説明

非接触電源装置

【課題】低ノイズで、かつ高効率で安定した大電力の直流出力を得ることができるとともに回路素子数の低減化および高周波化によるトランスの小型化を図ることにより装置全体の低価格化,小型化を実現することができる非接触電源装置を提供する。
【解決手段】送電側回路はハーフブリッジ形スイッチング回路2と直列共振用コンデンサC2と送電用トランスT1から構成され、コンデンサC2は送電用トランスT1のインダクタンスL1とL2の間で電流共振する。受電側回路は受電トランスT2と倍電圧整流回路3により構成される。コンデンサC3は整流用と電流共振用として機能する。ノイズの低減化,高効率化,負荷変動の影響の少ない大電力DC出力を得ることができる。また、回路の低価格化,小型化にも寄与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器などの産業用装置,測定装置,家電,パーソナル携帯装置などに電力を非接触で供給する電源装置、さらに詳しくいえば、電動歯ブラシの充電電源用などに好適に用いることができる非接触電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非接触タイプの電力を供給する電源装置は非接触という特徴を活用して種々の装置に用いられてきた。
特定の軌道上を動く移動体に対し常に電力を供給する移動体電源回路(特許文献1)や過酷な環境に対し防水などを施すことが必要な通信機器などの電源装置として非接触給電装置(特許文献2)はその特徴を利用したものである。
【0003】
しかしながら、特許文献1は受電部の位置に係わらず、移動体側に必要な電圧を出力できるとともに各受電部を流れる電流の定常的なアンバランスを防止する回路構成であるが、ノイズを抑制して高い効率で直流出力を得る点については言及していない。
また特許文献2は回路構成が簡単で高効率な高周波電力を取り出す回路であるが、AC100Vの入力に対し高周波出力を得るものであり、直流入力の電圧値を変換して高効率の直流出力を得るものではない。
【特許文献1】特開2002−58179
【特許文献2】特開平7−337035
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非接触電源装置についてはノイズを抑え、高効率で負荷変動に対し安定した高出力のDC出力を得ることが要請されている。また、従来の非接触電源装置に比較し回路素子数などを少なくして回路の簡易化を図り上記要請に応えながら小型化を可能にすることにより、小型の装置に対する電源装置としても対処できることも重要である。
しかしながら、従来の非接触電源装置は非接触給電時、送受電トランスのギャップにより送受電トランスのリーケージインダクタンスが非常に大きく送受電トランス部のインピーダンスが高周波において高いため、電力伝送が制限され大きな電力伝送ができなかった。また、大きな電力伝送を行うには送受電トランスの大型化が避けられず、加えてリーケージインダクタンスの影響により高周波化による小型化ができなかった。さらに送受電トランスのリーケージインダクタンスの影響により出力電圧変動が非常に大きい。
【0005】
本発明は、上記要請に応えるもので、その目的は低ノイズで、かつ高効率で安定した大電力の直流出力を得ることができるとともに回路素子数の低減化および高周波化によるトランスの小型化を図ることにより装置全体の低価格化,小型化を実現することができる非接触電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は直列接続された2個1組または直列接続された2個2組のスイッチング素子のゲートに対し、ドライブ回路により交互にパルス信号を入力することにより直流入力をスイッチングするハーフブリッジ形またはフルブリッジ形スイッチング回路および該ハーフブリッジ形または該フルブリッジ形スイッチング回路の出力に接続された送電用トランスとからなる送電側回路と、前記送電用トランスに対し電磁結合する受電用トランスおよび該受電用トランスに接続され、受電用トランス出力を倍電圧で整流し出力する倍電圧整流回路とからなる受電側回路とから構成されたことを特徴とする。
