項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラム
【課題】保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、変更があった場合にも迅速に表示させることができる、項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報と、編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報とが比較される。そして、変更があった場合には、比較結果に基づいた編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法が決定されて、比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面が表示される。
【解決手段】保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報と、編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報とが比較される。そして、変更があった場合には、比較結果に基づいた編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法が決定されて、比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面が表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムに関する。本発明は、特に、複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
印刷システムにおいて、ユーザがプリンタで印刷を実行する場合、ユーザは、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）上でプリンタドライバと呼ばれる制御プログラムを用いて、各設定項目を所望の設定値に設定して印刷条件を設定し、プリンタに印刷を実行させる。プリンタの性能が向上し、さまざまな印刷条件を設定することができるようになるにつれて、プリンタドライバにおける設定項目は増加する傾向にある。
【０００３】
そこで、複数の設定項目を関連機能別に分類しタブで関連付けることにより、プリンタドライバの視認性および操作性を向上させることが行われている。ここで、ユーザが所望の印刷条件を設定する場合、ユーザは、タブを選択して操作画面を切り替え、所望の設定項目を表示させ、当該設定項目の設定（変更）を行っていた。
【０００４】
そのため、ユーザが、異なるタブに関連付けられる複数の設定項目を変更して印刷条件を設定せざるを得ない場合、印刷条件の設定作業が複雑になっていた。
【０００５】
このような背景において、本来属性が異なり相互の設定項目の移動ができない設定項目を、ユーザが意図する設定項目として自由に入れ替え可能にして、属性の異なる設定項目を含む画面をユーザが自在に設計変更できる技術が提案されている（下記特許文献１参照）。
【０００６】
しかしながら、保有する項目を編集できる画面をユーザが設計変更した場合、変更後の画面を表示しようとすると、画面表示の更新に時間がかかってしまうという問題が想定される。例えば、項目を１つ追加した場合や、項目の表示位置を変更しただけの場合でも、画面全体を最初から表示し直すことになるために時間がかかり、ユーザの操作性が悪くなるという問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
【特許文献１】特開平１１−５３１３７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、変更があった場合にも迅速に表示させることができる、項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【００１０】
（１）複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置であって、固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部と、前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示する制御を行う固定タブ表示制御部と、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部と、前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する表示項目比較処理部と、前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示する制御を行う編集可能タブ表示制御部と、を有することを特徴とする項目設定装置。
【００１１】
（２）前記表示項目比較処理部は、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示を決定することを特徴とする上記（１）に記載の項目設定装置。
【００１２】
（３）前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、編集可能タブ表示制御部は、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面を表示する制御を行うことを特徴とする上記（１）または（２）に記載の項目設定装置。
【００１３】
（４）前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする上記（１）〜（３）のいずれか１項に記載の項目設定装置。
【００１４】
（５）前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする上記（１）〜（４）のいずれか１項に記載の項目設定装置。
【００１５】
（６）複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御プログラムであって、固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部に保持されている前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示する手順（ａ）と、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部に保持されている前記表示情報と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部に保持されている前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する手順（ｂ）と、前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示する手順（ｃ）と、を前記項目設定装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
【００１６】
（７）前記手順（ｂ）において、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示が決定されることを特徴とする上記（６）に記載の制御プログラム。
【００１７】
（８）前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、前記手順（ｃ）において、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面が表示されることを特徴とする上記（６）または（７）に記載の制御プログラム。
【００１８】
（９）前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする上記（６）〜（８）のいずれか１項に記載の制御プログラム。
【００１９】
（１０）前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする請求項６〜９のいずれか１項に記載の制御プログラム。
【００２０】
（１１）上記（６）〜（１０）のいずれか１項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【００２１】
（１２）複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御方法であって、固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部に保持されている前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示するステップ（ａ）と、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部に保持されている前記表示情報と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部に保持されている前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定するステップ（ｂ）と、前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示するステップ（ｃ）と、を有することを特徴とする制御方法。
【００２２】
（１３）前記ステップ（ｂ）において、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示が決定されることを特徴とする上記（１２）に記載の制御方法。
【００２３】
（１４）前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、前記ステップ（ｃ）において、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面が表示されることを特徴とする上記（１２）または（１３）に記載の制御方法。
【００２４】
（１５）前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする上記（１２）〜（１４）のいずれか１項に記載の制御方法。
【００２５】
（１６）前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする上記（１２）〜（１５）のいずれか１項に記載の制御方法。
【発明の効果】
【００２６】
本発明によれば、表示情報と表示済み情報との間で変更があった場合には、各項目について例えば削除、移動表示、または追加表示等の変更処理方法が決定され、当該変更処理方法に従って、編集可能タブの画面が表示される。
【００２７】
したがって、編集可能タブの画面全体を最初から表示し直さなくても済み、画面表示の更新に要する時間が短縮される。これにより、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、変更があった場合にも迅速に表示させることができ、ユーザの操作性が向上する。
【００２８】
また、本発明によれば、固定された項目を保有する固定タブが選択されることによって固定タブの画面が表示され、固定タブが保有する項目のうちから保有する項目を編集できる編集可能タブがユーザにより選択されることによって編集可能タブの画面が表示される。したがって、設定対象の項目を一の画面から別の画面に移動することによって当該項目の所在がわからなくなってしまう事態を防止しつつ、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、ユーザに違和感を与えることなく簡単な操作で表示させることが可能となる。結果として、項目の設定作業におけるユーザの操作時間や操作ミスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明の一実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【図２】図１に示されるＰＣの構成を示すブロック図である。
【図３】プリンタドライバの基本構成を示す図である。
【図４】印刷設定画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図５】項目情報の一例を示す図である。
【図６】固定タブの画面の一例を示す図である。
【図７】編集可能リストの一例を示す図である。
【図８】グループ情報リストの一例を示す図である。
【図９】各設定項目の情報をテーブルで示す図である。
【図１０】編集画面の一例を示す図である。
【図１１】編集可能タブの画面上で直接的に画面編集の指示を行う場合を説明するための図である。
【図１２】固定タブの画面上で編集可能タブの画面の編集指示を行う場合を説明するための図である。
【図１３】表示項目リストの一例を示す図である。
【図１４】編集可能タブの画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図１５】比較結果に従った表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図１６】表示済み情報テーブルの一例を示す図である。
【図１７】編集後の表示項目リストの一例を示す図である。
【図１８】比較結果の一例を示す図である。
【図１９】更新された表示済み情報テーブルの一例を示す図である。
【図２０】図１３の表示項目リストの状態を表示した編集可能タブの画面の一例を示す図である。
【図２１】図１３の表示項目リストの状態を表示した後、図１７の表示項目リストへと編集した状態を表示した編集可能タブの画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００３０】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【００３１】
図１は、本発明の一実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【００３２】
図１に示すように、本実施形態にかかる印刷システムは、ＰＣ１とプリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃとを備え、ネットワーク３を介して相互に通信可能に接続されている。なお、ネットワーク３に接続される機器の種類および台数は、図１に示す例に限定されない。また、ＰＣ１は、ネットワーク３を介することなく、プリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃと直接機器間で接続（ローカル接続）されていてもよい。
【００３３】
ネットワーク３は、たとえば、イーサネット（登録商標）、トークンリング、およびＦＤＤＩ等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したＬＡＮ、またはＬＡＮ同士を専用線で接続したＷＡＮ等の各種のネットワークからなる。
【００３４】
図２は、図１に示されるＰＣの構成を示すブロック図である。ＰＣ１は、ＣＰＵ１１、ＲＯＭ１２、ＲＡＭ１３、ハードディスク１４、ディスプレイ１５、入力装置１６、および通信インタフェース１７を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス１８を介して相互に接続されている。
【００３５】
ＣＰＵ１１は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行する。ＲＯＭ１２は、各種プログラムおよび各種データを格納する。ＲＡＭ１３は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する。ハードディスク１４は、オペレーティングシステム（ＯＳ）を含む各種プログラムおよび各種データを格納する。
【００３６】
