説明

電話交換機システム及びそのプレゼンス変更方法

【課題】不在が設定された電話機のユーザとは別のユーザの電話機から、不在が設定された電話機のプレゼンスを変更することが可能な電話交換機システム及びそのプレゼンス変更方法を提供する。
【解決手段】プレゼンステーブル105に不在が設定された電話機とは別の電話機から、不在が設定された電話機への着信を、その別の電話機に転送する設定が着信転送テーブル104になされた時に、不在が設定された電話機のプレゼンスを、不在であることを示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレゼンスサービス(Presence Service)機能を有する電話交換機システム及びそのプレゼンス変更方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、IP(Internet Protocol)技術の発展・普及に伴い、電話交換機システムのIP化も著しく進んでいる。IP技術を使用するサービスの1つにプレゼンスサービスがあり、プレゼンスサービスとはネットワーク内のユーザの状態、例えば、在席や不在等をメンバー同士で共有するサービスである。
【0003】
一般に、従来のプレゼンスは、例えば、自分が使用している電話機の状態と連動して自己のプレゼンスを変更したり、自分の電話機の操作により自己のプレゼンスを変更したり、或いは自分の電話機と連動するPCからの操作により自己のプレゼンスを変更している。
【0004】
通常、このようなプレゼンスの中には、「不在」を意味する状態として「離席」、「外出」、「帰宅」、「出張」等がある。これら電話機のユーザが「不在」の状態では、発信先の電話機に対応できる人(例えば、秘書、同僚、部下、…)」が在席かどうかを知るためには、それらの発信先の電話機に対応できる人を探し出し、その人のプレゼンス状態を確認する必要がある。
【0005】
従来、プレゼンスサービス機能を有するシステムとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1には、プレゼンス情報の公開者及び要求者となり得る複数の端末デバイスと、公開者からイベントの発生に際して個別に通知されるプレゼンス情報を含む配信情報を要求者に配信するプレゼンスサーバとを有するプレゼンス提供システムが記載されている。
【0006】
特許文献1では、複数の端末デバイスがイベントをもたらしたユーザの操作情報もプレゼンス情報の通知に際してプレゼンスサーバに通知し、プレゼンスサーバは通知されたプレゼンス情報と操作情報とを関連付けた拡張プレゼンス情報を蓄積する。そして、プレゼンスサーバは要求者への情報配信に際しては操作情報をプレゼンス情報と併せて配信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−290738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のようにプレゼンスサービスは、ユーザ等の自らがプレゼンスを変更するものであり、不在状態のユーザに電話した時には第三者のサポートがいるのかどうかまでは分からない。そのため、第三者等のサポートできる人のプレゼンスを確認してから電話をかける必要がある。
【0009】
一方、特許文献1には、プレゼンス情報と操作情報を合わせて配信することが記載されてはいるが、着信転送テーブルの設定に応じてユーザの不在が設定された電話機とは別の電話機から、不在が設定された電話機のプレゼンスを当該電話機への着信に対して第三者による応答可能であることを示すプレゼンスに変更することに関しては記載されていない。
【0010】
本発明の目的は、不在が設定された電話機とは別のユーザの電話機から、不在が設定された電話機のプレゼンスを変更することが可能な電話交換機システム及びそのプレゼンス変更方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る電話交換機システムは、プレゼンス機能を有する電話交換機と、前記電話交換機に接続された複数の電話機とを有する電話交換機システムであって、前記複数の電話機の転送元と転送先の関係を設定する着信転送テーブルと、少なくとも前記電話機のユーザが不在であるかを示すプレゼンスを設定するプレゼンステーブルと、前記プレゼンステーブルに前記不在が設定された電話機とは別の電話機から、前記不在が設定された電話機への着信を前記別の電話機に転送する設定が前記着信転送テーブルになされた時に、前記不在が設定された電話機のプレゼンスを、前記不在を示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更する手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るプレゼンス変更方法は、プレゼンス機能を有する電話交換機と、前記交換機に接続された複数の電話機とを有する電話交換機システムのプレゼンス変更方法であって、前記複数の電話機の転送元と転送先の関係を設定する着信転送テーブルと、少なくとも前記電話機のユーザが不在であるかを示すプレゼンスを設定するプレゼンステーブルとを有し、プレゼンス変更手段が、前記プレゼンステーブルに前記不在が設定された電話機とは別の電話機から、前記不在が設定された電話機への着信を前記別の電話機に転送する設定が前記着信転送テーブルになされた時に、前記不在が設定された電話機のプレゼンスを、前記不在を示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るプログラムは、プレゼンス機能を有する電話交換機と、前記電話交換機に接続された複数の電話機とを有する電話交換機システムのプレゼンスを変更するためのプログラムであって、前記電話交換機を、着