説明

顕微鏡用の制御装置

顕微鏡調節のための少なくとも1個の回転式制御部材を持つ顕微鏡用の制御装置であって、該装置は、モータ、使用時に該モータによって駆動される連結器具、及び連結器具を回転式制御部材に接続し、制御部材をモータの回転によって駆動させるように、制御部材に対してモータの位置を調節可能にするための取付器具、を備えたことを特徴とする顕微鏡用の制御装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顕微鏡用の制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
科学研究室その他で用いられる市販の高級顕微鏡の多くは、顕微鏡のステージを動かすための回転式制御部材を持った手動式ステージを備え、それによって、ユーザーは試料を光学系に対して相対的に移動させることができる。ある目的に対しては、手動によるステージの制御が最も便利な方法ではある。しかし、顕微鏡メーカーは、顕微鏡用に、手動式ステージの代わりに、モーター付のステージとコンピュータで制御されるモータを備えてステージをコンピュータ制御可能としたものも供給している。このものはある種の目的(例えば試料のランダムの位置での検査)には望ましいものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、モータ付のステージは高価であり(ときには顕微鏡本体と同じ価格である)、手動制御に切り替えるためにはモータ付ステージを手動ステージと取り替える必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、顕微鏡の調節のための少なくとも1個の回転式制御部材(rotary control member)を持つ顕微鏡用の制御装置(control apparatus)を提供する。この顕微鏡用の制御装置は、
【0005】
モータ、
【0006】
使用時に該モータによって駆動される連結器具(coupling arrangement)、及び
【0007】
連結器具を回転式制御部材に接続し、制御部材をモータの回転によって駆動させるように、制御部材に対してモータの位置を調節可能にするための取付器具(mount arrangement)
を含む。
【0008】
その連結器具は、回転部材(rotary member)を含み、該回転部材が使用時にモータによって駆動されるものであり、取付器具によって制御部材に接して取り付けられ、制御部材を回転させることにより位置調節ができるものであってよい。回転部材は、制御部材と摩擦またはメッシング形成(歯車などのかみ合い)によって接続するものであってもよい。
【0009】
また、連結器具が、使用時に、モータによって駆動される回転部材、および該回転部材と制御部材を廻る循環ベルトを備えてもよい。循環ベルトは、柔軟性と弾性を持つ材料で作られていることが好ましい。回転部材と制御部材との接続のために、循環ベルトに鋸歯がつけられてもよい。
【0010】
連結器具が、さらに回転部材に動きを伝達するために制御部材と連結するためのホイール部材(wheel member)を含むことが好ましい。ホイール部材が、制御部材を受け入れるための開口と、開口内に入れられた該制御部材を保持するための固定手段(fixing means)とを備えてもよい。固定手段が少なくとも1個のネジ部材を有してもよい。ホイール部材が、駆動されるときに滑りが少なくなるように形成された外表面を有してもよい。その外表面に鋸歯が付けられてもよい。
【0011】
取付器具の、制御部材に対する高さが調節可能であることが好ましい。
【0012】
取付器具がクランプ手段(clamp means)を含み、取付器具がクランプ手段によって、選ばれた位置に固定されるものであってもよい。前記の装置がさらにクランプ手段を備え、顕微鏡がクランプ手段によって、選ばれた位置に固定されるものであってもよい。前記の1個のまたは複数のクランプ手段のそれぞれは、好ましくは取付器具及び/又は顕微鏡を特定範囲内の任意の位置に固定することができるものである。前記の1個のまたは複数のクランプ手段はそれぞれ磁性クランプ具(magnetic clamp arrangement)を備えてもよい。磁性クランプ具が、取付器具内に手動で移動可能な磁石と、使用時に、取付器具が載る表面を有し、その表面に取付器具を固定するためあるいは磁石の移動によって離脱させるように金属が接合されているものであってもよい。該表面が金属板でできていることが好ましい。該表面が、使用時に顕微鏡を載せる物体の表面であることが好ましい。
【0013】
モータが電動モータであってもよく、そのモータは好ましくはステッパー・モータである。装置は、顕微鏡の調節を行うためのモータを制御することができる制御手段(control means)を備えてもよい。制御手段は好ましくは顕微鏡の調節を指示するためのアナログ式のユーザー・コントロールを有するものである。制御手段が、調節のための指示を受けるためのコンピュータ・インターフェイスを有してもよい。
【0014】
該装置が、複数の回転式制御部材を駆動するように操作可能であることが好ましい。それぞれ複数の制御部材を駆動するために、それぞれ複数のモータ、連結器具、および取付器具を備えてもよい。
【0015】
連結器具は制御部材に接続されたラックを有し、ラックがモータの回転によって駆動されるものであってもよい。
【0016】
取付器具が、使用時に、モータの回転により制御部材が駆動されるに伴ってモータを関連して移動させるプラットフォームを有するものであってもよい。
【0017】
