。
【0029】
図2は、電話システム100を使うための、例示的な、非限定的実施例のフロー図を含む。該方法は、ブロック222で、特定ユーザーに関連する設定ファイルとバイオメトリックデータを保存することを含むことができる。設定ファイルとバイオメトリックデータは、記憶装置130、記憶装置170、その他の記憶装置、またはそれらの組合せの中に保存される。さらに、ユーザー情報はこの時、または別の時に保存することができる。そのような情報は、後で、特定ユーザーの身元を確認するため、特定ユーザーに関連する1つまたはそれ以上の設定ファイルを検索するため、またはそれらの組合せのために使うことができる。
【0030】
この方法は、さらにブロック242で、電話ターミナル120で第1のユーザーからバイオメトリックデータを受信することを含むことができる。ある実施例において、バイオメトリックデータは電話ターミナル120のバイオメトリックデータ入力機器128で受信することができる。バイオメトリックデータ入力のために要求される実際のデータとアクションは、ここで記述されるように、電話システムによって使われるバイオメトリックデータの種類によって決まる。
【0031】
該方法はさらに、ブロック262で、受信したバイオメトリックデータが保存されているデータに十分近いことを決定することを含むことができる。ある実施例では、CPU124、またはCPU164によって決定が実行される。従来型の統計的方法を使うことで、処理は、保存されているバイオメトリックデータと受信したバイオメトリックデータの多少の偏差を許容した形で実行することができる。しかし、そのような統計的方法は、電話ターミナル120の特定ユーザーを一意的に確認することができる十分高い信頼レベルを有する。
【0032】
該方法はさらに、ブロック282で、ユーザーに関連する設定ファイルを検索するために、読み出されたまたは保存されたバイオメトリックデータを使うことを含む。CPU124、記憶装置130、CPU164、アクセスモジュール166(より具体的には設定検索モジュール172)、記憶装置170、またはそれらのあらゆる組合せは、ユーザーの設定ファイルを検索するための十分なロジックを含む。そのようなデータは、記憶装置130、または170の中のデータベースの1つまたはそれ以上のテーブルに保存される。設定ファイルが検索された後、設定ファイルは、ユーザーの設定ファイルと合致する情報を処理するために、CPU124、CPU164、レンダリングモジュール174、またはそれらの組合せによって使われる。もしデータ処理システム160がデータを処理する場合、そのようようなデータは、ネットワーク140を介して、電話ターミナル120に転送することができる。別の実施例では、2つ以上の設定ファイルが使われる。
【0033】
該方法はさらに、ブロック284で、設定ファイルと一致した、電話ターミナル120、またはデータ処理システム160などの電話システム100の別の部分を設定することを含むことができる。実際の設定は、ユーザーの設定ファイル次第で、高い柔軟性が可能になる。ある実施例において、設定は、電話ターミナル120、データ処理システム160、またはそれらの組合せに影響を与えることがある。
【0034】
特定の実施例において、設定は、電話ターミナル120にいるユーザーへのサービスを始動する、またはサービスが使えるようにする。例えば、そのようなサービスは、着信音から分類する呼び出し特徴とダイヤリングプラン、発信者身元確認情報、呼び出し転送番号、呼び出しが転送されるまでの呼び出し回数、特定の番号(例えば国際通話、900ナンバーズ)への呼び出しができる機能、スピードダイヤルリスト、長距離電話プロバイダーの選択、サービスの品質、他の適したサービス、またはこれらの組合せを含む。
【0035】
別の特定の実施例において、設定は、表示すること、または電話ターミナル120にいるユーザーに情報が使用できるようにすることを含むことができる。そのような表示、または別の情報は、存在情報、連絡リストにおける特定の連絡先に関連する特別なアイコン、発信者身元配信のためのカスタマイズされた名前などを含むことができる。もしユーザーが視覚障害を有する場合、ディスプレイをそのユーザーのためにカスタマイズされたフォントサイズ、色、コントラスト等に設定することができる。別の実施例において、ディスプレイを、ユーザーが望んだスクリーンセーバーを使うために設定することができる。さらに、設定は、ネットワーク上に保存された個人電話帳へのアクセスを含むことができ、よって、彼または彼女が電話番号を覚えていなくても、顧客が新たな場所から呼び出しを行えるようにすることができる。
【0036】
