飲料ディスペンサのためのタップユニット
本発明は、飲料の分配のための内側チャネルを有する飲料分配システムのためのカートリッジユニットにおいて、非可撓性材料から形成される第１の部分及び可撓性材料から形成される第２の部分を有することを特徴とするカートリッジユニットに関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、飲料分配システム（beverage dispensing systems）の分野に関し、特に、圧力によって容器から分配される飲料が収容される容器を用いる飲料分配システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
この飲料分配システムにおいて、分配されるべき飲料を収容する上記容器は、飲料を分配するための開口部を有する。ほとんどのアプリケーションにおいて、この飲料は、炭酸入りであるか又は発泡する傾向を有する。これは特に、ビールの分配のために適応される飲料分配システムに当てはまる。
【０００３】
これらの飲料分配システムにおいて、容器内には通常過剰の圧力が存在することが問題である。これは、容器の開口部が開けられて、カートリッジが挿入されるときに、飲料を「こぼれ」させ、従って、この飲料が炭酸入りであるか又は発泡する傾向を有する場合に、相当量の泡を生じさせる。更に、カートリッジは、容器からの飲料の安定した流れを保証するように適応されなければならない。
【０００４】
従来技術において例えば国際公開公報第０１／９２１４５号から知られる解決策は、タップ−ボールを有する弁を備えた分配装置に関する。特に飲料がビールである場合、衛生上の理由のため、カートリッジは、飲料の新しいケグ（keg）ごとに交換される。これを達成するために、弁のタップ−ボールは、単一の可撓性チューブとして構成されるカートリッジ管を挿すために開けられる。カートリッジ管の材料のため、この動作は、達成があまり容易でない。更に、新しいケグが開けられるときに、強い泡立ちの傾向がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
従って、本発明の目的は、容器からの飲料の安全で効率的な吐出を提供することができると同時に生成される泡の量が低減される、飲料分配システムのためのカートリッジユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
従って、本発明の目的は、容器からの飲料の安全で効率的な吐出を提供することができると同時に生成される泡の量が低減される、飲料分配システムのためのカートリッジユニットを提供することである。
【０００７】
この目的は、本願の請求項１に記載のカートリッジユニットによって達成される。従って、飲料の分配のための内側チャネルを有する飲料分配システムのためのカートリッジユニットにおいて、非可撓性材料から形成される第１の部分及び可撓性材料から形成される第２の部分を有することを特徴とするカートリッジユニットが提供される。好適には、第１の、非可撓性部分が容器の開口に導入され又は入れられる一方で、第２の、可撓性部分は、飲料を外に吐出する役目を果たす。
【０００８】
カートリッジユニットの非可撓性部分のため、新しいケグ内の最初の過剰圧力は、従来技術におけるような量の飲料の泡立ちには至らない。なぜなら、ユニットの非可撓性が、圧力が速くスムーズに解放されることを許可するからである。
【０００９】
好適には、カートリッジユニットの非可撓性部分は垂直部分を有し、容器が直立して立っていてカートリッジユニットが容器に挿入されているとき、前記垂直部分は、実質的に上方へ延在する。この非可撓性部分は、飲料の吐出のための内側チャネルを有する。飲料がカートリッジユニットを通じて吐出されるべき場合には、飲料の好適な流れは、１ｌ／ｍｉｎ以上３ｌ／ｍｉｎ以下、より好適には１．５ｌ／ｍｉｎ以上２．５ｌ／ｍｉｎ以下である。これは、特に飲料がビールである場合には、低い量の泡立ちを確実にする。
【００１０】
好適には、カートリッジユニットの非可撓性部分は円筒状部分を有し、当該部分は好適には、垂直部分に接続され及び／又は取り付けられる。この円筒状部分は、好適には垂直部分から横向きに延在し、５０°以上９０°以下、好適には６０°以上８０°以下の角度を成す。円筒状部分は、好適には、容器の過剰圧力のために圧力の減少を引き起こすのに十分小さい直径を有する内側チャネルを有する。好適には、この内側チャネルの内径は、１．０ｍｍ以上２．５ｍｍ以下であり、好適には１．５ｍｍ以上２．０ｍｍ以下であり、好適には円筒状部分の全長を通じて均一である。円筒状部分の長さは、好適には２０ｍｍ以上８０ｍｍ以下、より好適には３０ｍｍ以上７０ｍｍ以下、最も好適には３５ｍｍ以上６０ｍｍ以下である。こうすることによって、過剰圧力は飲料の泡立ちを引き起こすこと無しに効果的に放出されることができる。
【００１１】
好適には、カートリッジユニットの非可撓性部分は円錐形部分を有し、当該部分は好適には、円筒状部分に接続され及び／又は取り付けられる。更に、円錐形部分がカートリッジユニットの可撓性部分に接続され及び／又は取り付けられることが好ましい。
【００１２】
更に、円錐形部分は、飲料の吐出のための内側チャネルを有する。この内側チャネルの内径がカートリッジユニットの可撓性部分に向けて増加することは、好ましい。好適には、この内側チャネルの内径は、１．０ｍｍ以上２．５ｍｍ以下であり、好適には最小の位置で１．５ｍｍ以上２．０ｍｍ以下である。円筒状部分がある場合、この最小の位置がカートリッジユニットの非可撓性部分の円錐形部分と円筒状部分との間の接合部に近いことが好ましい。円錐形部分の長さは、好ましくは２０ｍｍ以上１２０ｍｍ以下、より好適には３０ｍｍ以上８０ｍｍ以下、最も好適には３５ｍｍ以上１００ｍｍ以下である。
【００１３】
更に、円錐形部分の内側チャネルが、当該内側チャネルの内径がカートリッジユニットの可撓性部分に向かって広がるようにして、円錐を形成することは、好ましい。好適には、テーパ角度及び／又は円錐角度は好適には０°及び１５°、より好適には３°及び１０°、最も好適には６°及び８°である。これは、カートリッジユニットを通じた飲料の非常にスムーズな通過を確実にする。
