説明

音響効果装置およびその操作方法

【課題】サラウンド音声を音声受信機で再生させることが可能な音響効果装置およびその操作方法を提供する。
【解決手段】音響効果装置100は、音源チップ180から少なくとも1つのオーディオ信号を取得し、オーディオ信号をサラウンド信号に変換させる音声プロセッサ120と、サラウンド信号を音声受信機190に送信する送信ユニット130とを備える。また、音響効果装置の操作方法は、音源チップ180から少なくとも1つのオーディオ信号を取得するステップと、オーディオ信号をサラウンド信号に変換するステップと、音声受信機190にサラウンド信号を送信するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子装置およびその操作方法に関し、特に、音響効果装置およびその操作方法
に関する。
【背景技術】
【0002】
電子製品は、古いものが淘汰され、新しいものが次々と登場している。様々なタイプのコンピュータ(例えば、ノート型パソコン、タブレット型パソコン、デスクトップ型パソコンなど)は、多くの企業で使用されているのみならず、一般家庭でもよく使用されている。
【0003】
従来のノート型パソコンの多くは、ノート型パソコン本体の前方からの2チャンネルにより、バーチャルサラウンド効果を得ていたが、そのサラウンド効果は、ユーザの後方にサラウンドスピーカを実際に配置させた場合より劣っていた。しかし、ノート型パソコンに高級スピーカを外付けして使用することは、一般のユーザにとって経済的負担が大きかった。
【0004】
そのため、ユーザに経済的負担をかけることなく、高品質のサラウンド効果を得ることが可能な音響効果装置およびその操作方法が求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、サラウンド音声を音声受信機で再生させることが可能な音響効果装置およびその操作方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は音響効果装置であって、音源チップから少なくとも1つのオーディオ信号を取得し、前記オーディオ信号をサラウンド信号に変換させる音声プロセッサと、前記サラウンド信号を音声受信機に送信する送信ユニットを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の音響効果装置において、前記音声プロセッサは、前記音源チップが複数のチャンネルを有するとき、前記音源チップの少なくとも1つのチャンネルから前記オーディオ信号を取得することを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1に記載の音響効果装置において、前記送信ユニットは、少なくとも1つのチャンネルをサーチするサーチモジュールと、前記チャンネルにより前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信する伝送モジュールを有することを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3に記載の音響効果装置において、前記伝送モジュールは、前記チャンネルにノイズが入っているか否かを判断する検出器と、前記チャンネルにノイズが入っていないときに、前記チャンネルにより前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信する送信器を有することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1に記載の音響効果装置において、コントローラと、前記コントローラにより前記サラウンド信号の音場強度値を設定する操作インターフェイスをさらに備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、音響効果装置の操作方法であって、音源チップから少なくとも1つのオーディオ信号を取得するステップと、前記オーディオ信号をサラウンド信号に変換するステップと、音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップを含むことを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項6に記載の音響効果装置の操作方法において、前記音源チップから前記少なくとも1つのオーディオ信号を取得するステップは、前記音源チップが複数のチャンネルを有するときに、前記音源チップの少なくとも1つのチャンネルから前記オーディオ信号を取得するステップを含むことを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明は、請求項6に記載の音響効果装置の操作方法において、前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップは、少なくとも1つのチャンネルをサーチするステップと、前記チャンネルにより前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップを含むことを特徴とする。
【0014】
請求項9の発明は、請求項8に記載の音響効果装置の操作方法において、前記チャンネルにより前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップは、前記チャンネルにノイズが入っているか否かを判断するステップと、前記チャンネルにノイズが入っていないと判断したときに、前記チャンネルにより前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップを含むことを特徴とする。
【0015】