さらに特定の実施例において、データ処理システム160の中のレンダリングモジュール174は、設定ファイルに一致する方法で情報をレンダリングし、CPU164にレンダリングされた情報を転送する。CPU164は、レンダリングされた情報を、ネットワーク140を介して電話ターミナル120にレンダリングされた情報を送信するI/Oポート162に送信する。別の実施例において、設定モジュール132は、設定モジュールに一致した様式でディスプレイ134を設定するためにCPU124によって使われることができる。CPU124によって発生された、またはCPU124によって受信された情報は、データ処理システム160から、電話ターミナル120のディスプレイ134に送られる。
【0037】
設定ファイルは、電話ターミナル120を使う場合に顧客経験を改善するために、ユーザーに電話ターミナル120で利用可能なサービス、または情報(内容)の大幅な変更を許容する。電話ターミナル120で、始動した、または利用可能となったサービス、その情報がどのように表示(提示)されるか、またはそれらの組合せは、同じ電話ターミナル120であっても前のユーザーと比べて異なることがある。電話ターミナル120は、多くの人に共有されるが、特定ユーザーの家や会社の電話と同様な方法で作動するように設定することが出来る。この方法は、電話ターミナル120を異なるユーザーのために、個人化されたものにするために効果的に使うことができる。
【0038】
特定ユーザーのためにカスタマイズされた設定は、固定されたテンプレート内で表示されるユーザーの名前をただ変えることよりも大きな意義を有することに留意されたい。
【0039】
バイオメトリックデータの使用は、電話ターミナル設定に限られていない。ある電話呼び出しは、重要機密の送信を要求することがある。このような場合、発信者は、機密情報の送信以前に、受信者の身元が確認できることを必要とするか、または望む。図3は、発信者、受信者、または通話に参加しているその他のパーティーの身元を確認するために使うことができる電話システムのブロック図を含む。電話システムは、データ処理システム340に双方向的に連結されたネットワーク320に双方向的に連結された電話ターミナル300を含む。データ処理システム340は、電話ターミナル380に双方向的に連結されたネットワーク360に双方向的に連結されている。ネットワーク320と360は同じ、または異なっていてもよいことに留意されたい。特定の実施例において、電話システムは、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)を使う、1つまたはそれ以上のパケット交換ネットワークの一部であってもよい。
【0040】
電話ターミナル300と380は、同じ種類であっても、異なる種類であってもよい。ある実施例において、電話ターミナル300と380は、それぞれ実質的に同じ構成要素を含む。電話ターミナル300と380はそれぞれ、I/Oポート302、受話器306、及びバイオメトリックデータ入力機器308に双方向的に連結されたCPU304を含む。電話ターミナル300のI/Oポート302は、ネットワーク320からネットワーク接続を受信するよう設定され、電話ターミナル380のI/Oポート302は、ネットワーク360からネットワーク接続を受信するよう設定されている。入出力ポート302、CPU304、受話器306、バイオメトリックデータ入力機器308はそれぞれ、図1のI/Oポート122、CPU124、受話器126、バイオメトリックデータ入力機器128に関して記述されたどの種類のものであってもよい。
【0041】
データ処理システム340は、ネットワーク320からネットワークコネクションを受信するように設定されたI/Oポート342を含み、別のI/Oポート352はネットワーク360からネットワークコネクションを受信するように設定されている。別の実施例において、同じI/Oポートが、電話ターミナル300と380に連結されたネットワークに接続されている。データ処理システム340はさらに、I/Oポート342、入出力ポート352、アクセスモジュール346、比較モジュール348に双方向的に連結されたCPU344を含む。アクセスモジュール346は双方向的に記憶装置350に連結されている。
【0042】
I/Oポート342と352は、図1におけるI/Oポート161に関して記述されたどの種類のものであってもよい。CPU344、アクセスモジュール346と記憶装置350は、図1におけるCPU164、アクセスモジュール166と記憶装置170に関して記述されたどの種類のものであってもよい。
【0043】
