面光源装置及び画像表示装置
【課題】 薄型化及び輝度ムラの抑制を図る。
【解決手段】 反射部材4の反射面4aに対向して配置された光源5、5、・・・と、透明材料によって形成され光源を挟んで反射部材の反対側に反射面に対向した状態で配置されると共に光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材6とを設け、光制御部材の反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状8を設け、凹凸形状を対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状を複数配列させて構成し、凹凸形状の対称軸又は対称面を光制御部材と反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させた。
【解決手段】 反射部材4の反射面4aに対向して配置された光源5、5、・・・と、透明材料によって形成され光源を挟んで反射部材の反対側に反射面に対向した状態で配置されると共に光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材6とを設け、光制御部材の反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状8を設け、凹凸形状を対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状を複数配列させて構成し、凹凸形状の対称軸又は対称面を光制御部材と反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面光源装置及び画像表示装置についての技術分野に関する。詳しくは、光源から出射された光を制御する光制御部材に所定の形状を有する凹凸形状を設けて薄型化及び輝度ムラの抑制を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
冷陰極蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の光源を用いて照明を行う面光源装置がある。面光源装置は、例えば、光源を直接照明として利用し照明機器として使用されたり、光源をバックライト照明として利用しテレビジョン受像器やパーソナルコンピューター等の画像表示装置に使用される。
【0003】
このような画像表示装置には、例えば、液晶パネルが画像を表示する表示パネルとして用いられた液晶表示装置がある。
【0004】
液晶表示装置にあっては、液晶パネルが自発光型のディスプレイではないため、液晶パネルに対して背面側から光を照射する光源を有する面光源装置が配置されている。従って、面光源装置は液晶パネルに背面側から光を照射するバックライト装置として用いられる。
【0005】
バックライト装置として用いられる面光源装置には、導光部材を有し該導光部材の側方に光源が配置され該光源から出射された光を導光部材によって所定の方向へ導いて表示パネルへ向けて照射する所謂サイドエッジ型と称されるタイプと、表示パネルの背面側に光源が配置され該光源から出射された光を表示パネルへ向けて照射する所謂直下型と称されるタイプとが存在する。
【0006】
テレビジョン受像器として用いられる液晶表示装置や大型の液晶表示装置では、明るい画像を得る必要性から、面光源装置として、主に、直下型のバックライト装置が用いられている。
【0007】
液晶表示装置に用いられる面光源装置は、一般に、液晶パネルの背面に対向して配置された拡散部材(拡散板又は拡散シート)と該拡散部材の背面側に配置された反射部材とを備えている。
【0008】
面光源装置においては、例えば、光源として用いられた冷陰極蛍光ランプ等の蛍光ランプが所定の方向に並んだ状態で複数配置され、蛍光ランプと表示パネルの間に拡散部材が配置されている。拡散部材は、蛍光ランプから出射された光を拡散させて表示パネルに光を均一に照射することにより、ユーザーに表示パネルを通して蛍光ランプの外形状が視認されないようにし、蛍光ランプの存在がランプイメージとして認識されないようにする機能を有する。
【0009】
また、拡散部材は光源から出射された光を液晶パネルに均一に照射し、液晶パネルにおける表示画面の輝度の均一性を確保する機能を有する。
【0010】
液晶表示装置において、光源から光が出射されると、出射された光は拡散部材によって拡散されて画像が表示されている液晶パネルに背面側から照射される。このとき光源からは拡散部材側のみならず反射部材側へも光が出射されるが、反射部材側へ出射された光は該反射部材によって反射されて拡散部材に入射され、該拡散部材によって拡散されて液晶パネルに照射される。
【0011】
上記したような液晶表示装置においては、近年、薄型化の要求が高いが、光源と拡散部材の距離を短縮化して薄型化を図ろうとすると、上記したようなランプの存在がランプイメージとして認識されてしまうと言う不具合が生じてしまう。
【0012】
そこで、光源と拡散部材の間にプリズムアレイと称される光制御部材を配置し、光源の直上に照射された光を光制御部材によって反射させて光源の直上における輝度を低下させることにより、結果として、ランプイメージの認識を防止しつつ薄型化を図るようにした面光源装置がある。
【0013】
しかしながら、上記した面光源装置にあっては、ランプイメージの認識を防止しつつ薄型化を図ることは可能であるが、光源の直上における輝度が必要以上に低下してしまうと共に光源の直上の周辺部が高輝度となってしまうため、輝度ムラが大きくなってしまうと言う問題がある。
【0014】
そこで、図9に示すように、プリズムアレイ(光制御部材)aのプリズムb、b、・・・の形状を楕円筒の一部に形成することにより、法線L方向(プリズムアレイの厚み方向)から入射される光Aの一部を透過させ、法線Lに対して斜め方向から入射される光Bの大部分を透過させ、プリズムアレイaから出射される光束量の均一化を図り輝度ムラを抑制するようにした面光源装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
【特許文献1】特開2006−162827号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
ところが、特許文献1に記載された従来の面光源装置にあっては、図10の輝度分布に示すように、光源cの直上の位置D1と光源cから離れた位置D2における光束量の均一化を図ることは可能であるが、光源の直上の周辺部D3においては、プリズム(楕円筒形状)に対する光の入射角度が小さいため透過率が低いが、光源cから稍離隔した位置であるため入射する光束量が少なくなってしまう。従って、光源cの直上の周辺部D3における輝度が、光源の直上の位置D1における輝度や光源から離れた位置D2における輝度に対して低くなり、輝度の均一化が阻害されてしまうことになる。
【0017】
そこで、本発明面光源装置及び画像表示装置は、上記した課題を解決し、薄型化及び輝度ムラの抑制を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
面光源装置は、上記した課題を解決するために、反射部材の反射面に対向して配置された光源と、透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させたものである。
【0019】
従って、面光源装置にあっては、光源の直上の周辺部における光の透過率が高くなる。
【0020】
