説明

飲料分配装置の容器の位置決め

本発明は、飲料分配アセンブリ(11)であって、圧力手段(13)に接続されるためのタップデバイス(10)と、前記タップデバイス(10)に接続可能な容器(1)と、ベース素子(8)とを有し、前記容器(1)の底部(5)の外面の少なくとも一部分は、予め定められた曲率半径(4)を持って外側に曲がり、前記ベース素子(8)は、前記容器(1)の前記底部(5)を受けるための前記予め定められた曲率半径(4´)を持って外側に曲がり、前記曲率半径の中心点(3)は、前記容器の中心軸に設けられ、前記曲率半径(4)は、前記容器の高さの0.6〜1.6倍の範囲であり、前記容器(1)の前記高さは、前記中心軸(6)の、前記容器(1)の上側表面(12)との交差点から、前記中心軸(6)の、前記底部(5)の前記曲率との交差点までが測定されたものである、飲料アセンブリに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用のアプリケーションのためのビール分配装置(beer dispensing apparatus)に関する。更に、本発明は対応する容器デザインに関する。
【背景技術】
【0002】
居酒屋等で生ビールを分配するビール分配装置は、従来技術において知られている。通常、ビールは、氷及び水を含む冷却されたコンパートメントを通じる円錐管を通過することによって、分配される前に冷やされる。この種の生ビールディスペンサは、大量のビールが毎日分配される居酒屋において利用され、居酒屋は、この種のチラーを保管するスペースを持っている。
【0003】
近年、空間が少ししかない台所のカウンター上に置かれるように適応された、家庭用のアプリケーションのためのビール分配装置が導入された。この種の飲料分配アセンブリは、ヨーロッパ公開公報第1 213 258号において開示される。この飲料分配アセンブリは、タップデバイス及び圧力手段を有する外側ハウジングと、炭酸含有飲料を有し、前記圧力手段によって圧縮可能である変形可能な壁部分を有し、前記外側ハウジング内に配置可能である容器と、吐出口と、前記圧力手段による前記可撓性壁部分の変形に際して前記容器から前記飲料を分配するために前記吐出口に接続可能な可撓性チューブとを有し、前記チューブは、前記タップデバイスと着脱自在に係合するための流出端位置決め手段を有する。
【0004】
家庭用のアプリケーションのためのこれらの既知であるビール分配装置は、外側ハウジング中の容器の正確な位置決めが達成困難であるという事実が欠点である。従って、ハウジングの圧力手段(この場合はガス圧力ポートである)の、タップデバイスのガス圧力ポートへの信頼性がある漏れ防止接続のために必要とされる正確な位置に容器を配置するのには、多くの試みが必要である。速くて簡単で適切な処理を許可する解決策を提供するために、インターフェースの側面に焦点を合わせる多数の試みが実行された。これらの試みは、一旦容器がベース素子上に配置されたら、容器底の中心が例えばその最適な垂直位置から僅かにずれている場合でも、更なる位置決めを必要とすること無しに圧力手段がタップデバイスのガス圧力ポートにしっかりと嵌まるように、外側ハウジング内における容器の正確な位置決めを確実にするためのものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、好適には家庭用のアプリケーションのための飲料分配装置であって、一旦容器が外側ハウジング内且つそのベース素子上に配置されたら、容器底の中心がベース素子上におけるその最適な位置から僅かにずれている場合であっても、ハウジングの圧力手段の、タップデバイスとの速く簡単で漏れが防止されるインターフェースを確実にする、前記ベース素子上に配置される容器の底の中心の変位に対する容器上でのタップデバイスの平行移動を生じさせる飲料分配装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、飲料分配アセンブリであって、
−圧力手段に接続されるためのタップデバイスと、
−前記タップデバイスに接続可能な容器と、
−ベース素子と、
を有し、前記容器の底部の外側表面の少なくとも一部分は、予め定められた曲率半径を持って外側に曲がり、前記ベース素子は、前記容器の前記底部を受けるために前記予め定められた曲率半径を持って外側に曲がり、前記曲率半径の中心点が、前記容器の中心軸に設けられ、前記曲率半径は、前記容器の高さの0.6〜1.6倍の範囲であり、前記容器の前記高さは、前記中心軸の、前記容器の上側表面との交差点から、前記中心軸の、前記底部の前記曲率との交差点までが測定される、飲料アセンブリによって達成された。
【0007】
容器のタップデバイスは、好適には容器の表面上に、より好適には、容器の上面の中心に構成される。
【0008】
本発明による「表面上に構成される」という表現は、容器のタップデバイスが、容器の上面の壁部分に少なくとも部分的に組み込まれることもでき、更に、容器の上面の上側壁部分又は下側壁部分から延在することもできることを意味する。
