説明

飲料を調製するためのカプセル、装置及び方法

【課題】本発明は抽出可能の製品を用いて消費するのに適した所定量の飲料を調製するカプセル(2)、装置及び方法に関する。
【解決手段】カプセルは、外周の第一壁(14)、外周の第一壁を第一端(18)で閉じる第二壁(16)、及び第二壁の反対側の、第二の開いた端(22)で、外周の第一壁を閉じる柔軟なシート状の穿孔された及び/又は多孔質の第三壁(20)を有し、ここで、第一壁、第二壁、及び第三壁は、抽出可能な製品を有する内部空間(24)を囲んでいて、ここで、第三壁はカプセルの軸方向の、カプセルの最も外側の境界を形成し、そして、ここで、第三壁はろ過紙のような織布又は不織布のフィルタ物質を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抽出可能な製品を用いて消費するのに適した所定量の飲料を調製する装置に関し、前記装置は、交換可能なカプセル、及び、或る量の水のような流体に少なくとも6バールの圧力を掛けて交換可能なカプセルに供給する流体供給器と、交換可能なカプセルを保持する収容器とを有する器具、とを含み、ここで、前記交換可能なカプセルは、外周の第一壁、前記外周の第一壁を第一端で閉じる第二壁、及び前記外周の第一壁を前記第二壁と反対側の第二の開いた端で閉じる第三壁を有し、ここで、第一壁、第二壁及び第三壁は、抽出可能な製品を有する内部空間を囲んでいて、ここで、流体供給器は飲料を作るために第二壁を通して抽出可能な製品に流体を供給するようにされ、さらに、ここで、収容器は支持面を有し、そして、調製した飲料をカプセルから第三壁を通して、かつ支持面を通して流すために、第三壁は支持面に接触するようにされている。本発明は、また、飲料を調製するためのカプセル及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
そのような装置は、例えばWO2007/135136A1から知られているが、そこには、飲料材料を包含するカプセルで調製をするための調製装置が記載されている。その既知の調製装置は、主構造体とカプセルを少なくとも部分的に支持する第一及び第二カプセル保持部を有している。前記第一カプセル保持部はカプセルの第三壁が接触する前述した支持面を有している。前記第二カプセル保持部はフレーム内で第一カプセル保持部に対して可動であり、閉じ機構によってフレームに連結されていて、その閉じ機構はナックル継ぎ手又は同等なものを有していて、2つの保持部が互いに離れていて、2つの保持部間にカプセルを挿入できる開放位置から、第一保持部と第二保持部がカプセルを取り囲む閉じ位置まで移動する。この既知の調製装置は、更に開放位置から閉じ位置に、又その逆も同様に、閉じ機構を介して第二保持部を作動する手作業形成レバーを有している。
【0003】
そのような既知の装置のフレームには、保持部を開放位置に持ってきたときに、装置内に新たなカプセルを挿入するための上部通路が設けられている。フレームは、又、調製過程が終わると、これは保持部が閉位置にあるときにおきる、廃棄カプセルを処分するための下部通路を有していて、そして、保持部は再び開かれる。
【0004】
既知の装置に新たなカプセルを挿入したあとで、保持部は閉位置に持ってくることができる。その閉位置で、調製作業を実行することができる。この調製過程で、カプセルの第二壁は、刃のような貫通手段によって孔が開けられて、カプセルに加圧した水を入れるために、カプセルが開けられる。そのとき、カプセルの第三壁は、第一保持部の支持面と強く接触する。実際、そのような強い接触は、カプセルが支持面に張りつくことになる。
【0005】
保持部を再び開く最初の段階の間、カプセルは依然と貫通手段に係合していて、その貫通手段は第二保持部に結合されていて一緒に移動する。従って、再び開くと、貫通手段はカプセルを第一保持部の支持面から開放し、カプセルを支持面から引き離す。カプセルをフレーム内の下方通路を通して重力によって降下させるために、カプセルを再び開放させなければならないが、今度は孔開け素子からである。WO2007/135136A1の19頁、1乃至12行に、カプセルを孔開け素子から開放する一方法が記載されている。これは水供給手段の長さ補償チューブの部分の使用を伴うが、この部分はフレームに対して動けない。第二保持部分が第一保持部分から離れるときに、カプセルが孔開け素子から離れるように、チューブの補償部分がカプセルを押す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】WO2007/135136
【特許文献2】WO2003/105644
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、少なくとも別の解決手段を提供することで、本発明によれば、カプセルは支持面から解放される。更に具体的には、本発明の目的は、前述の解決方法より簡単な別の解決方法を提供するもので、その別の解決方法は、前述したような孔開け素子が装置に存在しないか又は或る種のカプセルで調製する間は孔開け素子が不作動である場合でも、機能する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
その目的のために、本発明は特許請求の範囲の請求項1に記載のカプセルを提供する。また、本発明は請求項30に記載の装置を提供する。更に、本発明は請求項42に記載の方法を提供する。本発明の具体的な実施例はその従属項に説明されている。
【0009】
カプセルの第三壁は、ろ過紙のような織布又は不織布のフィルタ物質を含み、カプセルの軸方向の最も外側の境界を形成し、かつ支持面に接触するようにされているので、カプセルの最も外側の境界内の織布又は不織布のフィルタ物質は支持面に接触し、これにより、カプセルの使用後に、カプセルが支持面に固着するのが避けられ、そしてカプセルの解放が促進される。従って、本発明による解決方法は、カプセルの支持面からの解放が、前述の既知の装置で記載のような、能動的な貫通手段は必要としないばかりか、引続いてカプセルをそのような貫通手段から解放する別の手段も必要としない。不織布のフィルタ物質は繊維状不織布材にすることができることを理解されたい。織布のフィルタ物質は繊維状織布材にすることができることを理解されたい。繊維状材の繊維は、例えば、ポリエチレン(PE)繊維のような合成繊維及び/又はセルロース繊維のような天然繊維を含むことができる。不織布フィルタ物質は、織布フィルタ物質よりも粘着を防ぐ点で一層良く機能するかもしれないが、それは多分その繊維のランダムな配向性によるであろう。
【0010】
好ましくは、交換可能なカプセルは或る量の抽出可能な製品を含み、従って、それは、1人前の飲料、好ましくは1杯の飲料、例えば、30乃至200mlの調製した飲料を調製するために適切かつ意図したものである。交換可能なカプセルは、従って、1人前のパックである。一実施例では、そのカプセルは4乃至8グラム、好ましくは約7グラムの抽出可能な製品、例えば、焙煎し、そして挽いたコーヒーを含む。
【0011】
好ましくは、交換可能なカプセルは1回使用の使い捨てである。
【0012】
一実施例において、流体排出器は、約4乃至20バール、好ましくは9乃至15バールの圧力で、交換可能なカプセルに流体を供給するようにされている。流体排出器は、例えば、少なくとも6バールの圧力(絶対圧力)で交換可能なカプセルに流体を供給するようにすることができる。
【0013】
