説明

音声再生装置およびその制御方法ならびに音声再生装置用プログラム

【課題】ユーザに過大な負担をかけずに、ユーザが訪れる地域に関する音声を再生可能な音声再生装置を提供する。
【解決手段】音声再生装置1は、地域に関する情報を記憶する地域情報記憶手段(音声情報記憶装置14)と、音声を記憶する音声記憶手段(音声記憶装置13)と、音声記憶手段に記憶された音声を再生させる音声再生手段(音声出力装置12)と、地域に関する情報に基づいて音声再生手段で再生される音声を音声記憶手段に記憶された音声から選択する音声選択手段(音声選択・再生指示部18)と、を有する。また音声再生手段は、地域に関する情報に対応してグループ化された音声を順次再生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声再生装置およびその制御方法ならびに音声再生装置用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カセットテープ、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、フラッシュメモリ、HD(Hard Disk)等の記憶媒体に記録された音楽等を再生する携帯可能な音声再生装置が普及している。また、DVD(Digital Versatile Disc)等の記憶媒体に記録された映像と音声とを同時に再生する携帯可能な音声再生装置もある。ここで、カーナビゲーションに搭載された音声再生装置について、目的地への到着時刻に合わせて楽曲の再生を行い、その到着時刻範囲内に楽曲が再生し終わるようにする技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−268940号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
音声再生装置は、携帯可能なものが多く、旅行または出張等の際に携行され、全国各地で利用される。その際ユーザは、訪れる地域に関する音声(楽曲)を聴きたくなる場合がある。その場合、予め再生すべき音声を選ぶ作業を要し、ユーザに負担がかかる。特に、移動途中に目的地を変更せざるを得ない場合には、予め再生すべき音声を選ぶ作業が無駄になることもある。
【0005】
そこで、本発明の課題は、ユーザに過大な負担をかけずに、ユーザが訪れる地域に関する音声を再生可能な音声再生装置を提供することである。また、本発明の課題は、ユーザに過大な負担をかけずに、ユーザが訪れる地域に関する音声を再生可能となる音声再生装置の制御方法および音声再生装置用プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明の音声再生装置は、地域に関する情報を記憶する地域情報記憶手段と、音声を記憶する音声記憶手段と、音声記憶手段に記憶された音声を再生させる音声再生手段と、地域に関する情報に基づいて音声再生手段で再生される音声を音声記憶手段に記憶された音声から選択する音声選択手段と、を有することとしている。
【0007】
他の発明の音声再生装置では、上述の発明に加えて、音声再生手段は、地域に関する情報に対応してグループ化された音声を順次再生させることとしている。
【0008】
他の発明の音声再生装置では、上述の発明に加えて、地域に関する情報には、音声が題材とする地域に関する情報、もしくは音声の著作者または実演家の出身地に関する情報含まれることとしている。
【0009】
他の発明の音声再生装置は、上述の発明に加えて、現在地を特定する現在地特定手段を有し、現在地特定手段は、GPS(Global Positioning System)であること、もしくはユーザが利用する公共の交通機関の時刻表情報と現在の時刻との照合によって現在地を特定することとしている。
【0010】
他の発明の音声再生装置では、上述の発明に加えて、時刻表情報には、ユーザが公共の交通機関を利用し始める出発地の出発時刻に関する情報、およびユーザが公共の交通機関を利用し終わる目的地の発着時刻に関する情報が含まれ、また必要に応じて公共の交通機関が出発地と目的地の間に経由する経由地の発着時刻に関する情報が含まれ、公共の交通機関が、出発地、目的地および経由地のうち1以上を発着する所定時間前から、出発地、目的地および経由地が所在する地域の地域に関する情報に対応してグループ化された音声を順次再生させることとしている。
【0011】
他の発明の音声再生装置では、上述の発明に加えて、時刻表情報は、通信装置を介して取得されることとしている。
【0012】
上記の課題を解決するため、本発明の音声再生装置の制御方法は、音声を再生させる音声再生手段を有する音声再生装置を制御する音声再生装置の制御方法であって、地域に関する情報を取得する地域情報取得ステップと、地域に関する情報に基づいて音声再生手段で再生される音声を選択する音声選択ステップとを有することとしている。
【0013】
