説明

風呂装置

【課題】 画一的かつ過剰処理にならずに真に必要なタイミングで洗浄配管内の残留水を自動的に排除して、湯張りされた浴槽湯水を清浄に保持し得る風呂装置を提供する。
【解決手段】 ふろ自動スイッチがONされても、湯張りを直ぐには開始せずに、風呂装置が洗浄機能を付加したものであれば(S2でYES)、前回洗浄からの経過時間が設定時間Tを超えているか否かを判定する(S3)。設定時間Tを超えていなければ洗浄配管内の残留水は清浄と判断して、直ぐに自動湯張り・沸き上げ制御を開始する(S3でNO,S5)。設定時間Tを超えていれば、洗浄配管に新たに注湯して洗浄配管内の残留水を浴槽内に押し出して排水栓から排水させた上で(S4)、S5を開始させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽に対する自動湯張り機能と、浴槽の自動洗浄機能とを備えた風呂装置に関し、特に洗浄配管内の残留水について適切な処理を行うことにより湯張りした浴槽湯を清浄に保持するための技術に係る。
【背景技術】
【0002】
従来、風呂装置として、浴槽に対する自動湯張り機能と、浴槽の自動洗浄機能とを備えたものが知られている(例えば特許文献1又は特許文献2参照)。かかる自動湯張り機能は、ユーザが自動風呂スイッチ又は自動湯張りスイッチ等のスイッチ操作を行うことにより設定温度の湯水を設定水位まで自動的に湯張りする機能であり、上記スイッチ操作に基づく指令を受けてコントローラが給湯器の燃焼作動制御や給湯量の監視等を行うことにより実現される。又、自動洗浄機能は、ユーザが洗浄スイッチ等のスイッチ操作を行うことにより洗浄制御が開始され、浴槽底面に開口するように設置された洗浄ノズルから洗剤との混合湯水を浴槽内壁に向けて噴出させることにより洗浄が行われ、所定時間の洗浄処理の後、洗剤なしの湯水を同様に噴出させてすすぎ洗浄が行われるという動作をコントローラにより作動制御することで実現される。
【0003】
【特許文献1】特開平10−300188号公報
【特許文献2】特許第3598808号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の風呂装置においては、洗浄処理が終われば、浴槽内に噴出された洗浄用湯水は浴槽の排水栓から排水されるものの、洗浄ノズルに洗浄用湯水を供給するための洗浄配管内には洗浄用湯水が残留することになるため、この残留水が次回に湯張りされた浴槽湯水と混ざり合ってしまうおそれが危惧される。ここで、浴槽底面の洗浄ノズルの先端開口面積は極めて小さいものであり、次回に湯張りされた浴槽湯水と上記の残留した洗浄用湯水とが接触するのは通常は上記の極めて小さい先端開口面積分に限られることになる。しかしながら、例えば、ユーザの入浴動作や浴槽から出る動作に伴い浴槽湯水に激しい流れや水圧変動等が生じる結果、極めて小さい開口面積の先端開口からでも洗浄配管内の残留水が吸い出されて浴槽湯水と混じり合うことになる可能性も排除することはできない。
【0005】
一方、自動湯張り機能に基づく湯張り動作と、自動洗浄機能に基づく洗浄動作とは、互いに別個のスイッチ操作に基づき互いに独立して無関係に生じるため、湯張り動作はユーザの入浴とほぼ同じ周期で発生すると考えられるものの、洗浄動作はいかなるタイミングで発生するかは個々のユーザの意思に委ねられることになる。このため、上記の残留水の滞留が長時間に亘り生じるおそれもあり、長時間に亘り滞留すると、残留水は当初は清浄な状態を維持するものの洗浄ノズルの先端開口の水面に細かい埃等が付着し次第にその量も増えることが考えられる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、過剰処理にならずに真に必要なタイミングで洗浄配管内の残留水を自動的に排除することにより、湯張りされた浴槽湯水を清浄に保持し得る風呂装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明では、浴槽に対する湯張り機能と、その浴槽内の洗浄機能とを備え、上記湯張り機能が、湯張り要求指令の出力を受けて、熱源機から浴槽への注湯路を開作動させる一方、熱源機を作動させ、その熱源機から上記注湯路を通して浴槽へ注湯させる湯張り制御を実行する湯張り制御手段により実現され、上記洗浄機能が、洗浄要求指令の出力を受けて、上記熱源機から浴槽に設置された洗浄ノズルまで延びる洗浄配管を開作動させる一方、上記熱源機を作動させ、その熱源機から上記洗浄配管を通して上記洗浄ノズルまで湯水を供給しその洗浄ノズルから湯水を浴槽内に噴射させる洗浄制御を実行する洗浄制御手段により実現されるように構成された風呂装置を対象にして、次の特定事項を備えることにした。すなわち、上記洗浄配管に対し上流側から湯水を供給して洗浄配管内に残留している残留水を洗浄ノズルを通して浴槽内に押し出すことにより浴槽外に排水させる排水制御を実行する排水制御手段と、上記湯張り要求指令が出力された際に、上記湯張り制御の開始前に上記排水制御手段による排水制御を実行させる必要があるか否かの要否判定を残留水の状態把握に基づいて行う実行判定手段とを備える。そして、上記排水制御手段として、上記実行判定手段により実行要と判定されたときに、その排水制御を上記湯張り制御の開始に先立って割り込み実行させる構成とした(請求項1)。