本発明の請求項2は請求項1記載の発明において前記ハーフブリッジ形または前記フルブリッジ形スイッチング回路と前記送電用トランスの間にコンデンサを挿入し、コンデンサの容量を調整することにより送電側回路を電流共振させることを特徴とする。
本発明の請求項3は、中間端子を有する送電用トランスおよび該送電用トランスの両端にそれぞれ出力端が接続され、他端側がアース接続された2つのスイッチング素子を有し、該2つのスイッチング素子のゲートに対し、ドライブ回路により交互にパルス信号を入力することにより直流入力をスイッチングするプッシュプル形スイッチング回路からなる送電側回路と、前記送電用トランスに対し電磁結合する受電用トランスおよび該受電用トランスに接続され、受電用トランス出力を倍電圧で整流し出力する倍電圧整流回路とからなる受電側回路とから構成されたことを特徴とする。
本発明の請求項4は、請求項1,2または3記載の発明において前記ドライブ回路から前記2個のスイッチング素子のゲートにそれぞれ入力される信号は、デューティ比が25%以上50%未満であって、各信号間にデッドタイムを有することを特徴とする。
本発明の請求項5は、請求項1,2,3または4記載の発明において前記倍電圧整流回路の前段のコンデンサに整流機能を有するとともに受電側回路を電流共振させるように調整したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1,4および5によれば、低ノイズで効率が良く、小型化を実現できる大電力直流出力を得ることができる。請求項2によれば、さらなる受電側に大電力を供給することができる。
請求項3,4および5によれば、送電側回路のドライブ回路のハイサイド回路が不要で、スイッチング素子のドライブがグランド基準の簡易な構成となるため、請求項1に対し低価格化を実現しつつ低ノイズ,高効率,小型化を実現できる大電力直流出力を得ることができる。勿論、請求項1〜5は負荷変動に対し安定した出力を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明による非接触電源装置の第1の実施の形態を示す回路図、図4は図1の各回路部の電圧・電流のタイミングチャートである。
送電側回路はDC入力端を有するハーフブリッジ形スイッチング回路2,リーケージインダクタンスL1および相互インダクタンスL2を有する送電用トランスT1並びに直列共振用コンデンサC2より構成されている。
ハーフブリッジ形スイッチング回路2はDC入力VC1に混入される高周波成分をバイパスさせるコンデンサC1の端子間に2つのMOSFETのスイッチング素子Q1およびQ2が直列接続され、MOSFETQ1とQ2のゲートにはスイッチング制御回路1が接続されている。
【0009】
MOSFETQ1のソースとMOSFETQ2のドレーンの接続点に直列共振用コンデンサC2の一端が接続され、その他端が送電用トランスT1の一端に接続されている。送電用トランスT1の他端側はアースレベルであり、MOSFETQ2のソースに接続されている。直列共振用コンデンサC2は電流共振する容量値のコンデンサが選択される。
スイッチング制御回路1は、ブートストラップ回路を利用したハイサイド駆動回路およびローサイド駆動回路により構成され、図4のVgQ1およびVgQ2に示すような制御パルスを出力する。
【0010】
制御パルスVgQ1は1周期Tに対し前半の周期(1/2)Tに発生し、25%以上〜50%未満のデューティ比のパルスである。制御パルスVgQ2は後半の周期(1/2)Tに発生し、25%以上〜50%未満のデューティ比のパルスである。制御パルスVgQ1およびVgQ2の間には相互に時系列的に重ならないようにデッドタイムtdが作られMOSFETQ1およびMOSFETQ2を制御する。
このようにデューティ比25%以上〜50%未満で固定でMOSFETを制御することによりトランスの励磁電流が連続し正負対称波形となることによりMOSFETのオン時は、電流がマイナス状態となっているためゼロ電流,ゼロ電圧スイッチングとなる。MOSFETのオフ時は、MOSFETの寄生容量によりゼロ電圧スイッチングとなり、スイッチング損失が極めて少なく高効率化,低ノイズ化,小型化(高周波化)が実現できる(後述のプッシュプル,フルブリッジ形も同様)。MOSFETQ1およびMOSFETQ2のスイッチングは、例えば100KHzでオンオフする。
【0011】