上記の課題を解決するため、本発明の音声再生装置用プログラムは、地域に関する情報を取得する地域情報取得ステップと、地域に関する情報に基づいて、音声を再生させる音声再生手段で再生される音声を選択する音声選択ステップとを実行させるためのものとしている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によって、ユーザに過大な負担をかけずに、ユーザが訪れる地域に関する音声を再生可能な音声再生装置を提供することが可能となる。また、ユーザに過大な負担をかけずに、ユーザが訪れる地域に関する音声を再生可能となる音声再生装置の制御方法および音声再生装置用プログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、楽曲データがHDに記録されたデジタルオーディオ装置を音声再生装置1とした場合を例に、図面に基づいて説明する。
【0016】
(音声再生装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る音声再生装置1の構成図である。図1に示すように、音声再生装置1は、プレーヤ制御装置2と、時刻表記憶装置5と、タイマ8と、音声出力装置12と、音声記憶装置13と、音声情報記憶装置14と、表示装置15と、選択ボタン17と、音声選択・再生指示部18とを備えている。また、音声再生装置1には、携帯電話等の通信装置4が接続されている。
【0017】
これらのうち、プレーヤ制御装置2と音声選択・再生指示部18は、音声再生装置1の各種の制御を行うCPU(Central Processing Unit)等の演算手段によって構成されている。プレーヤ制御装置2は、音声発声装置1全体の処理を制御する。図1に示すように、プレーヤ制御装置2には、上述した音声再生装置1の各構成要素が接続されている。
【0018】
通信装置4は、時刻表データ供給業者からの時刻表情報3を受信可能に構成されている。また、通信装置4は、プレーヤ制御装置2に接続されており、受信した時刻表情報3をプレーヤ制御装置2へと送信可能となっている。
【0019】
時刻表記憶装置5は、情報を読み書きできるRAM(Random Access Memory)等で構成されている。時刻表記憶装置5には、プレーヤ制御装置2によって、時刻表情報3が記憶され蓄積される。また、プレーヤ制御装置2は、時刻表記憶装置5に記憶された内容を参照することができる。ここで時刻表情報3は、所定の電車の各駅での発着時刻に関する情報を含んでいる。ここで各駅には、ユーザが電車を利用し始める出発地、ユーザが電車を利用し終わる目的地、および電車が出発地と目的地の間に経由する経由地を含んでいる。また、複数の電車を利用する場合には、時刻表情報3は、乗換駅に関する情報、乗り換え後に利用すべき電車の種類に関する情報、および、乗り換え後に利用すべき電車の発車時刻等に関する情報を含んでいる。
【0020】
時刻表情報3は、たとえば、以下のようにして入手することができる。まず、ユーザが出発駅および到着駅(目的地)を通信装置4に入力し、時刻表データ供給業者のデータベースを用いて検索して出発時刻別に出発駅から到着駅までの経路および電車の情報を得る。その後、ユーザが、上記出発時刻別の情報の中の一つを選択することによって、時刻表情報3を入手することができる。このようにして得た時刻表情報3は、プレーヤ制御装置2によって自動的に時刻表記憶装置5に記憶される。そして時刻表情報3は、その情報がテキストデータ(JIS(日本工業規格)等に則ってコード化された文字列データ)化された状態で、音声再生装置1の各構成要素において利用される。
【0021】
一旦取得した時刻表情報3は時刻表記憶装置5に名前を付して記憶しておき、再利用できるようにしておく。その理由は、一旦取得した時刻表情報3は、再度利用する可能性が高いと考えられるためである。再利用の際には、たとえば時刻表情報3の名前が、その利用頻度順等によって並べ替えられて後述する表示装置15に表示され、これからユーザが利用する時刻表情報3を後述する選択ボタン17で選択し、利用する。
【0022】
タイマ8は、発信回路等で構成されている。このタイマ8では、現在日時が算出される。また、タイマ8で算出される現在日時の情報は、プレーヤ制御装置2によって取得される。さらにユーザが公共の交通機関を利用している場合の、ユーザの現在地を示す現在地情報は、プレーヤ制御装置2によって、現在日時と時刻表情報3との照合がされることで特定され、取得される。よって、プレーヤ制御装置2と、タイマ8と、時刻表情報3が記憶されている時刻表記憶装置5とによって、現在地特定手段が構成される。この現在地特定手段で得られる現在地情報は、地域に関する情報に含まれる。さらにタイマ8は、公共の交通機関が、出発地、目的地および経由地のうち1以上を発着する所定時間前を算出する。また、後述するように音声を再生させる時期は、タイマ8によって設定されることがある。
【0023】
音声出力装置12は、音声を発する。この音声出力装置12が、音声再生手段となる。具体的には、スピーカ、イヤホンまたはヘッドホン等が音声出力装置12である。
【0024】
音声記憶装置13は、音声記憶手段であり、プレーヤ制御装置2を介して音声が電子データ化されたもの(以下、音声データという。具体的には楽曲データ。)が入出力されるよう構成されている。また音声記憶装置13は、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。音声データは、ユーザによって蓄積される。