ディスプレイ１５は、ＣＲＴあるいはＬＣＤ等であり、各種の情報を表示する。入力装置１６は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【００３７】
通信インタフェース１７は、ネットワーク３を介してプリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃ等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、イーサネット（登録商標）、トークンリング、ＦＤＤＩ等の規格によるネットワークインタフェースのほか、ＵＳＢ、ＩＥＥＥ１３９４等のシリアルインタフェース、ＳＣＳＩ、ＩＥＥＥ１２８４等のパラレルインタフェース、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＩＥＥＥ８０２．１１、ＨｏｍｅＲＦ、ＩｒＤＡ等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェース、電話回線に接続するための電話回線インタフェース等が用いられ得る。
【００３８】
ハードディスク１４には、文書ファイル作成アプリケーションとプリンタドライバとがインストールされている。プリンタドライバは、後述する印刷設定画面を用いたユーザの操作に基づいて、印刷条件を設定するとともに、文書ファイル作成アプリケーションから渡された文書ファイルに基づいて、プリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃで処理可能な形式の印刷ジョブを生成する。
【００３９】
なお、ＰＣ１は、上記構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【００４０】
プリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃは、ＰＣ１で生成された印刷ジョブを、ネットワーク３を介して受信し、印刷ジョブに従って印刷処理を行う。
【００４１】
図３は、プリンタドライバの基本構成を示す図である。
【００４２】
プリンタドライバ１００は、ホストコンピュータであるＰＣ１のＯＳ上にインストールされ、印刷ジョブを生成するソフトウェアである。プリンタドライバ１００によれば、ユーザインターフェースを介して、対応するプリンタに搭載された機能を利用するための設定を実行でき、設定に従って印刷ジョブを作成しプリンタに送信することができる。
【００４３】
プリンタドライバ１００は、印刷機能設定部１０１と、印刷データ生成部１０２とを有している。
【００４４】
印刷機能設定部１０１は、ユーザが所望の印刷条件を設定することができる画面（ＧＵＩ）を提供する。本実施形態のプリンタドライバ１００により表示される画面には、固定された項目を保有し当該項目の表示位置が固定されている固定タブと、保有する項目を編集でき当該項目の表示位置が編集可能な編集可能タブとがユーザにより選択可能に表示される。編集可能タブがユーザにより選択されると、編集可能タブに関連付けられた画面（編集可能タブの画面）が表示され、固定タブがユーザにより選択されると、固定タブに関連付けられた画面（固定タブの画面）が表示される。これらの画面上で設定された情報は、印刷データ生成部１０２に渡される。
【００４５】
印刷データ生成部１０２は、ＯＳ上にインストールされたアプリケーションで作成された文書ファイルに基づいて、プリンタ２Ａ〜２Ｃで処理可能な形式の印刷ジョブを生成する。
【００４６】
図３に示すように、印刷機能設定部１０１は、項目情報保持部１０６、固定タブ表示制御部１０３、表示項目情報保持部１０８、表示位置情報保持部１０７、表示済み情報保持部１１１、表示項目比較処理部１１０、編集可能タブ表示制御部１０４、表示項目編集部１０５、画面編集指示部１１２、およびグループ情報保持部１０９を含む。
【００４７】
項目情報保持部１０６は、固定タブに登録されている項目の表示に関する項目情報を保持する。項目情報は、具体的には、各項目（「コントロール」とも呼ばれる）についての、ＩＤ、種類（テキスト、ラジオボタン、チェックボックス、イメージ等）、表示位置（座標）、表示領域の大きさ（縦横の長さ）、表示文字列等の情報である。
【００４８】
固定タブ表示制御部１０３は、固定タブの項目情報を読み込んで、特定の固定タブの画面を表示する制御を行う。
【００４９】
表示項目情報保持部１０８は、編集可能タブの画面に、固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報を保持する。
【００５０】
表示位置情報保持部１０７は、編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を保持する。ここで、表示項目情報と表示位置情報とは、表示情報を構成する。
【００５１】
表示済み情報保持部１１１は、編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する。
【００５２】
表示項目比較処理部１１０は、表示情報と表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する。
【００５３】
編集可能タブ表示制御部１０４は、編集可能タブの画面を表示する制御を行う。また、編集可能タブ表示制御部１０４は、表示情報と表示済み情報とで変更があった場合には、決定された変更処理方法に従って、編集可能タブの画面を表示する制御を行う。
【００５４】
表示項目編集部１０５は、編集可能タブの画面に表示される項目についての追加、移動または削除等の編集を行う。すなわち、具体的には、表示項目編集部１０５は、編集可能タブの画面に表示される項目および表示位置を編集する。
【００５５】
画面編集指示部１１２は、編集可能タブの画面に表示される項目についての編集のユーザによる指示を受け付ける。そして、画面編集指示部１１２は、ユーザから編集可能タブの画面に表示する項目および表示位置を変更する命令があった場合、表示項目編集部１０５に画面編集の指示を出す。
【００５６】
グループ情報保持部１０９は、プリンタドライバにより表示される全ての項目について、当該項目がどの設定項目（機能）のグループに属するかを示すグループ情報を保持する。ここで、設定項目は、複数の項目（コントロール）から構成されている。
【００５７】
印刷機能設定部１０１、および印刷データ生成部１０２は、ハードディスク１４に記憶されているプログラムがＲＡＭ１３上に読み出されてＣＰＵ１１によって実行されることによりその機能が発揮される。項目情報保持部１０６、表示項目情報保持部１０８、表示位置情報保持部１０７、およびグループ情報保持部１０９には、所定の記憶領域がそれぞれ割り当てられる。
【００５８】
次に、図４を参照して、印刷機能設定部１０１の動作について説明する。
【００５９】
図４は、印刷設定画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【００６０】
まず、固定タブの項目情報が読み込まれる（Ｓ１０１）。
【００６１】
図５は、項目情報の一例を示す。ここでは、項目情報の一部として、「基本設定」タブ情報２１０および「レイアウト」タブ情報２２０が例示されている。また、「基本設定」タブ情報２１０には「原稿の向き」情報２１１、および「原稿サイズ」情報２１２が含まれ、「レイアウト」タブ情報２２０には「ページ割付」情報２２１が含まれている。
【００６２】
項目情報の詳細情報は、１つのファイルとして保有されていてもよいし、別々の複数ファイルとして保有されていてもよい。また、項目情報は、全てがレジストリに保有されていてもよいし、一部はレジストリとは別のファイルに一部はレジストリに保有されていてもよい。
【００６３】
続いて、編集可能タブが存在するか否かが判断される（Ｓ１０２）。
【００６４】
編集可能タブの有無の設定は、プリンタドライバの開発時だけでなく、ユーザ（または管理者）によって行われ得る。プリンタドライバ開発時に編集可能タブ無しと設定された場合、固定タブのみのプリンタドライバ（通常のプリンタドライバと同じ）となる。また、編集可能タブを有するプリンタドライバにおいて、ユーザが編集可能タブ無しと設定した場合、編集可能タブは画面に表示されない。
【００６５】
編集可能タブが存在しない場合（Ｓ１０２：ＮＯ）、読み込んだ項目情報をもとに固定タブの画面が表示される（Ｓ１０３）。
【００６６】
編集可能タブが存在する場合（Ｓ１０２：ＹＥＳ）、編集可能タブ（図６では「Ｍｙタブ」と表示されている）が選択されているか否かが判断される（Ｓ１０４）。
【００６７】
なお、本実施形態のプリンタドライバ１００では、利便性を考慮して、起動時に編集可能タブを最初に表示する設定とされているが、固定タブを最初に表示させる設定とすることも可能である。
【００６８】
編集可能タブが選択されておらず、固定タブが選択されている場合（Ｓ１０４：ＮＯ）、読み込んだ項目情報を用いて固定タブの画面が表示される（Ｓ１０５）。
【００６９】
図６は、固定タブの画面３００の一例を示す。
【００７０】
図６では、基本設定タブの画面が、項目情報２００（図５参照）の「基本設定」タブ情報２１０にしたがって表示されている。各設定項目についても、「原稿の向き」３０１は、項目情報２００の「原稿の向き」情報２１１、「原稿サイズ」３０２は、項目情報２００の「原稿サイズ」情報２１２にしたがって表示される。
【００７１】
編集可能タブが選択されている場合（Ｓ１０４：ＹＥＳ）、編集可能タブの画面の表示処理が行われる（Ｓ１０８）。ここで、編集可能タブの画面は、グループ単位で一括して表示される。この編集可能タブの画面の表示処理についての詳細は後述する。
【００７２】
ステップＳ１０９では、編集可能タブに登録する項目を編集するためのユーザの操作があったか否かが判断される。
【００７３】
編集可能タブの項目を編集せずに（Ｓ１０９：ＮＯ）、編集可能タブの画面を終了させる場合、ユーザによるタブの選択の切り替えがあったか否かが判断される（Ｓ１１１）。
【００７４】
タブの選択が切り替えられた場合（Ｓ１１１：ＹＥＳ）、Ｓ１０４の処理に戻る。
【００７５】
タブの選択の切り替えではない場合（Ｓ１１１：ＮＯ）、例えば設定完了、設定キャンセル、あるいは印刷開始についてのユーザの操作により、図４の処理は終了する。
【００７６】
一方、編集可能タブを有する場合には、編集可能タブに登録することにより編集可能タブの画面に表示する項目を追加あるいは編集することができる（Ｓ１０６、Ｓ１０９）。
【００７７】
図７は、編集可能タブに登録することが可能な全項目のリスト（編集可能リスト）の一例を示す。この編集可能リスト４００には、全てのタブに共通の項目（用紙ビュー等）や、固定タブに専用の項目は含まれていない。なお、図７の右方に示される破線枠内の記述は、説明のみのためのものであって実体的なデータは存在しない（以降の図における破線枠内の記述も同様である）。
【００７８】
図８は、複数の項目（コントロール）の各々がどの設定項目のグループに属するかについてのグループ情報を示すリスト（グループ情報リスト）の一例を示す。例えば、「原稿の向き」３０１（図６参照）という設定項目は、図８のグループ情報リスト４１０中の符号「４１１」で示すように、グループボックス、２つのラジオボタン、およびイメージという複数の項目から構成されている。つまり、１つの設定項目は複数の項目のグループから成るということが言える。このように、機能としてまとまりのある複数の項目をグループとして扱うために、本実施形態ではグループを代表する項目、すなわちグループの親項目を定め、親項目を用いてグループ単位で設定項目を扱っている。例えば、図６の「原稿の向き」３０１の設定項目では、「”原稿の向き”グループボックス」が親項目であり、「原稿サイズ」３０２の設定項目では、「”原稿サイズ”テキスト」が親項目である（図５参照）。
【００７９】
以下の説明では、グループとしての設定項目の名称（ＩＤは親項目で記述される）が記載されるが、その場合、グループ内の全ての項目が同時に処理される。なお、グループ情報リスト４１０は、前述した項目情報２００、あるいは編集可能リスト４００に組み込まれた構成とされてもよい。
【００８０】
ステップＳ１０９において編集可能タブに登録する項目を編集するためのユーザの操作があったと判断された場合（Ｓ１０９：ＹＥＳ）、表示項目リストが更新されて（Ｓ１１０）、ステップＳ１０８に戻る。表示項目リストは、編集可能タブの画面に、固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報のリストである（図１３参照）。
【００８１】
ステップＳ１０６では、編集可能タブに登録する項目を追加するためのユーザの操作があったか否かが判断される。編集可能タブに登録する項目を追加するためのユーザの操作が無いと判断された場合（Ｓ１０６：ＮＯ）、ステップＳ１１１に進む。
【００８２】
ステップＳ１０６において編集可能タブに登録する項目を追加するためのユーザの操作があったと判断された場合（Ｓ１０６：ＹＥＳ）、表示項目リストが更新されて（Ｓ１０７）、ステップＳ１１１に進む。
【００８３】
編集可能タブの画面に表示する項目およびその表示位置を編集する方法としては、編集画面を表示して編集する方法（ａ）と、編集可能タブの画面内の項目を右クリックすることにより表示されるメニューを用いて、設定項目の上下左右への移動あるいは削除を行う方法（ｂ）とがある。さらに、固定タブの画面内の項目を右クリックすることにより表示されるメニューを用いて、設定項目の追加を行う方法（ｃ）もある。このように、設定項目内の任意の項目をクリックすることにより、クリックされた項目が属する設定項目全体の編集の指示が行われる。
【００８４】
ここで、編集可能タブに登録する項目の編集処理について説明する。編集可能タブに登録された項目は、編集可能タブの画面に表示されることになる。
【００８５】
（ａ）の方法では、まず図１０に示されるような編集可能タブの画面を編集するための編集画面の表示が行われる。編集画面５００の上方表示部５０１には、編集可能リスト４００（図７）を参照して、編集可能タブの画面に表示することが可能な全項目のリストが表示される。ここで参照する編集可能リスト４００は、複数の項目から構成され印刷機能を司るグループとしての設定項目を代表する親項目のリストであり、図１０の上方表示部５０１にはグループの親項目が表示される（下方表示部５０３においても同様である）。
【００８６】
また、編集画面５００の下方表示部５０３には、実際に編集可能タブに登録されて当該編集可能タブの画面に表示される項目のリストが表示される。初期状態では、元々編集可能タブに登録されていた項目がこの下方表示部５０３に表示される。編集可能タブを編集することで、実際の編集可能タブの画面における項目の追加あるいは配置変更を行うことが可能である。
【００８７】
編集画面５００の上方表示部５０１で項目を選択し、「左へ」ボタン５０２ａを押すと下方表示部５０３の左側にその項目が追加される（この場合、編集可能タブの画面の左側にその項目が追加される）。また、「右へ」ボタン５０２ｂを押すと下方表示部５０３の右側にその項目が追加される（この場合、編集可能タブの画面の右側にその項目が追加される）。また、「上へ」・「下へ」・「左右移動」ボタン５０５を押下することで編集可能タブの画面における項目の表示位置を変更することができる。さらに、「削除」ボタン５０６を押下することで下方表示部５０３のリストから選択対象の項目を削除することができる。
【００８８】
最終的に「ＯＫ」ボタン５０４を押すと、下方表示部５０３の情報に従って編集可能タブの画面上の表示を変更するように画面編集指示が出される。
【００８９】
（ｂ）の方法では、図１１に示すように、編集可能タブの画面上で直接的に画面編集の指示が行われる。
【００９０】
編集の対象となる項目６１０の上で右クリックすると、メニュー６２０が表示される。ユーザは、メニューリスト中の「左へ」・「右へ」・「上へ」・「下へ」のいずれかを選択することにより、その項目を編集可能タブの画面内のどちら側に移動させるかを指定でき、「削除」を選択することにより、その項目を編集可能タブの画面から削除することができる。