比較モジュール348は、記憶装置350に以前保存されたバイオメトリックデータと、電話ターミナル300、電話ターミナル380、またはデータ処理システム340に連結された1つまたはそれ以上の電話ターミナルでユーザーから受信されたバイオメトリックデータを比較するために使うことが出来る。比較モジュール348はまた、記憶装置350に保存されたパスワードと、ユーザーによって入力されたパスワードを比較する。ユーザーの身分を認証するために使うことができる追加のユーザー情報は、データ処理システム340によって受信され、比較モジュール348の中で、記憶装置350に保存されている以前受信した情報と比較される。比較モジュール348は、電話ターミナル300、電話ターミナル380、1つまたはそれ以上の他の電話ターミナル、あるいはそれらの組合せにいるユーザーの身元が実質的に確認されたか否かをCPU344に通知するためにCPU344に送信する出力を発出することができる。CPU344は、身元が実質的に確認されたか、それとも実質的に確認されていないかに基づく電話呼び出しの処分のための適切なロジックを有する。
【0044】
図4は、図3に図示された電話システムを使う方法のためのフロー図を含む。該方法はブロック402で、電話ターミナル300にいる発信者からバイオメトリックデータを受信することを含むことができる。ある実施例において、ユーザーは受話器306を持ち上げる、またはボタンを押す、クレジットカード、スマートカードまたは他のカードを通す、お金を挿入するといった方法で電話ターミナル300を始動させ、バイオメトリックデータ入力機器308を始動させるためにCPU304に信号を送る。発信者は、電話ターミナル300において、バイオメトリックデータをバイオメトリックデータ入力機器308に入力することができる。
【0045】
該方法は、ブロック404で、発信者の身元を実質的に確認するために、電話ターミナル300にいる発信者から受信したバイオメトリックデータと、発信者に関連する別のバイオメトリックデータを比較することを含むことができる。ある実施例において、電話ターミナル300にいるユーザーによるデータ入力は、同じユーザーのために記憶装置354に以前に保存されたデータと比較することができる。もう1つの方法として、電話ターミナル300の中の図示されていない記憶装置が、発信者の身元を確認するために使うことができる情報を含んでもよい。比較は、電話ターミナル300の中で実行されるか、またはデータ処理システム340、または別の機器の中で生じる。比較がデータ処理システム340によって実行される実施例において、電話ターミナル300にいるユーザーから受信したバイオメトリックデータ、または別のユーザー情報は、I/Oポート342を介して、CPU344で受信することができ、比較モジュール348に転送することができる。ユーザーIDに基づいて、CPU344は、ユーザーのための適切な情報を読み出すために、アクセスモジュール346を介して、記憶装置350からユーザー情報を読み出すことができる。そのような情報は、CPU344から比較モジュール348に転送することができる。比較モジュール348は、発信者が認証されたか、あるいは彼のまたは彼女の身元が確認されたかを確認するために、図1に関して記述したものと同様の比較を実行することができる。保存データと電話ターミナル300にいるユーザーから受信したデータを比較する場合、従来型の統計的方法を使うことができる。
【0046】
該方法はさらに、ブロック422で、発信者から受信者への呼び出し信号を受信することを含むができる。ある実施例において、呼び出し信号は、ネットワーク320を介して、電話ターミナル300からデータ処理システム340に送信することができる。データ処理システム340は後に、ネットワーク360を介して、電話ターミナル380に呼び出し信号を送信することができる。
【0047】
該方法はまださらに、ブロック422で、受信者に関連するバイオメトリックデータを受信することを含むことができる。ある実施例において、電話ターミナル380にいるユーザーは、受話器306を持ち上げるか、または電話ターミナル380を始動することができる。電話ターミナル380にいるユーザーは、それから、電話ターミナル380のバイオメトリック入力機器308に、彼または彼女のバイオメトリックデータを入力することができる。そのようなバイオメトリックデータは、それから、ネットワーク360を介して、電話ターミナル380からデータ処理システム340に送ることができる。
【0048】
