説明

飲料ディスペンサ

【課題】本発明は、構成部品の支持するための部品点数を低減でき、製造コストを抑えることができる飲料ディスペンサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】第2パネル12は、断面L字状に形成されており、奥行き方向に沿って延在された第2側壁120と、幅方向に沿って延在された延長壁121とが一体に形成されている。延長壁121は、第2側壁120の後端を機械室内に延長するものであり、仕切り板2と背面壁との間に配置される。スパイラルコンデンサ7aは、ホルダ14を介して延長壁121に支持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばお茶等の飲料を供給する飲料ディスペンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、飲料ディスペンサのケーシングの内部には、例えば、貯湯タンク、貯水タンク、及び冷凍回路等の複数の構成部品が格納されている。冷凍回路には、例えば、スパイラルコンデンサ(凝縮器)、ファン、及び圧縮機等が含まれている。そして、スパイラルコンデンサをケーシング内で固定するものとしては、下記の特許文献1に記載されているものが知られている。すなわち、従来装置では、機械室内でスパイラルコンデンサを支持するために、貯湯タンクの下台となるアングルにネジ等によって支柱を固定するとともに、この支柱にホルダを取り付け、このホルダにスパイラルコンデンサを保持させている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−350087号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来装置では、機械室内でスパイラルコンデンサを支持するために、支柱やネジ等の部品を数多く使用するので、組み立て作業が複雑になり、製造コストが大きくなっている。すなわち、従来装置では、フィンアンドチューブ式のコンデンサよりも安価なスパイラルコンデンサを利用しているにも拘わらず、コストを抑えることができていない。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、構成部品の支持するための部品点数を低減でき、製造コストを抑えることができる飲料ディスペンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る飲料ディスペンサは、複数の壁部を有し、内側に内部空間を形成するケーシングと、少なくとも1つの壁部に一体に設けられ、内部空間内に延長された延長壁とを備え、延長壁には、内部空間内に配置される構成部品が支持されている。
【0007】
また、延長壁は、該延長壁に対向して配置されたケーシングの壁部との間に通風路を形成しており、該通風路には冷凍回路の凝縮器が配置されている。
さらに、ケーシングの下部に設けられた本体底板と、本体底板の外周部に設けられ、本体底板の上面よりも高さ方向に沿って突出された突出部と、本体底板に接続され、互いに対向して配置される第1及び第2側壁と、第1及び第2側壁の少なくとも一方の前部に設けられ、断面コ字状に形成された折り返し部と、折り返し部に設けられ、本体底板の幅方向に沿う内方に配置された内方壁と、内方壁の下部に設けられた切り欠き部とを備え、本体底板の外周部が切り欠き部に通されるとともに、突出部が折り返し部の内部に挿入されることで、少なくとも一方の前部が本体底板の前部と接続されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の飲料ディスペンサによれば、内部空間内に配置される構成部品が、ケーシングの壁部に一体に設けられた延長壁に支持されるので、構成部品を支持するための部品点数を低減できる。構成部品の支持のために支柱等を取り付ける手間を省くことができ、製造コストを抑えることができる。
【0009】
また、ケーシングの壁部と延長壁との間に形成された通風路に、冷凍回路の凝縮器が配置されるので、凝縮器に供給される冷却風の風速を向上でき、凝縮器を効率的に冷却できる。
また、本体底板の外周部が切り欠き部に通されるとともに、突出部が折り返し部の内部に挿入されることで、少なくとも一方の前部が本体底板の前部と接続されているので、ネジを使用せずに、第1及び第2側壁の少なくとも一方の前部と本体底板の前部との間の相対的な変位を規制ができ、製造コストを低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による飲料ディスペンサを示す分解斜視図である。図において、本体底板1には、仕切り板2が立設されている。仕切り板2の前方には、飲料生成機構3、及びカップステージ4が配置されている。仕切り板2の後方には、貯湯タンク5、貯水タンク6、冷凍回路7、及びコントロールボックス8が配置されている。
