説明

飲料ディスペンサ

【課題】この発明は、より正確に飲料の残量を検出でき、より正確な残量を利用者に報知できる飲料ディスペンサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】記憶部350には、注出設定重量Wsと注出設定時間Tsとが記憶されている。注出設定重量Wsは、カップ22に注出される飲料の設定値である。注出設定時間Tsは、飲料タンク2内の飲料が満量であるときにカップ22に注出設定重量Wsの飲料を注出する際に要する注出時間である。注出所要時間計時部352は、飲料の注出が開始されてから、重量検出機構20が検出した飲料の重量Wdが注出設定重量Wsに達するまでの、注出所要時間を計時する。残量算出部353は、注出所要時間計時部352によって計時された注出所要時間と、記憶部350の注出設定時間Tsとの比に基づいて、飲料の残量を求める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、飲料タンク内の飲料を所定の容器に注出する飲料ディスペンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、この種の飲料ディスペンサでは、例えばお湯又は冷水等の飲料タンク内の飲料を所定の容器に注出する際に、注出弁の開弁時間、すなわち飲料の注出時間を制御することで注出量を制御している。各回の注出動作時に飲料タンク内の飲料の水位が一定であれば、水頭圧が一定となり、同じ注出時間で一定の注出量を得ることができる。このため、注出動作が行われる度に、水位を一定に保つための給水が実施される。しかしながら、短時間で数多くの注出動作が行われ、給水が頻繁に繰り返されると、飲料タンク内の飲料の温度と設定温度との差が大きくなってしまう。
【0003】
そこで、例えば特許文献1等に示されている従来装置では、短時間で数多くの注出動作が行われた場合に、飲料タンクへの給水回数を少なくする。このとき、水位が低下するので、単位時間当たりの飲料の注出量が減ってしまう。従って、同じ注出時間では、1回の注出動作で容器に注出される飲料の注出量が少なくなってしまう。そこで、従来装置では、算出した水位に基づいて注出時間を補正する。このとき、水位の算出は、容器に注出される飲料の注出量と、飲料タンクへの給水量との差から水位の変化量が求められ、この水位の変化量が積分されることで行われる。
【0004】
【特許文献1】特開2003−54698号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような従来の飲料ディスペンサでは、注出時間を補正することで、1回の注出動作で容器に注出される飲料の注出量を一定に補正する。そして、この補正された注出量と、飲料タンクへの給水量とに基づいて水位を算出している。このため、注出量の補正に含まれる誤差が蓄積した場合に、水位の算出が不正確になる。水位の算出が不正確になると、注出量の補正にさらに誤差が生じてしまい、悪循環となってしまう。従って、飲料の残量を正確に検出することができず、利用者に不正確な飲料の残量を報知してしまう。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、より正確に飲料の残量を検出でき、より正確な残量を利用者に報知できる飲料ディスペンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る飲料ディスペンサは、容器が載置される載置部を有し、載置部に載置された容器に注出された飲料の重量を検出する重量検出機構と、容器に注出される飲料の設定値である注出設定重量を記憶する記憶部と、飲料の注出が開始されてから、重量検出機構によって検出された飲料の重量が記憶部の注出設定重量に達するまでの、注出所要時間を計時する注出所要時間計時部と、注出所要時間計時部によって計時された注出所要時間に基づいて飲料タンク内の飲料の残量を求める残量算出部とを備える。
【発明の効果】
【0008】
この発明の飲料ディスペンサによれば、残量算出部は、実測された飲料の重量を用いた注出所要時間に基づいて、飲料タンク内の飲料の残量を求めるので、より正確に飲料の残量を検出でき、より正確な残量を利用者に報知できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による飲料ディスペンサを示す一部断面の側面図である。図2は、図1の飲料ディスペンサを示す正面図である。図3は、図1の重量検出機構20を示す斜視図である。