上記面光源装置においては、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の前記所定の角度を20°以下とすることが望ましい。角度を20°以下とすることにより、凹凸形状の所定の部分の光の透過率が高くなり過ぎなくなる。
【0021】
上記面光源装置においては、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の所定の角度を、前記凹凸形状の形成位置に応じて複数の異なる角度に設定することが可能である。所定の角度を凹凸形状の形成位置に応じて複数の異なる角度に設定することにより、光の精密な制御が可能となる。
【0022】
また、上記面光源装置においては、前記光源として、発光ダイオード又は蛍光ランプを用いることが可能である。これらの光源を用いることにより、光源の選択の幅が広がり、光源の特性を利用した自由度の高い光学設計を行うことが可能となる。
【0023】
さらに面光源装置において、前記光源として蛍光ランプ等の棒状の光源を複数用い、前記複数の光源を所定の方向に並べて配置し、前記光制御部材の前記凹凸形状を前記光源の延びる方向に延びる形状に形成することが可能である。凹凸形状を光源の延びる方向に延びる形状とすることにより、光制御部材による光の制御が容易となる。
【0024】
上記面光源装置においては、前記光源として発光ダイオード等の点在して配置される点状光源を複数用い、前記光制御部材の前記凹凸形状を略山型の形状が前記平面上に複数設けられて成る形状に形成することが可能である。凹凸形状を略山型の形状に形成することにより、光源として点状光源を用いた場合においても、薄型化及び輝度ムラの抑制が図られる。
【0025】
また、面光源装置においては、前記光制御部材が前記光源から出射された光に対する耐紫外線機能を有するようにすることが望ましい。光制御部材に耐紫外線機能を付与することにより、紫外線による光制御部材の劣化が防止される。
【0026】
さらに、面光源装置においては、前記光制御部材を挟んだ前記光源の反対側に、前記光源から出射された光を拡散する拡散部材を配置することが望ましい。拡散部材を配置することにより、光の拡散性が向上する。
【0027】
加えて、面光源装置においては、前記光制御部材に前記光源から出射された光を散乱する散乱手段を設けることが好ましい。光制御部材に散乱手段を設けることにより、光制御部材から出射される光の指向性の均一化及び面内輝度分布の均一化が図られる。
【0028】
画像表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの表示面と反対側に配置され反射部材の反射面に対向して配置された光源と、透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させたものである。
【0029】
従って、画像表示装置にあっては、光源の直上の周辺部における光の透過率が高くなる。
【発明の効果】
【0030】
本発明面光源装置は、反射部材の反射面に対向して配置された光源と、透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させたことを特徴とする。
【0031】
従って、光源の直上の周辺部における輝度及び透過率の向上が図られるため、光源の直上の輝度と該光源の直上の周辺部の輝度とが略均一化され薄型化を確保しつつ輝度ムラを抑制することができる。
【0032】
請求項2に記載した発明にあっては、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の前記所定の角度を20°以下としたので、凹凸形状の所定の部分の光の透過率が高くなり過ぎず、輝度ムラの一層の抑制を図ることができる。
【0033】
請求項3に記載した発明にあっては、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の所定の角度を、前記凹凸形状の形成位置に応じて複数の異なる角度に設定したので、光の精密な制御が可能となり、輝度ムラの抑制を図ることができる。
【0034】
請求項4に記載した発明にあっては、前記光源として、発光ダイオード又は蛍光ランプを用いたので、光源の選択の幅が広がり、光源の特性を利用した自由度の高い光学設計を行うことができる。
【0035】
請求項5に記載した発明にあっては、前記光源として所定の方向に延びる棒状の光源を複数用い、前記複数の光源を所定の方向に並べて配置し、前記光制御部材の前記凹凸形状を前記光源の延びる方向に延びる形状に形成したので、光制御部材による光の制御の容易化を図ることができる。
【0036】
請求項6に記載した発明にあっては、前記光源として点在して配置される点状光源を複数用い、前記光制御部材の前記凹凸形状を略山型の形状が前記平面上に複数設けられて成る形状に形成したので、点状光源を用いた場合における薄型化及び輝度ムラの抑制を図ることができる。
【0037】
請求項7に記載した発明にあっては、前記光制御部材が前記光源から出射された光に対する耐紫外線機能を有するので、紫外線による光制御部材の劣化を防止することができる。
【0038】
請求項8に記載した発明にあっては、前記光制御部材を挟んだ前記光源の反対側に、前記光源から出射された光を拡散する拡散部材を配置したので、光の拡散性が向上し、輝度ムラの一層の抑制を図ることができる。
【0039】
請求項9に記載した発明にあっては、前記光制御部材に前記光源から出射された光を散乱する散乱手段を設けたので、光制御部材から出射される光の指向性の均一化及び面内輝度分布の均一化を図ることができる。
【0040】
本発明画像表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの表示面と反対側に配置され反射部材の反射面に対向して配置された光源と、透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させたことを特徴とする。
【0041】
従って、光源の直上の周辺部における輝度及び透過率の向上が図られるため、光源の直上の輝度と該光源の直上の周辺部の輝度とが略均一化され薄型化を確保しつつ輝度ムラを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下に、本発明面光源装置及び画像表示装置を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
【0043】
以下に示した最良の形態は、本発明画像表示装置を、液晶パネルに画像を表示するテレビジョン受像器に適用したものであり、本発明面光源装置を、このテレビジョン受像器に備えられた面光源装置に適用したものである。
【0044】
尚、本発明の適用範囲は液晶パネルを有するテレビジョン受像器及びこれに備えられた面光源装置に限られることはなく、他の各種のテレビジョン受像器、パーソナルコンピューターに用いられる画像表示装置等やこれらに用いられる各種の面光源装置に広く適用することができる。
【0045】
画像表示装置(テレビジョン受像器)1は図示しない外筐の内部に所要の各部が配置されて成る(図1及び図2参照)。
【0046】
外筐は前後に扁平な前方に開口された箱状に形成され、該開口を内側から閉塞する位置に画像を表示する表示パネル(液晶パネル)2が配置されている。表示パネル2は、例えば、透過型のカラー液晶パネルを前後から2枚の偏光板で挟み込むことにより構成され、アクティブマトリックス方式で駆動することによりフルカラー映像を表示する。
【0047】
表示パネル2には、例えば、その下側に配置された駆動回路2aが接続されている。駆動回路2aは表示パネル2に対する駆動制御を行う回路である。