【0011】
飲料生成機構3は、温水又は冷水と粉末原料とを混合することで、例えばお茶やスープ等の飲料を生成するものである。カップステージ4は、利用者がカップを置くための台であり、飲料生成機構3の下方に配置されている。飲料生成機構3で生成された飲料は、カップステージ4上のカップに注がれる。
【0012】
貯湯タンク5は、飲料生成機構3に供給する温水を貯めるタンクである。貯水タンク6は、飲料生成機構3に供給する冷水を貯めるタンクである。冷凍回路7は、後述するように(図8参照)、スパイラルコンデンサ7a、ファン7b、及び圧縮機7cを含んでおり、貯水タンク6内に貯められた水を冷却するためのものである。コントロールボックス8は、飲料生成機構3及び冷凍回路7に電力を供給するとともに、飲料生成機構3及び冷凍回路7の動作を制御する回路を含んでいる。
【0013】
本体底板1の外周には、飲料生成機構3や冷凍回路7等の構成部品を格納するための空間を形成するケーシング10が取り付けられる。前述の仕切り板2は、ケーシング10の内部空間を、前方空間10aと、機械室10bとに区画する。
【0014】
ケーシング10は、第1パネル11、第2パネル12、及び天板13を有している。第1パネル11は、断面L字状に形成されており、背面壁110と第1側壁111とが一体に形成されたものである。背面壁110は、機械室10bの幅方向10Wに沿って延在されており、飲料ディスペンサ装置の背面を覆うものである。第1側壁111は、機械室10bの奥行き方向10Dに沿って延在されており、飲料ディスペンサ装置の左側面を覆うものである。
【0015】
第2パネル12は、断面L字状に形成されており、第2側壁120と延長壁121とが一体に形成されたものである。第2側壁120は、奥行き方向10Dに沿って延在されており、第1側壁111に対向して配置されて、飲料ディスペンサ装置の右側面を覆うものである。延長壁121は、幅方向10Wに沿って延在されており、仕切り板2と背面壁110との間に配置されて、第2側壁120の後端を機械室10b内に延長するものである。すなわち、延長壁121は、ケーシング10の壁部に一体に設けられており、ケーシング10の内部空間内に延長されている。
【0016】
なお、図示はしないが、第2側壁120の前端面には揺動開閉可能な扉が装着されており、この扉を開くことでケーシング10の前方開口を開放できるように構成されている。前述した前方空間10aはこの扉と仕切り板2とで挟まれる空間であり、前方空間10a内の飲料生成機構3のメンテナンスは扉を開ければ実施できる。
【0017】
次に、図2は、図1の第2パネル12を後方から見る斜視図である。図において、延長壁121は第2側壁120の上部に設けられており、延長壁121の下部は開口されている。延長壁121の上端には、第1及び第2切り欠き部121a,121bが設けられている。第1切り欠き部121aは、幅方向10Wに沿う内方側(延長壁121の先端側)に配置されている。この第1切り欠き部121aの下方には、上部角穴121cと下部角穴121dとが設けられている。これら第1切り欠き部121a、上部角穴121c、及び下部角穴121dは、後述するように、延長壁121へのスパイラルコンデンサ7aの取り付けに使用される(図3及び図4参照)。
【0018】
第2切り欠き部121bは、幅方向10Wに沿う外方側(延長壁121の基部側)に配置されている。この第2切り欠き部121bは、後述するように、第1パネル11と第2パネル12との接続に使用される(図5参照)。
【0019】
延長壁121の下端には、奥行き方向10Dに沿う前方に向けて傾斜されたエアガイド121eが設けられている。後述するように、エアガイド121eは、延長壁121と背面壁110との間の通風路に冷却風7dを案内するものである(図8参照)。
【0020】
次に、図3は、図2の第2パネル12が本体底板1に取り付けられた状態を後方から見る斜視図であり、図1の第1パネル11が取り外された状態の飲料ディスペンサを後方から見た状態を示している。図において、延長壁121には、冷凍回路7の冷媒を冷却するためのスパイラルコンデンサ7aがホルダ14によって取り付けられている。すなわち、延長壁121は、機械室10b内に配置される構成部品であるスパイラルコンデンサ7aを支持している。これにより、スパイラルコンデンサ7aを支持するための支柱を別途設ける必要が無くされている。
【0021】