典型的には、プラットフォームが制御部材に関連して(proportionately)移動する。一般的には、プラットフォームが制御部材に調和して移動可能である。プラットフォームが連結器具内の張力を変化させるように選択的に(electively)移動可能であってもよい。一般的にはプラットフォームはプラットフォーム・モータによって移動される。
【0018】
本発明はまた前記の制御部材を備えた顕微鏡を提供する。
【0019】
一般的には、顕微鏡は、第1の回転式制御部材と第2の回転式制御部材を持つ。第1の回転式制御部材と第2の回転式制御部材は互いに共通の軸を持ち、それぞれは第1の連結器具と第2の連結器具とに、本発明の態様のように接続されるものであってよい。
【0020】
第1の連結器具と第2の連結器具は隣り合うように並べられてもよい。あるいは第1の連結器具と第2の連結器具は互いに内側と外側(within each other)とになるように、実質的に同じ平面上に備えられてもよい。第1の連結器具は第1の制御部材に接する回転部材を持つものであり、第2の連結器具はベルトによって第2の制御部材に接続するものであってもよい。
【0021】
制御装置は、制御部材を、モータの回転によって付加的(incremental)に動かすための制御スイッチを備えてもよい。
【0022】
回転式制御部材及び/又は回転部材にはキャリブレーション・マークが付けられてもよい。このキャリブレーション・マークは、一般に回転式制御部材とモータの間の相対的な動きを表示する。
【0023】
典型的には、制御装置は、モータの回転による制御部材の駆動の限界を示すために、モータ内の区画(stall)を検出するための検知器を有する。
【0024】
さらに本発明は、顕微鏡の調節のための位置変更のための回転式制御部材(rotary control)を備えた顕微鏡用の制御装置を提供する。この制御装置が、該回転式制御部材に連結したベルトを有し、そのベルトは、使用時に、回転式制御部材を動かすための駆動機構に繋がれ、このベルトは回転式制御部材と駆動機構の周りに張力を持って保持され、回転式制御部材と駆動機構とは台の上に保持されて、相互に変位してベルト内の張力を所定範囲内に保ち、回転式制御部材が駆動機構によって調節されるに伴って回転式制御部材の位置変更に適合することを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明は、縦型顕微鏡として知られているタイプの顕微鏡用の制御装置に実現された。
【実施例1】
【0026】
次に本発明を、実施例について図面を参照して詳しく説明する。
【0027】
図1は、一般に縦型顕微鏡として知られているタイプの顕微鏡10を示す。顕微鏡10は、基台12、柱14、ステージ16、接眼レンズ18、及び光学系20を備えている。接眼レンズ18と光学系20とは、柱14に支持されたアーム22の上に取り付けられている。ステージ16は柱14に支持されており、焦点調節ノブ24,24aのどちらかを手動で回すことにより柱14に沿って上下に移動させることができる。矢印26で示されるようなステージの縦方向の移動を、今後、Z軸方向の移動と呼ぶ。Z軸26はステージ16の面に対して垂直である。従ってステージ16をZ軸26に沿って光学系20の方向へ又はその反対の方向へ移動させることによって試料28に対する顕微鏡の焦点を調節することができる。
【0028】
接眼レンズ18を通して観察される試料28の観察像は、接眼レンズ18に対してステージ16をX及びY軸方向30,32に動かすことによって変えることができる。X、Y、Z軸は三直交軸を形成している。XおよびY方向への移動は顕微鏡の焦点には影響しない。X及びY軸方向への移動は二つの同心回転ノブ34,36によって制御される。X軸又はY軸のうちの一つは外側のノブ34によって、また他の方は内側のノブ36(ノブ34の下端よりも下にある)によって制御される。
【0029】
通常は、ユーザは先ずノブ24または24aを用いて顕微鏡の焦点を合わせる。
【0030】
この実施例では、大きいノブ24aを用いて粗動で焦点調節を行い、小さいノブ24を用いて微動で焦点調節を行う。
【0031】
一度焦点が合わせられた場合、通常はそれ以上にノブ24,24bを動かすことはない。次に、ユーザーはノブ34,36を操作する。ノブ34,36の操作によってユーザーは試料28の各部を観察し、光学系20の視野に目的の箇所を捉えることができる。
【0032】
上記のような、顕微鏡10の手動操作は、さらに詳しい分析の必要性を判断するための迅速な観察には便利である。
【0033】
これより後の図面は、本発明の制御装置が顕微鏡10のモータ制御に用いられる方法を示すものである。
【0034】
これらの図面は顕微鏡10に用いられる制御装置40を示す。この制御装置40は、顕微鏡10の調節のために、上述のように回転式制御部材24,34,36を備えている。またこの装置40はモータ42、連結器具44、及び取付器具46を備えている。連結器具44は、使用時に、モータ42によって駆動される。取付器具46はそれぞれ対応するモータ42を支持し、モータ42を制御部材24,34,36に対して調節可能な位置に置き、連結器具44を回転式制御部材24,34,36と接続し、それにより制御部材24,34,36をモータ42の回転によって駆動する。
【0035】
さらに詳しくは、複数の取付器具46a、bはそれぞれクランプ48a、bを備えて支柱50を支持し、その支柱の上にモータ42a、bが、取り外し可能な部材52によって高さの調節ができるように取り付けられている。モータ42a、bの回転軸は実質的に垂直に保持され、各モータ42は、通常は水平に保たれたホイール54a、bを駆動し、垂直なモータ軸の周りに回転させる。