【００１４】
カートリッジユニットが円錐形部分及び円筒状部分を有する場合には、円筒状部分に対する円錐形部分の関係が０．８：１以上２：１以下、好ましくは１：１以上１：５以下であることが好ましい。これは、カートリッジユニットを通じた飲料の非常にスムーズな通過を確実にする。
【００１５】
更に、カートリッジユニットの内側チャネルは、好適には実質的につかえ（bur）がない。これは、つかえとの相互作用による泡立ちが発生しないことを確実にする。
【００１６】
カートリッジの非可撓性部分の内側チャネルは、特に円錐形及び／又は円筒状部分で、いかなる任意の断面プロファイルを有してもよい。内側チャネルは、管状でもよい（この場合、断面プロファイルは円又は楕円体である）が、正方形及び／又は長方形、或いは他のプロファイルが用いられてもよい。非円形の断面プロファイルが円錐形部分のために選択される場合、テーパ角度及び／又は円錐角度が、内側チャネル内のいかなる任意の方向についても、好適には０°以上１５°以下、より好適には３°以上１０°以下、最も好適には６°以上８°以下であることは好ましい。
【００１７】
ほとんどのアプリケーションにおいて、可撓性部分の断面が円形である（例えば、可撓性部分は管状になる）ので、非円形の断面プロファイルが円錐形部分及び／又は円筒状部分のために用いられる場合には、カートリッジの非可撓性部分の内側チャネルの断面プロファイルが円錐形部分及び／又は円筒状部分に沿って好適には変化することに更に注意されたい。この場合、この変化が、カートリッジの円錐形部分及び可撓性部分間の結合の位置で又はその近くで発生することが好ましい。
【００１８】
本発明は、更に、上記のようなカートリッジユニットにおいて用いられる飲料分配システムに関し、当該飲料分配システムは、更に、飲料が保管される容器に接続可能であり、当該容器は、飲料の分配のためにカートリッジユニットの一端を受けるように適応され、飲料は、カートリッジユニットを介して容器から分配されることができ、前記システムは、更に、−弁制御手段を「開」から「閉」位置にシフトするときに、前記カートリッジユニットの前記第２のフレキシブル部分との相互作用によって飲料の流れを開け及び／又は閉じるように適応された弁手段を有し、前記飲料分配システムは、更に、取付け手段を有し、該取付け手段は、前記弁制御手段が前記「閉」位置にあるときに、
−前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されていないときには前記弁手段を前記開位置に保ち、
−前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されているときには前記弁手段を閉じる。
【００１９】
こうすることによって、カートリッジユニットが容器に挿入されるときに、飲料があふれないということが効果的に達成される。容器は、好適には１ｂａｒ以上１．８ｂａｒ以下、好適には１．２ｂａｒ以上１．５ｂａｒ以下の過剰圧力を有する。従って、カートリッジユニットが挿入されるとき、取付け手段は飲料のあふれを禁止する。なぜなら、弁手段は外への飲料の流れを中断するからである。
【００２０】
本発明の他の好適な実施例によれば、カートリッジユニットの第１の非可撓性部分がレバー手段と相互作用し、該レバー手段が弁を開位置から閉位置にシフトすることにより、カートリッジユニットが容器に挿入されるときの弁の閉止は達成される。
【００２１】
本発明の他の好適な実施例によれば、取付け手段は保持手段を有し、該保持手段は、カートリッジユニットが容器に挿入されていないときには弁を開位置に保つ。
【００２２】
本発明の他の好適な実施例によれば、弁制御手段は、ハンドルである。これは、ユーザに、飲料分配システムの弁手段を制御する簡単で便利な手段を与える。
【００２３】
本発明の他の好適な実施例によれば、弁制御手段は、取外し可能なハンドルである。
このようにして、子供が飲料分配システムの権限のない使用をすることができることは、防止される。
【００２４】
本発明の他の好適な実施例によれば、取付け手段が緩衝手段を有し、該緩衝手段は、
弁制御手段がシフトされる場合のレバー手段を介したカートリッジユニットの移動を防止する。
【００２５】
本発明の他の好適な実施例によれば、飲料分配システムは更に固定手段を含み、該固定手段は、カートリッジユニットが挿入されない場合に弁制御手段を固定位置に維持する。
【００２６】
上記の部品、特許請求の範囲に記載の部品、そして説明される実施例において本発明に従って用いられる部品は、それらのサイズ、形状、材料選択及び技術的な概念に関して、いかなる特別な除外の対象ともならないので、関連する分野において知られている選択基準は制限なく適用されることができる。
【００２７】
本発明の目的の追加の詳細、特性及び利点は、従属請求項及び各図の以下の説明において開示され、各図は、例示により、本発明によるカートリッジユニット及び飲料分配システムの幾つかの好適な実施例を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２８】
図１は、本発明の第１の実施例によるカートリッジユニット１の断面図を示す。図１から分かるように、本発明によるカートリッジユニットは、非可撓性部分１０及び可撓性部分２０を有する。好適には、非可撓性部分１０は、飲料の分配のために用いられる内管の直径が可撓性部分２０に向かって増加する円錐形部分１５と、該円錐形部分に取り付けられる円筒状部分２５と、カートリッジユニット１及び容器（図示せず）間の接続のために用いられる垂直部分２７とを有する。カートリッジユニットは、上記のようにして設けられる。
【００２９】
図２は、本発明の第１の実施例による飲料分配システムの分配部分１００を示す。この分配部分はカートリッジユニット２０のためのハウジング６０を有し、これは、第２のチャネル３０を通じた飲料の分配のために用いられることができる。更に、分配部分１００は、飲料の流れを制御するために、好適にはハンドルの形の弁制御ユニットを有する。本発明の好適な実施例によれば、ハンドルは取外し可能である。このおかげで、飲料分配システムは、子供による許可されない使用が防止されることができる。
