説明

音声情報生成装置、音声情報再生装置、サーバ装置及び音声情報再生システム等

【課題】来店者に飽きられないように、商品を宣伝する音声情報を再生することを可能とし、もって宣伝対象の商品に対する集客力や購買意欲を高めることを可能とする音声情報生成装置、音声情報再生装置、サーバ装置及び音声情報再生システム等を提供する。
【解決手段】宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数取得する取得手段と、部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択手段と、選択手段によって選択された複数種類の部分音声情報を接続して宣伝音声情報を生成する生成手段と、を備え、選択手段は、少なくとも1種類については、前回選択した部分音声情報とは内容が異なる部分音声情報を選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、来店者に対して商品を宣伝するためのメッセージの音声情報を再生する音声情報再生装置、当該音声情報を生成する音声情報生成装置等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗に陳列されている商品の販売促進のために、当該商品の名称、キャッチフレーズ、価格、商品の説明等、商品を宣伝するメッセージ音声を店内で再生放送する再生システムが知られている。
【0003】
また、当該システムに関連して、特許文献1には、サーバ装置が、複数の定型メッセージデータからオペレータにより選択されたメッセージデータを組み合わせ、更に商品名、単価及び特売単価を挿入して、合成メッセージデータを生成し、特売時刻になると、合成メッセージデータを音声出力装置に送信し、音声出力装置が合成メッセージデータの内容を音声合成して出力する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11ー39567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の再生システムでは、再生を開始したとき来店者の注意を惹くものの、毎回同じ内容を再生するので、来店者が飽きやすく、宣伝対象の商品への集客力に限界があった。
【0006】
一方、特許文献1に開示された技術は、オペレータの意思によりメッセージの内容を変えることはできるものの、あくまでも事前に合成メッセージデータを生成しておくものであり、再生の度にメッセージの内容が変わるものではない。
【0007】
本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、来店者に飽きられないように、商品を宣伝する音声情報を再生することを可能とし、もって宣伝対象の商品に対する集客力や購買意欲を高めることを可能とする音声情報生成装置、音声情報再生装置、サーバ装置及び音声情報再生システム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置によって再生される当該宣伝音声情報を生成する音声情報生成装置であって、前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数取得する取得手段と、前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段と、を備え、前記選択手段は、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、宣伝音声情報を構成する複数種類の部分音声情報のうち、少なくとも1種類の部分音声情報は、宣伝音声情報が新たに生成される度に内容が変わるので、例えば、音声情報再生装置が適宜最新の宣伝音声情報を再生することにより、商品の宣伝が来店者に飽きられることを抑止することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の音声情報生成装置において、前記音声情報再生装置によって前記宣伝音声情報を再生すべき時機が到来する度に、前記選択手段は、前記部分音声情報を複数種類選択し、前記生成手段は、当該選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成し、生成された最新の前記宣伝音声情報を前記音声情報再生装置に再生させることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、音声情報再生装置が宣伝音声情報を再生する度に、宣伝音声情報の内容の少なくとも一部が変わるので、来店者を飽きさせないようにすることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の音声情報生成装置において、少なくとも1種類の前記部分音声情報のうち少なくとも1つの前記部分音声情報は、予め定められた時間帯に対応付けられており、現在時刻を取得する時刻取得手段を更に備え、前記選択手段は、前記取得された現在時刻が前記予め定められた時間帯の範囲内にある場合には、当該時間帯に対応する前記部分音声情報を選択することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、時間帯に応じて適切な部分音声情報が宣伝音声情報の一部として再生されることで、集客力や購買意欲を高めることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の音声情報生成装置において、前記選択手段は、商品名及び商品のキャッチフレーズのうち少なくとも商品名の音声を含む前記部分音声情報である商品名・キャッチフレーズ音声情報と、商品の説明の前記部分音声情報である説明音声情報と、商品の価格を示す前記部分音声情報である価格音声情報と、を少なくとも1つずつ選択し、前記現在時刻に基づいて、前記商品名・キャッチフレーズ音声情報、前記説明音声情報及び前記価格音声情報の接続順を決定する第1接続順決定手段を更に備え、前記生成手段は、前記選択手段によって選択された前記商品名・キャッチフレーズ音声情報、前記説明音声情報及び前記価格音声情報を、前記第1接続順決定手段により決定された接続順で接続することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、時間帯に応じて適切な順序で商品名・キャッチフレーズ音声情報、説明音声情報及び価格音声情報が再生されることで、集客力や購買意欲を高めることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の音声情報生成装置において、前記選択手段は、商品名及び商品のキャッチフレーズのうち少なくとも商品名の音声を含む前記部分音声情報である商品名・キャッチフレーズ音声情報と、商品の説明の前記部分音声情報である説明音声情報と、商品の価格を示す前記部分音声情報である価格音声情報と、を少なくとも1つずつ選択し、前記音声情報再生装置が設置された場所にいる人の混雑度を取得する混雑度取得手段と、前記混雑度に基づいて、前記商品名・キャッチフレーズ音声情報、前記説明音声情報及び前記価格音声情報の接続順を決定する第2接続順決定手段と、を更に備え、前記生成手段は、前記選択手段によって選択された前記商品名・キャッチフレーズ音声情報、前記説明音声情報及び前記価格音声情報を、前記第2接続順決定手段により決定された接続順で接続することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、混雑度に応じて適切な順序で商品名・キャッチフレーズ音声情報、説明音声情報及び価格音声情報が再生されることで、集客力や購買意欲を高めることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の音声情報生成装置において、前記生成手段は、前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報のうち、商品名の前記部分音声情報である商品名音声情報と、キャッチフレーズの前記部分音声情報であるキャッチフレーズ音声情報と、を、宣伝対象の商品に対応して予め定められた順序で連続して接続することを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、宣伝対象の商品に関するCMや新聞広告等において商品名とキャッチフレーズとを並べて言ったり提示したりする際の並び順が一般的に認知されている場合には、これと同じ順序で商品名音声情報とキャッチフレーズ音声情報とを再生することで、宣伝効果を更に高めることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の音声情報生成装置において、前記選択手段は、前記宣伝音声情報の生成に用いるべき前記部分音声情報が種類毎に記述されたリスト情報に基づいて、種類毎に前記部分音声情報を選択し、前記リスト情報には、少なくとも1種類について前記部分音声情報の選択順が記述されており、前記選択手段は、前記リスト情報に選択順が記述されている種類については、当該選択順で前記部分音声情報を選択することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、リスト情報を編集することで、宣伝音声情報の生成に用いられる部分音声情報や選択順を、編集者の望むように決めることができる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか1項に記載の音声情報生成装置と、生成された前記宣伝音声情報を再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、宣伝音声情報を構成する複数種類の部分音声情報のうち、少なくとも1種類の部分音声情報は、宣伝音声情報が新たに生成される度に内容が変わるので、適宜最新の宣伝音声情報を再生することにより、商品の宣伝が来店者に飽きられることを抑止することができる。
【0024】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の音声情報再生装置において、本音声情報再生装置が設置された場所に人が存在するか否かを検知する検知手段を更に備え、前記再生手段は、人が存在することが検知された場合にのみ前記宣伝音声情報を再生することを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、音声情報再生装置が設置された場所に人が存在しない間は、宣伝音声情報は再生されないので、聞く人が存在しないにもかかわらず宣伝音声情報が再生されることによって電力が無駄に消費されることを防止することができる。
【0026】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の音声情報再生装置において、前記検知手段により人が存在しないことが連続して検知された累積時間を計る第1計時手段と、前記再生手段により最後に前記宣伝音声情報が再生されたときからの経過時間を計る第2計時手段と、を更に備え、前記再生手段は、人が存在しないことが検知された場合において、前記累積時間が予め定められた第1の時間を超えた場合にはランダムなタイミングで前記宣伝音声情報を再生し、前記経過時間が予め定められた第2の時間を超えた場合にはその時点で前記宣伝音声情報を再生することを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、音声情報再生装置が設置された場所に人が存在しない場合であっても、しばらく経つと宣伝音声情報が再生されるので、当該再生により人の注意を引き、宣伝対象の商品に人を集めることができる。
【0028】