【0048】
外筐の内部には面光源装置3が配置されている。面光源装置3は反射部材4、光源5、5、・・・、光制御部材6及び拡散部材7を有している。反射部材4、光源5、5、・・・、光制御部材6及び拡散部材7は順に後方側から配置され、該拡散部材7が表示パネル2に対向して配置されている。
【0049】
反射部材4は、例えば、白色または銀色に着色された樹脂又は金属によって板状に形成されている。反射部材4は前面が反射面4aとして形成されている。
【0050】
反射部材4は、光源5、5、・・・から出射された光を表示パネル2へ向けて反射する機能を有し、光源5、5、・・・から出射された光の利用効率の向上を図るために90%以上の反射率を有することが望ましい。
【0051】
光源5、5、・・・は反射部材4の反射面4aに対向して配置され、光源5、5、・・・としては、例えば、冷陰極蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)が用いられている。尚、光源5、5、・・・は冷陰極蛍光ランプに限られることはなく、例えば、熱陰極蛍光ランプ、キセノンランプ、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の他の光源を用いることも可能である。
【0052】
光源5、5、・・・は長い円筒状に形成され、長手方向が、例えば、左右方向となる向きで配置されている。光源5、5、・・・は上下に等間隔に離隔して配置され、長手方向における両端部が図示しないランプソケットにそれぞれ保持されている。
【0053】
光制御部材6は、例えば、矩形の薄板状に形成され、光源5、5、・・・と拡散部材7の間に配置されている。光制御部材6は、例えば、アクリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ガラス等の透明材料によって形成されている。
【0054】
光制御部材6は光源5、5、・・・から出射された光を所定の方向に導いて拡散部材7に入射させ、該拡散部材7から表示パネル2へ向けて照射される光の光束量を均一化する機能を有する。この光束量の均一化とは、拡散部材7の出射面の全面から光束量の均一又は略均一な光が出射されることを言う。
【0055】
光制御部材6は、画像表示装置1が傾いた状態において撓み量が小さいことが必要であり、十分な剛性を確保するために、例えば、表示パネル2が32インチサイズの場合に、厚みが1mm以上とされていることが望ましい。
【0056】
光制御部材6は耐紫外線機能を有している。光源5、5、・・・から出射される光の成分として紫外線が含まれるため、光制御部材6がこのような耐紫外線機能を有することにより、光制御部材6の劣化を防止することができる。
【0057】
また、光制御部材6の耐紫外線機能により、画像表示装置1の外部への紫外線の放出を防止することも可能である。
【0058】
光制御部材6は、拡散部材7に対向する面側に凹凸形状8が設けられ、該凹凸形状8は拡散部材7側を向く平面6aに凸部9、9、・・・が、例えば、光源5、5、・・・の並び方向(上下方向)に連続して形成されることにより構成されている。
【0059】
光制御部材6には、後述するように、光源5、5、・・・から出射された光が入射されるが、凹凸形状8は光源5、5、・・・から入射された光の一部を内面反射させることにより、反射部材4側に導く機能を有する。このように凹凸形状8において光を内面反射させることにより、光源5、5、・・・の真正面に出射される光の光束量を減少させることができる。
【0060】
凸部9、9、・・・は、例えば、断面形状が楕円形状又は外形状が放物線形状に形成されている(図3参照)。尚、凸部9、9、・・・の形状は、楕円形状又は放物線形状に限られることはなく、例えば、外形が複数の直線が連続して略楕円形状又は放物線形状に形成されたものや外形が複数の直線と曲線が連続して略楕円形状又は放物線形状に形成されたものであってもよい。
【0061】
凸部9、9、・・・は対称面S、S、・・・を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、少なくとも一つの対称面Sが光制御部材6の反射面4aに対向する方向、即ち、法線Lに対して所定の角度θ傾斜されている。角度θが大きくなると、凸部9、9、・・・の側面9a側からの光の透過率が高くなってしまい輝度ムラが生じ易くなってしまうため、角度θの範囲は、例えば、20°以下とされていることが望ましい。
【0062】
凸部9、9、・・・は、図3に示すように、ピッチPに対する高さHの比が、例えば、約0.7とされている。
【0063】
尚、凹凸形状8は、角度θが異なる複数の凸部9、9、・・・によって構成されていてもよく、例えば、2種類の角度θが繰り返された凸部9、9(図4参照)を一組のパターンAとしてパターンAが連続して形成されていてもよく、また、3種類の角度θが繰り返された凸部9、9、9(図5参照)を一組のパターンBとしてパターンBが連続して形成されていてもよく、凸部9、9、・・・の組み合わせは任意である。
【0064】
また、凹凸形状8は、図6に示すように、角度θが長手方向において漸次異なっていくような蛇行した形状に形成されていてもよい。
【0065】
拡散部材7は光制御部材6と表示パネル2の間に配置され、光源5、5、・・・からそれぞれ出射された光を拡散する機能を有する。
【0066】
拡散部材7には、光制御部材6から出射される光の指向性を解消するために十分な拡散性が必要であると共に光の吸収率が低いことが必要である。このような特性を確保するために、拡散部材7は、基材となる材質中に屈折率の異なる透明微粒子が混入されることにより形成されている。基材としては、例えば、ポリスチレンが用いられ、透明微粒子としては、例えば、シリコン又はアクリルが用いられている。
【0067】
拡散部材7は光制御部材6より厚みが薄くされ、光制御部材6に対して剛性が低くされている。拡散部材7は、例えば、基材としてポリスチレンが用いられた場合には、厚みが0.8mm以下、望ましくは0.5mm以下とされている。
【0068】
このように拡散部材7の厚みを光制御部材6の厚みより薄くして拡散部材7の剛性を光制御部材6の剛性より低くすることにより、例えば、スピーカーの振動等により拡散部材7が撓んで光制御部材6に接触したときの異音の発生を抑制することができる。
【0069】
尚、拡散部材7の出射面側には所望の光学特性となるように任意の光学部品を配置する等して、光散乱手段を設けることも可能である。例えば、透明なPET(Polyethylene Terephthalate)等の基材上にビーズを散布して固着した手段、透明な基材中に光散乱材を封入した手段等が考えられる。また、正面方向の輝度を向上させるために、プリズムシートや偏光反射シート等も利用可能である。
【0070】
以上のように構成された画像表示装置1において、光源5、5、・・・から光が出射されると、出射された光は光制御部材6に入射され、該光制御部材6を透過される光と凹凸形状8で内面反射され反射部材4側へ向かう光とに分離される。光制御部材6を透過された光は拡散部材7によって拡散されて表示パネル2へ向かいバックライトとして表示パネル2に照射され、反射部材4側へ向かった光は該反射部材4で反射されて再び光制御部材6に入射され拡散部材7によって拡散されて表示パネル2へ向かいバックライトとして表示パネル2に照射される。
【0071】