【００３０】
図３は、カートリッジユニットが導入されている途中の図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。図４は、図３の構成の横断面図を示す。図５は、カートリッジユニットが完全に挿入された状態の図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。図６は、図５の構成の横断面図を示す。特に図６から分かるように、飲料は、本発明による飲料分配システムを用いて、第１のチャネル４０からカートリッジユニット１を介して分配されることができる。前記第１のチャネルは、容器（図示せず）を有するカートリッジユニットを第２のチャネル３０に接続するために用いられ、当該第２のチャネル３０は、カートリッジユニット１の可撓性部分の端部をガイドする。ハンドル５０が「閉」位置にある場合、閉止手段１１０は、カートリッジユニット１の可撓性部分２０をバイアス（bias）（この場合圧縮）することによって飲料の流れを妨げる。
【００３１】
図３から７で分かるように、飲料分配システムは更に、取付け手段を有し、該取付け手段は、弁制御手段（この場合、ハンドル５０）が「閉」位置にあるときに、カートリッジユニットが容器に挿入されていない場合には弁を開位置に保つが、カートリッジユニットが容器に挿入されている場合には弁を閉じる。これは、以下のようにして達成される：
【００３２】
本発明による飲料分配システムの取付け手段は、２つのレバー７０、８０及びスライド手段１４０を有するレバー手段を有する。レバー７０は、ピン７５に沿って又はピン７５とともに回転可能に取付け可能であり、前記ピン７５はハウジングによって固定位置に保持される。更に、飲料分配システムは、、カートリッジユニット１が完全に挿入されているときにカートリッジユニット１の可撓性部分２０をバイアスすることによって飲料の流れを止めるように適応される閉止手段１１０を有する。閉止手段１１０は２つのピン１２０及び１１５を有し、これらはスライド手段１４０の２つの空胴１３５、１３０にはまる。閉止手段１１０は、ピン１１５に沿って又はピン１１５とともに回転可能に取付け可能なように設けられ、これは、ハウジング６０によって固定位置に保持され、カートリッジユニットの可撓性部分２０をバイアス（この場合圧縮）する。更に、取付け手段は、２つのバネ手段９０、１６０を有する。
【００３３】
カートリッジユニット１が飲料分配システムに挿入されようとするとき、閉止手段は「開」位置にある。即ち、カートリッジユニット１の可撓性部分２０は、第２のチャネル３０内で自由に移動することができる。これは通常最初に行われ、これにより図３に示すように実質的にカートリッジユニットの位置を達成する。カートリッジユニットは、このとき容器の方へ第１のチャネル４０を通じて移動する。この移動によって、カートリッジユニット１の非可撓性部分１０は、第１のレバー７０上へ押される。このレバー７０はピン７５の周りでのみ移動可能なので、これは第２のレバー８０を動かし、該第２のレバー８０は、スライド手段１４０を「逆向き」に、即ち第１のチャネル４０に向けて移動させる。この移動によって、スライド手段１４０はピン１２０を移動させる。なぜなら、ピン１２０は、スライド手段の空胴１３５に挿入されるからである。ピン１１５が第１のチャネル４０の方向（即ち図４及び６の断面平面に垂直）に又は第１のチャネル４０から移動することができないので、空胴１３０は、スライド手段１４０の移動を許可するために延長されるようにされる。
【００３４】
第２のレバー８０及びスライド手段１４０は、バネ手段９０を介して互いに接続されている。この接点は、好適にはカートリッジユニット１が完全に挿入される前に、スライド手段１４０の移動（従って、閉止手段１１０の閉止）が達成されるように達成される。
従って、カートリッジユニット１の他の移動は、バネ手段９０に張力をかける。従って、バネ手段９０は緩衝手段としての役目を果たし、これは、弁制御手段がシフトされる場合、レバー手段を介したカートリッジユニットの移動を予防する。
【００３５】
カートリッジユニット１を介して飲料分配システムから飲料（図９及び１０を参照）を流れさせるようにハンドル５０が移動される場合、ハンドル５０は、閉止手段１１０を「前方に」即ち第２のチャネル４０から離れる方向に動かす。この場合、スライド手段１４０も「前方に」移動される。なぜなら、これはピン１１５及び空胴１３０によって閉止手段１１０と接続されているからである。この場合、バネ手段９０は応力を加えられる。好適には、取付け手段は、バネ手段９０が完全に応力を加えられる前にハンドル５０が完全に閉止手段１１０を開けるように移動されることができるように構成される。第２のレバー８０は、固定されている。
【００３６】
しかし、この実施例では、バネ手段９０は、弁制御手段５０が閉止手段１１０を介して飲料の流れを制御することも許可することに注意されたい。本発明の本実施例において、カートリッジ１は保持手段（図示せず）によってハウジング６０において保持される。従って、バネ手段９０が無ければ、ユーザが弁制御手段５０を動かそうとするとき、閉止手段１１０の移動はない。弁制御手段５０の移動は、レバー７０を（閉止手段１１０、スライド手段１４０及びレバー８０を介して）カートリッジ１に対して押し当てさせる。しかし、このカートリッジが保持手段によって保持されているので、移動は遮断されることになり、これにより、弁制御手段５０のいかなる移動も許可しない。バネ手段９０は、レバー８０及び７０に対する弁制御手段５０（及びスライド手段１４０及び閉止手段１１０）の独立移動を許可する。従って、弁制御手段５０を用いることにより、飲料の流れは、制御されることができる。
【００３７】
カートリッジユニットが容器に挿入されていないとき、取付け手段は弁及び／又は閉止手段１１０を「開」位置に維持する。これは、カートリッジユニットが挿入されない場合に第２のレバー８０を、そして、スライド手段１４０及び閉止手段１１０を、「開」位置に押すバネ手段１６０によって達成される。従って、バネ手段１６０は、カートリッジユニットが容器に挿入されていないときに弁を開位置に保つ保持手段として働く。飲料分配システムの適正な使用のためには、バネ手段１６０のバネ定数及び／又は強度がバネ手段９０のバネ定数及び／又は強度よりも大幅に低いことが好ましい。
