説明

靴下用止め具

【課題】安全性に優れ、しかも、取り外し時に靴下を傷めることがない靴下用止め具を提供する。
【解決手段】靴下用の止め具1は、バルカナイズドファイバにて、一端側に開口部3を有する略U字形に形成され、開口部3を挟んで対向する弾性的に変形可能な一対の係合片4を備える。係合片4の内側には靴下が挿入される靴下挿入部10が形成される。各係合片4の先端部には、開口部3に臨んで、曲線状の靴下挟持部7が形成されている。止め具1は、開口部3に靴下端部を押し込む形で靴下に取り付けられ、靴下端部は、靴下挟持部7によって弾性的に挟持される。止め具1では、靴下挟持部7の周縁が曲線状のため、手を傷付けることもなく、また、靴下を傷めることもない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右一対の靴下を一体的に止める靴下用の止め具に関し、特に、商品販売時等に左右の靴下が分離しないように靴下端部に装着される靴下用止め具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、百貨店やスーパーマーケット等の商店では、靴下(ソックス)の販売に際し、左右の靴下が分離しないように、靴下端部を金属製止め具にて一体化して陳列している。図7は、従来の靴下用止め具の構成を示す説明図であり、左右の靴下51は、止め具52によって纏められている。止め具52は、一般には「ソクパス」と呼ばれており、アルミニウム等の柔軟性金属にて形成され、その中央を二つ折りにする形で靴下端部に装着される。止め具52の両端部は、ギザギザに形成された係着部53となっており、止め具52を二つ折りして靴下51に装着すると、この係着部53が靴下51に引っ掛かる。これにより、止め具52が靴下51に固定され、同時に靴下51自身も左右一対となった形で纏められる。
【特許文献1】特開2003-278020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような止め具52では、係着部53がギザギザ形状となっているため、取り外しの際に手に怪我をするおそれがあり、商品安全対策上好ましくない、という問題があった。また、止め具52は、多くの場合、手作業にて取り付けられているため、作業者がギザギザによって怪我をするおそれがあり、作業環境の安全性の観点からもその改善が求められていた。
【0004】
さらに、止め具52を靴下51から取り外すとき、係着部53のギザギザが靴下51の繊維に引っ掛かり、新品の靴下を傷付けてしまう、という問題もあった。この場合、図8の止め具54のように、係着部55を曲線的な突起とし、繊維が引っ掛かりにくくした製品も存在するが、怪我の可能性はギザギザ形状よりは低いものの、先端突起による怪我は皆無とは言えない。特に、幼児が遊び道具として使用してしまうと、怪我の危険が高くなるため、子供用靴下などでは止め具を使用しないものも多い。しかし、止め具を使用しないと、左右の靴下がバラバラとなるため、口紙を止めづらかったり、陳列時の見た目が良くなかったりする、という問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、安全性に優れ、しかも、取り外し時に靴下を傷めることがない靴下用止め具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の靴下用止め具は、重ね合わされた一対の靴下に、前記一対の靴下が分離しないように装着される靴下用止め具であって、前記靴下用止め具は、一端側に開口部を有する略U字形に形成され、前記開口部を挟んで対向し、前記開口部を拡大する方向に弾性的に変形可能な一対の係合片と、前記係合片の内側に形成され、前記開口部と連通し、前記開口部を介して前記靴下が挿入される靴下挿入部と、前記各係合片の先端部一端側に前記開口部に臨んで設けられ、その周縁が曲線状に形成された靴下挟持部とを有することを特徴とする靴下用止め具。
【0007】
本発明の靴下用止め具は、開口部に靴下端部を押し込む形で靴下に取り付けられる。その際、係合片が弾性的に外側に変形し、開口部が拡大して靴下端部を受け入れ、靴下端部は靴下挿入部内に挿入される。このとき、靴下端部は、靴下挟持部によって弾性的に挟持される。これにより、当該止め具は、脱落することなく靴下に装着され、左右の靴下が一体的に纏められる。一方、靴下用止め具を外す際には、止め具を手に持って靴下からそれを引き抜けば、容易に靴下から取り外すことができる。