このとき、図7に示すように、凸部9の対称軸(対称面)Sが法線Lに対して傾斜されているため、例えば、真後ろから光制御部材6に入射された光は、一部の光を除いて、凸部9において内面反射され法線Lに対して傾斜した状態で反射面4aに向かう。このように光制御部材6にあっては、凸部9の対称軸(対称面)Sが法線Lに対して傾斜されているため、凸部9において内面反射された光が法線Lに対して傾斜した状態で反射面4aに向かい、光源5の周辺の部分にも光を戻すことが可能となり、光源5の直上の周辺部における輝度の向上を図ることができる。
【0072】
また、光制御部材6にあっては、凸部9の対称面Sが法線Lに対して傾斜されているため、何れかの凸部9が光制御部材6における光源5の直上の部分を向き、光源5の直上の周辺部における透過率を向上させることができる。
【0073】
従って、面光源装置3にあっては、光源5の直上の輝度と該光源5の直上の周辺部の輝度とが略均一化され輝度ムラを抑制することができる。
【0074】
尚、面光源装置3においては、光制御部材6の表面又は内部に光散乱手段を設けるようにしてもよい。光散乱手段としては、例えば、酸化チタンや硫酸バリウム等の所定の屈折率を有する材料を封入する手段、微小な気泡を封入する手段、散乱性のフィルム等の挿入により散乱層を形成する手段、表面面をサンドブラスト等によって粗面化させる手段等がある。光制御部材6に光散乱手段を設けることにより、光制御部材6から出射される光の指向性の均一化及び面内輝度分布の均一化を図ることが可能となる。
【0075】
上記には、凸部9、9、・・・を同一形状に形成した場合を例として示したが、凸部9、9、・・・に2種類以上の異なる形状が存在していてもよい。凸部9、9、・・・を異なる形状とした場合には、同一形状の場合に比し、加工の困難性は増加するが、光の拡散性が高まるため好適である。
【0076】
また、凸部9、9、・・・は隣接して形成されていてもよく、また、凸部9、9、・・・間に隙間が存在し離隔して形成されていてもよい。この隙間は、光制御部材6の面内において一律の大きさでなくてもよく、光源5、5、・・・からの距離やその他の要因により位置によって異なる大きさにすることも可能である。
【0077】
さらに、凸部9、9、・・・の法線に対して傾斜する角度θも光制御部材6の面内において一律の大きさである必要はなく、位置によって異なる大きさにすることも可能である。例えば、光源5、5、・・・の近傍においてはθが5°未満となるようにし、光源5、5、・・・から離れるに従い角度θを大きくするようにしてもよい。このように角度θを光制御部材6の位置によって異なる大きさにすることにより、光の精密な制御が可能となり、輝度ムラの抑制を図ることができる。
【0078】
上記には、光源5、5、・・・として冷陰極蛍光ランプを用いた例を示したが、光源5、5、・・・として、例えば、点光源である発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いることが可能である。
【0079】
光源5、5、・・・として発光ダイオードを用いた場合には2次元方向において光の制御が必要であるため、図8に示すように、光制御部材6Aとして、山型の凸部9A、9A、・・・が点在する凹凸形状8Aを有するものを用いることが望ましい。
【0080】
光制御部材6Aにおいても、光制御部材6と同様に、角度θ、凸部9A、9A、・・・間の間隔、凸部9A、9A、・・・の形成位置等の各条件は任意である。但し、凸部9Aは対称軸(回転対称軸)Sを有し、この回転対称軸Sが法線Lに対して角度θ傾斜していることが必要である。
【0081】
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】図2乃至図8と共に本発明を実施するための最良の形態を示すものであり、本図は、画像表示装置を示す分解斜視図である。
【図2】画像表示装置を示す断面図である。
【図3】光制御部材の形状を示す概念図である。
【図4】光制御部材の別の例を示す概念図である。
【図5】光制御部材のまた別の例を示す概念図である。
【図6】光制御部材のさらにまた別の例を示す拡大斜視図である。
【図7】光源から光制御部材に対して出射された光が内面反射されたときの経路を示す図である。
【図8】点状光源が用いられた場合の光制御部材の形状例を示す斜視図である。
【図9】従来の面光源装置における光路の一例を示す図である。
【図10】従来の面光源装置における問題点を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
1…画像表示装置、2…表示パネル、3…面光源装置、4…反射部材、4a…反射面、5…光源、6…光制御部材、6a…平面、8…凹凸形状、6A…光制御部材、8A…凹凸形状
【技術分野】
【0001】
本発明は、面光源装置及び画像表示装置についての技術分野に関する。詳しくは、光源から出射された光を制御する光制御部材に所定の形状を有する凹凸形状を設けて薄型化及び輝度ムラの抑制を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
冷陰極蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の光源を用いて照明を行う面光源装置がある。面光源装置は、例えば、光源を直接照明として利用し照明機器として使用されたり、光源をバックライト照明として利用しテレビジョン受像器やパーソナルコンピューター等の画像表示装置に使用される。
【0003】
このような画像表示装置には、例えば、液晶パネルが画像を表示する表示パネルとして用いられた液晶表示装置がある。
【0004】
液晶表示装置にあっては、液晶パネルが自発光型のディスプレイではないため、液晶パネルに対して背面側から光を照射する光源を有する面光源装置が配置されている。従って、面光源装置は液晶パネルに背面側から光を照射するバックライト装置として用いられる。
【0005】
バックライト装置として用いられる面光源装置には、導光部材を有し該導光部材の側方に光源が配置され該光源から出射された光を導光部材によって所定の方向へ導いて表示パネルへ向けて照射する所謂サイドエッジ型と称されるタイプと、表示パネルの背面側に光源が配置され該光源から出射された光を表示パネルへ向けて照射する所謂直下型と称されるタイプとが存在する。
【0006】
テレビジョン受像器として用いられる液晶表示装置や大型の液晶表示装置では、明るい画像を得る必要性から、面光源装置として、主に、直下型のバックライト装置が用いられている。
【0007】
液晶表示装置に用いられる面光源装置は、一般に、液晶パネルの背面に対向して配置された拡散部材(拡散板又は拡散シート)と該拡散部材の背面側に配置された反射部材とを備えている。
【0008】
面光源装置においては、例えば、光源として用いられた冷陰極蛍光ランプ等の蛍光ランプが所定の方向に並んだ状態で複数配置され、蛍光ランプと表示パネルの間に拡散部材が配置されている。拡散部材は、蛍光ランプから出射された光を拡散させて表示パネルに光を均一に照射することにより、ユーザーに表示パネルを通して蛍光ランプの外形状が視認されないようにし、蛍光ランプの存在がランプイメージとして認識されないようにする機能を有する。
【0009】
また、拡散部材は光源から出射された光を液晶パネルに均一に照射し、液晶パネルにおける表示画面の輝度の均一性を確保する機能を有する。
【0010】
液晶表示装置において、光源から光が出射されると、出射された光は拡散部材によって拡散されて画像が表示されている液晶パネルに背面側から照射される。このとき光源からは拡散部材側のみならず反射部材側へも光が出射されるが、反射部材側へ出射された光は該反射部材によって反射されて拡散部材に入射され、該拡散部材によって拡散されて液晶パネルに照射される。