【００９１】
このメニュー６２０において項目に対しての命令が行われると、まず、グループ情報リスト４１０（図８参照）が参照される。そして、その項目がどのグループに属するかが調べられ、グループの親項目のＩＤが取得される。ここで、グループ情報リストは、前述したように、その機能のグループに属する親項目および子項目を１まとまりとして管理するためのリストである。すなわち、グループにはグループを代表する１つの親項目と複数の子項目が存在する。図８に示すグループ情報リスト４１０中の符号「４１１」はこのリストにおけるグループの１まとまりを示した例である。続いて、取得した親項目のＩＤとメニュー６２０からの命令に従って、編集可能タブの画面上の表示を変更するように画面編集指示が出される。
【００９２】
（ｃ）の方法では、図１２に示すように、固定タブの画面上で、編集可能タブの画面の編集指示が行われる（Ｓ１０６参照）。
【００９３】
固定タブの画面内に存在する項目のうちで編集可能タブの画面に追加したい項目３１０の上で右クリックすると、メニュー３２０が表示される。ユーザは、メニューリスト中の「左へ」を選択することにより編集可能タブの画面の左側に、「右へ」を選択することにより編集可能タブの画面の右側に、その対象の項目を追加することを指定することができる。なお、追加される項目は、既に表示されている項目の最後尾に追加される。
【００９４】
このメニュー３２０において項目に対しての命令が行われると、（ｂ）の方法の場合と同様に、グループ情報リスト４１０（図８参照）が参照される。そして、その項目がどのグループに属するかが調べられ、グループの親項目のＩＤが取得される。続いて、取得した親項目のＩＤとメニュー３２０からの命令に従って、編集可能タブの画面上の表示を変更するように画面編集指示が出される。
【００９５】
上記のように、本実施形態では、編集可能タブの画面に表示される項目についての追加、移動または削除等の編集のユーザによる指示は、予め保持しているグループ情報に基づき、グループ単位で一括して受け付けられる。
【００９６】
画面編集指示が出されると、前述したように、表示項目リストの更新が行われる（Ｓ１０７、Ｓ１１０）。
【００９７】
図１３は表示項目リストの一例を示す。この表示項目リスト４３０ａは、編集可能タブの画面上の表示（配置）位置情報も兼ねている。すなわち、表示項目リストは、編集可能タブの画面に、固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を保持する表示情報保持部として機能する。
【００９８】
表示項目リスト４３０ａでは、編集可能タブの画面上の左上から順に複数の項目から成るグループとしての設定項目を代表する親項目のＩＤが並べられている。表示項目リスト上の「−１」以前のＩＤが示す項目は編集可能タブの画面の左側に、表示項目リスト上の「−１」と「０」の間のＩＤが示す項目は編集可能タブの画面の右側に配置される。図１３は、編集可能タブの画面の左側に「用紙サイズ」「給紙トレイ」「ページ割付」の順に、編集可能タブの画面の右側に「ステープル」「中とじ」の順に、各項目が表示されることを意味している。この表示項目リストの情報に従って編集可能タブの画面の表示が変更されることとなる。具体的には、親項目が示すグループに属する子項目も、親項目とともにひとまとめにされて処理が施される。つまり、本実施形態では、編集可能タブの画面に表示される項目についての追加、移動または削除等の編集は、予め保持しているグループ情報に基づき、グループ単位で一括して行われる。
【００９９】
表示項目リストの更新（Ｓ１０７、Ｓ１１０）の後、その時点で編集可能タブの画面を表示している状態であればその直後に、その時点で固定タブの画面を表示している状態であれば次回編集可能タブの画面へ表示が切り替えられた直後に、新しい表示項目リストに基づいた編集可能タブの画面の表示処理が行われる（Ｓ１０８）。
【０１００】
図９は、以上説明した項目情報、編集可能リスト、およびグループ情報リストに基づいて、各項目の情報をテーブルで示す図である。図９に示される項目情報テーブル４２０において、グループ化された状態での設定項目の高さ、幅、Ｘ、Ｙは、固定タブの画面に表示される場合の座標値を示す。以下においては、図９の設定項目情報を使用して説明する。
【０１０１】
次に、図１４のフローチャートを参照して、編集可能タブの画面の表示処理（Ｓ１０８）について説明する。
【０１０２】
まず、表示済み情報保持部１１１に保持されている表示済み情報テーブルの表示済み情報と、表示項目リスト（図１３参照）の表示情報とが比較される（Ｓ２０１）。ここで、表示情報は、表示項目情報と表示位置情報とを含む。
【０１０３】
表示済み情報テーブルは、編集可能タブの画面に表示済みの項目についての情報のテーブルである。すなわち、表示済み情報テーブルは、編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が表示されたかについての表示済み情報を有するテーブルである。この表示済み情報テーブルは、編集可能タブの画面が表示された際に作成される。なお、最初には、表示済み情報テーブルの表示済み情報は空のデータとして処理される。
【０１０４】
図１６は、表示済み情報テーブルの一例を示す図である。表示済み情報テーブル４４０ａの表示済み情報は、具体的には、編集可能タブの画面上に表示される設定項目の構成要素である複数の項目からなるグループを代表する親項目のＩＤと、そのグループ全体の縦と横の長さ（高さ、幅）、表示位置座標（ｘ，ｙ）、および位置（表示順位）の情報とを持つ。
【０１０５】
ステップＳ２０１で表示済み情報と表示情報とを比較した結果、両者間で変更があるか否かが判断される（Ｓ２０２）。
【０１０６】
表示済み情報と表示情報との間で変更があると判断された場合（Ｓ２０２：ＹＥＳ）、比較結果に従った表示処理が行われ（Ｓ２０３）、図１４の処理は終了して、図４のフローチャートに戻る。比較結果に従った表示処理では、比較結果に基づいた編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法が決定され、決定された変更処理方法に従って、編集可能タブの画面が表示される。この比較結果に従った表示処理の詳細については後述する。
【０１０７】
一方、表示済み情報と表示情報との間で変更がないと判断された場合（Ｓ２０２：ＹＥＳ）、編集可能タブの画面が現在表示中であるか否かが判断される（Ｓ２０４）。
【０１０８】
編集可能タブの画面が現在表示中でないと判断された場合（Ｓ２０４：ＮＯ）、表示済み情報に従って、編集可能タブの画面が表示され（Ｓ２０５）、図１４の処理は終了して、図４のフローチャートに戻る。このステップＳ２０５の処理についてはさらに後述する。
【０１０９】
編集可能タブの画面が現在表示中であると判断された場合（Ｓ２０４：ＹＥＳ）、必要な項目を含む画面が表示済みなので、図１４の処理は終了し、図４のフローチャートに戻る。例えば、編集可能タブの画面が表示されている状態で編集可能タブの画面から編集画面を開いたが、何も変更せずに編集画面を閉じた場合が該当する。
【０１１０】
次に、図１５のフローチャートを参照して、比較結果に従った表示処理（Ｓ２０３）について説明する。
【０１１１】
図１５のフローチャートは、編集可能タブの画面の左側表示領域か右側表示領域の片方についての表示処理方法を示す。以下の説明では、編集可能タブの画面の左側表示領域、右側表示領域の順に、表示処理を行うこととする。なお、両表示領域への表示を考慮した表示処理のフローチャートが使用されてもよい。
【０１１２】
ここでは、以下の２つの例について説明する。１つ目の例は、編集可能タブの画面が空の状態（表示済み情報テーブルにデータがない状態）から、図１３の表示項目リスト４３０ａの状態を表示する場合である。２つ目の例は、図１３の表示項目リスト４３０ａの状態を表示した後、図１７の表示項目リスト４３０ｂへと編集した状態を表示する場合である。
【０１１３】
１つ目の例について説明する。
【０１１４】
まず、最初の項目を表示するために必要な座標の初期値が与えられる（Ｓ３０１）。ここでは、まず編集可能タブの画面の左側表示領域に最初の項目を表示するために必要な座標の初期値が、Ｘ＝１５０、Ｙ＝３０とされる。座標の単位はピクセルであるが、ポイント等の他の単位も使用可能である。「Ｎ」は、比較結果４５０（図１８参照）における項目の登場順位（左側表示領域と右側表示領域とで別々に与えられる）であり、その初期値はＮ＝１である。なお、比較結果４５０は、ステップＳ２０１で作成される。
【０１１５】
続いて、比較結果のＮ番目の項目が取得される（Ｓ３０２）。
【０１１６】
ステップＳ３０３では、取得されたＮ番目の比較結果項目が表示済み情報から削除された項目であるか否かが判断される。
【０１１７】
ステップＳ３０３においてＮ番目の比較結果項目が表示済み情報から削除された項目ではないと判断された場合（Ｓ３０３：ＮＯ）、そのＮ番目の比較結果項目が表示済み情報に既に存在する項目であるか否かが判断される（Ｓ３０４）。
【０１１８】
ステップＳ３０４においてＮ番目の比較結果項目が表示済み情報に既に存在する項目ではないと判断された場合（Ｓ３０４：ＮＯ）、ステップＳ３０５に進む。
【０１１９】
１つ目の例の場合、最初は表示済み情報テーブルにデータがなく、表示済み情報が空のデータの状態なので、ステップＳ３０３およびステップＳ３０４における判断処理は、いずれも「ＮＯ」となり、設定項目の追加の処理だけとなる。
【０１２０】
ステップＳ３０５では、項目情報（及びグループ情報）から該当する項目のデータが取得される。
【０１２１】
１つ目の例の場合、１番目の比較結果項目は、追加された設定項目であり、「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」（用紙サイズ）である。したがって、「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」の情報が取得される。「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」（用紙サイズ）の設定項目は、テキストおよびコンボボックスの項目（コントロール）で構成されており、幅１２０、高さ２５である。ここで、取得される固定タブ上の座標値は使用されない。
【０１２２】
そして、取得された情報を使用して、該当する設定項目が編集可能タブの画面の座標（Ｘ，Ｙ）で特定される表示位置に追加して表示される（Ｓ３０６）。ここでは、１番目の比較結果項目に対応する設定項目の表示位置は、座標（１５０，３０）である。これにより、固定タブとしての基本設定タブに登録されている「用紙サイズ」の設定項目が、編集可能タブの画面にコピーされて表示されることになる。
【０１２３】
続いて、表示された情報が、表示済み情報テーブルの表示済み情報に追加される（Ｓ３０７）。表示済み情報への追加が終了すると、ステップＳ３１１に進む。
【０１２４】
ステップＳ３１１では、Ｙに設定項目の高さとスペースとが足され、ステップＳ３１２では、Ｎに１が足される。スペースは１０とされるが、適宜変更され得る。
ここでは、Ｙ＝３０＋２５＋１０＝６５、Ｎ＝２となる。
【０１２５】
ステップＳ３１３では、比較結果における最後の比較結果項目の処理が終了したか否かが判断される。最後の比較結果項目の処理が未だ終了していない場合（Ｓ３１３：ＮＯ）、ステップＳ３０２に戻る。
【０１２６】
ここで、最後の比較結果項目の処理は終了していないため、２番目の比較結果項目の処理が行われる。この２番目の比較結果項目の処理によって、「ＩＤＣ＿ＩＮＰＵＴＴＲＡＹ＿ＳＴ」（給紙トレイ）の設定項目が、座標（１５０，６５）に表示され、表示された情報が、表示済み情報テーブルの表示済み情報に追加される。
【０１２７】
このような処理が繰り返されて、最後の「ＩＤＣ＿ＮＵＰ＿ＣＫ」（ページ割付）の設定項目の表示処理が終了すると（Ｓ３１３：ＹＥＳ）、図１５の処理が終了する。
【０１２８】
同様にして、編集可能タブの画面の右側表示領域に設定項目を表示する処理が行われる。ここでは、最初の項目を表示するために必要な座標の初期値は、Ｘ＝２８０、Ｙ＝３０とされる。そして、編集可能タブの画面の右側表示領域に、「ＩＤＣ＿ＳＴＡＰＬＥ＿ＣＫ」（ステープル）の設定項目、および「ＩＤＣ＿ＳＴＩＴＣＨ＿ＣＫ」（中とじ）の設定項目が表示されて、図１５の処理が終了する。
【０１２９】
図２０は、図１３の表示項目リスト４３０ａの状態を表示した編集可能タブの画面６００ａの一例を示す。図２０の編集可能タブの画面６００ａが表示された際に作成された表示済み情報テーブルの一例を示す図が、前述した図１６である。表示済み情報テーブルにおける位置の情報は、左側表示領域では順に１，２，３・・・、右側表示領域では順に−１，−２，−３・・・とされる。ただし、本処理ではこの位置の情報は使用していない。
【０１３０】
次に、２つ目の例について説明する。
【０１３１】
前提として、ここでは、表示済み情報テーブル（図１６参照）の表示済み情報と、表示項目リスト（図１７参照）の表示情報とが比較される（Ｓ２０１）。このとき作成された比較結果を図１８に示す。
【０１３２】
図１８は、比較結果の一例を示す図である。比較結果４５０は、表示済み情報と表示情報とを設定項目ごとに比較した結果を示す。図１８に示されるように、設定項目ごとに、削除、移動、または追加される設定項目のいずれであるかを示す比較結果が示される。
【０１３３】
まず、１つ目の例と同様に、最初の項目を表示するために必要な座標の初期値が与えられる（Ｓ３０１）。初期値として、左側表示領域の座標はＸ＝１５０、Ｙ＝３０とされ、右側表示領域の座標はＸ＝２８０、Ｙ＝３０とされ、スペースは１０とされる。また、比較結果４５０における比較結果項目の登場順位はＮ＝１とされる。
【０１３４】
図１８の比較結果４５０において、左側１番目の比較結果項目は、表示済み情報テーブルから削除された設定項目であるので、ステップＳ３０３では「ＹＥＳ」と判断される。
【０１３５】
Ｎ番目の比較結果項目が表示済み情報から削除された設定項目であると判断された場合（Ｓ３０３：ＹＥＳ）、該当する設定項目が削除される（Ｓ３１４）。１番目の比較結果項目の場合、「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」（用紙サイズ）の設定項目が編集可能な領域から削除される。表示している項目（コントロール）を削除するＡＰＩ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｇｒａｍ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）は、ＩＤのみを使用するため、その他の情報を取得する必要はない。
【０１３６】
続いて、削除された設定項目についての情報が、表示済み情報テーブルの表示済み情報から削除される。１番目の比較結果項目の場合、「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」（用紙サイズ）の設定項目の情報が削除される（Ｓ３１５）。
【０１３７】
続いて、Ｎに１が足されてＮ＝２となり（Ｓ３１２）、最後の比較結果項目の処理が未だ終了していないため（Ｓ３１３：ＮＯ）、ステップＳ３０２に戻り、２番目の比較結果項目の処理が行われる。
【０１３８】
２番目の比較結果項目は、「ＩＤＣ＿ＰＵＮＣＨ＿ＣＫ」（パンチ）であり、新たに追加された設定項目である。すなわち、ステップＳ３０３およびステップＳ３０４における判断処理は、いずれも「ＮＯ」となり、１つ目の例と同様に、追加処理が行われる。ここでは、座標（１５０，３０）に「ＩＤＣ＿ＰＵＮＣＨ＿ＣＫ」の設定項目が表示され（Ｓ３０５、Ｓ３０６）、表示された情報が、表示済み情報テーブルの表示済み情報に追加される（Ｓ３０７）。
【０１３９】
