説明

骨セメント混合装置

【課題】粉体成分への液体成分の相互混合を加速化、制御可能化および改善する骨セメント混合装置の機構を提供する。
【解決手段】骨セメント混合装置1は粉体成分2および液体成分4、好ましくはそれぞれ重合体およびモノマーを混合する少なくとも1つの混合空間部5を備えて骨セメントを生成し、粉体成分は混合空間部に、液体成分は液体容器3に収納され、液体成分4は液体容器から移送されて混合空間部に導入され、その内部には粉体成分が収納されている。液体容器はエアゾール容器15であり、液体成分に加えて推進剤ガスが含まれ、この液体成分はエアゾール容器から押し出されて混合空間部内に導入され、エアゾール容器はそれを骨セメント混合装置に連結する連結要素16を備えており、骨セメント混合装置上の連結要素17と連結される際に開封され、液体成分は前記推進剤ガスによってエアゾール容器から押し出され混合空間部内に導入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨セメント混合装置が粉体成分および液体成分、好ましくはそれぞれ重合体およびモノマーを混合する少なくとも1つの混合空間部を備えて骨セメントを生成し、粉体成分は混合空間部に、液体成分は液体容器に収納され、液体成分が液体容器から移送されて混合空間部およびその内部に収納された粉体成分に導入されることができる、骨セメント混合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
公知の実践は、液体成分を液体容器から骨セメント混合空間部へと吸出することによって、液体成分を液体容器から混合装置の混合空間部へと移動させるというものである。この実践は、骨セメント混合装置に連結された吸引源によって混合空間部内部で発生する真空を用いた吸引を伴う。
【0003】
このような吸引は、十分に機能することがこれまで確認されてきたとはいえ、粉体成分と液体成分との混合を加速させ向上させることは可能である。
【発明が解決しようとする課題とその解決手段】
【0004】
したがって、本発明の目的は、粉体成分への液体成分の分散を加速化、制御可能化および改善し、それによって、両成分の相互混合を加速化、制御可能化および改善することである。本発明におけるこの目的は、主に前記請求項1に示される特徴的機能を備えた器具によって達成される。
【0005】
加速化、制御可能化および改善が期待される液体成分の粉体成分中への分散、そしてそれによる両者の加速化および改善された混合は、主に、液体容器がエアゾール容器、すなわち、液体成分に加えて推進剤ガスを含んだエアゾール容器であることによって達成され、この推進剤ガスは、液体用器が骨セメント混合装置と連結されているときに液体成分をエアゾール容器から骨セメント混合装置の混合空間部へと押し出すものである。
【0006】
さらに、本発明においては、設計はよりシンプルでより信頼性の高いものとなっており、液体容器と骨セメント混合装置はそれぞれ相互に適切な連結要素を備えている。
【先行技術との対比】
【0007】
国際公開第2005096970号A2パンフレット(特許文献1)は、とりわけ、液体容器と粉末容器について説明する。液体容器は、液体を液体容器から押し出すための圧力ガスを含んでもよい。この国際公開パンフレットによる装置では、本発明とは対照的に、液体容器および混合容器への連結のための別個の要素が存在して両容器間の連結が形成されるようにする。この別個の要素は、相反する2方向に対して作用し、それゆえこの連結形成を可能とするように設計されている開手段を有する。この開手段は、混合容器およびその連結要素には位置されていない。
【0008】
【特許文献1】国際公開第2005096970号A2パンフレット
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、添付の図面を参照しつつ、以下により詳しく記述される。
【0010】
図面は、粉体成分2(重合体が好ましい)を含む骨セメント混合装置1を示す。また、液体成分4(モノマーが好ましい)を含む液体容器3も示す。
【0011】
一例として選ばれた骨セメント混合装置1は、米国特許第5,549,380号明細書で参照されているのと類似した種類の装置である。例えば、骨セメント混合装置1は、粉体成分2を含む混合空間部5を備えている。前記骨セメント混合装置1はまた混合手段6も備えており、混合空間部5に位置される粉体成分2と液体成分4とを手動操作により混合して骨セメント7を生成することが可能である。骨セメント混合装置1はまた、ピストン状の送出ピストン8も備えており、この骨セメント混合装置に従来の仕方でアンカー留めされ、粉体成分2と液体成分4とが混合されるときに所定の位置に保持されることができる。送出ピストン8は、骨セメント混合装置1から従来の仕方で解除されることができ、送出ツールPによってこの送出ピストン8を混合空間部5へと押し出して既調合骨セメント7を混合空間部5から送出することも可能である。
【0012】
骨セメント混合装置1は真空源9に連結可能であり、粉体成分2と液体成分4との混合過程において混合空間部5の内部で真空を発生させるように構成されており、またこの真空は、混合空間部5の送出部10におけるその後の既調合骨セメント7の集積過程を通じて維持されることが好ましい。真空源9は、このような真空を混合空間部6に発生させて、骨セメント7中の空隙を削減または排除することが想定されている。骨セメント7の集積のため、真空源9はまた、送出ピストン8を送出部10の方向に吸引し、送出部10に骨セメント7を集積させるようにも構成されている。送出部10はニップル11または同等物を備えており、このニップル11または同等物に真空源9から延びているホース33または同等物を連結させることによって骨セメント混合装置1を真空源9と連結させることができる。
