靴底補強具
本発明は、靴底と靴本体の間の接続範囲を覆うよう、靴のつま先領域で縦方向に伸長する第一接続手段(10)、および第一接続手段(10)を靴底と靴本体に固着させる固定手段(20)から構成される、靴の靴底と靴本体の間の接続を補強するよう適合される靴底補強具に関する。第一接続手段(10)は靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する。本発明は靴の踵領域に適用されることが可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴底と靴本体の間の接続の補強に適合される靴底補強具に関する。より詳細には、本発明は靴底と靴本体の間の接続範囲を覆う靴のつま先領域で縦方向に伸びる接続手段、接続手段を靴底と靴本体に付着させるための固着手段に関する。接続手段は靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する。本発明は靴の踵領域に適用されることが可能である。
【背景技術】
【0002】
従来の安全靴の底は、靴本体が靴内部のつま先保護キャップと縫合されている。
【0003】
工事現場などの厳しい作業環境では、スチール棒や他の鋭利な物体が床に置かれている。多くの工事現場従事者の通常の作業は、作業者の靴が種々の物体の衝撃を受ける環境にある。
【0004】
靴のつま先領域ははるかに衝撃を受けやすく、ひいては他の範囲に影響を及ぼしやすくなっている。この部分は、物体の落下や歩行の際床にある物体からの衝撃などを受けやすい。これにより、つまづきや重いものや鋭利な物体の上への転倒をまねくような、靴底がつま先領域で剥がれてしまうことが生じる。靴のつま先領域での底の分離はさらに、化学的環境で作業する使用者に、分離からの開口部を通って液体化学物質が浸透する危険をもたらす。
【0005】
工事現場でよくあるように物体が研磨剤等である場合、靴の革または合成皮革材の浸食はつま先領域で顕著である。革の浸食は靴の美観や保温機能の損傷だけでなく、靴の保水能力を破損し、ゆえに健康を害する深刻な可能性を引き起こす。
【0006】
また、工事現場の地上の液体は周辺の電気器具や装置から発する電荷を帯びていることが多いため、防水でない靴を履いている作業者は感電しやすくなる。
【0007】
踵部分はまた、摩耗または鋭利な物体の影響も受ける。靴の踵領域の分離は、踵領域の開口部から液体物質が浸透するような化学的環境に従事する作業者に危険をもたらす。さらに、踵で底を補強すると踵領域で生じる分離が減少する。鋭利な物体に踵がはまってしまうと使用者は身動きが取れなくなる。
【0008】
フォークリフトやトラックを操作するような材料を取り扱う作業者では、摩耗や引裂きはペダルを押圧するため脚を保持する靴の踵で生じる。ある期間を超過すると、踵は摩耗し、作業者はペダルを制御することや立っている時のバランスを保つこと、安定した歩行などが難しくなる。
【発明の概要】
【0009】
従って、本発明の原理的な目的は靴底と靴本体の間の接続を補強することである。本発明は第一接続手段と固定手段から構成される。第一接続手段は、靴のつま先領域で靴底と靴本体の接続範囲を覆うよう、靴のつま先領域で縦方向に伸長する。固定手段は、第一接続手段を靴底に固着させる。第一接続手段は靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の現存の接着を補強するよう作用する。
【0010】
本発明の他の目的は、靴を摩耗から保護しまた使用者を衝撃荷重から守るためにつま先上部を包囲する、第一接続手段から上方に伸長する第一保護部を提供することである。
【0011】
本発明の目的はさらに、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な物体から守るためにつま先下部を包囲する、第一接続手段から下方に伸長する第一保護部を提供することである。
【0012】
本発明のまた他の目的は、つま先領域を完全に包囲するよう、第一接続手段から上方および下方に伸長する第一保護部を提供することである。
【0013】
本発明の追加的目的は、第二接続手段と固定手段から構成される。第二接続手段は靴の踵領域で靴底と靴本体の間の接続範囲を覆うよう、靴の踵領域で縦方向に伸長する。固定手段は、第一接続手段を靴底に固着させる。第二接続手段は靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の現存の接着を補強するよう作用する。
【0014】
本発明の目的は、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な物体から守るために踵上部を包囲する、第二接続手段から上方に伸長する第二保護部を提供することである。
【0015】
本発明の目的はさらに、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な物体から守るために踵下部を包囲する、第二接続手段から下方に伸長する第二保護部を提供することである。
【0016】
また本発明の他の目的は、踵領域を完全に包囲するよう、第二接続手段から上方および下方に伸長する第二保護部を提供することである。