好ましくは、支持面は、調製した飲料をカプセルから溝を通して流すために第三壁に面する側面内にチャンネル構造の溝を有している。従って、調製した飲料はカプセルから第三壁を通ってチャンネル構造の溝に流すことができる。これは、カプセルからの飲料の流出が改良する。
【0014】
ろ過紙から作られ挽いたコーヒーで満たされた錠剤形袋用の収容器を有する飲料を調製する器具は、WO03/105644(EP0904717を引用することによって)に記載されていることに注意されたい。それにも拘らず、その既知の器具はその発明のカプセルに高圧で液体を供給するためのものでもなく、適合するものでもない。WO03/105644は、水が1.4atmの比較的低い圧力でその袋に供給されることに触れている、しかし、ろ過紙から作られた錠剤形袋は、例えば、約6バールより高い圧力で水を供給すると破れてしまうことが一般に考えられている。
【0015】
しかし、一般的な認識に反して、十分に高い引裂強度を有し及び/又は十分に低い流れ抵抗を形成するシート形状の第三壁を提供しうることが技術的に十分に可能であり、その第三壁が使用中に破裂及び/又は破れもしないし、損傷しないままであることが本発明者によって分かった。
【0016】
好ましくは、支持面はチャンネル構造の溝の間にリッジを有し、使用中にそのリッジは第三壁に接触する。好ましくはリッジは支持面の部分の少なくとも10%、好ましくは少なくとも25%、最も好ましくは少なくとも50%を形成し、使用中は第二の開いた端を覆う第三壁の表面領域の部分と適合する。好ましくは、使用中、第二の開いた端を覆う第三壁の表面領域の部分の少なくとも10%、好ましくは少なくとも25%、最も好ましくは少なくとも50%にわたってリッジによって第三壁は支持される。従って、第三壁は、使用中、支持面のリッジによって十分に支持され、それ故に第三壁を使用中に破裂及び/又は破れもしないし、損傷しないままであることを簡単な方法で可能にする。
【0017】
好ましくは、リッジは縁を有し、ここで、その縁は尖っていない。好ましくは、その縁は少なくとも50μm、好ましくは少なくとも100μmの曲率半径を有している。このように簡単な方法で、第三壁が使用中に破裂及び/又は破れもしないし、損傷しないままであることを可能にする。
【0018】
一実施例において、リッジは凸状頂部である。従って、第三壁が使用中にリッジに押し付けられたときに、リッジによって支持される第三壁を覆う表面領域は増加し、そのためにリッジによって第三壁に掛かる局部的圧力は減少する。従って、簡単な方法で、第三壁が使用中に破裂及び/又は破れもしないし、損傷しないままであることを可能にする。
【0019】
第三壁と当接するための、支持面の当接領域は、そこでの局部的な凹部及び/又は局部的な突起部は別として、実質的に直線的な形状を有することができる。代わりに、しかし、そのような当接領域は、そこでの局部的な凹部及び/又は局部的な突起部は別として、実質的に凸構造のような実質的に直線的でない形を有することができる。
【0020】
一実施例において、第三壁はシート状のろ過紙によって形成される。そのろ過紙は低価格の第三壁を提供する。更に、ろ過紙の、密度、厚さ及び/又はPE含有量などのパラメータは、容易に選んで、十分に高い引裂強度を有し及び/又は十分に低い流れ抵抗を形成する第三壁を得るように容易に選択することができる。
【0021】
そのうえ、多孔質の第三壁は内部空間のほぼ全横断面にわたってカプセルから飲料を流すことができるという利点をもたらすであろう。従って、飲料は内部空間から非常に均一に流れ出ることができる。これは内部空間内の優先的な流体流路の存在を防ぐことになるであろう。優先的な流体流路は飲料の調製過程の再現性を減少させるものとして知られている。
【0022】
さらに、抽出可能な製品が焙煎し、そして挽いたコーヒーで、例えば、ろ過紙のような穿孔された及び/又は多孔質の第三壁を用意すると、第三壁は飲料、例えば、コーヒーから、そのコーヒーをカップのような容器に供給する前に油をろ過するかもしれない利点をもたらす。これはコーヒーの風味及び/又は品質に悪い影響を与える油をコーヒーから除去するのに好都合であろう。特に利点となるのは、コーヒーからカフェストールをろ過して取り除くことで、それは、カフェストールは血液のコレストロール含有量を上昇させると考えられているからである。従って、柔軟な穿孔された及び/又は多孔質の第三壁を用いることにより、消費者の健康に関してコーヒーの質を改良するであろう。
【0023】
他の好ましい実施例では、第三壁は複数の出口開口を備えている。第三壁の、密度、厚さ、出口開口の数及び/又は出口開口の大きさ及び/又は形状のようなパラメータは、十分に高い引裂強度を有し、及び/又は十分に低い流れ抵抗を形成する第三壁を得るように容易に選択することができる。
【0024】
好ましくは、複数の出口開口は第三壁の実質的に全面にわたって分布させる。これは内部空間の略全断面にわたってカプセルから飲料を流すことができる利点をもたらすからである。従って、飲料は内部空間から非常に均一に流れることができる。これは優先的な流体流路が生じるのを防ぐことができるであろう。そうではあるが、出口開口を第三壁の表面の部分に分布させて、第三壁の表面の残りの部分には出口開口が存在しないようにすることもできる。例えば、第三壁の表面の周縁領域には出口開口がないようにすることもできる。
【0025】
本発明の第二の態様によれば、第二壁は穿孔された及び/又は多孔質である。好ましくは、第二壁は十分に高い引裂強度を有し及び/又は十分に低い流れ抵抗を形成して、使用中に第二壁は裂けたり及び/又は破れたりせず、そして損傷しないままである。これは、例えば第二壁の破裂によって生じる、第三壁に対する突然の圧力衝撃を防ぐことができる利点を有する。
【0026】
好ましくは、第二壁はろ過紙シートのような柔軟な多孔質シート、ポリマーフィルムのような柔軟なフォイルで形成し、複数の入口開口を備え、又は第二壁は実質的に剛性で、複数の入口開口を有する。従って、入口フィルタは簡単な方法で用意することができる。
【0027】
一実施例において、複数の入口開口は薄膜又は第二壁、それぞれのほぼ全面にわたって分布されている。これは、流体を内部空間のほぼ全断面に供給することができる利点を与える。従って、抽出可能な製品は非常に均一に湿らされる。これは更にカプセル内の抽出可能な製品内に優先的な流体流路が生じるリスクを減らし、飲料の濃度の再現性を更に高める利点をもたらす。そうではあるが、入口開口を薄膜又は第二壁の表面の一部分に分布させて、薄膜又は第二壁の表面の残りの部分には入口開口がないようにすることも可能である。多孔質の第二壁は同じ利点をもたらすことも理解されたい。
【0028】
更なる実施例では、カプセルには外周の第一壁に配置された複数の側面入口開口が設けられる。これは抽出可能な製品が少なくとも部分的に側面からも湿らされる利点をもたらす。これは非常に均一かつ制御された態様で流体は抽出可能な製品に供給される利点をもたらす。
【0029】
本発明の更なる態様によれば、全内部空間は抽出可能な製品によって占められる。従って、カプセルの内部容積の増加を最適に利用する。これは更に流体がカプセル内を流れるときに、内部空間の内部で抽出可能な製品は動くことができず、そのため優先的な通路は形成できない利点をもたらす。
【0030】