【0008】
本発明の靴下用止め具は、靴下挟持部の周縁が曲線状に形成されているため、靴下装着時に作業者の手を傷付けることがなく、作業環境の安全性向上が図られる。また、取り外しの際も、取り外す者の手を傷付けることもなく、製品安全性の向上が図られる。さらに、止め具を取り外す際、靴下の繊維に止め具が引っ掛かりにくいため、靴下を傷めることもなく、取り外し時の製品損傷も防止できる。
【0009】
前記靴下用止め具において、前記各係合片の先端部他端側の周縁を曲線状に形成しても良い。また、前記靴下挟持部と前記係合片の先端部他端側との間に、前記係合片の端縁を内側に凹ませる形で形成された湾曲部を設けても良く、これにより、靴下装着時に靴下端部がスムーズに開口部に導入される。
【0010】
前記靴下挟持部に、前記開口部に臨んで突設され、その周縁が曲線状に形成された複数個の挟持突起を設けても良い。これにより、靴下挟持力が増大し、装着後に止め具が靴下から脱落しにくくなる。この場合、前記挟持突起同士を対向して配置しても良く、また、前記挟持突起と、前記挟持突起の間に形成された谷部とを対向して配置しても良い。
【0011】
さらに、前記挟持突起の前記開口部側に位置する傾斜面を、前記挟持突起の前記靴下挿入部側に位置する傾斜面よりも緩勾配に形成しても良い。これにより、靴下装着時における挿入抵抗が小さくなり、靴下に止め具を取り付け易くなる一方、離脱方向の抵抗が大きくなり、靴下から止め具が離脱しにくくなる。
【0012】
加えて、前記各係合片の外周部に、前記係合片の端部から内側方向に湾曲しつつ前記係合片の基部側に延びる凹部と、前記凹部の前記基部に形成され外側方向に突出する突起部と、を備えてなる手持部を設けても良い。これにより、止め具が手で掴み易くなり、靴下への装着作業効率が向上する。
【0013】
一方、前記靴下用止め具をバルカナイズドファイバにて形成しても良く、これにより、当該止め具を、口紙などと同様に燃えるゴミとして処分することができる。また、プレス装置によって、止め具を安価に打ち抜き成形できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の靴下用止め具によれば、靴下用止め具を一端側に開口部を有する略U字形に形成し、この開口部を挟んで対向する一対の係合片と、係合片の内側に形成された靴下挿入部と、各係合片の先端部に開口部に臨んで設けられた曲線状の靴下挟持部とを設けたので、開口部に靴下端部を押し込む形で靴下に止め具を容易に取り付けることができる一方、その際、靴下挟持部の周縁が曲線状に形成されているため、靴下装着時に作業者の手を傷付けることがなく、作業環境の安全性向上を図ることが可能となる。また、靴下から取り外す際も、靴下挟持部周縁が曲線状なため、取り外す者の手を傷付けることもなく、製品安全性の向上を図ることが可能となる。さらに、止め具を取り外す際、靴下の繊維に止め具が引っ掛かりにくいため、靴下を傷めることもなく、取り外し時の製品損傷も防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明の実施例1である靴下用の止め具の構成を示す説明図、図2は、図1の止め具を靴下に装着するときの様子を示す説明図である。図1,2に示すように、本発明による止め具1は、略U字形の馬蹄形状となっており、従来の止め具52と同様に、重ね合わされた左右一対の靴下2の端部に装着される。止め具1は、高さX=約12mm、幅Y=約10mm、厚さt=約0.65mmとなっており、バルカナイズドファイバにて形成されている。
【0017】
なお、バルカナイズドファイバとは、セルロースを原料とした原紙を塩化亜鉛溶液中にて任意の厚さに積層させ、塩化亜鉛による繊維の膨潤作用を利用して自己接着させ、水洗、乾燥、圧搾、光沢付け等の工程を経て製造した紙である。従って、金属製の従来の止め具と異なり、当該止め具1は、口紙などと同様に燃えるゴミとして処分することができる。また、止め具1は、プレス装置によって容易に打ち抜き成形できるため、生産コストも抑えられる。
【0018】