延長壁121は、第1パネル11が取り外された状態の飲料ディスペンサを後方から見たときに、貯湯タンク5を覆い隠すように設けられており、スパイラルコンデンサ7aと貯湯タンク5との間に介在されている。これにより、貯湯タンク5の熱気がスパイラルコンデンサ7aに直接伝わることを妨げ、スパイラルコンデンサ7aを貯湯タンク5の近傍に配置した場合でも、スパイラルコンデンサ7aの冷却効率が大きく下がることを防止している。
【0022】
次に、図4は、図3のホルダ14を示す斜視図である。図において、ホルダ14には、長手状の基板140が設けられている。この基板140の裏面側には、基板140の長手方向に沿って互いに間隔を置いて配置された複数の保持部141が設けられている。保持部141は、断面C字状に形成されており、図3に示すようにスパイラルコンデンサ7aのフィンを保持する。
【0023】
基板140の表面側には、第1係合部142と、第2係合部143とが設けられている。第1係合部142は、基板140の上部に配置されており、第1係合部142には、固定部142aと可動片142bとが設けられている。可動片142bの先端には、爪部142cが設けられている。第2係合部143は、基板140の下部に配置されており、断面T字状に形成されている。
【0024】
図3に示すようにスパイラルコンデンサ7aが延長壁121に支持される際には、図2に示す延長壁121の第1切り欠き部121aに第1係合部142が位置合わせされるとともに、延長壁121の下部角穴121dに第2係合部143が挿入される。この状態で、ホルダ14全体が下方にスライドされると、爪部142cが上部角穴121cに係合されるとともに、延長壁121の下部角穴121dに係合される。これにより、ネジが使用されることなく、スパイラルコンデンサ7aが延長壁121に支持される。
【0025】
ここで、機械室10b内の構成部品のメンテナンスを行う際には、第1パネル11及び天板13だけでなく、第2パネル12まで本体底板1から取り外さなければならない場合がある。このとき、スパイラルコンデンサ7aは、銅管7eによって他の部材に接続されているので、スパイラルコンデンサ7aの取り外しは困難であり、スパイラルコンデンサ7aを別部材に支持させることが必要となる。ここで、銅管7eは、多少の変形を許容できる。これを利用して、第2パネル12を本体底板1から取り外す際に、スパイラルコンデンサ7aの位置を少しずらして、第1係合部142を貯湯タンク5の上面蓋の縁に係合させるようにすることで、スパイラルコンデンサ7aを別部材に支持させることができる。これにより、メンテナンス等のときに、スパイラルコンデンサ7aの薄肉のフィンの変形を防止できる。
【0026】
次に、図5は、図1の領域Aを拡大して示す斜視図であり、図1の背面壁110の先端部の上部を拡大して示している。図において、背面壁110の先端部には、断面コ字状に屈曲された第1折り返し部110aが設けられている。第1折り返し部110aには、奥行き方向10Dに沿う内方に配置された第1内方壁110bが設けられている。第1内方壁110bの上部には、舌片状の第3係合部110cが設けられている。このように、第1折り返し部110aの第1内方壁110bに第3係合部110cが設けられることで、第3係合部110cが外観に現れることが防止されている。
【0027】
図1の第1パネル11が第2パネル12に接続される際には、図2に示す延長壁121の第2切り欠き部121bに第3係合部110cが位置合わせされる。この状態で、第1パネル11全体が下方に引き下げられると、第3係合部110cが第2切り欠き部121bに係合される。これにより、ネジが使用されることなく、第1パネル11が第2パネル12に接続され、第2パネル12に対する第1パネル11の前後方向及び左右方向の変位が規制される。
【0028】
次に、図6は、図1の領域Bを拡大して示す斜視図であり、図1の第1側壁111の前部の下部を拡大して示している。図において、第1側壁111の前部には、断面コ字状に形成された第2折り返し部111aが設けられている。第2折り返し部111aには、幅方向10W(本体底板1の幅方向)に沿う内方に配置された第2内方壁111bが設けられている。第2内方壁111bの下部には、第3切り欠き部111cが設けられている。
【0029】
次に、図7は、図6の第2折り返し部111a及び第3切り欠き部111cが利用されている状態を示す説明図である。図7に示すように、図6の第2折り返し部111a及び第3切り欠き部111cは、第1側壁111の前部を本体底板1の前部に接続するために利用される。すなわち、本体底板1の外周部には、本体底板1の上面よりも高さ方向1Hに沿って突出された突出部1aが設けられている。なお、突出部1aは、樹脂成形された本体底板1と一体に形成されている。高さ方向Hに沿って見たときに突出部1aが第2折り返し部111aの内部に位置するように、本体底板1の外周部が第3切り欠き部111cに通される。この状態で、第1パネル11全体を下方に引き下げると、突出部1aが第2折り返し部111aの内部に挿入される。これにより、ネジが使用されることなく、第1パネル11の前部が本体底板1の前部に接続され、本体底板1に対する第1パネル11の左右方向の変位が規制される。