請求項10の発明は、請求項6に記載の音響効果装置の操作方法において、前記サラウンド信号の音場強度値を設定するステップをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の音響効果装置およびその操作方法によれば、サラウンド音声を音声受信機により再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る音響効果装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る音響効果装置の操作方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施形態による音響効果装置の操作方法を示すフローチャートである。
【図4】図2のステップ230のサブステップを示すフローチャートである。
【図5】図2のステップ230の他のサブステップを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係る音響効果装置について説明する。本発明に係る音響効果装置は、コンピュータまたはその他関連技術分野に応用することができ、サラウンド音場を得ることができる。以下、本実施形態に係る音響効果装置について、図1に基づいて具体的に説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る音響効果装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、音響効果装置100は、音声プロセッサ120および送信ユニット130を含む。音響効果装置100と音声受信機190とは、別々に分離して配置してもよい。
【0020】
本実施形態の音声プロセッサ120は、音源チップ180から少なくとも1つのオーディオ信号を取得し、このオーディオ信号をサラウンド信号に変換する。送信ユニット130は、音声受信機190にサラウンド信号を送信する。それにより、音声受信機190は、受信したサラウンド信号に基づき、サラウンド音声を再生することができる。
【0021】
実際には、音声受信機190の左右両側に、それぞれスピーカが配置されている。音声受信機190は、サラウンド信号に基づき、まるで左右のスピーカが大きな間隔で配置されているかのように、左右の音場を離してサラウンド効果を発揮することができる。一般に、音声受信機は高級スピーカより安価である。
【0022】
上述の音声プロセッサ120は、3Dサラウンドサウンドチップ(3D Surround Sound Chip)中に一体化させることができる。例えば、上述のサラウンドサウンドチップには、宏海微電子のサウンドエフェクトプロセッサ(Sound Effect Processor)AA8334、東芝のチップTA2136FG、TA2136NGなどを用いてもよい。3Dサラウンドサウンドチップは、音源チップ180からオーディオ信号を取得するために、音源チップ180と電気的に接続されていてもよい。または、音声プロセッサ120は、音源チップ180中に一体化されていてもよい。ここで、上述の3Dサラウンドサウンドチップは、単なる一例であり、本発明はこれだけに限定されるわけではなく、当業者であれば分かるように、音声プロセッサ120は、実際の必要に応じて他の物を利用してもよい。
【0023】
上述の音源チップ180は、オーディオコーデック(Audio Codec)でもよい。実際には、オーディオコーデックをマザーボードのサウスブリッジ600と電気的に接続させ、マザーボードは、サウスブリッジ600を介してオーディオコーデックを制御することができる。しかし、音源チップ180は、上述の実施形態のみに限定されるわけではなく、当然、他のオーディオ信号処理装置を利用することもできる。
【0024】
音源チップ180が複数の音声チャンネルを含む場合、音声プロセッサ120は、音源チップ180の少なくとも1つの音声チャンネルから、上述のオーディオ信号を取得することができる。例えば、音源チップ180をチップ中に応用する場合、チップの複数の接続ピンを音声プロセッサ120に接続してもよい。音声プロセッサ120は、上述の複数の接続ピンを介して音源チップ180の複数の音声チャンネルから、上述のオーディオ信号を取得する。実際には、音源チップ180は、例えば、4.1、5.1または7.1チャンネルを提供し、音声プロセッサ120は、音源チップ180から2つのチャンネルのオーディオ信号を取得することができるが、当業者であれば分かるように、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるわけではなく、必要に応じて他の物を利用することもできる。
【0025】
さらに図1を参照して、音響効果装置100は、スピーカ152を含んでもよい。本実施形態のスピーカ152は、音源チップ180からオーディオ信号を受信し、このオーディオ信号に基づいて音声を再生させることができる。このように、スピーカ152および音声受信機190から音声を同時に再生させることにより、立体的なサラウンド音場を実現することができる。
【0026】
例えば、音響効果装置100をノート型パソコンに応用する場合、ユーザの前方に、フロントスピーカとして用いるノート型パソコンを配置し、ユーザの後方に、リアスピーカとして用いる音声受信機190を配置する。音響効果装置100を使用するとき、ユーザの前方に配置されたスピーカ152およびユーザの後方に配置された音声受信機190を用いて音声を同時に再生すると、ユーザがサラウンド音場で取り囲まれるため、本物に近い音声効果を得ることができる。
【0027】