続いて、Ｙに設定項目の高さとスペースとが足され（Ｓ３１１）、Ｎに１が足される（Ｓ３１２）。ここでは、Ｙ＝３０＋３０＋１０＝７０、Ｎ＝３となる。最後の比較結果項目の処理が未だ終了していないため（Ｓ３１３：ＮＯ）、ステップＳ３０２に戻り、３番目の比較結果項目の処理が行われる。
【０１４０】
３番目の比較結果項目は、「ＩＤＣ＿ＳＴＡＰＬＥ＿ＣＫ」（ステープル）であり、表示済み情報テーブルに存在する設定項目である（Ｓ３０３：ＮＯ、Ｓ３０４：ＹＥＳ）。
【０１４１】
この場合、ステップＳ３０８に進み、表示済み情報テーブル（図１６）の表示済み情報からデータが取得される。ここでは、表示済み情報から、高さ、および幅の情報が取得される。
【０１４２】
そして、既に表示済みの情報を使用して、該当する設定項目が編集可能タブの画面の座標（Ｘ，Ｙ）で特定される表示位置に移動されて表示される（Ｓ３０９）。ここでは、１番目の比較結果項目に対応する設定項目の表示位置は、座標（１５０，７０）である。表示している項目（コントロール）を移動させるＡＰＩは、ＩＤ、座標、高さ、幅の情報を使用する。但し、ＡＰＩによっては、高さ、幅情報を必要としない場合もある。
【０１４３】
ここで、設定項目を移動して表示する処理の場合、表示位置（表示座標）の変更がない場合が生じ得る。この場合、表示位置の変更がないことを判定して、設定項目の移動表示を実行しないように構成してもよい。なお、設定項目を移動させるＡＰＩには、この判定処理を行うものも存在する。また、設定項目を移動して表示させるＡＰＩを使用した方が、通常複数の項目（コントロール）から構成される設定項目を削除して別の位置に追加して表示するよりも、迅速に表示することが可能である。また、設定項目の移動の場合、メモリに描画データが既に展開されているので、表示位置のデータを書き換えるだけで済み、迅速な表示処理が可能となる。
【０１４４】
続いて、表示された情報に従って、表示済み情報テーブルの表示済み情報が更新される（Ｓ３１０）。具体的には、座標値（ｘ，ｙ）、および位置の情報が更新される。ここでは、ｘ＝１５０、ｙ＝７０、位置は「２」とされる。
【０１４５】
続いて、Ｙに設定項目の高さとスペースとが足され（Ｓ３１１）、Ｎに１が足される（Ｓ３１２）。ここでは、Ｙ＝７０＋３０＋１０＝１１０、Ｎ＝４となる。最後の比較結果項目の処理が未だ終了していないため（Ｓ３１３：ＮＯ）、ステップＳ３０２に戻り、４番目の比較結果項目の処理が行われる。
【０１４６】
４番目の比較結果項目は、「ＩＤＣ＿ＩＮＰＵＴＴＲＡＹ＿ＳＴ」（給紙トレイ）であり、表示済み情報テーブルに存在する設定項目（Ｓ３０３：ＮＯ、Ｓ３０４：ＹＥＳ）である。したがって、前述したステープルの設定項目と同様に移動表示処理が行われる。
【０１４７】
すなわち、編集可能タブの画面の座標（１５０，１１０）に、「ＩＤＣ＿ＩＮＰＵＴＴＲＡＹ＿ＳＴ」（給紙トレイ）が移動されて表示され（Ｓ３０８、Ｓ３０９）、表示済み情報テーブルの表示済み情報が更新される（Ｓ３１０）。
【０１４８】
続いて、Ｙに設定項目の高さとスペースとが足され（Ｓ３１１）、Ｎに１が足される（Ｓ３１２）。ここでは、Ｙ＝１１０＋２５＋１０＝１４５、Ｎ＝５となり、最後の比較結果項目の処理が終了したため（Ｓ３１３：ＹＥＳ）、図１５の処理が終了する。
【０１４９】
同様にして、編集可能タブの画面の右側表示領域に設定項目を表示する処理が行われる。ここでは、「ＩＤＣ＿ＳＴＩＴＣＨ＿ＣＫ」（中とじ）の設定項目については削除処理、「ＩＤＣ＿ＮＵＰ＿ＣＫ」（ページ割付）の設定項目については移動表示処理、「ＩＤＣ＿ＭＥＤＩＡＴＹＰＥ＿ＳＴ」（用紙種類）の設定項目については追加表示処理が施されて、図１５の処理が終了する。
【０１５０】
図２１は、図１３の表示項目リスト４３０ａの状態を表示した後、図１７の表示項目リスト４３０ｂへと編集した状態を表示した編集可能タブの画面６００ｂの一例を示す図であり、図１９は、更新された表示済み情報テーブルの一例を示す図である。
【０１５１】
次に、プリンタドライバの起動時に、表示済み情報テーブルが存在する場合の編集可能タブの表示処理（Ｓ２０５）について説明する。
【０１５２】
この場合の表示処理は、上記１つ目の例と同様に、項目情報から情報を取得して、設定項目を追加する表示処理となる。但し、設定項目の表示位置（表示座標）は表示済み情報テーブルの表示済み情報から取得されるため、表示座標の計算が必要なくなり、迅速な表示処理が可能となる。したがって、編集可能タブの画面に初期設定項目を持つプリンタドライバの場合には特に、表示済み情報を予め組み込んでおくことによる利点が大きい。
【０１５３】
上述したように本実施形態では、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報と、編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報とが比較される。そして、変更があった場合には、比較結果に基づいた編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法が決定されて、比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面が表示される。
【０１５４】
このように本実施形態によれば、表示情報と表示済み情報との間で変更があった場合には、各項目について例えば削除、移動表示、または追加表示等の変更処理方法が決定され、当該変更処理方法に従って、編集可能タブの画面が表示される。
【０１５５】
したがって、編集可能タブの画面全体を最初から表示し直さなくても済み、画面表示の更新に要する時間が短縮される。これにより、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、変更があった場合にも迅速に表示させることができ、ユーザの操作性が向上する。
【０１５６】
また、本実施形態では、固定された項目を保有する固定タブが選択されることによって固定タブの画面が表示され、固定タブが保有する項目のうちから保有する項目を編集できる編集可能タブがユーザにより選択されることによって編集可能タブの画面が表示される。したがって、設定対象の項目を一の画面から別の画面に移動することによって当該項目の所在がわからなくなってしまう事態を防止しつつ、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、ユーザに違和感を与えることなく簡単な操作で表示させることが可能となる。結果として、項目の設定作業におけるユーザの操作時間や操作ミスを低減することができる。
【０１５７】
また、本実施形態では、表示情報と前記表示済み情報との間で変更がない場合であって、編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、表示済み情報に従って、編集可能タブの画面が表示される。したがって、設定項目の表示位置（表示座標）は表示済み情報から取得されるため、表示座標の計算が必要なくなり、迅速な表示処理が可能となる。
【０１５８】
本発明は、上記した実施の形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【０１５９】
例えば、上記実施形態では、本実施形態では、表示済み情報テーブルの更新は、編集後の編集可能タブの画面を表示した後に行われるが、本発明はこれに限定されるものではなく、編集可能タブに登録する項目の編集処理の終了後に実行される構成とされてもよい。このように構成すれば、編集処理のみ実行して編集可能タブの画面をすぐに表示させない場合であっても、次に編集可能タブの画面を開くときの表示処理が迅速化され得る。
【０１６０】
また、上記実施形態では、編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報と、編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報との両方が、表示項目リストに保持されているが、本発明はこれに限定されず、別々の記憶領域に保持されていてもよい。
【０１６１】
また、上記実施形態では、印刷条件を設定するための項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば他のサービスの条件を設定するための項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置にも適用され得る。
【０１６２】
本実施形態の項目設定装置における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえばフレキシブルディスクやＣＤ−ＲＯＭなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、項目設定装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
【符号の説明】
【０１６３】
１ ＰＣ、
２Ａ，２Ｂ，２Ｃ プリンタ、
３ ネットワーク、
１１ ＣＰＵ
１２ ＲＯＭ、
１３ ＲＡＭ、
１４ ハードディスク、
１５ ディスプレイ、
１６ 入力装置、
１７ 通信インタフェース、
１８ バス、
１００ プリンタドライバ、
１０１ 印刷機能設定部、
１０２ 印刷データ生成部、
１０３ 固定タブ表示制御部、
１０４ 編集可能タブ表示制御部、
１０５ 表示項目編集部、
１０６ 項目情報保持部、
１０７ 表示位置情報保持部、
１０８ 表示項目情報保持部、
１０９ グループ情報保持部、
１１０ 表示項目比較処理部、
１１１ 表示済み情報保持部、
１１２ 画面編集指示部、
２００ 項目情報、
３００ 固定タブの画面、
４００ 編集可能リスト、
４１０ グループ情報リスト、
４２０ 項目情報テーブル、
４３０ａ，４３０ｂ 表示項目リスト、
４４０ａ，４４０ｂ 表示済み情報テーブル、
４５０ 比較結果、
５００ 編集画面、
６００ａ，６００ｂ 編集可能タブの画面。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムに関する。本発明は、特に、複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
印刷システムにおいて、ユーザがプリンタで印刷を実行する場合、ユーザは、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）上でプリンタドライバと呼ばれる制御プログラムを用いて、各設定項目を所望の設定値に設定して印刷条件を設定し、プリンタに印刷を実行させる。プリンタの性能が向上し、さまざまな印刷条件を設定することができるようになるにつれて、プリンタドライバにおける設定項目は増加する傾向にある。
【０００３】
そこで、複数の設定項目を関連機能別に分類しタブで関連付けることにより、プリンタドライバの視認性および操作性を向上させることが行われている。ここで、ユーザが所望の印刷条件を設定する場合、ユーザは、タブを選択して操作画面を切り替え、所望の設定項目を表示させ、当該設定項目の設定（変更）を行っていた。
【０００４】
そのため、ユーザが、異なるタブに関連付けられる複数の設定項目を変更して印刷条件を設定せざるを得ない場合、印刷条件の設定作業が複雑になっていた。
【０００５】
このような背景において、本来属性が異なり相互の設定項目の移動ができない設定項目を、ユーザが意図する設定項目として自由に入れ替え可能にして、属性の異なる設定項目を含む画面をユーザが自在に設計変更できる技術が提案されている（下記特許文献１参照）。
【０００６】
しかしながら、保有する項目を編集できる画面をユーザが設計変更した場合、変更後の画面を表示しようとすると、画面表示の更新に時間がかかってしまうという問題が想定される。例えば、項目を１つ追加した場合や、項目の表示位置を変更しただけの場合でも、画面全体を最初から表示し直すことになるために時間がかかり、ユーザの操作性が悪くなるという問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
【特許文献１】特開平１１−５３１３７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、変更があった場合にも迅速に表示させることができる、項目設定装置、並びにその制御方法及び制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【００１０】
（１）複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置であって、固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部と、前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示する制御を行う固定タブ表示制御部と、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部と、前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する表示項目比較処理部と、前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示する制御を行う編集可能タブ表示制御部と、を有することを特徴とする項目設定装置。
【００１１】
（２）前記表示項目比較処理部は、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示を決定することを特徴とする上記（１）に記載の項目設定装置。
【００１２】
（３）前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、編集可能タブ表示制御部は、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面を表示する制御を行うことを特徴とする上記（１）または（２）に記載の項目設定装置。
【００１３】
（４）前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする上記（１）〜（３）のいずれか１項に記載の項目設定装置。
【００１４】
（５）前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする上記（１）〜（４）のいずれか１項に記載の項目設定装置。
【００１５】
（６）複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御プログラムであって、固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部に保持されている前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示する手順（ａ）と、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部に保持されている前記表示情報と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部に保持されている前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する手順（ｂ）と、前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示する手順（ｃ）と、を前記項目設定装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
【００１６】
（７）前記手順（ｂ）において、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示が決定されることを特徴とする上記（６）に記載の制御プログラム。
【００１７】
（８）前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、前記手順（ｃ）において、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面が表示されることを特徴とする上記（６）または（７）に記載の制御プログラム。