止め具1には、開口部3(幅W=0.5mm)が形成されており、この開口部3を挟んで2個の係合片4が左右対称に設けられている。両係合片4の基部5は一体となっており、係合片4の端部6は開口部3を挟んで対向している。係合片4は、基部5側が幅約3mm、端部6が約3.5mmとなっており、基部側から端部側に向かって徐々に幅が拡大する形となっている。図1に破線にて示したように、係合片4は、基部5を基点とし、開口部3を拡大する形で弾性的に変形可能に形成されている。
【0019】
係合片4の端部6の一端側には、開口部3に臨んで対向する靴下挟持部7が設けられている。靴下挟持部7は、略半円形の曲線状(以下、R状と略記する)に形成されている。この場合、端部6の他端側8もまたR状に形成されており、従来の止め具と異なり、端部6が手に触れても怪我をするおそれがないようになっている。また、端部6が靴下と摺接したり、靴下をそこで挟んだりしても、靴下が傷付くこともない。端部6の靴下挟持部7と他端側8の間は、湾曲部9となっている。湾曲部9は、端部6の端縁を内側に凹ませた形で湾曲しており、これにより、靴下2が容易に開口部3に導入される。
【0020】
両係合片4の内側には、略楕円形状の靴下挿入部10が形成されている。靴下挿入部10は止め具1の中心部に位置し、長径側約7mm、短径側約3mmに形成されている。止め具1を靴下に装着すると、開口部3からこの靴下挿入部10内に靴下2が挿入され、靴下挟持部7にて弾性的に挟み込まれる。
【0021】
このような止め具1は、次のようにして靴下2に装着される。図2に示すように、止め具1は、靴下2の端部2aに取り付けられ、作業者は、止め具1の開口部3を靴下2側に向けて手に持ち、開口部3に靴下端部2aを押し込む形で止め具1を取り付ける。なお、ここでは、靴下2の足指側の端部2aに止め具1を装着する場合について説明したが、止め具1は、足首側の端部にも同様にして装着される。
【0022】
止め具1を取り付ける際、係合片4は、図1に破線にて示したように外側に弾性的に変形し、開口部3が拡大して靴下端部2aを受け入れる。靴下端部2aはそのまま靴下挿入部10内に挿入され、その状態で靴下挟持部7が弾性的に靴下端部2aを挟持する。これにより、止め具1は、図2に破線にて示したような形で脱落することなく靴下2に装着され、左右の靴下も一体的に纏められる。その際、止め具1の端部6は全体が曲線状に形成されているため、作業者の手を傷付けることがなく、作業環境の安全性向上が図られる。
【0023】
一方、止め具1を取り外す場合には、止め具1を手に持って靴下2からそれを引き抜けば、容易に靴下2から取り外すことができる。すなわち、止め具1は、一旦靴下に装着すると、係合片4の弾性力によって、脱落することなく靴下2に装着されているが、それを外す際には、特に困難な作業を要することなく容易に靴下2から離脱する。また、その際、止め具1の端部6は全体が曲線状に形成されているため、取り外す者の手を傷付けることもなく、製品安全性の向上が図られる。従って、子供用靴下などにも安心して止め具を使用でき、特に、紙製の当該止め具1では、素材的にも子供にとって安心な製品となっている。さらに、止め具1を取り外す際、靴下2の繊維に止め具1が引っ掛かることがないため、靴下2を傷めることもなく、取り外し時の製品損傷も防止できる。
【実施例2】
【0024】
図3は、本発明の実施例2である靴下用の止め具21の構成を示す説明図である。なお、以下の実施例では、実施例1と同様の部材、部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0025】
実施例2の止め具21は、靴下挟持部22の構成が実施例1のそれとは異なっている。靴下挟持部22は、図3に示すように二山状となっており、挟持突起23が各係合片4に2個ずつ対向形成されている。挟持突起23もまたR状に突設されており、作業者や靴下生地を傷めることなく、靴下2に装着可能となっている。また、挟持突起23が、実施例では1個となるのに対し、止め具21では2個設けられているため、靴下挟持力もその分大きくなり、装着後、靴下2から脱落しにくくなる。
【実施例3】
【0026】