信転送テーブルに前記複数の電話機の転送元と転送先の関係を設定する手段と、プレゼンステーブルに少なくとも前記電話機のユーザが不在であることを示すプレゼンスを設定する手段と、前記プレゼンステーブルに前記不在が設定された電話機とは別の電話機から、前記不在が設定された電話機への着信を前記別の電話機に転送する設定が前記着信転送テーブルになされた時に、前記不在が設定された電話機のプレゼンスを、前記不在を示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更する手段と、して機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、不在のプレゼンスが設定された電話機とは別の電話機からその不在の電話機への着信を別の電話機に転送する設定を行うと、不在の電話機のプレゼンスを第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更するため、電話をしようとする電話機が不在であってもその電話機に電話をするだけでそれをサポートする第三者と連絡をとることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る電話交換機システムの一実施形態を示す図である。
【図2】本発明に係る着信転送設定によるプレゼンス変更手順を説明する説明図である。
【図3】本発明に係るプレゼンス変更処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る電話交換機システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。図中101は主装置であり、複数の電話機A、電話機B、…、が接続されている。また、主装置101にはPC102が接続されている。主装置101は回線を介して公衆網103に接続され、外線に対する発着信の制御や内線間の発着信の制御を行う。主装置101は、例えば、構内電話交換機等である。
【0017】
主装置101内には、転送元の電話機と転送先の電話機の関係を保持する着信転送テーブル104、プレゼンスを管理するプレゼンステーブル105が設けられている。プレゼンステーブル105は図2に示すようにユーザがその電話機のユーザ(使用者)が不在かどうかを設定する自己プレゼンス、不在が設定された電話機に対してサポートがあるかどうかを表す拡張プレゼンス、自己プレゼンスと拡張プレゼンスの内容を統合した統合プレゼンスがある。拡張プレゼンスの転送サポートありとは、その電話機のユーザが不在の場合に第三者が不在の電話機の着信に対して応答可能なことを意味する。
【0018】
106は主装置101内の各種制御を行う制御部であり、外線や内線の発着信を制御する。また、制御部106はユーザの電話機の操作に応じて着信転送テーブル104の設定を行ったり、着信転送テーブル104の設定に応じてプレゼンステーブル105の変更等の制御を行う。着信転送テーブル104の設定に伴うプレゼンステーブル105の変更等については詳しく後述する。
【0019】
次に、図1から図3を用いて本実施形態の動作について説明する。図2は本発明に係る着信転送設定によるプレゼンス変更手順を説明する図、図3はそのフローチャートである。まず、図2に示すようにユーザAは電話機Aの使用者、ユーザBは電話機Bの使用者とする。各ユーザは自己の電話機から離席、外出等の「不在」を設定できるものとする。
【0020】
ユーザが自己の電話機から「不在」を設定する操作を行うと、制御部106はその操作に応じてプレゼンステーブル105の自己プレゼンスに「不在」を設定する。図2の例では、ユーザAが「不在」を設定し、プレゼンステーブル105の自己プレゼンスにユーザA(即ち電話機A)の「不在」が設定されている。また、ユーザは自己の電話機から着信転送テーブル104の設定を行う。
【0021】
まず、図3に示すように制御部106はユーザの電話機の操作により着信転送テーブル104を設定する操作がなされると(ステップS101)、その操作に応じて着信転送テーブル104の設定を行う(ステップS102)。図2の例では、上述のようにユーザAが「不在」を設定した状態で、ユーザBが電話機Aへの着信を自己の電話機Bに転送する設定を行い、転送元A、転送先Bと設定したものとする。即ち、ユーザBは不在のユーザAの電話機Aへの着信に対してユーザBの電話機Bで応答するため、図2に示すように電話機Bを操作して着信転送テーブル104の設定(電話機A→電話機B)を行ったものとする。
【0022】
次いで、制御部106はユーザBによる着信転送テーブル104の設定に応じてプレゼンステーブル105の変更を行う(S103)。具体的には、図2に示すようにプレゼンステーブル105のユーザAの拡張プレゼンスを「転送サポートなし」から「転送サポートあり」に変更する。また、他者に公開する統合プレゼンスを「不在(転送サポートなし)」から「不在(転送サポートあり)」に変更する。統合プレゼンスは主装置101に接続された他の電話機やそれに連携するPC102、図示しない携帯電話機、PDA、スマートフォン等の電子機器に公開される。転送サポートありとは、例えば、上述のように電話機Aのユーザが不在の場合に、第三者(この場合はユーザB)が電話機Aの着信に対して応答可能なことである。
【0023】
このように本実施形態では、例えば、不在の自己プレゼンスを設定した電話機Aとは異なる別の電話機Bから、電話機Aへの着信を電話機Bへ転送する着信転送テーブル104の設定を行うと、制御部106は着信転送テーブル104の設定に応じて電話機Aのプレゼンスを「不在(転送サポートなし)」から「不在(転送サポートあり)に変更する。即ち、不在の電話機Aへの着信に対して第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更する。そのため、ユーザAが不在であってもそのユーザAに対して電話をするだけでそれをサポートする第三者のユーザ(この場合はユーザB)と連絡をとることが可能となる。