図1において、筐体1内の上部には、飲料タンク2が配置されている。図示はしないが、飲料タンク2には、この飲料タンク2に水道水を供給するための給水管が接続されている。飲料タンク2の外周には、冷却コイル3が設けられている。この冷却コイル3は、冷凍回路を構成しており、冷却コイル3内を通る冷媒によって、飲料タンク2内の水道水が冷却される。この実施の形態では、飲料タンク2内の冷水を飲料と呼ぶ。
【0010】
飲料タンク2の底部2aには、L字形の注出管4の一端4aが接続されている。注出管4の他端4bは、筐体1の前面に設けられた接続部5に接続されている。図示はしないが、接続部5には、前方に突出されるとともに、外周にネジ山が切られたネジ部が設けられている。このネジ部にユニオンナット6が螺着されることで、接続部5にコック本体7が取り付けられている。コック本体7には、レバー8と、このレバー8の回動により上下動されるシャフト9とが設けられている。図示はしないが、シャフト9の先端には弁体が設けられており、シャフト9の上下動により、コック本体7が開弁及び閉弁される。
【0011】
コック本体7の上部には、注出ユニット10が取り付けられている。注出ユニット10には、レバーカム11、ギアモータ12、スイッチカム(図示せず)、検知スイッチ(図示せず)、及び注出スイッチ15が設けられている。
【0012】
レバーカム11は、軸部11aを中心として、ギアモータ12の駆動力により回転される。このレバーカム11には、凸部11bと、凹部11cとが設けられている。凸部11bは、レバーカム11が1回転する間に、レバー8の一端8aに当接される。レバー8の一端8aは、凸部11bが当接されることで押し下げられる。この一端8aが押し下げられると、コック本体7に接している他端8bを支点としてレバー8が回動され、シャフト9が上方に変位されて、コック本体7が開弁される。凹部11cは、レバー8の一端8aに当接しないように形成された切り欠き部分である。レバーカム11の回転位置が、レバー8の一端8aに凹部11cが対向する位置である場合、図示しない付勢手段によりシャフト9が下方に付勢されて、コック本体7が閉弁される。つまり、凸部11bがレバー8の一端8aに当接される時間、すなわちギアモータ12の回転速度を制御することで、飲料の注出時間を制御できる。ギアモータ12の駆動制御は、後述する制御機構35によって行われる。
【0013】
図示はしないが、スイッチカムは、レバーカム11と同軸に設けられている。検知スイッチは、スイッチカムの回転位置を検出することで、コック本体7の開弁状態及び閉弁状態を制御機構35に出力する。なお、検知スイッチとしては、機械的なマイクロスイッチや、ホール素子を用いた近接センサ等が用いられる。注出スイッチ15は、飲料の注出を開始するための操作スイッチである。
【0014】
筐体1の下部には、重量検出機構20とドレンパン21とが配置されている。重量検出機構20は、図1及び図3に示すように、受け皿200と、アーム部201と、重量センサ202とを有している。受け皿200は、筐体1の前面に突出して設けられており、コック本体7の下方に位置している。この受け皿200には、飲料が注出される容器であるカップ22が載置される。アーム部201は、受け皿200と重量センサ202とを機械的に接続している。このアーム部201は、受け皿200の下方への変位を重量センサ202に伝えるものである。重量センサ202としては、ロードセルが用いられている。重量センサ202には、アーム部201によって伝えられた受け皿200の下方への変位によって、ひずみが発生する。重量センサ202は、このひずみを検出することで、カップ22の自重、及びカップ22に注出された飲料の重量を検出する。ドレンパン21は、受け皿200の下方に配置されており、例えばカップ22から溢れ出る等した飲料を受けるためのものである。
【0015】
図1及び図2に示すように、コック本体7と受け皿200との間の筐体1の前面には、カップセンサ30が設けられている。カップセンサ30は、筐体1の高さ方向1aに互いに離間されて配置された複数のセンサ部30aを有している。各センサ部30aは、例えば赤外線等を利用して、各センサ部30aの前方にカップ22が存在するか否かを検出する。すなわち、カップセンサ30は、カップ22の有無を検出するとともに、例えば大,中,小等のカップ22のサイズを検出する。