【0025】
音声情報記憶装置14は、RAMで構成されている。また音声情報記憶装置14では、図2(A)〜(C)に示すように、各楽曲のインデックス(P−1〜P−n)に対応させてアーティスト名、アルバム名、ジャンル名等の属性データがテキストデータとして記憶されている。各音声データは、音声記憶装置13に記憶される際に図2(D)に示すように楽曲のインデックス(P−1〜P−n)と関連付けられた状態で記憶されている。また音声情報記憶装置14は、プレーヤ制御装置2によって参照され、かつアーティスト名、アルバム名、およびジャンル名がテキストデータとして抽出されるよう構成されている。なお、楽曲に関するインデックスの割り当ては、アーティスト名、アルバム名、およびジャンル名等に基づいて所定の基準に従って、自動的に行われる。
【0026】
また音声情報記憶装置14は、地域情報記憶手段であり、音声情報記憶装置14には地域に関する情報が記憶されている。ここで、地域に関する情報における「地域」は、行政区画単位で区分けされている。したがって、「地域に関する情報」は、行政区画単位で異なる。
【0027】
本実施の形態では、アーティストの出身地の情報を地域に関する情報としている。すなわち、音声情報記憶装置14には、図3(A)に示すように、図2(A)に示すアーティストと楽曲とを関連付ける関連テーブルに、アーティストの出身地(地域1〜n)をさらに関連付けた関連テーブルが記憶されている。また、音声情報記憶装置14では、図3(B)に示すように、図3(A)に示す関連テーブルに基づいて作成される各アーティストの出身地(地域1〜n)と楽曲のインデックスとを関連付けた関連テーブルが記憶されている。このように、本実施の形態では、地域に関する情報であるアーティストの出身地に対応して、楽曲のインデックスがグループ化され(すなわち、楽曲がグループ化され)、音声情報記憶装置14に記憶されている。なお、図3(B)に示す関連テーブルは、たとえば、プレーヤ制御装置2によって予め定められた基準に従って作成される。
【0028】
また、音声情報記憶装置14には、図3(C)に示すように、ある駅とその駅の所在地とを関連付けた関連テーブルが記憶されている。本形態では、時刻表情報3として取得される出発駅、乗換駅(経由駅)あるいは到着駅の所在地が、図3(C)に示す関連テーブルに基づいて特定される。
【0029】
表示装置15は、プレーヤ制御装置2から送信される各種情報を表示する。表示装置15は、音声再生装置1に一体で取り付けられており、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成されている。
【0030】
表示装置15には音声データの属性データ(タイトル、アーティスト名、アルバム名またはジャンル名等)、時刻表情報3、およびその地域に関する情報(本形態では、アーティストの出身地)等が適宜表示される。ここで、音声データの属性データが表示される場合は、プレーヤ制御装置2によって音声情報記憶装置14が参照され、各音声データのタイトル、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名等が、テキストデータとして抽出され、表示装置15に表示される。時刻表情報3等の表示の際にも同様に、時刻表情報3等のテキストデータが表示装置15に表示される。
【0031】
選択ボタン17は、表示装置15に表示される音声データの属性データ等を選択し、再生させる音声データを決定する等を可能とするユーザの操作ボタンである。このボタンは音声再生装置1に一体として取り付けられており、多方向に選択エリアを移動させることのできる、いわゆる十字キーである。なお、この選択ボタン17は、表示装置15に表示される各種メニュー、または地域に関する情報の項目から希望する項目を選択する際等にも利用される。
【0032】
音声選択・再生指示部18は、以下の動作が行われるように構成され、機能する。まず、音声選択・再生指示部18は、音声情報記録装置14に記憶されている関連テーブル(図3(B)を参照)をプレーヤ制御装置2を介して参照する。そして、本実施の形態では、音声選択・再生指示部18は、音声再生装置1を利用するユーザの現在位置と一致する地域に関する情報(すなわち、アーティストの出身地)に対応する楽曲のインデックスを、プレーヤ制御装置2を介して取得する。すなわち、音声選択・再生指示部18は、音声再生装置1を利用するユーザの現在位置を出身地とするアーティストの楽曲のグループ化されたインデックスを取得する。そして、音声選択・再生指示部18は、プレーヤ制御装置2を介して、そのグループ化されたインデックスが付された音声データを音声記憶装置13から順次抽出し、音声出力装置12によって、その音声データの音声を順次再生させるように指示する。この音声選択・再生指示部18が、音声選択手段となる。なお、音声を順次再生させる時期は、タイマ8によって設定されることがある。
【0033】
(音声再生装置の動作および制御)