請求項11に記載の発明は、請求項8乃至10の何れか1項に記載の音声情報再生装置において、前記取得手段は、宣伝すべき商品に対応する複数の前記部分音声情報を、当該複数の部分音声情報を保持するサーバ装置から通信手段を介して受信することを特徴とする。
【0029】
請求項12に記載の発明は、請求項8乃至11の何れか1項に記載の音声情報再生装置において、前記選択手段は、前記宣伝音声情報の生成に用いるべき前記部分音声情報が種類毎に記述されたリスト情報に基づいて、種類毎に前記部分音声情報を選択し、前記取得手段は、本音声情報再生装置に割り当てられた識別情報を前記サーバ装置に送信することにより、当該識別情報に対応して予め定められた商品の前記リスト情報を当該サーバ装置から受信し、当該リスト情報に記述された前記部分音声情報を前記サーバ装置から取得することを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、サーバ装置側で、宣伝対象とする商品を決めることができる。
【0031】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか1項に記載の音声情報生成装置と、生成された前記宣伝音声情報を、通信手段を介して前記音声情報再生装置に送信する送信手段と、を備え、前記取得手段は、前記部分音声情報を記憶する記憶手段から当該部分音声情報を複数取得することを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、宣伝音声情報を構成する複数種類の部分音声情報のうち、少なくとも1種類の部分音声情報は、宣伝音声情報が新たに生成される度に内容が変わるので、例えば、音声情報再生装置が適宜最新の宣伝音声情報を再生することにより、商品の宣伝が来店者に飽きられることを抑止することができる。
【0033】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のサーバ装置において、前記音声情報再生装置から当該音声情報再生装置に割り当てられた識別情報を受信する識別情報受信手段を更に備え、前記記憶手段は、前記音声情報再生装置に対する商品の割り当てを示す割り当て情報を記憶し、前記選択手段は、前記受信された識別情報が示す前記音声情報再生装置に割り当てられた商品に対応する複数の前記部分音声情報から今回の前記宣伝音声情報の生成に用いられる前記部分音声情報を選択することを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、サーバ装置側で、宣伝対象とする商品を音声情報再生装置毎に決めることができる。
【0035】
請求項15に記載の発明は、商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置と、当該音声情報再生装置が通信手段を介して接続可能なサーバ装置と、を備える音声情報再生システムであって、前記サーバ装置は、前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている複数の前記部分音声情報を前記音声情報再生装置に送信する部分音声情報送信手段と、を備え、前記音声情報再生装置は、前記サーバ装置から送信された前記複数の部分音声情報を受信する部分音声情報受信手段と、前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段と、前記生成された前記宣伝音声情報を再生する再生手段と、を備え、前記選択手段は、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択することを特徴とする。
【0036】
請求項16に記載の発明は、商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置と、当該音声情報再生装置が通信手段を介して接続可能なサーバ装置と、を備える音声情報再生システムであって、前記サーバ装置は、前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数記憶する記憶手段と、前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段と、前記生成された宣伝音声情報を前記音声情報再生装置に送信する送信手段と、を備え、前記音声情報再生装置は、前記サーバ装置から送信された前記宣伝音声情報を受信する宣伝音声情報受信手段と、前記受信された前記宣伝音声情報を再生する再生手段と、を備え、前記選択手段は、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択することを特徴とする。
【0037】
請求項17に記載の発明は、商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置によって再生される当該宣伝音声情報を生成する音声情報生成方法であって、前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数取得する取得工程と、前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択工程と、前記選択工程において選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段と、を含み、前記選択工程において、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択することを特徴とする。
【0038】
請求項18に記載の発明は、商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置によって再生される当該宣伝音声情報を生成する音声情報生成装置に含まれるコンピュータを、前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数取得する取得手段、前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択手段、前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段、として機能させ、前記選択手段としての前記コンピュータを、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択するように機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、宣伝音声情報を構成する複数種類の部分音声情報のうち、少なくとも1種類の部分音声情報は、宣伝音声情報が新たに生成される度に内容が変わるので、例えば、音声情報再生装置が適宜最新の宣伝音声情報を再生することにより、商品の宣伝が来店者に飽きられることを抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】第1実施形態に係る商品広告音声配信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】一実施形態に係るコンテンツ再生プログラムにおいて、再生コンテンツの生成に用いられるコンテンツを選択し、その接続順を決定する機能の関数(function)の構成の概念図である。
【図3】一実施形態に係る記憶部21に構成されたデータベースに登録される内容の一例を示す図である。
【図4】一実施形態に係る商品マスタに登録される内容の一例を示す図である。
【図5】一実施形態に係る文節マスタに登録される内容の一例を示す図である。
【図6】(a)は、一実施形態に係るフレーズマスタに登録される内容の一例を示す図であり、(b)は、購入効果文リストに設定される内容の一例を示す図である。
【図7】一実施形態に係る再生条件マスタに登録される内容の一例を示す図である。
【図8】一実施形態に係る評価関数実行順マスタに登録される内容の一例を示す図である。
【図9】第1実施形態に係る商品広告音声配信システムSの処理例を示すフローチャートである。
【図10】第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数0における処理例を示すフローチャートである。
【図11】第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数0.5における処理例を示すフローチャートである。
【図12】第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数1における処理例を示すフローチャートである。
【図13】第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数2における処理例を示すフローチャートである。
【図14】第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数3における処理例を示すフローチャートである。
【図15】第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数4における処理例を示すフローチャートである。
【図16】第2実施形態に係る商品広告音声配信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【図17】第2実施形態に係る商品広告音声配信システムSの処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、商品広告音声配信システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0042】
[1.第1実施形態]
[1.1 商品広告音声配信システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る商品広告音声配信システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。
【0043】
図1は、第1実施形態に係る商品広告音声配信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0044】
図1に示すように、商品広告音声配信システムSは、音声情報再生装置の一例としての複数の音声再生端末1と、サーバ装置の一例としてのサーバ2と、を含んで構成されている。
【0045】
音声再生端末1とサーバ2とは、通信手段の一例としてのネットワークNを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNは、例えば、インターネットであっても良いし、専用回線であっても良い。
【0046】
こうした構成の商品広告音声配信システムSは、メッセージ音声を所定の店舗内等で流すことにより、店舗で販売される商品を宣伝広告するシステムである。各音声再生端末1は、例えば、それぞれ別々の店舗に設置されていたり、同一店舗内において宣伝対象とする商品の近くにそれぞれ設置されている。また、サーバ2は、例えば、本部に設置されている。
【0047】
音声再生端末1は、メッセージ音声として、宣伝音声情報の一例としての音声データ(以下、「再生コンテンツ」という)を一定時間間隔で生成し、生成した再生コンテンツを再生するようになっている。一方、サーバ2は、再生コンテンツのパーツに相当する部分音声情報の一例としての音声データ(以下、単に「コンテンツ」という)を保存しており、音声再生端末1からのリクエストに応じたコンテンツを当該音声再生端末1に配信するようになっている。
【0048】