【0008】
本発明の場合、ユーザのスイッチ操作等により湯張り要求指令が出力されても、実行判定手段により排水制御の実行が必要と判定されると、その湯張り制御の開始に先立って排水制御手段による排水制御が実行されることになる。これにより、前回の洗浄制御の実行によって洗浄配管や洗浄ノズル内に残留することになった洗浄用湯水(残留水)が、上流側から供給される湯水によって洗浄配管内から浴槽内に押し出されて排水口等から浴槽外に排水されることになる。このため、引き続き行われる湯張り制御の実行により浴槽に湯張りされて、洗浄ノズルを介して内部の湯水と接触等したとしても、その湯水は清浄であるため浴槽内は清浄に維持されることになる。その一方、実行判定手段により排水制御の実行は不要と判定されると、排水制御は実行せずに湯張り制御が直ぐに開始されることになるため、残留水が清浄である場合にも画一的に排水制御を実行することに伴う無駄にエネルギー消費を排して、真に必要なタイミングで排水制御を実行させることが可能になる。以上により、省エネルギー化を阻害する事態を排して、高度な衛生性や安全性を確保することが可能になる。
【0009】
本発明において、上記実行判定手段として、上記残留水の状態把握を上記洗浄制御手段による前回の洗浄制御の実行から上記湯張り要求指令が出力された時点までの経過時間の長短に基づいて行う構成にし、上記経過時間が設定時間を超えていれば上記排水制御手段による排水制御の実行が必要と判定する一方、上記経過時間が設定時間を超えていなければ上記排水制御手段による排水制御の実行は不要と判定する構成にすることができる(請求項2)。残留水は残留後の時間経過によって埃の付着等が進行するため、上記の如く経過時間の長短に基づいて残留水の状態把握を行うことにより、その残留水の状態把握を簡易にかつ的確に行うことが可能になり、排水制御が真に必要なタイミングでのみ実行させることが可能になる。
【0010】
上記の如く経過時間の長短に応じて要否判定する場合には、上記実行判定手段として、上記設定時間の時間値を上記残留水の温度状態に応じて変更設定するように構成し、上記時間値を、残留水の水温が高ければより短く、その水温が低ければより長く変更設定する構成とすることもできる(請求項3)。残留水に対する埃付着のみならず残留水の劣化の進行速度はその水温の高低によって大きく左右されるため、残留水の水温の高低如何により排水制御の要否判定のための設定時間の時間値を変更設定することにより、残留水の状態把握をより的確に行うことが可能になり、排水制御の必要なタイミングの把握もより的確に行い得ることになる。
【0011】
この場合には、外気温を検出する外気温センサを備え、上記実行判定手段として、上記残留水の温度状態の把握を上記外気温センサにより検出される外気温の高低如何に基づいて行う構成にしてもよい(請求項4)。この場合、洗浄配管に温度センサを介装して内部の残留水の水温を直接に検出するというような温度センサの設置作業等を省略して、雰囲気温度を検出するための外気温センサを適宜の場所に設置するだけで済み、製造工数や設置作業のための工数の削減が図られる。その一方、残留水の水温は雰囲気温度に対応して変化するため、残留水の状態把握を水温の直接検出の場合と同程度の的確さで行うことができるようになる。なお、ここでいう「外気温」とは水道管が敷設されている現実の屋外の温度に限られず、洗浄配管等が設置されている雰囲気温度をも含む概念である。残留水の水温と対応関係のある温度であれば、それに基づいて残留水の状態把握が可能になるからである。
【0012】
以上の発明において、上記浴槽に駆動制御式の排水栓を設置し、上記排水制御手段として、排水制御の際に上記排水栓の開閉作動制御も併せて行う構成とすることができる(請求項5)。この場合、前回入浴時から浴槽内に残留された浴槽湯水の排水をも含めて、浴槽内からの排水作動の全自動制御を実現させ得ることになる。
【発明の効果】
【0013】