一般に、第二壁は外周の第一壁と一体にすることができる。これは、カプセルは外周の第一壁と第二壁を形成する全体にカップ状の構造から柔軟なシート状の第三壁と組み合わせて簡単に形成できる利点がある。この第三壁は外周の第一壁に、例えば、接着、溶接、折りたたみ又は同様な手段によって接続することができる。
【0031】
一実施例において、カプセルは内方向に延在する周縁を有し、ここで、第二壁又は第三壁はその内方向に延在する周縁に取り付けられる。従って、例えば、シート状の第二壁又は第三壁をその周縁に接続することが可能である。このようにして、簡単でかつ頑丈な構造のカプセルを得ることができる。
【0032】
一実施例において、カプセルは外方向に延在する周縁を有し、ここで、第二壁又は第三壁はその外方向に延在する周縁に取り付けられる。従って、例えば、シート状の第二壁又は第三壁をその周縁に接続することが可能である。このようにして、簡単でかつ頑丈な構造のカプセルを得ることができる。
【0033】
更に一般的には、第三壁は、例えば、外周の第一壁の外周の端部まで延在することに適用される。また、更に一般的には、第二壁は、例えば、外周の第一壁の外周の端部まで延在することことに適用される。
【0034】
特別な一実施例では、カプセルは、使用前に、例えば多孔質又は穿孔の第二壁をシールするために第二壁に結合された少なくとも部分的に除去可能な基部シールを更に含んでいる。従って、空気が内部空間に、例えば多孔質又は穿孔の、第二壁を介してカプセルの使用前に入るのを防ぐことができ、カプセルの内部の製品の有効期限を改良することができるであろう。
【0035】
特別な一実施例では、カプセルは、更に使用前に第三壁をシールするために第三壁に結合された少なくとも部分的に除去可能な蓋シールを含んでいる。従って、カプセルの使用前に空気が内部空間に第三壁を介して入るのを防ぐことができ、カプセルの内部の製品の有効期限を改良することができるであろう。
【0036】
本発明の更に別の態様によれば、内部空間内の流体圧力の影響で蓋シールは第三壁から部分的に解放されるが、少なくとも1か所で第三壁に付着したままであるようにされている。従って、蓋シールをカプセルからカプセルの使用者によって取り除く必要はない。流体が内部空間に入ると、シールが第三壁から部分的に解放され、そして飲料が第三壁を通して流れる出ることができるまで、圧力は高まる。解放可能な接続は、例えば、いわゆるピール‐シールで形成することができる。蓋シールは第三壁に少なくとも一箇所で取外しできないように取り付けられるので、蓋シールはカプセルから完全には引き離せない。これは利点であって、使用済みのカプセルを処分するときに、蓋シールは器具から自動的に処分される。
【0037】
好ましくは、カプセルは外周の第一壁及び/又は第二壁と一体の補強リブを有して、カプセルの剛性を高める。
【0038】
一般に、外周の第一壁は、円筒形、半球形、切頭円錐形又は六角形若しくは八角形のような多角形の任意の形状とすることができる。
【0039】
好ましくは、抽出可能な製品は焙煎して、そして挽いたコーヒーである。従って、カプセルは、所定の量の湯を高圧でカプセルに供給することによって、所定の量のコーヒーを調製するのに適している。
【0040】
本発明の更なる態様によれば、抽出可能な製品はタブレットに圧縮される。これは、圧縮された抽出可能な製品のタブレット内に優先的な流路が生じるリスクを減少する利点をもたらす。圧縮したタブレットを使用すると、抽出可能な製品が流出するリスクがかなり減少するので、第二壁はカプセルから省略できることを理解されたい。
【0041】
好ましくは、タブレットは、第三壁の方向に第二壁に面したタブレットの側面から延在する少なくとも1つの孔を有している。その孔は、従って、タブレットを均一な方法で濡らすための注入手段を提供する。
【0042】
抽出可能な製品を、好ましくは互いに異なる充填密度の複数のタブレットに圧縮することもできる。例えば、抽出可能な製品を互いに異なる圧縮度の複数のタブレットの1個のスタックとすることができる。例えば、圧縮する程度はタブレットごとに第二壁から第三壁への方向で増加することができる。このように、タブレットを完全に濡らすための作用は第二壁から第三壁の方向でも増加し、より下流のタブレットを濡らすときには、それぞれの上流のタブレットは適切に濡らされることを確かにし、従って、抽出可能な製品の全量の非常に均一な湿潤をもたらす。
【発明を実施するための形態】
【0043】
更に本発明を添付の図面の概略な形態を参照して、限定されない実施例によって説明する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1a】本発明による飲料を調製する装置の第1の実施例を示す。
【図1b】本発明による飲料を調製する装置の第2の実施例を示す。
【図2a】本発明による装置の支持面の可能な実施例を示す。
【図2b】本発明による装置の支持面の可能な実施例を示す。
【図3a】本発明によるカプセルの実施例を示す。
【図3b】本発明によるカプセルの実施例を示す。
【図3c】本発明によるカプセルの実施例を示す。
【図3d】本発明によるカプセルの実施例を示す。
【図4a】本発明によるカプセルの別な実施例を示す。
【図4b】本発明によるカプセルの別な実施例を示す。
【図4c】本発明によるカプセルの別な実施例を示す。
【図5a】本発明によるカプセルの更に別の実施例を示す。
【図5b】本発明によるカプセルの更に別の実施例を示す。
【実施例1】
【0045】
図1aは、本発明による、抽出可能な製品を用いて消費するに適した所定の量の飲料を作るための装置1の第1の実施例を示す。装置1は、開いた交換可能なカプセル2と器具4を有する。器具4は交換可能なカプセル2を保持する収容器6を有する。図1aにおいて、明確にするために、カプセル2と収容器6との間には隙間が描かれている。使用中は、カプセル2は収容器6に接触する位置にあるであろうことを理解されたい。この実施例では、収容器6はカプセル2の形状に相補的な形状を有する。この実施例で、収容器6は上部8と支持面10を有する。
【0046】
器具4は、更にある量の湯のような流体を、例えば約6バール(絶対圧力)を越える高圧で、交換可能なカプセル2に供給する流体供給器12を有する。
【0047】
図1aに示す装置1において、交換可能なカプセル2は、略剛性な、外周の第一壁14、外周の第一壁14を第一端18で閉じる第二壁16、及び外周の第一壁14を第二壁16の反対側の第二の開いた端22で閉じる第三壁20を有する。外周の第一壁14、第二壁16及び第三壁20は、抽出可能な製品、この実施例では焙煎して挽いたコーヒーを有する内部空間24を囲んでいる。この実施例では、交換可能なカプセル2は、ある量の抽出可能な製品、例えば1人前の飲料を、好ましくはカップ1杯の飲料で、例えば、調製した飲料の30から200mlを調製するに適量の、例えば約7グラムの焙煎し挽いたコーヒーを有する。交換可能なカプセルは、したがって、1杯分のパックである。
【0048】
図1aの実施例において、外周の第一壁14は実質的に剛性である。外周の第一壁14は、例えばプッラスチック材料からなり、そして、例えば射出成形、真空成形、熱成形等で形成される。
【0049】
この実施例では、第二壁16は外周の第一壁14と一体である。この実施例では、第二壁16は実質的に剛性である。ここでは、第二壁16は流体をカプセル2に入力させるための複数の入口開口26を有する。
【0050】