【００１８】
（９）前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする上記（６）〜（８）のいずれか１項に記載の制御プログラム。
【００１９】
（１０）前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする請求項６〜９のいずれか１項に記載の制御プログラム。
【００２０】
（１１）上記（６）〜（１０）のいずれか１項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【００２１】
（１２）複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御方法であって、固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部に保持されている前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示するステップ（ａ）と、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部に保持されている前記表示情報と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部に保持されている前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定するステップ（ｂ）と、前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示するステップ（ｃ）と、を有することを特徴とする制御方法。
【００２２】
（１３）前記ステップ（ｂ）において、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示が決定されることを特徴とする上記（１２）に記載の制御方法。
【００２３】
（１４）前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、前記ステップ（ｃ）において、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面が表示されることを特徴とする上記（１２）または（１３）に記載の制御方法。
【００２４】
（１５）前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする上記（１２）〜（１４）のいずれか１項に記載の制御方法。
【００２５】
（１６）前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする上記（１２）〜（１５）のいずれか１項に記載の制御方法。
【発明の効果】
【００２６】
本発明によれば、表示情報と表示済み情報との間で変更があった場合には、各項目について例えば削除、移動表示、または追加表示等の変更処理方法が決定され、当該変更処理方法に従って、編集可能タブの画面が表示される。
【００２７】
したがって、編集可能タブの画面全体を最初から表示し直さなくても済み、画面表示の更新に要する時間が短縮される。これにより、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、変更があった場合にも迅速に表示させることができ、ユーザの操作性が向上する。
【００２８】
また、本発明によれば、固定された項目を保有する固定タブが選択されることによって固定タブの画面が表示され、固定タブが保有する項目のうちから保有する項目を編集できる編集可能タブがユーザにより選択されることによって編集可能タブの画面が表示される。したがって、設定対象の項目を一の画面から別の画面に移動することによって当該項目の所在がわからなくなってしまう事態を防止しつつ、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、ユーザに違和感を与えることなく簡単な操作で表示させることが可能となる。結果として、項目の設定作業におけるユーザの操作時間や操作ミスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明の一実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【図２】図１に示されるＰＣの構成を示すブロック図である。
【図３】プリンタドライバの基本構成を示す図である。
【図４】印刷設定画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図５】項目情報の一例を示す図である。
【図６】固定タブの画面の一例を示す図である。
【図７】編集可能リストの一例を示す図である。
【図８】グループ情報リストの一例を示す図である。
【図９】各設定項目の情報をテーブルで示す図である。
【図１０】編集画面の一例を示す図である。
【図１１】編集可能タブの画面上で直接的に画面編集の指示を行う場合を説明するための図である。
【図１２】固定タブの画面上で編集可能タブの画面の編集指示を行う場合を説明するための図である。
【図１３】表示項目リストの一例を示す図である。
【図１４】編集可能タブの画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図１５】比較結果に従った表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図１６】表示済み情報テーブルの一例を示す図である。
【図１７】編集後の表示項目リストの一例を示す図である。
【図１８】比較結果の一例を示す図である。
【図１９】更新された表示済み情報テーブルの一例を示す図である。
【図２０】図１３の表示項目リストの状態を表示した編集可能タブの画面の一例を示す図である。
【図２１】図１３の表示項目リストの状態を表示した後、図１７の表示項目リストへと編集した状態を表示した編集可能タブの画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００３０】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【００３１】
図１は、本発明の一実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【００３２】
図１に示すように、本実施形態にかかる印刷システムは、ＰＣ１とプリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃとを備え、ネットワーク３を介して相互に通信可能に接続されている。なお、ネットワーク３に接続される機器の種類および台数は、図１に示す例に限定されない。また、ＰＣ１は、ネットワーク３を介することなく、プリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃと直接機器間で接続（ローカル接続）されていてもよい。
【００３３】
ネットワーク３は、たとえば、イーサネット（登録商標）、トークンリング、およびＦＤＤＩ等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したＬＡＮ、またはＬＡＮ同士を専用線で接続したＷＡＮ等の各種のネットワークからなる。
【００３４】
図２は、図１に示されるＰＣの構成を示すブロック図である。ＰＣ１は、ＣＰＵ１１、ＲＯＭ１２、ＲＡＭ１３、ハードディスク１４、ディスプレイ１５、入力装置１６、および通信インタフェース１７を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス１８を介して相互に接続されている。
【００３５】
ＣＰＵ１１は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行する。ＲＯＭ１２は、各種プログラムおよび各種データを格納する。ＲＡＭ１３は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する。ハードディスク１４は、オペレーティングシステム（ＯＳ）を含む各種プログラムおよび各種データを格納する。
【００３６】
ディスプレイ１５は、ＣＲＴあるいはＬＣＤ等であり、各種の情報を表示する。入力装置１６は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【００３７】
通信インタフェース１７は、ネットワーク３を介してプリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃ等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、イーサネット（登録商標）、トークンリング、ＦＤＤＩ等の規格によるネットワークインタフェースのほか、ＵＳＢ、ＩＥＥＥ１３９４等のシリアルインタフェース、ＳＣＳＩ、ＩＥＥＥ１２８４等のパラレルインタフェース、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＩＥＥＥ８０２．１１、ＨｏｍｅＲＦ、ＩｒＤＡ等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェース、電話回線に接続するための電話回線インタフェース等が用いられ得る。
【００３８】
ハードディスク１４には、文書ファイル作成アプリケーションとプリンタドライバとがインストールされている。プリンタドライバは、後述する印刷設定画面を用いたユーザの操作に基づいて、印刷条件を設定するとともに、文書ファイル作成アプリケーションから渡された文書ファイルに基づいて、プリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃで処理可能な形式の印刷ジョブを生成する。
【００３９】
なお、ＰＣ１は、上記構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【００４０】
プリンタ２Ａ、２Ｂ、２Ｃは、ＰＣ１で生成された印刷ジョブを、ネットワーク３を介して受信し、印刷ジョブに従って印刷処理を行う。
【００４１】
図３は、プリンタドライバの基本構成を示す図である。
【００４２】
プリンタドライバ１００は、ホストコンピュータであるＰＣ１のＯＳ上にインストールされ、印刷ジョブを生成するソフトウェアである。プリンタドライバ１００によれば、ユーザインターフェースを介して、対応するプリンタに搭載された機能を利用するための設定を実行でき、設定に従って印刷ジョブを作成しプリンタに送信することができる。
【００４３】
プリンタドライバ１００は、印刷機能設定部１０１と、印刷データ生成部１０２とを有している。
【００４４】
印刷機能設定部１０１は、ユーザが所望の印刷条件を設定することができる画面（ＧＵＩ）を提供する。本実施形態のプリンタドライバ１００により表示される画面には、固定された項目を保有し当該項目の表示位置が固定されている固定タブと、保有する項目を編集でき当該項目の表示位置が編集可能な編集可能タブとがユーザにより選択可能に表示される。編集可能タブがユーザにより選択されると、編集可能タブに関連付けられた画面（編集可能タブの画面）が表示され、固定タブがユーザにより選択されると、固定タブに関連付けられた画面（固定タブの画面）が表示される。これらの画面上で設定された情報は、印刷データ生成部１０２に渡される。
【００４５】
印刷データ生成部１０２は、ＯＳ上にインストールされたアプリケーションで作成された文書ファイルに基づいて、プリンタ２Ａ〜２Ｃで処理可能な形式の印刷ジョブを生成する。
【００４６】
図３に示すように、印刷機能設定部１０１は、項目情報保持部１０６、固定タブ表示制御部１０３、表示項目情報保持部１０８、表示位置情報保持部１０７、表示済み情報保持部１１１、表示項目比較処理部１１０、編集可能タブ表示制御部１０４、表示項目編集部１０５、画面編集指示部１１２、およびグループ情報保持部１０９を含む。
【００４７】
項目情報保持部１０６は、固定タブに登録されている項目の表示に関する項目情報を保持する。項目情報は、具体的には、各項目（「コントロール」とも呼ばれる）についての、ＩＤ、種類（テキスト、ラジオボタン、チェックボックス、イメージ等）、表示位置（座標）、表示領域の大きさ（縦横の長さ）、表示文字列等の情報である。
【００４８】
固定タブ表示制御部１０３は、固定タブの項目情報を読み込んで、特定の固定タブの画面を表示する制御を行う。
【００４９】
表示項目情報保持部１０８は、編集可能タブの画面に、固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報を保持する。
【００５０】
表示位置情報保持部１０７は、編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を保持する。ここで、表示項目情報と表示位置情報とは、表示情報を構成する。
【００５１】
表示済み情報保持部１１１は、編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する。
【００５２】
表示項目比較処理部１１０は、表示情報と表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する。
【００５３】
編集可能タブ表示制御部１０４は、編集可能タブの画面を表示する制御を行う。また、編集可能タブ表示制御部１０４は、表示情報と表示済み情報とで変更があった場合には、決定された変更処理方法に従って、編集可能タブの画面を表示する制御を行う。
【００５４】
表示項目編集部１０５は、編集可能タブの画面に表示される項目についての追加、移動または削除等の編集を行う。すなわち、具体的には、表示項目編集部１０５は、編集可能タブの画面に表示される項目および表示位置を編集する。
【００５５】
画面編集指示部１１２は、編集可能タブの画面に表示される項目についての編集のユーザによる指示を受け付ける。そして、画面編集指示部１１２は、ユーザから編集可能タブの画面に表示する項目および表示位置を変更する命令があった場合、表示項目編集部１０５に画面編集の指示を出す。
【００５６】
グループ情報保持部１０９は、プリンタドライバにより表示される全ての項目について、当該項目がどの設定項目（機能）のグループに属するかを示すグループ情報を保持する。ここで、設定項目は、複数の項目（コントロール）から構成されている。
【００５７】
印刷機能設定部１０１、および印刷データ生成部１０２は、ハードディスク１４に記憶されているプログラムがＲＡＭ１３上に読み出されてＣＰＵ１１によって実行されることによりその機能が発揮される。項目情報保持部１０６、表示項目情報保持部１０８、表示位置情報保持部１０７、およびグループ情報保持部１０９には、所定の記憶領域がそれぞれ割り当てられる。
【００５８】
次に、図４を参照して、印刷機能設定部１０１の動作について説明する。
【００５９】
図４は、印刷設定画面の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【００６０】
まず、固定タブの項目情報が読み込まれる（Ｓ１０１）。
【００６１】
図５は、項目情報の一例を示す。ここでは、項目情報の一部として、「基本設定」タブ情報２１０および「レイアウト」タブ情報２２０が例示されている。また、「基本設定」タブ情報２１０には「原稿の向き」情報２１１、および「原稿サイズ」情報２１２が含まれ、「レイアウト」タブ情報２２０には「ページ割付」情報２２１が含まれている。
【００６２】
項目情報の詳細情報は、１つのファイルとして保有されていてもよいし、別々の複数ファイルとして保有されていてもよい。また、項目情報は、全てがレジストリに保有されていてもよいし、一部はレジストリとは別のファイルに一部はレジストリに保有されていてもよい。
【００６３】
続いて、編集可能タブが存在するか否かが判断される（Ｓ１０２）。