【0024】
つまり、ユーザは統合プレゼンスを参照することにより、例えば、電話しようとする電話機Aのユーザが不在であっても電話機Aがサポートされていることが分かり、不在の電話機Aに電話すればそれをサポートする第三者の電話機Bのユーザと連絡をとることが可能となる。
【0025】
なお、以上の実施形態の電話交換機システムは、ハードウェアによっても実現できるが、コンピュータをその電話交換機システムとして機能させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現できる。また、以上の実施形態のプレゼンス変更方法は、ハードウェアによっても実現できるが、コンピュータにその方法を実行させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現できる。
【0026】
また、上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限らない。
【0027】
(付記1)プレゼンス機能を有する電話交換機と、前記電話交換機に接続された複数の電話機とを有する電話交換機システムであって、
前記複数の電話機の転送元と転送先の関係を設定する着信転送テーブルと、
少なくとも前記電話機のユーザが不在であるかを示すプレゼンスを設定するプレゼンステーブルと、
前記プレゼンステーブルに前記不在が設定された電話機とは別の電話機から、前記不在が設定された電話機への着信を前記別の電話機に転送する設定が前記着信転送テーブルになされた時に、前記不在が設定された電話機のプレゼンスを、前記不在を示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更する手段と、
を備えたことを特徴とする電話交換機システム。
【0028】
(付記2)前記プレゼンステーブルには、前記電話機のユーザが不在であることを示すプレゼンスと、前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスが個別に設定され、前記不在を示すプレゼンスと前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスを併せた統合プレゼンスが公開されることを特徴とする付記1に記載の電話交換機システム。
【0029】
(付記3)前記統合プレゼンスは、前記電話交換機に接続された機器に公開されることを特徴とする付記2に記載の電話交換機システム。
【0030】
(付記4)前記着信転送テーブル及び前記プレゼンステーブルは、それぞれ前記電話機からの操作に応じて設定されることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の電話交換機システム。
【0031】
(付記5)プレゼンス機能を有する電話交換機と、前記交換機に接続された複数の電話機とを有する電話交換機システムのプレゼンス変更方法であって、
前記複数の電話機の転送元と転送先の関係を設定する着信転送テーブルと、
少なくとも前記電話機のユーザが不在であるかを示すプレゼンスを設定するプレゼンステーブルとを有し、
プレゼンス変更手段が、
前記プレゼンステーブルに前記不在が設定された電話機とは別の電話機から、前記不在が設定された電話機への着信を前記別の電話機に転送する設定が前記着信転送テーブルになされた時に、前記不在が設定された電話機のプレゼンスを、前記不在を示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更することを特徴とするプレゼンス変更方法。
【0032】
(付記6)前記プレゼンステーブルには、前記電話機のユーザが不在であることを示すプレゼンスと、前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスが個別に設定され、前記不在を示すプレゼンスと前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスを併せた統合プレゼンスが公開されることを特徴とする付記5に記載のプレゼンス変更方法。
【0033】
(付記7)前記統合プレゼンスは、前記電話交換機に接続された機器に公開されることを特徴とする付記6に記載のプレゼンス変更方法。
【0034】
(付記8)前記着信転送テーブル及び前記プレゼンステーブルは、それぞれ前記電話機からの操作に応じて設定されることを特徴とする付記5乃至7のいずれか1項に記載のプレゼンス変更方法。
【0035】
(付記9)プレゼンス機能を有する電話交換機と、前記電話交換機に接続された複数の電話機とを有する電話交換機システムのプレゼンスを変更するためのプログラムであって、
前記電話交換機を、
着信転送テーブルに前記複数の電話機の転送元と転送先の関係を設定する手段と、
プレゼンステーブルに少なくとも前記電話機のユーザが不在であることを示すプレゼンスを設定する手段と、
前記プレゼンステーブルに前記不在が設定された電話機とは別の電話機から、前記不在が設定された電話機への着信を前記別の電話機に転送する設定が前記着信転送テーブルになされた時に、前記不在が設定された電話機のプレゼンスを、前記不在を示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更する手段と、
して機能させるためのプログラム。
【0036】