この実施例では、第三壁20は柔軟かつシート形状である。更に、この実施例では、第三壁は多孔質である。第三壁20は、この実施例で、ろ過紙のような織布又は不織布のフィルタ物質から作られる。この実施例では、ろ過紙のような織布又は不織布のフィルタ物質は、ポリエチレン(PE)繊維を含む。従って、織布又は不織布のフィルタ物質は繊維状材料である。この実施例では、第三壁20は外周の第一壁14に熱融着によって接続される。この実施例では、第三壁20はカプセルの軸方向でのカプセルの最も外側の境界を形成する。図1aから分かるように、第三壁20は収容器6の支持面10に接触している。
【0051】
図1aに示す装置1は、1杯のコーヒーを作るのに次のように行われる。
【0052】
カプセル2が収容器6内に配置される。第三壁20が支持面10と接触させられる。流体、ここでは湯が圧力をかけられて、入口開口26を通って内部空間24内の抽出可能な製品に供給される。その湯がコーヒー材を濡らし、所望の物質を抽出してコーヒー飲料を作る。調製されたコーヒーはカプセル2から多孔質第三壁20を通して流れ出る。コーヒー飲料は、更に複数の出口28を介して収容器6から流れ出て、カップのような容器30に供給することができる。
【0053】
図1aの実施例において、複数の入口開口26が第二壁16のほぼ全体にわたって分布していている。従って、流体は複数の入口開口26を介して抽出可能な製品に供給され、それがカプセル2のほぼ全断面にわたって抽出可能な製品を濡らさせる。そのため、抽出可能な製品への非常に均一な流体の供給が行える。従って、抽出可能な製品を通して流れる流体が通る優先的な流路が生じるリスクは非常に減少する。
【0054】
図1aの実施例において、カプセル2の流出領域を形成する第三壁20を通して、飲料、ここではコーヒーがカプセルから流れ出ることができ、この第三壁がろ過紙のような織布又は不織布のフィルタ物質状の多孔質のシートによって形成される。この実施例では、第三壁20全体は多孔質シートとして形成される。この実施例では、第三壁20は、実質的にカプセル2の開いた第二端22の全体に広がる、実質的に連続な流体透過性のシートを形成する。従って、流体はカプセル2から広い面積にわたって流れることができる。そのため、抽出可能な製品から飲料の非常に均一な流れが得られる。従って、抽出可能な製品を通して流れる流体の優先的な流路が生じるリスクは非常に減少する。
【実施例2】
【0055】
図1bは、本発明による抽出可能な製品を使用し、飲用に適した所定の量の飲料を調製するための装置1の第二実施例を図示している。図1bに示す装置は、図1aに示す装置と大部分は同じである。同じ構成要素は、同じ参照番号で引用する。
【0056】
図1bの実施例では、支持面10は第三壁20に面する側に、溝32を通して調製した飲料をカプセル2から流すためのチャンネル形状の溝32を有している。溝32間にリッジ34がある。支持面10に接触している第三壁20は、そのため、リッジ34に接触している。図1bの実施例では、調製した飲料はカプセル2から第三壁20を通してチャンネル形状の溝34に流すことができることを理解されたい。これは、カプセル2から飲料の流出を改良するものである。
【0057】
第三壁20は、カプセル2の内部の流体圧力の影響で、リッジ34に対して裂けたりせず、例えば、十分に高い引裂強度を有して、リッジ34に対して裂けないようにされている。代わりに又は追加的に、第三壁20はカプセル2を出る飲料に対して十分に低い流れ抵抗を形成して、第三壁20はリッジ34に接触して破裂するような十分な力でリッジ34に対して押し付けられないので、第三壁20は損傷しないままとなる。第三壁20は、流体及び/又は内部空間内の飲料の圧力の影響で、リッジ34に接触して変形するかもしれないが、破れたり又は裂けたりはしない。
【0058】
図2a及び図2bは、収容器6の支持面10の実施例の平面図である。
【0059】
図2aの実施例では、支持面10は、リッジ34によって半径方向に分離され、半径方向に配向された複数の溝32を有する。半径方向の溝32は支持面10の中央に通じている。また、支持面の中央には飲料を支持面を通して、例えば図1bに示すような容器30に流すことができる1つの出口28が設けられている。
【0060】
図2bの実施例では、支持面10は複数の互いに直交して配向された溝32を有している。この実施例では、リッジ34は溝間の「島」によって形成されている。この実施例では、その島は、ほぼ正方形であるが、他の形状、例えば、長方形の、円形の、三角形の、細長い又は粒子状のようなものも可能である。この実施例では、リッジ34は、使用中に第二の開いた端22を覆う第三壁20の表面領域の部分と一致する支持面10の約25%の部分を構成する。この実施例では、第三壁20は、第二の開いた端22を覆う第三壁20の表面領域の部分の約25%を覆うリッジ34によって支持される。従って、第三壁20は効果的に支持され、流体がカプセル2に圧力をかけられて供給されるときに、第三壁は裂けたり又は破裂しないことになる。
【0061】
図2a及び図2bの実施例では、リッジ34は鋭くない縁を有する。従って、リッジの縁は第三壁を切らない。これらの実施例では、縁の曲率半径は約50μmであるが、100,200又は500μmのような他の半径も考えられる。
【0062】
図示しない実施例では、リッジ34に凸状頂部を設けられている。従って、第三壁20がリッジ34に押し付けられたときに、第三壁20がリッジ34によって支持される、リッジの上の表面領域は増加し、従って、リッジ34によって第三壁20に掛かる局部的な圧力は減少する。従って、簡単な方法で、使用中に、第三壁は裂けたり又は破裂したりしないで、損傷しないままのものを提供できる。そのような凸状のリッジの例は、例えば図2bに示す島をドーム形にすることで可能である。
【0063】
この実施例では、表面領域は複数の出口28を有する。
【0064】
別の形状のチャンネル構造の溝も可能であることを理解されたい。そのような別の形状は、同心の溝、平行な溝、1つ以上のらせん形の溝、それらの組合せ及び/又は図示した溝を含む。一般に、支持面10は、1つ又は複数の出口28を有することができることを理解されたい。
【0065】
図3a乃至図3dは本発明によるカプセル2の実施例である。
【0066】
図3aにおいて、第二壁16は、図1a及び図1bのように、外周の第一壁14と一体である。第二壁16は、第二壁16に複数の入口開口26を有する。第三壁20は複数の出口開口38を設けた柔軟なフォイルで構成される。図3aにおいて、カプセル2は、外周の第一壁14の第二端22に外方向に延在する周縁40を有する。第三壁20は外方向に延在する周縁40に、例えば接着、溶着、熱融着、又は同様のものによって取り付けられる。そのため、第三壁は周縁に堅く取り付けることができる。外方向に延在する周縁40は収容器6の上部8と収容器6の支持面10との間に延在して、周縁40は上部8と支持面10との間に締め付けられることができることを理解されたい。そのため、使用中、第三壁20は周縁40に締め付けられ、即ち、流体圧力が印加されたとき、従って第三壁20が周縁40から離れるリスクを減少する。
【0067】
図3bにおいて、第三壁20は、図1a及び図1bと同様に、ろ過紙のような織布又は不織布のフィルタ物質で形成される。図3bでは第二壁16もまたろ過紙のような柔軟な多孔質シートで形成される。この実施例では、第二壁16は内方向に延在するフランジ42に取り付けられる。この実施例では、第二壁16は内方向に延在するフランジ42の内側に取り付けられる。