【0009】
しかし、タップデバイスはまた、容器の内側バッグの位置に構成されるアダプタを介して容器に接続されることができる。この場合、アダプタは、タップデバイスが該アダプタとインターフェースするように容器に係合しなければならないように、位置することができる。
【0010】
底部は、容器の下部側壁から底の中心まで延在する、容器の部分である。容器が実質的に円柱の形式を有すること、そして、底部がこの円柱の下部側壁から底の中心まで延在することは、好ましい。最も好適には、容器はケグ(keg)の形状を有し、底部は、ケグの下部側壁から底の中心まで延在する。容器の上部は、ケグの上部側壁から上の中心まで延在する。
【0011】
容器は、飲料、好適には炭酸ガスを含む飲料、最も好適にはビールを有する。更に、容器が、変形可能な壁部分を有する少なくとも1つのバッグを含み、前記壁部分が、例えば圧力手段によって生成されるガス圧によって引き起こされる当該バッグの当該可撓性壁部分の変形に際して当該容器から飲料を分配するために圧縮可能であることは、好ましい。
【0012】
本発明による容器は容器の上に配置される少なくとも1つのアダプタを有し、アダプタは、好適には容器の上の中心に配置される。アダプタが少なくとも1つの飲料ポート及び少なくとも1つのガス圧力ポートを有することが示される。しかし、アダプタが追加のポート(例えば容器又はバッグを飲料で満たす余分のポート)を有することも可能である。
【0013】
容器が、飲料を含む内側バッグを含む場合、容器の上に構成されるアダプタは、ガス圧力ポートを有し、これは、ガスが、圧力下で飲料の流れとは別々に内側容器壁とバッグの外側の圧縮可能な壁部分との間の空間に流入することを許可する。ガス圧による前記バッグの可撓性壁部分の変形に際して、飲料は飲料ポートを通じて内側バッグから別々に流れることができる。
【0014】
本発明による飲料分配アセンブリのために用いられることができる1つのアダプタは、国際公開公報第03/050031において説明されており、これは参照により本願明細書に完全に組み込まれたものとする。
【0015】
本発明による飲料分配アセンブリは、少なくとも1つの容器を有することができ、
前記容器の外側底部の表面は、少なくとも1つの平面形状の外側表面部及び少なくとも1つの外側に曲がった外側表面部を有する。容器底の外側表面の中心部分が平坦で、隣接した外側に曲がった容器底に囲まれていることは、好ましい可能性がある。
【0016】
飲料分配アセンブリのベース素子上に容器(好適にはケグ)を配置するときに、タップデバイスはハウジングに含まれる圧力手段とインターフェースしなければならない。
【0017】
本発明の「指定された位置」という表現は、例えば、容器の上の中心点が容器の底面の中心点に垂直な位置、及び/又は、容器の上のタップデバイスが、該タップデバイスとハウジングの圧力手段とが互いに対して良好な嵌合をするように理想的に対応するように、ハウジングの圧力手段とのインターフェースを許可するように構成された位置を意味する。
【0018】
容器の傾斜移動は、指定された位置に配置された容器の長手方向中心軸に対して測定される。傾斜角度は、指定された位置に配置された容器の長手方向中心軸と、位置がずれた容器の長手方向中心軸との間の角度であり、前記ずれは、指定された位置に配置された容器の長手方向中心軸と位置がずれた容器の長手方向中心軸との交差点から測定されたものである。
【0019】
例えば、タップデバイスが、圧力手段と着脱自在に係合するために、当該タップデバイスがハウジングの圧力手段とインターフェースすることができる予め定められた位置を有するように、本発明による飲料分配アセンブリの外側ハウジングに係合する及び/又は本発明による飲料分配アセンブリと相互作用する場合、容器をベース素子上に配置するときに、容器の上のタップデバイスが、接続されるべき正しいインターフェース位置にあることは重要である。従って、容器底の中心がベース素子の特定の位置に配置され、その結果、容器の上のタップデバイスが、ハウジングに含まれる圧力手段とインターフェースする正しい位置にあることは重要である。しかし、これは、容器がずれている場合、容器底の中心がベース素子の予め定められた位置に配置されていないことを意味する。即ち、容器の上のアダプタも、容器底の中心の移動に平行にずれることになる。このずれは、容器の上のタップデバイスとハウジングに含まれる圧力手段との間のインターフェースの解除に至る。
【0020】
容器上のタップデバイスとハウジングに含まれる圧力手段との間の、漏れが防止されるインターフェースを得るために、飲料容器は、容器がベース素子上でずれている場合であっても、容器の上のタップデバイス及び圧力手段は、しっかりとインターフェースすることができるように設計されている。
【0021】