音声再生装置1は、主としてプレーヤ制御装置2が行う処理によって動作し、制御される。以下、図4に示すように、電車を利用するユーザが出発してから目的地に到着するまでの行程で経由または滞在する地域に関する情報に基づき、音声を再生させる処理について説明する。たとえば、図4に示すように、出発駅(駅1、出発地)を出発してから経由駅(駅2、経由地)に到着するX時間(所定期間)前までは、駅1の所在地である地域1を出身地とするアーティストの楽曲のグループを再生させ、経由駅に到着するX時間前から到着駅(駅3、目的地)に到着するX時間前までは、駅2の所在地である地域2を出身地とするアーティストの楽曲のグループを再生させ、到着駅に到着するX時間前から到着駅に到着した後Y時間後までは、駅3の所在地である地域3を出身地とするアーティストの楽曲のグループを順次再生させる音声再生装置1の処理について説明する。
【0034】
なお、経由駅に到着するX時間前、および、到着駅に到着するX時間前に再生される楽曲のグループが変更となるため、経由駅に到着するX時間前、および、到着駅に到着するX時間前は、グループ変更時となる。また、各駅1〜3の所在地である地域1〜3は、上述のように、図3(C)に示す関連テーブルに基づいて特定される。
【0035】
図5に、音声再生装置1の動作をさせるための処理を実行するプログラムのフローチャートを示す。まず、通信装置4である携帯電話を利用して、ユーザがこれから利用しようとする公共の交通機関の時刻表情報3を、時刻表データ供給業者からのデータとして受信し、プレーヤ制御装置2が取得する(ステップS101)。そして、プレーヤ制御装置2が時刻表情報3を時刻表記憶装置5へ記憶させる(ステップS102)。
【0036】
そして、プレーヤ制御装置2がタイマ8から現在日時のデータを取得する(ステップS103)。さらに、プレーヤ制御装置2が時刻表情報3を時刻表記憶装置5から取得し、時刻表情報3と現在日時のデータとを照合して、電車(ユーザ)の現在地を特定する(ステップS104)。
【0037】
そして、特定された現在地から、現在が出発時間前か否かの判断をする(ステップS105)。出発前(Yes)であれば、先に取得した現在日時のデータ(ステップS103)と時刻表情報3(ステップS101)とから、楽曲再生時期を電車の出発時に合わせて算出する(ステップS106)。そして、音声選択・再生指示部18がプレーヤ制御装置2を介して図3(B)に示す関連テーブルを参照して、地域1に属する楽曲のグループのインデックスを取得する(ステップS107)。このステップが地域情報取得ステップおよび音声選択ステップとなる。そして、音声選択・再生指示部18がプレーヤ制御装置2を介してそのグループの中の楽曲データを音声記憶装置13から順次抽出し、ステップS106で先に算出した楽曲再生時期に、音声出力装置12によって、その楽曲データの音声を順次再生し始めるように指示し、再生させる(ステップS108)。
【0038】
次いで、図4に示すグループ変更時を経過したか、すなわちX時間帯の開始時を経過したか否かを所定時間間隔でタイマ8から現在日時のデータを取得して判断する(ステップS109)。グループ変更時を経過していない(No)なら、ステップS108における楽曲のグループの再生を継続する。グループ変更時を経過している(Yes)なら、ステップS109で取得した現在日時と時刻表情報3とを照合して、現在地を特定する(ステップS110)。
【0039】
そして次は、再取得した現在日時と時刻表情報3とを照合して、現在が目的地(到着駅)到着前か否か判断し(ステップS111)、かつ現在が目的地までX時間以内か否か、タイマ8から現在日時のデータを取得して判断する(ステップS112)。この場合、現在地は図4における地域2の範囲の内、地域1に近い範囲内であるため、目的地到着前(Yes)でかつ目的地までX時間以内でない(No)と判断される。そして、地域2について、上述のステップS107〜S109の処理を行う。
【0040】
つまり音声選択・再生指示部18がプレーヤ制御装置2を介して図3(B)に示す関連テーブルを参照して、地域2に属する楽曲のグループのインデックスを取得する(ステップS107)。そして、音声選択・再生指示部18がプレーヤ制御装置2を介してそのインデックスが付された楽曲データを音声記憶装置13から順次抽出し、音声出力装置12によって、その楽曲データのグループの音声を順次再生し始めるように指示し、再生させる(ステップS108)。
【0041】
そして、次の(本実施の形態では最後の)グループ変更時を経過したか、すなわちX時間帯の開始時を経過したか否かを所定時間間隔でタイマ8から現在日時のデータを取得して判断する(ステップS109)。グループ変更時を経過していない(No)なら、ステップS108における楽曲のグループの再生を継続する。
【0042】
一方、ステップS109でグループ変更時を経過している(Yes)なら、ステップS110へ進み、ステップS109で取得した現在日時と時刻表情報3とを照合して、現在地を特定する。その後、ステップS111で、目的地到着前(Yes)と判断されると、この場合、最後のグループ変更時を経過しているため、ステップ112では、現在が目的地までX時間以内(Yes)と判断される。ステップ112でYesと判断されると、ステップS107およびステップS108と同様の方法で、地域3に属する楽曲のインデックスの楽曲のグループをY時間終了時まで再生させて(ステップS113)、一連の動作が終了する(ステップS115)。なお、Y時間を終了したか否かは、タイマ8の時間計測による。