コンテンツは、その音声によって表される内容によって複数種類に分類されている。この種類としては、商品名、キャッチフレーズ、購入効果文、価格情報及び最終メッセージがある。商品名のコンテンツ(商品名音声情報の一例)は、商品名を音声化したデータであり、1商品に対して基本的に1つのみ存在する。キャッチフレーズのコンテンツ(キャッチフレーズ音声情報の一例)は、各商品固有の短い宣伝文句を音声化したデータであり、1商品に対して1または複数存在する。また、購入効果文のコンテンツ(説明音声情報の一例)は、商品の内容、仕様、利点、おいしさ、製造者(生産者)、製造地(生産地)等の、商品に関する説明を音声化したデータである。この商品に関する説明によって、来店者の商品購買意欲を起こさせることが期待される。また、価格情報のコンテンツ(価格音声情報の一例)は、商品の価格そのもの(例えば、「○○円」)や価格を示す情報(例えば、「安いよ」、「激安」、「いつもの半額」)等を音声化したデータである。商品の価格は、時間帯等によって変わる場合があるため、そのときに応じたコンテンツが選択される。また、最終メッセージのコンテンツは、宣伝をしめくくるためのメッセージを音声化したデータである。なお、購入効果文、価格情報及び最終メッセージの各コンテンツは、必要に応じて複数用意される。
【0049】
再生コンテンツは、上記商品名、キャッチフレーズ、購入効果文、価格情報及び最終メッセージの各コンテンツから基本的に一つずつ選択された5つのコンテンツを接続合成することによって生成される。このとき、購入効果文及び最終メッセージのコンテンツは、原則として再生コンテンツの生成の度(再生の度)に、前回選択されたものとは異なるコンテンツが選択される。また、コンテンツの接続順、つまり、コンテンツの再生順は、時間帯や人の混雑度によって変化する。
【0050】
なお、以下の説明においては、商品名、キャッチフレーズ、購入効果文、価格情報及び最終メッセージの各コンテンツについて、「のコンテンツ」という記載を省略する場合がある。
【0051】
[1.2 音声再生端末の構成及び機能]
次に、音声再生端末1の構成及び機能について、図1及び図2を参照して説明する。
【0052】
図1に示すように、音声再生端末1は、入力部11と、出力部12と、記憶部13と、通信部14と、取得手段、選択手段、第1接続順決定手段、第2接続順決定手段及び部分音声情報受信手段の一例としての制御部15と、を含んで構成されている。
【0053】
入力部11は、混雑度取得手段及び検知手段の一例としての人感知センサ111と、時刻取得手段、第1計時手段及び第2計時手段の一例としての計時部112と、スイッチ113と、を含んで構成されている。
【0054】
人感知センサ111は、音声再生端末1が設置された場所(例えば、音声再生端末1の正面における所定範囲)に人(来店者)が存在するか否かを検出するとともに、当該場所における混雑度(どれだけの人数の人が存在するかを示す度合い)を測定するようになっている。当該検出及び測定のための方法としては各種存在する。例えば、光センサや超音波等を用いても良いし、音声再生端末1の正面をカメラで撮影し、撮影画像を解析することによって行ってもよい。なお、具体的な方法は公知であるので、詳細な説明は省略する。
【0055】
また、計時部112は、現在時刻を出力するようになっている。また、スイッチ113は、音声再生端末1の電源ON及びOFFを切り替えるためのスイッチである。
【0056】
次に、出力部12は、再生手段の一例としての音声再生部121と、スピーカ122と、を含んで構成されている。
【0057】
音声再生部121は、再生コンテンツ等の音声データを再生するようになっている。具体的に、音声再生部121は、音声データをデコード、D /A(Digital/Analog)変換、増幅等し、音声信号として、スピーカ122に出力する。また、スピーカ122は、音声信号に対応する音波を出力するようになっている。
【0058】
次に、記憶部13は、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等により構成され、各種データ及びプログラム等を記憶するようになっている。具体的に、記憶部13は、サーバ2から取得されたコンテンツ、リスト情報の一例としての再生リスト(詳細は後述する)及び各種設定値や、生成した再生コンテンツ等を記憶する。また、記憶部13は、所定のオペレーティングシステム、コンテンツ再生プログラム等を記憶する。
【0059】
コンテンツ再生プログラムは、必要なコンテンツ、再生リスト及び設定値をサーバ2から取得し、再生リスト及び設定値等に基づいて複数のコンテンツから再生コンテンツを生成し、再生コンテンツを再生するためのプログラムである。
【0060】
図2は、コンテンツ再生プログラムにおいて、再生コンテンツの生成に用いられるコンテンツを選択し、その接続順を決定する機能の関数(function)の構成の概念図である。
【0061】
図2に示すように、関数としては、評価関数0、0.5、1、2、3及び4が存在する。
【0062】
評価関数0は、再生コンテンツを再生するか否かを決定するための関数である。再生するか否かを決定するための引数(入力パラメータ)としては、音声再生端末1が設置された場所に人が存在しているか否かという情報と、人が存在していないと判断してからの経過時間(人が存在していない時間)及び前回再生コンテンツを再生し終わってからの経過時間等がある。一方、戻り値(出力パラメータ)は、再生するか否かを示す情報である。再生コンテンツを再生すると決定された場合には、評価関数0.5、1、2、3及び4が実行され、再生コンテンツの生成及び再生が実行される。一方、再生コンテンツを再生しないと決定された場合には、評価関数0.5、1、2、3及び4が実行されず、再生コンテンツの生成及び再生も実行されない。原則としては、電力を無駄に消費することを防止するため、音声再生端末1が設置された場所に人が存在する場合、つまり、音声再生端末1の近くで音声を聞く人がいる場合に再生を行うが、当該場所に人が存在しない場合でも、来店者を呼び込むために、再生を行うこともある。
【0063】
評価関数0.5は、評価関数1、2及び3の実行順を決定するための関数である。この関数の実行順によって、商品名及びキャッチフレーズ、購入効果文、価格情報の再生順(コンテンツの接続順)が決定付けられる。なお、最終メッセージは必ず最後に再生される。引数は、音声再生端末1が設置された場所における人の混雑度及び現在時刻等であり、戻り値は、評価関数の実行順である。
【0064】
評価関数1は、商品名とキャッチフレーズとのどちらを先に再生するか、つまり、商品名とキャッチフレーズとの間における再生順を決定するための関数である。引数は、宣伝する商品に対して一意に割り当てられた商品ID等であり、戻り値は、再生順及び選択されたキャッチフレーズのフレーズIDである。なお、フレーズIDとは、各コンテンツ(フレーズ)に対して一意に割り当てられた識別情報である。コマーシャル等によって、商品名とキャッチフレーズとのどちらが先に言われているかが一般的に認知されている場合があるため、これに対応した順番でコンテンツを再生する必要がある。なお、キャッチフレーズが複数存在する場合には、前回の選択時(前回の再生コンテンツ生成・再生時)とは異なるキャッチフレーズが選択される。
【0065】
評価関数2は、複数の購入効果文の中から今回の再生コンテンツの再生に用いられる購入効果文を選択する。引数は、商品ID、購入効果文の未選択フレーズIDリスト等であり、戻り値は、選択された購入効果文のフレーズIDである。未選択フレーズIDリストは、選択(再生)が予定されているコンテンツのうち、選択が一巡するまでに未だ選択されていないコンテンツのフレーズIDの一覧を示す情報である。また、基本的にフレーズIDの順でコンテンツが選択されていくようになっている。
【0066】
評価関数3は、複数の価格情報の中から今回の再生コンテンツの再生に用いられる価格情報を選択する。引数は、商品ID及び現在時刻等であり、戻り値は、選択された価格情報のフレーズIDである。タイムサービス等が行われる時間帯は、当該時間帯に対応した価格情報が選択され、その他の時間帯では通常の販売価格に対応する価格情報が選択される。
【0067】
評価関数4は、複数の最終メッセージの中から今回の再生コンテンツの再生に用いられる最終メッセージを選択する。引数は、商品ID、最終メッセージの未選択フレーズIDリスト等であり、戻り値は、選択された最終メッセージのフレーズIDである。
【0068】
次に、通信部14は、ネットワークNに接続して、サーバ2との通信状態を制御するようになっている。
【0069】
次に、制御部15は、マイクロコンピュータを含むとともに、コンテンツ選択部151と、コンテンツ合成部152と、を含んで構成されている。そして、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)や記憶部13に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより音声再生端末1の各部を統括制御するとともに、コンテンツ再生プログラムを実行することにより、取得手段、選択手段、第1接続順決定手段、第2接続順決定手段及び部分音声情報受信手段等として機能するようになっている。
【0070】
具体的に、コンテンツ選択部151は、関数0.5、1、2、3及び4を実行することにより、再生コンテンツの生成に用いられるコンテンツを選択するようになっている。
【0071】
また、コンテンツ合成部152は、コンテンツ選択部151によって選択されたコンテンツを接続合成することによって、再生コンテンツを再生する。
【0072】
なお、各種プログラム等は、ネットワークNを介してサーバ2から取得されるようにしても良いし、CD(Compact Disc)−ROM等の記録媒体に記録されて図示せぬドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
【0073】
[1.3 サーバの構成及び機能]
次に、サーバ2の構成及び機能について、図1及び図3乃至図8を用いて説明する。
【0074】
図1に示すように、サーバ2は、記憶手段の一例としての記憶部21と、通信部22と、部分音声情報送信手段の一例としての制御部23と、を含んで構成されている。
【0075】
記憶部21は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成され、各種データ及びプログラム等を記憶するようになっている。具体的に、記憶部23にはデータベースが構築されている。
【0076】
図3は、記憶部21に構成されたデータベースに登録される内容の一例を示す図である。図3に示すように、データベースには、商品マスタ、文節マスタ、フレーズマスタ、再生条件マスタ、評価関数実行順マスタ等が構築されている。
【0077】
図4は、商品マスタに登録される内容の一例を示す図である。商品マスタは、商品名とキャッチフレーズの再生順を示す情報であり、図4に示すように、当該商品マスタには、商品に対して一意に割り当てられた商品ID、商品名及び再生順が商品毎に対応付けて、設定されている。ここで、再生順は、商品名とキャッチフレーズとのうちどちらを先に再生するか否かを示す情報である。例えば、図4に示す例では、商品1(商品ID=1)については、商品名が先に再生され、商品2(商品ID=2)及び商品3(商品ID=3)については、キャッチフレーズが先に再生されるように規定されている。なお、商品名のコンテンツは、フレーズIDの代わりに、商品IDに一意に対応付けられている。
【0078】
図5は、文節マスタに登録される内容の一例を示す図である。文節マスタは、文節の種類に識別情報を対応付けるための情報であり、図5に示すように、当該文節マスタには、文節の種類に対して一意に割り当てられた文節ID及び文節名(文節の種類の名前)が、文節の種類毎に対応付けて設定される。図5に示す例では、文節ID=1には、キャッチフレーズが対応付けられ、文節ID=2には、購入効果文が対応付けられ、文節ID=3には、価格情報が対応付けられ、文節ID=4には、最終メッセージが対応付けられている。
