説明

飲料用の即席浮遊体

【課題】 模様や絵や文字を描くのが苦手な者にとって、カップに注いだコーヒーやココアの表面に模様や絵や文字などを描くことは、かなり負担のかかる作業であり、また、日頃から、子供たちに敬遠される牛乳を、楽しみながら飲んでもらえる方法がないか苦慮してきたものであった。
【解決手段】 冷凍あるいは冷蔵あるいは乾燥処理などがなされたホイップクリームや乳製品や植物性油脂などでつくられたクリーム状の物質、または、マシュマロやギモーヴやゼラチンやオブラート、または、泡を含んだ、あるいは泡を発生させる食用となる物質が含まれている、飲料に浮遊できる食用可能な物質の表面に、食用可能な素材によって模様や絵や文字などを描いた、または、食用可能な素材によって描かれた模様や絵や文字などをかたどったものを表面に貼る、または、つけることとした、飲料用の即席浮遊体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップに注いだコーヒーやココアの表面などに、ホイップクリームなどをのせて、その表面に柔らかくしたチョコレートやココアの粉やコーヒーの表面に出ている泡などで、模様や絵や文字などを描く技法が、コーヒー専門店などで用いられているが、一般家庭などでは、専門店のように模様や絵や文字などを巧みに描くことは難しいことであり、コーヒーやココアなどの飲み物の表面に、手軽に模様や絵や文字などを提供することができる即席の飲料用浮遊体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カップに注いだコーヒーやココアなどの表面に模様や絵や文字などを描くには、型紙をコーヒーやココアなどの表面付近に置き、上からココアの粉などを振りかけたり、あるいは、チョコペンと称されるもので、直接に模様や絵や文字を描いたりしていた。
また、牛乳は、栄養豊富であり、特に子供たちには、摂取してもらいたい飲み物のひとつである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、次のような問題点があった。
(イ)子供にせがまれたりしても、模様や絵や文字を描くのが苦手な者にとって、カップに注いだコーヒーやココアの表面の泡などに模様や絵や文字などを巧みに描くことは、かなりの負担がかかり、極めて難しい作業であった。
(ロ)日頃から、子供たちに敬遠される牛乳を、楽しみながら飲んでもらえる方法がないか苦慮してきたものであった。
本発明は、以上の問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
冷凍あるいは冷蔵あるいは乾燥処理などがなされたホイップクリームや乳製品や植物性油脂などでつくられたクリーム状の物質、または、マシュマロやギモーヴやゼラチンやオブラート、または、泡を含んだ、あるいは泡を発生させる食用となる物質が含まれている、飲料に浮遊できる食用可能な物質の表面に、食用可能な素材によって模様や絵や文字などを描いた、または、食用可能な素材によって描かれた模様や絵や文字などをかたどったものを表面に貼る、または、つけることとした、飲料用の即席浮遊体。
【発明の効果】
【0005】
食用可能な物質の表面に、チョコレートやココアや抹茶や粉末コーヒーの粉などによって、すでに模様や絵や文字などが描かれている本発明本体である飲料用の即席浮遊体、あるいは、本発明本体である飲料用の即席浮遊体を飲料の表面に貼る、あるいは、つけられている本発明本体である即席浮遊体を、器に注がれた、あるいは注ぐコーヒーやココアなどの飲料の表面に浮かせることで、コーヒーの専門店などで行われている模様や絵や文字などを描く技法が、描くことなしに、一般家庭でも簡単に提供できる飲料用の即席浮遊体である。
さらに、冷凍あるいは冷蔵あるいは乾燥処理などがなされたホイップクリームや乳製品や植物性油脂やマシュマロやギモーヴやゼラチンやオブラートなどの表面は、泡のように柔らかく不安定でないことから、本発明本体の製造過程において、チョコレートやココアや抹茶や粉末コーヒーの粉などを用いて、泡の表面に直接に模様や絵や文字などを描く場合よりも、細かな描写や複雑な色彩についても表現できることが期待できる。
これに加え、コーヒーやココアなどの飲料の表面に浮かせることで、水分の吸収や熱の伝導等により、固めの状態から、やわらかく溶け出した状態になり、まるで泡のような状態になっていくので、直接的に、泡に模様や絵や文字を描いたような状態になる。
また、牛乳を敬遠する子供たちについても、器に注がれた牛乳の表面に、子供たちが好むような、流行や時代に見合った模様や絵や文字などの絵柄や色彩を表現した本発明を浮かばせたり、あるいは、コーヒーやココアや抹茶の粉末や甘味料などを混ぜたものを本発明の下部などにつけ、いわゆる二層構造のようにつけることで、それらが牛乳に溶け出すとともに、絵柄や色彩をも楽しみながら、コーヒーやココアや抹茶の味になった牛乳を楽しく飲んでもらえることも期待できる。