以上、説明したように、請求項1〜請求項5のいずれかの風呂装置によれば、前回の洗浄制御の実行後に洗浄配管内に残留した残留水を、排水制御の実行によって、次回の湯張り要求指令が出力された際に湯張りの開始に先立って洗浄配管内から押し出して浴槽外に排水し洗浄配管から洗浄ノズルまでを清浄な湯水により置換させることができる。このため、引き続き行われる湯張り制御の実行により浴槽に湯張りされた浴槽湯水が洗浄ノズルを介して洗浄配管内の湯水と接触等したとしても、浴槽湯水を確実に清浄に維持することができる。その一方、湯張り要求指令が出力されたときには常に画一的に排水制御を実行させるのではなくて、実行判定手段により排水制御の実行の要否判定を残留水の状態把握に基づいて行った上で必要と判定された場合にのみ実行させるようにしているため、画一的に排水制御を実行することに伴う無駄にエネルギー消費を排して、真に必要なタイミングで排水制御を実行させることができる。以上により、省エネルギー化を阻害する事態を排しつつ、高度な衛生性や安全性を確保することができるようになる。
【0014】
特に、請求項2によれば、経過時間の長短に基づいて残留水の状態把握を行うことにより、残留水の状態把握を簡易にかつ的確に行うことができ、排水制御が真に必要なタイミングでのみ実行させることを簡易な判定基準に基づいて実現させることができるようになる。
【0015】
請求項3によれば、残留水の水温の高低如何により排水制御の要否判定のための経過時間判定用の設定時間の時間値を変更設定することにより、残留水の状態把握をより的確に行うことができ、排水制御の必要なタイミングの把握もより的確に行うことができるようになる。
【0016】
請求項4によれば、上記の残留水の水温の把握を外気温検出に基づいて行うようにすることにより、残留水の水温を直接に検出する温度センサの設置作業等を省略して、製造工数や設置作業工数等の削減を図りつつ、残留水の状態把握を簡易にかつ的確に行うことができるようになる。
【0017】
請求項5によれば、駆動制御式の排水栓の作動制御をも排水制御に含めることにより、前回入浴時から浴槽内に残留された浴槽湯水の排水をも含めて、浴槽内からの排水作動の全自動制御を実現させることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は本発明の実施形態に係る浴槽洗浄機能付きの風呂装置を示す。同図において、符号2は給湯機能、湯張り機能及び追い焚き機能を備えた熱源機であり、符号3は浴槽洗浄ユニットである。
【0020】
上記熱源機2は水道水等の給水を入水路21に受けて図示省略の燃焼バーナの燃焼熱との熱交換加熱により所定温度まで加熱した湯を出湯路22に出湯させ、この湯を給湯配管4を通して台所や洗面所等の各所の給湯栓41(図1には1つのみを代表して図示)まで給湯するようになっている。又、上記熱源機2は追い焚き機能を実現するための往き路23及び戻り路24からなる追い焚き循環路を備え、浴槽5との間に配管された往き配管61及び戻り配管62に接続されて、浴槽内に湯張りされた浴槽湯水を追い焚き加熱し得るようになっている。すなわち、戻り配管62及び戻り路24を通して熱源機2に戻された浴槽湯水は熱源機2において図示省略の燃焼バーナの燃焼熱により熱交換加熱されて追い焚きされ、追い焚き後の浴槽湯水が往き路23及び往き配管61を通して浴槽5に供給されるというように循環され、所定の沸き上がり温度まで追い焚きされるようになっている。さらに、上記熱源機2は出湯路22の途中から分岐して追い焚き循環路の往き路23に連通接続される注湯路25を備えており、この注湯路25を通して出湯路22の湯が往き路23側に落とし込み注湯されることにより往き路23及び往き配管61を通して浴槽5内に湯張りし得るようになっている。以上の給湯、追い焚き及び湯張りの各運転は台所リモコン26等により入力設定される設定出湯温度や湯張り温度等の設定情報に基づいて熱源機コントローラ27による作動制御によって実現されるようになっている。
【0021】
上記熱源機コントローラ27(図2参照)は給湯制御部271、湯張り制御部272及び追い焚き制御部273を主要制御部として備えたものである。ここで、湯張り制御部(湯張り制御手段)272による湯張り制御について簡単に説明する。台所リモコン26又は浴室B内の浴室リモコン51の湯張りスイッチもしくは風呂自動スイッチがユーザによってON操作されると、その操作指令として湯張り要求指令が出力されて湯張り制御が開始される。湯張り制御としては、まず、上記注湯路25に介装された図示省略の注湯弁を開作動させる一方、同じく図示省略の燃焼バーナを燃焼作動させて入水路21からの入水を加熱し、所定温度の湯を出湯路22、注湯路25、往き路23及び往き配管61を通して浴槽5まで注湯することにより湯張りする。そして、図示省略の注湯流量センサによる流量検出値の積算値又は内圧検知式の水位センサによる水位検出値に基づき所定の湯張り量又は所定水位に到達すれば湯張りを停止する。風呂自動スイッチがON操作されている場合には、この湯張りの後に、さらに所定の沸き上がり温度まで昇温させて維持させる追い焚き制御が追い焚き制御部273により行われることになる。