【0079】
図6(a)は、フレーズマスタに登録される内容の一例を示す図である。フレーズマスタは、各フレーズ(コンテンツ)に識別情報を対応付けるための情報であり、文節の種類に識別情報を対応付けるための情報であり、図6(a)に示すように、当該フレーズマスタには、フレーズが用いられる商品の商品ID、フレーズの種類を示す文節ID、フレーズID、フレーズ名が、フレーズ毎に対応付けて設定される。
【0080】
図6(a)に示す例において、商品1に関して説明すると、キャッチフレーズとして、キャッチフレーズ_1A(1)及びキャッチフレーズ_1B(2)が設定され、購入効果文として、購入効果_1A(3)、購入効果_1B(4)及び購入効果_1C(5)が設定され、価格情報として、価格_1A(6)、価格_1B(7)及び価格_1C(8)が設定され、最終メッセージとして、最終メッセージ_1A(9)及び最終メッセージ_1B(10)が設定されている。なお、カッコ内の数字は、付与されているフレーズIDである。同様に商品2に関して説明すると、キャッチフレーズとして、キャッチフレーズ_2A(11)、キャッチフレーズ_2B(12)、キャッチフレーズ_2C(13)が設定され、購入効果文として、購入効果_2A(14)及び購入効果_1B(15)が設定され、価格情報として、価格_1A(16)及び価格_2B(17)が設定され、最終メッセージとして、最終メッセージ_2A(18)、最終メッセージ_2B(19)及び最終メッセージ_2B(20)が設定されている。更に、商品3に関して説明すると、キャッチフレーズとして、キャッチフレーズ_3A(21)が設定され、購入効果文として、購入効果_3A(22)及び購入効果_3B(23)が設定され、価格情報として、価格_3A(24)及び価格_3B(25)が設定され、最終メッセージとして、最終メッセージ_3A(26)及び最終メッセージ_3B(27)が設定されている。
【0081】
図7は、再生条件マスタに登録される内容の一例を示す図である。再生条件マスタは、特定の時間帯において、特定のフレーズを再生するための情報、つまり、特定のフレーズの再生条件を示す情報である。図7に示すように、当該再生条件マスタには、再生条件を付与するフレーズのフレーズID、再生条件(再生する時間帯の条件)に対して一意に割り当てられた再生条件ID及び再生条件が、再生条件を必要とするフレーズ毎に設定される。
【0082】
図7に示す例では、キャッチフレーズ_1Bは、時刻がt_1Aになるまで再生され(1)、価格_1Bは、時刻がt_1B以降に再生され(2)、価格_1Cは、時刻がt_1C以降に再生される(3)ように規定されている。なお、カッコ内の数字は、付与されている再生条件IDである。ここで、例えば、価格_1Bは、商品1の夕方以降の価格を示すフレーズであり、価格_1Cは、商品1の閉店前特売価格を示すフレーズである。そして、商品1について、残る価格_1Aは、商品1の通常価格である。なお、再生条件(時間帯)を満たしたフレーズがある文節については、その再生条件を満たしている間は、そのフレーズが必ず再生される。また、図7に示す例では、キャッチフレーズ_2Bは、時刻がt_2A以降に再生され(4)、キャッチフレーズ_2Cは、時刻がt_2Bになるまで再生され(5)、価格_2Bは、時刻がt_2Cからt_2Dになるまでの間に再生される(6、7)ように規定されている。ここで、価格_2Bは、例えば、商品2のタイムサービスにおける価格である。そして、価格_2Aは、商品2の通常価格である。更に、図7に示す例では、価格_3Bは、時刻がt_3Aになるまで再生される(8)ように規定されている。ここで、価格_3Bは、例えば、商品3の早朝特価である。そして、価格_3Aは、商品3の通常価格である。
【0083】
図8は、評価関数実行順マスタに登録される内容の一例を示す図である。評価関数実行順マスタは、人の混雑度と時間帯とに基づいて、評価関数1、2及び3の実行順、つまり、商品名及びキャッチフレーズ、購入効果文及び最終メッセージの再生順を決定するための情報である。図8に示すように、当該評価関数実行順マスタには、商品ID、実行順に対して一意に割り当てられた実行順ID、実行順を選択するための実行順選択条件及び実行順が、実行順毎に設定される。ここで、実行順選択条件には、混雑度の条件示す混雑度条件と、時間帯の条件に相当する再生条件IDとが設定される。混雑度条件と再生条件IDとの何れも設定されていない実行順は、通常の実行順となる。
【0084】
図8に示す例では、商品1に対しては4パターン、商品2に対しては2パターン(行数としては3行)の実行順が規定されている(商品3に対しては4パターン以上)。商品1については、先ず、通常の実行順として、「1→2→3」が設定されている。これは、評価関数1、評価関数2、評価関数3の順に、評価関数が実行されることを示している。更に、商品1については、夕方以降における(再生条件ID=2)実行順として、「3→2→1」が、混雑度が混雑度_1Aより大きいときの実行順として、「2→1→3」が、閉店前における(再生条件ID=3)実行順として、「3→2→1」が設定されている。なお、混雑度と時間帯の両方の条件を満たす場合には、時間帯の方が優先される。また、商品2については、通常の実行順として「2→1→3」が、タイムサービスにおける(再生条件ID=6、7)実行順として、「3→2→1」が設定されている。また、商品3については、混雑度が混雑度_3Aより小さいときの実行順として、「2→1→3」が、早朝における(再生条件ID=8)実行順として、「2→3→1」が、混雑度が混雑度_1Bより大きいときの実行順として、「3→1→2」が設定されている。
【0085】
データベースには、また、音声再生端末1それぞれに対して一意に割り当てられた端末ID(識別情報の一例)と、商品IDとが、割り当て情報の一例として対応付けられて登録されている。これによって、音声再生端末1と、音声再生によって宣伝すべき商品とが対応付けられている。この対応付けは、時間帯、曜日、日付等によって変わるように設定することも可能である。
【0086】
記憶部21は、また、所定のオペレーティングシステム、サーバプログラム等を記憶する。
【0087】
次に、通信部22は、ネットワークNに接続して、音声再生端末1との通信状態を制御するようになっている。
【0088】
次に、制御部23は、マイクロコンピュータを含んで構成されている。そして、制御部23は、CPUが、ROMや記憶部21に記憶された各種プログラムを読み出し実行することによりサーバ2の各部を統括制御するとともに、サーバプログラムを実行することにより、部分音声情報送信手段等として機能するようになっている。
【0089】
例えば、制御部23は、音声再生端末1から当該音声再生端末1の端末IDを受信すると、当該端末IDに対応した商品IDを取得するとともに、当該商品IDに対応する再生リストを及び設定値を取得し、これらの情報を音声再生端末1に送信するようになっている。
【0090】
再生リストは、商品IDが示す商品について再生対象とされるコンテンツ(フレーズ)のフレーズID及びフレーズ名を対応付けて示すリスト情報であり、当該再生リストには、キャッチフレーズリスト、購入効果文リスト、価格情報リスト、最終メッセージリストが含まれる。各リストは、データベースのフレーズマスタに登録された情報に基づいて作成される。具体的には、フレーズマスタにおいて、リスト毎に商品IDと文節IDとによって確定する範囲から、フレーズID及びフレーズ名が取得され、これらの情報によって各リストが作成される。
【0091】
例えば、フレーズマスタに、図6(a)に示す内容が登録されており、商品IDが1であり、文節IDが2(つまり、図5における購入効果)の条件に合致するレコードを列挙すると、フレーズIDが3、4並びに5のレコードが列挙される。これを「購入効果文リスト」とする。この例における購入効果文リストの設定内容を図6(b)に示す。
【0092】
設定値には、例えば、宣伝対象の商品の商品ID、再生順情報、再生条件情報、評価関数実行順情報、待機時間、累積時間設定値、経過時間設定値等が含まれる。再生順情報は、商品名とキャッチフレーズの再生順を示す情報であり、当該再生順情報には、商品マスタから商品IDに対応する再生順が設定される。また、再生条件情報は、特定のフレーズの再生条件を示す情報であり、当該再生条件情報には、再生条件マスタから商品IDに対応する(フレーズマスタにおいて商品IDに対応するフレーズのフレーズIDが設定されている)レコードの情報が設定される。また、評価関数実行順情報は、評価関数1、2及び3の実行及び当該実行順を決定するための条件を示す情報であり、当該評価関数実行順情報には、評価関数実行順マスタから商品IDに対応するレコードの情報が設定される。また、待機時間は、再生コンテンツの再生を終えてから、次の再生コンテンツの再生までに待機する時間である。また、累積時間設定値及び経過時間設定値は、評価関数0において使用される情報である。
【0093】
制御部23は、また、音声再生端末1から不足コンテンツ有無メッセージを受信すると、当該音声再生端末において不足しているコンテンツがある場合には、当該コンテンツを音声再生端末1に配信するようになっている。
【0094】
なお、各種プログラム等は、ネットワークNを介して別のサーバ装置から取得されるようにしても良いし、CD−ROM等の記録媒体に記録されて図示せぬドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
【0095】
[1.4 商品広告音声配信システムの動作]
次に、商品広告音声配信システムSの動作について、図9乃至図15を用いて説明する。
【0096】
[1.4.1 全体動作]
図9は、第1実施形態に係る商品広告音声配信システムSの処理例を示すフローチャートである。図9に示す音声再生端末1側の処理は、例えば、音声再生端末1の電源がONとされた場合に開始される。そして、音声再生端末1においては、コンテンツ取得処理(ステップS1〜S9)と、コンテンツ生成・再生処理(ステップS21〜S31)とが、同時並行で実行される。
【0097】
先ず、コンテンツ取得処理において、音声再生端末1の制御部15は、サーバ2に自音声再生端末の端末IDを送信する(ステップS1)。図9に示すサーバ2側の処理は、音声再生端末1から端末IDを受信した場合に開始され、サーバ2の制御部23は、受信した端末IDに対応する商品IDを取得する(ステップS41)。
【0098】
次いで、制御部23は、取得した商品IDに対応する再生リスト及び設定値を記憶部21のデータベースから取得し、当該再生リスト及び設定値を音声再生端末1に送信する(ステップS42)。なお、再生リスト及び設定値の取得方法については、前記1.3項において説明している。
【0099】
最新の再生リスト及び設定値を受信した音声再生端末1の制御部15は(ステップS2)、既に保持している旧い再生リストと新たに受信した再生リストとの差分を比較し(ステップS3)、当該比較結果に基づいて、不足コンテンツ有無メッセージをサーバ2に送信する(ステップS4)。具体的に、制御部15は、新旧のキャッチフレーズリスト、購入効果文リスト、価格情報リスト及び最終メッセージリストをそれぞれ比較し、新しい再生リストに記述されているコンテンツ(コンテンツのフレーズID)が全て旧い再生リストに記述されている場合には、不足コンテンツ無しを示す不足コンテンツ有無メッセージを送信する。一方、制御部15は、新しい再生リストに記述されているが、旧い再生リストに記述されてはいないコンテンツが存在する場合には、当該コンテンツのフレーズIDを示すとともに、不足コンテンツ有りを示す不足コンテンツ有無メッセージを送信する。
【0100】
不足コンテンツ有無メッセージを受信したサーバ2の制御部23は(ステップS43)、当該メッセージに基づいて、不足コンテンツが有るか否かを判定する(ステップS44)。このとき、制御部23は、不足コンテンツが無い場合には(ステップS44:NO)、本処理を終了させる。