【００３８】
ハンドル５０は、ピン１２０のバイアスを可能にするために好適には空胴又は穴を有する。この空胴は、好適には、カートリッジユニットの挿入の間、閉止手段１１０及びスライド手段１４０の自由な移動を許可するように設けられる。しかし、カートリッジユニットが挿入されているときに、ハンドル５０を動かすことによって、閉止手段１１０はピン１２０をバイアスすることを介して移動し、これにより、飲料の流れを許可する。カートリッジユニットの挿入の間、ハンドル５０が固定位置に維持されるために、ハンドル５０は好ましくはバネ１５０の形で固定手段を有し、これは、カートリッジユニットが挿入されていないとき、ハンドル５０を固定位置（好適には「閉」位置）に維持する。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】本発明の第１の実施例によるカートリッジユニットの断面図を示す。
【図２】本発明の第１の実施例による飲料分配システムの分配部分を示す。
【図３】カートリッジユニットが導入されている途中の図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。
【図４】図３の構成の横断面図を示す。
【図５】カートリッジユニットが完全に挿入された状態の図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。
【図６】図５の構成の横断面図を示す。
【図７】図２の飲料分配システムの詳細な部分的切り欠き斜視図を示し、これは更に、スライド手段をより詳細に示す。
【図８】図２の飲料分配システムの詳細な部分的切り欠き斜視図を示し、これは更に、固定手段をより詳細に示す。
【図９】カートリッジユニットが完全に挿入されて弁制御手段が「開位置」にある状態の、図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。
【図１０】図９の構成の横断面図を示す。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、飲料分配システム（beverage dispensing systems）の分野に関し、特に、圧力によって容器から分配される飲料が収容される容器を用いる飲料分配システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
この飲料分配システムにおいて、分配されるべき飲料を収容する上記容器は、飲料を分配するための開口部を有する。ほとんどのアプリケーションにおいて、この飲料は、炭酸入りであるか又は発泡する傾向を有する。これは特に、ビールの分配のために適応される飲料分配システムに当てはまる。
【０００３】
これらの飲料分配システムにおいて、容器内には通常過剰の圧力が存在することが問題である。これは、容器の開口部が開けられて、カートリッジが挿入されるときに、飲料を「こぼれ」させ、従って、この飲料が炭酸入りであるか又は発泡する傾向を有する場合に、相当量の泡を生じさせる。更に、カートリッジは、容器からの飲料の安定した流れを保証するように適応されなければならない。
【０００４】
従来技術において例えば国際公開公報第０１／９２１４５号から知られる解決策は、タップ−ボールを有する弁を備えた分配装置に関する。特に飲料がビールである場合、衛生上の理由のため、カートリッジは、飲料の新しいケグ（keg）ごとに交換される。これを達成するために、弁のタップ−ボールは、単一の可撓性チューブとして構成されるカートリッジ管を挿すために開けられる。カートリッジ管の材料のため、この動作は、達成があまり容易でない。更に、新しいケグが開けられるときに、強い泡立ちの傾向がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
従って、本発明の目的は、容器からの飲料の安全で効率的な吐出を提供することができると同時に生成される泡の量が低減される、飲料分配システムのためのカートリッジユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
従って、本発明の目的は、容器からの飲料の安全で効率的な吐出を提供することができると同時に生成される泡の量が低減される、飲料分配システムのためのカートリッジユニットを提供することである。
【０００７】
この目的は、本願の請求項１に記載のカートリッジユニットによって達成される。従って、飲料の分配のための内側チャネルを有する飲料分配システムのためのカートリッジユニットにおいて、非可撓性材料から形成される第１の部分及び可撓性材料から形成される第２の部分を有することを特徴とするカートリッジユニットが提供される。好適には、第１の、非可撓性部分が容器の開口に導入され又は入れられる一方で、第２の、可撓性部分は、飲料を外に吐出する役目を果たす。
【０００８】
カートリッジユニットの非可撓性部分のため、新しいケグ内の最初の過剰圧力は、従来技術におけるような量の飲料の泡立ちには至らない。なぜなら、ユニットの非可撓性が、圧力が速くスムーズに解放されることを許可するからである。
【０００９】
好適には、カートリッジユニットの非可撓性部分は垂直部分を有し、容器が直立して立っていてカートリッジユニットが容器に挿入されているとき、前記垂直部分は、実質的に上方へ延在する。この非可撓性部分は、飲料の吐出のための内側チャネルを有する。飲料がカートリッジユニットを通じて吐出されるべき場合には、飲料の好適な流れは、１ｌ／ｍｉｎ以上３ｌ／ｍｉｎ以下、より好適には１．５ｌ／ｍｉｎ以上２．５ｌ／ｍｉｎ以下である。これは、特に飲料がビールである場合には、低い量の泡立ちを確実にする。
【００１０】