【0043】
また、ステップS109でグループ変更時を経過している(Yes)場合、最後のグループ変更時を経過しているため、ステップS109での現在日時のデータの取得の時間間隔によっては、ユーザがすでに目的地に到着していることもある。その場合には、ステップS111で目的地到着後(No)と判断される。ステップS111でNoと判断されると、ステップS109で取得した現在日時と時刻表情報3とを照合して、目的地到着後Y時間を経過しているか否かを判断する(ステップS114)。ステップS114で、Y時間を経過していない(No)と判断されると、ステップS113へ進む。一方、ステップS114で、Y時間を経過している(Yes)と判断されると、そのまま一連の動作が終了する(ステップS115)。
【0044】
なお、このフローチャートの処理によれば、最初にステップS105の判断を行う際にNoと判断される場合、すなわちユーザが既に電車に乗り、電車が進行している段階で処理を開始した場合にでも、図4に示す電車の各々の位置で適正な楽曲が再生される。
【0045】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の音声発声装置1は、地域に関する情報を記憶する音声情報記憶装置14と、楽曲を記憶する音声記憶装置13と、音声記憶装置13に記憶された楽曲を再生させる音声出力装置12と、地域に関する情報に基づいて音声出力装置12で再生される楽曲を音声記憶装置13に記憶された楽曲から選択する音声選択・再生指示部18とを有している。そのため、ユーザに過大な負担をかけずに、ユーザが訪れる地域に関する楽曲を再生できる。
【0046】
また、本形態の音声発声装置1は、音声出力装置12が、地域に関する情報に対応してグループ化された楽曲を順次再生させるため、ユーザが訪れる地域に関する複数の楽曲を連続して再生できる。その複数の楽曲をユーザが自ら選択する必要がないため、よりユーザの負担を軽減することができる。
【0047】
また、地域に関する情報は、楽曲のアーティストの出身地に関する情報であるため、ユーザが訪れる地域に密接に関係した楽曲を聴くことができ、旅行等の楽しさが増す。
【0048】
また、地域に関する情報を、アーティストの出身地の情報とし、その情報に基づいて楽曲のグループを再生しているため、ユーザが電車で移動している最中に経由または滞在する地域に密接に関係した楽曲を聴くことができ、電車での移動途中の楽しさが増す。
【0049】
また、本形態の音声発声装置1は、プレーヤ制御装置2と、タイマ8と、時刻表情報3が記憶されている時刻表記憶装置5を有しているため、ユーザが利用する公共の交通機関の時刻表情報と現在の時刻との照合ができ、ユーザの現在地を特定できる。すると、ユーザが現在いる地域に密接に関係した楽曲を聴くことができ、旅行等の楽しさが増す。
【0050】
また、上述の時刻表情報3には、出発地の情報、目的地の情報および経由地の発着時刻に関する情報が含まれる。そして音声再生装置1は、電車が目的地および経由地を発着する所定時間前から、目的地および経由地が所在する地域の地域に関する情報に対応してグループ化された楽曲を順次再生させることとしている。よって、ユーザは楽曲のグループが変わることで、次に訪れる地域をある程度把握でき、電車での移動途中の楽しさが増す。
【0051】
また、時刻表情報3等の公共の交通機関に関する情報は、音声再生装置1とは別に存在する通信装置4である携帯電話、通信機能付きコンピュータ等を介して取得されることによって、音声再生装置1の構成を簡素化できる。また、音声再生装置1の構成を簡素化できるため、音声再生装置1の小型化が可能となる。
【0052】
(他の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
【0053】
上述した形態では、時刻表情報3の入手に際しては、時刻表データ供給業者のデータベースを利用して、出発駅と目的地を入力して路線を検索し、得られた検索結果からユーザが選択した情報を時刻表情報3として入手している。しかし、この方法を採用せず、たとえばユーザが、乗車する電車を指定して、時刻表データ供給業者から、その電車の、各停車駅間を移動する時間および各停車駅に停車する時間が各々何分間かという内容の情報を入手する方法を採用しても良い。この方法によっても、時刻表情報3を得ることができる。この方法によれば、電車の運行ダイヤが乱れた場合であっても、正常運転開始後には、現実に即した時刻表情報3を得ることができる。
【0054】
他の時刻表情報3の入手方法は、たとえばGPSを利用して、ユーザの現在位置を特定し、そこからの最寄駅を出発駅として自動入力する方法である。そして、時刻表データ供給業者のデータベースを利用して、目的地を入力して経路を検索して時刻表情報3を得ることができる。この方法では、時刻表情報3の入手の際に入力していた出発駅の情報、の入力を省くことができるため、ユーザの負担を軽減できる。