図4は、本発明の実施例3である靴下用の止め具31の構成を示す説明図である。実施例3の止め具31は、靴下挟持部32が波形形状となっている。止め具31の靴下挟持部32もまた、図4に示すように、挟持突起33が複数形成されているが、図3のものと異なり、ここでは、両係合片4に形成された挟持突起33は、挟持突起33の間に形成された谷部34と対向している。このように、靴下挟持部32を波形に形成すると、靴下挟持部32内にて靴下2が波打つように挟持され、止め具31が靴下2に取り付け易く外れにくくなる。また、靴下挟持部32を波形形状とした場合も、止め具1が靴下2の繊維に引っ掛かることがなく、靴下2を傷めることもない。
【0027】
さらに、止め具31では、作業性向上のため、係合片4の外周部に手持部35が形成されている。前述の実施例1,2の止め具1,21では、係合片4の外周部は円弧状の曲線形状となっているが、当該止め具は小さく薄いため、外周が円や楕円の曲線形状の場合、指先ではやや掴みにくい。そこで、実施例3の止め具31では、係合片4の外周部に手持部35を設けて止め具31を掴み易くし、装着作業がより容易になるようにしている。
【0028】
図4に示すように、手持部35は、係合片の端部6から内側方向(中心方向)に湾曲しつつ基部5側に向かって延びる手持凹部36と、手持凹部36の基部5に外側方向に向かって突出形成された手持突起37とを備えた構成となっている。手持部35は、係合片4の外周部を内側に凹ませる形で設けられており、このような手持部35を設けると、指先がちょうど手持凹部36に掛かり、指先のズレを手持突起37が押さえる形となる。このため、外周部が外側に膨らんだ止め具に比して手で掴み易く、靴下2への装着作業効率の向上が図られる。
【実施例4】
【0029】
図5は、本発明の実施例4である靴下用の止め具41の構成を示す説明図である。実施例4の止め具41もまた、靴下挟持部42が波形形状となっているが、山谷の傾斜が開口部3側の面と、靴下挿入部10側の面とで異なっており、靴下2が入れ易く外れにくいように工夫されている。
【0030】
図5に示すように、靴下挟持部42には、挟持突起43と谷部44が複数形成されているが、図4のものと異なり、開口部3側に位置する入口側傾斜面45の方が、靴下挿入部10側に位置する奥部側傾斜面46よりも緩やかな勾配となっている。止め具41を靴下2に装着する場合、靴下2は、専ら、靴下挟持部42の入口側傾斜面45に接しながら移動し、靴下挿入部10まで挿入される。一方、止め具41が靴下2から外れる場には、靴下2は、専ら、靴下挟持部42の奥部側傾斜面46に接しながら移動し、開口部3より離脱する。このため、入口側傾斜面45の傾斜を緩く形成しておくことにより、装着時における挿入抵抗が小さくなり、靴下2に止め具41を取り付け易くなる。また、奥部側傾斜面46の傾斜を急に形成しておくことにより、離脱抵抗が大きくなり、靴下2から止め具41が離脱しにくくなる。
【0031】
なお、実施例2の止め具21においても、入口側の傾斜面と奥部側の傾斜面の勾配を異ならせても良い。また、図6の止め具47のように、実施例4と同様の趣旨にて、例えば、実施例2の止め具21における奥部側の挟持突起23に、靴下2が入れ易く外れにくい返し部48を形成しても良い。
【0032】
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例における各種寸法はあくまでも一例であり、本発明の止め具が前記寸法値に限定されないのは言うまでもない。但し、止め具が余り小さいと取付作業が行いにくいため、高さXは8〜15mm程度とすることが好ましい。また、本発明の止め具は靴下用として説明したが、ワイシャツ等の衣服やタオル等の展示販売用にも使用可能である。さらに、前述の実施例では、本発明の止め具をバルカナイズドファイバにて形成した例を示したが、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂や、合成樹脂を配合した紙などにて止め具を形成することも可能である。なお、バルカナイズドファイバの成形型は合成樹脂のそれよりも安価であるため、バルカナイズドファイバを用いることにより、当該止め具をより低コストにて製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施例1である靴下用の止め具の構成を示す説明図である。