好適には、カートリッジユニットの非可撓性部分は円筒状部分を有し、当該部分は好適には、垂直部分に接続され及び／又は取り付けられる。この円筒状部分は、好適には垂直部分から横向きに延在し、５０°以上９０°以下、好適には６０°以上８０°以下の角度を成す。円筒状部分は、好適には、容器の過剰圧力のために圧力の減少を引き起こすのに十分小さい直径を有する内側チャネルを有する。好適には、この内側チャネルの内径は、１．０ｍｍ以上２．５ｍｍ以下であり、好適には１．５ｍｍ以上２．０ｍｍ以下であり、好適には円筒状部分の全長を通じて均一である。円筒状部分の長さは、好適には２０ｍｍ以上８０ｍｍ以下、より好適には３０ｍｍ以上７０ｍｍ以下、最も好適には３５ｍｍ以上６０ｍｍ以下である。こうすることによって、過剰圧力は飲料の泡立ちを引き起こすこと無しに効果的に放出されることができる。
【００１１】
好適には、カートリッジユニットの非可撓性部分は円錐形部分を有し、当該部分は好適には、円筒状部分に接続され及び／又は取り付けられる。更に、円錐形部分がカートリッジユニットの可撓性部分に接続され及び／又は取り付けられることが好ましい。
【００１２】
更に、円錐形部分は、飲料の吐出のための内側チャネルを有する。この内側チャネルの内径がカートリッジユニットの可撓性部分に向けて増加することは、好ましい。好適には、この内側チャネルの内径は、１．０ｍｍ以上２．５ｍｍ以下であり、好適には最小の位置で１．５ｍｍ以上２．０ｍｍ以下である。円筒状部分がある場合、この最小の位置がカートリッジユニットの非可撓性部分の円錐形部分と円筒状部分との間の接合部に近いことが好ましい。円錐形部分の長さは、好ましくは２０ｍｍ以上１２０ｍｍ以下、より好適には３０ｍｍ以上８０ｍｍ以下、最も好適には３５ｍｍ以上１００ｍｍ以下である。
【００１３】
更に、円錐形部分の内側チャネルが、当該内側チャネルの内径がカートリッジユニットの可撓性部分に向かって広がるようにして、円錐を形成することは、好ましい。好適には、テーパ角度及び／又は円錐角度は好適には０°及び１５°、より好適には３°及び１０°、最も好適には６°及び８°である。これは、カートリッジユニットを通じた飲料の非常にスムーズな通過を確実にする。
【００１４】
カートリッジユニットが円錐形部分及び円筒状部分を有する場合には、円筒状部分に対する円錐形部分の関係が０．８：１以上２：１以下、好ましくは１：１以上１：５以下であることが好ましい。これは、カートリッジユニットを通じた飲料の非常にスムーズな通過を確実にする。
【００１５】
更に、カートリッジユニットの内側チャネルは、好適には実質的につかえ（bur）がない。これは、つかえとの相互作用による泡立ちが発生しないことを確実にする。
【００１６】
カートリッジの非可撓性部分の内側チャネルは、特に円錐形及び／又は円筒状部分で、いかなる任意の断面プロファイルを有してもよい。内側チャネルは、管状でもよい（この場合、断面プロファイルは円又は楕円体である）が、正方形及び／又は長方形、或いは他のプロファイルが用いられてもよい。非円形の断面プロファイルが円錐形部分のために選択される場合、テーパ角度及び／又は円錐角度が、内側チャネル内のいかなる任意の方向についても、好適には０°以上１５°以下、より好適には３°以上１０°以下、最も好適には６°以上８°以下であることは好ましい。
【００１７】
ほとんどのアプリケーションにおいて、可撓性部分の断面が円形である（例えば、可撓性部分は管状になる）ので、非円形の断面プロファイルが円錐形部分及び／又は円筒状部分のために用いられる場合には、カートリッジの非可撓性部分の内側チャネルの断面プロファイルが円錐形部分及び／又は円筒状部分に沿って好適には変化することに更に注意されたい。この場合、この変化が、カートリッジの円錐形部分及び可撓性部分間の結合の位置で又はその近くで発生することが好ましい。
【００１８】
本発明は、更に、上記のようなカートリッジユニットにおいて用いられる飲料分配システムに関し、当該飲料分配システムは、更に、飲料が保管される容器に接続可能であり、当該容器は、飲料の分配のためにカートリッジユニットの一端を受けるように適応され、飲料は、カートリッジユニットを介して容器から分配されることができ、前記システムは、更に、−弁制御手段を「開」から「閉」位置にシフトするときに、前記カートリッジユニットの前記第２のフレキシブル部分との相互作用によって飲料の流れを開け及び／又は閉じるように適応された弁手段を有し、前記飲料分配システムは、更に、取付け手段を有し、該取付け手段は、前記弁制御手段が前記「閉」位置にあるときに、
−前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されていないときには前記弁手段を前記開位置に保ち、
−前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されているときには前記弁手段を閉じる。
【００１９】
こうすることによって、カートリッジユニットが容器に挿入されるときに、飲料があふれないということが効果的に達成される。容器は、好適には１ｂａｒ以上１．８ｂａｒ以下、好適には１．２ｂａｒ以上１．５ｂａｒ以下の過剰圧力を有する。従って、カートリッジユニットが挿入されるとき、取付け手段は飲料のあふれを禁止する。なぜなら、弁手段は外への飲料の流れを中断するからである。
【００２０】
本発明の他の好適な実施例によれば、カートリッジユニットの第１の非可撓性部分がレバー手段と相互作用し、該レバー手段が弁を開位置から閉位置にシフトすることにより、カートリッジユニットが容器に挿入されるときの弁の閉止は達成される。
【００２１】
本発明の他の好適な実施例によれば、取付け手段は保持手段を有し、該保持手段は、カートリッジユニットが容器に挿入されていないときには弁を開位置に保つ。
【００２２】
本発明の他の好適な実施例によれば、弁制御手段は、ハンドルである。これは、ユーザに、飲料分配システムの弁手段を制御する簡単で便利な手段を与える。
【００２３】
本発明の他の好適な実施例によれば、弁制御手段は、取外し可能なハンドルである。
このようにして、子供が飲料分配システムの権限のない使用をすることができることは、防止される。
【００２４】
本発明の他の好適な実施例によれば、取付け手段が緩衝手段を有し、該緩衝手段は、
弁制御手段がシフトされる場合のレバー手段を介したカートリッジユニットの移動を防止する。
【００２５】