【0022】
上記浴槽洗浄ユニット3は、浴槽5の底壁に設置された洗浄ノズル52に洗浄用湯水を供給する洗浄配管31と、この洗浄配管31に対し上流側から順に介装されたフィルタ32,流量調整用の水量サーボ弁33,流量センサ34,注湯電磁弁35,逆流防止用の逆止弁36・36,上流側に負圧発生時に逆流発生を防止する縁切り弁37及びベンチュリ管38とを備えて構成されている。なお、図1中の符号8は外気温を検出する外気温センサであり、その設置場所は問わないが本実施形態では浴槽洗浄ユニット3内の適所に設置している。
【0023】
上記洗浄ノズル52は浴槽5の底壁を貫通して設置され先端開口から内側壁に向けて所定範囲の広がりをもって洗浄用湯水を噴出するようになっている。この洗浄ノズル52として、図例では1つのみを図示しているが、浴槽5のサイズに応じて2以上のものを所定配置にて設置することができる。又、この浴槽5の底壁には自動開閉駆動制御式の排水栓53が設置され、この排水栓53は開閉駆動機構54から開閉駆動力の伝達を受けて開閉作動されるようになっている。なお、この開閉駆動機構54は浴槽5の上面側に設置され、この開閉駆動機構54にはその作動状態(排水栓53が開状態か閉状態か)の如何を検出する排水栓状態検出センサ531(図2参照)が設置されている。上記洗浄配管31は、その上流端が上記給湯配管4から分岐し下流端が上記の洗浄ノズル52に連通接続されたものであり、上記注湯電磁弁35を開くことで、熱源機2の出湯路22に対し出湯される所定温度の湯水が洗浄用湯水として給湯されるようになっている。さらに、上記ベンチュリ管38には洗剤供給管71の下流端が連通接続されており、洗剤電磁弁72を開作動させれば洗剤タンク7から供給される洗剤が負圧吸引作用によりベンチュリ管38を通過する洗浄用湯水に混合されるようになっている。
【0024】
上記の浴槽洗浄ユニット3の各作動要素33,35,72を含み浴槽5の洗浄に係る作動要素53,54は洗浄コントローラ9によって作動制御されるようになっている。この洗浄コントローラ9は、図2にも示すように熱源機コントローラ27と双方向通信可能に接続され、浴室リモコン51が熱源機コントローラ27と共にこの洗浄コントローラ9にも接続されている。洗浄コントローラ9は、洗浄ノズル52による浴槽5内を洗浄するための洗浄制御を実行する洗浄制御手段としての洗浄制御部91と、洗浄配管31内に残留する残留水を排水するための排水制御を実行する排水制御手段としての排水制御部92と、熱源機コントローラ27の湯張り制御部272による湯張り制御が実行される前に上記の排水制御部92による排水制御を実行させることが必要か否かの要否判定を行って排水制御部92に実行指令又は不実行指令を出力する実行判定手段としての実行判定部93とを備えている。
【0025】
上記洗浄制御部91による洗浄制御は、大きく分けて洗剤タンク7内の洗剤を洗浄用湯水に混ぜた洗剤混入湯水による洗浄作動と、この後に洗剤を混入せずに清浄な洗浄用湯水のみによるすすぎ洗浄作動とに分けられる。簡単に説明すると、浴室リモコン51(洗浄リモコン30が設置されていれば、浴室リモコン51又は洗浄リモコン30)の洗浄スイッチをユーザがON操作することにより制御が開始され、開閉駆動機構54を開作動させることにより排水栓53を開変換した上で、注湯電磁弁35を開作動する一方、熱源機コントローラ27を介して熱源機2を燃焼作動させることにより熱源機2から給湯配管4を介して洗浄配管31に洗浄用湯水を給湯させる。そして、洗剤電磁弁72を開作動させることによりベンチュリ管38に洗剤タンク7からの洗剤を供給させて、ベンチュリ管38における負圧吸引作用により洗剤を洗浄用湯水に混入・混合させる。これにより、洗剤が混入された洗浄用湯水が洗浄ノズル52から浴槽5内に噴出されて洗浄が行われることになる。所定時間又は所定流量分の洗浄を継続させた後、上記洗剤電磁弁72を閉作動させ、以後、清浄な洗浄用湯水によりすすぎ洗浄を行う。このすすぎ洗浄を所定時間又は所定流量分だけ実行した後、排水に要する設定時間の経過を待って上記の排水栓53を閉変換させて、洗浄制御は終了する。
【0026】