【0017】
さらに本発明の目的は、最も衝撃を受けやすい範囲を厚くするための膨張クッションバーと一体化された第一保護部を提供することである。
【0018】
本発明は、使用者の作業環境に基づいて靴を摩耗および衝撃から保護する範囲内で、使用者が決定することが可能である。
【0019】
本発明は、特定の新奇の特徴、および以下に付随する図面に記述および説明され、特に添付の特許請求で指摘される部分の結合から成る。発明の範囲から逸脱しない限り、または本発明のいずれの利点を犠牲にしない限り、詳細での様々な変更がなされうることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の理解を促す目的のため、追随する説明、発明、その構成および操作に関連して考慮される場合、その検証から好適な実施例が付随の図面で説明され、およびその利点の多くは直ちに理解および評価されうる。
【0021】
【図1】靴のつま先領域で固定手段によって固着される第一接続手段を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】靴のつま先上部領域を包囲する、第一接続手段から上方に伸長する第一保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図4】図3のB−B線に沿った断面図である。
【図5】靴のつま先下部領域を包囲する、第一接続手段から下方に伸長する第一保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図6】図5のC−C線に沿った断面図である。
【図7】靴のつま先領域を完全に包囲する、第一接続手段から上方および下方に伸長する第一保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図8】図7のD−D線に沿った断面図である。
【図9】靴の踵領域で固定手段によって固着される第二接続手段を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図10】図9のE−E線に沿った断面図である。
【図11】靴の踵上部領域を包囲する、第二接続手段から上方に伸長する第二保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図12】図11のF−F線に沿った断面図である。
【図13】の踵下部領域を包囲する、第二接続手段から下方に伸長する第二保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図14】図13のG−G線に沿った断面図である。
【図15】靴の踵領域を完全に包囲する、第二接続手段から上方および下方に伸長する第二保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図16】図15のH−H線に沿った断面図である。
【図17】第一保護部が靴のつま先領域を完全に包囲し、および第二保護部が靴の踵領域を完全に包囲するものを示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図18】図17のI−I線に沿った断面図である。
【図19】最も衝撃を受けやすい範囲を厚くするため、第一保護部が膨張クッションバーと一体化されて提供される、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図20】図19のJ−J線に沿った断面図である。
【図21】靴のつま先領域で固定手段によって固着される複数の接続手段を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、靴底と靴本体の間の接続を補強する靴底補強具に関する。より詳細には、本発明は靴のつま先領域で靴底と靴本体の間の接続範囲を覆うよう、靴のつま先領域で縦方向に伸長する第一接続手段、および第一接続手段を靴底と靴本体に固着させる固定手段に関する。第一接続手段は、靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する。これより靴底補強具は、本発明の好適な実施例に従って、および付随する説明および図面を参照することにより、説明されるものとする。しかしながら、本発明の好適な実施例および図面の制限的な説明は、単に本発明の検討を促進するためにすぎないことが理解されなければならず、および添付の特許請求の範囲から逸脱しない限り、同業者によって種々の変更が考案されうることが想定される。
【0023】
図1および図2は本発明の基本的な実施例を示す。第一接続手段(10)は靴のつま先領域で縦方向に伸長する。固定手段は第一接続手段(10)、靴底、靴本体、およびつま先キャップに、互いに結合するため挿入される。第一接続手段(10)は靴底と靴本体を互いに保持し、それらの間の既存の接着を補強するよう作用する。
【0024】
図3および4は、靴を摩耗から保護しまた使用者を衝撃荷重から守るため靴のつま先上部領域を包囲する、第一接続手段(10)から上方に伸長する第一保護部(30)を示す。
【0025】
図5および6は、靴を摩耗から保護するためつま先下部領域を包囲する、第一接続手段(10)から下方に伸長する第一保護部(30)を示す。