【0016】
筐体1の前面側上部には、制御機構35と表示部36とが配置されている。後に詳しく説明するが、制御機構35は、重量検出機構20によって検出された飲料の重量と、カップセンサ30によって検出されたカップ22のサイズとに基づいて、ギアモータ12の駆動を制御し、飲料の注出を制御する。また、制御機構35は、注出動作が開始されてから終了されるまでの注出所要時間を計時する。さらに、制御機構35は、計時した注出所要時間に基づいて、飲料タンク2内の飲料の水位、すなわち飲料の残量を求める。
【0017】
表示部36は、筐体1の高さ方向1aに互いに離間されて配置されたランプ36aを有している。制御機構35は、求めた飲料タンク2内の飲料の残量に基づいて、ランプ36aの点灯及び消灯を制御する。すなわち、表示部36は、点灯しているランプ36aの位置及び数によって、飲料の残量を表示する。
【0018】
次に、図4は、図1の制御機構35を示すブロック図である。図において、制御機構35には、記憶部350、注出制御部351、注出所要時間計時部352、及び残量算出部353が設けられている。記憶部350には、注出設定重量Wsと、注出設定時間Tsとが記憶されている。注出設定重量Wsは、カップ22に注出される飲料の重量の設定値であり、例えば大,中,小等のカップ22のサイズ毎に記憶部350に記憶されている。注出設定時間Tsは、飲料タンク2内の飲料が満量である場合にカップ22に注出設定重量Wsの飲料を注出するのに要する注出時間であり、カップ22のサイズ毎に記憶部350に記憶されている。
【0019】
注出制御部351は、カップセンサ30、重量検出機構20、及び注出スイッチ15の出力と、記憶部350の注出設定重量Ws及び注出設定時間Tsとに基づいて、ギアモータ12の駆動を制御し、飲料の注出を制御する。
【0020】
注出所要時間計時部352は、飲料の注出が開始されてから、重量検出機構20によって検出された飲料の重量が注出設定重量Wsに達するまでの注出所要時間を計時するものである。
【0021】
ここで、単位時間当たりの飲料の注出量は、水頭圧、すなわち飲料タンク2内の飲料の水位によって変化する。例えば、飲料の水位が高ければ、水頭圧が高くなり、単位時間当たりの飲料の注出量が多くなる。換言すると、所定重量の飲料を注出するのに要する時間は、飲料タンク2内の飲料の水位によって変化する。
【0022】
残量算出部353は、注出所要時間計時部352によって計時された注出所要時間に基づいて、飲料タンク2内の飲料の水位、すなわち飲料の残量を求める。
【0023】
次に、制御機構35の各ブロック351〜353が行う動作について、より詳しく説明する。図5は、図4の注出制御部351が行う注出制御動作を示すフローチャートである。図において、飲料ディスペンサの電源が投入されると、カップセンサ30からの信号に基づいて、受け皿200上にカップ22が有るか否かが判定される(ステップS1)。このとき、カップ22が有ると判定されると、注出準備動作が実施される(ステップS2〜S7)。
【0024】
すなわち、カップ22が有ると判定されると、重量イニシャライズ、すなわちその時点で重量検出機構20が検出している重量が零とされる(ステップS2)。つまり、カップ22に注出される飲料の重量を検出するために、カップ22の自重が無視される。以下、重量検出機構20によって検出された飲料の重量を検出重量Wdと呼ぶ。
その次に、カップセンサ30からの信号に基づいて、カップ22のサイズが検出され(ステップS3)、このサイズに対応した注出設定重量Ws及び注出設定時間Tsが記憶部350から取得される(ステップS4,S5)。
その次に、記憶部350から取得された注出設定時間Tsが、残量算出部353によって算出された水位に基づいて補正されるとともに(ステップS6)、注出スイッチ15がONされているか否かが判定される(ステップS7)。
【0025】
このとき、注出スイッチ15がONされていないと判定されると、前述したカップ22の有無の判定と注出準備動作とが繰り返し行われる。
【0026】
