説明

飲料のカリウム強化およびその方法

第1のカリウム成分と第2のカリウム成分を有してなるカリウム強化飲料であって、第1のカリウム成分がリン酸一カリウムを含み、第2のカリウム成分が、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびそれらの任意の組合せからなる群より選択される。カリウム強化飲料は、第1のカリウム成分と第2のカリウム成分のブレンドを含むカリウム強化組成物を使用して製造できる。カリウム驚喜飲料およびカリウム強化組成物を製造する方法も提供される。

【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、その全ての開示をここに引用する、2008年1月16日に出願された、「飲料のカリウム強化およびその方法」と題する米国特許出願第12/015351号に優先権を主張する、2009年1月7日に出願された、「飲料のカリウム強化およびその方法」と題する国際特許出願第PCT/US2009/030321号に優先権を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本発明は広く、飲料と組成物および飲料の製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、果汁飲料などの飲料のカリウム強化に関する。
【背景技術】
【0003】
飲料を健康上のまたは所望のビタミン類およびミネラル類で強化するために、飲料にビタミン類およびミネラル類を添加することが当該技術分野においてよく知られている。特にミネラルのカリウムに関して、これに関連する問題の1つは、ミネラルが一旦添加されたら、酸性度が望ましくない程度にまで変化する傾向があることである。特に、クエン酸カリウムを添加すると、飲料のpHが上昇してしまう。カリウム強化飲料のpHを所望のpHに維持するために、典型的に、酸、例えば、クエン酸またはリンゴ酸いずれかが飲料に添加される。
【0004】
飲料が強化されるときに、飲料のpHが上昇し、したがって、飲料がより塩基性となることが知られている。これに対抗するために、飲料のpHを低く維持するように、典型的に飲料に酸味料が添加される。この酸味料は、飲料のpHを下げ、強化の影響に対抗するために添加される。飲料がより酸性になるために、微生物の増殖に対する耐性が強くなるので、このことは望ましい。例として、典型的な果汁は4.3程度のpHを有することが望ましく、このようなpHでは、腐敗微生物の増殖速度の減少が示される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、カリウム強化組成物は、第1のカリウム成分と第2のカリウム成分のブレンドを含み、この第1のカリウム成分はリン酸一カリウムを含み、この第2のカリウム成分は、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびその任意の組合せからなる群より選択される。その上、第2のカリウム成分は、第1のカリウム成分の添加前に添加してもよく、また両方の成分を同時に添加してもよいと考えられる。
【0006】
第2の態様によれば、飲料を強化する方法が提供される。この方法は、一緒にブレンドすべき第1のカリウム成分の量と第2のカリウム成分の量を予め決定し、予め決定された量の第1のカリウム成分と第2のカリウム成分をブレンドする各工程を有してなり、第1のカリウム成分はリン酸一カリウムを含み、第2のカリウム成分は、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびその任意の組合せからなる群より選択される。
【0007】
第3の態様によれば、カリウム強化飲料は、第1のカリウム成分と第2のカリウム成分を含み、この第1のカリウム成分はリン酸一カリウムを含み、この第2のカリウム成分は、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびその任意の組合せからなる群より選択される。
【0008】
第4の態様によれば、方法は、飲料に第1のカリウム成分を添加し、この飲料に第2のカリウム成分を添加する各工程を含み、第1のカリウム成分はリン酸一カリウムを含み、第2のカリウム成分は、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびその任意の組合せからなる群より選択される。
【0009】
ここに開示された飲料と他の飲料製品の特定の例示の実施の形態の以下の説明の恩恵を受ければ、本発明の少なくとも特定の実施の形態は、所望のpHプロファイル、味覚プロファイル、栄養特徴などを提供するのに適した改善されたまたは代わりの配合を有することが当業者には明白であろう。本発明のまたは本発明の特定の実施の形態のこれらと他の態様、特徴および利点は、以下の例示の実施の形態の説明から、当業者によりさらに理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0010】