【００６４】
編集可能タブの有無の設定は、プリンタドライバの開発時だけでなく、ユーザ（または管理者）によって行われ得る。プリンタドライバ開発時に編集可能タブ無しと設定された場合、固定タブのみのプリンタドライバ（通常のプリンタドライバと同じ）となる。また、編集可能タブを有するプリンタドライバにおいて、ユーザが編集可能タブ無しと設定した場合、編集可能タブは画面に表示されない。
【００６５】
編集可能タブが存在しない場合（Ｓ１０２：ＮＯ）、読み込んだ項目情報をもとに固定タブの画面が表示される（Ｓ１０３）。
【００６６】
編集可能タブが存在する場合（Ｓ１０２：ＹＥＳ）、編集可能タブ（図６では「Ｍｙタブ」と表示されている）が選択されているか否かが判断される（Ｓ１０４）。
【００６７】
なお、本実施形態のプリンタドライバ１００では、利便性を考慮して、起動時に編集可能タブを最初に表示する設定とされているが、固定タブを最初に表示させる設定とすることも可能である。
【００６８】
編集可能タブが選択されておらず、固定タブが選択されている場合（Ｓ１０４：ＮＯ）、読み込んだ項目情報を用いて固定タブの画面が表示される（Ｓ１０５）。
【００６９】
図６は、固定タブの画面３００の一例を示す。
【００７０】
図６では、基本設定タブの画面が、項目情報２００（図５参照）の「基本設定」タブ情報２１０にしたがって表示されている。各設定項目についても、「原稿の向き」３０１は、項目情報２００の「原稿の向き」情報２１１、「原稿サイズ」３０２は、項目情報２００の「原稿サイズ」情報２１２にしたがって表示される。
【００７１】
編集可能タブが選択されている場合（Ｓ１０４：ＹＥＳ）、編集可能タブの画面の表示処理が行われる（Ｓ１０８）。ここで、編集可能タブの画面は、グループ単位で一括して表示される。この編集可能タブの画面の表示処理についての詳細は後述する。
【００７２】
ステップＳ１０９では、編集可能タブに登録する項目を編集するためのユーザの操作があったか否かが判断される。
【００７３】
編集可能タブの項目を編集せずに（Ｓ１０９：ＮＯ）、編集可能タブの画面を終了させる場合、ユーザによるタブの選択の切り替えがあったか否かが判断される（Ｓ１１１）。
【００７４】
タブの選択が切り替えられた場合（Ｓ１１１：ＹＥＳ）、Ｓ１０４の処理に戻る。
【００７５】
タブの選択の切り替えではない場合（Ｓ１１１：ＮＯ）、例えば設定完了、設定キャンセル、あるいは印刷開始についてのユーザの操作により、図４の処理は終了する。
【００７６】
一方、編集可能タブを有する場合には、編集可能タブに登録することにより編集可能タブの画面に表示する項目を追加あるいは編集することができる（Ｓ１０６、Ｓ１０９）。
【００７７】
図７は、編集可能タブに登録することが可能な全項目のリスト（編集可能リスト）の一例を示す。この編集可能リスト４００には、全てのタブに共通の項目（用紙ビュー等）や、固定タブに専用の項目は含まれていない。なお、図７の右方に示される破線枠内の記述は、説明のみのためのものであって実体的なデータは存在しない（以降の図における破線枠内の記述も同様である）。
【００７８】
図８は、複数の項目（コントロール）の各々がどの設定項目のグループに属するかについてのグループ情報を示すリスト（グループ情報リスト）の一例を示す。例えば、「原稿の向き」３０１（図６参照）という設定項目は、図８のグループ情報リスト４１０中の符号「４１１」で示すように、グループボックス、２つのラジオボタン、およびイメージという複数の項目から構成されている。つまり、１つの設定項目は複数の項目のグループから成るということが言える。このように、機能としてまとまりのある複数の項目をグループとして扱うために、本実施形態ではグループを代表する項目、すなわちグループの親項目を定め、親項目を用いてグループ単位で設定項目を扱っている。例えば、図６の「原稿の向き」３０１の設定項目では、「”原稿の向き”グループボックス」が親項目であり、「原稿サイズ」３０２の設定項目では、「”原稿サイズ”テキスト」が親項目である（図５参照）。
【００７９】
以下の説明では、グループとしての設定項目の名称（ＩＤは親項目で記述される）が記載されるが、その場合、グループ内の全ての項目が同時に処理される。なお、グループ情報リスト４１０は、前述した項目情報２００、あるいは編集可能リスト４００に組み込まれた構成とされてもよい。
【００８０】
ステップＳ１０９において編集可能タブに登録する項目を編集するためのユーザの操作があったと判断された場合（Ｓ１０９：ＹＥＳ）、表示項目リストが更新されて（Ｓ１１０）、ステップＳ１０８に戻る。表示項目リストは、編集可能タブの画面に、固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報のリストである（図１３参照）。
【００８１】
ステップＳ１０６では、編集可能タブに登録する項目を追加するためのユーザの操作があったか否かが判断される。編集可能タブに登録する項目を追加するためのユーザの操作が無いと判断された場合（Ｓ１０６：ＮＯ）、ステップＳ１１１に進む。
【００８２】
ステップＳ１０６において編集可能タブに登録する項目を追加するためのユーザの操作があったと判断された場合（Ｓ１０６：ＹＥＳ）、表示項目リストが更新されて（Ｓ１０７）、ステップＳ１１１に進む。
【００８３】
編集可能タブの画面に表示する項目およびその表示位置を編集する方法としては、編集画面を表示して編集する方法（ａ）と、編集可能タブの画面内の項目を右クリックすることにより表示されるメニューを用いて、設定項目の上下左右への移動あるいは削除を行う方法（ｂ）とがある。さらに、固定タブの画面内の項目を右クリックすることにより表示されるメニューを用いて、設定項目の追加を行う方法（ｃ）もある。このように、設定項目内の任意の項目をクリックすることにより、クリックされた項目が属する設定項目全体の編集の指示が行われる。
【００８４】
ここで、編集可能タブに登録する項目の編集処理について説明する。編集可能タブに登録された項目は、編集可能タブの画面に表示されることになる。
【００８５】
（ａ）の方法では、まず図１０に示されるような編集可能タブの画面を編集するための編集画面の表示が行われる。編集画面５００の上方表示部５０１には、編集可能リスト４００（図７）を参照して、編集可能タブの画面に表示することが可能な全項目のリストが表示される。ここで参照する編集可能リスト４００は、複数の項目から構成され印刷機能を司るグループとしての設定項目を代表する親項目のリストであり、図１０の上方表示部５０１にはグループの親項目が表示される（下方表示部５０３においても同様である）。
【００８６】
また、編集画面５００の下方表示部５０３には、実際に編集可能タブに登録されて当該編集可能タブの画面に表示される項目のリストが表示される。初期状態では、元々編集可能タブに登録されていた項目がこの下方表示部５０３に表示される。編集可能タブを編集することで、実際の編集可能タブの画面における項目の追加あるいは配置変更を行うことが可能である。
【００８７】
編集画面５００の上方表示部５０１で項目を選択し、「左へ」ボタン５０２ａを押すと下方表示部５０３の左側にその項目が追加される（この場合、編集可能タブの画面の左側にその項目が追加される）。また、「右へ」ボタン５０２ｂを押すと下方表示部５０３の右側にその項目が追加される（この場合、編集可能タブの画面の右側にその項目が追加される）。また、「上へ」・「下へ」・「左右移動」ボタン５０５を押下することで編集可能タブの画面における項目の表示位置を変更することができる。さらに、「削除」ボタン５０６を押下することで下方表示部５０３のリストから選択対象の項目を削除することができる。
【００８８】
最終的に「ＯＫ」ボタン５０４を押すと、下方表示部５０３の情報に従って編集可能タブの画面上の表示を変更するように画面編集指示が出される。
【００８９】
（ｂ）の方法では、図１１に示すように、編集可能タブの画面上で直接的に画面編集の指示が行われる。
【００９０】
編集の対象となる項目６１０の上で右クリックすると、メニュー６２０が表示される。ユーザは、メニューリスト中の「左へ」・「右へ」・「上へ」・「下へ」のいずれかを選択することにより、その項目を編集可能タブの画面内のどちら側に移動させるかを指定でき、「削除」を選択することにより、その項目を編集可能タブの画面から削除することができる。
【００９１】
このメニュー６２０において項目に対しての命令が行われると、まず、グループ情報リスト４１０（図８参照）が参照される。そして、その項目がどのグループに属するかが調べられ、グループの親項目のＩＤが取得される。ここで、グループ情報リストは、前述したように、その機能のグループに属する親項目および子項目を１まとまりとして管理するためのリストである。すなわち、グループにはグループを代表する１つの親項目と複数の子項目が存在する。図８に示すグループ情報リスト４１０中の符号「４１１」はこのリストにおけるグループの１まとまりを示した例である。続いて、取得した親項目のＩＤとメニュー６２０からの命令に従って、編集可能タブの画面上の表示を変更するように画面編集指示が出される。
【００９２】
（ｃ）の方法では、図１２に示すように、固定タブの画面上で、編集可能タブの画面の編集指示が行われる（Ｓ１０６参照）。
【００９３】
固定タブの画面内に存在する項目のうちで編集可能タブの画面に追加したい項目３１０の上で右クリックすると、メニュー３２０が表示される。ユーザは、メニューリスト中の「左へ」を選択することにより編集可能タブの画面の左側に、「右へ」を選択することにより編集可能タブの画面の右側に、その対象の項目を追加することを指定することができる。なお、追加される項目は、既に表示されている項目の最後尾に追加される。
【００９４】
このメニュー３２０において項目に対しての命令が行われると、（ｂ）の方法の場合と同様に、グループ情報リスト４１０（図８参照）が参照される。そして、その項目がどのグループに属するかが調べられ、グループの親項目のＩＤが取得される。続いて、取得した親項目のＩＤとメニュー３２０からの命令に従って、編集可能タブの画面上の表示を変更するように画面編集指示が出される。
【００９５】
上記のように、本実施形態では、編集可能タブの画面に表示される項目についての追加、移動または削除等の編集のユーザによる指示は、予め保持しているグループ情報に基づき、グループ単位で一括して受け付けられる。
【００９６】
画面編集指示が出されると、前述したように、表示項目リストの更新が行われる（Ｓ１０７、Ｓ１１０）。
【００９７】
図１３は表示項目リストの一例を示す。この表示項目リスト４３０ａは、編集可能タブの画面上の表示（配置）位置情報も兼ねている。すなわち、表示項目リストは、編集可能タブの画面に、固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を保持する表示情報保持部として機能する。
【００９８】
表示項目リスト４３０ａでは、編集可能タブの画面上の左上から順に複数の項目から成るグループとしての設定項目を代表する親項目のＩＤが並べられている。表示項目リスト上の「−１」以前のＩＤが示す項目は編集可能タブの画面の左側に、表示項目リスト上の「−１」と「０」の間のＩＤが示す項目は編集可能タブの画面の右側に配置される。図１３は、編集可能タブの画面の左側に「用紙サイズ」「給紙トレイ」「ページ割付」の順に、編集可能タブの画面の右側に「ステープル」「中とじ」の順に、各項目が表示されることを意味している。この表示項目リストの情報に従って編集可能タブの画面の表示が変更されることとなる。具体的には、親項目が示すグループに属する子項目も、親項目とともにひとまとめにされて処理が施される。つまり、本実施形態では、編集可能タブの画面に表示される項目についての追加、移動または削除等の編集は、予め保持しているグループ情報に基づき、グループ単位で一括して行われる。
【００９９】
表示項目リストの更新（Ｓ１０７、Ｓ１１０）の後、その時点で編集可能タブの画面を表示している状態であればその直後に、その時点で固定タブの画面を表示している状態であれば次回編集可能タブの画面へ表示が切り替えられた直後に、新しい表示項目リストに基づいた編集可能タブの画面の表示処理が行われる（Ｓ１０８）。
【０１００】
図９は、以上説明した項目情報、編集可能リスト、およびグループ情報リストに基づいて、各項目の情報をテーブルで示す図である。図９に示される項目情報テーブル４２０において、グループ化された状態での設定項目の高さ、幅、Ｘ、Ｙは、固定タブの画面に表示される場合の座標値を示す。以下においては、図９の設定項目情報を使用して説明する。
【０１０１】
次に、図１４のフローチャートを参照して、編集可能タブの画面の表示処理（Ｓ１０８）について説明する。
【０１０２】
まず、表示済み情報保持部１１１に保持されている表示済み情報テーブルの表示済み情報と、表示項目リスト（図１３参照）の表示情報とが比較される（Ｓ２０１）。ここで、表示情報は、表示項目情報と表示位置情報とを含む。
【０１０３】
表示済み情報テーブルは、編集可能タブの画面に表示済みの項目についての情報のテーブルである。すなわち、表示済み情報テーブルは、編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が表示されたかについての表示済み情報を有するテーブルである。この表示済み情報テーブルは、編集可能タブの画面が表示された際に作成される。なお、最初には、表示済み情報テーブルの表示済み情報は空のデータとして処理される。
【０１０４】
図１６は、表示済み情報テーブルの一例を示す図である。表示済み情報テーブル４４０ａの表示済み情報は、具体的には、編集可能タブの画面上に表示される設定項目の構成要素である複数の項目からなるグループを代表する親項目のＩＤと、そのグループ全体の縦と横の長さ（高さ、幅）、表示位置座標（ｘ，ｙ）、および位置（表示順位）の情報とを持つ。
【０１０５】
ステップＳ２０１で表示済み情報と表示情報とを比較した結果、両者間で変更があるか否かが判断される（Ｓ２０２）。
【０１０６】
表示済み情報と表示情報との間で変更があると判断された場合（Ｓ２０２：ＹＥＳ）、比較結果に従った表示処理が行われ（Ｓ２０３）、図１４の処理は終了して、図４のフローチャートに戻る。比較結果に従った表示処理では、比較結果に基づいた編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法が決定され、決定された変更処理方法に従って、編集可能タブの画面が表示される。この比較結果に従った表示処理の詳細については後述する。
【０１０７】
一方、表示済み情報と表示情報との間で変更がないと判断された場合（Ｓ２０２：ＹＥＳ）、編集可能タブの画面が現在表示中であるか否かが判断される（Ｓ２０４）。
【０１０８】
編集可能タブの画面が現在表示中でないと判断された場合（Ｓ２０４：ＮＯ）、表示済み情報に従って、編集可能タブの画面が表示され（Ｓ２０５）、図１４の処理は終了して、図４のフローチャートに戻る。このステップＳ２０５の処理についてはさらに後述する。
【０１０９】
編集可能タブの画面が現在表示中であると判断された場合（Ｓ２０４：ＹＥＳ）、必要な項目を含む画面が表示済みなので、図１４の処理は終了し、図４のフローチャートに戻る。例えば、編集可能タブの画面が表示されている状態で編集可能タブの画面から編集画面を開いたが、何も変更せずに編集画面を閉じた場合が該当する。
【０１１０】
次に、図１５のフローチャートを参照して、比較結果に従った表示処理（Ｓ２０３）について説明する。
【０１１１】
図１５のフローチャートは、編集可能タブの画面の左側表示領域か右側表示領域の片方についての表示処理方法を示す。以下の説明では、編集可能タブの画面の左側表示領域、右側表示領域の順に、表示処理を行うこととする。なお、両表示領域への表示を考慮した表示処理のフローチャートが使用されてもよい。
【０１１２】