本発明の他の好適な実施例によれば、飲料分配システムは更に固定手段を含み、該固定手段は、カートリッジユニットが挿入されない場合に弁制御手段を固定位置に維持する。
【００２６】
上記の部品、特許請求の範囲に記載の部品、そして説明される実施例において本発明に従って用いられる部品は、それらのサイズ、形状、材料選択及び技術的な概念に関して、いかなる特別な除外の対象ともならないので、関連する分野において知られている選択基準は制限なく適用されることができる。
【００２７】
本発明の目的の追加の詳細、特性及び利点は、従属請求項及び各図の以下の説明において開示され、各図は、例示により、本発明によるカートリッジユニット及び飲料分配システムの幾つかの好適な実施例を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２８】
図１は、本発明の第１の実施例によるカートリッジユニット１の断面図を示す。図１から分かるように、本発明によるカートリッジユニットは、非可撓性部分１０及び可撓性部分２０を有する。好適には、非可撓性部分１０は、飲料の分配のために用いられる内管の直径が可撓性部分２０に向かって増加する円錐形部分１５と、該円錐形部分に取り付けられる円筒状部分２５と、カートリッジユニット１及び容器（図示せず）間の接続のために用いられる垂直部分２７とを有する。カートリッジユニットは、上記のようにして設けられる。
【００２９】
図２は、本発明の第１の実施例による飲料分配システムの分配部分１００を示す。この分配部分はカートリッジユニット２０のためのハウジング６０を有し、これは、第２のチャネル３０を通じた飲料の分配のために用いられることができる。更に、分配部分１００は、飲料の流れを制御するために、好適にはハンドルの形の弁制御ユニットを有する。本発明の好適な実施例によれば、ハンドルは取外し可能である。このおかげで、飲料分配システムは、子供による許可されない使用が防止されることができる。
【００３０】
図３は、カートリッジユニットが導入されている途中の図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。図４は、図３の構成の横断面図を示す。図５は、カートリッジユニットが完全に挿入された状態の図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。図６は、図５の構成の横断面図を示す。特に図６から分かるように、飲料は、本発明による飲料分配システムを用いて、第１のチャネル４０からカートリッジユニット１を介して分配されることができる。前記第１のチャネルは、容器（図示せず）を有するカートリッジユニットを第２のチャネル３０に接続するために用いられ、当該第２のチャネル３０は、カートリッジユニット１の可撓性部分の端部をガイドする。ハンドル５０が「閉」位置にある場合、閉止手段１１０は、カートリッジユニット１の可撓性部分２０をバイアス（bias）（この場合圧縮）することによって飲料の流れを妨げる。
【００３１】
図３から７で分かるように、飲料分配システムは更に、取付け手段を有し、該取付け手段は、弁制御手段（この場合、ハンドル５０）が「閉」位置にあるときに、カートリッジユニットが容器に挿入されていない場合には弁を開位置に保つが、カートリッジユニットが容器に挿入されている場合には弁を閉じる。これは、以下のようにして達成される：
【００３２】
本発明による飲料分配システムの取付け手段は、２つのレバー７０、８０及びスライド手段１４０を有するレバー手段を有する。レバー７０は、ピン７５に沿って又はピン７５とともに回転可能に取付け可能であり、前記ピン７５はハウジングによって固定位置に保持される。更に、飲料分配システムは、、カートリッジユニット１が完全に挿入されているときにカートリッジユニット１の可撓性部分２０をバイアスすることによって飲料の流れを止めるように適応される閉止手段１１０を有する。閉止手段１１０は２つのピン１２０及び１１５を有し、これらはスライド手段１４０の２つの空胴１３５、１３０にはまる。閉止手段１１０は、ピン１１５に沿って又はピン１１５とともに回転可能に取付け可能なように設けられ、これは、ハウジング６０によって固定位置に保持され、カートリッジユニットの可撓性部分２０をバイアス（この場合圧縮）する。更に、取付け手段は、２つのバネ手段９０、１６０を有する。
【００３３】
カートリッジユニット１が飲料分配システムに挿入されようとするとき、閉止手段は「開」位置にある。即ち、カートリッジユニット１の可撓性部分２０は、第２のチャネル３０内で自由に移動することができる。これは通常最初に行われ、これにより図３に示すように実質的にカートリッジユニットの位置を達成する。カートリッジユニットは、このとき容器の方へ第１のチャネル４０を通じて移動する。この移動によって、カートリッジユニット１の非可撓性部分１０は、第１のレバー７０上へ押される。このレバー７０はピン７５の周りでのみ移動可能なので、これは第２のレバー８０を動かし、該第２のレバー８０は、スライド手段１４０を「逆向き」に、即ち第１のチャネル４０に向けて移動させる。この移動によって、スライド手段１４０はピン１２０を移動させる。なぜなら、ピン１２０は、スライド手段の空胴１３５に挿入されるからである。ピン１１５が第１のチャネル４０の方向（即ち図４及び６の断面平面に垂直）に又は第１のチャネル４０から移動することができないので、空胴１３０は、スライド手段１４０の移動を許可するために延長されるようにされる。
【００３４】
第２のレバー８０及びスライド手段１４０は、バネ手段９０を介して互いに接続されている。この接点は、好適にはカートリッジユニット１が完全に挿入される前に、スライド手段１４０の移動（従って、閉止手段１１０の閉止）が達成されるように達成される。
従って、カートリッジユニット１の他の移動は、バネ手段９０に張力をかける。従って、バネ手段９０は緩衝手段としての役目を果たし、これは、弁制御手段がシフトされる場合、レバー手段を介したカートリッジユニットの移動を予防する。
【００３５】