便宜上、ある成分または内容物は、特定の場合において、それが加えられるブレンドまたは飲料製品配合物中のその成分または内容物の元の形態を参照することにより、ここに説明されることが当業者には理解されよう。そのような元の形態は、内容物が完成したブレンドまたは飲料製品中に見られる形態とは異なるであろう。それゆえ、例えば、本開示によるカリウム強化ブレンドまたは飲料製品の特定の例示の実施の形態において、カリウムは、典型的に、ブレンドまたは飲料中に実質的に均質に溶解し、分散されるであろう。同様に、固形物、濃縮物(例えば、果汁濃縮物)などの他の成分も、典型的に、それらの元の形態のままでいるよりもむしろ、ブレンドまたは飲料の全体に渡り、もしくは飲料濃縮物の全体に渡り、均質に分散されるであろう。それゆえ、ブレンドまたは飲料製品配合物の成分または内容物の形態への参照は、飲料製品中の成分または内容物の形態への制限と解釈すべきではなく、むしろ、その内容物を、ブレンドまたは飲料製品配合物の孤立成分として記載すする都合のよい手段として解釈すべきである。
【0011】
この開示によるブレンド、飲料および他の飲料製品は、数多くの異なる特別な配合または構成のいずれを有していてもよいことが理解されよう。本開示による飲料製品の配合は、製品の対象とする市場区分、その所望の栄養特徴、風味プロファイルなどの要因に応じて、ある程度異なって差し支えない。例えば、一般に、以下に記載する飲料配合物のいずれかを含む、特定の飲料の実施の形態の配合物にさらに別の内容物を添加する選択肢もある。例えば、追加の(すなわち、さらにおよび/または他の)ビタミン類およびミネラル類を添加しても差し支えなく、甘味料、香味料、電解質、ビタミン類、果汁または他の果物製品、味覚剤(tastent)、マスキング剤など、風味向上剤、および/または炭酸を、典型的に、味覚、口当たり、栄養特徴などを変えるために、任意のそのような配合物に添加しても差し支えない。
【0012】
一般に、この開示により飲料は典型的に果汁を含む。追加と代わりの適切な内容物は、この開示の恩恵を受ければ、当業者により理解されるであろう。
【0013】
飲料を強化する方法が提供される。この方法は、リン酸一カリウムを含む第1の成分および第2のカリウム源を含む第2の成分によりブレンドまたは組成物を調製する工程を有してなる。第2の成分は、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびその任意の組合せからなる群より選択されるカリウム化合物を含む。ある実施の形態において、得られたブレンドまたは組成物が飲料に添加されて、強化飲料が形成される。ある実施の形態において、そのブレンドまたは組成物が飲料と混合されて、均質な強化飲料が形成される。強化飲料が安定なpHを有することが都合よい。強化飲料は、当業者により認識されるように、均質化および/または殺菌することができる。さらに別の実施の形態において、飲料は、以下に限られないが、オレンジ、レモン、ライムおよびグレープフルーツ、タンジェリン、マンダリンオレンジ、タンジェロ、ザボン、ザクロおよびグアバなどの柑橘飲料、およびリンゴ、ブドウ、チェリー、バナナおよびパイナップル飲料などの非柑橘飲料、および柑橘飲料と非柑橘飲料の混合物を含むそれらの混合物を含む果汁飲料である。
【0014】
カリウム強化飲料組成物が提供される。より詳しくは、カリウム源が添加されたときに安定なpHを維持するカリウム強化飲料が提供される。本発明による組成物は、粒状または液状であって差し支えなく、その内のいずれも、強化が望ましい飲料に添加することができる。
【0015】
香味料で強化できる例示の果物飲料は、柑橘香味料、例えば、オレンジ、レモン、ライムおよびグレープフルーツ、タンジェリン、マンダリンオレンジ、タンジェロ、ザボン、ザクロおよびグアバの香味料、およびリンゴ、ブドウ、チェリー、およびパイナップル香味料などの非柑橘香味料、並びに柑橘香味料と非柑橘香味料の混合物を含むそれらの混合物を含む。
【0016】
本発明に使用するカリウム源は、リン酸一カリウムおよびリン酸二カリウムまたはクエン酸カリウムのいずれかを含む。本発明のある実施の形態において、カリウム強化中にpHを維持するために、リン酸一カリウムおよびリン酸二カリウムまたはクエン酸カリウムのいずれかを含むカリウム源のブレンドが利用される。ある実施の形態において、カリウム源のブレンドは、第1の成分と第2の成分を含む。第1のカリウム成分はリン酸一カリウムを含む。第2の成分は、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびそれらの組合せを含む。他のカリウム源を使用してもよいと考えられる。例えば、カリウム源としてグルコン酸カリウムを使用してもよい。カリウム源のブレンドにより、所望のpHを維持するために、酸味料を果汁に添加する必要がなくなる。カリウム源に加え、他の成分を組成物に含ませてもよいと考えられる。例えば、多くの飲料は、ビタミンB群、ビタミンA群、ビタミンC(アスコルビン酸)、またはビタミンEなどの他のビタミンおよびミネラル強化剤も含有する。その上、飲料を強化するために、カルシウムなどの他の成分または繊維質などの他の品目を、飲料に使用する組成物に含ませることも考えられる。カリウム源のブレンドは、カリウム源が溶液に加えられたときに、その溶液のpHを上昇させないと考えられる。それゆえ、カリウム源のブレンドが溶液に添加されたときに、この溶液のpHは、同じままであるか、または低下させられてより酸性となる。