【0026】
図7および8は、靴のつま先領域を完全に包囲する、第一接続手段(10)から上方および下方に伸長する第一保護部(30)を示す。
【0027】
図9および10は、本発明の第二実施例を示す。第二接続手段(40)は靴の踵領域で縦方向に伸長する。固定手段は、第二接続手段(40)、靴底および靴本体に、それらを互いに結合するため挿入される。第二接続手段(40)は靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する。
【0028】
図11および12は、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な物体から守るため靴の踵上部領域を包囲する、第二接続手段(40)から上方に伸長する第二保護部(50)を示す。
【0029】
図13および14は、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な負荷から守るため靴の踵下部領域を包囲する、第二接続手段(40)から下方に伸長する第一第二保護部(50)を示す。
【0030】
図15および16は、靴の踵領域を完全に包囲する、第二接続手段(40)から上方および下方に伸長する第二保護部(50)を示す。
【0031】
図17および18は、第一保護部(10)が靴のつま先領域を完全に包囲し、および第二保護部(40)が靴の踵領域を完全に包囲しているものを示す。
【0032】
図19および20は、最も衝撃を受けやすい範囲を厚くするための膨張クッションバー(60)が一体化された第一保護部(10)が提供されるものを示す。
【0033】
図21は本発明の第三実施例を示す。複数の接続手段(70)が靴の踵領域で固定手段(20)によって固着される。
【0034】
本発明は、使用者の作業環境に基づいた靴のための保護の範囲内で、使用者が決定することが可能である。
【0035】
前述の明細書で本発明は特定の好適な実施例に関して記述され、また多くの詳細は例証目的のため説明されたが、本発明は追加的な実施例を許容し、かつ本文で説明された詳細は本発明の基本的な原理を逸脱しない限り種々に考慮されることが可能であることは、同業者に明らかである。
【符号の説明】
【0036】
10第一接続手段
20固定手段
30第一保護部
40第二接続手段
50第二保護部
60膨張クッションバー
70複数の接続手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴底と靴本体の間の接続の補強に適合される靴底補強具に関する。より詳細には、本発明は靴底と靴本体の間の接続範囲を覆う靴のつま先領域で縦方向に伸びる接続手段、接続手段を靴底と靴本体に付着させるための固着手段に関する。接続手段は靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する。本発明は靴の踵領域に適用されることが可能である。
【背景技術】
【0002】
従来の安全靴の底は、靴本体が靴内部のつま先保護キャップと縫合されている。
【0003】
工事現場などの厳しい作業環境では、スチール棒や他の鋭利な物体が床に置かれている。多くの工事現場従事者の通常の作業は、作業者の靴が種々の物体の衝撃を受ける環境にある。
【0004】
靴のつま先領域ははるかに衝撃を受けやすく、ひいては他の範囲に影響を及ぼしやすくなっている。この部分は、物体の落下や歩行の際床にある物体からの衝撃などを受けやすい。これにより、つまづきや重いものや鋭利な物体の上への転倒をまねくような、靴底がつま先領域で剥がれてしまうことが生じる。靴のつま先領域での底の分離はさらに、化学的環境で作業する使用者に、分離からの開口部を通って液体化学物質が浸透する危険をもたらす。
【0005】
工事現場でよくあるように物体が研磨剤等である場合、靴の革または合成皮革材の浸食はつま先領域で顕著である。革の浸食は靴の美観や保温機能の損傷だけでなく、靴の保水能力を破損し、ゆえに健康を害する深刻な可能性を引き起こす。
【0006】
また、工事現場の地上の液体は周辺の電気器具や装置から発する電荷を帯びていることが多いため、防水でない靴を履いている作業者は感電しやすくなる。
【0007】
踵部分はまた、摩耗または鋭利な物体の影響も受ける。靴の踵領域の分離は、踵領域の開口部から液体物質が浸透するような化学的環境に従事する作業者に危険をもたらす。さらに、踵で底を補強すると踵領域で生じる分離が減少する。鋭利な物体に踵がはまってしまうと使用者は身動きが取れなくなる。
【0008】
フォークリフトやトラックを操作するような材料を取り扱う作業者では、摩耗や引裂きはペダルを押圧するため脚を保持する靴の踵で生じる。ある期間を超過すると、踵は摩耗し、作業者はペダルを制御することや立っている時のバランスを保つこと、安定した歩行などが難しくなる。
【発明の概要】
【0009】
従って、本発明の原理的な目的は靴底と靴本体の間の接続を補強することである。本発明は第一接続手段と固定手段から構成される。第一接続手段は、靴のつま先領域で靴底と靴本体の接続範囲を覆うよう、靴のつま先領域で縦方向に伸長する。固定手段は、第一接続手段を靴底に固着させる。第一接続手段は靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の現存の接着を補強するよう作用する。