【0101】
一方、制御部23は、不足コンテンツが有る場合には(ステップS44:YES)、不足コンテンツ有無メッセージが示すフレーズIDに対応するコンテンツ(音声再生端末1側で不足しているコンテンツ)を、記憶部21から取得し、当該コンテンツを音声再生端末1に送信して(ステップS45)、本処理を終了させる。
【0102】
その一方で、音声再生端末1の制御部15は、不足コンテンツが有るか否かを判定し(ステップS5)、不足コンテンツが無い場合には(ステップS5:NO)、ステップS7に移行し、不足コンテンツが有る場合には(ステップS5:YES)、サーバ2から送信されてきたコンテンツを受信し(ステップS6)、当該コンテンツを記憶部21に記憶させた後、ステップS7に移行する。
【0103】
ステップS7において、制御部15は、記憶部13に記憶されている旧い再生リスト及び設定値を新しい再生リスト及び設定値に更新し、スイッチ113から電源OFF操作が検出されたか否かを判定する(ステップS8)。このとき、制御部15は、電源OFF操作が検出されなかった場合には(ステップS8:NO)、一定時間待機した後(ステップS9)、再びステップS1からの処理を実行する。このように、一定時間間隔でコンテンツ取得処理が繰り返されるのは、例えば、宣伝対象とする商品が変わったり、商品は同じであっても、再生するコンテンツを差し替える場合があるからである。
【0104】
一方、制御部15は、電源OFF操作が検出された場合には(ステップS8:YES)、コンテンツ取得処理を終了させる。
【0105】
他方、コンテンツ取得処理において、音声再生端末1の制御部15は、人感知センサ111から混雑度を取得するとともに、計時部112から現在時刻を取得する(ステップS21)。
【0106】
次いで、制御部15は、現時点で最新の再生リスト及び設定値を記憶部13から取得して(ステップS22)、コンテンツ選択部151は、後述する評価関数0を実行する(ステップS23)。
【0107】
次いで、制御部15は、評価関数0の実行結果に基づいて、再生コンテンツを再生するか否かを判定する(ステップS24)。このとき、制御部15は、再生コンテンツを再生しない場合には(ステップS24:NO)、一定時間待機した後(ステップS31)、再びステップS21からの処理を実行する。
【0108】
一方、再生コンテンツを再生する場合には(ステップS24:YES)、コンテンツ選択部151は、後述する評価関数0.5を実行し(ステップS25)、当該評価関数0.5で決定された順番で、後述する評価関数1、2及び3を順次実行する(ステップS26)。
【0109】
次いで、コンテンツ合成部152は、後述する評価関数4を実行し(ステップS27)、評価関数1、2、3及び4でそれぞれ選択されたコンテンツと商品IDに対応する商品名のコンテンツとを、評価関数0.5で決定された順番(商品名とキャッチフレーズについては評価関数1で決定された再生順)で接続合成して再生コンテンツを生成する(ステップS28)。
【0110】
次いで、制御部15は、生成した再生コンテンツを出力部12に出力して、当該再生コンテンツを音声再生部121により再生させる(ステップS29)。
【0111】
次いで、制御部15は、スイッチ113から電源OFF操作が検出されたか否かを判定する(ステップS30)。このとき、制御部15は、電源OFF操作が検出されなかった場合には(ステップS30:NO)、一定時間待機した後(ステップS31)、再びステップS21からの処理を実行する。
【0112】
一方、制御部15は、電源OFF操作が検出された場合には(ステップS30:YES)、コンテンツ取得処理を終了させる。
【0113】
[1.4.2 評価関数0]
次に、評価関数0における動作について説明する。図10は、第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数0における処理例を示すフローチャートである。
【0114】
図10に示すように、先ずコンテンツ選択部151は、人感知センサ111の検出結果に基づいて、音声再生端末1が設置された場所に人(来店者)が存在するか否かを判定する(ステップS51)。このとき、コンテンツ選択部151は、人が存在する場合(例えば、混雑度の値が0より大きい場合)には(ステップS51:YES)、再生コンテンツを再生すると決定し(ステップS52)、不在経過時間t0(累積時間の一例)に0を設定するとともに(ステップS53)、前回再生終了時からの経過時間tt0(経過時間の一例)に0を設定する(ステップS54)。このt0及びtt0は、計時部112によって、1秒経過する毎に1カウントアップするタイマー変数である。コンテンツ選択部151は、この処理を終えると、評価関数0を終了させる。
【0115】
一方、コンテンツ選択部151は、人が存在しない場合(例えば、混雑度の値が0である場合)には(ステップS51:NO)、t0が、設定値に含まれる累積時間設定値T0より大きいか否かを判定する(ステップS55)。このとき、コンテンツ選択部151は、t0が累積時間設定値T0より大きい場合は(ステップS55:YES)、再生コンテンツを再生するか否かを、設定値の中に含まれる予め定められた確率に基づいて、ランダムに決定して(ステップS56)、評価関数0を終了させる。なお、このとき、コンテンツ選択部151は、再生コンテンツを再生すると決定した場合には、tt0に0を設定する。
【0116】
一方、コンテンツ選択部151は、t0が累積時間設定値T0未満である場合には(ステップS55:NO)、tt0が、設定値に含まれる経過時間設定値TT0より大きいか否かを判定する(ステップS57)。このとき、コンテンツ選択部151は、tt0が経過時間設定値TT0未満である場合には(ステップS57:NO)、再生コンテンツを再生しないと決定して(ステップS58)、評価関数0を終了させる。
【0117】
一方、コンテンツ選択部151は、tt0が経過時間設定値TT0より大きい場合には(ステップS57:YES)、再生コンテンツを再生すると決定し(ステップS59)、tt0に0を設定して(ステップS60)、評価関数0を終了させる。
【0118】
[1.4.3 評価関数0.5]
次に、評価関数0.5における動作について説明する。図11は、第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数0.5における処理例を示すフローチャートである。
【0119】
図11に示すように、先ずコンテンツ選択部151は、設定値に含まれる評価関数実行順情報において、各実行順IDに対応する実行順選択条件に設定されている各再生条件IDを取得する(ステップS71)。次いで、コンテンツ選択部151は、取得した再生条件IDにそれぞれ対応する再生条件(時間帯の条件)を、設定値に含まれる再生条件情報から取得し、ステップS21で取得された現在時刻と各再生条件の時間帯とを比較する(ステップS72)。
【0120】
次いで、コンテンツ選択部151は、上記比較の結果、現在時刻が何れかの再生条件を満たすか否かを判定する(ステップS73)。このとき、コンテンツ選択部151は、現在時刻が何れかの再生条件を満たす場合には(ステップS73:YES)、その満たした再生条件に対応する評価関数実行順を選択する(ステップS74)。つまり、コンテンツ選択部151は、現在時刻が満たした再生条件の再生条件IDに対応する評価関数実行順を、評価関数実行順情報から取得する。そして、コンテンツ選択部151は、選択した評価関数実行順を戻り値としてコンテンツ合成部152に転送して(ステップS79)、評価関数0.5の処理を終了させる。
【0121】
一方、コンテンツ選択部151は、現在時刻がどの再生条件も満たさない場合には(ステップS73:NO)、ステップS21で取得された混雑度と、評価関数実行順情報において各実行順IDに対応する実行順選択条件に設定されている各混雑度条件と、を比較する(ステップS75)。
【0122】
次いで、コンテンツ選択部151は、上記比較の結果、混雑度が何れかの混雑度条件を満たすか否かを判定する(ステップS76)。このとき、コンテンツ選択部151は、混雑度が何れかの混雑度条件を満たす場合には(ステップS76:YES)、その満たした混雑度条件に対応する評価関数実行順を選択し(ステップS77)、選択した評価関数実行順を戻り値としてコンテンツ合成部152に転送して(ステップS79)、評価関数0.5の処理を終了させる。
【0123】
一方、コンテンツ選択部151は、混雑度がどの混雑度条件も満たさない場合には(ステップS76:NO)、通常の評価関数実行順、つまり、混雑度条件も再生条件としての再生条件IDも設定されていない評価関数実行順を選択し(ステップS78)、選択した評価関数実行順を戻り値としてコンテンツ合成部152に転送して(ステップS79)、評価関数0.5の処理を終了させる。
【0124】
[1.4.4 評価関数1]
次に、評価関数1における動作について説明する。図12は、第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数1における処理例を示すフローチャートである。
【0125】
図12に示すように、先ずコンテンツ選択部151は、設定値に含まれる再生順得情報、つまり、宣伝する商品の商品IDに対応した、商品名とキャッチフレーズとの再生順を取得し(ステップS101)。次いで、商品IDに対応したキャッチフレーズリストとキャッチフレーズの未選択フレーズIDリストを取得する(ステップS102)。
【0126】
次いで、コンテンツ選択部151は、現在時刻が再生条件を満たすキャッチフレーズが存在するか否かを判定する(ステップS103)。具体的に、コンテンツ選択部151は、再生条件情報に記述されている再生条件のうち、対応するフレーズIDがキャッチフレーズリストに記述されているものを取得し、取得した再生条件と現在時刻とを比較して、現在時刻が再生条件を満たすフレーズIDが存在する場合には、そのフレーズIDを取得する。このとき、コンテンツ選択部151は、再生条件を満たすキャッチフレーズが存在する場合には(ステップS103:YES)、当該キャッチフレーズのフレーズIDを選択して(ステップS104)、ステップS110に移行する。
【0127】
一方、コンテンツ選択部151は、再生条件を満たすキャッチフレーズが存在しない場合には(ステップS103:NO)、未選択フレーズIDリストを参照し(ステップS105)、フレーズIDは全て選択済みであるか否かを判定する(ステップS106)。具体的に、コンテンツ選択部151は、未選択フレーズIDリストが空であるか否かを判定する。このとき、コンテンツ選択部151は、未選択のフレーズIDが存在する場合には(ステップS106:NO)、ステップS108に移行する。
【0128】
一方、コンテンツ選択部151は、フレーズIDは全て選択済みである場合には、キャッチフレーズリストから未選択フレーズIDリストを作成する(ステップS107)。具体的に、コンテンツ選択部151は、空の未選択フレーズIDリストを削除する。また、コンテンツ選択部151は、キャッチフレーズリストに記述されている全フレーズIDのうち、再生条件情報に再生条件が設定されているフレーズIDを除いた残りのフレーズIDからなる未選択フレーズIDリストを作成する。コンテンツ選択部151は、この処理を終えるとステップS108に移行する。
【0129】
ステップS108において、コンテンツ選択部151は、未選択フレーズIDリストの中から番号の最も若いフレーズIDリストを選択して、選択したフレーズのフレーズIDを未選択フレーズIDリストから削除し(ステップS109)、ステップS110に移行する。
【0130】