【0011】
上記したような液晶表示装置においては、近年、薄型化の要求が高いが、光源と拡散部材の距離を短縮化して薄型化を図ろうとすると、上記したようなランプの存在がランプイメージとして認識されてしまうと言う不具合が生じてしまう。
【0012】
そこで、光源と拡散部材の間にプリズムアレイと称される光制御部材を配置し、光源の直上に照射された光を光制御部材によって反射させて光源の直上における輝度を低下させることにより、結果として、ランプイメージの認識を防止しつつ薄型化を図るようにした面光源装置がある。
【0013】
しかしながら、上記した面光源装置にあっては、ランプイメージの認識を防止しつつ薄型化を図ることは可能であるが、光源の直上における輝度が必要以上に低下してしまうと共に光源の直上の周辺部が高輝度となってしまうため、輝度ムラが大きくなってしまうと言う問題がある。
【0014】
そこで、図9に示すように、プリズムアレイ(光制御部材)aのプリズムb、b、・・・の形状を楕円筒の一部に形成することにより、法線L方向(プリズムアレイの厚み方向)から入射される光Aの一部を透過させ、法線Lに対して斜め方向から入射される光Bの大部分を透過させ、プリズムアレイaから出射される光束量の均一化を図り輝度ムラを抑制するようにした面光源装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
【特許文献1】特開2006−162827号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
ところが、特許文献1に記載された従来の面光源装置にあっては、図10の輝度分布に示すように、光源cの直上の位置D1と光源cから離れた位置D2における光束量の均一化を図ることは可能であるが、光源の直上の周辺部D3においては、プリズム(楕円筒形状)に対する光の入射角度が小さいため透過率が低いが、光源cから稍離隔した位置であるため入射する光束量が少なくなってしまう。従って、光源cの直上の周辺部D3における輝度が、光源の直上の位置D1における輝度や光源から離れた位置D2における輝度に対して低くなり、輝度の均一化が阻害されてしまうことになる。
【0017】
そこで、本発明面光源装置及び画像表示装置は、上記した課題を解決し、薄型化及び輝度ムラの抑制を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
面光源装置は、上記した課題を解決するために、反射部材の反射面に対向して配置された光源と、透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させたものである。
【0019】
従って、面光源装置にあっては、光源の直上の周辺部における光の透過率が高くなる。
【0020】
上記面光源装置においては、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の前記所定の角度を20°以下とすることが望ましい。角度を20°以下とすることにより、凹凸形状の所定の部分の光の透過率が高くなり過ぎなくなる。
【0021】
上記面光源装置においては、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の所定の角度を、前記凹凸形状の形成位置に応じて複数の異なる角度に設定することが可能である。所定の角度を凹凸形状の形成位置に応じて複数の異なる角度に設定することにより、光の精密な制御が可能となる。
【0022】
また、上記面光源装置においては、前記光源として、発光ダイオード又は蛍光ランプを用いることが可能である。これらの光源を用いることにより、光源の選択の幅が広がり、光源の特性を利用した自由度の高い光学設計を行うことが可能となる。
【0023】
さらに面光源装置において、前記光源として蛍光ランプ等の棒状の光源を複数用い、前記複数の光源を所定の方向に並べて配置し、前記光制御部材の前記凹凸形状を前記光源の延びる方向に延びる形状に形成することが可能である。凹凸形状を光源の延びる方向に延びる形状とすることにより、光制御部材による光の制御が容易となる。
【0024】
上記面光源装置においては、前記光源として発光ダイオード等の点在して配置される点状光源を複数用い、前記光制御部材の前記凹凸形状を略山型の形状が前記平面上に複数設けられて成る形状に形成することが可能である。凹凸形状を略山型の形状に形成することにより、光源として点状光源を用いた場合においても、薄型化及び輝度ムラの抑制が図られる。
【0025】
また、面光源装置においては、前記光制御部材が前記光源から出射された光に対する耐紫外線機能を有するようにすることが望ましい。光制御部材に耐紫外線機能を付与することにより、紫外線による光制御部材の劣化が防止される。
【0026】
さらに、面光源装置においては、前記光制御部材を挟んだ前記光源の反対側に、前記光源から出射された光を拡散する拡散部材を配置することが望ましい。拡散部材を配置することにより、光の拡散性が向上する。
【0027】
加えて、面光源装置においては、前記光制御部材に前記光源から出射された光を散乱する散乱手段を設けることが好ましい。光制御部材に散乱手段を設けることにより、光制御部材から出射される光の指向性の均一化及び面内輝度分布の均一化が図られる。
【0028】
画像表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの表示面と反対側に配置され反射部材の反射面に対向して配置された光源と、透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させたものである。
【0029】
従って、画像表示装置にあっては、光源の直上の周辺部における光の透過率が高くなる。
【発明の効果】
【0030】
本発明面光源装置は、反射部材の反射面に対向して配置された光源と、透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させたことを特徴とする。
【0031】
従って、光源の直上の周辺部における輝度及び透過率の向上が図られるため、光源の直上の輝度と該光源の直上の周辺部の輝度とが略均一化され薄型化を確保しつつ輝度ムラを抑制することができる。
【0032】
請求項2に記載した発明にあっては、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の前記所定の角度を20°以下としたので、凹凸形状の所定の部分の光の透過率が高くなり過ぎず、輝度ムラの一層の抑制を図ることができる。
【0033】
請求項3に記載した発明にあっては、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の所定の角度を、前記凹凸形状の形成位置に応じて複数の異なる角度に設定したので、光の精密な制御が可能となり、輝度ムラの抑制を図ることができる。
【0034】
請求項4に記載した発明にあっては、前記光源として、発光ダイオード又は蛍光ランプを用いたので、光源の選択の幅が広がり、光源の特性を利用した自由度の高い光学設計を行うことができる。
【0035】
請求項5に記載した発明にあっては、前記光源として所定の方向に延びる棒状の光源を複数用い、前記複数の光源を所定の方向に並べて配置し、前記光制御部材の前記凹凸形状を前記光源の延びる方向に延びる形状に形成したので、光制御部材による光の制御の容易化を図ることができる。
【0036】