【0010】
本発明の他の目的は、靴を摩耗から保護しまた使用者を衝撃荷重から守るためにつま先上部を包囲する、第一接続手段から上方に伸長する第一保護部を提供することである。
【0011】
本発明の目的はさらに、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な物体から守るためにつま先下部を包囲する、第一接続手段から下方に伸長する第一保護部を提供することである。
【0012】
本発明のまた他の目的は、つま先領域を完全に包囲するよう、第一接続手段から上方および下方に伸長する第一保護部を提供することである。
【0013】
本発明の追加的目的は、第二接続手段と固定手段から構成される。第二接続手段は靴の踵領域で靴底と靴本体の間の接続範囲を覆うよう、靴の踵領域で縦方向に伸長する。固定手段は、第一接続手段を靴底に固着させる。第二接続手段は靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の現存の接着を補強するよう作用する。
【0014】
本発明の目的は、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な物体から守るために踵上部を包囲する、第二接続手段から上方に伸長する第二保護部を提供することである。
【0015】
本発明の目的はさらに、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な物体から守るために踵下部を包囲する、第二接続手段から下方に伸長する第二保護部を提供することである。
【0016】
また本発明の他の目的は、踵領域を完全に包囲するよう、第二接続手段から上方および下方に伸長する第二保護部を提供することである。
【0017】
さらに本発明の目的は、最も衝撃を受けやすい範囲を厚くするための膨張クッションバーと一体化された第一保護部を提供することである。
【0018】
本発明は、使用者の作業環境に基づいて靴を摩耗および衝撃から保護する範囲内で、使用者が決定することが可能である。
【0019】
本発明は、特定の新奇の特徴、および以下に付随する図面に記述および説明され、特に添付の特許請求で指摘される部分の結合から成る。発明の範囲から逸脱しない限り、または本発明のいずれの利点を犠牲にしない限り、詳細での様々な変更がなされうることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の理解を促す目的のため、追随する説明、発明、その構成および操作に関連して考慮される場合、その検証から好適な実施例が付随の図面で説明され、およびその利点の多くは直ちに理解および評価されうる。
【0021】
【図1】靴のつま先領域で固定手段によって固着される第一接続手段を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】靴のつま先上部領域を包囲する、第一接続手段から上方に伸長する第一保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図4】図3のB−B線に沿った断面図である。
【図5】靴のつま先下部領域を包囲する、第一接続手段から下方に伸長する第一保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図6】図5のC−C線に沿った断面図である。
【図7】靴のつま先領域を完全に包囲する、第一接続手段から上方および下方に伸長する第一保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図8】図7のD−D線に沿った断面図である。
【図9】靴の踵領域で固定手段によって固着される第二接続手段を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図10】図9のE−E線に沿った断面図である。
【図11】靴の踵上部領域を包囲する、第二接続手段から上方に伸長する第二保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図12】図11のF−F線に沿った断面図である。
【図13】の踵下部領域を包囲する、第二接続手段から下方に伸長する第二保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図14】図13のG−G線に沿った断面図である。
【図15】靴の踵領域を完全に包囲する、第二接続手段から上方および下方に伸長する第二保護部を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図16】図15のH−H線に沿った断面図である。
【図17】第一保護部が靴のつま先領域を完全に包囲し、および第二保護部が靴の踵領域を完全に包囲するものを示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図18】図17のI−I線に沿った断面図である。