【0055】
上述した形態の時刻表情報3は、ユーザがこれから利用しようとする公共の交通機関の時刻表情報3を、時刻表データ供給業者からのデータとして通信装置4を介して受信することで取得されている。しかし、時刻表情報3は、通信装置4によって取得されることなく予め時刻表記憶装置5に記憶されていても良い。時刻表情報3が予め時刻表記憶装置5に記憶されている場合は、通信装置4は不要となる。時刻表情報3を予め時刻表記憶装置5に記憶しておくと、通信環境の整備が十分でない地下鉄または過疎地等で音声再生装置1を使用する場合に有利となる。ただし、時刻表データ供給業者からのデータを通信装置4で利用の都度受信することによって、時刻表記憶装置5の記憶容量を小さくできると共に、ダイヤ改正等に迅速に対応できる利点がある。
【0056】
上述した形態では、一旦取得した時刻表情報3を再利用できるようにしている。しかし時刻表情報3は、利用する毎に消去するようにしても良い。そうすることで、時刻表記憶装置5の容量を小さく抑えることができる。
【0057】
上述した形態では、時刻表情報3には、出発地の情報、目的地の情報および経由地の発着時刻に関する情報が含まれる。そして音声再生装置1は、電車が目的地および経由地を発着する所定時間前から、目的地および経由地が所在する地域の地域に関する情報に対応してグループ化された楽曲を順次再生させることとしている。しかし音声再生装置1は、電車が出発地を発着する所定時間前から、出発地が所在する地域の地域に関する情報に対応してグループ化された楽曲を順次再生させる動作を行うこととしても良い。また、たとえばユーザが隣接している地域間を移動する場合には、経由地がないため、出発地および/または目的地を発着する所定時間前から出発地および/または目的地が所在する地域の地域に関する情報に対応してグループ化された楽曲を順次再生させる動作を行うこととしても良い。さらには、ユーザが同一地域内を移動する場合には、電車が出発地を発着する所定時間前から出発地が所在する地域の地域に関する情報に対応してグループ化された楽曲を順次再生させる動作を行うこととしても良い。
【0058】
上述した形態では、公共の交通機関は電車であるが、公共の交通機関は、電車の他に、バス、地下鉄、新幹線、航空機等であっても良い。これらの公共の交通機関は、予め定められた時刻表に従って発着するものであり、時刻表情報3が入手できるため好ましい。
【0059】
また上述した形態の通信装置4として、携帯電話を使用している。しかし、携帯電話に代えて通信機能付きコンピュータその他の通信機能を有する機器を使用しても良い。また、この通信装置4は、音声再生装置1とは別に存在するものであっても良いし、音声再生装置1と一体化されるものであっても良い。
【0060】
また上述した形態の通信装置4は、時刻表情報3を入手するために用いられている。しかし通信装置4は、時刻表情報3と共に、または時刻表情報3とは別にユーザの出発地から目的地までの間にどの地域を通るか、についての情報を入手できることとしても良い。また通信装置4は、アーティストおよび/または著作者の出身地等の情報を入手できることとしても良い。
【0061】
上述した形態におけるタイマ8は、現在日時の情報を取得するのが主な役割であるため、通信装置4が現在日時の情報を取得することができるのであれば、タイマ8を省略することができる。また省略しない場合でも、通信装置4から正確な日時の情報を取得し、タイマの日時の情報を修正するよう動作させても良い。
【0062】
上述した形態では、音声再生装置1の動作の一例として、図4に示す行程における楽曲の再生を実現するための処理のフローチャートを図5に示している。しかし、音声再生装置1の動作は、これ以外にも種々の動作とすることができる。たとえば、公共の交通機関を利用しない場合にも動作させることができる。その一例を、音声再生装置1の動作の経過として、表示装置15に表示される内容の変化を順を追って図6に示す。なお、図6に示す動作は、音声再生装置の一機能を実現する動作(参考例としての動作)である。
【0063】
図6に示す変形例における音声選択・再生指示部18は、上述の形態とは異なり、以下の動作が行われるように構成され、機能する。音声選択・再生指示部18は、ユーザの選択に従って音声情報記録装置14に記憶されている関連テーブル(図3(A)を参照)をプレーヤ制御装置2を介して参照する。そして、音声選択・再生指示部18は、ユーザによって選択された地域名に対応する楽曲のインデックスを、プレーヤ制御装置2を介して取得する。これらの楽曲は、その地域を出身地とするアーティストの楽曲が集められたものである。そして、音声選択・再生指示部18は、プレーヤ制御装置2を介して、ユーザによって選択された音声データを音声記憶装置13から順次抽出し、音声出力装置12によって再生させるように指示する。この音声選択・再生指示部18が、この参考例における音声選択手段となる。
【0064】
