説明

食品ラップフイルムの使用が片手所作でできる外箱。

【課題】 食品ラップフイルムは家庭の必需品となっているが、既存の外箱は両手健常者は使えるが、片手が機能しない障害者は、フイルムを引き出すこともカットすることも不可能であった。本発明は片手だけでフイルムを引き出し、またカットすることも可能にした食品ラップフイルム・カッター刃付き外箱を提供する。
【解決手段】 フイルムを片手で引き出しても滑動しないように安定性を施した外箱本体(1)に既存のラップフイルムのロールを嵌入して、被覆物の際に置く。片手でフイルムを引き出しカッター台(4)の上を通して食品など被覆物を覆い本体のフイルム押さえ蓋(5)を締める。次に本体のフイルム押さえ蓋に組み込んだカッター刃装着ブロック(7)を軽く押さえてフイルム上をガイド(6)に沿って摺動すればフイルムはカッター刃(8)によって何の抵抗もなくカットすることができる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、片手が機能しない障害者が食品ラップフイルムを使えるように片手でフイルムを外箱から引き出し、カットもできるようにした。
【背景技術】
【0002】
従来、食品ラップフイルムの使用は、両手健常者が片方の手で外箱を持って、もう一方の片手でフイルムを引き出した後、外箱を持った手の親指でのこ刃とフイルムを圧接させてから、フイルムを持った手を引っ張ってカットしていた。片手だけで使えるような仕様の外箱ではなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
片手が機能しない障害者が片方の手でフイルムを引き出そうとすると外箱がそのままくっついてきて引き出せないこと、またカット時には片手でフイルムとのこ刃を圧接する所作と、フイルムを引っ張る所作の同時に二つの行動は不可能という難点があった。本発明はこの課題を解消するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
フイルムを片手で引き出すとき外箱が滑動しないように外箱本体(1)をある程度重くし、更に本体底部に滑り止め材を貼着して安定を図りフイルムを片手で引き出せるようにした。また引き出されたフイルムのカットは本体の蓋に組み込んだカッター刃装着ブロック(7)を軽く押さえてフイルム上をガイドに沿って摺動し片手でカットできるようにした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下本発明の実施の形態について説明する。
(ア)外箱本体(1)に既存のフイルムロール(2)を嵌入し、フイルム押え蓋(5)を開けたままラップする食品等の際に置く。
(イ)ラップフイルム(3)をカッター台(4)の上を通して食品等被覆物を覆い本体のフイルム押さえ蓋(5)を閉めるとフイルムはカッター台上で緊張しカットに良い条件となる。
(ウ)次に本体のフイルム押さえ蓋に組み込んだカッター刃装着ブロック(7)を軽く押さえてフイルム上をガイドに沿って摺動するとフイルムはカッター刃(8)によって何の抵抗もなくカットできる。
【発明の効果】
【0006】
全ての家庭で料理や食品包装で食品ラップフイルムは必需品となっているが、片手が麻痺など重度の障害がある方にとっては使うことができなかった。こうした方々が健常な一方の片手でフイルムを引き出せること、またカットすることも可能となり片手障害者の食品管理、料理などに果たす役割は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の立体図である。
【図2】 本発明の断面図である。
【符号の説明】
(1)外箱本体
(2)フイルムロール
(3)ラップフイルム
(4)カッター台
(5)フイルム押え蓋
(6)カッター刃ブロックガイド
(7)カッター刃装着ブロック
(8)カッター刃
(9)外箱滑り止め材
(10)丁番

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品ラップフイルムを片手で外箱から引き出せて、更にカットもできる刃を装着した外箱。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2008−87852(P2008−87852A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−298271(P2006−298271)
【出願日】平成18年10月3日(2006.10.3)
【出願人】(506367320)
【Fターム(参考)】