【図19】最も衝撃を受けやすい範囲を厚くするため、第一保護部が膨張クッションバーと一体化されて提供される、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【図20】図19のJ−J線に沿った断面図である。
【図21】靴のつま先領域で固定手段によって固着される複数の接続手段を示す、本発明の靴底補強具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、靴底と靴本体の間の接続を補強する靴底補強具に関する。より詳細には、本発明は靴のつま先領域で靴底と靴本体の間の接続範囲を覆うよう、靴のつま先領域で縦方向に伸長する第一接続手段、および第一接続手段を靴底と靴本体に固着させる固定手段に関する。第一接続手段は、靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する。これより靴底補強具は、本発明の好適な実施例に従って、および付随する説明および図面を参照することにより、説明されるものとする。しかしながら、本発明の好適な実施例および図面の制限的な説明は、単に本発明の検討を促進するためにすぎないことが理解されなければならず、および添付の特許請求の範囲から逸脱しない限り、同業者によって種々の変更が考案されうることが想定される。
【0023】
図1および図2は本発明の基本的な実施例を示す。第一接続手段(10)は靴のつま先領域で縦方向に伸長する。固定手段は第一接続手段(10)、靴底、靴本体、およびつま先キャップに、互いに結合するため挿入される。第一接続手段(10)は靴底と靴本体を互いに保持し、それらの間の既存の接着を補強するよう作用する。
【0024】
図3および4は、靴を摩耗から保護しまた使用者を衝撃荷重から守るため靴のつま先上部領域を包囲する、第一接続手段(10)から上方に伸長する第一保護部(30)を示す。
【0025】
図5および6は、靴を摩耗から保護するためつま先下部領域を包囲する、第一接続手段(10)から下方に伸長する第一保護部(30)を示す。
【0026】
図7および8は、靴のつま先領域を完全に包囲する、第一接続手段(10)から上方および下方に伸長する第一保護部(30)を示す。
【0027】
図9および10は、本発明の第二実施例を示す。第二接続手段(40)は靴の踵領域で縦方向に伸長する。固定手段は、第二接続手段(40)、靴底および靴本体に、それらを互いに結合するため挿入される。第二接続手段(40)は靴底と靴本体を互いに保持し、かつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する。
【0028】
図11および12は、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な物体から守るため靴の踵上部領域を包囲する、第二接続手段(40)から上方に伸長する第二保護部(50)を示す。
【0029】
図13および14は、靴を摩耗から保護しまた使用者を鋭利な負荷から守るため靴の踵下部領域を包囲する、第二接続手段(40)から下方に伸長する第一第二保護部(50)を示す。
【0030】
図15および16は、靴の踵領域を完全に包囲する、第二接続手段(40)から上方および下方に伸長する第二保護部(50)を示す。
【0031】
図17および18は、第一保護部(10)が靴のつま先領域を完全に包囲し、および第二保護部(40)が靴の踵領域を完全に包囲しているものを示す。
【0032】
図19および20は、最も衝撃を受けやすい範囲を厚くするための膨張クッションバー(60)が一体化された第一保護部(10)が提供されるものを示す。
【0033】
図21は本発明の第三実施例を示す。複数の接続手段(70)が靴の踵領域で固定手段(20)によって固着される。
【0034】
本発明は、使用者の作業環境に基づいた靴のための保護の範囲内で、使用者が決定することが可能である。
【0035】
前述の明細書で本発明は特定の好適な実施例に関して記述され、また多くの詳細は例証目的のため説明されたが、本発明は追加的な実施例を許容し、かつ本文で説明された詳細は本発明の基本的な原理を逸脱しない限り種々に考慮されることが可能であることは、同業者に明らかである。
【符号の説明】
【0036】
10第一接続手段
20固定手段
30第一保護部
40第二接続手段
50第二保護部
60膨張クッションバー
70複数の接続手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴の靴底と靴本体の間の接続を強化するのに適合される靴底補強具において、
靴のつま先領域で靴底と靴本体の間の接続範囲を覆うよう靴のつま先領域で縦方向に伸長する第一接続手段(10)、および、
第一接続手段(10)を靴底と靴本体に固着させる固定手段(20)、から構成され、
第一接続手段(10)は、靴底と靴本体を互いに保持しかつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する。
【請求項2】
さらに、靴のつま先領域を包囲するよう第一接続手段(10)から上方および下方に伸長する第一保護部(30)から構成され、第一保護部(30)はつま先領域を衝撃荷重および鋭利な物体から保護する、請求項1に記載の靴底補強保護具。
【請求項3】
