説明

静電塗装装置の中間貯留機構

【課題】中間貯留機構の内部を、良好かつ確実に洗浄するとともに、塗料のロスを削減して高品質な静電塗装作業を効率的に行うことを可能にする。
【解決手段】中間貯留機構26はシリンダ容器26aを備え、このシリンダ容器26aの内周壁部26bには、塗料および洗浄液をシリンダ室30に注入する注入孔部32と、前記塗料および前記洗浄液を前記シリンダ室30から吐出する吐出孔部34とが、前記シリンダ室30に開口して形成される。注入孔部32および吐出孔部34は、シリンダ室30内に略対角線上に開口するとともに、前記注入孔部32の注入方向と前記吐出孔部34の吐出方向とは、互いに略平行しかつ同一方向に設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料および洗浄液の供給源と塗装ガンとの間に配設される静電塗装装置の中間貯留機構に関する。
【背景技術】
【0002】
導電性塗料に高電圧を印加して自動車車体等の被塗装物に静電塗装を施す方法として、例えば、ボルテージブロック法が知られている。この方法では、導電性塗料が、接地電位から絶縁されている中間貯留槽(中間貯留機構)に一旦導入された後、この中間貯留槽と塗料供給源とを連通させている供給路が洗浄および乾燥されて電圧ブロックが形成された状態で、高電圧が印加された導電性塗料を前記中間貯留槽から塗装ガンに供給して被塗装物に対する静電塗装作業が行われている。
【0003】
例えば、図14に示す特許文献1の静電塗装装置1は、塗料および洗浄流体を供給する色替弁機構2と塗装ガン3との間に、中間貯留槽4が配設されている。この中間貯留槽4は、シリンダ容器5内にピストン6が矢印A方向に進退可能に配設されるとともに、前記ピストン6により塗料室7が形成されている。塗料室7には、ピストン6が摺動するシリンダ内周壁部5aに開口する塗料流入口8aが連通するとともに、シリンダ容器5の先端にピストン6の軸方向に開口する塗料流出口8bが連通している。
【0004】
このような構成において、中間貯留槽4の洗浄を行う際には、色替弁機構2のエア弁とシンナー弁とが交互に開弁されてシリンダ容器5の上方に位置した塗料流入口8aから塗料室7に洗浄流体が供給され、この洗浄流体が塗料流出口8bから外部に排出されている。
【0005】
【特許文献1】特開平3−262558号公報(第5頁左上欄第19行〜同頁右上欄第13行、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の静電塗装装置1では、シリンダ容器5の上部に塗料流入口8aが設けられる一方、このシリンダ容器5の中央部に塗料流出口8bが設けられている。このため、塗料流入口8aから塗料室7に注入された洗浄流体は、前記塗料室7の内部に充填される前に塗料流出口8bから流出し易い。
【0007】
これにより、塗料室7の内部を確実に洗浄することができず、塗料の色替えを行う際に前色の塗料と新たに供給される異なる色の塗料との混色が惹起されてしまい、塗装品質が低下するという問題がある。
【0008】
しかも、塗料室7内では、底面側に洗浄液Nが残留し易く、この塗料室7に充填される塗料に、前記残留する洗浄液Nが混合してしまう。このような場合、塗料室7内で洗浄液Nと混合した塗料を廃棄しなければならず、不経済であるという問題がある。
【0009】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、中間貯留機構の内部を良好かつ確実に洗浄するとともに、塗料のロスを可及的に削減し、高品質な静電塗装作業を効率的に遂行することが可能な静電塗装装置の中間貯留機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る静電塗装装置の中間貯留機構では、ピストンが摺動するシリンダの内周壁部に開口し、塗料および洗浄液の供給源に接続される注入孔部と、前記ピストンが摺動する前記シリンダの内周壁部に開口し、塗装ガンに接続される吐出孔部とを備えている。
【0011】
このため、注入孔部からシリンダ内に注入される洗浄液は、このシリンダ内に充填された後に吐出孔部から排出される。従って、シリンダ内を良好に洗浄するとともに、洗浄液と塗料との混在や異なる色の塗料同士の混色を阻止することができ、塗料のロスを生ずることがなく、しかも高品質な静電塗装作業が遂行可能になる。
【0012】
また、注入孔部と吐出孔部とは、シリンダ内に略対角線上に開口するとともに、前記注入孔部の注入方向と前記吐出孔部の吐出方向とは、ピストン先端面に向かう平面視で互いに略平行しかつ同一方向に設定されている。これにより、シリンダ内では、注入孔部から注入される洗浄液の流れ方向が、吐出孔部近傍で前記吐出孔部の吐出方向とは略逆方向になっている。