また、様々な模様や絵や文字などを描いた本発明本体の表面に、泡が消えやすいように、界面の粘性や剛性が小さくなるように処理をしたホイップクリームや乳製品や植物性油脂やマシュマロやギモーヴやゼラチンやオブラートなどや、水分を吸収すると、間もなく溶けてしまうような食用可能な物質などでコーティングすることで、コーヒーやココアや牛乳を飲んでいるうちに、泡やクリーム状の物質の表面や内側から、例えば、占いの文言や、縁起のよい模様や絵が出現してきたりするようなことも、楽しく飲むことが期待できるものと考える。
また、コーヒーやココアなどのほかに、ソーダ水やコーラなどの清涼飲料や、ビールの泡の表面に、飲用する年齢層などに見合った模様や絵や文字などを描いた本発明を貼り付けたりすることで、アクセントになることも考えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)冷凍あるいは冷蔵あるいは乾燥処理などがなされたホイップクリームや乳製品や植物性油脂などでつくられたクリーム状の物質、または、マシュマロやギモーヴやゼラチンやオブラート、または、泡を含んだ、あるいは泡を発生させる食用となる物質が含まれている、飲料に浮遊できる食用可能な物質でつくられた本発明の本体(1)のうち、絵柄等描写部(2)に、チョコレートやココアや抹茶や粉末コーヒーの粉など、食用可能な素材を用いて模様や絵や文字などを描いてあり、これを、器に注がれたコーヒーやココアや抹茶や牛乳などの飲み物の表面に浮かせる。
また、模様や絵や文字については、多種多様なニーズに応えるべく、様々なデザインや構成など、流行や時代に見合った模様や絵や文字などを描くことが可能である。
なお、本体(1)の厚さについては、本発明本体の浮遊体とする食用可能な物質の特徴によって、厚くしたり薄くしたりできるものとする。
本発明は、以上の構成によりなっている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 器に注がれた飲み物の表面に本発明を浮かばせた斜視図
【符号の説明】
【0008】
1 本体
2 絵柄等描写部
3 器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍あるいは冷蔵あるいは乾燥処理などがなされたホイップクリームや乳製品や植物性油脂などでつくられたクリーム状の物質、または、マシュマロやギモーヴやゼラチンやオブラート、または、泡を含んだ、あるいは泡を発生させる食用となる物質が含まれている、飲料に浮遊できる食用可能な物質の表面に、食用可能な素材によって模様や絵や文字などを描いた、または、食用可能な素材によって描かれた模様や絵や文字などをかたどったものを表面に貼る、または、つけることとした、飲料用の即席浮遊体。
【請求項2】
本発明本体に、食用となる素材によって模様や絵や文字などを、表面に描いたり、表面に貼る、あるいは、つけることとした後に、さらに、その表面を覆うように、冷凍あるいは冷蔵あるいは乾燥処理などがなされたホイップクリームや、乳製品や植物性油脂などでつくられたクリーム状の物質、または、マシュマロやギモーヴやゼラチンやオブラートや、泡を含んだ、あるいは泡を発生させる食用となる物質が含まれた、あるいは、水分を吸収すると、間もなく溶けてしまう食用可能な物質などによってコーティングされた請求項1の飲料用の即席浮遊体。
【請求項3】
本発明本体の下部などに、コーヒーやココアや抹茶や甘味料の粉末などを混ぜたものをつけ、お湯や牛乳などの表面に浮かべると、コーヒーやココアや抹茶や甘味料の粉末などが溶け出して、コーヒー味やココア味や抹茶味の飲料となる請求項1の飲料用の即席浮遊体。
【請求項4】
本発明本体に、食用となる素材によって模様や絵や文字などを、表面に描いたり、表面に貼る、あるいは、つけることとした後に、その表面を、覆うように、さらに冷凍あるいは冷蔵あるいは乾燥処理などがなされたホイップクリームや、乳製品や植物性油脂などでつくられたクリーム状の物質、または、マシュマロやギモーヴやゼラチンやオブラートや、泡を含んだ、あるいは泡を発生させる食用となる物質が含まれた、あるいは、水分を吸収すると、間もなく溶けてしまう食用可能な物質などによってコーティングするとともに、本発明本体の下部などに、コーヒーやココアや抹茶や甘味料の粉末などを混ぜたものをつけ、お湯や牛乳などの表面に浮かべると、コーヒーやココアや抹茶や甘味料の粉末などが溶け出して、コーヒー味やココア味や抹茶味の飲料となる請求項1の飲料用の即席浮遊体。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−254334(P2009−254334A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−130128(P2008−130128)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【出願人】(508119507)
【Fターム(参考)】