コンテンツ選択部151は、ステップS104またはステップS110の処理を終えると、取得した再生順及び選択したフレーズIDを戻り値としてコンテンツ合成部152に転送して(ステップS110)、評価関数1の処理を終了させる。
【0131】
[1.4.5 評価関数2]
次に、評価関数における動作について説明する。図13は、第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数2における処理例を示すフローチャートである。
【0132】
図13に示すように、先ずコンテンツ選択部151は、商品IDに対応した購入効果文リストと購入効果文の未選択フレーズIDリストを取得する(ステップS121)。
【0133】
次いで、コンテンツ選択部151は、現在時刻が再生条件を満たす購入効果文が存在するか否かを判定する(ステップS122)。具体的に、コンテンツ選択部151は、再生条件情報に記述されている再生条件のうち、対応するフレーズIDが購入効果文リストに記述されているものを取得し、取得した再生条件と現在時刻とを比較して、現在時刻が再生条件を満たすフレーズIDが存在する場合には、そのフレーズIDを取得する。このとき、コンテンツ選択部151は、再生条件を満たす購入効果文が存在する場合には(ステップS122:YES)、当該購入効果文のフレーズIDを選択して(ステップS123)、ステップS129に移行する。
【0134】
一方、コンテンツ選択部151は、再生条件を満たす購入効果文が存在しない場合には(ステップS122:NO)、未選択フレーズIDリストを参照し(ステップS124)、フレーズIDは全て選択済みであるか否かを判定する(ステップS125)。具体的に、コンテンツ選択部151は、未選択フレーズIDリストが空であるか否かを判定する。このとき、コンテンツ選択部151は、未選択のフレーズIDが存在する場合には(ステップS125:NO)、ステップS127に移行する。
【0135】
一方、コンテンツ選択部151は、フレーズIDは全て選択済みである場合には、購入効果文リストから未選択フレーズIDリストを作成する(ステップS126)。具体的に、コンテンツ選択部151は、空の未選択フレーズIDリストを削除する。また、コンテンツ選択部151は、購入効果文リストに記述されている全フレーズIDのうち、再生条件情報に再生条件が設定されているフレーズIDを除いた残りのフレーズIDからなる未選択フレーズIDリストを作成する。コンテンツ選択部151は、この処理を終えるとステップS127に移行する。
【0136】
ステップS127において、コンテンツ選択部151は、未選択フレーズIDリストの中から番号の最も若いフレーズIDリストを選択して、選択したフレーズのフレーズIDを未選択フレーズIDリストから削除し(ステップS128)、ステップS129に移行する。
【0137】
コンテンツ選択部151は、ステップS123またはステップS128の処理を終えると、取得した再生順及び選択したフレーズIDを戻り値としてコンテンツ合成部152に転送して(ステップS129)、評価関数2の処理を終了させる。
【0138】
[1.4.6 評価関数3]
次に、評価関数における動作について説明する。図14は、第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数3における処理例を示すフローチャートである。
【0139】
図14に示すように、先ずコンテンツ選択部151は、商品IDに対応した価格情報リストと価格情報の未選択フレーズIDリストを取得する(ステップS141)。
【0140】
次いで、コンテンツ選択部151は、現在時刻が再生条件を満たす価格情報が存在するか否かを判定する(ステップS142)。具体的に、コンテンツ選択部151は、再生条件情報に記述されている再生条件のうち、対応するフレーズIDが価格情報リストに記述されているものを取得し、取得した再生条件と現在時刻とを比較して、現在時刻が再生条件を満たすフレーズIDが存在する場合には、そのフレーズIDを取得する。このとき、コンテンツ選択部151は、再生条件を満たす価格情報が存在する場合には(ステップS142:YES)、当該価格情報のフレーズIDを選択して(ステップS143)、ステップS149に移行する。
【0141】
一方、コンテンツ選択部151は、再生条件を満たす価格情報が存在しない場合には(ステップS142:NO)、未選択フレーズIDリストを参照し(ステップS144)、フレーズIDは全て選択済みであるか否かを判定する(ステップS145)。具体的に、コンテンツ選択部151は、未選択フレーズIDリストが空であるか否かを判定する。このとき、コンテンツ選択部151は、未選択のフレーズIDが存在する場合には(ステップS145:NO)、ステップS147に移行する。
【0142】
一方、コンテンツ選択部151は、フレーズIDは全て選択済みである場合には、価格情報リストから未選択フレーズIDリストを作成する(ステップS146)。具体的に、コンテンツ選択部151は、空の未選択フレーズIDリストを削除する。また、コンテンツ選択部151は、価格情報リストに記述されている全フレーズIDのうち、再生条件情報に再生条件が設定されているフレーズIDを除いた残りのフレーズIDからなる未選択フレーズIDリストを作成する。コンテンツ選択部151は、この処理を終えるとステップS147に移行する。
【0143】
ステップS147において、コンテンツ選択部151は、未選択フレーズIDリストの中から番号の最も若いフレーズIDリストを選択して、選択したフレーズのフレーズIDを未選択フレーズIDリストから削除し(ステップS148)、ステップS149に移行する。
【0144】
コンテンツ選択部151は、ステップS143またはステップS148の処理を終えると、取得した再生順及び選択したフレーズIDを戻り値としてコンテンツ合成部152に転送して(ステップS149)、評価関数3の処理を終了させる。
【0145】
[1.4.7 評価関数4]
次に、評価関数における動作について説明する。図15は、第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151の評価関数4における処理例を示すフローチャートである。
【0146】
図15に示すように、先ずコンテンツ選択部151は、商品IDに対応した最終メッセージリストと最終メッセージの未選択フレーズIDリストを取得する(ステップS161)。
【0147】
次いで、コンテンツ選択部151は、現在時刻が再生条件を満たす最終メッセージが存在するか否かを判定する(ステップS162)。具体的に、コンテンツ選択部151は、再生条件情報に記述されている再生条件のうち、対応するフレーズIDが最終メッセージリストに記述されているものを取得し、取得した再生条件と現在時刻とを比較して、現在時刻が再生条件を満たすフレーズIDが存在する場合には、そのフレーズIDを取得する。このとき、コンテンツ選択部151は、再生条件を満たす最終メッセージが存在する場合には(ステップS162:YES)、当該最終メッセージのフレーズIDを選択して(ステップS163)、ステップS169に移行する。
【0148】
一方、コンテンツ選択部151は、再生条件を満たす最終メッセージが存在しない場合には(ステップS162:NO)、未選択フレーズIDリストを参照し(ステップS164)、フレーズIDは全て選択済みであるか否かを判定する(ステップS165)。具体的に、コンテンツ選択部151は、未選択フレーズIDリストが空であるか否かを判定する。このとき、コンテンツ選択部151は、未選択のフレーズIDが存在する場合には(ステップS165:NO)、ステップS167に移行する。
【0149】
一方、コンテンツ選択部151は、フレーズIDは全て選択済みである場合には、最終メッセージリストから未選択フレーズIDリストを作成する(ステップS166)。具体的に、コンテンツ選択部151は、空の未選択フレーズIDリストを削除する。また、コンテンツ選択部151は、最終メッセージリストに記述されている全フレーズIDのうち、再生条件情報に再生条件が設定されているフレーズIDを除いた残りのフレーズIDからなる未選択フレーズIDリストを作成する。コンテンツ選択部151は、この処理を終えるとステップS167に移行する。
【0150】
ステップS167において、コンテンツ選択部151は、未選択フレーズIDリストの中から番号の最も若いフレーズIDリストを選択して、選択したフレーズのフレーズIDを未選択フレーズIDリストから削除し(ステップS168)、ステップS169に移行する。
【0151】
コンテンツ選択部151は、ステップS163またはステップS168の処理を終えると、取得した再生順及び選択したフレーズIDを戻り値としてコンテンツ合成部152に転送して(ステップS169)、評価関数4の処理を終了させる。
【0152】
以上説明したように、本実施形態によれば、音声再生端末1の制御部15が、サーバ2からネットワークNを介してコンテンツを複数受信し、コンテンツ選択部151が、コンテンツの音声が示す内容の種類毎にコンテンツを1つずつ選択し、コンテンツ合成部152が、選択された複数種類のコンテンツを接続して再生コンテンツを生成し、音声生成部121が、生成された再生コンテンツを生成する。ここで、コンテンツ選択部151は、再生リストから生成された未選択フレーズIDリストに基づいて、少なくとも購入効果文及び最終メッセージのコンテンツをそれぞれ複数のコンテンツからフレーズID順に選択するので、前回選択時とは異なる内容のコンテンツが選択される。従って、商品の宣伝が来店者に飽きられることを抑止することができる。また、再生リストを編集することで、再生コンテンツの生成に用いられるコンテンツや選択順を、編集者の望むように決めることができる。
【0153】
また、一定時間(待機時間)が経過する毎に、コンテンツ選択部151が、コンテンツを複数種類選択し、コンテンツ合成部152が、選択された複数種類のコンテンツを接続して再生コンテンツを生成し、音声生成部121が、生成された最新の再生コンテンツを生成するので、再生コンテンツの内容の少なくとも一部が毎回変わり、これによって来店者を飽きさせないようにすることができる。
【0154】
また、コンテンツ選択部151は、再生条件情報に基づいて、計時部112から取得された現在時刻が再生条件を示す時間帯の範囲内にある場合には、再生条件を満たすコンテンツを選択するので、時間帯に応じて適切なコンテンツが再生コンテンツの一部として再生されることで、集客力や購買意欲を高めることができる。
【0155】
また、コンテンツ選択部151は、評価関数実行順情報及び再生条件情報と現在時刻とに基づいて、商品名及びキャッチフレーズのコンテンツと、購入効果文のコンテンツと、価格情報のコンテンツとの接続順を決定するので、時間帯に応じて適切な順序で商品名・キャッチフレーズ、購入効果文及び価格情報のコンテンツが再生されることで、集客力や購買意欲を高めることができる。
【0156】
また、コンテンツ選択部151は、評価関数実行順情報と人感知センサ111から取得された混雑度に基づいて、商品名及びキャッチフレーズのコンテンツと、購入効果文のコンテンツと、価格情報のコンテンツとの接続順を決定するので、混雑度に応じて適切な順序で商品名・キャッチフレーズ、購入効果文及び価格情報のコンテンツが再生されることで、集客力や購買意欲を高めることができる。
【0157】
また、コンテンツ選択部151は、再生順情報に基づいて、商品名のコンテンツとキャッチフレーズのコンテンツとの接続順を決定するので、宣伝対象の商品に関するCMや新聞広告等において商品名とキャッチフレーズとを並べて言ったり提示したりする際の並び順が一般的に認知されている場合には、これと同じ順序で商品名のコンテンツとキャッチフレーズのコンテンツとを再生することで、宣伝効果を更に高めることができる。
【0158】