【0013】
従って、洗浄液が吐出孔部から排出し難くなり、前記洗浄液がシリンダ内に充填されて液圧が高くなった後に、前記吐出孔部から該洗浄液が排出される。このため、簡単な構成で、シリンダ内を一層確実に洗浄することが可能になり、塗料のロスを可及的に阻止して効率的な静電塗装作業が良好に行われる。
【0014】
さらに、注入孔部と吐出孔部とは、ピストンの径方向から摺動方向一方に傾斜してシリンダ内に開口している。これにより、シリンダ内には、洗浄液による渦流や乱流等が発生して前記シリンダ内の洗浄性が有効に向上するとともに、吐出孔部から洗浄液が一層排出し難くなって、洗浄性の向上が容易に図られる。
【0015】
さらにまた、ピストンが摺動するシリンダ内に、前記ピストンの径方向から摺動方向に傾斜して開口するとともに、塗料および洗浄液の供給源に接続される注入孔部と、前記シリンダ内に、前記ピストンの径方向から摺動方向に傾斜して開口するとともに、塗装ガンに接続される吐出孔部とを備えている。
【0016】
このため、シリンダ内には、洗浄液の円滑な流れが発生して良好な洗浄性を維持するとともに、前記シリンダ内に洗浄液が残存することを確実に阻止することができる。従って、高品質な静電塗装作業が遂行が可能になる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る静電塗装装置の中間貯留機構では、注入孔部からシリンダ内に注入される洗浄液は、このシリンダ内に充填された後に吐出孔部から排出されるため、前記シリンダ内を良好に洗浄することができる。しかも、洗浄液と塗料との混在や異なる色の塗料同士の混色を阻止し、塗料のロスを生ずることがなく、高品質な静電塗装作業を遂行することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る中間貯留機構を組み込む静電塗装装置10の概略構成説明図である。
【0019】
静電塗装装置10は、接地された色替弁機構12を備え、この色替弁機構12には、乾燥用エア(A)、水(W)および洗浄液(S)等の供給を制御する第1洗浄弁14と、異なる色の導電性塗料を供給することが可能な複数の塗料弁16a、16bおよび16cとが設けられる。この色替弁機構12には、供給路18aを介してブロック弁機構20が接続されるとともに、この供給路18aには、第1ダンプ弁21を介して第1排出路23が接続される。
【0020】
ブロック弁機構20は、樹脂製電気絶縁性管路(供給路)18bを有し、この電気絶縁性管路18bの両端に切換弁22a、22bが接続される。入口側の切換弁22aによって色替弁機構12と、エア(A)、水(W)および洗浄液(S)等の供給を制御する第2洗浄弁24とが切り換えられるとともに、出口側の切換弁22bによって第2排出路25と、供給路18cを介して中間貯留機構26とが切り換えられる。
【0021】
中間貯留機構26は、シリンダ容器26aを備え、このシリンダ容器26a内には、ピストン28を介して導電性塗料および洗浄液の注入用シリンダ室30が形成される。このシリンダ室30には、注入孔部32と吐出孔部34とが連通する。図1〜図3に示すように、注入孔部32は、ピストン28が摺動するシリンダ容器26aの内周壁部26bに開口して色替弁機構12に接続される一方、吐出孔部34は、前記内周壁部26bに開口して後述する塗装ガン40に接続される。
【0022】
注入孔部32と吐出孔部34とは、シリンダ室30内に略対角線上に開口するとともに、前記注入孔部32の注入方向(矢印B1方向)と吐出孔部34の吐出方向(矢印B2方向)とは、ピストン先端面28bに向かう平面視(矢印A1方向の矢視)で互いに略平行しかつ同一方向に設定される。注入孔部32と吐出孔部34とは、ピストン28の径方向(矢印C方向)から摺動方向一方(矢印A2方向)に所定の角度θ°傾斜してシリンダ室30内に開口する。
【0023】
図1に示すように、ピストン28から延在するロッド28aには、サーボモータ36がボールねじ手段37を介して連結されており、前記ピストン28が矢印A方向に進退可能である。
【0024】
中間貯留機構26のシリンダ室30には、送出路38を介して塗装ガン40が接続される。この塗装ガン40は、第2ダンプ弁42とトリガ弁44とを備えるとともに、図示しない高電圧印加手段に接続されている。この第2ダンプ弁42は、洗浄時に発生する導電性塗料および洗浄液を含む排液を送出路38の外部に排出するための第3排出路46に接続される。
【0025】