【0036】
回転ベルト56a、bはそれぞれ一つのホイール54aと、それに対応するノブ34,36の一つに掛けられる。ベルト56は柔軟な材料で作られ、その材料としては天然又は合成のゴム又はゴム入り材料が好ましい。ホイール54とベルト56とを、単に摩擦だけでなく噛み合わせるために、ホイール54に鋸歯を付け、ベルト56にもまた鋸歯を付けることが望ましい。それによって、使用時にベルト56内に生ずる張力の範囲内での噛み合わせを確実なものにする。
【0037】
ベルト56は直接にノブ34,36と接続してもよい。しかし、制御部材34,36との接続のためにホイール部材58a,b(図4及び5)を追加して設け、ベルト56の動きを回転部材34,36に伝導することが好ましい。それぞれのホイール部材58は、図5において下側の制御ノブ36として図示されているように制御部材を受けるための中央開口60を持っている。グラブネジの形の固定手段62がホイール部材58の周りに設けられて制御部材36を?むように調節され、それによって開口60に制御部材36を保持するようにホイール部材58を制御部材36の上に取り付ける。この例においては、開口60はノブ36に対して大きく作られていることに注目すべきである。このことはホイール部材58を顕微鏡の対応するノブ36に適合させるために、ある範囲の複数の顕微鏡メーカーに許容差を与えるために好ましく、それによって装置40を汎用または準汎用とすることができる。さらにホイール部材58は回転式制御部材とモータのあいだのギア比を等しくするか調節感度を変更するのに役立つ。
【0038】
ホイール部材58は、上記にホイール54について述べたように、その外周64が鋸歯状とされベルト56との噛み合わせを向上させている。
【0039】
必要に応じて、焦点ノブ24に別の同じ構造のホイール部材を嵌めてもよい。あるいはまた、焦点ノブ24はモータと直結し焦点ノブ24に直接に接するホイール部材によって駆動されてもよい。同様に、後で図11を参照して述べられるように、ノブ36の一つが、それに直接に接するホイールによって直接に作用を受け、ホイールはモータに直結してもよい。
【0040】
図3は好ましい配置の一例を示す。この配置においては、複数のベルト56のうちの一つは他のものよりも長く、それにより一方の取付器具46は他のものよりもノブ34,36から離すことができる。この例において、ホイール部材58はそれぞれ同じ直径を持つ。あるいは一方のホイール部材58は他のものよりも大きい直径を持ってもよい。それによって長いベルト56は容易にモータとベルトの配置の周りを通すことができる。
【0041】
第三の取付器具46c(図2では簡明とするため省略)は第三のモータ42cを備えている。このモータは通常、水平な軸の周りに回転し、通常垂直のホイール54cを回転させる。この取付器具46cはホイール54cが直接に焦点ノブ24に繋がるようにその位置を決め、ホイール54cは連結器具44cの一部分を形成してノブ24とかみ合い、モータ42cの回転とともにノブ24を回転させる。このようにして連結器具44cにより、ベルトなしでホイール54cがノブ24を動かす。ホイール54cとノブ24に歯車などのメッシングを形成してもよく、あるいはこれらの部分が単なる摩擦力で繋がってもよい。
【0042】
次に、取付器具46についてさらに詳しく説明する。取付器具46の一つの模式的断面図を図6に示す。取付器具46の本体はシリンダー65を有しており、その半分の66で示される部分は磁性を持ち、残りの半分の68で示される部分は磁性を持たない。磁石66は手動制御具68によってその軸を中心として回すことができる。取付器具46は金属板70の上に据えられる。シリンダー65が回転されて磁性を持つ半部分66が板70の側に寄せられると、磁石66と板70の間に磁性引力が生じ、取付器具46を板70に固定する。また、制御68によりシリンダーを回転し磁石66を板から遠ざけ、磁性引力を除き、取付器具46を板70から開放し、それにより器具46を板70から持ち上げ、あるいは横切るように移動させることができる。したがって取付器具46a、b、cはそれぞれの磁石66から開放され板70の上を希望する位置まで移動することができる。そうしてその位置に取付器具46を上述のように磁性クランプを掛けて固定することができる。図2,3に示されるように連続した板70を用いれば取付器具46を広い範囲内の任意の位置に固定することができる。
【0043】
板70は金属板であると述べたが、板は非磁性でもよく、そのときには、取付器具が、磁石の移動によって表面に固定されたり表面から開放されたりするように、表面に金属を結合させる。例えば、板70は金属で裏打ちされたものでもよく、または金属を含有するプラスチック材料でもよい。
【0044】
クランプ具は、取付器具46a,bを装置40にベルト56内に十分な張力が生ずるように固定し、ホイール54a、bとホイール部材58a、bの繋がりを確実にし、またホイール54cと焦点ノブ24の噛み合わせを確実にするように取付器具46cを固定するものである。取付器具46はこれらの位置に固定される。
【0045】
器具全体の安定性は、平板70を十分に大きくしてその平板70の上に顕微鏡10を据えることによって改良される。上記のタイプの磁性クランプと組み合わせて、追加のクランプ72を設け、それとクランプ・アーム74によって顕微鏡10が、顕微鏡10の適当な部分で平板70に固定される。
【0046】