請求項6に記載した発明にあっては、前記光源として点在して配置される点状光源を複数用い、前記光制御部材の前記凹凸形状を略山型の形状が前記平面上に複数設けられて成る形状に形成したので、点状光源を用いた場合における薄型化及び輝度ムラの抑制を図ることができる。
【0037】
請求項7に記載した発明にあっては、前記光制御部材が前記光源から出射された光に対する耐紫外線機能を有するので、紫外線による光制御部材の劣化を防止することができる。
【0038】
請求項8に記載した発明にあっては、前記光制御部材を挟んだ前記光源の反対側に、前記光源から出射された光を拡散する拡散部材を配置したので、光の拡散性が向上し、輝度ムラの一層の抑制を図ることができる。
【0039】
請求項9に記載した発明にあっては、前記光制御部材に前記光源から出射された光を散乱する散乱手段を設けたので、光制御部材から出射される光の指向性の均一化及び面内輝度分布の均一化を図ることができる。
【0040】
本発明画像表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの表示面と反対側に配置され反射部材の反射面に対向して配置された光源と、透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させたことを特徴とする。
【0041】
従って、光源の直上の周辺部における輝度及び透過率の向上が図られるため、光源の直上の輝度と該光源の直上の周辺部の輝度とが略均一化され薄型化を確保しつつ輝度ムラを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下に、本発明面光源装置及び画像表示装置を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
【0043】
以下に示した最良の形態は、本発明画像表示装置を、液晶パネルに画像を表示するテレビジョン受像器に適用したものであり、本発明面光源装置を、このテレビジョン受像器に備えられた面光源装置に適用したものである。
【0044】
尚、本発明の適用範囲は液晶パネルを有するテレビジョン受像器及びこれに備えられた面光源装置に限られることはなく、他の各種のテレビジョン受像器、パーソナルコンピューターに用いられる画像表示装置等やこれらに用いられる各種の面光源装置に広く適用することができる。
【0045】
画像表示装置(テレビジョン受像器)1は図示しない外筐の内部に所要の各部が配置されて成る(図1及び図2参照)。
【0046】
外筐は前後に扁平な前方に開口された箱状に形成され、該開口を内側から閉塞する位置に画像を表示する表示パネル(液晶パネル)2が配置されている。表示パネル2は、例えば、透過型のカラー液晶パネルを前後から2枚の偏光板で挟み込むことにより構成され、アクティブマトリックス方式で駆動することによりフルカラー映像を表示する。
【0047】
表示パネル2には、例えば、その下側に配置された駆動回路2aが接続されている。駆動回路2aは表示パネル2に対する駆動制御を行う回路である。
【0048】
外筐の内部には面光源装置3が配置されている。面光源装置3は反射部材4、光源5、5、・・・、光制御部材6及び拡散部材7を有している。反射部材4、光源5、5、・・・、光制御部材6及び拡散部材7は順に後方側から配置され、該拡散部材7が表示パネル2に対向して配置されている。
【0049】
反射部材4は、例えば、白色または銀色に着色された樹脂又は金属によって板状に形成されている。反射部材4は前面が反射面4aとして形成されている。
【0050】
反射部材4は、光源5、5、・・・から出射された光を表示パネル2へ向けて反射する機能を有し、光源5、5、・・・から出射された光の利用効率の向上を図るために90%以上の反射率を有することが望ましい。
【0051】
光源5、5、・・・は反射部材4の反射面4aに対向して配置され、光源5、5、・・・としては、例えば、冷陰極蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)が用いられている。尚、光源5、5、・・・は冷陰極蛍光ランプに限られることはなく、例えば、熱陰極蛍光ランプ、キセノンランプ、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の他の光源を用いることも可能である。
【0052】
光源5、5、・・・は長い円筒状に形成され、長手方向が、例えば、左右方向となる向きで配置されている。光源5、5、・・・は上下に等間隔に離隔して配置され、長手方向における両端部が図示しないランプソケットにそれぞれ保持されている。
【0053】
光制御部材6は、例えば、矩形の薄板状に形成され、光源5、5、・・・と拡散部材7の間に配置されている。光制御部材6は、例えば、アクリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ガラス等の透明材料によって形成されている。
【0054】
光制御部材6は光源5、5、・・・から出射された光を所定の方向に導いて拡散部材7に入射させ、該拡散部材7から表示パネル2へ向けて照射される光の光束量を均一化する機能を有する。この光束量の均一化とは、拡散部材7の出射面の全面から光束量の均一又は略均一な光が出射されることを言う。
【0055】
光制御部材6は、画像表示装置1が傾いた状態において撓み量が小さいことが必要であり、十分な剛性を確保するために、例えば、表示パネル2が32インチサイズの場合に、厚みが1mm以上とされていることが望ましい。
【0056】
光制御部材6は耐紫外線機能を有している。光源5、5、・・・から出射される光の成分として紫外線が含まれるため、光制御部材6がこのような耐紫外線機能を有することにより、光制御部材6の劣化を防止することができる。
【0057】
また、光制御部材6の耐紫外線機能により、画像表示装置1の外部への紫外線の放出を防止することも可能である。
【0058】
光制御部材6は、拡散部材7に対向する面側に凹凸形状8が設けられ、該凹凸形状8は拡散部材7側を向く平面6aに凸部9、9、・・・が、例えば、光源5、5、・・・の並び方向(上下方向)に連続して形成されることにより構成されている。
【0059】
光制御部材6には、後述するように、光源5、5、・・・から出射された光が入射されるが、凹凸形状8は光源5、5、・・・から入射された光の一部を内面反射させることにより、反射部材4側に導く機能を有する。このように凹凸形状8において光を内面反射させることにより、光源5、5、・・・の真正面に出射される光の光束量を減少させることができる。
【0060】
凸部9、9、・・・は、例えば、断面形状が楕円形状又は外形状が放物線形状に形成されている(図3参照)。尚、凸部9、9、・・・の形状は、楕円形状又は放物線形状に限られることはなく、例えば、外形が複数の直線が連続して略楕円形状又は放物線形状に形成されたものや外形が複数の直線と曲線が連続して略楕円形状又は放物線形状に形成されたものであってもよい。
【0061】
凸部9、9、・・・は対称面S、S、・・・を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、少なくとも一つの対称面Sが光制御部材6の反射面4aに対向する方向、即ち、法線Lに対して所定の角度θ傾斜されている。角度θが大きくなると、凸部9、9、・・・の側面9a側からの光の透過率が高くなってしまい輝度ムラが生じ易くなってしまうため、角度θの範囲は、例えば、20°以下とされていることが望ましい。
【0062】
凸部9、9、・・・は、図3に示すように、ピッチPに対する高さHの比が、例えば、約0.7とされている。
【0063】