上記排水制御部92による排水制御は、簡単に説明すると、前回の洗浄制御終了時点に洗浄用湯水が洗浄ノズル52までの範囲の洗浄配管31内に残留し、現在まで残留・滞留したままになっている洗浄配管31内の残留水を、洗浄配管31内から排水処理するものである。そして、この排水処理を、湯張り要求があったときに湯張り制御を実行する前に常に画一的に又は必ず実行させるのではなくて、必要な場合にのみ排水処理を実行させるようにしている。必要な場合とは、排水処理を実行しなければならないほど残留水に埃等が混入して汚れている場合であり、そうではない場合には排水処理の実行を省略するようにしている。この排水処理の実行が必要か否かを実行判定部93によって判定させているのである。実行判定部93では、本来は上記の残留水について汚れの判定基準に基づき、どの程度の汚れ度合かを検出した上で排水処理を実行するか否かの判定を行えばよいが、汚れの判定基準にも様々なものがあり、残留水の実情をうまく反映し難いという事情がある。そこで、本実施形態では残留の開始時点からの経過時間の長短度合によって汚れ度合を判定し、これにより排水処理を実行するか否かの判定を行うようにしている。すなわち、実行判定部93は、上記の経過時間が長ければ排水処理が必要な程に汚れていると判定して排水制御部92に対し実行指令を発する一方、経過時間が短ければ清浄な状態を維持しており排水処理は不要であると判定して不実行指令を発する。
【0027】
具体的には、前回の「洗浄」(洗浄制御)からの経過時間が判定用の設定時間Tより長ければ排水処理が必要な程に汚れていると判定して実行指令を出力する一方、短ければ排水処理は不要として不実行指令を出力するようにしている。ここで、ユーザの入浴行動には様々なものがあり、一様なものではないが、湯張り−入浴−排水の後、再び湯張りして入浴して排水を繰り返すという順序自体は普遍と考えられる。この順序のなかでユーザ自身の選択で洗浄という処理が介在されることになるものの、通常は上記の排水の後であって湯張りの前に「洗浄」を入れるか、あるいは、「洗浄」を行わずに湯張りするかのいずれかになると考えられ。「洗浄」をたとえ行わなかった場合でも、それ以前のいずれかの時点に「洗浄」を行っている筈である。従って、上記の如く、前回の洗浄からの経過時間に基づいて判定処理することで、ユーザがどのような入浴行動を採ろうとも、現時点での残留水の状態を最も確実に判定し得ることになる。これによれば、湯張り−入浴−排水の一連の入浴動作に引き続いて「洗浄」を行い、長時間(例えば数日)経過してから入浴するためにユーザが湯張りしようとすると、湯張り実行前に上記の排水処理が強制的に実行されることになる一方、上記の一連の入浴動作後、次回の入浴動作の前段階でユーザが「洗浄」を入れた場合には排水処理は不要であり不実行とされることになる。なお、上記の経過時間の起算点は厳密にいえば洗浄終了時点であるが、洗浄開始時点を用いたとしてもその差は上記の設定時間Tの値に比して極僅かであるため、ほぼ同等の判定精度を確保し得る。
【0028】
さらに、本実施形態では、上記の設定時間Tの時間値を季節又は外気温の如何によって変更させることにより、残留水の状態についてより実情に沿う判定を行うようにしている。すなわち、例えば水が腐るか否かあるいは水の腐る進行速度の如何にはそのときの環境温度が大きく影響し、温度が高ければ水腐りが発生し易くなりその進行速度も速くなる。この傾向は、外気温の高低の他に、季節(夏か冬か)の違いも同様に影響する。そこで、本実施形態では、外気温の高低如何によって設定時間Tの時間値を変更設定することとし、外気温が高いほど設定時間Tの時間値をより短くし、外気温が低いほど設定時間Tの時間値をより長く変更設定することとしたのである。具体的には、試験値や経験値に基づいて外気温範囲と設定時間Tとの関係を予め定め、この温度・時間関係テーブル95を洗浄コントローラ9に予め記憶設定しておき、外気温センサ8の検出値に応じてそのときの判定処理に用いる設定時間Tの時間値を上記温度・時間関係テーブル95から読み出して、実行判定部93での判定用の設定時間Tを変更設定するようにしている。この温度・時間関係テーブル95の内容を例示すると、外気温が「10℃未満」であれば設定時間Tの時間値として「72時間」を設定し、外気温が「10℃以上20℃未満」であれば設定時間Tの時間値として「48時間」を設定し、以下同様に、「20℃以上30℃未満」であれば「24時間」を設定し、「30℃以上」であれば「12時間」を設定する、というものである。
【0029】
以下、図3〜図5のフローチャートを参照しつつ、制御内容について詳細に説明する。図3のフローチャートはユーザがふろ自動スイッチをON操作した場合に実行されるふろ自動制御(自動湯張り制御、自動沸き上げ制御及び自動保温・補水制御)に本実施形態による排水制御が組み込まれた例を示しているが、ふろ自動スイッチがなくて湯張りスイッチをON操作した場合又はユーザが自己の意思で選択して湯張りスイッチをON操作した場合には自動湯張り制御に対し排水制御が組み込まれることになる。又、図3のフローチャートは主として熱源機コントローラ27が実行する制御内容を示し、制御コントローラ9との双方向通信により所定の条件(ステップS2及びS3で共にYES)の成立が確認された場合に洗浄コントローラ9に対し排水処理(ステップS4;図4及び図5のフローチャートで示す制御)の実行指令を発して洗浄コントローラ9による制御を行わせるようになっている。