装置40が上記のように組み立てられたときは、モータ42を用いて3個のノブ24,34,36を、それぞれ対応するモータ42a、b、cによって制御することができる。例えば、モータ42a、bの動きは、ホイール54a、bと、対応するベルト56a、bを通し、さらに対応するホイール部材58a、bを介して対応する制御部材34,36に伝達される。これによってステージ16はX又はY軸方向又はその両方向に移動される。さらにモータ42cを用いてホイール54cを回転し、焦点ノブ24を調節することができる。
【0047】
各モータ42は、好ましくは制御回路76によって制御される。この実施例では、回路76は手動式であり、例えば操作レバー78、プラス/マイナス制御ボタン80のようにアナログ式である。操作レバー78を用いてユーザーは定法のように操作レバー78の簡単な操作でステージ16のX,Y軸方向への移動を指示することができる。操作レバー78の動きは、対応するモータ42a、bの1つ又はその両方のモータ42a、bへの信号に変換され、これらモータを適当量だけ回転させ、ステージ16をユーザーの操作レバーによる指示どおりにX,Y軸に沿って移動させる。同様に、ユーザが焦点制御器80を押すことによりZ軸方向への移動を制御し、観察像の焦点を合わせる。回路76は制御器80の操作をモータ42cへの相当する信号に変換しノブ24を回転させる。
【0048】
また他の例において、回路76はコンピュータ82に対するインターフェイスを持ち、ステージ16をコンピュータ82によって制御する。この例においては、回路76は、コンピュータ82からの指示をそれぞれのモータ42a、b、cへの制御信号に変換する。
【0049】
多くのデザインの顕微鏡10においては、ノブ34、36はステージ16に取り付けられており、ノブ34,36が操作されるのに伴ってステージとともに移動する。したがってノブ34、36の位置はステージ16の移動とともに、取付器具46a、bに対して変化する。ベルト56はこの移動に適応する。ノブ34,36の移動はベルトの張力を変化させる。柔軟で弾力のあるベルト56を用いることにより、ベルトは外れることなく、或る範囲内の張力の変化に適応できる。このことは特にベルト56、ホイール54a、bおよびホイール部材58a、bが全て鋸歯付きであるときに当てはまり、或る範囲のベルト張力にわたり安定した接続を維持できる。
【0050】
また、多くの顕微鏡の構造において、ステージ16の移動の範囲は装置40の他の寸法に比べて比較的小さいことを理解しておく必要がある。
【0051】
顕微鏡のいくつかの構造においては、ステージ16の移動範囲、特にY方向の移動範囲が上記の器具に対して大き過ぎることがある。例えば、ステージがY軸32に沿って移動するとき、Y方向への過大な移動によってベルト56aがモータ42bと接触するようになることがある。図7及び図8は、Y軸方向への大きな移動に適応するための別の配置を示す。この配置において取付器具46a、bは互いに近く(図7)または互いに横並びに(図8)に配置されている。それぞれのベルト56a、56bは、対応するモータ42a、42bによって駆動されるそれぞれに対応するホイール54a、bを廻り、さらに他の取付器具46b、aの軸上にあって自由回転する案内ホイール55a、55bをも廻る。ベルト56a、56bはまた、上述のように、ホイール部材58a、58bを廻る。したがって、ベルト56aはホイール54aによって駆動され、取付器具46bにあるホイール55aを廻り、ホイール部材58aを駆動する。同様に、ベルト56bはホイール54bによって駆動され、取付器具46aにあるホイール55bを廻り、ホイール部材58bを駆動する。従って、両ベルト56a、bは、図8に見られるように平面図上では同一の通路を通る。これにより、ステージ16は他の部材と衝突することなくY軸方向に移動される。
【0052】
制御装置40は手動式顕微鏡10を(顕微鏡10に必要に応じてホイール部材58a、bを取り付ける以外は)変更することなく、モータ制御に切り替える便利な方法を提供する。モータ制御は、コンピュータを接続しあるいはそれをスイッチ・オンすることなく、回路78から行われる。装置40は、必要ならば、完全な手動制御に戻すために容易に取り外すことができる。この装置40は、種々のメーカーの種々の型式の顕微鏡に広く適用できると期待される。その理由は、取付器具46の装着性はどの位置においても確保されるので、多くの顕微鏡において取付器具をノブ24,34,36に対して適当な位置に据えることができること,および固定具52(fixing)がさらにこの普遍的な装着性を改良することである。
【0053】
上述のように、本発明に従って回転式制御部材(rotary control member)を駆動し移動させるためには、ベルト内の張力を維持することが重要である。たいていの状況において、最も問題を起こしやすいのはY軸方向への移動であるが、一般にはこの移動は比較的小さくベルトの張力弾性の範囲に納まる。しかし移動が著しく大きい場合には、回転式制御部材も同じように移動し、ベルトの状態(presentation)が、張力の変化を惹き起こして少なくとも応答性を変化させることが理解される。このような状況では図9及び10に示されるように制御装置、特にこのような制御装置を持つ顕微鏡に対してさらに調節能力を付け加える。
【0054】