第3排出路46には、エア(A)、水(W)および洗浄液(S)等の供給を制御する第3洗浄弁48が接続される。
【0026】
次に、このように構成される静電塗装装置10の動作について説明する。
【0027】
まず、ブロック弁機構20の切換弁22a、22bを介して供給路18a、電気絶縁性管路18bおよび供給路18cが接続される。そして、色替弁機構12の、例えば、塗料弁16aが開かれるとともに、中間貯留機構26のサーボモータ36が駆動される。
【0028】
このため、図1に示すように、塗料弁16aから所定の色の導電性塗料が圧送される。この導電性塗料は、供給路18a、電気絶縁性管路18bおよび供給路18cを通ってシリンダ容器26aのシリンダ室30に充填され、さらに送出路38を経由して塗装ガン40まで供給される。
【0029】
シリンダ容器26aのシリンダ室30に導電性塗料の充填が終了すると、ブロック弁機構20の洗浄作業が行われる。具体的には、図4に示すように、ブロック弁機構20の切換弁22a、22bが切り換えられて、第2洗浄弁24が電気絶縁性管路18bを介して第2排出路25に接続される。
【0030】
従って、第2洗浄弁24から洗浄液(水やシンナー)が供給されることにより電気絶縁性管路18b内が洗浄され、その廃液が第2排出路25に排出される。さらに、第2洗浄弁24から空気が供給されて電気絶縁性管路18b内が乾燥され、切換弁22a、22b間の電気的絶縁がなされる。
【0031】
次に、図5に示すように、トリガ弁44が開放されるとともに、サーボモータ36の駆動作用下に、ピストン28が矢印A2方向に移動することにより、シリンダ室30から送出路38に導電性塗料が圧送される。このため、トリガ弁44を介して塗装ガン40から導電性塗料が吐出されるとともに、前記導電性塗料に高電圧が印加されて、図示しない被塗装物に静電塗装が行われる。
【0032】
上記の静電塗装が終了した後、異なる色の導電性塗料が使用される際には、塗装ガン40への高電圧の印加を解除するとともに、ブロック弁機構20の切換弁22a、22bを切り換える。従って、第1洗浄弁14の駆動作用下に、洗浄液がシリンダ容器26aのシリンダ室30に注入される。この洗浄液は、シリンダ室30および送出路38を洗浄した後、第2ダンプ弁42の作用下に第3排出路46から排出される。そして、色替弁機構12の、例えば塗料弁16bを介して新たに供給される異なる色の導電性塗料がシリンダ容器26aのシリンダ室30に供給され、前述と同様の方法によりこの異なる色の塗装が行われる。
【0033】
この場合、第1の実施形態では、ピストン28が摺動する内周壁部26bに開口して注入孔部32および吐出孔部34が設けられるとともに、前記注入孔部32と前記吐出孔部34とは、シリンダ室30内に略対角線上に開口し、かつそれぞれの注入方向および吐出方向が平面視で互いに略平行しかつ同一方向に設定されている。
【0034】
このため、図6に示すように、シリンダ室30内では、注入孔部32から注入される洗浄液が矢印R1方向に流動し、この流れ方向(矢印R1方向)は、吐出孔部34近傍で該吐出孔部34の吐出方向(矢印B2方向)とは略逆方向となっている。これにより、シリンダ室30内を流れる洗浄液は、吐出孔部34から排出し難く、この洗浄液が前記シリンダ室30内に充填されて液圧が高くなった後に、吐出孔部34から該洗浄液が排出される。
【0035】
従って、シリンダ室30内全体にわたって洗浄液が確実に供給され、内周壁部26bやシリンダ室30の先端面やピストン先端面28b等を良好に洗浄することができる。この結果、シリンダ室30に残存する前色の塗料が新たに供給される異なる色の塗料と混在することが防止されるとともに、このシリンダ室30内に洗浄液が残存して新たな導電性塗料と前記洗浄液とが混在することを阻止することが可能になる。これにより、塗料のロスを可及的に削減して、高品質な静電塗装作業が効率的に遂行可能になるという効果が得られる。
【0036】
さらに、注入孔部32と吐出孔部34とは、ピストン28の径方向(矢印C方向)から摺動方向一方(矢印A2方向)に角度θ°傾斜してシリンダ室30内に開口している。このため、シリンダ室30内には、洗浄液による渦流や乱流が発生して前記シリンダ室30内の洗浄性が有効に向上するとともに、前記吐出孔部34から洗浄液が一層排出し難くなって、洗浄作業が確実に遂行されるという利点がある。
【0037】
しかも、洗浄液および空気の排出性が向上し、シリンダ室30に注入される導電性塗料に洗浄液や空気が混在することがなく、高品質な静電塗装作業が遂行されるという効果がある。
【0038】