このとき、MOSFETQ1とMOSFETQ2の接続点には図4のVdQ2の波形が現れ、MOSFETQ1およびMOSFETQ2に流れる電流は、IdQ1およびIdQ2の波形となる。
コンデンサC2は送電用トランスT1のリーケージインダクタンスL1およびトランスT1,T2の相互インダクタンスL2の間で電流共振し、送電用トランスT1には図4に示す高周波電圧VT1が出力される。
受電用トランスT2は送電用トランスT1とは非接触であり、電磁波によって結合されている。受電用トランスT2に発生した高周波電圧VT2は倍電圧整流回路3に印加され、コンデンサC3によって受電側回路は電流共振し、コンデンサC3にはIC3に示す共振電流が流れる。コンデンサC3に印加された電圧は倍電圧整流用ダイオードCR1,CR2および倍電圧整流用コンデンサC4で倍電圧に整流されて出力される。コンデンサC3は倍電圧整流回路3の整流機能とともに上述したように受電用トランスT2のリーケージインダクタンスL3との間で電流共振する。電流共振させることにより、負荷変動に対し安定した直流出力VC4を得ることができる。さらにスイッチング周波数をフィードバック制御により可変することで、さらなる電圧変動の少ない直流出力を得ることができる。スイッチング周波数を変えることによりリーケージインダクタンスのインピーダンスを可変することができるからである。
また、送電側回路はハーフブリッジ回路構成であるため、送電トランスの巻線を1巻線にでき、トランスの小型化を図ることができる(後述のフルブリッジ形も同じである)。
【0012】
具体値として送電側回路に例えばDC40Vを印加すると、送電用トランスT1には略120Vの高周波電流が発生し、電磁波結合によって受電用トランスT2には略40Vの高周波電圧が発生し、倍電圧整流回路によって出力には80VのDC出力を得ることができる。
この実施の形態は大きい電力を出力でき、低いノイズと高効率の電源装置を得ることができる。
【0013】
図2は、本発明による非接触電源装置の第2の実施の形態を示す回路図、図5は図2の各回路部の電圧・電流のタイミングチャートである。
この実施の形態は送電側回路にプッシュプル形スイッチング回路5を用いたもので、受電側回路は第1の実施の形態と同じである。送電側回路のスイッチング制御回路4はハーフブリッジ形スイッチング回路に用いたスイッチング制御回路1より簡略化できるという特徴を有する。MOSFETQ1およびMOSFETQ2をグランド基準でオンオフ制御するため複雑な回路にする必要がないからである。
【0014】
送電側回路のプッシュプル形スイッチング回路5はDC入力端子間に高周波成分をバイパスさせるバイパス用コンデンサC1が接続され、バイパス用コンデンサC1の一端は送電用トランスT1の中間タップに接続されている。送電用トランスT1の一端は、MOSFETQ1のドレーンに、他端はMOSFETQ2のドレーンにそれぞれ接続されている。送電用トランスT1の中間タップに対しリーケージインダクタンスL1を有し、中間タップとMOSFETQ1およびMOSFETQ2のドレーンの間に相互インダクタンスL2を有する。ハーフブリッジ形スイッチング回路とは異なり、送電側回路では電流共振はさせていない。
MOSFETQ1およびMOSFETQ2のソース側はバイパス用コンデンサC1の他端に接続されている。MOSFETQ1およびMOSFETQ2に制御パルスを供給するスイッチング制御回路4は図5に示すような制御パルスVgQ1およびVgQ2を出力する。
【0015】
制御パルスVgQ1およびVgQ2は第1の実施の形態と同様であり、制御パルスVgQ1は1周期Tに対し前半の周期(1/2)Tに発生し、25%以上〜50%未満のデューティ比のパルスである。制御パルスVgQ2は後半の周期(1/2)Tに発生し、25%以上〜50%未満のデューティ比のパルスであり、制御パルスVgQ1およびVgQ2が相互に時系列的に重ならないようにデッドタイムtdが作られMOSFETQ1およびMOSFETQ2を制御する。MOSFETのオン時はゼロ電流,ゼロ電圧スイッチング,MOSFETのオフ時は、ゼロ電圧スイッチングとなり、スイッチング損失が極めて少なく高効率化,低ノイズ化,小型化(高周波化)が実現できる。図5で示す制御パルスVgQ1およびVgQ2の波形より下段に記載した各波形は基本的には図4の波形図と同じであるのでその特性の説明は省略する。