靴の踵領域で靴底と靴本体の間の接続範囲を覆うよう、靴の踵領域で縦方向に伸長する第二接続手段(40)、および、
第二接続手段を靴底と靴本体に固着させる固定手段(20)、から構成され、
第二接続手段(40)は、靴底と靴本体を互いに保持しかつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する、請求項1に記載の靴底補強保護具。
【請求項4】
さらに、靴の踵領域を包囲するよう第二接続手段(40)から上方および下方に伸長する第二保護部(50)から構成され、第二保護部(50)は踵領域を鋭利な物体から保護する、請求項3に記載の靴底補強保護具。
【請求項5】
第一接続手段(10)は金属、熱可塑プラスチック金属、またはファイバーから成る群から選択される材料で作られる、請求項1に記載の靴底補強保護具。
【請求項6】
第二接続手段(40)は金属、熱可塑プラスチック金属、またはファイバーから成る群から選択される材料で作られる、請求項3に記載の靴底補強保護具。
【請求項7】
固定手段(20)は鋲、留め具、ねじ、および飾り鋲から成る群から選択される材料で作られる、請求項1または3に記載の靴底補強保護具。
【請求項8】
第一保護部(10)は最も衝撃を受けやすい範囲を厚くするため、膨張クッションバー(60)と一体化されて提供される、請求項2に記載の靴底補強保護具。
【請求項1】
靴の靴底と靴本体の間の接続を強化するのに適合される靴底補強具において、
靴のつま先領域で靴底と靴本体の間の接続範囲を覆うよう靴のつま先領域で縦方向に伸長する第一接続手段(10)、および、
第一接続手段(10)を靴底と靴本体に固着させる固定手段(20)、から構成され、
第一接続手段(10)は、靴底と靴本体を互いに保持しかつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する。
【請求項2】
さらに、靴のつま先領域を包囲するよう第一接続手段(10)から上方および下方に伸長する第一保護部(30)から構成され、第一保護部(30)はつま先領域を衝撃荷重および鋭利な物体から保護する、請求項1に記載の靴底補強保護具。
【請求項3】
靴の踵領域で靴底と靴本体の間の接続範囲を覆うよう、靴の踵領域で縦方向に伸長する第二接続手段(40)、および、
第二接続手段を靴底と靴本体に固着させる固定手段(20)、から構成され、
第二接続手段(40)は、靴底と靴本体を互いに保持しかつそれらの間の既存の接着を補強するよう作用する、請求項1に記載の靴底補強保護具。
【請求項4】
さらに、靴の踵領域を包囲するよう第二接続手段(40)から上方および下方に伸長する第二保護部(50)から構成され、第二保護部(50)は踵領域を鋭利な物体から保護する、請求項3に記載の靴底補強保護具。
【請求項5】
第一接続手段(10)は金属、熱可塑プラスチック金属、またはファイバーから成る群から選択される材料で作られる、請求項1に記載の靴底補強保護具。
【請求項6】
第二接続手段(40)は金属、熱可塑プラスチック金属、またはファイバーから成る群から選択される材料で作られる、請求項3に記載の靴底補強保護具。
【請求項7】
固定手段(20)は鋲、留め具、ねじ、および飾り鋲から成る群から選択される材料で作られる、請求項1または3に記載の靴底補強保護具。
【請求項8】
第一保護部(10)は最も衝撃を受けやすい範囲を厚くするため、膨張クッションバー(60)と一体化されて提供される、請求項2に記載の靴底補強保護具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
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【図4】
【図5】
【図6】
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【図9】
【図10】
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【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公表番号】特表2010−532201(P2010−532201A)
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514657(P2010−514657)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際出願番号】PCT/MY2008/000062
【国際公開番号】WO2009/005336
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(509354259)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際出願番号】PCT/MY2008/000062
【国際公開番号】WO2009/005336
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(509354259)
【Fターム(参考)】
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