【0068】
図3cでは、第三壁20は、図1a、図1b及び図3bと同様に、ろ過紙のような織布又は不織布のフィルタ物質で形成される。図3cでは、第二壁16も同様にろ過紙のような多孔質シートで形成される。この実施例では、第二壁16は内方向に延在するフランジ42の外側に取り付けられる。そのため、圧力の掛かった流体が内方向に延在するフランジ42から第二壁16を剥ぎ取るリスクを減らす。第二壁16はカプセル2の周縁の上を覆いかぶさることができる。従って、第二壁16を内方向に延在する周縁42と外周の第一壁10に取り付けるのに広い表面が利用でき、より強い結合が得られる。
【0069】
図3dでは、第三壁20にも、図3aのように複数の出口開口30が設けられている。図3dでは、第二壁16も複数の入口開口26を設けた薄膜44で形成される。
【0070】
図3a乃至図3dのすべての実施例において、第三壁20は、ろ過紙のような、織布又は不織布のフィルタ物質で形成される。更に具体的には、図3a乃至図3dのすべての実施例では、もっぱら、第三壁20全体がろ過紙のような、織布又は不織布のフィルタ物質で形成される。カプセルは、第三壁20が装置1の器具4の収容器6の支持面10に接触するように配置されているので、第三壁が裂けたり及び/又は破れたりするのを防ぐために、第三壁20を支持する実質的に剛性なグリッドのような支持構造は、例えば第三壁の下流に、一般に必要とはしないことが分かった。図3a乃至図3dに示すカプセル2のすべての実施例は、チャンネル構造の溝32を有する支持面10と共に使用できることは明らかである。簡単なテストが、カプセル2の第三壁20が十分に高い引裂き強度を有して及び/又は十分に低い流れ抵抗を形成して、第三壁が使用中に裂けたり及び/又は破れたりしないで、損傷しないような第三壁の材料、厚さ、出口開口の存在、出口開口の寸法、出口開口の数などのパラメータを示すことを理解されたい。
【0071】
図3b乃至図3dのすべての実施例において、第二壁16は柔軟なシート状材で形成される。更に具体的には、図3a乃至図3dのすべての実施例では、第二壁はもっぱら柔軟なシート状材によって形成される。一般に、実質的に剛性なグリッドのような支持構造は、例えば第二壁の下流に、第二壁16が裂けたり及び/又は破れたりするのを防ぐために支持することは必要としないことが分かった。
【0072】
図3a乃至図3dのすべての実施例では、第三壁はカプセルの軸方向でカプセルの最も外側の境界を形成する。
【0073】
カプセル2は、説明した実施例のうちの1実施例によるいずれかの第三壁20と、説明した実施例のうちの1実施例によるいずれかの第二壁16と組み合わせたものを含むことを理解されたい。
【0074】
図3a乃至図3d(並びに図4a,5a及び図5b)において、第二端22の近くの周縁は外方向に延在している。カプセル2は、代わりに、あるいは、追加して、それに第三壁20を取り付けるために第二端22の近くに内方向に延在する周縁を含むことができることを理解されたい。図3b乃至図3d(並びに図5a及び図5b)において、第一端18の近くで周縁が内方向に延在している。カプセル2は、代わりに、あるいは、追加して、それに第二壁16を取り付けるために第一端18の近くに外方向に延在する周縁を有することができることを理解されたい。
【0075】
一般に、シートの出口開口38は、又は多孔質薄膜の細孔は、出口開口38又は細孔の寸法が十分に小さくて、カプセル2内部の、例えば挽いたコーヒーのような、抽出可能な製品を保持できるような大きさにされる。また一般に、第二壁の入口開口26は、又は多孔質シートの細孔は、孔26又は細孔の寸法が十分に小さくて、カプセル2内部の、例えば挽いたコーヒーのような、抽出可能な製品を保持できるような大きさにされる。
【0076】
一般に、入口開口26は、好ましくは第二壁16のほぼ全面に、少なくとも内方向に延在する周縁42によって画定される開口のほぼ全面に分布される。任意であるが、入口開口26は外周の第一壁14に、例えば第一端18の近くで外周の第一壁14の部分にも存在する。これは、カプセル2内部の抽出可能な製品への流体の供給を均一にすることができる。
【0077】
一般に、出口開口38は、好ましくは第三壁のほぼ全面に、少なくとも外方向に延在する周縁40によって画定される開口のほぼ全面に分布される。これは、カプセル2内部の抽出可能な製品からの飲料の流れを均一にすることができる。
【0078】
図1a、図1b、及び図3a乃至3dにおいて、入口開口26及び出口開口38は円形断面を有する。こられの円形断面を有する孔26,38は容易に作ることができる。選択的に、入口開口26の断面は、内部空間24に向かって次第に減っている(細くなる)。これは、入口開口がノズルとして動作して内部空間24に入る流体の噴射を引き起こす利点をもたらす。
【0079】
入口開口26及び/又は出口開口38は、別の形状を取りうることを理解されたい。孔26,38は、例えば細長いスリットの形状である。好ましくは、そのスリットの小さな寸法はカプセル2内部の抽出可能な製品を保持するのに十分に小さい。
【0080】
特別な実施例では、スリットは第二壁16の平面内で舌状片を画定する形状を有することができる。このスリットは、そこでほぼU形、例えば半円、馬蹄形、長方形又はV形とすることができる。これは、舌状片によって画定される開口を通る流体の流れの影響によって第二壁16の平面から舌状片を曲げることができる利点がある。従って、大量の流体流を得ることができる。第二壁が弾性材で作られるならば、流体の流れが止まると、舌状片は第二壁の平面内に曲げ戻り、従って、飲料を調製(前に、そして)後に、抽出可能な製品の流出を防ぐことになる。
【0081】
図4aは本発明によるカプセル2の更に別の実施例である。図4aは図3aに示すカプセルを変形したものを示す。この変形は前述したどのカプセル2にも適用できるものである。図4aの実施例では、カプセル2は更に基部シール46を有する。基部シール46は使用前に入口開口26(又は多孔質シート)を閉鎖する。基部シール46は第二壁16に少なくとも部分的に取り外し可能に結合されている。この実施例では、基部シール46はカプセル2の使用者によって基部シール46を簡単に除去可能にするリップ48を有する。図4aにおいて、カプセル2は更に蓋シール50を有する。蓋シール50は使用前に出口開口38(又は多孔質シート)を閉鎖する。蓋シール50は第三壁20に少なくとも部分的に取り外し可能に結合されている。この実施例では、蓋シール50はリップ52を有していて、カプセル2の使用者が蓋シール50を簡単に除去できる。基部シール46及び蓋シール50は空気が孔26,38又は多孔質シートを介して入るのを防ぐことによって、カプセル内部の製品の有効期限を改良する。
【0082】
特別な実施例(図示せず)において、基部シール46のリップ46は蓋シール50のリップ52に結合されている。従って、基部シール46と蓋シール50は一体にすることができる。そのため、使用者が基部シールと蓋シールの一方を除去するのを無意識に忘れることを防ぐことができる。
【0083】
図4b及び図4cは、第三壁の側から見たときのカプセル2の別の実施例の平面図の例である。図4b及び図4cにおいて、カプセルは蓋シール50を有する。蓋シール50は、解放可能なシール54と共に第三壁20に取り付けられる。この実施例では、解放可能なシール54は第三壁20の周縁に隣接して円周状シールを形成する。解放可能なシール54は内部空間24内の流体圧力の影響で第三壁20から解放されるようにされている。解放可能なシールは、例えば予定の解放強度のピール・シールとすることができる。従って、飲料を調製している間にシールは自動的に開けられるので、使用者はカプセルから蓋シール50を除去する必要はない。
