説明

非接触型ICカード収納スーツ

【課題】この発明はスーツなどの上着の袖部分に非接触型ICカード用のポケットを備え付けることで、従来乗車定期券入れやセキュリティーカードなどの専用ホルダーをポケットなどから取り出すことなく収納された袖部分を自動改札機などのICカードシステム機器に当てることによりスムーズに出入りできるようにし、利便性と快適性を提供することを目的とする。
【解決手段】スーツなどの上着の袖部分(袖ボタンの裏側付近)に図1のように袖開きの外側の裏または内側にICカードが入る大きさのポケットを用意する。前記ポケット口には、容易にカードが飛び出したり落とさないようにファスナーなどを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はスーツなどの上着の袖部分に非接触型ICカード用のポケットを備え付けることで従来乗車定期券入れや専用ホルダーを取り出すことなくスムーズに出入りできるようにすることによって利便性と安全性を提供することを目的とする。
【背景技術】
【0002】
昨今では、非接触型のICカードシステムの導入が増加しており、例えば電車に乗車する際にはSuicaなどの乗車定期券を定期券入れに入れてポケットから取り出し、自動改札機に振りかざしたり、社内出入り管理をしている会社の社員はセキュリティカードを首かけカードホルダーに入れて入出管理機に振りかざすケースが大半である。
現行の特許・実用新案出願公開状況では上着のポケットに関しては携帯電話専用の内ポケット(特許文献1)や、定期券などを取り出しやすいように作られたポケットなどの文献はあるが、(特許文献2)いずれも「取り出す行為」が必要であり、収容性や取り出し易さの利便性の追求である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】特許公開2000−129520
【特許文献2】実用新案公開平6−59422
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、自動改札機などの非接触型ICカードシステム装置に振りかざすカードをポケットから取り出す動作を減らせば、さらにスムーズに出入りできることが考えられる。
【0003】
本発明者は、このような利便性向上に着目し、ICカードをポケットから取り出す動作を省く方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
スーツなどの上着の右袖部分にICカード専用のポケットを用意する。
【発明の効果】
【0005】
スーツなどの上着の右袖に専用のポケットを用意することによって、わざわざ定期入れやカードホルダーを取り出すことなく、袖ポケット部分を振りかざすだけで入出できるようにし、さらなる快適性と利便性を向上させるものである。
【0006】
また、この発明を利用することによって、例えばSuicaなどの乗車定期券などを利用する場合、従来のケースではラッシュアワー時など改札付近で専用の定期券入れをポケットから取り出したり探したりする行為が減るため、安全性の確保にも繋がる。
【0007】
また、本発明に伴いICカードの利便性が向上することによって、利用者の購買意欲が活性化され、売店やコンビニエンスストアなどでも電子マネーの役割としても、より広く利用されることが見込まれる。また、上着の着用頻度の向上による新しいスーツの必要性が発生し、衣料業界をはじめとする様々な産業の発展に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】非接触型ICカードを収納する上着の袖部分に用意する専用ポケットの見取図
【符号の説明】
【0009】
1上着の袖部分
2カード収納口
3収納口 裏シークレットファスナー
4薄い裏地の内ポケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スーツなどの上着の袖部分に非接触型ICカード専用のポケットを備え付けたことを特徴とする衣料。

【図1】
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【公開番号】特開2012−140736(P2012−140736A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−10251(P2011−10251)
【出願日】平成23年1月4日(2011.1.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Suica
【出願人】(511018181)
【Fターム(参考)】