回転式制御部材134の矢印200方向への移動を伴うようなY方向への移動に適応するために、回転式制御部材を駆動するためのモータ142がプラットフォーム201に取り付けられている。複数の回転式制御部材134は互いに共通軸を持っているので、図10においては制御部材134の1個だけがホイール158とともに示されている。このような状態において、それぞれの回転式制御部材134を駆動するために、それぞれのベルト144はモータ142から、典型的にはこれらのモータ142によって駆動されるホイールを経てそれぞれのホイール158に掛けられる。このような状況で、図9及び10に示された配置は、先に説明されたものと同じように動作する。すなわちプラットフォーム116を選択的にX方向およびY方向に動かすための回転式制御部材134の動きはモータ142によって決定される。先に説明したように、Z方向への移動、すなわち図10の紙面に垂直な方向、すなわち図9において矢印202で示される方向への移動は別のモータ203によって回転式制御部材205に接触しているホイール204を通じて直接に行われる。
【0055】
プラットフォーム201を横方向移動用取付器具206の上に取り付けることによって、プラットフォーム201は、回転式制御部材134と接しているプラットフォーム116と関連して(proportionately)動くことができることが理解される。このようにベルト144内の張力は、この配列の変位範囲全体にわたり一定に保たれる。横方向の移動を矢印207方向に起こさせるために、一般にプラットフォーム201は送りネジ208の上に載せられ、その送りネジはプラットフォーム・モータ209によって駆動されて矢印207の方向に移動を起こさせる。通常プラットフォーム201とプラットフォーム116とは同じ距離を同じ速度で動き、制御操作の整合性(consistency)を保つ。
【0056】
図9に示されるように、一般に連結器具はホイール158a、bとベルト144a、bを備え、モータのホイール142a、bは互いに並んで配置されそれぞれ共軸の回転式制御部材134a、134bと接続する。ホイール142a、bを駆動する複数のモータ142は、図に見られるように、プラットフォーム201に保持され、そのプラットフォームは、先に図10を参照して説明したように、プラットフォーム・モータ209(図示せず)によって駆動される。このようにして、ベルト114内での張力の有意な変動を起こす潜在性は除去され、使用中におけるベルト144a、bの間の絡み合いの可能性も減少させられる。
【0057】
モータホイール142a、bを駆動する複数のモータ142への制御信号は、制御デバイス210から適当なケーブル211,212を通して送られる。ケーブル211,212の代わりにワイヤレス通信により、X、Y方向への移動のためにホイール142a,bの駆動の信号をモータ142に送るのもよい方法である。制御ボックス210は、典型的には単純な上下スイッチ213,214と、位置を示すディスプレー215とを備えている。キャリブレーションの後、その位置を装置内での緊張(taut association)によって示すためにディスプレー215にその位置を適当な座標値で示すことができる。このようなキャリブレーションを得るために、ホイール158a、b、142a、bには、顕微鏡のフレームなどに対する正確な位置を示すための標識を付けてもよい。制御を完全に行うために、プラットフォーム・モータ209を駆動するために制御ケーブル216,217を用いてもよく、それにより、前記のようにベルト144の張力と回転式制御器205を駆動するモータ203(図10)によるZ軸方向の制御との整合性が保たれる。
【0058】
さらに、サンプリングの制御とその無作為化のために、制御器210にパーソナル・コンピュータを繋いでもよく、それにより、ベルト144とホイール・モータの組み合わせ142によるホイールと回転式制御具134の動きと駆動によりプラットフォーム116の微調整(refinement)と移動を行う。
【0059】
プラットフォーム201の移動は、好ましくは、回転式制御部材134を有するプラットフォーム116のそれと一致あるいは調和していることが望ましい。そのような状態で、先ず、適当な組み立て品(assembly)を用意し、先に説明したように、台148がプラットフォーム201及び特にプラットフォーム取り付け装置206を適当な表面又は基板170上に取り付ける。顕微鏡218は取付けブラッケト219,220によってプラットフォーム117に相対位置を保つように固定されている。
【0060】
プラットフォーム116とプラットフォーム201を調和して移動させることが有利である。しかしある状況では、操作上の必要に応じて、ベルト144内の張力を一定に保つように、あるいは増加あるいは減少させるように相対的に移動させることも可能である。同様に矢印207方向に直線的に移動するように示されているが、適当な送りネジ構成を用いることなどによって、プラットフォーム201を曲線的に移動させ、ベルト144内に必要な特定の張力を生じさせることも可能である。プラットフォーム201はプラットフォーム116と調和して動くことによって、ベルト144内に目標とする張力を保つことができる。モータ・ホイール158と142の相対的な大きさは連結器具のギア比を決めるものである。このようにして、モータ142の段階的な動きによって回転式制御部材の種々の動きが惹き起こされ、それはホイール142、158の大きさ、台148の位置によって与えられた初期張力とプラットフォーム201の変位による張力の調節による。ベルト144に接触しているトグル・スイッチは張力の概略値を示し、不適切な張力指示にはプラットフォーム201が調節される。高性能の張力指示計を用いてもよい。
【0061】