一方、注出スイッチ15がONされたと判定されると、ギアモータ12の駆動が開始されて、飲料の注出が開始されるとともに(ステップS8)、重量検出機構20の検出重量Wdが注出設定重量Wsに達したか否かが判定される(ステップS9)。このとき、検出重量Wdが注出設定重量Wsに達していないと判定された場合、注出経過時間が注出設定時間Tsに達したか否かが判定される(ステップS10)。この判定時に、注出経過時間が注出設定時間Tsに達していないと判定されると、検出重量Wdが注出設定重量Wsに達しているか否かが改めて判定される。
【0027】
飲料注出が引き続き行われ、検出重量Wdが注出設定重量Wsに達したと判定されるか、又は注出経過時間が注出設定時間Tsに達したと判定された場合に、飲料の注出が停止される(ステップS11)。すなわち、凹部11c(図1参照)がレバー8に対向する回転位置までレバーカム11が回転される。そして、飲料注出が停止されると、この注出制御動作が終了される。
ここで、前述したように、検出重量Wdが注出設定重量Wsに達したか否かの判定は、注出経過時間が注出設定時間Tsに達したか否かの判定よりも優先されている。換言すると、検出重量Wdによる注出制御は、注出経過時間による注出制御よりも優先されている。検出重量Wdによる注出制御を優先させるのは、カップ22に注出される飲料の量を実測するので、注出経過時間による注出制御に比べて、カップ22に注出される飲料の量を正確に把握できるためである。一方、注出経過時間による注出制御を補助的に行うのは、例えば重量検出機構20の感度等によって生じる重量検出機構20の検出後れを考慮してのことであり、この検出後れによって、飲料が過剰に注出されることを防ぐためである。
【0028】
次に、図6は、図4の注出所要時間計時部352が行う注出所要時間計時動作を示すフローチャートである。図において、飲料ディスペンサの電源が投入されると、注出制御部351の注出制御動作(図5参照)と同様に、カップセンサ30からの信号に基づいて、受け皿200上にカップ22が有るか否かが判定される(ステップS20)。このとき、カップ22が有ると判定されると、計時準備動作が実施される(ステップS21〜S24)。
【0029】
すなわち、カップ22が有ると判定されると、重量イニシャライズ、すなわちその時点で重量検出機構20が検出している重量が零とされるとともに(ステップS21)、カップセンサ30からの信号に基づいて、カップ22のサイズが検出される(ステップS22)。その次に、検出したサイズに対応する注出設定重量Wsが記憶部350から取得されるとともに(ステップS23)、注出スイッチ15がONされているか否かが判定される(ステップS24)。
【0030】
このとき、注出スイッチ15がONされていないと判定されると、前述したカップ22の有無の判定と計時準備動作とが繰り返し行われる。
【0031】
一方、注出スイッチ15がONされたと判定されると、飲料注出の開始が検出されて(ステップS25)、注出所要時間の計時が開始される(ステップS26)。注出所要時間の計時が開始されると、検出重量Wdが注出設定重量Wsに達したか否かが判定される(ステップS27)。このとき、検出重量Wdが注出設定重量Wsに達したと判定されると、注出所要時間の計時が終了されて(ステップS28)、この計時動作が終了される。
【0032】
次に、図7は、図4の残量算出部353が行う残量算出動作を示すフローチャートである。図において、飲料ディスペンサの電源が投入されると、注出制御部351の注出制御動作(図5参照)と同様に、カップセンサ30からの信号に基づいて、受け皿200上にカップ22が有るか否かが判定される(ステップS30)。このとき、カップ22が有ると判定されると、残量算出準備動作が実施される(ステップS31〜S33)。
【0033】
すなわち、カップセンサ30からの信号に基づいて、カップ22のサイズが検出され(ステップS31)、検出したサイズに対応する注出設定時間Tsが記憶部350から取得されるとともに(ステップS32)、注出所要時間計時部352による注出所要時間の計時が終了したか否かが注出所要時間計時部352からの情報に基づいて判定される(ステップS33)。
【0034】
このとき、注出所要時間の計時が終了していないと判定されると、カップ22の有無の判定と、残量算出準備動作とが繰り返し行われる。
【0035】
一方、注出所要時間の計時が終了したと判定されると、注出設定時間Tsと、注出所要時間計時部352によって計時された注出所要時間とに基づいて、飲料の残量が求められる(ステップS34)。これは、単位時間当たりの飲料の注出量が、飲料タンク2内の飲料の水位によって変化することを利用したものであり、飲料が満量であるときの注出所要時間である注出設定時間Tsと、現在の飲料の残量での注出所要時間との比に基づいて、飲料の残量が求められる。