該方法は、ブロック444で、受信者の身元を実質的に確認するために、受信者から受信したバイオメトリックデータを受信者に関連する別のバイオメトリックデータと比較することを含む。ある実施例において、電話ターミナル300にいるユーザーによって入力されたデータは、同じユーザーのために記憶装置354に以前保存されたデータと比較することができる。もう1つの方法として、電話ターミナル300の中の図示されていない記憶装置は、発信者の身元を確認するために使える情報を含むことができる。比較は、電話ターミナル300の中で、データ処理システム340の中で、または別の機器の中で実行される。比較がデータ処理システム340によって実行される実施例において、電話ターミナル380においてユーザーから受信したバイオメトリックデータ、または別のユーザー情報は、I/Oポート352を介して、CPU344で受信することができ、比較モジュール348に転送することができる。CPU344は、ユーザーIDに基づいて、アクセスモジュール346を介して記憶装置350からユーザー情報を読み出すことができる。そのような情報は、CPU344から比較モジュール348に転送することができる。比較モジュール348は、受信者が認証されたか、または受信者の身元が確認されたかを確認するために、図1に関して記述したものと同様の比較を実行することができる。保存データと電話ターミナル300にいるユーザーから受信したデータを比較する場合、従来型の統計的方法を使うことができる。
【0049】
もし受信者の身元が認証された、または確認された場合、該方法は、ブロック462で、受信者の身元が確認されたことを発信者に通知することを含むことができる。ある実施例において、通知は電話ターミナル300にいる発信者に、電話ターミナル380にいる受信者と交信することを許容することによって、通話の接続をただ完了することを含むことができる。別の実施例において、電話ターミナル380にいる受信者の身元が認証または確認されたことを、電話ターミナル300にいる発信者が聞くことができる録音メッセージを再生することができる。また、別の実施例において、電話ターミナル380にいる受信者は、電話ターミナル300にいる発信者の身元が認証された、または確認されたことの通知を受信することができる。さらなる実施例において、電話ターミナル380にいる受信者の身元が認証された、または確認された後、電話ターミナル380にいる受信者は、もしそれがまだなされていない場合、電話ターミナル300にいる受信者の身元を認証、または確認するよう要求することができる。
【0050】
もし受信者の身元が認証されなかった、または確認されなかった場合、電話ターミナル300にいる発信者、電話ターミナル380にいる受信者、またはその両方は、受信者の身元が認証されなかった、または確認されなかったことを通知される。そのような通知は、通話接続を完了させないこと、またはそのようなIDが認証されなかった、または確認されなかったことを伝える録音メッセージを、発信者、受信者、またはその両方に送ることで発生する。
【0051】
発信者、受信者、1つまたはそれ以上の追加パーティー、あるいはそれらの組合せの身元を確認するための電話システムとその方法は、通話しているパーティーに、通話している相手が、話すことを意図した人物か確認することを可能にする。この様式によって、機密情報を、そのような機密情報を受信すべきではない受信者に、意図せずに、または事故的に送信されることの可能性が低減された状態で送信することができる。
【0052】
概要にて上述された全ての活動、または例題が要求されるわけではなく、特定の活動の一部も要求されるわけではなく、記述された活動の追加として、1つまたはそれ以上の活動が実行される。さらに、羅列されている活動の順序は、必ずしもそれらが実行される順序ではない。この明細書を読み終えて、当業者は、どの活動が自分たちの特定のニーズ、または要望に使えるかを決定することができるであろう。
【0053】
1つまたはそれ以上の利点、1つまたはそれ以上の有利性、1つまたはそれ以上の問題への1つまたはそれ以上の解決策、それらのどのような組合せは、1つまたはそれ以上の特定の実施例に関して記述されている。しかし利点、有利性、問題への解決策、またはどのような要素が発生させる、またはさらに顕著にする利点、有利性、問題への解決策は、重大な、必須の、または本質的な特徴または、一部のまたは全てのクレームの要素として見なされるべきではない。
【0054】
上において開示された主題は実例となるもの、また制限されないものと考えられるべきであり、添付されたクレームはそのような全ての変更、増強、別の実施例で本発明の範囲に含まれるものを保護することを意図している。従って、法によって最大限許容される範囲で、本発明の範囲はクレームとその同等物を最も広い許容範囲で解釈した上で決定されるべきであり、前述の詳細な記述により制限又は限定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は、特定ユーザーのために電話ターミナルの設定が可能な、電話システムのブロック図を含む。
【図2】図2は、電話ターミナルまたは図1の電話システムを用いる電話ターミナルに連結されたネットワークの設定の方法のフロー図を含む。