図7は、本発明の第2の実施形態に係る中間貯留機構60の要部斜視説明図であり、図8は、前記中間貯留機構60の断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る中間貯留機構26と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3〜第6の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
【0039】
この第2の実施形態に係る中間貯留機構60は、シリンダ容器60aを備えており、このシリンダ容器60aの内周壁部60bにピストン28が往復摺動する。シリンダ容器60aのピストン28に向き合う先端面60cに開口して、注入孔部32aと吐出孔部34aが形成される。
【0040】
注入孔部32aおよび吐出孔部34aは、シリンダ室30内に略対角線上に開口するとともに、注入孔部32aの注入方向(矢印B1方向)と吐出孔部34aの吐出方向(矢印B2方向)とは、ピストン先端面28bに向かう平面視で互いに略平行しかつ同一方向に設定される。注入孔部32aおよび吐出孔部34aは、ピストン28の径方向(矢印C方向)から摺動方向一方(矢印A2方向)に角度θ°傾斜している。
【0041】
このように構成される第2の実施形態では、注入孔部32aおよび吐出孔部34aは、第1の実施形態の注入孔部32および吐出孔部34と同様に構成されている。従って、第2の実施形態では、シリンダ室30内の洗浄性が有効に向上するとともに、洗浄後に前記シリンダ室30に注入される導電性塗料と前色の導電性塗料との混色、あるいは洗浄液との混合を確実に阻止し、効率的かつ高精度な静電塗装作業が遂行される等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0042】
図9は、本発明の第3の実施形態に係る中間貯留機構70の断面説明図であり、図10は、前記中間貯留機構70をシリンダ室30で切断したピストン先端面28bに向かう平面視図である。
【0043】
この第3の実施形態に係る中間貯留機構70は、シリンダ容器70aを備えており、このシリンダ容器70aの内周壁部70bには、注入孔部32bと吐出孔部34bとがシリンダ室30に開口して形成される。注入孔部32bと吐出孔部34bとは、シリンダ室30内に略対角線上に開口するとともに、前記注入孔部32bの注入方向と前記吐出孔部34bの吐出方向とは、ピストン先端面28bに向かう平面視で、互いに略平行しかつ同一方向に設定される(図10参照)。
【0044】
このように構成される第3の実施形態では、注入孔部32bからシリンダ室30内に注入される洗浄液の流れ方向R2が、吐出孔部34b近傍でこの吐出孔部34bの吐出方向(矢印B2方向)と略逆方向になる。このため、シリンダ室30内の洗浄性が有効に向上する等、第1および第2の実施形態と同様の効果が得られる。
【0045】
図11は、本発明の第4の実施形態に係る中間貯留機構80をシリンダ室30で切断したピストン先端面28bに向かう平面視図である。
【0046】
この第4の実施形態に係る中間貯留機構80を構成するシリンダ容器80aの内周壁部80bには、注入孔部32cと吐出孔部34cとがシリンダ室30に開口して形成される。注入孔部32cは、ピストン28の直径方向に設けられる一方、吐出孔部34cは、前記ピストン28の接線方向に設けられ、注入孔部32cの注入方向(矢印B1方向)と吐出孔部34cの吐出方向(矢印B2方向)とは、互いに略直交して設定される。
【0047】
図12は、本発明の第5の実施形態に係る中間貯留機構90をシリンダ室30で切断したピストン先端面28bに向かう平面視図である。
【0048】
この第5の実施形態に係る中間貯留機構90を構成するシリンダ容器90aの内周壁部90bには、注入孔部32dと吐出孔部34dとがシリンダ室30に開口して形成される。注入孔部32dは、ピストン28の接線方向に設けられる一方、吐出孔部34dは、前記ピストン28の直径方向に設けられており、前記注入孔部32dの注入方向と前記吐出孔部34dの吐出方向とは、略直交している。
【0049】
図13は、本発明の第6の実施形態に係る中間貯留機構100をシリンダ室30で切断したピストン先端面28bに向かう平面視図である。
【0050】
この第5の実施形態に係る中間貯留機構100を構成するシリンダ容器100aの内周壁部100bには、注入孔部32eと吐出孔部34eとがシリンダ室30に開口して形成される。注入孔部32eおよび吐出孔部34eは、ピストン28の接線方向に設けられるとともに、それぞれの注入方向と吐出方向とが、互いに略平行しかつ逆方向に設定されている。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る中間貯留機構を組み込む静電塗装装置の概略構成説明図である。