【0013】
フィルタ12は、送出部10上のニップル11の内部および/または周辺に配置することもでき、粉体成分2、液体成分4または骨セメント7が混合空間部5から吸出されることを防止することができる。
【0014】
骨セメント7が骨セメント混合装置1の中で生成されたとき、真空源9から延びるホース33は遮断され、送出パイプ13がニップル11に連結される。その後、送出ピストン8が送出ツールPとともに送出部10に押し上げられ、これにより、既調合骨セメント7が送出パイプ13経由で送出される(図11)。
【0015】
液体成分4は、エアゾール容器15として設計された液体容器3の中にあり、ガラス、プラスチックまたは金属、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されており、この液体容器の内壁は液体成分の漏洩を防止する。エアゾール容器15は、液体成分4に加えて推進剤ガスも含み、この液体成分4をエアゾール容器から押し出して骨セメント混合装置1の混合空間部5へと導入する。エアゾール容器15は、このエアゾール容器15を骨セメント混合装置1へと連結する連結要素16を備えており、この連結要素16は、骨セメント混合装置1上の対応する連結要素17と連結する際に開封されるように構成される。骨セメント混合装置1と連結されてエアゾール容器15が開封される際、液体成分4は、エアゾール容器中の推進剤ガス(図4ないし9の矢印B)によってエアゾール容器から押し出され、混合空間部5(矢印A)内に導入される。好ましくは混合空間部5内に真空が広まっており、それゆえこの混合空間部とエアゾール容器15との圧力差が他の何らかの種類の液体容器3を使用した場合よりも大きいという事実のため、液体成分のエアゾール容器から混合空間部への移動は、従来可能であったよりもさらに速い移動となっている。それでもなお、この圧力差によって、液体成分の混合空間部への移動速度を制御することは可能である。
【0016】
前記の実施態様に示すように、骨セメント混合装置1の混合空間部5(細長の形状で図示されている)および骨セメント混合装置の連結要素17は、混合空間部の長手軸方向に対して半径方向に配置される。
【0017】
図2および3ならびに図4、5および6に記載の実施態様におけるエアゾール容器15の連結要素16および骨セメント混合装置1上の対応する連結要素17は、併せてねじ継手を形成するように設計されている。この目的のため、エアゾール容器15の連結要素16は、円筒状であって、またねじ山、好ましくは外ねじ山19を有していることが好ましく、これによって骨セメント混合装置1上の円筒状の対応する連結要素17上のねじ山、好ましくは内ねじ山20に確実にねじ込むことができる。あるいは、前記連結要素16および17は、併せてスナップ継手(図7、8および9)を形成することができ、この目的のため、骨セメント混合装置1の連結要素17は、例えば、半径方向内向きのフランジ28を備えていてもよく、このフランジ28は、エアゾール容器15上の対応する連結要素16上の半径方向外向きの複数のフランジ29の間に切られたねじ溝30にはめ込まれることによって締結可能となる。他の別の実施態様(図示されていない)によれば、前記連結要素16および17は、併せて差込継手を形成することもできる。連結要素16と連結要素17の間の他の種類の連結も可能である。
【0018】
エアゾール容器15の連結要素16は、それを閉鎖する閉鎖壁21を備えている。このエアゾール容器15の連結要素16が、図示される実施態様において、骨セメント混合装置の連結要素17に確実にねじ込まれてまたははめ込まれて連結される際、閉鎖壁21は骨セメント混合装置1上の少なくとも1つの開手段22によって開封されることができる。閉鎖壁21は、開手段22によって直ちに貫通可能な素材、例えばゴムもしくは柔プラスチックのような弾性体、または例えば貫通可能な金属薄片から有利に構成される。プラスチックまたは金属を素材とするエアゾール容器15の場合、閉鎖壁21は、容器素材のより薄い部分から有利に構成されることもある。開手段22は、エアゾール容器15の中の推進剤ガスが液体成分4をエアゾール容器15から押し出し、開手段の傍ら(図3)または内部(図6および9)を通じて混合空間部に導入することができるように設定または配置される。図示される実施態様において、開手段22は、骨セメント混合装置1の連結要素17に配置されて、エアゾール容器15の閉鎖壁21の少なくとも1つの穴を押し上げ、このときエアゾール容器15の連結要素16は、好ましくは確実にねじ込まれるかまたははめ込まれることによって、骨セメント混合装置1の連結要素17に連結される。開手段22は、実質的に図2および3のニードル24として、また実質的に図4ないし9のカニューレ25として設定されるが、他のいかなる適切な形状の開手段であってもよい。
【0019】