【図2】図1の止め具を靴下に装着するときの様子を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例2である靴下用の止め具の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の実施例3である靴下用の止め具の構成を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例4である靴下用の止め具の構成を示す説明図である。
【図6】実施例2の止め具に返し部を形成した変形例である。
【図7】従来の靴下用止め具の構成を示す説明図である。
【図8】従来の靴下用止め具の改良版の説明図である。
【符号の説明】
【0034】
1 止め具
2 靴下
2a 端部
3 開口部
4 係合片
5 基部
6 端部
7 靴下挟持部
8 他端側
9 湾曲部
10 靴下挿入部
21 止め具
22 靴下挟持部
23 挟持突起
31 止め具
32 靴下挟持部
33 挟持突起
34 谷部
35 手持部
36 手持凹部
37 手持突起
41 止め具
42 靴下挟持部
43 挟持突起
44 谷部
45 入口側傾斜面
46 奥部側傾斜面
47 止め具
48 返し部
51 靴下
51 止め具
53 係着部
54 止め具
55 係着部
W 開口部幅
X 止め具高さ
Y 止め具幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重ね合わされた一対の靴下に、前記一対の靴下が分離しないように装着される靴下用止め具であって、
前記靴下用止め具は、一端側に開口部を有する略U字形に形成され、
前記開口部を挟んで対向し、前記開口部を拡大する方向に弾性的に変形可能な一対の係合片と、
前記係合片の内側に形成され、前記開口部と連通し、前記開口部を介して前記靴下が挿入される靴下挿入部と、
前記各係合片の先端部一端側に前記開口部に臨んで設けられ、その周縁が曲線状に形成された靴下挟持部とを有することを特徴とする靴下用止め具。
【請求項2】
請求項1記載の靴下用止め具において、前記各係合片は、その先端部他端側の周縁が曲線状に形成されてなることを特徴とする靴下用止め具。
【請求項3】
請求項1又は2記載の靴下用止め具において、前記靴下挟持部と前記係合片の先端部他端側との間に、前記係合片の端縁を内側に凹ませる形で形成された湾曲部を設けたことを特徴とする靴下用止め具。
【請求項4】
請求項1記載の靴下用止め具において、前記靴下挟持部は、前記開口部に臨んで突設され、その周縁が曲線状に形成された複数個の挟持突起を有することを特徴とする靴下用止め具。
【請求項5】
請求項3記載の靴下用止め具において、前記靴下挟持部は、前記挟持突起同士が対向して配置されることを特徴とする靴下用止め具。
【請求項6】
請求項3記載の靴下用止め具において、前記靴下挟持部は、前記挟持突起と、前記挟持突起の間に形成された谷部とが対向して配置されることを特徴とする靴下用止め具。
【請求項7】
請求項3〜5の何れか1項に記載の靴下用止め具において、前記挟持突起の前記開口部側に位置する傾斜面を、前記挟持突起の前記靴下挿入部側に位置する傾斜面よりも緩勾配に形成したことを特徴とする靴下用止め具。
【請求項8】
請求項1〜6の何れか1項に記載の靴下用止め具において、前記各係合片の外周部に、前記係合片の端部から内側方向に湾曲しつつ前記係合片の基部側に延びる凹部と、前記凹部の前記基部に形成され外側方向に突出する突起部と、を備えてなる手持部を設けたことを特徴とする靴下用止め具。
【請求項9】
請求項1〜7の何れか1項に記載の靴下用止め具において、前記靴下用止め具は、バルカナイズドファイバにて形成されることを特徴とする靴下用止め具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−46183(P2009−46183A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−215710(P2007−215710)
【出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(593187364)ト−タルプリント豊工業株式会社 (15)
【Fターム(参考)】