【0030】
まず、風呂自動スイッチがON操作されてそのON操作信号の出力を受けてリモコン51等に設けられている風呂自動スイッチを点灯させる(ステップS1)。そして、自己は浴槽洗浄機能が付加された装置であるのか否か、つまり熱源機コントローラ27には洗浄機能を備えた洗浄コントローラ9が接続されて浴槽5は浴槽洗浄が行われることのあるものなのか否かについてライン接続信号の有無に基づいて判定し、浴槽洗浄機能が付加されたものであれば(ステップS2でYES)、前回の浴槽洗浄を実行した後からの経過時間が設定時間Tを経過しているか否かについて判定する(ステップS3)。この判定は、実行判定部93により行われるものであり、前回の浴槽洗浄を実行した際にカウントを開始させたタイマ94のカウント値に基づいて行う。上記の経過時間が設定時間Tを超えていれば(ステップS3でYES)、洗浄コントローラ9に対し排水処理の実行指令を発して洗浄コントローラ9により排水処理(排水制御)を湯張り制御の開始に先立って割り込み実行させる(ステップS4)。なお、上記のステップS3の判定の際には、外気温センサ8により検出した外気温に基づき上記温度・時間関係テーブル95から設定時間Tの時間値を読み出し、この時間値を上記のステップS3における設定時間Tとして設定するようになっている。
【0031】
一方、ステップS2で浴槽洗浄機能が付加されていなければ、排水処理も不要であるため、又、浴槽洗浄機能が付加されてはいるものの、設定時間Tが未経過で洗浄配管31内の残留水もまだ清浄に維持されていると判定されるため、それぞれ、排水処理を実行せずに直ぐに自動湯張り・沸き上げ制御を開始し(ステップS2でNO又はステップS3でNO,ステップS5)、それが終了すれば、続いて保温・補水制御に移行する(ステップS6)。なお、排水処理(ステップS4)、自動湯張り・沸き上げ制御(ステップS5)、保温・補水制御(ステップS6)のそれぞれにおいて、各種機器等が異常であると判定されれば、以後の制御の進行を停止して異常時の処理を行うようになっている(ステップS7)。
【0032】
上記のステップS4の排水処理は、図4及び図5に示すように、まず、排水栓が閉状態か否かを排水栓状態検出センサ531からの検出信号に基づいて判定し(ステップS10)、既に閉状態であればステップS11〜ステップS14を省略してステップS15に進む一方(ステップS10でNO)、開状態であれば開閉駆動機構54のモータ(排水栓モータ)を開作動させる(ステップS11)。開作動させた場合には、開状態に変換したか否かを排水栓状態検出センサ531からの検出信号により確認した上で(ステップS12でYES)、排水栓モータを停止させる(ステップS13)。これにより、前段階で湯張りされた浴槽湯水の排水が排水栓53から行われる。この浴槽湯水の排水に要すると考えられる排水時間が経過するのを待ってから(ステップS14でYES)、次に、洗浄配管31内の残留水の排水を行う(ステップS15以降)。
【0033】
残留水の排水は、まず、注湯電磁弁35を開作動させ(ステップS15)、所定流量まで増加したことを水量サーボ弁33の開リミッタからの信号で確認して(ステップS16でYES)、熱源機コントローラ27に燃焼作動指令を発して燃焼ランプを点灯させる(ステップS17)。これにより、熱源機2により所定温度に加熱された湯が出湯路22及び給湯配管4を通して洗浄配管31に注湯され、この注湯された洗浄用湯水によって、それまで洗浄配管31内に残留していた残留水が洗浄ノズル52から浴槽5内に押し出されることになる。これを、流量センサ34からの検出値に基づいて注湯流量が所定値(例えば3L/min)だけ確保されていることを確認した上で(ステップS18でYES)、洗浄配管31内の残留水の全てが浴槽5側に排水されるのに要する所定時間(例えば5秒間)にわたり継続して洗浄配管5内をパージする(ステップS19)。
【0034】
パージが終了すれば、水量サーボ弁33を絞りその閉リミッタからの信号の出力を受けて注湯電磁弁35を閉作動させ(ステップS21)、併せて燃焼作動の停止指令を熱源機コントローラ27に発して燃焼を停止させる(ステップS22)。そして、上記の浴槽5内にパージした残留水等が排水栓53を通して浴槽5内から排水される所定時間(例えば5秒間)だけ排水状態を継続した上で(ステップS23)、開閉駆動機構54の排水栓モータを閉側に作動する(ステップS24)。この排水栓モータ(開閉駆動機構54)が閉状態に至ったことを排水栓状態検出センサ531からの検出信号に基づいて確認して(ステップS25でYES)、その排水栓モータを停止させる(ステップS26)。以上で、洗浄配管31内の残留水の排出が完了し、この後、自動湯張り・沸き上げ制御が開始されることになる(ステップS5;図3参照)。