【0030】
なお、図1に示すように、第1及び第2パネル11,12の後方下部には、ねじ穴15が設けられている。第1及び第2パネル11,12の後部は、このねじ穴15を利用して本体底板1にねじ固定される。メンテナンス時に第1及び第2パネル11,12を本体底板1から取り外す際には、ねじが外された後に、前述した領域A,Bの係合が解除される。一方、第1及び第2パネル11,12を本体底板1に取り付ける時には、第1及び第2パネル11,12は、領域A,Bで係合された後に、本体底板1にねじ固定される。
【0031】
各パネル11,12の一端を係合構造とし他端をねじ固定構造としているのは、各パネル11,12の撓みを無くすためである。換言すると、仮に、両端をねじ固定構造とすると、成形時の寸法誤差が大きい場合やパネルを曲げる際の公差が大きくなった場合に、パネル11,12を撓まさなければ、ねじ穴15の位置と本体底板1のねじ穴の位置とを一致させることができず、両端をねじ固定できなくなる。つまり、一端を係合構造とすることで、寸法誤差や曲げ公差を吸収できるようになる。
【0032】
次に、図8は、図1の第1及び第2パネル11,12が本体底板1に取り付けられた状態の飲料ディスペンサの断面図である。図において、冷凍回路7は、スパイラルコンデンサ7a、ファン7b、及び圧縮機7cを含んでいる。スパイラルコンデンサ7aは、延長壁121及び貯水タンク6と背面壁110との間に配置され、ファン7b及び圧縮機7cは、貯湯タンク5の下部、すなわち脚部5aを介して貯湯タンク5を支持するための門形フレーム16(図1参照)の内側に配置されている。
【0033】
ここで、図1に示すように、第1パネル11の下部には吸気口11aが設けられている。また、図示はしないが、本体底板1にも同様の吸気口が設けられている。また、第1パネル11の上部と天板13とには、排気口11b、13bが設けられている。ファン7bは、第1パネル11の吸気口11a及び本体底板1の吸気口から外気を導入して冷却風7dを発生させる。
【0034】
冷却風7dは、機械室10内を通って、圧縮機7c、貯湯タンク5、及び各バルブを冷却する。また、一部の冷却風7dは、エアガイド121eによって、延長壁121と背面壁110との間に案内される。すなわち、延長壁121と背面壁110との間には、冷却風7dが通される通風路が形成されている。なお、図3で示したように、延長壁121は、貯湯タンク5の熱気がスパイラルコンデンサ7aに直接伝わることを妨げるように、貯湯タンク5を覆い隠す程度の長さしか延在されていないが、延長壁121の幅方向に沿う一端は貯水タンク6に近接して配置されている。すなわち、貯水タンク6と背面壁110との間にも、冷却風7dが通される通風路が形成されている。これにより、スパイラルコンデンサ7aに供給される冷却風7dの風速が向上され、スパイラルコンデンサ7aが効率的に冷却される。機械室10の上部に至った冷却風7dは、排気口11b、13bから外部に排出される。
【0035】
このような飲料ディスペンサでは、第2側壁120には、幅方向10Wに沿って延在されるとともに、仕切り板2と背面壁110との間に配置される延長壁121が一体に設けられており、延長壁121には、機械室10b内に配置されるスパイラルコンデンサ7aが支持されているので、スパイラルコンデンサ7aを支持するための部品点数を低減できる。スパイラルコンデンサ7aの支持のために支柱等を取り付ける手間を省くことができ、製造コストを抑えることができる。また、延長壁121は、ケーシング10を構成するパネル同士の接続部が内側に折り曲げられて形成されているので、もともと存在するパネル同士の接続部以外には接続箇所や固定箇所が外観に表れることを防止でき、外観を損なうことを防止できる。
【0036】
また、背面壁110と延長壁121との間に形成された通風路にスパイラルコンデンサ7aが配置されるので、スパイラルコンデンサ7aに供給される冷却風7dの風速を向上でき、スパイラルコンデンサ7aを効率的に冷却できる。
【0037】
また、本体底板1の外周部が第3切り欠き部111cに通されるとともに、突出部1aが第2折り返し部111aの内部に挿入されることで、第1パネル11の前部が本体底板1の前部と接続されているので、ネジを使用せずに、第1パネル11の前部と本体底板1の前部との間の相対的な変位を規制ができ、製造コストを低減できる。