さらに図1を参照して、音響効果装置100は、コントローラ170および操作インターフェイス140を含んでいてもよい。本実施形態の操作インターフェイス140は、サラウンド信号の音場強度値をコントローラ170により設定することができる。即ち、ユーザは、操作インターフェイス140を操作することにより、音声プロセッサ120に発生させるサラウンド信号の音場強度値を設定することができる。音場強度が設定された後、送信ユニット130は、音声受信機190にサラウンド信号を送信することができる。このように、音声受信機190から再生される音声の音場を間接的に制御することができる。
【0028】
上述のステップでは、ユーザによりキーボードおよびキーボードコントローラ(KBC)が用いられる。キーボードとキーボードコントローラとは電気的に接続され、キーボードコントローラは、マザーボードのサウスブリッジと電気的に接続されている。それ以外には、操作インターフェイス140として、タッチパネルなど他のマンマシンインターフェイスを利用してもよい。
【0029】
本実施形態において、上述の送信ユニット130は、FM放送の周波帯域(例えば、88MHz〜108MHz)で信号を送信することが可能なFM送信機であってもよい。また、音声プロセッサ120により発生されるサラウンド信号は、FM送信機に送信することが可能なアナログ信号であってもよい。これら以外に、送信ユニット130として、他の無線通信装置(例えば、ブルートゥースモジュールやそれに類似した装置など)を利用してもよい。
【0030】
さらに図1を参照して、送信ユニット130は、サーチモジュール132および伝送モジュール134を含む。本実施形態のサーチモジュール132は、少なくとも1つのチャンネルをサーチする。伝送モジュール134は、サーチされたチャンネルにより、音声受信機190にサラウンド信号を送信する。このように、音声受信機190は、サラウンド信号に基づき、サラウンド音声を再生することができる。
【0031】
実際に音響効果装置100をコンピュータに応用する場合、送信ユニット130はFM送信機である。ユーザは、操作インターフェイス140を操作することにより、サーチコマンドを出力することができる。また、コントローラ170は、上述のサーチコマンドに基づき、サーチモジュール132によりFM放送の周波帯域で複数の使用可能なチャンネルをサーチし、使用可能なチャンネル情報をコントローラ170に通報する。コントローラ170は、これら使用可能なチャンネル情報をサウスブリッジ600に送信し、モニタ画面(図示せず)上に表示させる。続いて、ユーザは、操作インターフェイス140を操作することにより、使用可能なチャンネルの1つを選択し、選択されたチャンネル情報をコントローラ170に出力する。続いて、コントローラ170は、選択されたチャンネル情報を伝送モジュール134に出力する。伝送モジュール134は、上述の選択されたチャンネルにより、音声受信機190にサラウンド信号を送信する。
【0032】
上述のサーチモジュール132および伝送モジュール134には、ソフトウエアプログラムまたはハードウエア回路を利用してもよいが、当業者であれば分かるように、必ずしもその全てをソフトウエアプログラムにしたりハードウエア回路にしたりする必要はなく、必要に応じてその一部をソフトウエアプログラムにしたりハードウエア回路にしたりしてもよい。
【0033】
さらに図1を参照して、伝送モジュール134は、検出器136および送信器137を含む。本実施形態の検出器136は、チャンネルにノイズが入っているか否かを判断することができる。送信器137は、チャンネルにノイズが入っていないとき、そのノイズが入っていないチャンネルを利用してサラウンド信号を音声受信機190に送信する。また、サーチモジュール132は、チャンネルにノイズが入っているとき、複数の使用可能なチャンネルを改めてサーチする。
【0034】
実際に音響効果装置100をコンピュータに応用する場合、送信ユニット130はFM送信機である。ユーザは、操作インターフェイス140を操作することにより、サーチコマンドを出力する。コントローラ170は、このサーチコマンドに基づき、サーチモジュール132によりFM放送の周波帯域から複数の使用可能なチャンネルをサーチし、これら使用可能なチャンネル情報をコントローラ170に通報する。コントローラ170は、これら使用可能なチャンネル情報をサウスブリッジ600に送信し、モニタ画面(図示せず)上に表示させる。続いて、ユーザは、操作インターフェイス140を操作することにより、使用可能なチャンネルの1つを選択し、この選択されたチャンネル情報をコントローラ170に出力する。続いて、コントローラ170は、選択されたチャンネル情報を伝送モジュール134に出力する。
【0035】
伝送モジュール134の検出器136は、使用可能なチャンネルにノイズが入っているか否かを判断する。この使用可能なチャンネルにノイズが入っていない場合、送信器137は、その使用可能なチャンネルを介してサラウンド信号を音声受信機190に送信する。使用可能なチャンネルにノイズが入っている場合、検出器136は、コントローラ170に通報する。その後、コントローラ170は、チャンネルにノイズが入っているという情報をサウスブリッジ600に送信し、モニタ画面(図示せず)上に表示させる。そして、ユーザが操作インターフェイス140を操作してサーチコマンドを再び出力し、サーチモジュール132により、FM放送の周波帯域から複数の使用可能なチャンネルを改めてサーチする。
【0036】
次に、本発明の一実施形態に係る音響効果装置の操作方法について説明する。本実施形態に係る音響効果装置の操作方法は、コンピュータまたはその他関連技術分野に応用することができる。上記のように、本実施形態に係る音響効果装置は、サラウンド音場を得ることができる。以下、本実施形態に係る音響効果装置の操作方法を図2〜図5に基づいて具体的に説明する。
【0037】