【0035】
なお、上記のステップS11で開作動させたにも拘わらず排水栓状態検出センサ531による開検出が所定回数不能であれば(ステップS12でNO、ステップS11−S12を繰り返してもS12でNO)、排水栓モータに異常が発生していると判定し(ステップS27)、前述のステップS7の異常時処理を行う。ステップS16で開リミッタの信号出力が所定時間なければ(ステップS16でNO)、水量サーボ弁33に異常が発生していると判定し(ステップS28)、上記と同様に前述のステップS7の異常時処理を行う。ステップS18で流量センサ34からの注湯流量の検出値が所定時間経過しても所定値まで増加しなければ(ステップS18でNO)、流量センサ34に異常が発生していると判定し(ステップS29)、上記と同様に前述のステップS7の異常時処理を行う。又、ステップS20で閉リミッタの信号出力が所定時間なければ(ステップS20でNO)、水量サーボ弁33に異常が発生していると判定し(ステップS30)、上記と同様に前述のステップS7の異常時処理を行う。さらに、ステップS24で閉作動させたにも拘わらず排水栓状態検出センサ531による開検出が所定回数不能であれば(ステップS25でNO、ステップS24−S25を繰り返してもS25でNO)、排水栓モータに異常が発生していると判定し(ステップS31)、上記と同様に前述のステップS7の異常時処理を行う。
【0036】
以上によれば、ユーザが入浴するために湯張り要求を入力操作すると、湯張り制御の開始前に、洗浄配管31内に残留する残留水が上記の排水処理(ステップS4)の実行によって排水されて、湯張りしたときに接触することになる洗浄ノズル52の先端開口には新たに供給された清浄な湯水が配置されることになる。このため、排水処理後に湯張りされても、その湯張りされた浴槽湯水に対し洗浄配管31内の残留水に起因して万一の悪影響を与えることを確実に回避して、湯張りされた浴槽湯水を確実に清浄に保持することができ、これにより、ユーザに対し衛生性・安全性を高度に向上させその高度の衛生性・安全性を確保した風呂装置を提供することができるようになる。しかも、かかる排水処理を湯張り前には常に画一的に実行させるのではなくて、前回洗浄の実行からの経過時間の長短に応じて実行するか実行しないかの切換えを行うようにしているため、上記の衛生性・安全性を向上・確保しつつも、無駄でかつ不要な制御動作を省略して真に必要なタイミングでのみ排水制御を実行させることにより省エネルギー化をも得ることができる。その際の、実行するかしないかの判定を、上記経過時間を基準して行っているため、残留水の状態が排水の必要な程度か否かを簡易であるにも拘わらず的確に行うことができるようになる。さらに、その経過時間を判定するための設定時間Tを外気温の高低に応じて変更設定しているため、より実情に即して排水処理の要否判定を行うことができるようになる。
【0037】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、同じ洗浄ノズル52によって洗剤が混入された洗浄用湯水を用いた洗浄と、洗剤なしの清浄な洗浄用湯水を用いたすすぎ洗浄とを行うようにしているが、これに限らず、例えばこれに加えて、すすぎ洗浄専用のすすぎ用洗浄ノズル55(図1参照)を追加するようにしてもよい。このすすぎ用洗浄ノズル55としては、洗浄ノズル52よりも上方に向けた範囲(浴槽蓋を含む範囲)にすすぎ用の洗浄用湯水が噴出されるようにし、すすぎ用の洗浄用湯水を供給する洗浄配管としてベンチュリ管38よりも上流側の洗浄配管31から例えば開閉弁又は三方切換弁等39を介して分岐させるようにすればよい。この場合には、排水処理として、洗浄ノズル52側の洗浄配管31内の残留水の排水処理と同時に、あるいは、この洗浄ノズル52側の排水処理の後に、上記の三方切換弁39を切換操作して熱源機2から注湯することによりすすぎ用洗浄ノズル55側の分岐された洗浄配管内の残留水についての排水処理を行えばよい。
【0038】
上記実施形態では、排水処理の要否判定に必要な残留水の状態把握として、経過時間の長短度合に基づいて行うに際し、外気温が残留水の水温に対応しその水温状態を推定することが可能であるため、外気温センサ8により外気温を検出し、外気温の高低によりその経過時間の長短度合の基準を変更するようにしているが、これに限らず、洗浄配管31に設置した温度センサ311(図1参照)により残留水の水温を直接検出し、その水温の高低によって上記残留水の状態把握を直接的に行って経過時間の長短度合の基準を変更するようにしてもよい。
【0039】
上記実施形態では洗浄配管31内の残留水の排水のために注湯したが、これに限らず、熱源機2を燃焼作動させずに給水をそのまま注水させるようにしてもよい。すなわち、残留水を押し出すための湯水としては、湯又は水でよいのである。