これは、中心点から外側に曲がった底部への曲率半径が、容器の高さの0.6〜1.6倍、特に、この高さの0.75〜1.30倍、好適にはこの高さの0.85〜1.15倍であり、最も好適には、前記曲率半径が容器の高さに等しい、本発明による飲料分配アセンブリによって達成される。
【0022】
容器の少なくとも部分的に外側に曲がった底は、ベース素子上の正しい位置に対する容器底の中心点のずれが、一定の限度まで、容器の傾斜移動に起因する、前記ずれによって生じる容器の上のタップデバイスの平行移動によって、補償されることができることを提供する。容器上のタップデバイスは、好適には、該容器の中心に配置されることに留意する必要がある。
【0023】
本発明によれば、半径は、ベース素子上に配置される容器の縦軸に対する傾斜移動が、容器底の外側表面の中心点の移動(即ちずれ)に平行な方向への最大25%の容器の上面における中心点の水平移動を生じさせるように調整されることができる。
【0024】
本発明による飲料分配アセンブリは容器を有してよく、ここで、曲率半径は、100mm〜1000mm、好適には200mm〜500mm、最も好適には250mm〜350mmであり、及び/又は、容器の体積は1l〜100l、好適には2l〜50l、より好適には3l〜25l、最も好適には5l〜10lであり、及び/又は、容器の直径は50mm〜500mm、好適には100mm〜300mm、最も好適には150mm〜250mmである。
【0025】
本発明による飲料分配アセンブリの容器が、最大で4°、好適には最大で2.5°、より好適には最大で1.5°の容器の長手方向中心軸に対する傾斜移動が、容器底の外側表面の中心点の平行移動に対して最大25%、好適には最大15%、より好適には最大10%の容器の上面の上の中心点の水平移動を生じるように、設計されれば有利である可能性がある。
【0026】
更に、本発明による飲料分配アセンブリの容器が、容器の長手方向中心軸の1.5°という傾斜移動が、3mm〜2mm、好適には2mm〜1mm、より好適には1mm〜0mmの曲率半径の中心点の水平移動、及び/又は、6mm〜4mm、好適には4mm〜2mm、より好適には2mm〜0mmの容器底の外側表面の中心点の水平移動を生じさせるように設計されれば有利である可能性がある。
【0027】
しかし、容器の長手方向中心軸に対する傾斜移動によって補償されることができない、指定された位置からの容器の中心の底点のずれを避けて、適当なインターフェースを提供するためには、ベース素子が、好ましくはその外側端で、位置決め手段を有し、指定された位置から離れる方向への容器の底の中心点の移動又はずれが制限されることができることが好ましい。
【0028】
外側容器底表面に隣接したベース素子の上面は、実質的に平坦である。しかし、外側容器底表面に隣接したベース素子の上面は、代替的に、凹状であってよい。更に、外側容器底表面に隣接したベース素子の上面は、形状が、容器底の外側表面の形状に実質的に適応される。
【0029】
ベース素子の表面の外側端部分が、容器底の外側表面から少なくとも部分的に延在することは、好ましい。
【0030】
更に、ベース素子が、又は、少なくとも、容器が配置されるベース素子の上面の部分が、容器内又は容器バッグ内部の飲料を冷やすために冷却装置として機能することが好ましい。
【0031】
従って、本発明の1つの実施例によれば、飲料分配アセンブリは、飲料容器が底板に配置されることができる外側ハウジングを有する。外側ハウジングは、その指定された位置からの容器のずれであって適当なインターフェース接続(即ち、圧力手段とのタップデバイスの漏れ防止インターフェース)を達成するための傾斜移動によって補償されることができないものを避ける。なぜなら、外側ハウジングは、位置決め手段について上述されたのと同じように容器の可能な変位を制限するからである。
【0032】
本発明による飲料分配アセンブリの実施例は、
−前記ベース素子及び圧力手段を有する外側ハウジングと、
−前記タップデバイスと接続可能なアダプタを有する、好適にはケグである前記容器と、
を有することができ、前記容器は、飲料を保持するための内側バッグを含み、前記内側バッグは前記外側ハウジング内に配置可能であり、前記内側バッグは、圧縮可能である変形可能な壁部分であって、前記圧力手段によって生成されるガス圧によって引き起こされる当該可撓性壁部分の変形に際して前記容器から飲料を分配するための壁部分を有し、前記外側ハウジングは、前記容器を受けるための前記ベース素子と、チラーとして機能する前記外側ハウジングの前記ベース素子と、前記圧力手段に着脱自在に接続可能である少なくとも1つの圧力ポートを有する前記タップデバイスとを有する。
【0033】
本発明の飲料分配アセンブリは、図面によって更に説明される。
【0034】
本発明の範囲は、本発明において開示された実施例及び図面に制限されるものではなく、従って、本発明の原理を使用する他の実施例をカバーする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