【0038】
なお、実施の形態1では、スパイラルコンデンサ7aが延長壁121に支持されるように説明したが、これに限定されず、例えばエア抜きパイプやファン等の他の構成部品が延長壁に支持されてもよい。
【0039】
また、実施の形態1では、第1パネル11の前部に第2折り返し部111a及び第3切り欠き部111cが設けられ、これらを用いて、第1パネル11の前部を本体底板1の前部に接続すると説明したが、これと同様に、第2パネル12の前部に折り返し部及び切り欠き部を設け、これらを用いて、第2パネル12の前部を本体底板1の前部に接続してもよい。
【0040】
さらに、実施の形態1では、延長壁121は、飲料ディスペンサ装置の右側面を覆う第2側壁120に一体に設けられると説明したが、延長壁は、例えば、左側面を覆う側壁や、背面壁等、他の壁部に一体に設けられてもよい。
【0041】
さらにまた、実施の形態1では、1つの延長壁121が第2側壁120だけに設けられるように説明したが、例えば第1側壁110に延長壁が追加される等、延長壁が形成される数は任意である。
【0042】
また、実施の形態1では、背面壁110と第1側面壁111とが一体に形成されることで、3つのパネル11〜13によってケーシング10が構成されると説明したが、例えば、背面壁と第1側面壁とが別体に設けられる等、ケーシングの構成は任意である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態1による飲料ディスペンサを示す分解斜視図である。
【図2】図1の第2パネルを後方から見る斜視図である。
【図3】図2の第2パネルが本体底板に取り付けられた状態を後方から見る斜視図である。
【図4】図3のホルダを示す斜視図である。
【図5】図1の領域Aを拡大して示す斜視図である。
【図6】図1の領域Bを拡大して示す斜視図である。
【図7】図6の第2折り返し部及び第3切り欠き部が利用されている状態を示す説明図である。
【図8】図1の第1及び第2パネルが本体底板に取り付けられた状態の飲料ディスペンサの断面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 本体底板、1a 突出部、1H 高さ方向、2 仕切り板、7a スパイラルコンデンサ(構成部品)、10 ケーシング、10a 前方空間、10b 機械室、10W 幅方向、10D 奥行き方向、110 背面壁、111 第1側壁、111a 第2折り返し部(折り返し部)、111b 第2内方壁(内方壁)、111c 第3切り欠き部(切り欠き部)、120 第2側壁、121 延長壁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の壁部を有し、内側に内部空間を形成するケーシングと、
少なくとも1つの前記壁部に一体に設けられ、前記内部空間内に延長された延長壁と
を備え、
前記延長壁には、前記内部空間内に配置される構成部品が支持されていることを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項2】
前記延長壁は、該延長壁に対向して配置された前記ケーシングの壁部との間に通風路を形成しており、該通風路には冷凍回路の凝縮器が配置されていることを特徴とする請求項1記載の飲料ディスペンサ。
【請求項3】
前記ケーシングの下部に設けられた本体底板と、
前記本体底板の外周部に設けられ、前記本体底板の上面よりも高さ方向に沿って突出された突出部と、
前記本体底板に接続され、互いに対向して配置される第1及び第2側壁と、
前記第1及び第2側壁の少なくとも一方の前部に設けられ、断面コ字状に形成された折り返し部と、
前記折り返し部に設けられ、前記本体底板の幅方向に沿う内方に配置された内方壁と、
前記内方壁の下部に設けられた切り欠き部と
を備え、
前記本体底板の前記外周部が前記切り欠き部に通されるとともに、前記突出部が前記折り返し部の内部に挿入されることで、前記少なくとも一方の前部が前記本体底板の前部と接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲料ディスペンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−139077(P2010−139077A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−312851(P2008−312851)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(000194893)ホシザキ電機株式会社 (989)
【Fターム(参考)】