(付記10)前記プレゼンステーブルには、前記電話機のユーザが不在であることを示すプレゼンスと、前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスが個別に設定され、前記ユーザの不在を示すプレゼンスと前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスを併せた統合プレゼンスが公開されることを特徴とする付記9に記載のプログラム。
【0037】
(付記11)前記統合プレゼンスは、前記電話交換機に接続された機器に公開されることを特徴とする付記10に記載のプログラム。
【0038】
(付記12)前記着信転送テーブル及び前記プレゼンステーブルは、それぞれ前記電話機からの操作に応じて設定されることを特徴とする付記9乃至11のいずれか1項に記載のプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、構内電話交換機等のプレゼンス機能を有するシステムに好適に使用することができる。
【符号の説明】
【0040】
101 主装置
102 PC
103 公衆網
104 着信転送テーブル
105 プレゼンステーブル
106 制御部
A、B 電話機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレゼンス機能を有する電話交換機と、前記電話交換機に接続された複数の電話機とを有する電話交換機システムであって、
前記複数の電話機の転送元と転送先の関係を設定する着信転送テーブルと、
少なくとも前記電話機のユーザが不在であることを示すプレゼンスを設定するプレゼンステーブルと、
前記プレゼンステーブルに前記不在が設定された電話機とは別の電話機から、前記不在が設定された電話機への着信を前記別の電話機に転送する設定が前記着信転送テーブルになされた時に、前記不在が設定された電話機のプレゼンスを、前記不在を示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更する手段と、
を備えたことを特徴とする電話交換機システム。
【請求項2】
前記プレゼンステーブルには、前記電話機のユーザが不在であることを示すプレゼンスと、前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスが個別に設定され、前記ユーザの不在を示すプレゼンスと前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスを併せた統合プレゼンスが公開されることを特徴とする請求項1に記載の電話交換機システム。
【請求項3】
前記統合プレゼンスは、前記電話交換機に接続された機器に公開されることを特徴とする請求項2に記載の電話交換機システム。
【請求項4】
前記着信転送テーブル及び前記プレゼンステーブルは、それぞれ前記電話機からの操作に応じて設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電話交換機システム。
【請求項5】
プレゼンス機能を有する電話交換機と、前記交換機に接続された複数の電話機とを有する電話交換機システムのプレゼンス変更方法であって、
前記複数の電話機の転送元と転送先の関係を設定する着信転送テーブルと、
少なくとも前記電話機のユーザが不在であるかを示すプレゼンスを設定するプレゼンステーブルとを有し、
プレゼンス変更手段が、
前記プレゼンステーブルに前記不在が設定された電話機とは別の電話機から、前記不在が設定された電話機への着信を前記別の電話機に転送する設定が前記着信転送テーブルになされた時に、前記不在が設定された電話機のプレゼンスを、前記不在を示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更することを特徴とするプレゼンス変更方法。
【請求項6】
前記プレゼンステーブルには、前記電話機のユーザが不在であることを示すプレゼンスと、前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスが個別に設定され、前記不在を示すプレゼンスと前記第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスを併せた統合プレゼンスが公開されることを特徴とする請求項5に記載のプレゼンス変更方法。
【請求項7】
前記統合プレゼンスは、前記電話交換機に接続された機器に公開されることを特徴とする請求項6に記載のプレゼンス変更方法。
【請求項8】
前記着信転送テーブル及び前記プレゼンステーブルは、それぞれ前記電話機からの操作に応じて設定されることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のプレゼンス変更方法。
【請求項9】
プレゼンス機能を有する電話交換機と、前記電話交換機に接続された複数の電話機とを有する電話交換機システムのプレゼンスを変更するためのプログラムであって、
前記電話交換機を、
着信転送テーブルに前記複数の電話機の転送元と転送先の関係を設定する手段と、
プレゼンステーブルに少なくとも前記電話機のユーザが不在であることを示すプレゼンスを設定する手段と、
前記プレゼンステーブルに前記不在が設定された電話機とは別の電話機から、前記不在が設定された電話機への着信を前記別の電話機に転送する設定が前記着信転送テーブルになされた時に、前記不在が設定された電話機のプレゼンスを、前記不在を示すプレゼンスから第三者による応答が可能であることを示すプレゼンスに変更する手段と、
して機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−90161(P2012−90161A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236462(P2010−236462)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】