上述のように、駆動モータと回転式制御部材との間のベルト内の張力を、軸の変位の範囲にわたり適当に一定に保つようにベルトを用いること、あるいはモータに連結したホイールにより回転式制御部材を直接に駆動することは特別に有利である。しかしラック・ピニオン型の方式を採用することもできる。この方式では回転式制御部材又はそれにつながったホイールが歯付きのラックと噛み合わされてモータによって、本発明に従って、直線的に駆動される回転式制御部材の移動を惹き起こしプラットフォームの調節が行われる。この場合、空間的な条件によって、複数のラックを用い、それぞれを回転式制御部材に接続してそれぞれのラックを微動または粗動での調節のために異なったホイールで異なった速度で駆動することが可能である。あるいは1個のモータで駆動される複数のモータ・ホイールを選択的に1個のラックに接続してもよい。このような各ホイールのサイズは、上述のように、モータがラックを駆動する速度およびプラットフォームの調節のための接続されたホイール/回転式制御部材の回転速度を決定する。
【0062】
図9を参照して説明したように、一般に、上げ下げボタン213、214が備えられる。これらのボタン213、214はプッシュ・ボタン作用効果をもち、それにより回転式制御部材を動かすための連結器具モータ142及びホイール142a、bの駆動によって、連結器具内に段階的あるいは急激な変化が起こる。
【0063】
上述のように、ベルト間の絡み合いは本発明による制御装置における問題となり得る。図11に示されるように顕微鏡装置300は本発明による制御器具を備えており、それは第1連結器具301と第2連結器具302を有する。この状態においては、連結器具301、302はそれぞれ実質的に内側と外側とになり(within each other)、絡み合いの問題を惹き起こすことはない。
【0064】
上記の第1の連結器具301はモータ・ホイール303を備えており、このホイールは、回転式制御部材305に接続したホイール304に直接に繋がり、それを動かし回転させ、プラットフォーム306を駆動する。
【0065】
第2の連結器具302はモータ・ホイール307を備えており、これが、回転式制御部材309に接続したホイール308を回転させるとともに移動させる。ホイール307と308の間はベルト310で連結される。この状態で、第2連結器具302の動作は、図3及びそれと関連する記載及び図面を参照して説明されたものと同様である。
【0066】
このように、連結器具301、302はそれぞれプラットフォーム312の上の台311に取り付けられている。前に記したようにこの取り付けは、台311とプラットフォームあるいは基板312の間の磁気引力によることができる。顕微鏡313は同様に、図示されていない連結器具によってプラットフォームまたは基板312に固定されている。
【0067】
第2の連結器具302については、前記のように、ベルト310の張力が所定の範囲内にあることが重要である。この張力の範囲はベルト310の性質によって達成することができる。すなわちプラットフォーム306の変位の範囲にわたって張力を保つ弾性体の性質による。ホイール303、304を適当に選択することによって、これらのホイール間の接続がベルト310内の張力で達成される。さらにホイール303、304自体も多少弾性的性質を持ってもよい。それによってそれぞれのホイールの鋸歯同士のかみ合わせによって摩擦による連結を強化することができる。上記のように、ベルト310とそれに連結するホイール307、308は同様に、回転式制御部材309の確実な駆動のために、鋸歯かみ合わせとする。
【0068】
モータの焼損の防止及び不安定運転の防止のために、変位の範囲を限定するのがよい。典型的には、本発明に従ってモータの動作の停止は、光学的エンコーダによってパルスを発生させることにより行う。限定範囲の決定、すなわち回転式制御部材をそれ以上回転させない範囲は、本発明の連結器具の各ホイールの回転を示す光学的エンコーダで発生するパルス間の同期化によって行うことができる。典型的には、連結器具を駆動するモータに対するパルスと、光学的エンコーダによって示される回転量には一定の関係がある。例えば、その関係はモータに対して10000パルスと1回転あたり1000エンコーダ・パルスである。通常の操作では、一連のモータ・パルスにより一連のエンコーダ・パルスが生ずる。上記の関係において、モータ・パルスと移動確認の光学的パルスは、10:1の関係にある。この比率の10:1からの外れは移動の限界に来たことを示す。典型的には、エンコーダ・パルスは逆送されない。またこの比からの偏りは張力が不足していること、すなわち、制御器210での信号またはインダクション(induction)で示される、制御器具における滑りなどの問題があることを示す。一般に制御過程では、モータ・パルスと、プラットフォームの正確な移動を確認する位置的光学的エンコーダ・レスポンスの間の関係の最大許容偏差を定義される。
【0069】
この装置40は、倒立顕微鏡とも呼ばれる別のタイプの顕微鏡にも適用できると考えられる。倒立顕微鏡ではステージが光学系の上側に置かれている。倒立顕微鏡では典型的にはステージの移動の範囲が縦型顕微鏡に比べて大きいので、図7または図8に示した配置が好ましい。
【0070】
上記の装置について、本発明の範囲を逸脱することなく多くの変形あるいは改変が可能である。
【0071】
本明細書において本発明の特に重要であると考えられる特徴について記載したが、特に強調されているかいないかにかかわらず、明細書中に言及した特許性のある特徴またはその組み合わせについても、出願人は権利を主張する。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】従来型の手動ステージを持つ顕微鏡の簡略化した斜視図である。
【図2】図1の型の装置に接続して用いられる制御装置の正面図である。ただし焦点制御器具を省略している。