また、コンテンツ選択部151は、原則として、人感知センサ111が、音声再生端末1が設置された場所に人が存在することが検知された場合に、再生コンテンツを再生すると決定するので、聞く人が周りに存在しないにもかかわらず再生コンテンツが再生されることによって電力が無駄に消費されることを防止することができる。
【0159】
また、コンテンツ選択部151は、人が存在しないことが連続して検知された累積時間である不在経過時間が累積時間設定値を超えた場合には再生コンテンツを再生するか否かを所定の確率でランダムに決定し、前回生成終了からの経過時間が経過時間設定値を超えた場合にはその時点で再生コンテンツを再生すると決定するので、音声再生端末1が設置された場所に人が存在しない場合であっても、しばらく経つと再生コンテンツが再生され、当該再生により人の注意を引き、宣伝対象の商品に人を集めることができる。
【0160】
また、制御部15は、自音声再生端末1の端末IDをサーバ2に送信することにより、当該端末IDに対応する再生リストをサーバ2から受信し、当該再生リストに記述されたコンテンツをサーバ2から受信するので、サーバ2側で、宣伝対象とする商品を音声再生端末1毎に決めることができる。
【0161】
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図16及び図17を用いて説明する。
【0162】
上記説明した第1実施形態においては、コンテンツの選択及び再生コンテンツの生成は、音声再生端末1が行っていたが、以下に説明する第2実施形態においては、サーバ2が行うようになっている。
【0163】
図16は、第2実施形態に係る商品広告音声配信システムSの概要構成の一例を示す図であり、同図において、図1と同様の要素については同様の符号を付してある。
【0164】
本実施形態に係る商品広告音声配信システムSの構成が、第1実施形態に係る商品広告音声配信システムSの構成と相違する点は、第1実施形態においては、音声再生端末1の制御部15がコンテンツ選択部151とコンテンツ合成部152とを有していたが、本実施形態においては、サーバ2の制御部23がコンテンツ選択部231とコンテンツ合成部232とを有している点であり、その他の点は基本的に同一である。
【0165】
サーバ2において、コンテンツ選択部231とコンテンツ合成部232との機能は、第1実施形態に係る音声再生端末1のコンテンツ選択部151とコンテンツ合成部152との機能と基本的に同様である。そして、サーバ2の制御部23は、CPUが、ROMや記憶部21に記憶された各種プログラムを読み出し実行することによりサーバ2の各部を統括制御するとともに、サーバプログラム(評価関数0、0.5、1、2、3及び4を含む)を実行することにより、取得手段、選択手段、第1接続順決定手段、第2接続順決定手段、送信手段及び識別情報受信手段等として機能するようになっている。
【0166】
図17は、第2実施形態に係る商品広告音声配信システムSの処理例を示すフローチャートである。図17に示す音声再生端末1側の処理は、例えば、音声再生端末1の電源がONとされた場合に開始される。
【0167】
先ず、音声再生端末1の制御部15は、人感知センサ111から混雑度を取得するとともに、計時部112から現在時刻を取得すると(ステップS201)、サーバ2に、自音声再生端末の端末IDと取得した混雑度とを送信する(ステップS202)。
【0168】
図17に示すサーバ2側の処理は、音声再生端末1から端末ID及び混雑度を受信した場合に開始され、サーバ2の制御部23は、受信した端末IDに対応する商品IDを取得する(ステップS211)。
【0169】
次いで、制御部23は、取得した商品IDに対応する再生リスト及び設定値を記憶部21のデータベースから取得し(ステップS212)、コンテンツ選択部231は、評価関数0を実行する(ステップS213)。
【0170】
次いで、制御部23は、評価関数0の実行結果に基づいて、再生コンテンツを再生するか否かを判定する(ステップS214)。このとき、制御部23は、再生コンテンツを再生しない場合には(ステップS214:NO)、本処理を終了させる。
【0171】
一方、再生コンテンツを再生する場合には(ステップS214:YES)、コンテンツ選択部231は、評価関数0.5を実行し(ステップS215)、評価関数0.5で決定された順番で、評価関数1、2及び3を順次実行する(ステップS216)。
【0172】
次いで、コンテンツ選択部231は、評価関数4を実行し(ステップS217)、コンテンツ合成部232は、評価関数1、2、3及び4でそれぞれ選択されたコンテンツと商品名のコンテンツとを記憶部21から取得し、これらのコンテンツを、評価関数0.5で決定された順番(商品名とキャッチフレーズについては評価関数1で決定された再生順)で接続合成して再生コンテンツを生成する(ステップS218)。
【0173】
次いで、制御部23は、生成した再生コンテンツ及び設定値を音声再生端末1に送信し(ステップS219)、本処理を終了させる。なお、このときの設定値には、例えば、待機時間等が含まれる。
【0174】
その一方で、音声再生端末1の制御部15は、再生コンテンツ及び設定値を受信したか否かを判定する(ステップS203)。このとき、制御部15は、一定の時間経過しても再生コンテンツ及び設定値を受信しなかった場合には(ステップS203:NO)、一定時間待機した後(ステップS206)、再びステップS201からの処理を実行する。
【0175】
一方、制御部15は、再生コンテンツ及び設定値を受信した場合には(ステップS203:YES)、受信した再生コンテンツを出力部12に出力して、当該再生コンテンツを音声再生部121により再生させる(ステップS204)。
【0176】
次いで、制御部15は、スイッチ113から電源OFF操作が検出されたか否かを判定する(ステップS205)。このとき、制御部15は、電源OFF操作が検出されなかった場合には(ステップS205:NO)、一定時間待機した後(ステップS206)、再びステップS201からの処理を実行する。
【0177】
一方、制御部15は、電源OFF操作が検出された場合には(ステップS205:YES)、本処理を終了させる。
【0178】
なお、評価関数0、0.5、1、2、3及び4における処理内容は、第1実施形態の場合と同様である。
【0179】
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバ2のコンテンツ選択部231が、コンテンツの音声が示す内容の種類毎にコンテンツを1つずつ選択し、コンテンツ合成部232が、選択された複数種類のコンテンツを接続して再生コンテンツを生成し、制御部23が、生成された再生コンテンツを音声再生端末1に送信し、音声再生端末1が当該再生コンテンツを再生する。ここで、コンテンツ選択部231は、再生リストから生成された未選択フレーズIDリストに基づいて、少なくとも購入効果文及び最終メッセージのコンテンツをそれぞれ複数のコンテンツからフレーズID順に選択するので、前回選択時とは異なる内容のコンテンツが選択される。従って、商品の宣伝が来店者に飽きられることを抑止することができる。
【0180】
また、一定時間(待機時間)が経過する毎に、音声再生端末1が自己の端末IDをサーバ2に送信し、サーバ2の制御部23が端末IDを受信する度に、コンテンツ選択部231が、コンテンツを複数種類選択し、コンテンツ合成部232が、選択された複数種類のコンテンツを接続して再生コンテンツを生成し、制御部23が、生成された再生コンテンツを音声再生端末1に送信することによって、最新の再生コンテンツを音声再生端末1に再生させるので、再生コンテンツの内容の少なくとも一部が毎回変わり、これによって来店者を飽きさせないようにすることができる。
【0181】
また、コンテンツ選択部231は、再生条件情報に基づいて、取得された現在時刻が再生条件を示す時間帯の範囲内にある場合には、再生条件を満たすコンテンツを選択するので、時間帯に応じて適切なコンテンツが再生コンテンツの一部として再生されることで、集客力や購買意欲を高めることができる。
【0182】
また、コンテンツ選択部231は、評価関数実行順情報及び再生条件情報と現在時刻とに基づいて、商品名及びキャッチフレーズのコンテンツと、購入効果文のコンテンツと、価格情報のコンテンツとの接続順を決定するので、時間帯に応じて適切な順序で商品名・キャッチフレーズ、購入効果文及び価格情報のコンテンツが再生されることで、集客力や購買意欲を高めることができる。
【0183】
また、コンテンツ選択部231は、評価関数実行順情報と音声再生端末1から送信されてきた混雑度とに基づいて、商品名及びキャッチフレーズのコンテンツと、購入効果文のコンテンツと、価格情報のコンテンツとの接続順を決定するので、混雑度に応じて適切な順序で商品名・キャッチフレーズ、購入効果文及び価格情報のコンテンツが再生されることで、集客力や購買意欲を高めることができる。
【0184】
また、コンテンツ選択部231は、再生順情報に基づいて、商品名のコンテンツとキャッチフレーズのコンテンツとの接続順を決定するので、宣伝対象の商品に関するCMや新聞広告等において商品名とキャッチフレーズとを並べて言ったり提示したりする際の並び順が一般的に認知されている場合には、これと同じ順序で商品名のコンテンツとキャッチフレーズのコンテンツとを再生することで、宣伝効果を更に高めることができる。
【0185】
また、コンテンツ選択部231は、原則として、音声再生端末1が設置された場所に人が存在することが検知された場合(例えば、混雑度の値が0より大きい場合)に、再生コンテンツを再生すると決定するので、聞く人が音声再生端末1の周りに存在しないにもかかわらず再生コンテンツが再生されることによって電力が無駄に消費されることを防止することができる。
【0186】
また、コンテンツ選択部231は、人が存在しないことが連続して検知された累積時間である不在経過時間が累積時間設定値を超えた場合には再生コンテンツを再生するか否かを所定の確率でランダムに決定し、前回生成終了からの経過時間が経過時間設定値を超えた場合にはその時点で再生コンテンツを再生すると決定するので、音声再生端末1が設置された場所に人が存在しない場合であっても、しばらく経つと再生コンテンツが再生され、当該再生により人の注意を引き、宣伝対象の商品に人を集めることができる。
【0187】
また、サーバ2の記憶部21には、端末IDと商品IDとが対応付けられて記憶されており、制御部23は、音声再生端末1から送信されてきた端末IDに対応付けられた商品IDに対応する再生リストに記述されているコンテンツの中から今回の再生コンテンツの生成に用いられるコンテンツを選択するので、サーバ2側で、宣伝対象とする商品を音声再生端末1毎に決めることができる。
【0188】
なお、上記各実施形態においては、キャッチフレーズ、購入効果文、価格情報及び最終メッセージのコンテンツからそれぞれ一つずつコンテンツが選択されるようにしていたが、その一部については、複数選択されるようにしても良い。
【0189】
また、上記各実施形態においては、音声再生端末1が再生コンテンツを再生する度に新たな再生コンテンツを生成していたが、例えば、数回再生する毎に新たな再生コンテンツを生成しても良い。
【符号の説明】
【0190】
1 音声再生端末
2 サーバ
11 入力部
12 出力部
13 記憶部
14 通信部
15 制御部
21 記憶部
22 通信部
23 制御部
111 人感知センサ
112 計時部
113 スイッチ
121 音声再生部
122 スピーカ
151、231 コンテンツ選択部
152、232 コンテンツ合成部
N ネットワーク
S 商品広告音声配信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置によって再生される当該宣伝音声情報を生成する音声情報生成装置であって、