図2は、本実施形態に係る音響効果装置の操作方法200を示すフローチャートである。図2に示すように、この音響効果装置の操作方法200は、以下のステップ210〜ステップ230を含む。なお、本実施形態で述べるステップは、特にその順序が説明されている場合を除き、実際の必要に応じて順序の前後を入れ替えることができる上、それらのステップの全てまたは一部を同時に実行することもできる。
【0038】
ステップ210:音源チップから、少なくとも1つのオーディオ信号を取得する。
ステップ220:オーディオ信号をサラウンド信号に変換する。
ステップ230:サラウンド信号を音声受信機に送信する。
【0039】
ステップ210〜ステップ230のステップを行うことにより、音声受信機は、サラウンド信号に基づき、サラウンド音声を再生させることができる。上述のステップを行うハードウエアに関しては、上述の実施形態で既に具体的に説明しているため、繰り返しての説明を省略する。
【0040】
上記のように、音声受信機の左右両側には、それぞれスピーカが配置されているので、音声受信機は、サラウンド信号に基づき、まるで左右のスピーカが大きな間隔で配置されているかのように、左右の音場を離してサラウンド効果を発揮させることができる。
【0041】
上述の音源チップが複数の音声チャンネルを有する場合、ステップ210において、音源チップの少なくとも1つの音声チャンネルから、上述のオーディオ信号を取得する。例えば、音源チップをチップ中に応用する場合、このチップの複数の接続ピンを音声プロセッサに接続する。これにより、音声プロセッサは、これら複数の接続ピンを介して音源チップの複数の音声チャンネルから上述のオーディオ信号を取得することができる。実際には、音源チップは、例えば、4.1、5.1または7.1チャンネルを提供し、ステップ210において、音源チップから2つの音声チャンネルのオーディオ信号を取得することができる。しかし、当業者であれば分かるように、本発明はこの実施形態のみに限定されるわけではない。
【0042】
ステップ220において、サラウンド信号の音場強度値を設定する。実際には、ユーザは、操作インターフェイスを操作することにより、上述のサラウンド信号の音場強度を設定することができる。音場強度が設定された後、ステップ230において、サラウンド信号が音声受信機に送信される。このように、音声受信機から再生される音声の音場を間接的に制御することができる。
【0043】
図3は、本発明の他の実施形態に係る音響効果装置の操作方法200を示すフローチャートである。図3に示すように、この操作方法200は、以下のステップ240およびステップ250を含む。
【0044】
ステップ240:音源チップから、オーディオ信号を受信する。
ステップ250:オーディオ信号に基づき、音声を再生する。
【0045】
ステップ230とステップ250とを同時に実行して音声を同時に再生させることにより、立体的なサラウンド音場を得ることができる。同様に、これらのステップを行うハードウエアに関しては、すでに上述の実施形態において詳細に説明しているため、繰り返しての説明を省略する。
【0046】
操作方法200をノート型パソコンに応用する場合、ユーザの前方に、フロントスピーカとして用いるノート型パソコンを配置し、ユーザの後方に、リアスピーカとして用いる音声受信機を配置し、操作方法200を実行した場合、ユーザの前方に配置されたノート型パソコンおよびユーザの後方に配置された音声受信機から同時に音声が再生される。これにより、ユーザがサラウンド音場に取り囲まれて本物に近い音声効果を得ることができる。
【0047】
図4は、図2のステップ230のサブステップを示すフローチャートである。図4に示すように、ステップ230は、以下のサブステップ401〜サブステップ409を含む。
【0048】
サブステップ401:システムが初期化された後、コントローラからサーチモジュールにチャンネルサーチコマンドを出力する。
サブステップ403:サーチモジュールにより、使用可能なチャンネル情報をコントローラに通報する。
サブステップ405:コントローラにより、チャンネル情報をサウスブリッジに送信し、モニタ画面上に表示させる。
サブステップ407:ユーザが操作インターフェイスを操作してチャンネルの1つを選択し、この選択されたチャンネル情報をコントローラに出力する。
サブステップ409:コントローラにより、選択したチャンネル情報を伝送モジュールに送信する。
【0049】
実際に操作方法200をコンピュータに応用する場合、ステップ230をFM送信機に実行する。ユーザは、操作インターフェイスを操作することにより、サーチコマンドを出力する。コントローラは、受信したサーチコマンドに基づき、サーチモジュールによりFM放送の周波帯域から複数の使用可能なチャンネルをサーチし、これら使用可能なチャンネル情報をコントローラに通報する。コントローラは、これら使用可能なチャンネル情報をサウスブリッジに送信し、モニタ画面(図示せず)上に表示する。続いて、ユーザは、操作インターフェイスの操作により、使用可能なチャンネルの1つを選択し、選択したチャンネル情報をコントローラに出力する。続いて、コントローラは、選択したチャンネル情報を伝送モジュールに出力する。伝送モジュールは、上述の選択したチャンネルにより、サラウンド信号を音声受信機に送信する。
【0050】
図5は、図2のステップ230の他のサブステップを示すフローチャートである。図5に示すように、ステップ230は、以下のサブステップ510、520及び530を含む。
【0051】
サブステップ510:少なくとも1つのチャンネルをサーチする。
サブステップ520:チャンネルにノイズが入っているか否かを判断する。
サブステップ530:チャンネルにノイズが入っていない場合、そのノイズが入っていないチャンネルを利用してサラウンド信号を音声受信機に送信する。
チャンネルにノイズが入っている場合、サブステップ510において、複数の使用可能なチャンネルを改めてサーチする。