【図3】図2に示した装置の平面図である。ただし簡明のために顕微鏡の特徴的部分を省略している。
【図4】図2及び3に示されている顕微鏡のステージに用いる回転式の制御部材の部分正面図であって、本発明の構成部分を含む。
【図5】図4の線5−5における断面図である。
【図6】図2及び3の装置の取付器具の略図である。
【図7】別の配置の部分正面図である。
【図8】図7に示された配置の平面図である。
【図9】本発明の別の態様による別の制御器具の模式的側面図である。
【図10】図9に示されている制御器具の模式的平面図である。
【図11】本発明の態様による別の連結器具を持つ顕微鏡の模式的正面図である。
【符号の説明】
【0073】
10 顕微鏡
24,34,36 回転式制御部材
40 制御装置
42 モータ
44 連結器具
46 取付器具
48a、48b クランプ
54a、54b ホイール
56a、56b 回転ベルト(循環ベルト)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顕微鏡の調節のための少なくとも1個の回転式制御部材を持つ顕微鏡用の制御装置において、
モータ、
使用時に該モータによって駆動される連結器具、及び
連結器具を前記回転式制御部材に接続し、該回転式制御部材を前記モータの回転によって駆動させるように、前記回転式制御部材に対して前記モータの位置を調節可能にするための取付器具、
を備えたことを特徴とする顕微鏡用の制御装置。
【請求項2】
前記連結器具が回転部材を有し、
該回転部材は、
その使用時に前記モータによって駆動されるものであり、前記取付器具によって前記回転式制御部材に接して取り付けられ、前記回転式制御部材を回転させて位置調節を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記回転部材は、
前記回転式制御部材と摩擦またはメッシング形成によって接続されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記連結器具は、
使用時に、前記モータによって駆動される回転部材、及び該回転部材と前記回転式制御部材を廻る循環ベルトを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記循環ベルトは、柔軟性で弾性を持つ材料で作られているものであることを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記回転部材と前記回転式制御部材との接続のために、前記循環ベルトに鋸歯がつけられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記連結器具は、
前記回転部材に動きを伝達するために前記回転式制御部材に適合するためのホイール部材を備えたものであることを特徴とする請求項1から6までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記ホイール部材は、
前記回転式制御部材を受け入れるための開口と、該開口内に入れられた前記回転式制御部材を保持するための固定手段とを備えたものであることを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記固定手段は、
少なくとも1個のネジ部材を有するものであることを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
前記ホイール部材は、
駆動されるときに滑りが少なくなるように形成された外表面を有するものであることを特徴とする請求項7,8、又は9に記載の制御装置。
【請求項11】
前記外表面に鋸歯が付けられていることを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
【請求項12】
前記取付器具は、
前記回転式制御部材に対する高さが調節可能なものであることを特徴とする請求項1から11までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項13】
前記取付器具は、クランプ手段を有するものであり、
該取付器具は、前記クランプ手段によって、選ばれた位置に固定されるものであることを特徴とする請求項1から12までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項14】
さらにクランプ手段を有し、顕微鏡が該クランプ手段によって、選ばれた位置に固定されることを特徴とする請求項1から13までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項15】
前記1個又は複数のクランプ手段のそれぞれは、前記取付器具及び/又は顕微鏡を特定範囲内の任意の位置に固定するものであることを特徴とする請求項13又は14に記載の制御装置。
【請求項16】
前記1個又は複数のクランプ手段のそれぞれは、磁性クランプ具を有するものであることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項17】
前記磁性クランプ具は、
前記取付器具内に手動で移動可能な磁石と、使用時に、取付器具が載る表面を有し、
その表面に前記取付器具を固定するため、あるいは磁石の移動によって離脱させるように金属が接合されているものであることを特徴とする請求項16に記載の制御装置。
【請求項18】
前記表面は、金属板でできているものであることを特徴とする請求項17に記載の制御装置。
【請求項19】
前記表面は、使用時に顕微鏡を載せる物体の表面であることを特徴とする請求項17又は18に記載の制御装置。