【0017】
ある実施の形態において、第1の成分(すなわち、リン酸一カリウム)の第2の成分(すなわち、リン酸二カリウム、クエン酸カリウム、またはそれらの任意の組合せ)の質量比は、約95:5である。
【0018】
ある実施の形態において、第1の成分(すなわち、リン酸一カリウム)の第2の成分(すなわち、リン酸二カリウム、クエン酸カリウム、またはそれらの任意の組合せ)の質量比は、約75:25である。
【0019】
ある実施の形態において、第1の成分(すなわち、リン酸一カリウム)の第2の成分(すなわち、リン酸二カリウム、クエン酸カリウム、またはそれらの任意の組合せ)の質量比は、約50:50である。先の比は、当業者により認識されるように、用途および/または嗜好に応じて、変更および/または最適化してもよいと考えられる。
【0020】
所望の量のカリウム源が飲料に提供される。その量は、用途および所望の栄養含有量に応じて様々であってよい。ある実施の形態において、飲料は、8液量オンス(0.24リットル)(一人分)当たり約5〜5000mgの機能性内容物を含む。添加すべき量は、特定の用途に適するように変動し、少なくとも一部は、栄養価、味覚、賞味期限、認可された効力レベル、承認された健康促進効能表示およびそれらの組合せに基づき得る。当業者に認識されるように、他の量も本発明の範囲に含まれると考えられる。例えば、米国の食品医薬品局(FDA)の「優れた」供給源の(excellent source)栄養素含有量表示の要件を満たすように一人前の食品当たり特に700mgを含む少なくとも1mgのカリウム、またはFDAの「良好な」供給源の(good source)栄養素含有量表示の要件を満たすようにそれ未満のカリウムを提供することが望ましいであろう。
【0021】
オレンジ果汁は、典型的に、約13%のカリウムの一日の推奨摂取量(「RDV」)を有する。RDV基準によれば、カリウムの良好な供給源は約10%であり、20%はカリウムの優れた供給源と考えられる。RDVは、食料品およびその飲食物の全体の健康上の価値について消費者が判断できるようにする基準点であり、食品医薬品局(「FDA」)により設定されている。本発明の実施の形態により、より高いpHのマイナスの影響と、上昇したpHを酸で低下させる必要なく、飲料中の高い比率のカリウムが可能になる。例えば、カリウムの量は、所望のpHレベルを維持するために追加の量の酸を添加する必要なく、約13%のRDVから、約20〜26%のRDVの範囲まで、開示されたブレンドおよび/またはここに開示された方法を用いて果汁飲料において増加させてもよい。本発明による飲料は、所望の量のカリウムおよび特定の用途に応じて、カリウムを添加することによって、任意のRDV値を有していても差し支えない。別個の酸味料を添加する必要を減らすまたはなくすことによって、果汁飲料の生産がより効率的となり、生産時間を減少させることができ、同様に、内容物表示の長さを減少させることができる。
【0022】
二成分を混合して組成物を形成することによって、その組成物を、オレンジジュースなどの飲料に添加することができ、この飲料は、混合の際に強化される。さらに、飲料のpHは、それに組成物を添加した際に安定なままであり、それゆえ、pHを低下させるために酸成分を添加する必要がなくなる。飲料のpHが、約4.3未満のレベルに維持されることが好ましい。
【0023】
先に開示されたカリウム組成物は、どのような適切な技法を用いて飲料に添加しても差し支えない。ある実施の形態において、高剪断混合を飲料に行って差し支えない。しかしながら、当業者に認識されるように、以下に限られないが、低エネルギー/低剪断混合(例えば、撹拌)および高エネルギー/高剪断混合を含む、他のタイプの混合も考えられる。混合は、手作業で行っても、またはバッチプロセスの一部として行っても差し支えない。別の実施の形態において、カリウム組成物は連続プロセス、すなわち、カリウム源が一定量で供給されるプロセスを用いて添加される。さらに他の実施の形態において、濃縮カリウム生成物のスラリーを調製し、最終製品に供給しても差し支えない。カリウム組成物を添加するさらに他の方法も考えられるのが、当業者に認識されるであろう。
【実施例】
【0024】
以下の実施例において、全ての果汁配合物は、果汁、例えば、オレンジ果汁に固有の8オンス(0.24リットル)で約450mgとする。果汁は、オレンジ、イチゴ、バナナ、リンゴなどを含む任意の種類の果汁であって差し支えないと考えられる。100%の一日の推奨摂取量について、3500mgのカリウムの基準を用いた。
【0025】
実施例1
オレンジ果汁の成分パーセントを提供した。このオレンジ果汁は、20%のDVのカリウムを占め、リン酸二カリウムとリン酸一カリウムの50/50のブレンドを用いた。この組成は以下を含んだ:
【表1】