【0016】
第2の実施の形態も、第1の実施の形態とほぼ同様に低ノイズ,高効率で負荷変動に影響を受けることが少ないDC出力を得るが、送電側回路をプッシュプル形構成にすることにより送電用トランスの巻数は2巻線となり電流共振もできないため大電力には不向きである。しかしながら、MOSFETのドライブがグランド基準でできるためドライブが簡素化(ハイサイド駆動以外のスイッチング制御回路を用いることができる)でき、小電力,低コストの非接触給電に有利である。
また、受電用トランスの巻線を1巻線にでき、トランスの小型化に寄与する。
【0017】
図3は、本発明による非接触電源装置の第3の実施の形態を示す回路図、図6は図3の各回路部の電圧・電流のタイミングチャートである。
この実施の形態は送電側回路のスイッチング回路にフルブリッジ形を用いたもので、他の構成は図1の電源装置と同じである。フルブリッジ形スイッチング回路8を用いることによりハーフブリッジ形より高いパワーを出力させることができる。ハーフブリッジに対しMOSFETの耐圧が半分で良いとオン抵抗の低いFETを使用できるからである。
フルブリッジ形スイッチング回路8はDC入力VC1に重畳される高周波成分をバイパスさせるコンデンサC1の間に、2つのMOSFETのスイッチング素子Q1およびQ2の直列回路と2つのMOSFETのスイッチング素子Q3およびQ4の直列回路が接続され、MOSFETQ1,Q2,Q3およびQ4のゲートにスイッチング制御回路7が接続されている。
【0018】
MOSFETQ1のソースとMOSFETQ2のドレーンの接続点に直列共振用コンデンサC2の一端が接続され、その他端が送電用トランスT1の一端に接続されている。一方、MOSFETQ3のソースとMOSFETQ4のドレーンの接続点に送電用トランスT1の他端が接続されている。直列共振用コンデンサC2は電流共振する容量値が選択される。
スイッチング制御回路7はMOSFETQ1とQ4のゲートおよびMOSFETQ2とQ3のゲートにはそれぞれ同じ制御パルスを入力する。以下の下段に示す電圧・電流の波形図は図4と同じである。
第3の実施の形態も図1と同様に低ノイズ,高効率で負荷変動に影響の受けない大電力DC出力を得ることができる。
【0019】
送電側回路にハーフブリッジ形,フルブリッジ形を用いた場合、電流共振用コンデンサを付加し電流共振させることにより、送電用および受電トランスのリーケージインダクタンスの影響が相殺され、低インピーダンスとなるため受電側に大電力を供給できる。
また、受電側回路の倍電圧整流回路の初段のコンデンサを電流共振用に流用し倍電圧整流回路も電流共振させることによりさらなる大電力化が可能となる。
【0020】
ハーフブリッジ形,プッシュプル形およびフルブリッジ形について受電側は同じ回路構成であり、送電側回路に対応した受電側回路の回路構成により以下のような特性・利点を有する。
受電側回路を倍電圧整流回路で構成しているため整流ダイオードの耐圧は出力電圧と略同等になり、低耐圧のダイオードを使用でき高効率化できる。また、倍電圧整流回路の初段のコンデンサを電流共振用に流用できるため低コストにできる。さらに倍電圧整流回路の初段のコンデンサを電流共振用に流用し電流共振させるため送電用および受電用トランスのリーケージインダクタンスの影響が相殺され、低インピーダンスとなるため受電側に大電力を供給できる。
また、送電側回路がハーフブリッジ形,プッシュプル形,フルブリッジ形で受電側回路の倍電圧整流回路のみを電流共振させた場合、フィードバック制御なしでも出力電圧変動が少なく、無負荷時の電圧上昇も少ないため低コスト化が可能である
【0021】
上記実施の形態で用いる高周波数は100KHz程度であるが、コアレスタイプで1MHz,2MHzで電磁結合して給電することも可能である。また、電力値として例えば10W〜200W電源装置を実現できる。送電用トランスと受電用トランスの電磁結合のための距離は、例えば、送電側回路筐体の送電用トランスに対し、受電用トランスが例えば2.5mmで向き合うように受電側回路筐体を設置することととなる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