【0036】
飲料の残量が求められると、この残量に基づいてランプ36aの点灯制御が行われて、点灯しているランプ36aの位置及び数により、飲料の残量が表示部36に表示される(ステップS35)。
【0037】
このような飲料ディスペンサでは、残量算出部353は、単位時間当たりの飲料の注出量が飲料タンク2内の飲料の水位によって変化することを利用して、実測された飲料の重量を用いた注出所要時間に基づいて、飲料タンク2内の飲料の残量を求める。これによって、より正確に飲料の残量を検出でき、より正確な残量を利用者に報知できる。
【0038】
なお、実施の形態では、注出所要時間計時部352は、注出スイッチ15がONされたか否かに基づいて飲料の注出開始を検出すると説明したが、飲料の注出開始を検出する方法は任意であり、例えば、注出制御部からの情報や、コック本体の開弁状を検知する検知スイッチからの出力等に基づいて、飲料の注出開始を検出してもよい。
【0039】
また、実施の形態では、残量算出部353は、注出動作が行われる度に、注出所要時間と注出設定時間Tsとの比に基づいて、飲料の残量を求めるように説明したが、前回の注出動作時の所要時間である第1注出所要時間と、今回の注出動作時の所要時間である第2注出所要時間との比に基づいて、飲料の残量の変化量を求め、この変化量を積分することで、飲料の残量を求めてもよい。
【0040】
さらに、実施の形態では、注出制御部351は、残量算出部353が求めた飲料の水位に基づいて注出設定時間Tsを補正すると説明したが、この注出設定時間は水頭圧に基づいて補正されればよく、例えば飲料タンクの底部に圧力センサを設け、この圧力センサの出力に基づいて補正してもよい。また、飲料タンク内に複数の電極から構成される水位センサを設け、この水位センサの出力に基づいて補正することもできる。
【0041】
さらにまた、実施の形態では、注出制御部351は、残量算出部353が求めた飲料の水位に基づいて注出設定時間Tsを補正すると説明したが、機内の熱交換パイプなどに飲料を通過させることで、飲料を瞬時に加熱や冷却できる飲料ディスペンサでは、熱交換パイプに通す飲料の圧力を、減圧弁等を用いて一定にすれば、飲料の水位による注出設定時間の補正を実施しなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】この発明の実施の形態1による飲料ディスペンサを示す一部断面の側面図である。
【図2】図1の飲料ディスペンサを示す正面図である。
【図3】図1の重量検出機構を示す斜視図である。
【図4】図1の制御機構を示すブロック図である。
【図5】図4の注出制御部が行う注出制御動作を示すフローチャートである。
【図6】図4の注出所要時間計時部が行う注出所要時間計時動作を示すフローチャートである。
【図7】図4の残量算出部353が行う残量算出動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
2 飲料タンク、20 重量検出機構、22 カップ(容器)、200 受け皿(載置部)350 記憶部、352 注出所要時間計時部、353 残量算出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料タンク内の飲料を所定の容器に注出する飲料ディスペンサであって、
前記容器が載置される載置部を有し、前記載置部に載置された前記容器に注出された飲料の重量を検出する重量検出機構と、
前記容器に注出される飲料の設定値である注出設定重量を記憶する記憶部と、
前記飲料の注出が開始されてから、前記重量検出機構によって検出された前記飲料の重量が前記記憶部の前記注出設定重量に達するまでの、注出所要時間を計時する注出所要時間計時部と、
前記注出所要時間計時部によって計時された前記注出所要時間に基づいて前記飲料タンク内の前記飲料の残量を求める残量算出部と
を備えていることを特徴とする飲料ディスペンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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