カートリッジユニット１を介して飲料分配システムから飲料（図９及び１０を参照）を流れさせるようにハンドル５０が移動される場合、ハンドル５０は、閉止手段１１０を「前方に」即ち第２のチャネル４０から離れる方向に動かす。この場合、スライド手段１４０も「前方に」移動される。なぜなら、これはピン１１５及び空胴１３０によって閉止手段１１０と接続されているからである。この場合、バネ手段９０は応力を加えられる。好適には、取付け手段は、バネ手段９０が完全に応力を加えられる前にハンドル５０が完全に閉止手段１１０を開けるように移動されることができるように構成される。第２のレバー８０は、固定されている。
【００３６】
しかし、この実施例では、バネ手段９０は、弁制御手段５０が閉止手段１１０を介して飲料の流れを制御することも許可することに注意されたい。本発明の本実施例において、カートリッジ１は保持手段（図示せず）によってハウジング６０において保持される。従って、バネ手段９０が無ければ、ユーザが弁制御手段５０を動かそうとするとき、閉止手段１１０の移動はない。弁制御手段５０の移動は、レバー７０を（閉止手段１１０、スライド手段１４０及びレバー８０を介して）カートリッジ１に対して押し当てさせる。しかし、このカートリッジが保持手段によって保持されているので、移動は遮断されることになり、これにより、弁制御手段５０のいかなる移動も許可しない。バネ手段９０は、レバー８０及び７０に対する弁制御手段５０（及びスライド手段１４０及び閉止手段１１０）の独立移動を許可する。従って、弁制御手段５０を用いることにより、飲料の流れは、制御されることができる。
【００３７】
カートリッジユニットが容器に挿入されていないとき、取付け手段は弁及び／又は閉止手段１１０を「開」位置に維持する。これは、カートリッジユニットが挿入されない場合に第２のレバー８０を、そして、スライド手段１４０及び閉止手段１１０を、「開」位置に押すバネ手段１６０によって達成される。従って、バネ手段１６０は、カートリッジユニットが容器に挿入されていないときに弁を開位置に保つ保持手段として働く。飲料分配システムの適正な使用のためには、バネ手段１６０のバネ定数及び／又は強度がバネ手段９０のバネ定数及び／又は強度よりも大幅に低いことが好ましい。
【００３８】
ハンドル５０は、ピン１２０のバイアスを可能にするために好適には空胴又は穴を有する。この空胴は、好適には、カートリッジユニットの挿入の間、閉止手段１１０及びスライド手段１４０の自由な移動を許可するように設けられる。しかし、カートリッジユニットが挿入されているときに、ハンドル５０を動かすことによって、閉止手段１１０はピン１２０をバイアスすることを介して移動し、これにより、飲料の流れを許可する。カートリッジユニットの挿入の間、ハンドル５０が固定位置に維持されるために、ハンドル５０は好ましくはバネ１５０の形で固定手段を有し、これは、カートリッジユニットが挿入されていないとき、ハンドル５０を固定位置（好適には「閉」位置）に維持する。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】本発明の第１の実施例によるカートリッジユニットの断面図を示す。
【図２】本発明の第１の実施例による飲料分配システムの分配部分を示す。
【図３】カートリッジユニットが導入されている途中の図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。
【図４】図３の構成の横断面図を示す。
【図５】カートリッジユニットが完全に挿入された状態の図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。
【図６】図５の構成の横断面図を示す。
【図７】図２の飲料分配システムの詳細な部分的切り欠き斜視図を示し、これは更に、スライド手段をより詳細に示す。
【図８】図２の飲料分配システムの詳細な部分的切り欠き斜視図を示し、これは更に、固定手段をより詳細に示す。
【図９】カートリッジユニットが完全に挿入されて弁制御手段が「開位置」にある状態の、図２の飲料分配システムの部分的切り欠き斜視図を示す。
【図１０】図９の構成の横断面図を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
飲料の分配のための内側チャネルを備えた飲料分配システムのためのカートリッジユニットにおいて、非可撓性材料から形成される第１の部分及び可撓性材料から形成される第２の部分を有することを特徴とするカートリッジユニット。
【請求項２】
請求項１に記載のカートリッジユニットにおいて、前記カートリッジユニットの前記非可撓性部分は、前記可撓性部分に取り付けられ及び／又は接続された円錐形部分を有し、当該円錐形部分は内側チャネルを有し、当該内側チャネルは、当該内側チャネルの内径が前記カートリッジユニットの前記可撓性部分に向かって広がるようにして円錐を形成し、テーパ角度及び／又は円錐角度は、好適には０°以上１５°以下、より好適には３°以上１０°以下、最も好適には６°以上８°以下である、カートリッジユニット。
【請求項３】
請求項１又は２に記載のカートリッジユニットとともに用いる飲料分配システムにおいて、当該飲料分配システムは、更に、前記飲料が収容される容器に接続可能であり、当該容器は、飲料の前記分配のために前記カートリッジユニットの一端を受けるように適応され、飲料は、前記カートリッジユニットを介して前記容器から分配されることができ、前記システムは、更に、−弁制御手段を「開」から「閉」位置にシフトすると、前記カートリッジユニットの前記第２のフレキシブル部分との相互作用によって飲料の流れを開け及び／又は閉じるように適応された弁手段を有し、前記飲料分配システムは、更に、取付け手段を有し、該取付け手段は、前記弁制御手段が前記「閉」位置にあるときに、
−前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されていないときには前記弁手段を前記開位置に保ち、
−前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されているときには前記弁手段を閉じる、
システム。
【請求項４】
請求項３に記載の飲料分配システムにおいて、前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されるときの、前記弁の前記閉止は、前記カートリッジユニットの前記第１の非可撓性部分が前記開位置から前記閉位置に前記弁手段をシフトするレバー手段と相互作用することにより達成される、システム。