給電対象となる装置に接触することなく電磁波で給電を行うもので、産業用装置,測定装置,家電などにDC出力を供給する電源装置である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明による非接触電源装置の第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】本発明による非接触電源装置の第2の実施の形態を示す回路図である。
【図3】本発明による非接触電源装置の第3の実施の形態を示す回路図である。
【図4】図1の入出力の関係を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】図2の入出力の関係を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】図3の入出力の関係を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0024】
1,4,7 スイッチング制御回路
2 プッシュプル形スイッチング回路
3,6,9 倍電圧整流回路
5 ハーフブリッジ形スイッチング回路
8 フルブリッジ形スイッチング回路
C1 バイパス用コンデンサ
C2 直列共振用コンデンサ
C3 倍電圧整流及び直列共振用コンデンサ
C4 倍電圧整流用コンデンサ
CR1,CR2 倍電圧整流用ダイオード
T1 送電用トランス
T2 受電用トランス
L1 トランスT1のリーケージインダクタンス
L2 トランスT1,T2の相互インダクタンス
L3 トランスT2のリーケージインダクスンス
Q1,Q2 MOSFET(スイッチング素子)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列接続された2個1組または直列接続された2個2組のスイッチング素子のゲートに対し、ドライブ回路により交互にパルス信号を入力することにより直流入力をスイッチングするハーフブリッジ形またはフルブリッジ形スイッチング回路および該ハーフブリッジ形または該フルブリッジ形スイッチング回路の出力に接続された送電用トランスとからなる送電側回路と、
前記送電用トランスに対し電磁結合する受電用トランスおよび該受電用トランスに接続され、受電用トランス出力を倍電圧で整流し出力する倍電圧整流回路とからなる受電側回路とから構成されたことを特徴とする非接触電源装置。
【請求項2】
前記ハーフブリッジ形または前記フルブリッジ形スイッチング回路と前記送電用トランスの間にコンデンサを挿入し、コンデンサの容量を調整することにより送電側回路を電流共振させることを特徴とする請求項1記載の非接触電源装置。
【請求項3】
中間端子を有する送電用トランスおよび該送電用トランスの両端にそれぞれ出力端が接続され、他端側がアース接続された2つのスイッチング素子を有し、該2つのスイッチング素子のゲートに対し、ドライブ回路により交互にパルス信号を入力することにより直流入力をスイッチングするプッシュプル形スイッチング回路からなる送電側回路と、
前記送電用トランスに対し電磁結合する受電用トランスおよび該受電用トランスに接続され、受電用トランス出力を倍電圧で整流し出力する倍電圧整流回路とからなる受電側回路とから構成されたことを特徴とする非接触電源装置。
【請求項4】
前記ドライブ回路から前記2個のスイッチング素子のゲートにそれぞれ入力される信号は、デューティ比が25%以上50%未満であって、各信号間にデッドタイムを有することを特徴とする請求項1,2または3記載の非接触電源装置。
【請求項5】
前記倍電圧整流回路の前段のコンデンサに整流機能を有するとともに受電側回路を電流共振させるように調整したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の非接触電源装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−104295(P2008−104295A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−284949(P2006−284949)
【出願日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【出願人】(501471150)株式会社ボルテックス (1)
【Fターム(参考)】