図6(A)は、音声再生装置1の初期メニュー画面である。選択ボタン17によって「出身地」を選択すると、音声選択・再生指示部18は、プレーヤ制御装置2を介して音声情報記憶装置14から図3(A)に示す関連テーブルを参照し、地域のデータの一覧を取得して、表示装置15が図6(B)の表示態様となるよう指示する。そして、選択ボタン17によってたとえば「地域2」を選択すると、音声選択・再生指示部18は、図3(A)に示す関連テーブルの地域2を出身地とするアーティスト名の一覧をプレーヤ制御装置2を介して取得し、表示装置15が図6(C)の表示態様となるように指示する。これらの動作が地域情報取得ステップとなる。
【0065】
図6(C)に表示されるアーティスト名から選択ボタン17によって「アーティスト2」を選択すると、図6(D)に示すように、表示装置15にアーティスト2の楽曲名の一覧が表示される。この表示をさせるために参照するのは、図3(A)に示す関連テーブルである。そして、表示された楽曲名の中から選択ボタン17によって「楽曲3」を選択すると、プレーヤ制御装置2が楽曲3のデータを音声記憶装置13から抽出し、音声出力装置12によって楽曲3を再生する。これらの動作が音声選択ステップとなる。
【0066】
上述した形態では、音声選択・再生指示部18は、アーティストの出身地に関する情報を地域に関する情報とし、その情報に基づいて楽曲をグループ化している。しかし、それ以外の地域に関する情報を用いて楽曲をグループ化しても良い。たとえば、楽曲の歌詞またはタイトル、アルバム等の楽曲の題材に地域名が含まれる場合には、その地域名を地域に関する情報とし、その地域名に基づいて楽曲をグループ化しても良い。また、楽曲の著作者(作詞家、作曲家、編曲家)の出身地を地域に関する情報とし、著作者の出身地に基づいて楽曲をグループ化しても良い。また、海または山を題材とする楽曲がある場合には、海または山を地域に関する情報として、楽曲をグループ化しても良い。また、特定の地域の特産品等を題材とする楽曲がある場合には、地域の特産品等を地域に関する情報として、楽曲をグループ化しても良い。また、特定の地域の方言等を用いた楽曲がある場合には、地域の方言等を地域に関する情報として、楽曲をグループ化しても良い。また、再生する音声が映像と共に再生される音声、たとえば映画の音声である場合には、その映画が題材とする地域、撮影地(実際に映像として表示されている地域以外のロケ地等を含む)等を地域に関する情報として、楽曲をグループ化しても良い。
【0067】
さらに、地域に関する情報を含む2以上の情報の論理積または論理和で求められる情報に基づいて楽曲をグループ化しても良い。たとえば、図3(A)に示すように、地域に関する情報であるアーティストの出身地と、音声データの属性情報であるアーティスト名とに基づいて楽曲をグループ化しても良い。
【0068】
また、上述した形態では、「地域」を行政区画単位で区分けしている。しかし、公共の交通機関が航空機または新幹線等の場合等は、「地域」を都道府県単位、地方単位(東北地方、関東地方等)、国単位で区分けするようにしても良い。
【0069】
また、現在地に関する情報を得るためには、時刻表情報3は必ずしも必要でない。たとえばGPSを現在地特定手段として音声再生装置1に設け、このGPSによって、ユーザの現在地に関する情報を取得することができる。GPSを用いることによって、電車のダイヤの乱れ等に影響されることなく、正確な現在地に関する情報を取得することができる。
【0070】
また上述した形態において、再生する音声は、楽曲としている。しかしそれに限らず、再生する音声は、ユーザが訪れる地域の歴史、文化等を説明する音声、またはその地域を題材とした落語、物語等を発する音声であっても良い。また再生する音声は、映像と共に再生される音声であっても良い。たとえば音声再生装置1は、特定の地域を出身地とするアーティストのCDのプロモーションビテオ、さらには特定の地域に関する映画またはドラマ等を、表示装置15を用いて映像を表示(再生)しながら音声を再生するものであっても良い。
【0071】
また上述した形態では、音声データは、ユーザによって音声記憶装置13に蓄積されることとしている。しかし、訪れる地域に関連する音声データが蓄積されていない場合等は、通信装置4を用いて、音声データ提供業者から音声データを受信し、新たに音声記憶装置13に蓄積することとしても良い。特に再生する音声が、ユーザが訪れる地域の歴史、文化等を説明する音声である場合等は、予めユーザが音声記憶装置13に蓄積することが困難な場合がある。
【0072】
また上述した形態では、楽曲のインデックスの割り当ては、所定の基準に従って、自動的に行われているが、これらのインデックスの割り当ては、ユーザが行っても良い。また、既に割り当てられたインデックスの変更をユーザができるようにしても良い。
【0073】
また上述した形態における、選択ボタン17(十字キー)に代えて、タッチパッド等のポインティングディバイス、タッチパネル、その他の部材を採用しても良い。
【0074】
上述した形態における各処理を実行するプログラムを、これらの処理を実行しない音声再生装置へインストールして、本発明の実施の形態に係る音声再生装置1を構成しても良い。
【0075】