【図3】図3は、発信者、受信者、またはその両方の身元を確認するために使える電話システムのブロック図を含む。
【図4】図4は、発信者、図3の電話システムを使っている受信者の身元を確認するための方法のフロー図を含む。 技術的当業者は、図における要素は簡素性と明快性のために記されたものであって、必ずしも縮尺どおりに描かれたものではないことを理解できるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話ターミナルを含んだ電話システムを設定する方法であって、
電話ターミナルにいる第1のユーザーから、電話ターミナルで第1のバイオメトリックデータを受信すること、
前記第1のユーザーに関連する第1の設定ファイルを検索するために、前記第1のバイオメトリックデータを使うこと、
前記第1の設定ファイルと一致した、前記電話ターミナル、または前記電話システムの別の部分を設定すること、
からなることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に係る方法であって、さらに前記第1のバイオメトリックデータを受信する前に、前記第1の設定ファイルと、前記第1のユーザーに関連する第2のバイオメトリックデータを保存する、ことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に係る方法であって、さらに前記第1のバイオメトリックデータが前記第2のバイオメトリックデータに十分近いことを決定する、ことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に係る方法において、設定することは、前記第1の設定ファイルと一致した様式で電話ターミナルへのサービスを始動すること、またはサービスを利用可能にすることからなる、ことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に係る方法において、設定することは、前記第1の設定ファイルと一致した様式で電話ターミナルへの情報を表示すること、または情報を利用可能にすることからなる、ことを特徴とする方法。
【請求項6】
電話システムにおけるデータ処理システムであって、
前記データ処理システムを含まない電話ターミナルの第1のユーザーに関連する第1のバイオメトリックデータを受信する入力ポートと、
前記第1のユーザーに関連する第1のバイオメトリックデータの、少なくとも一部に基づいた第1の設定ファイルを読み出す設定検索モジュールと、
前記第1の設定ファイルに一致した、前記電話ターミナル、または前記電話システムの別の部分を設定する設定モジュールと、
を備えた、ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項7】
請求項6に係るデータ処理システムにおいて、前記電話ターミナルが公衆電話ターミナルであることを特徴とするデータ処理システム。
【請求項8】
請求項6に係るデータ処理システムにおいて、前記入力ポートが前記電話ターミナルのインターネットプロトコル接続を許容することを特徴とするデータ処理システム。
【請求項9】
請求項6に係るデータ処理システムであって、さらに前記第1の設定ファイルを含む設定ファイルと、複数のユーザーに関連し、その一部分が前記第1のユーザーと関連する第2のバイオメトリックデータとを保存する記憶モジュールを備えた、ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項10】
請求項9に係るデータ処理システムであって、さらに、前記第1のバイオメトリックデータと前記第2のバイオメトリックデータとを比較するための比較モジュールを備えた、ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項11】
請求項6に係るデータ処理システムにおいて、前記設定モジュールが、前記第1の設定ファイルと一致する様式で前記電話ターミナルへのサービスを始動する、またはサービスを利用可能にすることができる、ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項12】
請求項6に係るデータ処理システムにおいて、前記設定モジュールが、前記第1の設定ファイルと一致する様式で前記電話ターミナルにおいて情報を送信する、または情報を利用可能にすることができる、ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項13】
請求項6に係るデータ処理システムにおいて、前記第1のバイオメトリックデータが前記第1のユーザーに関連する声紋からなることを特徴とするデータ処理システム。
【請求項14】