前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数取得する取得手段と、
前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段と、
を備え、
前記選択手段は、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択することを特徴とする音声情報生成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の音声情報生成装置において、
前記音声情報再生装置によって前記宣伝音声情報を再生すべき時機が到来する度に、前記選択手段は、前記部分音声情報を複数種類選択し、前記生成手段は、当該選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成し、
生成された最新の前記宣伝音声情報を前記音声情報再生装置に再生させることを特徴とする音声情報生成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の音声情報生成装置において、
少なくとも1種類の前記部分音声情報のうち少なくとも1つの前記部分音声情報は、予め定められた時間帯に対応付けられており、
現在時刻を取得する時刻取得手段を更に備え、
前記選択手段は、前記取得された現在時刻が前記予め定められた時間帯の範囲内にある場合には、当該時間帯に対応する前記部分音声情報を選択することを特徴とする音声情報生成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の音声情報生成装置において、
前記選択手段は、商品名及び商品のキャッチフレーズのうち少なくとも商品名の音声を含む前記部分音声情報である商品名・キャッチフレーズ音声情報と、商品の説明の前記部分音声情報である説明音声情報と、商品の価格を示す前記部分音声情報である価格音声情報と、を少なくとも1つずつ選択し、
前記現在時刻に基づいて、前記商品名・キャッチフレーズ音声情報、前記説明音声情報及び前記価格音声情報の接続順を決定する第1接続順決定手段を更に備え、
前記生成手段は、前記選択手段によって選択された前記商品名・キャッチフレーズ音声情報、前記説明音声情報及び前記価格音声情報を、前記第1接続順決定手段により決定された接続順で接続することを特徴とする音声情報生成装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の音声情報生成装置において、
前記選択手段は、商品名及び商品のキャッチフレーズのうち少なくとも商品名の音声を含む前記部分音声情報である商品名・キャッチフレーズ音声情報と、商品の説明の前記部分音声情報である説明音声情報と、商品の価格を示す前記部分音声情報である価格音声情報と、を少なくとも1つずつ選択し、
前記音声情報再生装置が設置された場所にいる人の混雑度を取得する混雑度取得手段と、
前記混雑度に基づいて、前記商品名・キャッチフレーズ音声情報、前記説明音声情報及び前記価格音声情報の接続順を決定する第2接続順決定手段と、
を更に備え、
前記生成手段は、前記選択手段によって選択された前記商品名・キャッチフレーズ音声情報、前記説明音声情報及び前記価格音声情報を、前記第2接続順決定手段により決定された接続順で接続することを特徴とする音声情報生成装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の音声情報生成装置において、
前記生成手段は、前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報のうち、商品名の前記部分音声情報である商品名音声情報と、キャッチフレーズの前記部分音声情報であるキャッチフレーズ音声情報と、を、宣伝対象の商品に対応して予め定められた順序で連続して接続することを特徴とする音声情報生成装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の音声情報生成装置において、
前記選択手段は、前記宣伝音声情報の生成に用いるべき前記部分音声情報が種類毎に記述されたリスト情報に基づいて、種類毎に前記部分音声情報を選択し、
前記リスト情報には、少なくとも1種類について前記部分音声情報の選択順が記述されており、
前記選択手段は、前記リスト情報に選択順が記述されている種類については、当該選択順で前記部分音声情報を選択することを特徴とする音声情報再生装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の音声情報生成装置と、
生成された前記宣伝音声情報を再生する再生手段と、
を備えることを特徴とする音声情報再生装置。
【請求項9】
請求項8に記載の音声情報再生装置において、
本音声情報再生装置が設置された場所に人が存在するか否かを検知する検知手段を更に備え、
前記再生手段は、人が存在することが検知された場合にのみ前記宣伝音声情報を再生することを特徴とする音声情報再生装置。
【請求項10】
請求項9に記載の音声情報再生装置において、
前記検知手段により人が存在しないことが連続して検知された累積時間を計る第1計時手段と、
前記再生手段により最後に前記宣伝音声情報が再生されたときからの経過時間を計る第2計時手段と、
を更に備え、
前記再生手段は、人が存在しないことが検知された場合において、前記累積時間が予め定められた第1の時間を超えた場合にはランダムなタイミングで前記宣伝音声情報を再生し、前記経過時間が予め定められた第2の時間を超えた場合にはその時点で前記宣伝音声情報を再生することを特徴とする音声情報再生装置。
【請求項11】
請求項8乃至10の何れか1項に記載の音声情報再生装置において、
前記取得手段は、宣伝すべき商品に対応する複数の前記部分音声情報を、当該複数の部分音声情報を保持するサーバ装置から通信手段を介して受信することを特徴とする音声情報再生装置。
【請求項12】
請求項8乃至11の何れか1項に記載の音声情報再生装置において、
前記選択手段は、前記宣伝音声情報の生成に用いるべき前記部分音声情報が種類毎に記述されたリスト情報に基づいて、種類毎に前記部分音声情報を選択し、
前記取得手段は、本音声情報再生装置に割り当てられた識別情報を前記サーバ装置に送信することにより、当該識別情報に対応して予め定められた商品の前記リスト情報を当該サーバ装置から受信し、当該リスト情報に記述された前記部分音声情報を前記サーバ装置から取得することを特徴とする音声情報再生装置。
【請求項13】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の音声情報生成装置と、
生成された前記宣伝音声情報を、通信手段を介して前記音声情報再生装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記部分音声情報を記憶する記憶手段から当該部分音声情報を複数取得することを特徴とするサーバ装置。
【請求項14】
請求項13に記載のサーバ装置において、
前記音声情報再生装置から当該音声情報再生装置に割り当てられた識別情報を受信する識別情報受信手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記音声情報再生装置に対する商品の割り当てを示す割り当て情報を記憶し、
前記選択手段は、前記受信された識別情報が示す前記音声情報再生装置に割り当てられた商品に対応する複数の前記部分音声情報から今回の前記宣伝音声情報の生成に用いられる前記部分音声情報を選択することを特徴とするサーバ装置。
【請求項15】
商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置と、当該音声情報再生装置が通信手段を介して接続可能なサーバ装置と、を備える音声情報再生システムであって、
前記サーバ装置は、
前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数の前記部分音声情報を前記音声情報再生装置に送信する部分音声情報送信手段と、
を備え、
前記音声情報再生装置は、
前記サーバ装置から送信された前記複数の部分音声情報を受信する部分音声情報受信手段と、
前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段と、
前記生成された前記宣伝音声情報を再生する再生手段と、
を備え、
前記選択手段は、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択することを特徴とする音声情報再生システム。
【請求項16】
商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置と、当該音声情報再生装置が通信手段を介して接続可能なサーバ装置と、を備える音声情報再生システムであって、
前記サーバ装置は、
前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数記憶する記憶手段と、
前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段と、
前記生成された宣伝音声情報を前記音声情報再生装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記音声情報再生装置は、
前記サーバ装置から送信された前記宣伝音声情報を受信する宣伝音声情報受信手段と、
前記受信された前記宣伝音声情報を再生する再生手段と、
を備え、
前記選択手段は、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択することを特徴とする音声情報再生システム。
【請求項17】
商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置によって再生される当該宣伝音声情報を生成する音声情報生成方法であって、
前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数取得する取得工程と、
前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択工程と、
前記選択工程において選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段と、
を含み、
前記選択工程において、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択することを特徴とする音声情報生成方法。
【請求項18】
商品の宣伝の音声情報である宣伝音声情報を再生する音声情報再生装置によって再生される当該宣伝音声情報を生成する音声情報生成装置に含まれるコンピュータを、
前記宣伝音声情報の生成に用いられる音声情報である部分音声情報を複数取得する取得手段、
前記部分音声情報の音声が示す内容の種類毎に当該部分音声情報を少なくとも1つずつ選択する選択手段、
前記選択手段によって選択された複数種類の前記部分音声情報を接続して前記宣伝音声情報を生成する生成手段、
として機能させ、
前記選択手段としての前記コンピュータを、少なくとも1種類については、前回選択した前記部分音声情報とは内容が異なる前記部分音声情報を選択するように機能させることを特徴とする音声情報生成処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−181704(P2010−181704A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26008(P2009−26008)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】