【0026】
この組成物は、約4.2のpHを生じ、オレンジ果汁と一致した風味と食感、まずさ(off note) のないことなどの他の好ましい特徴を示した。
【0027】
実施例2
オレンジ果汁の成分パーセントを提供した。このオレンジ果汁は、26%のDVのカリウムを占め、リン酸二カリウムとリン酸一カリウムの50/50のブレンドを用いた。この組成は以下を含んだ:
【表2】

【0028】
この組成物は、約4.3のpHを生じ、オレンジ果汁と一致した風味と食感、まずさ のないことなどの他の好ましい特徴を示した。
【0029】
実施例3
オレンジ果汁の成分パーセントを提供した。このオレンジ果汁は、20%のDVのカリウムを占め、リン酸二カリウムとリン酸一カリウムの25/75のブレンドを用いた。この組成は以下を含んだ:
【表3】

【0030】
この組成物は、約4.2のpHを生じ、オレンジ果汁と一致した風味と食感、まずさ のないことなどの他の好ましい特徴を示した。
【0031】
実施例4
オレンジ果汁の成分パーセントを提供した。このオレンジ果汁は、26%のDVのカリウムを占め、リン酸二カリウムとリン酸一カリウムの25/75のブレンドを用いた。この組成は以下を含んだ:
【表4】

【0032】
この組成物は、約3.9のpHを生じ、オレンジ果汁と一致した風味と食感、まずさ のないことなどの他の好ましい特徴を示した。
【0033】
実施例5
100%の果汁飲料(濃縮物からの)の成分パーセントを提供した。この果汁飲料は、20%のDV(8%が元々ある)のカリウムを占め、リン酸二カリウムとリン酸一カリウムの50/50のブレンドを用いた。この組成は以下を含んだ:
【表5】

【0034】
この組成物は、約4.2のpHを生じ、バナナとイチゴの100%の果汁飲料と一致した風味と食感などの他の好ましい特徴を示した。
【0035】
実施例6
100%の果汁飲料(濃縮物からの)の成分パーセントを提供した。この果汁飲料は、10%のDV(4%が元々ある)のカリウムを占め、リン酸二カリウムとリン酸一カリウムの75/25のブレンドを用いた。この組成は以下を含んだ:
【表6】