その場合には、インストール先の音声再生装置の音声記憶装置13に相当する記憶領域の一部を、時刻表記憶装置5または音声情報記憶装置14に割り当てることができる。そして、音声選択・再生指示部18が担う役割を、インストール先の音声再生装置のプレーヤ制御装置2に相当するものに担わせることができる。このことから、上述した形態の音声再生装置1は、時刻表記憶装置5、音声情報記憶装置14、および音声選択・再生指示部18の一部または全部を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施の形態に係る音声再生装置を構成する構成要素のブロック図である。
【図2】(A)〜(C)は、本発明の実施の形態に係る音声再生装置の楽曲情報記憶装置において、楽曲ライブラリの構造として楽曲の情報が記憶されている状態を示す図であり、(D)は、楽曲記憶装置において、楽曲データが楽曲アドレスとして記憶されている状態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る音声再生装置のプログラムが実行する、地域に関する情報に基づいて楽曲を選択する処理に用いる、関連テーブを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る音声再生装置を使用するユーザが乗る電車が進行するに従って、楽曲を変更し、再生させる時期を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る音声再生装置のプログラムが実行する、図4に示す楽曲の変更・再生させる処理のフローチャートである。
【図6】音声再生装置の動作の参考例であって、ユーザがアーティストの出身地から再生する楽曲を選択するまでの過程を、表示装置に表示される内容として示す図である。
【符号の説明】
【0077】
1 音声発声装置
2 プレーヤ制御装置(現在地特定手段の一部)
3 時刻表情報(公共の交通機関に関する情報)
4 通信装置
5 時刻表記憶装置(現在地特定手段の一部)
8 タイマ(現在地特定手段の一部)
12 音声出力装置(音声再生手段)
13 音声記憶装置(音声記憶手段)
14 音声情報記憶装置(地域情報記憶手段)
18 音声選択・再生指示部(音声選択手段)
S107 地域情報取得ステップおよび音声選択ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地域に関する情報を記憶する地域情報記憶手段と、音声を記憶する音声記憶手段と、上記音声記憶手段に記憶された音声を再生させる音声再生手段と、上記地域に関する情報に基づいて上記音声再生手段で再生される音声を上記音声記憶手段に記憶された音声から選択する音声選択手段と、を有することを特徴とする音声再生装置。
【請求項2】
前記音声再生手段は、前記地域に関する情報に対応してグループ化された音声を順次再生させることを特徴とする請求項1記載の音声再生装置。
【請求項3】
前記地域に関する情報には、前記音声が題材とする地域に関する情報、もしくは前記音声の著作者または実演家の出身地に関する情報が含まれることを特徴とする請求項1または2記載の音声再生装置。
【請求項4】
現在地を特定する現在地特定手段を有し、上記現在地特定手段は、GPSであること、もしくは前記ユーザが利用する公共の交通機関の時刻表情報と現在の時刻との照合によって上記現在地を特定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の音声再生装置。
【請求項5】
前記時刻表情報には、前記ユーザが前記公共の交通機関を利用し始める出発地の出発時刻に関する情報、および前記ユーザが前記公共の交通機関を利用し終わる目的地の発着時刻に関する情報が含まれ、また必要に応じて前記公共の交通機関が上記出発地と上記目的地の間に経由する経由地の発着時刻に関する情報が含まれ、前記公共の交通機関が、上記出発地、上記目的地および上記経由地のうち1以上を発着する所定時間前から、上記出発地、上記目的地および上記経由地が所在する地域の地域に関する情報に対応してグループ化された音声を順次再生させることを特徴とする請求項4記載の音声再生装置。
【請求項6】
前記時刻表情報は、通信装置を介して取得されることを特徴とする請求項4または5に記載の音声再生装置。
【請求項7】
音声を再生させる音声再生手段を有する音声再生装置を制御する音声再生装置の制御方法であって、
地域に関する情報を取得する地域情報取得ステップと、上記地域に関する情報に基づいて上記音声再生手段で再生される音声を選択する音声選択ステップとを有することを特徴とする音声再生装置の制御方法。
【請求項8】
地域に関する情報を取得する地域情報取得ステップと、上記地域に関する情報に基づいて、音声を再生させる音声再生手段で再生される音声を選択する音声選択ステップとを実行させるための音声再生装置用プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−293617(P2008−293617A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−140041(P2007−140041)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】