【0052】
実際に操作方法200をコンピュータに実行する場合、ステップ230をFM送信機で行うことができる。ユーザは、操作インターフェイスの操作により、サーチコマンドを出力し、サブステップ510を行う。サブステップ510では、FM放送の周波帯域において、複数の使用可能なチャンネルをサーチし、使用可能なチャンネルをコンピュータに通報する。コンピュータは、これら使用可能なチャンネルをモニタ画面上に表示させる。続いて、ユーザは、操作インターフェイスの操作により、使用可能なチャンネルの1つを選択する。使用可能なチャンネルの1つを選択した後、サブステップ520において、使用可能なチャンネルにノイズが入っているか否かを判断する。使用可能なチャンネルにノイズが入っていないと判断した場合、サブステップ530において、その使用可能なチャンネルを利用してサラウンド信号を音声受信機に送信する。使用可能なチャンネルにノイズが入っていると判断した場合、ユーザが操作インターフェイスを操作し、サーチコマンドを再び出力してサブステップ510を再び行い、FM放送の周波帯域から複数の使用可能なチャンネルを改めてサーチする。
【0053】
以上のように、本発明の好適な実施形態について、当該技術分野の当業者が実施できるように開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0054】
100 音響効果装置
120 音声プロセッサ
130 送信ユニット
132 サーチモジュール
134 伝送モジュール
136 検出器
137 送信器
140 操作インターフェイス
152 スピーカ
170 コントローラ
180 音源チップ
190 音声受信機
200 操作方法
600 サウスブリッジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音源チップから少なくとも1つのオーディオ信号を取得し、前記オーディオ信号をサラウンド信号に変換させる音声プロセッサと、
前記サラウンド信号を音声受信機に送信する送信ユニットを備えたことを特徴とする音響効果装置。
【請求項2】
前記音声プロセッサは、前記音源チップが複数のチャンネルを有するとき、前記音源チップの少なくとも1つのチャンネルから前記オーディオ信号を取得することを特徴とする請求項1に記載の音響効果装置。
【請求項3】
前記送信ユニットは、
少なくとも1つのチャンネルをサーチするサーチモジュールと、
前記チャンネルにより、前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信する伝送モジュールを有することを特徴とする請求項1に記載の音響効果装置。
【請求項4】
前記伝送モジュールは、
前記チャンネルにノイズが入っているか否かを判断する検出器と、
前記チャンネルにノイズが入っていないときに、前記チャンネルにより、前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信する送信器を有することを特徴とする請求項3に記載の音響効果装置。
【請求項5】
コントローラと、
前記コントローラにより、前記サラウンド信号の音場強度値を設定する操作インターフェイスをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の音響効果装置。
【請求項6】
音源チップから少なくとも1つのオーディオ信号を取得するステップと、
前記オーディオ信号をサラウンド信号に変換するステップと、
音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップを含むことを特徴とする音響効果装置の操作方法。
【請求項7】
前記音源チップから前記少なくとも1つのオーディオ信号を取得するステップは、
前記音源チップが複数のチャンネルを有するときに、前記音源チップの少なくとも1つのチャンネルから前記オーディオ信号を取得するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の音響効果装置の操作方法。
【請求項8】
前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップは、
少なくとも1つのチャンネルをサーチするステップと、
前記チャンネルにより、前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の音響効果装置の操作方法。
【請求項9】
前記チャンネルにより、前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップは、
前記チャンネルにノイズが入っているか否かを判断するステップと、
前記チャンネルにノイズが入っていないと判断したときに、前記チャンネルにより、前記音声受信機に前記サラウンド信号を送信するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の音響効果装置の操作方法。
【請求項10】
前記サラウンド信号の音場強度値を設定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の音響効果装置の操作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−157985(P2010−157985A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−168703(P2009−168703)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【出願人】(504429600)緯創資通股▲ふん▼有限公司 (16)
【Fターム(参考)】