請求項6に係るデータ処理システムにおいて、前記第1のバイオメトリックデータが前記第1のユーザーに関連する身体特徴のイメージからなることを特徴とするデータ処理システム。
【請求項15】
電話システムの一部である電話ターミナルであって、
バイオメトリックデータ入力機器と、
前記バイオメトリックデータ入力機器からの第1のバイオメトリックデータの少なくとも一部に基づいて選択される、前記第1のユーザーに関連する第1の設定ファイルに一致するように前記電話ターミナルまたは前記電話システムの別の部分を設定する設定モジュールとを備えた、
ことを特徴とする電話ターミナル。
【請求項16】
請求項15に係る電話ターミナルにおいて、前記設定モジュールが、前記第1の設定ファイルと一致する様式で前記電話ターミナルへのサービスを始動する、またはサービスを利用可能にすることができることを特徴とする電話ターミナル。
【請求項17】
請求項15に係る電話ターミナルにおいて、前記設定モジュールが、前記第1の設定ファイルと一致する様式で前記電話ターミナルにおいて情報にアクセスする、または情報を利用可能にすることができることを特徴とする電話ターミナル。
【請求項18】
請求項15に係る電話ターミナルであって、さらに前記第1の設定ファイルを含む設定ファイルと、前記第1のユーザーを含むユーザーの第2のバイオメトリックデータとからなる記憶装置を備えた、ことを特徴とする電話ターミナル。
【請求項19】
受信者が電話呼び出しを受信することを確認するための方法であって、
発信者から呼び出し信号を受信すること、
前記受信者に関連する第1のバイオメトリックデータを受信すること、
前記受信者の身元を実質的に確認するために、前記第1のバイオメトリックデータと前記受信者に関連する第2のバイオメトリックデータを比較すること、
前記発信者に、前記受信者の身元が確認されたことを通知すること、
からなることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項20に係る方法であって、さらに、前記発信者から第3のバイオメトリックデータを受信することと、前記発信者の身元を実質的に確認するために、前記第3のバイオメトリックデータと発信者に関連する第4のバイオメトリックデータを比較することからなることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項20に係る方法であって、さらに、前記受信者に、前記発信者の身元が確認されたことを通知することからなることを特徴とする方法。
【請求項22】
電話ネットワークにおいて使用可能なデータ処理システムであって、
発信者から呼び出し信号を受信する第1の入出力ポートと、
前記発信者からの入力に応答して第1のバイオメトリックデータを受信する第2の入出力ポートと、
前記受信者の身元を実質的に確認するために、前記第1のバイオメトリックデータと第2のバイオメトリックデータを比較する比較モジュールと、
前記発信者に、前記受信者の身元が実質的に確認されたことを通知するための通知モジュールとを備えた、
ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項23】
請求項22に係るデータ処理システムにおいて、前記第1の入出力ポートが、前記発信者からの入力に応答して第3のバイオメトリックデータを受信するように設定され、
前記比較モジュールが、前記発信者の身元を実質的に確認するために、前記第3のバイオメトリックデータと第4のバイオメトリックデータを比較するよう設定されている、
ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項24】
請求項22に係るデータ処理システムにおいて、前記第1のバイオメトリックデータと前記第2のバイオメトリックデータのそれぞれは、前記受信者に関連する声紋からなる、
ことを特徴とするデータ処理システム。
【請求項25】
請求項22に係るデータ処理システムにおいて、前記第1のバイオメトリックデータと前記第2のバイオメトリックデータのそれぞれは、前記受信者に関連する身体的特徴のイメージからなる、
ことを特徴とするデータ処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−340346(P2006−340346A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−139979(P2006−139979)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【出願人】(505346621)エスビーシー ナレッジ ベンチャーズ エル.ピー. (13)
【Fターム(参考)】