図1は、圧力手段(13)に対する接続のためのタップデバイス(10)を有する容器(1)及びベース素子(8)の実施例の概略断面図を示し、ここで、少なくとも、容器(1)の底部(5)の外側表面の一部分は、予め定められた曲率半径(4)を持って外側に曲がっており、ベース素子(8)は、容器(1)の底部(5)を受けるための前記予め定められた曲率半径(4’)を持って外側に曲がっており、前記曲率半径の中心点(3)は、前記容器(1)の中心軸(6)に設けられ、前記曲率半径は、前記容器の高さの0.6〜1.6倍の範囲にあり、前記容器(1)の前記高さは、前記中心軸(6)の前記容器の上面(12)との交差点から前記底部(5)の前記曲率との前記中心軸(6)の交差点までが測定される。本実施例において、曲率半径(4)は、容器(1)の高さにほぼ等しい。容器(1)は、指定された位置(7)のベース素子(8)に垂直に配置される。
【0036】
水平方向の容器底の外側表面の中心点(9)の移動が、指定された位置(7)に対する変位及びタップデバイス(10)の平行移動を生じさせることは図1から容易に理解されることができる。容器(1)の中心軸(6)に対する傾斜移動のため、上面(3)上でのタップデバイス(10)の相対移動は、容器底(5)の外側表面の中心点(9)の平行移動と比較して少ない。従って、容器(1)の長手方向中心軸(6)に対して約1.5°の傾斜移動は、タップデバイス(10)と外側ハウジング(12)において設けられる圧力手段(13)との間の漏れが防止されたインターフェースを許可する(図2も参照されたい)。
【0037】
図2は、タップデバイス(10)と、ベース素子(8)及び圧力手段(13)を有する外側ハウジング(12)(部分的に示される)と、ケグの形の容器(1)と、を有する飲料分配アセンブリ(11)を示し、前記容器(1)は、飲料を含み外側ハウジング(12)内に配置可能な内側バッグ(図示せず)を含み、当該内側バッグは変形可能な壁部分を有し、当該壁部分は、前記圧力手段(13)によって生成されるガス圧によって引き起こされる当該可撓性壁部分の変形に際して前記容器(1)から飲料を分配するように圧縮可能であり、前記外側ハウジング(12)は、容器(1)を受けるためのベース素子(8)を有し、前記外側ハウジング(12)の前記ベース素子(8)はチラーとして機能し、前記タップデバイス(10)は、前記圧力手段(13)に漏れが防止された態様で着脱自在に接続可能である少なくとも1つの圧力ポート(21)を有する。容器(1)の外側中心の底面(19)は、平坦であり、隣接する底部(20)は外側に曲がっており、このため、この実施例では、中心点(3)から底部(20)までの半径は、容器(1)の高さにほぼ等しい。ベース素子(8)は、容器(1)の飲料を冷却するためのチラーとして機能する。圧力手段(13)は、タップデバイス(10)の圧力ポート(21)に接続されることができる。更に、容器は位置決め手段(22)によって、指定された位置に保たれる。
【0038】
図2から更に、飲料容器(1)の外部表面底(5)の特定の形状は、容器(1)の中心軸(6)に対する傾斜移動を許可し、このことが、容器(1)がその指定された位置からずれても、タップデバイス(10)と圧力手段(13)との間の漏れが防止されたインターフェース接続を達成するために容器底(5)の外側表面の中心点(9)の移動に対する容器(1)の上に配置されるタップデバイス(10)の移動を最小化することが分かる。位置決め手段(22)が用いられる場合、容器(1)の位置は更にその指定された位置に調整されることができる。しかし、位置決め手段(22)は加えて用いられることができるが、必須ではない。
【0039】
ベース素子に配置される前記容器の底部の中心の平行移動に対する、容器の上で位置決めされるタップデバイスの平行移動を最小化即ち低減するために、本出願にて説明された飲料分配アセンブリが用いられることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明による、その上部の中心にタップデバイスが構成された容器及びベース素子の第1の実施例の概略断面図を示す。
【図2】本発明による飲料分配アセンブリの実施例の横断面を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料分配アセンブリであって、
−圧力手段に接続されるためのタップデバイスと、
−前記タップデバイスに接続可能な容器と、
−ベース素子と、