【請求項５】
請求項３に記載の飲料分配システムにおいて、前記取付け手段は、前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されていないときに前記弁手段を前記開位置に保つ保持手段を有する、システム。
【請求項６】
請求項３、４又は５に記載の飲料分配システムにおいて、前記弁制御手段はハンドルである、システム。
【請求項７】
請求項３乃至６の何れか１項に記載の飲料分配システムにおいて、前記弁制御手段は取外し可能なハンドルである、システム。
【請求項８】
請求項３乃至７の何れか１項に記載の飲料分配システムにおいて、前記取付け手段は、
前記弁制御手段がシフトされると前記レバー手段を介して前記カートリッジユニットの移動を防止する緩衝手段を有する、システム。
【請求項９】
請求項３乃至８の何れか１項に記載の飲料分配システムにおいて、更に、前記カートリッジユニットが挿入されていないときには前記弁制御手段を固定位置に維持する固定手段を含むシステム。
【請求項１】
飲料の分配のための内側チャネルを備えた飲料分配システムのためのカートリッジユニットにおいて、非可撓性材料から形成される第１の部分及び可撓性材料から形成される第２の部分を有することを特徴とするカートリッジユニット。
【請求項２】
請求項１に記載のカートリッジユニットにおいて、前記カートリッジユニットの前記非可撓性部分は、前記可撓性部分に取り付けられ及び／又は接続された円錐形部分を有し、当該円錐形部分は内側チャネルを有し、当該内側チャネルは、当該内側チャネルの内径が前記カートリッジユニットの前記可撓性部分に向かって広がるようにして円錐を形成し、テーパ角度及び／又は円錐角度は、好適には０°以上１５°以下、より好適には３°以上１０°以下、最も好適には６°以上８°以下である、カートリッジユニット。
【請求項３】
請求項１又は２に記載のカートリッジユニットとともに用いる飲料分配システムにおいて、当該飲料分配システムは、更に、前記飲料が収容される容器に接続可能であり、当該容器は、飲料の前記分配のために前記カートリッジユニットの一端を受けるように適応され、飲料は、前記カートリッジユニットを介して前記容器から分配されることができ、前記システムは、更に、−弁制御手段を「開」から「閉」位置にシフトすると、前記カートリッジユニットの前記第２のフレキシブル部分との相互作用によって飲料の流れを開け及び／又は閉じるように適応された弁手段を有し、前記飲料分配システムは、更に、取付け手段を有し、該取付け手段は、前記弁制御手段が前記「閉」位置にあるときに、
−前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されていないときには前記弁手段を前記開位置に保ち、
−前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されているときには前記弁手段を閉じる、
システム。
【請求項４】
請求項３に記載の飲料分配システムにおいて、前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されるときの、前記弁の前記閉止は、前記カートリッジユニットの前記第１の非可撓性部分が前記開位置から前記閉位置に前記弁手段をシフトするレバー手段と相互作用することにより達成される、システム。
【請求項５】
請求項３に記載の飲料分配システムにおいて、前記取付け手段は、前記カートリッジユニットが前記容器に挿入されていないときに前記弁手段を前記開位置に保つ保持手段を有する、システム。
【請求項６】
請求項３、４又は５に記載の飲料分配システムにおいて、前記弁制御手段はハンドルである、システム。
【請求項７】
請求項３乃至６の何れか１項に記載の飲料分配システムにおいて、前記弁制御手段は取外し可能なハンドルである、システム。
【請求項８】
請求項３乃至７の何れか１項に記載の飲料分配システムにおいて、前記取付け手段は、
前記弁制御手段がシフトされると前記レバー手段を介して前記カートリッジユニットの移動を防止する緩衝手段を有する、システム。
【請求項９】
請求項３乃至８の何れか１項に記載の飲料分配システムにおいて、更に、前記カートリッジユニットが挿入されていないときには前記弁制御手段を固定位置に維持する固定手段を含むシステム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公表番号】特表２００７−５３７１０１（Ｐ２００７−５３７１０１Ａ）
【公表日】平成１９年１２月２０日（２００７．１２．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−５１２６９７（Ｐ２００７−５１２６９７）
【出願日】平成１７年５月１１日（２００５．５．１１）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＩＢ２００５／０５１５４５
【国際公開番号】ＷＯ２００５／１１０９１２
【国際公開日】平成１７年１１月２４日（２００５．１１．２４）
【出願人】（５９００００２４８）コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成１９年１２月２０日（２００７．１２．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年５月１１日（２００５．５．１１）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＩＢ２００５／０５１５４５
【国際公開番号】ＷＯ２００５／１１０９１２
【国際公開日】平成１７年１１月２４日（２００５．１１．２４）
【出願人】（５９００００２４８）コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Ｆターム（参考）】
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