【0036】
この組成物は、約3.9のpHを生じ、100%の果汁と一致した風味と食感などの他の好ましい特徴を示した。
【0037】
先の実施の形態は、ここに記載された本発明を制限するよりもむしろ、全てに関して、例示であると考えるべきである。本発明を、特定の好ましい実施の形態を参照して記載したきた。明らかに、先の詳細な説明を読んで理解すれば、改変および変更が心に浮かぶであろう。本発明は、添付の特許請求の範囲またはその同等物に含まれる限り、そのような改変および変更の全てを含むと考えられることが意図されている。
【0038】
例示の実施の形態の先の開示と説明の恩恵を受ければ、様々な改変および異なる実施の形態が、ここに開示された本発明の一般的な原理に沿って可能であることが当業者には明らかである。当業者には、そのような様々な改変および代わりの実施の形態の全てが、本発明の真の範囲および精神に含まれることが理解されよう。添付の特許請求の範囲は、そのような改変と代わりの実施の形態の全てを包含することが意図されている。この開示および以下の特許請求の範囲における単数形の不定冠詞または定冠詞(例えば、「a」、「an」、「the」など)は、特別な場合において、その用語が特別な例で特に1つおよびたった1つを意味すると意図されていることが文脈から明らかではない限り、「少なくとも1つ」を意味する特許の従来の手法に従うことが理解されよう。同様に、「含む」という用語は、広い解釈ができ、追加の項目、特徴、成分などを排除するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カリウム強化組成物であって、
第1のカリウム成分と第2のカリウム成分のブレンドを有してなり、
前記第1のカリウム成分がリン酸一カリウムを含み、
前記第2のカリウム成分が、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびそれらの任意の組合せからなる群より選択され、
各カリウム成分が、前記カリウム成分のブレンドを飲料に添加した際に、該飲料のpHが同じままであるか低下されるような相対量で存在することを特徴とする組成物。
【請求項2】
前記第1のカリウム成分と第2のカリウム成分が約95:5質量%の比にあることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記第1のカリウム成分と第2のカリウム成分が約75:25質量%の比にあることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項4】
前記第1のカリウム成分と第2のカリウム成分が約50:50質量%の比にあることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項5】
請求項1記載の組成物を使用して製造された飲料。
【請求項6】
前記組成物が微粒子であることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物が液体であることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項8】
前記飲料が果汁であることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項9】
前記果汁が、オレンジ、レモン、ライムおよびグレープフルーツ、タンジェリン、マンダリンオレンジ、タンジェロ、ザボン、ザクロ、グアバ、リンゴ、ブドウ、チェリー、バナナ、パイナップルの果汁およびそれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項8記載の組成物。
【請求項10】
飲料を強化する方法であって、
一緒にブレンドすべき第1のカリウム成分の量と第2のカリウム成分の量を予め決定する工程、
前記予め決定された量の前記第1のカリウム成分と前記第2のカリウム成分をブレンドする工程であって、前記第1のカリウム成分はリン酸一カリウムを含み、前記第2のカリウム成分は、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびその任意の組合せからなる群より選択される工程、および
ブレンドされたカリウム成分を飲料に添加する工程、
を有してなり、
各カリウム成分が、前記ブレンドされたカリウム成分を前記飲料に添加した際に、該飲料のpHが同じままであるか低下されるような相対量で存在することを特徴とする方法。
【請求項11】
第1のカリウム成分と第2のカリウム成分を有してなるカリウム強化飲料であって、前記第1のカリウム成分がリン酸一カリウムを含み、前記第2のカリウム成分が、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびそれらの任意の組合せからなる群より選択され、各カリウム成分が、該カリウム成分を飲料に添加した際に、該飲料のpHが同じままであるか低下されるような相対量で存在することを特徴とする飲料。
【請求項12】
前記第1のカリウム成分と第2のカリウム成分が約95:5質量%の比にあることを特徴とする請求項11記載の飲料。
【請求項13】
前記第1のカリウム成分と第2のカリウム成分が約75:25質量%の比にあることを特徴とする請求項11記載の飲料。
【請求項14】
前記第1のカリウム成分と第2のカリウム成分が約50:50質量%の比にあることを特徴とする請求項11記載の飲料。
【請求項15】
各カリウム成分を添加した際に、前記飲料のpHが同じままであるか低下されることを特徴とする請求項11記載の飲料。
【請求項16】
飲料を強化する方法であって、飲料に第1のカリウム成分を添加し、該飲料に第2のカリウム成分を添加する各工程を含み、前記第1のカリウム成分がリン酸一カリウムを含み、前記第2のカリウム成分が、リン酸二カリウム、クエン酸カリウムおよびその任意の組合せからなる群より選択され、各カリウム成分が、該各カリウム成分を前記飲料に添加した際に、該飲料のpHが同じままであるか低下されるような相対量で存在することを特徴とする方法。

【公表番号】特表2011−520421(P2011−520421A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−541596(P2010−541596)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2009/030321
【国際公開番号】WO2009/091649
【国際公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(502360042)トロピカーナ プロダクツ,インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】