【0084】
図4b及び図4cにおいて、蓋シール50は更に永久接続56と共に第三壁20に取り付けられる。永久接続は、例えば接着又は溶接接続である。図4bにおいて、永久接続56は第三壁20の周縁に隣接して配置される。これは、解放可能なシールは、蓋シール50が第三壁20に少なくとも1か所で取り付けられたままである間に、カプセルから飲料を流すことができるための圧力の作用で解放することができる利点をもたらす。従って、蓋シール50は別途に処分する必要がなく、使いやすさを改善し、失われることはない。
【0085】
第三壁20に取り付ける代わりに、又はそれに併せて、蓋シール50は第二端22の近くに配置された周縁及び/又は外周の第一壁に取り付けることもできる。
【0086】
代わりに、又は追加して、カプセル2には同様に、例えばカプセル2に供給される流体の圧力の作用で第二壁16から解放されるようにされて、第二壁16の内側に配置された、そして、選択的であるが、第二壁と基部シール46との間に少なくとも1つの永久接続を設けた、基部シール46を設けることができる。第二壁16に取り付ける代わりに、又は追加して、基部シール46は第一端18の近くに配置された周縁に及び/又は外周の第一壁に取り付けることもできる。
【0087】
蓋シール50及び/又は基部シール46は別のカプセルと共に使用することができることも理解されたい、ここで、その第三壁はそのカプセルの軸方向の最も外側の境界を形成せず、例えば、軸方向に延在し、第三壁を越えて延在するリムを有するカプセルである。
【0088】
好ましくは、外周の第一壁14は実質的に剛性である。従って、カプセルは出荷及び/又は取扱いによって変形しにくいので、そのため、カプセル2は常に収容器6にうまく取り付けられる。更に、外周の第一壁14は好ましくは弾性であって、外周の第一壁の起こり得る変形は、その変形を生じさせる力が取除かれるとすぐに元に戻る。カプセル2の剛性を改良するために、外周の第一壁と一体の補強リブを有することができる。補強リブは第一端18から第二端22に向かって伸びている。代わりに、又は別途に、補強リブは周方向に延在する。第二壁16は外周の第一壁14と一体のときは、補強リブは第二壁16と一体にすることもできる。
【0089】
それにもかかわらず、外周の第一壁は柔軟なシートで、好ましくは第二壁と一体に作ることも可能である。従って、ほぼ全体のカプセルは柔軟なシートで製作し、カプセルを用意するのに必要な材料の量を減少することができる。選択的に、少なくとも周縁40、42の一方は実質的に剛性として、カプセルの取扱の容易性を高めることができる。
【0090】
実施例では、外周の第一壁はほぼ円筒形である。本発明によるカプセルはその形状に限定されないことを理解されたい。外周の第一壁は、例えば、切頭円錐形、半球形、又は六角形、八角形のような多角形、等とすることができる。
【0091】
本発明の別の態様によれば、内部空間24内の抽出可能な製品は圧縮されている。図5aは一例を示していて、抽出可能な製品は複数の、この例では4個の、タブレット58,60,62,64に圧縮されている。図5aでは、それらのタブレットは内部空間24の内部に積み重ねられている。図5aにおいて、それぞれのタブレット58,60,62,64は、カプセル2の内部空間24のほぼ全断面に広がっている。この実施例では、タブレットの密度、即ち圧縮度はそれぞれのタブレットで異なっている。タブレット58,60,62,64の密度は第二壁16から第三壁20に向かう方向で増加している。これは、流体は密度の高いほうのタブレットよりも密度の低いほうのタブレットをより容易に濡らし、そのため上流のそれぞれのタブレットは適切に濡らされて、さらに湯は続く下流のタブレットを濡らすという利点をもたらす。従って、抽出可能な製品の湿潤を均一性の高いもののとすることができる。実施例では4個の積み重ねたタブレットを図示しているが、タブレットの数はいくつでも使用できる。更に進めた実施例では、隣接する2個のタブレットの間に分離板を入れることもできる。分離板は多孔質及び/又は穿孔されたものであってもよい。分離板は、例えば、孔を設けたプラスッチクのシートである。分離板は、ろ過紙のような、織布又は不織布のフィルタ物質のシートであってもよい。
【0092】
図5bは圧縮された抽出可能な製品の1つからなるタブレット66を含むカプセル2の実施例である。図5bの実施例では、タブレット66は、第二壁16に面するタブレット66の側面から第三壁20の方向にタブレット66内に伸びる穴68を有する。穴68の長さは、穴68に沿う方向のタブレット66の厚さより短い。従って、穴68はタブレット66を通る流体に対してショートカット通路を形成しないが、流体にタブレット66の芯の中への通路を与える。
【0093】
これらの穴68はタブレット内への流体の所定の浸透を可能にする。従って、圧縮した抽出可能な製品の所望の湿潤を得ることができる。
【0094】
図5a及び図5bに示す実施例において、カプセルの第二壁16及び第三壁20は実質的に図3cに示されている。タブレット66、又は複数のタブレット58,60,62,64は前記したいずれかのカプセル2と共に使用できることを理解されたい。抽出可能な製品がタブレットに圧縮されたときは、カプセル2の第二壁16は厳密には不要である、それは抽出可能な製品は使用前にカプセル2から流出しそうもないからであることも理解されたい。
【0095】
以上の記載では、本発明の実施例の特定の例を参照して本発明を記載した。しかし、添付の特許請求の範囲の請求項に記載した本発明の広い精神と範囲から逸脱することなく、各種の変形や変更をすることができることは明らかである。
【0096】
例えば、カプセル2を使用前に気密の包装材に入れて、有効期限を長くすることができる。
【0097】
例えば、カプセル2は生分解性材料から作ることができる。
【0098】
実施例では、第三壁はほぼ一様な多孔質及び/又は穿孔シートである。多孔率及び/又は穿孔分布が均一でないものも可能である。例えば第三壁の一部だけが多孔質であるのも可能である。それに加えて、多孔質シートを、例えば非多孔質材で部分的に覆う、塗布又は含浸させることもできる。第三壁の一部分だけに孔を開けることもできる。そのような多孔質及び/又は穿孔部分は、例えば第三壁の中央部分又は環状部分であってもよい。第三壁の第一部分は多孔質であるが、第三壁の第二部分は穿孔であることも可能である。
【0099】
実施例では、第二壁はほぼ一様な多孔質及び/又は穿孔である。多孔率及び/又は穿孔分布が均一でないものも可能である。例えば、第二壁の一部だけが多孔質であるのも可能である。それに加えて、多孔質材を、例えば部分的に非多孔質材で覆う、塗布又は含浸させることもできる。第二壁の一部分だけに孔を開けることもできる。そのような多孔質及び/又は穿孔部分は、例えば第二壁の中央部分又は環状部分であってもよい。第二壁の第一部分は多孔質であるが、第二壁の第二部分は穿孔であることもできる。
【0100】