尚、凹凸形状8は、角度θが異なる複数の凸部9、9、・・・によって構成されていてもよく、例えば、2種類の角度θが繰り返された凸部9、9(図4参照)を一組のパターンAとしてパターンAが連続して形成されていてもよく、また、3種類の角度θが繰り返された凸部9、9、9(図5参照)を一組のパターンBとしてパターンBが連続して形成されていてもよく、凸部9、9、・・・の組み合わせは任意である。
【0064】
また、凹凸形状8は、図6に示すように、角度θが長手方向において漸次異なっていくような蛇行した形状に形成されていてもよい。
【0065】
拡散部材7は光制御部材6と表示パネル2の間に配置され、光源5、5、・・・からそれぞれ出射された光を拡散する機能を有する。
【0066】
拡散部材7には、光制御部材6から出射される光の指向性を解消するために十分な拡散性が必要であると共に光の吸収率が低いことが必要である。このような特性を確保するために、拡散部材7は、基材となる材質中に屈折率の異なる透明微粒子が混入されることにより形成されている。基材としては、例えば、ポリスチレンが用いられ、透明微粒子としては、例えば、シリコン又はアクリルが用いられている。
【0067】
拡散部材7は光制御部材6より厚みが薄くされ、光制御部材6に対して剛性が低くされている。拡散部材7は、例えば、基材としてポリスチレンが用いられた場合には、厚みが0.8mm以下、望ましくは0.5mm以下とされている。
【0068】
このように拡散部材7の厚みを光制御部材6の厚みより薄くして拡散部材7の剛性を光制御部材6の剛性より低くすることにより、例えば、スピーカーの振動等により拡散部材7が撓んで光制御部材6に接触したときの異音の発生を抑制することができる。
【0069】
尚、拡散部材7の出射面側には所望の光学特性となるように任意の光学部品を配置する等して、光散乱手段を設けることも可能である。例えば、透明なPET(Polyethylene Terephthalate)等の基材上にビーズを散布して固着した手段、透明な基材中に光散乱材を封入した手段等が考えられる。また、正面方向の輝度を向上させるために、プリズムシートや偏光反射シート等も利用可能である。
【0070】
以上のように構成された画像表示装置1において、光源5、5、・・・から光が出射されると、出射された光は光制御部材6に入射され、該光制御部材6を透過される光と凹凸形状8で内面反射され反射部材4側へ向かう光とに分離される。光制御部材6を透過された光は拡散部材7によって拡散されて表示パネル2へ向かいバックライトとして表示パネル2に照射され、反射部材4側へ向かった光は該反射部材4で反射されて再び光制御部材6に入射され拡散部材7によって拡散されて表示パネル2へ向かいバックライトとして表示パネル2に照射される。
【0071】
このとき、図7に示すように、凸部9の対称軸(対称面)Sが法線Lに対して傾斜されているため、例えば、真後ろから光制御部材6に入射された光は、一部の光を除いて、凸部9において内面反射され法線Lに対して傾斜した状態で反射面4aに向かう。このように光制御部材6にあっては、凸部9の対称軸(対称面)Sが法線Lに対して傾斜されているため、凸部9において内面反射された光が法線Lに対して傾斜した状態で反射面4aに向かい、光源5の周辺の部分にも光を戻すことが可能となり、光源5の直上の周辺部における輝度の向上を図ることができる。
【0072】
また、光制御部材6にあっては、凸部9の対称面Sが法線Lに対して傾斜されているため、何れかの凸部9が光制御部材6における光源5の直上の部分を向き、光源5の直上の周辺部における透過率を向上させることができる。
【0073】
従って、面光源装置3にあっては、光源5の直上の輝度と該光源5の直上の周辺部の輝度とが略均一化され輝度ムラを抑制することができる。
【0074】
尚、面光源装置3においては、光制御部材6の表面又は内部に光散乱手段を設けるようにしてもよい。光散乱手段としては、例えば、酸化チタンや硫酸バリウム等の所定の屈折率を有する材料を封入する手段、微小な気泡を封入する手段、散乱性のフィルム等の挿入により散乱層を形成する手段、表面面をサンドブラスト等によって粗面化させる手段等がある。光制御部材6に光散乱手段を設けることにより、光制御部材6から出射される光の指向性の均一化及び面内輝度分布の均一化を図ることが可能となる。
【0075】
上記には、凸部9、9、・・・を同一形状に形成した場合を例として示したが、凸部9、9、・・・に2種類以上の異なる形状が存在していてもよい。凸部9、9、・・・を異なる形状とした場合には、同一形状の場合に比し、加工の困難性は増加するが、光の拡散性が高まるため好適である。
【0076】
また、凸部9、9、・・・は隣接して形成されていてもよく、また、凸部9、9、・・・間に隙間が存在し離隔して形成されていてもよい。この隙間は、光制御部材6の面内において一律の大きさでなくてもよく、光源5、5、・・・からの距離やその他の要因により位置によって異なる大きさにすることも可能である。
【0077】
さらに、凸部9、9、・・・の法線に対して傾斜する角度θも光制御部材6の面内において一律の大きさである必要はなく、位置によって異なる大きさにすることも可能である。例えば、光源5、5、・・・の近傍においてはθが5°未満となるようにし、光源5、5、・・・から離れるに従い角度θを大きくするようにしてもよい。このように角度θを光制御部材6の位置によって異なる大きさにすることにより、光の精密な制御が可能となり、輝度ムラの抑制を図ることができる。
【0078】
上記には、光源5、5、・・・として冷陰極蛍光ランプを用いた例を示したが、光源5、5、・・・として、例えば、点光源である発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いることが可能である。
【0079】
光源5、5、・・・として発光ダイオードを用いた場合には2次元方向において光の制御が必要であるため、図8に示すように、光制御部材6Aとして、山型の凸部9A、9A、・・・が点在する凹凸形状8Aを有するものを用いることが望ましい。
【0080】
光制御部材6Aにおいても、光制御部材6と同様に、角度θ、凸部9A、9A、・・・間の間隔、凸部9A、9A、・・・の形成位置等の各条件は任意である。但し、凸部9Aは対称軸(回転対称軸)Sを有し、この回転対称軸Sが法線Lに対して角度θ傾斜していることが必要である。
【0081】
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】図2乃至図8と共に本発明を実施するための最良の形態を示すものであり、本図は、画像表示装置を示す分解斜視図である。
【図2】画像表示装置を示す断面図である。
【図3】光制御部材の形状を示す概念図である。
【図4】光制御部材の別の例を示す概念図である。
【図5】光制御部材のまた別の例を示す概念図である。
【図6】光制御部材のさらにまた別の例を示す拡大斜視図である。
【図7】光源から光制御部材に対して出射された光が内面反射されたときの経路を示す図である。
【図8】点状光源が用いられた場合の光制御部材の形状例を示す斜視図である。
【図9】従来の面光源装置における光路の一例を示す図である。
【図10】従来の面光源装置における問題点を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
1…画像表示装置、2…表示パネル、3…面光源装置、4…反射部材、4a…反射面、5…光源、6…光制御部材、6a…平面、8…凹凸形状、6A…光制御部材、8A…凹凸形状