【図2】前記中間貯留機構の要部斜視説明図である。
【図3】前記中間貯留機構の断面説明図である。
【図4】前記静電塗装装置のブロック弁機構を洗浄する際の動作説明図である。
【図5】前記静電塗装装置により塗装を行う際の動作説明図である。
【図6】前記中間貯留機構をシリンダ室で切断したピストン先端面に向かう平面視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る中間貯留機構の要部斜視説明図である。
【図8】前記中間貯留機構の断面説明図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る中間貯留機構の断面説明図である。
【図10】前記中間貯留機構をシリンダ室で切断したピストン先端面に向かう平面視図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る中間貯留機構をシリンダ室で切断したピストン先端面に向かう平面視図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る中間貯留機構をシリンダ室で切断したピストン先端面に向かう平面視図である。
【図13】本発明の第6の実施形態に係る中間貯留機構をシリンダ室で切断したピストン先端面に向かう平面視図である。
【図14】特許文献1に係る静電塗装装置を構成する中間貯留槽の洗浄作業の説明図である。
【符号の説明】
【0052】
10…静電塗装装置 12…色替弁機構
14、24…洗浄弁 16a〜16c…塗料弁
18a、18c…供給路 18b…電気絶縁性管路
20…ブロック弁機構 22a、22b…切換弁
26、60、70、80、90、100…中間貯留機構
26a…シリンダ容器 28…ピストン
28b…ピストン先端面 30…シリンダ室
32、32a〜32e…注入孔部 34、34a〜34e…吐出孔部
36…サーボモータ 40…塗装ガン
60a、70a、80a、90a、100a…シリンダ容器
60b、70b、80b、90b、100b…内周壁部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗料および洗浄液の供給源と塗装ガンとの間に配設される静電塗装装置の中間貯留機構であって、
シリンダと、
前記シリンダ内に往復摺動自在に配設されたピストンと、
前記ピストンが摺動する前記シリンダの内周壁部に開口し、前記供給源に接続される注入孔部と、
前記ピストンが摺動する前記シリンダの内周壁部に開口し、前記塗装ガンに接続される吐出孔部と、
を備えることを特徴とする静電塗装装置の中間貯留機構。
【請求項2】
請求項1記載の中間貯留機構において、前記注入孔部と前記吐出孔部とは、前記シリンダ内に略対角線上に開口するとともに、
前記注入孔部の注入方向と前記吐出孔部の吐出方向とは、ピストン先端面に向かう平面視で互いに略平行しかつ同一方向に設定されることを特徴とする静電塗装装置の中間貯留機構。
【請求項3】
請求項1または2記載の中間貯留機構において、前記注入孔部と前記吐出孔部とは、前記ピストンの径方向から摺動方向一方に傾斜して該シリンダ内に開口することを特徴とする静電塗装装置の中間貯留機構。
【請求項4】
塗料および洗浄液の供給源と塗装ガンとの間に配設される静電塗装装置の中間貯留機構であって、
シリンダと、
前記シリンダ内に往復摺動自在に配設されたピストンと、
前記シリンダ内に、前記ピストンの径方向から摺動方向に傾斜して開口するとともに、前記供給源に接続される注入孔部と、
前記シリンダ内に、前記ピストンの径方向から摺動方向に傾斜して開口するとともに、前記塗装ガンに接続される吐出孔部と、
を備えることを特徴とする静電塗装装置の中間貯留機構。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2008−307538(P2008−307538A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−218987(P2008−218987)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【分割の表示】特願2003−74442(P2003−74442)の分割
【原出願日】平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】