本発明によるカプセルの実用的な実施例として、次のような特徴がそのようなカプセルに適用されることができるであろう。外周の第一壁は、寸法が、軸方向の長さが約24ミリメートル、第一端での外径が約25ミリメートル、第二端での外形が約30ミリメートルの略切頭円錐形である。そのような切頭円錐形が利用されるか否かにかかわらず、外周の第一壁及び第二壁の一方又は両方は、壁の厚さが、リブのような部分的な変形は別として、0.5ミリメートル乃至0.9ミリメートル、好ましくは0.65ミリメートル乃至0.75ミリメートル、更に好ましくは0.7ミリメートルである。第二壁は、そのとき、外周の第一壁と一体にすることもできる。
【0101】
しかし、他の変更、変形及び代替も可能である。明細書、図面及び実施例は、従って、限定的な意味と云うより例示的な意味であると認められるべきものである。請求項において、括弧内の参照番号は、請求項を限定するものと解釈されるべきではない。「有する」(又は「含む」)という語は、請求項に記載の特徴又は工程とは異なる他のものを排除するものではない。更に、語「1つ」は「ただ1つ」に限定して解釈するものではなく、むしろ「少なくとも1つ」を意味するのに用いられていて、複数を排除するものではない。或る複数の手段が相互に異なる請求項に単に記載されていることは、これらの手段の組合せが有利に使用できないことを示すのではない。
【符号の説明】
【0102】
1 装置
2 カプセル
4 器具
6 収容器
10 支持面
12 流体供給器
14 カプセルの外周の第一壁
16 カプセルの第二壁
18 カプセルの第一端
20 カプセルの第三壁
22 カプセルの第二端
24 内部空間
26 入口開口
28 出口
30 容器
32 溝
34 リッジ
38 出口開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽出可能な製品を用いて、消費に適した所定量の飲料を調製するカプセルであって、前記カプセルは、
外周の第一壁、
前記外周の第一壁を第一端で閉じる第二壁、及び
前記第二壁の反対側の、第二の開いた端で、前記外周の第一壁を閉じる柔軟なシート状の穿孔された及び/又は多孔質の第三壁
を有し、
ここで、前記第一壁、第二壁及び第三壁は、抽出可能な製品を有する内部空間を囲んでおり、
ここで、前記第三壁は前記カプセルの軸方向で、前記カプセルの最も外側の境界を形成し、
ここで、前記第三壁は織布又は不織布のフィルタ物質たとえばろ過紙を含む、
カプセル。
【請求項2】
前記第三壁は、使用中に前記第三壁が裂けたり及び/又は破れたりせずに、損傷しないままであるように十分に高い引裂強度を有し及び/又は十分に低い流れ抵抗を形成する、請求項1に記載のカプセル。
【請求項3】
前記カプセルは、前記第三壁の下流で前記第三壁を支持する支持構造がない、請求項1又は2に記載のカプセル。
【請求項4】
前記第三壁は、複数の出口開口を備えている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項5】
前記複数の出口開口は、前記第三壁のほぼ全面にわたって分布している、請求項4に記載のカプセル。
【請求項6】
前記第二壁は、穿孔された及び/又は多孔質である、請求項1乃至5のいずれかに1項に記載のカプセル。
【請求項7】
前記第二壁は、使用中に前記第二壁が裂けたり及び/又は破れたりせずに、損傷しないままであるように十分に高い引裂強度を有し及び/又は十分に低い流れ抵抗を形成する、請求項6に記載のカプセル。
【請求項8】
前記第二壁は、
ろ過紙シートのような柔軟な多孔質シート、
複数の入口開口を備える、ポリマーフィルムのような柔軟なフォイルにより形成され、又は
前記第二壁は、実質的に剛性であり、かつ複数の入口開口を有する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項9】
前記複数の入口開口は、前記フォイル又は前記第二壁それぞれの略全面にわたり分布している、請求項8に記載のカプセル。
【請求項10】
前記カプセルは、前記外周の第一壁に配置された複数の側面の入口開口を備えた、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項11】
前記入口開口及び/又は側面の入口開口は円形断面を有する、請求項7乃至10のいずれかに1項に記載のカプセル。
【請求項12】
前記入口開口及び/又は側面の入口開口の断面は内部空間に向かって先細になる、請求項11に記載のカプセル。
【請求項13】
前記入口開口及び/又は側面の入口開口がスリットである、請求項7乃至12のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項14】
前記入口開口及び/又は側面の入口開口は、流体の圧力下で開くようにされている、請求項7乃至13のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項15】
前記内部空間は抽出可能な製品によって占められている、請求項1乃至14のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項16】
前記第二壁は前記外周の第一壁と一体である、請求項1乃至15のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項17】
前記カプセルは内方向に延在する周縁を有し、前記第二壁又は前記第三壁は前記内方向に延在する周縁に取り付けられている、請求項1乃至16のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項18】
前記カプセルは外方向に延在する周縁を有し、前記第二壁又は前記第三壁は前記外方向に延在する周縁に取り付けられている、請求項1乃至17のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項19】
前記第二壁及び/又は前記第三壁は前記外周の第一壁まで延在している、請求項1乃至18のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項20】
前記カプセルは、更に、使用前に前記入口フィルタをシールするために前記第二壁に接続された少なくとも部分的に除去可能な基部シールを有する、請求項1乃至19のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項21】
前記カプセルは、更に、使用前に前記第三壁をシールするために前記第三壁に接続された少なくとも部分的に除去可能な蓋シールを有する、請求項1乃至20のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項22】
前記蓋シールは、前記内部空間内の流体の圧力の作用で前記第三壁から部分的に解放されるが、少なくとも1か所で前記第三壁に取り付けられたままである、請求項21に記載のカプセル。
【請求項23】
前記カプセルは前記外周の第一壁と一体の補強リブを有する、請求項1乃至22のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項24】
前記外周の第一壁は、円筒形、半球形、切頭円錐形又は、六角若しくは八角形のような多角形である、請求項1乃至23のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項25】
前記抽出可能な製品は焙煎して挽いたコーヒーである、請求項1乃至24のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項26】