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射部材の反射面に対向して配置された光源と、
透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、
前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、
前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、
前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させた
ことを特徴とする面光源装置。
【請求項2】
前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の前記所定の角度を20°以下とした
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項3】
前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の所定の角度を、前記凹凸形状の形成位置に応じて複数の異なる角度に設定した
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項4】
前記光源として、発光ダイオード又は蛍光ランプを用いた
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項5】
前記光源として所定の方向に延びる棒状の光源を複数用い、
前記複数の光源を所定の方向に並べて配置し、
前記光制御部材の前記凹凸形状を前記光源の延びる方向に延びる形状に形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項6】
前記光源として点在して配置される点状光源を複数用い、
前記光制御部材の前記凹凸形状を略山型の形状が前記平面上に複数設けられて成る形状に形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項7】
前記光制御部材が前記光源から出射された光に対する耐紫外線機能を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項8】
前記光制御部材を挟んだ前記光源の反対側に、前記光源から出射された光を拡散する拡散部材を配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項9】
前記光制御部材に前記光源から出射された光を散乱する散乱手段を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項10】
画像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの表示面と反対側に配置され反射部材の反射面に対向して配置された光源と、
透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、
前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、
前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、
前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させた
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項1】
反射部材の反射面に対向して配置された光源と、
透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、
前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、
前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、
前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させた
ことを特徴とする面光源装置。
【請求項2】
前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の前記所定の角度を20°以下とした
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項3】
前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面の所定の角度を、前記凹凸形状の形成位置に応じて複数の異なる角度に設定した
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項4】
前記光源として、発光ダイオード又は蛍光ランプを用いた
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項5】
前記光源として所定の方向に延びる棒状の光源を複数用い、
前記複数の光源を所定の方向に並べて配置し、
前記光制御部材の前記凹凸形状を前記光源の延びる方向に延びる形状に形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項6】
前記光源として点在して配置される点状光源を複数用い、
前記光制御部材の前記凹凸形状を略山型の形状が前記平面上に複数設けられて成る形状に形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項7】
前記光制御部材が前記光源から出射された光に対する耐紫外線機能を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項8】
前記光制御部材を挟んだ前記光源の反対側に、前記光源から出射された光を拡散する拡散部材を配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項9】
前記光制御部材に前記光源から出射された光を散乱する散乱手段を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
【請求項10】
画像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの表示面と反対側に配置され反射部材の反射面に対向して配置された光源と、
透明材料によって形成され前記光源を挟んで前記反射部材の反対側に前記反射面に対向した状態で配置されると共に前記光源から出射された光を所定の方向へ導く光制御部材とを備え、
前記光制御部材の前記反射面に対向する面と反対側の面に、平面上に形成された凹凸形状が設けられ、
前記凹凸形状は対称軸又は対称面を有する少なくとも1種類の断面形状が複数配列されて成り、
前記凹凸形状の前記対称軸又は前記対称面を前記光制御部材と前記反射部材との並び方向に対して所定の角度傾斜させた
ことを特徴とする画像表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2009−176512(P2009−176512A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−12574(P2008−12574)
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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