ここでは、以下の２つの例について説明する。１つ目の例は、編集可能タブの画面が空の状態（表示済み情報テーブルにデータがない状態）から、図１３の表示項目リスト４３０ａの状態を表示する場合である。２つ目の例は、図１３の表示項目リスト４３０ａの状態を表示した後、図１７の表示項目リスト４３０ｂへと編集した状態を表示する場合である。
【０１１３】
１つ目の例について説明する。
【０１１４】
まず、最初の項目を表示するために必要な座標の初期値が与えられる（Ｓ３０１）。ここでは、まず編集可能タブの画面の左側表示領域に最初の項目を表示するために必要な座標の初期値が、Ｘ＝１５０、Ｙ＝３０とされる。座標の単位はピクセルであるが、ポイント等の他の単位も使用可能である。「Ｎ」は、比較結果４５０（図１８参照）における項目の登場順位（左側表示領域と右側表示領域とで別々に与えられる）であり、その初期値はＮ＝１である。なお、比較結果４５０は、ステップＳ２０１で作成される。
【０１１５】
続いて、比較結果のＮ番目の項目が取得される（Ｓ３０２）。
【０１１６】
ステップＳ３０３では、取得されたＮ番目の比較結果項目が表示済み情報から削除された項目であるか否かが判断される。
【０１１７】
ステップＳ３０３においてＮ番目の比較結果項目が表示済み情報から削除された項目ではないと判断された場合（Ｓ３０３：ＮＯ）、そのＮ番目の比較結果項目が表示済み情報に既に存在する項目であるか否かが判断される（Ｓ３０４）。
【０１１８】
ステップＳ３０４においてＮ番目の比較結果項目が表示済み情報に既に存在する項目ではないと判断された場合（Ｓ３０４：ＮＯ）、ステップＳ３０５に進む。
【０１１９】
１つ目の例の場合、最初は表示済み情報テーブルにデータがなく、表示済み情報が空のデータの状態なので、ステップＳ３０３およびステップＳ３０４における判断処理は、いずれも「ＮＯ」となり、設定項目の追加の処理だけとなる。
【０１２０】
ステップＳ３０５では、項目情報（及びグループ情報）から該当する項目のデータが取得される。
【０１２１】
１つ目の例の場合、１番目の比較結果項目は、追加された設定項目であり、「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」（用紙サイズ）である。したがって、「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」の情報が取得される。「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」（用紙サイズ）の設定項目は、テキストおよびコンボボックスの項目（コントロール）で構成されており、幅１２０、高さ２５である。ここで、取得される固定タブ上の座標値は使用されない。
【０１２２】
そして、取得された情報を使用して、該当する設定項目が編集可能タブの画面の座標（Ｘ，Ｙ）で特定される表示位置に追加して表示される（Ｓ３０６）。ここでは、１番目の比較結果項目に対応する設定項目の表示位置は、座標（１５０，３０）である。これにより、固定タブとしての基本設定タブに登録されている「用紙サイズ」の設定項目が、編集可能タブの画面にコピーされて表示されることになる。
【０１２３】
続いて、表示された情報が、表示済み情報テーブルの表示済み情報に追加される（Ｓ３０７）。表示済み情報への追加が終了すると、ステップＳ３１１に進む。
【０１２４】
ステップＳ３１１では、Ｙに設定項目の高さとスペースとが足され、ステップＳ３１２では、Ｎに１が足される。スペースは１０とされるが、適宜変更され得る。
ここでは、Ｙ＝３０＋２５＋１０＝６５、Ｎ＝２となる。
【０１２５】
ステップＳ３１３では、比較結果における最後の比較結果項目の処理が終了したか否かが判断される。最後の比較結果項目の処理が未だ終了していない場合（Ｓ３１３：ＮＯ）、ステップＳ３０２に戻る。
【０１２６】
ここで、最後の比較結果項目の処理は終了していないため、２番目の比較結果項目の処理が行われる。この２番目の比較結果項目の処理によって、「ＩＤＣ＿ＩＮＰＵＴＴＲＡＹ＿ＳＴ」（給紙トレイ）の設定項目が、座標（１５０，６５）に表示され、表示された情報が、表示済み情報テーブルの表示済み情報に追加される。
【０１２７】
このような処理が繰り返されて、最後の「ＩＤＣ＿ＮＵＰ＿ＣＫ」（ページ割付）の設定項目の表示処理が終了すると（Ｓ３１３：ＹＥＳ）、図１５の処理が終了する。
【０１２８】
同様にして、編集可能タブの画面の右側表示領域に設定項目を表示する処理が行われる。ここでは、最初の項目を表示するために必要な座標の初期値は、Ｘ＝２８０、Ｙ＝３０とされる。そして、編集可能タブの画面の右側表示領域に、「ＩＤＣ＿ＳＴＡＰＬＥ＿ＣＫ」（ステープル）の設定項目、および「ＩＤＣ＿ＳＴＩＴＣＨ＿ＣＫ」（中とじ）の設定項目が表示されて、図１５の処理が終了する。
【０１２９】
図２０は、図１３の表示項目リスト４３０ａの状態を表示した編集可能タブの画面６００ａの一例を示す。図２０の編集可能タブの画面６００ａが表示された際に作成された表示済み情報テーブルの一例を示す図が、前述した図１６である。表示済み情報テーブルにおける位置の情報は、左側表示領域では順に１，２，３・・・、右側表示領域では順に−１，−２，−３・・・とされる。ただし、本処理ではこの位置の情報は使用していない。
【０１３０】
次に、２つ目の例について説明する。
【０１３１】
前提として、ここでは、表示済み情報テーブル（図１６参照）の表示済み情報と、表示項目リスト（図１７参照）の表示情報とが比較される（Ｓ２０１）。このとき作成された比較結果を図１８に示す。
【０１３２】
図１８は、比較結果の一例を示す図である。比較結果４５０は、表示済み情報と表示情報とを設定項目ごとに比較した結果を示す。図１８に示されるように、設定項目ごとに、削除、移動、または追加される設定項目のいずれであるかを示す比較結果が示される。
【０１３３】
まず、１つ目の例と同様に、最初の項目を表示するために必要な座標の初期値が与えられる（Ｓ３０１）。初期値として、左側表示領域の座標はＸ＝１５０、Ｙ＝３０とされ、右側表示領域の座標はＸ＝２８０、Ｙ＝３０とされ、スペースは１０とされる。また、比較結果４５０における比較結果項目の登場順位はＮ＝１とされる。
【０１３４】
図１８の比較結果４５０において、左側１番目の比較結果項目は、表示済み情報テーブルから削除された設定項目であるので、ステップＳ３０３では「ＹＥＳ」と判断される。
【０１３５】
Ｎ番目の比較結果項目が表示済み情報から削除された設定項目であると判断された場合（Ｓ３０３：ＹＥＳ）、該当する設定項目が削除される（Ｓ３１４）。１番目の比較結果項目の場合、「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」（用紙サイズ）の設定項目が編集可能な領域から削除される。表示している項目（コントロール）を削除するＡＰＩ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｇｒａｍ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）は、ＩＤのみを使用するため、その他の情報を取得する必要はない。
【０１３６】
続いて、削除された設定項目についての情報が、表示済み情報テーブルの表示済み情報から削除される。１番目の比較結果項目の場合、「ＩＤＣ＿ＰＡＰＥＲＳＩＺＥ＿ＳＴ」（用紙サイズ）の設定項目の情報が削除される（Ｓ３１５）。
【０１３７】
続いて、Ｎに１が足されてＮ＝２となり（Ｓ３１２）、最後の比較結果項目の処理が未だ終了していないため（Ｓ３１３：ＮＯ）、ステップＳ３０２に戻り、２番目の比較結果項目の処理が行われる。
【０１３８】
２番目の比較結果項目は、「ＩＤＣ＿ＰＵＮＣＨ＿ＣＫ」（パンチ）であり、新たに追加された設定項目である。すなわち、ステップＳ３０３およびステップＳ３０４における判断処理は、いずれも「ＮＯ」となり、１つ目の例と同様に、追加処理が行われる。ここでは、座標（１５０，３０）に「ＩＤＣ＿ＰＵＮＣＨ＿ＣＫ」の設定項目が表示され（Ｓ３０５、Ｓ３０６）、表示された情報が、表示済み情報テーブルの表示済み情報に追加される（Ｓ３０７）。
【０１３９】
続いて、Ｙに設定項目の高さとスペースとが足され（Ｓ３１１）、Ｎに１が足される（Ｓ３１２）。ここでは、Ｙ＝３０＋３０＋１０＝７０、Ｎ＝３となる。最後の比較結果項目の処理が未だ終了していないため（Ｓ３１３：ＮＯ）、ステップＳ３０２に戻り、３番目の比較結果項目の処理が行われる。
【０１４０】
３番目の比較結果項目は、「ＩＤＣ＿ＳＴＡＰＬＥ＿ＣＫ」（ステープル）であり、表示済み情報テーブルに存在する設定項目である（Ｓ３０３：ＮＯ、Ｓ３０４：ＹＥＳ）。
【０１４１】
この場合、ステップＳ３０８に進み、表示済み情報テーブル（図１６）の表示済み情報からデータが取得される。ここでは、表示済み情報から、高さ、および幅の情報が取得される。
【０１４２】
そして、既に表示済みの情報を使用して、該当する設定項目が編集可能タブの画面の座標（Ｘ，Ｙ）で特定される表示位置に移動されて表示される（Ｓ３０９）。ここでは、１番目の比較結果項目に対応する設定項目の表示位置は、座標（１５０，７０）である。表示している項目（コントロール）を移動させるＡＰＩは、ＩＤ、座標、高さ、幅の情報を使用する。但し、ＡＰＩによっては、高さ、幅情報を必要としない場合もある。
【０１４３】
ここで、設定項目を移動して表示する処理の場合、表示位置（表示座標）の変更がない場合が生じ得る。この場合、表示位置の変更がないことを判定して、設定項目の移動表示を実行しないように構成してもよい。なお、設定項目を移動させるＡＰＩには、この判定処理を行うものも存在する。また、設定項目を移動して表示させるＡＰＩを使用した方が、通常複数の項目（コントロール）から構成される設定項目を削除して別の位置に追加して表示するよりも、迅速に表示することが可能である。また、設定項目の移動の場合、メモリに描画データが既に展開されているので、表示位置のデータを書き換えるだけで済み、迅速な表示処理が可能となる。
【０１４４】
続いて、表示された情報に従って、表示済み情報テーブルの表示済み情報が更新される（Ｓ３１０）。具体的には、座標値（ｘ，ｙ）、および位置の情報が更新される。ここでは、ｘ＝１５０、ｙ＝７０、位置は「２」とされる。
【０１４５】
続いて、Ｙに設定項目の高さとスペースとが足され（Ｓ３１１）、Ｎに１が足される（Ｓ３１２）。ここでは、Ｙ＝７０＋３０＋１０＝１１０、Ｎ＝４となる。最後の比較結果項目の処理が未だ終了していないため（Ｓ３１３：ＮＯ）、ステップＳ３０２に戻り、４番目の比較結果項目の処理が行われる。
【０１４６】
４番目の比較結果項目は、「ＩＤＣ＿ＩＮＰＵＴＴＲＡＹ＿ＳＴ」（給紙トレイ）であり、表示済み情報テーブルに存在する設定項目（Ｓ３０３：ＮＯ、Ｓ３０４：ＹＥＳ）である。したがって、前述したステープルの設定項目と同様に移動表示処理が行われる。
【０１４７】
すなわち、編集可能タブの画面の座標（１５０，１１０）に、「ＩＤＣ＿ＩＮＰＵＴＴＲＡＹ＿ＳＴ」（給紙トレイ）が移動されて表示され（Ｓ３０８、Ｓ３０９）、表示済み情報テーブルの表示済み情報が更新される（Ｓ３１０）。
【０１４８】
続いて、Ｙに設定項目の高さとスペースとが足され（Ｓ３１１）、Ｎに１が足される（Ｓ３１２）。ここでは、Ｙ＝１１０＋２５＋１０＝１４５、Ｎ＝５となり、最後の比較結果項目の処理が終了したため（Ｓ３１３：ＹＥＳ）、図１５の処理が終了する。
【０１４９】
同様にして、編集可能タブの画面の右側表示領域に設定項目を表示する処理が行われる。ここでは、「ＩＤＣ＿ＳＴＩＴＣＨ＿ＣＫ」（中とじ）の設定項目については削除処理、「ＩＤＣ＿ＮＵＰ＿ＣＫ」（ページ割付）の設定項目については移動表示処理、「ＩＤＣ＿ＭＥＤＩＡＴＹＰＥ＿ＳＴ」（用紙種類）の設定項目については追加表示処理が施されて、図１５の処理が終了する。
【０１５０】
図２１は、図１３の表示項目リスト４３０ａの状態を表示した後、図１７の表示項目リスト４３０ｂへと編集した状態を表示した編集可能タブの画面６００ｂの一例を示す図であり、図１９は、更新された表示済み情報テーブルの一例を示す図である。
【０１５１】
次に、プリンタドライバの起動時に、表示済み情報テーブルが存在する場合の編集可能タブの表示処理（Ｓ２０５）について説明する。
【０１５２】
この場合の表示処理は、上記１つ目の例と同様に、項目情報から情報を取得して、設定項目を追加する表示処理となる。但し、設定項目の表示位置（表示座標）は表示済み情報テーブルの表示済み情報から取得されるため、表示座標の計算が必要なくなり、迅速な表示処理が可能となる。したがって、編集可能タブの画面に初期設定項目を持つプリンタドライバの場合には特に、表示済み情報を予め組み込んでおくことによる利点が大きい。
【０１５３】
上述したように本実施形態では、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報と、編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報とが比較される。そして、変更があった場合には、比較結果に基づいた編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法が決定されて、比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面が表示される。
【０１５４】
このように本実施形態によれば、表示情報と表示済み情報との間で変更があった場合には、各項目について例えば削除、移動表示、または追加表示等の変更処理方法が決定され、当該変更処理方法に従って、編集可能タブの画面が表示される。
【０１５５】
したがって、編集可能タブの画面全体を最初から表示し直さなくても済み、画面表示の更新に要する時間が短縮される。これにより、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、変更があった場合にも迅速に表示させることができ、ユーザの操作性が向上する。
【０１５６】
また、本実施形態では、固定された項目を保有する固定タブが選択されることによって固定タブの画面が表示され、固定タブが保有する項目のうちから保有する項目を編集できる編集可能タブがユーザにより選択されることによって編集可能タブの画面が表示される。したがって、設定対象の項目を一の画面から別の画面に移動することによって当該項目の所在がわからなくなってしまう事態を防止しつつ、保有する項目を編集できる編集可能タブの画面を、ユーザに違和感を与えることなく簡単な操作で表示させることが可能となる。結果として、項目の設定作業におけるユーザの操作時間や操作ミスを低減することができる。
【０１５７】
また、本実施形態では、表示情報と前記表示済み情報との間で変更がない場合であって、編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、表示済み情報に従って、編集可能タブの画面が表示される。したがって、設定項目の表示位置（表示座標）は表示済み情報から取得されるため、表示座標の計算が必要なくなり、迅速な表示処理が可能となる。
【０１５８】
本発明は、上記した実施の形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【０１５９】
例えば、上記実施形態では、本実施形態では、表示済み情報テーブルの更新は、編集後の編集可能タブの画面を表示した後に行われるが、本発明はこれに限定されるものではなく、編集可能タブに登録する項目の編集処理の終了後に実行される構成とされてもよい。このように構成すれば、編集処理のみ実行して編集可能タブの画面をすぐに表示させない場合であっても、次に編集可能タブの画面を開くときの表示処理が迅速化され得る。
【０１６０】
また、上記実施形態では、編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報と、編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報との両方が、表示項目リストに保持されているが、本発明はこれに限定されず、別々の記憶領域に保持されていてもよい。
【０１６１】