を有し、前記容器の底部の外側表面の少なくとも一部分は、予め定められた曲率半径を持って外側に曲がり、前記ベース素子は、前記容器の前記底部を受けるために前記予め定められた曲率半径を持って外側に曲がり、前記曲率半径の中心点は、前記容器の中心軸に設けられ、前記曲率半径は、前記容器の高さの0.6〜1.6倍の範囲であり、前記容器の前記高さは、前記中心軸の、前記容器の上側表面との交差点から、前記中心軸の、前記底部の前記曲率との交差点までが測定される、飲料アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載の飲料分配アセンブリにおいて、前記曲率半径は、前記容器の前記高さに対して、0.75〜1.30倍、好適には0.85〜1.15倍であり、最も好適には前記高さと等しい、飲料分配アセンブリ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の飲料分配アセンブリにおいて、
−前記曲率半径は、100mm〜1000mm、好適には200mm〜500mm、最も好適には250mm〜350mmであり、及び/又は、
−前記容器の前記体積は、1l〜100l、好適には2l〜50l、より好適には3l〜25l、最も好適には5l〜10lであり、及び/又は、
−前記容器の直径は、50mm〜500mm、好適には100mm〜300mm、最も好適には150mm〜250mmである、
飲料アセンブリ。
【請求項4】
請求項1、2又は3に記載の飲料分配アセンブリにおいて、前記底部の前記外側表面は、少なくとも1つの平坦な形の外側表面部分及び少なくとも1つの外側に曲がった外側表面部分を持ち、好適には、前記容器底の前記外側表面の中心部分は、平坦であり、外側に曲がった容器底に囲まれる、飲料分配アセンブリ。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の飲料分配アセンブリにおいて、前記曲率半径は、前記ベース素子の指定された位置に配置された前記容器の前記中心軸に対する前記容器の傾斜移動が、前記容器底の前記外側表面の前記中心点の移動に平行な方向の、最大25%の前記曲率半径の前記中心点の水平移動を生じるように調節される、飲料分配アセンブリ。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の飲料分配アセンブリにおいて、前記指定された位置に配置された前記容器の前記中心軸に対する最大4°、好適には2.5°、より好適には1.5°の前記容器の傾斜移動は、前記容器底の前記外側表面の前記中心点の前記移動に平行な方向における、最大25%、好適には最大15%、より好適には最大10%の前記曲率半径の前記中心点の水平移動を生じさせる、飲料分配アセンブリ。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の飲料分配アセンブリにおいて、前記指定された位置に配置される前記容器の前記中心軸に対する前記容器の1.5°の傾斜は、
−3mm〜2mm、好適には2mm〜1mm、より好適には1mm〜0mmの前記曲率半径の前記中心点の水平移動、
及び/又は
−6mm〜4mm、好適には4mm〜2mm、より好適には2mm〜0mmの前記容器底の前記外側表面の前記中心点の水平移動
を生じさせる、飲料分配アセンブリ。
【請求項8】
請求項1乃至7に記載の飲料分配アセンブリにおいて、
−前記ベース素子及び圧力手段を有する外側ハウジングと、
−前記タップデバイスに接続可能なアダプタを有する、好適にはケグである前記容器と、
を有し、前記容器は、飲料を保持するための内側バッグを含み、前記内側バッグは前記外側ハウジング内に配置可能であり、前記内側バッグは、圧縮可能である変形可能な壁部分であって、前記圧力手段によって生成されるガス圧によって引き起こされる当該可撓性壁部分の変形に際して前記容器から飲料を分配するための壁部分を有し、前記外側ハウジングは、前記容器を受けるための前記ベース素子と、チラーとして機能する前記外側ハウジングの前記ベース素子と、前記圧力手段に着脱自在に接続可能である少なくとも1つの圧力ポートを有する前記タップデバイスとを有する、飲料分配アセンブリ。
【請求項9】
請求項1乃至8に記載の飲料分配アセンブリにおいて、前記容器の底部の外側表面の少なくとも一部分は、予め定められた曲率半径を持って外側に曲がっている、飲料分配アセンブリ。
【請求項10】
請求項1乃至9に記載の飲料分配アセンブリにおいて、前記ベース素子は、前記容器の前記底部を受けるために前記予め定められた曲率半径を持って外側に曲がっている、飲料アセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−537953(P2007−537953A)
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−517543(P2007−517543)
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【国際出願番号】PCT/IB2005/051551
【国際公開番号】WO2005/113345
【国際公開日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】