【0040】
上記実施形態では開閉駆動制御式の排水栓53が設置された浴槽5を対象にしたが、これに限らず、ユーザ自身が開閉作業を行う通常の排水栓が設置された浴槽に対しても本発明を適用することができる。この場合には、新規に湯張りする前には前回入浴時の浴槽湯水をユーザ自身の排水栓の開栓作業により排水して開栓状態にしておく必要のあることを、ユーザに対し周知させておけばよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施形態を示す模式図である。
【図2】制御を実行する各種コントローラのブロック構成図である。
【図3】ふろ自動制御に係る全体制御内容を示すフローチャートである。
【図4】排水処理に係る制御内容の前半部を示すフローチャートである。
【図5】排水処理に係る制御内容の後半部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
2 熱源機
5 浴槽
8 外気温センサ
9 洗浄コントローラ
25 注湯路
27 熱源機コントローラ
31 洗浄配管
34 注湯電磁弁
52 洗浄ノズル
53 排水栓
54 開閉駆動機構
55 すすぎ用洗浄ノズル
91 洗浄制御部(洗浄制御手段)
92 排水制御部(排水制御手段)
93 実行判定部(実行判定手段)
95 温度・時間関係テーブル
272 湯張り制御部(湯張り制御手段)
311 温度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽に対する湯張り機能と、その浴槽内の洗浄機能とを備え、上記湯張り機能は、湯張り要求指令の出力を受けて、熱源機から浴槽への注湯路を開作動させる一方、熱源機を作動させ、その熱源機から上記注湯路を通して浴槽へ注湯させる湯張り制御を実行する湯張り制御手段により実現され、上記洗浄機能は、洗浄要求指令の出力を受けて、上記熱源機から浴槽に設置された洗浄ノズルまで延びる洗浄配管を開作動させる一方、上記熱源機を作動させ、その熱源機から上記洗浄配管を通して上記洗浄ノズルまで湯水を供給しその洗浄ノズルから湯水を浴槽内に噴射させる洗浄制御を実行する洗浄制御手段により実現されるように構成された風呂装置であって、
上記洗浄配管に対し上流側から湯水を供給して洗浄配管内に残留している残留水を洗浄ノズルを通して浴槽内に押し出すことにより浴槽外に排水させる排水制御を実行する排水制御手段と、上記湯張り要求指令が出力された際に、上記湯張り制御の開始前に上記排水制御手段による排水制御を実行させる必要があるか否かの要否判定を残留水の状態把握に基づいて行う実行判定手段とを備え、
上記排水制御手段は、上記実行判定手段により実行要と判定されたときに、その排水制御を上記湯張り制御の開始に先立って割り込み実行させるように構成されている
ことを特徴とする洗浄配管。
【請求項2】
請求項1に記載の風呂装置であって、
上記実行判定手段は、上記残留水の状態把握を上記洗浄制御手段による前回の洗浄制御の実行から上記湯張り要求指令が出力された時点までの経過時間の長短に基づいて行うように構成され、上記経過時間が設定時間を超えていれば上記排水制御手段による排水制御の実行が必要と判定する一方、上記経過時間が設定時間を超えていなければ上記排水制御手段による排水制御の実行は不要と判定するように構成されている、風呂装置。
【請求項3】
請求項2に記載の風呂装置であって、
上記実行判定手段は、上記設定時間の時間値を上記残留水の温度状態に応じて変更設定するように構成され、上記時間値として、残留水の水温が高ければより短く、その水温が低ければより長く変更設定するように構成されている、風呂装置。
【請求項4】
請求項3に記載の風呂装置であって、
外気温を検出する外気温センサを備えており、
上記実行判定手段は上記残留水の温度状態の把握を上記外気温センサにより検出される外気温の高低如何に基づいて行うように構成されている、風呂装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の風呂装置であって、
上記浴槽には開閉駆動制御式の排水栓が設置されており、
上記排水制御手段は、排水制御の際に上記排水栓の開閉駆動制御も併せて行うように構成されている、風呂装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−155251(P2007−155251A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−352892(P2005−352892)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(000004709)株式会社ノーリツ (1,293)
【Fターム(参考)】