また、上記実施形態では、印刷条件を設定するための項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、例えば他のサービスの条件を設定するための項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置にも適用され得る。
【０１６２】
本実施形態の項目設定装置における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえばフレキシブルディスクやＣＤ−ＲＯＭなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、項目設定装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
【符号の説明】
【０１６３】
１ ＰＣ、
２Ａ，２Ｂ，２Ｃ プリンタ、
３ ネットワーク、
１１ ＣＰＵ
１２ ＲＯＭ、
１３ ＲＡＭ、
１４ ハードディスク、
１５ ディスプレイ、
１６ 入力装置、
１７ 通信インタフェース、
１８ バス、
１００ プリンタドライバ、
１０１ 印刷機能設定部、
１０２ 印刷データ生成部、
１０３ 固定タブ表示制御部、
１０４ 編集可能タブ表示制御部、
１０５ 表示項目編集部、
１０６ 項目情報保持部、
１０７ 表示位置情報保持部、
１０８ 表示項目情報保持部、
１０９ グループ情報保持部、
１１０ 表示項目比較処理部、
１１１ 表示済み情報保持部、
１１２ 画面編集指示部、
２００ 項目情報、
３００ 固定タブの画面、
４００ 編集可能リスト、
４１０ グループ情報リスト、
４２０ 項目情報テーブル、
４３０ａ，４３０ｂ 表示項目リスト、
４４０ａ，４４０ｂ 表示済み情報テーブル、
４５０ 比較結果、
５００ 編集画面、
６００ａ，６００ｂ 編集可能タブの画面。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置であって、
固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部と、
前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示する制御を行う固定タブ表示制御部と、
保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部と、
前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部と、
前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する表示項目比較処理部と、
前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示する制御を行う編集可能タブ表示制御部と、
を有することを特徴とする項目設定装置。
【請求項２】
前記表示項目比較処理部は、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示を決定することを特徴とする請求項１に記載の項目設定装置。
【請求項３】
前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、編集可能タブ表示制御部は、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面を表示する制御を行うことを特徴とする請求項１または２に記載の項目設定装置。
【請求項４】
前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の項目設定装置。
【請求項５】
前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の項目設定装置。
【請求項６】
複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御プログラムであって、
固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部に保持されている前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示する手順（ａ）と、
保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部に保持されている前記表示情報と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部に保持されている前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する手順（ｂ）と、
前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示する手順（ｃ）と、
を前記項目設定装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項７】
前記手順（ｂ）において、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示が決定されることを特徴とする請求項６に記載の制御プログラム。
【請求項８】
前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、前記手順（ｃ）において、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面が表示されることを特徴とする請求項６または７に記載の制御プログラム。
【請求項９】
前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする請求項６〜８のいずれか１項に記載の制御プログラム。
【請求項１０】
前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする請求項６〜９のいずれか１項に記載の制御プログラム。
【請求項１１】
請求項６〜１０のいずれか１項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項１２】
複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御方法であって、
固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部に保持されている前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示するステップ（ａ）と、
保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部に保持されている前記表示情報と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部に保持されている前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定するステップ（ｂ）と、
前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示するステップ（ｃ）と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項１３】
前記ステップ（ｂ）において、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示が決定されることを特徴とする請求項１２に記載の制御方法。
【請求項１４】
前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、前記ステップ（ｃ）において、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面が表示されることを特徴とする請求項１２または１３に記載の制御方法。
【請求項１５】
前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする請求項１２〜１４のいずれか１項に記載の制御方法。
【請求項１６】
前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする請求項１２〜１５のいずれか１項に記載の制御方法。
【請求項１】
複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置であって、
固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部と、
前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示する制御を行う固定タブ表示制御部と、
保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部と、
前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部と、
前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する表示項目比較処理部と、
前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示する制御を行う編集可能タブ表示制御部と、
を有することを特徴とする項目設定装置。
【請求項２】
前記表示項目比較処理部は、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示を決定することを特徴とする請求項１に記載の項目設定装置。
【請求項３】
前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、編集可能タブ表示制御部は、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面を表示する制御を行うことを特徴とする請求項１または２に記載の項目設定装置。
【請求項４】
前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の項目設定装置。
【請求項５】
前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の項目設定装置。
【請求項６】
複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御プログラムであって、
固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部に保持されている前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示する手順（ａ）と、
保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部に保持されている前記表示情報と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部に保持されている前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定する手順（ｂ）と、
前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示する手順（ｃ）と、
を前記項目設定装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項７】
前記手順（ｂ）において、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示が決定されることを特徴とする請求項６に記載の制御プログラム。
【請求項８】
前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、前記手順（ｃ）において、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面が表示されることを特徴とする請求項６または７に記載の制御プログラム。
【請求項９】
前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする請求項６〜８のいずれか１項に記載の制御プログラム。
【請求項１０】
前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする請求項６〜９のいずれか１項に記載の制御プログラム。
【請求項１１】
請求項６〜１０のいずれか１項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項１２】
複数のタブの中から所望のタブを選択することにより切り替え可能な画面に表示される項目においてユーザの操作に基づいて設定を行うための項目設定装置の制御方法であって、
固定された項目を保有する固定タブの当該項目の表示に関する項目情報を保持する項目情報保持部に保持されている前記固定タブの項目情報を用いて、ユーザにより選択された固定タブの画面を表示するステップ（ａ）と、
保有する項目を編集できる編集可能タブの画面に前記固定タブが保有する項目のうちのどの項目を表示するかについての表示項目情報、および前記編集可能タブの画面に表示される項目の表示位置に関する表示位置情報を含む表示情報を保持する表示情報保持部に保持されている前記表示情報と、前記編集可能タブの画面におけるどの位置にどの項目が既に表示済みであるかについての表示済み情報を保持する表示済み情報保持部に保持されている前記表示済み情報とを比較し、変更があった場合には、比較結果に基づいた前記編集可能タブの画面を表示するための変更処理方法を決定するステップ（ｂ）と、
前記比較結果に基づいた変更処理方法に従って、ユーザにより選択された編集可能タブの画面を表示するステップ（ｃ）と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項１３】
前記ステップ（ｂ）において、前記比較結果に基づき、各項目について削除、移動表示、または追加表示が決定されることを特徴とする請求項１２に記載の制御方法。
【請求項１４】
前記表示情報と前記表示済み情報とを比較し、変更がない場合であって、前記編集可能タブの画面が現在表示されていないときには、前記ステップ（ｃ）において、前記表示済み情報に従って、前記編集可能タブの画面が表示されることを特徴とする請求項１２または１３に記載の制御方法。
【請求項１５】
前記表示位置情報は、ユーザにより編集可能であることを特徴とする請求項１２〜１４のいずれか１項に記載の制御方法。
【請求項１６】
前記項目は、印刷条件を設定するための項目であることを特徴とする請求項１２〜１５のいずれか１項に記載の制御方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図６】
【図２０】
【図２１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図６】
【図２０】
【図２１】
【公開番号】特開２０１０−１７６３１５（Ｐ２０１０−１７６３１５Ａ）
【公開日】平成２２年８月１２日（２０１０．８．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１７０５８（Ｐ２００９−１７０５８）
【出願日】平成２１年１月２８日（２００９．１．２８）
【出願人】（３０３０００３７２）コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年８月１２日（２０１０．８．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年１月２８日（２００９．１．２８）
【出願人】（３０３０００３７２）コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]