【請求項20】
前記モータは、電動モータであることを特徴とする請求項1から19までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項21】
前記モーターは、ステッパー・モータであることを特徴とする請求項20に記載の制御装置。
【請求項22】
顕微鏡の調節を行うためのモータを制御することができる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から21までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項23】
前記制御手段は、顕微鏡の調節を指示するためのアナログ式のユーザー・コントロールを有するものであることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記制御手段は、調節のための指示を受けるためのコンピュータ・インターフェイスを備えたものであることを特徴とする請求項22又は23に記載の制御装置。
【請求項25】
複数の前記回転式制御部材を駆動するように操作可能であることを特徴とする請求項1から24までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項26】
それぞれ複数の前記回転式制御部材を駆動するために、それぞれ複数の前記モータ、前記連結器具、及び前記取付器具を備えたことを特徴とする請求項1から25までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項27】
前記取付器具は、
使用時に、前記回転式制御部材が前記モータの回転により駆動されるにつれて、該モータを関連して移動させるプラットフォームを備えたものであることを特徴とする請求項1から26までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項28】
前記プラットフォームは、前記回転式制御部材に比例して移動するものであることを特徴とする請求項27に記載の制御装置。
【請求項29】
前記プラットフォームは、前記回転式制御部材に調和して移動可能なものであることを特徴とする請求項27又は28に記載の制御装置。
【請求項30】
前記プラットフォームは、前記連結器具内の張力を変化させるように選択的に移動可能なものであることを特徴とする請求項27又は28に記載の制御装置。
【請求項31】
前記プラットフォームは、プラットフォーム・モータによって移動させることができるものであることを特徴とする請求項27乃至30のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項32】
前記連結器具は、前記回転式制御部材と接続したラックを備え、
該ラックは、前記モータの回転によって駆動されるものであることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項33】
前記回転式制御部材及び/又は前記回転部材は、キャリブレーション・マークが付けられているものであることを特徴とする請求項1から32までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項34】
前記キャリブレーション・マークは、前記回転式制御部材と前記モータの相対的移動についての指標を与えるものであることを特徴とする請求項33に記載の制御装置。
【請求項35】
前記モータの回転による前記回転式制御部材の駆動の限界を示すために、モータ内の区画(install)を検出するための検知器を備えたことを特徴とする請求項1から34までのうちのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項36】
顕微鏡の調節のための回転式制御部材を備え、その位置が調節によって変えられる顕微鏡の制御装置において、
前記回転式制御部材に連結したベルトを備え、
そのベルトは、
使用時に、前記回転式制御部材を動かすための駆動機構に繋がれるとともに、前記回転式制御部材と前記駆動機構の周りに張力を持って保持されたものであり、前記回転式制御部材と前記駆動機構とは台の上に保持されて、相互に変位してベルト内の張力を所定範囲内に保ち、
前記回転式制御部材が前記駆動機構によって調節されるにつれて前記回転式制御部材の位置変更に適合することを特徴とする顕微鏡用の制御装置。
【請求項37】
上記に、添付図面を参照して実質的に記載した顕微鏡用の制御装置。
【請求項38】
上記の請求項のいずれかの発明の範囲内にあるかそれに関係するか否かにかかわらず、本明細書に開示された新規な主題事項またはその新規な主題事項との組み合わせ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−525499(P2009−525499A)
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−552883(P2008−552883)
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際出願番号】PCT/GB2007/000347
【国際公開番号】WO2007/088369
【国際公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(508230879)スマートドライブ テクノロジー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】