抽出可能な製品はタブレットに圧縮されている、請求項1乃至25のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項27】
前記タブレットは、前記第二壁に面するタブレットの側から前記第三壁の方向に延在する少なくとも1つの孔を有する、請求項26に記載のカプセル。
【請求項28】
前記抽出可能な製品は複数のタブレットに圧縮され、好ましくは互いに異なる充填密度である、請求項1乃至27のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項29】
前記外周の第一壁は実質的に剛性である、請求項1乃至28のいずれか1項に記載のカプセル。
【請求項30】
抽出可能な製品を用いて消費するのに適した所定量の飲料を調製する装置であって、
前記装置は、
交換可能なカプセル、及び
或る量の水のような流体に少なくとも6バールの圧力下で前記交換可能なカプセルに供給する流体供給器と、交換可能なカプセルを保持する収容器とを有する器具、とを含み、
ここで、前記交換可能なカプセルは、
外周の第一壁、
前記外周の第一壁を第一端で閉じる第二壁、及び
前記外周の第一壁を前記第二壁と反対側の第二の開いた端で閉じる柔軟なシート状の穿孔された及び/又は多孔質の第三壁を有し、
ここで、第一壁、第二壁及び第三壁は前記抽出可能な製品を有する内部空間を囲んでいて、
ここで、前記第三壁は前記カプセルの軸方向の、前記カプセルの最も外側の境界を形成し、かつ、
前記第三壁はろ過紙又は不織のフィルタ物質を含み、
ここで、流体供給器は飲料を作るために第二壁を通して抽出可能な製品に流体を供給するように配置され、さらに、
ここで、前記収容器は支持面を有し、前記第三壁は調製した飲料を前記カプセルから前記第三壁を通して、かつ前記支持面を通して流すために前記第三壁は前記支持面に当接するように配置された、
飲料を調製する装置。
【請求項31】
前記交換可能なカプセルは請求項1乃至29のいずれか1項に記載のカプセルである、請求項30に記載の飲料を調製する装置。
【請求項32】
前記支持面は、前記調製した飲料を前記カプセルからチャネル形状の溝を通して流すために、前記第三壁に面した側に前記チャネル形状の溝を有する、請求項30又は31に記載の飲料を調製する装置。
【請求項33】
前記支持面は、前記チャネル形状の溝の間に、使用中に前記第三壁が当接するリッジを有する、少なくとも請求項32に記載の飲料を調製する装置。
【請求項34】
使用中に、前記第三壁が前記リッジに接触して裂けたり、又は破裂したりしないように、前記リッジと前記第三壁は互いに適合されている、請求項33に記載の飲料を調製する装置。
【請求項35】
使用中に、前記第三壁は前記リッジに接触して裂けたり、又は破裂したりしないように、前記第三壁が前記リッジに適合されている、請求項33又は34に記載の飲料を調製する装置。
【請求項36】
前記リッジは、前記支持面の部分の少なくとも10%、好ましくは少なくとも25パーセントを形成し、使用中に前記第二の開いた端を覆う前記第三壁の表面領域の部分と一致する、請求項33乃至35のいずれか1項に記載の飲料を調製する装置。
【請求項37】
使用中に、前記第三壁は、前記第二の開いた端を覆う前記第三壁の前記表面領域の部分の少なくとも10%、好ましくは少なくとも25パーセントにわたって前記リッジによって支持される、請求項33乃至36のいずれか1項に記載の飲料を調製する装置。
【請求項38】
前記リッジは尖っていない縁を有している、請求項33乃至37のいずれか1項に記載の飲料を調製する装置。
【請求項39】
前記エッジは少なくとも50μm、好ましくは少なくとも100μmの曲率半径を有している、請求項38に記載の飲料を調製する装置。
【請求項40】
前記リッジは凸状頂部を有している、請求項33乃至39に記載の飲料を調製する装置。
【請求項41】
前記支持面は、前記第三壁と前記当接するための当接領域を有し、該当接領域は、その中での局部的な凹部及び/又は局部的な突起部は別として、実質的に凸構造のような実質的に直線的でない形を有している、請求項30乃至40のいずれか1項に記載の飲料を調製する装置。
【請求項42】
抽出可能な製品を用いて、消費に適した所定量の飲料を調製する方法であって、前記方法は、
外周の第一壁、前記外周の第一壁を第一端で閉じる第二壁、及び前記外周の第一壁を前記第二壁と反対側の第二の開いた端で閉じる、柔軟なシート状の穿孔された及び/又は多孔質の第三壁を有する交換可能なカプセルを用意し、ここで、第一壁、第二壁及び第三壁は前記抽出可能な製品を有する内部空間を囲んでおり、ここで、前記第三壁は前記カプセルの軸方向で、前記カプセルの最も外側の境界を形成し、かつ、ここで、前記第三壁はろ過紙又は不織のフィルタ物質を含み、
交換可能なカプセルを保持する収容器と、或る量の水のような流体に少なくとも6バールの圧力下で前記交換可能なカプセルに供給する流体供給器と、前記調製した飲料を前記カプセルから流出し、カップのような容器に前記飲料を供給するために、使用中に前記カプセルと流体連絡する出口とを有する器具を用意し、
前記第三壁が前記収容器の支持面と当接するように前記交換可能なカプセルを配置し、そして
前記飲料を調製するために前記流体を圧力下に前記抽出可能な製品に供給する、
ことを含む飲料を調製する方法。
【請求項43】
前記交換可能なカプセルは請求項1乃至29のいずれか1項に記載のカプセルであり、請求項42に記載の方法の器具は請求項30に記載の装置の器具である、請求項30乃至41のいずれか1項に記載の装置を使用する、請求項42に記載の飲料を調製する方法。
【請求項44】
前記収容器は、少なくとも1個の入口開口を作って前記少なくとも1個の入口開口を通して前記抽出可能な製品に前記流体を供給するために、別のカプセルの第二壁に孔を開けるための第二壁貫通手段を有し、及び
前記カプセルの前記第二壁は、それを通して前記流体を前記交換可能なカプセルに供給するための入口フィルタを有し、前記入口フィルタは、前記装置の前記カプセルが前記第二壁貫通手段によって孔が開けられずに、前記第二壁は無傷なままにされるように、使用中に前記基部貫通手段から隔てられて配置されている請求項42又は43に記載の飲料を調製する方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5a】
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【図5b】
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【公表番号】特表2012−530531(P2012−530531A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516014(P2012−516014)
【出願日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【国際出願番号】PCT/NL2009/050828
【国際公開番号】WO2010/137958
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(512164779)コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. (28)
【Fターム(参考)】