粉体成分2が骨セメント混合装置1の混合空間部5に維持されるよう確保し、また、混合空間部5の内部が真空でなくなった結果として液体成分4の供給よりも前に粉体成分がなくなってしまうのを防止するため、骨セメント混合装置の連結要素17は、前記混合空間部を封止するシール23を備えている。図2に記載のシール23は、手動で着脱可能なキャップ27として設定される。図4ないし9に記載のシール23は、連結が形成されるまで骨セメント混合装置1の混合空間部5の真空を維持するものであるが、図示される実施態様においてエアゾール容器15の連結要素16が骨セメント混合装置1の連結要素17に確実にねじ込まれてまたははめ込まれて連結される際、この場合であれば開手段22によって開封されることができる。図4ないし9において、開手段22は、前記のように、カニューレ25の形状をとり、シール23はこのカニューレの少なくとも先端を覆うゴム・ソケット26の形状をとり、これによって、このカニューレは、まずゴム・ソケットの封止壁31の穴を押し上げ、次いで、エアゾール容器15上の連結要素16の閉鎖壁21の穴を押し上げ、エアゾール容器15上の連結要素は、図示される実施態様において、骨セメント混合装置1上の連結要素17に確実にねじ込まれてまたははめ込まれて連結される。他の種類のシール23であってもよい。
【0020】
エーロゾル容器15はまた、前記とは異なる様々な方法で構成されることができる。例えば、液体成分4を、図2および3ならびに図4、5および6にあるように、推進剤ガス(図4、5および6の矢印B)と同じエアゾール容器15の空間部18に収容させる代わりに、図7、8および9に示すように、エアゾール容器内に設置した別個の可撓性の液体成分容器32に収容させることもでき、このとき推進剤ガス(矢印B)は、空間部18内の液体成分容器32の外にあって、この液体成分容器32に外から作用を及ぼすことによって、液体要素をこの液体成分容器32から押し出す。したがって、この実施態様において、液体成分容器32は、連結要素16に設置または連結され、エアゾール容器15は、骨セメント混合装置1上の連結要素17に連結されることにより、液体成分4が推進剤ガスによって液体成分容器から押し出され、混合空間部5内に導入される。
【0021】
エアゾール容器15が、送出ピストン8を搭載した骨セメント混合装置1に対して用いられることを想定されている場合(図1、10および11に記載)、このエアゾール容器15は、前記の代わりとして、図12に示す送出ピストンに連結されてもよい。この場合、送出ピストンは、エアゾール容器の連結要素16に適合する適切な種類の連結要素17を備えており、連結要素16、17は併せてねじ継手を形成し、このねじ継手は例えば前記の継手と同様の継手であって、適切な開手段22および適切なシール23を備えている。
【0022】
図12で図示するように、送出ピストン8上の連結要素17は、この送出ピストン8の移動方向に配向されることにより、エアゾール容器15の連結要素16は、送出ピストンをはさんで混合空間部5とは反対側で、連結要素17と連結できるようになる。図12のエアゾール容器15は、実質的に円筒状でかつ閉鎖されており、また図7ないし9に示すように、推進剤ガスに囲まれた内部可撓性液体成分容器32を備えているが、もちろん他のいかなる適切な形状のエアゾール容器であってもよい。
【0023】
本発明は、前記のおよび図面において示された好ましい実施態様に限定されるものではなく、前記の請求項の範囲内で変更することができる。図示されなかった実施態様の例について言えることは、連結要素16および17は他の何らかの方法で構成および/または配置されることもでき、開手段22は他の何らかの方法で構成および/または設置されることもでき、そして骨セメント混合装置1は他の何らかの方法で構成されることもできる、ということである。粉体成分2および液体成分4は、それぞれ重合体およびモノマー以外の成分であってもおそらくよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】液体容器と連結される骨セメント混合装置を横から見た液体容器の側面図である。
【図2】液体容器上の連結要素の第1の実施態様の、ならびに、骨セメント混合装置上の対応する連結要素の、相互連結の前における断面図である。
【図3】液体容器上の連結要素の第1の実施態様の、ならびに、骨セメント混合装置上の対応する連結要素の、相互連結の後における断面図である。
【図4】とりわけ、液体容器上の連結要素の第2の実施様態の、ならびに、骨セメント混合装置上の対応する連結要素の、相互連結の前における断面図である。
【図5】とりわけ、液体容器上の連結要素の第2の実施様態の、ならびに、骨セメント混合装置上の対応する連結要素の、相互連結の最中における断面図である。
【図6】とりわけ、液体容器上の連結要素の第2の実施様態の、ならびに、骨セメント混合装置上の対応する連結要素の、相互連結の後における断面図である。
【図7】とりわけ、もう1つの種類の液体容器上の連結要素の第3の実施様態の、ならびに、対応する骨セメント混合装置上の連結要素の、相互連結の前における断面図である。
【図8】とりわけ、もう1つの種類の液体容器上の連結要素の第3の実施様態の、ならびに、対応する骨セメント混合装置上の連結要素の、相互連結の最中における断面図である。
【図9】とりわけ、もう1つの種類の液体容器上の連結要素の第3の実施様態の、ならびに、対応する骨セメント混合装置上の連結要素の、相互連結の後における断面図である。
【図10】図1記載の液体容器が空の状態であって、骨セメント混合装置と連結されたときの側面図である。
【図11】骨セメント混合装置から骨セメントが送出されるときの骨セメント混合装置の側面図である。
【図12】骨セメント混合装置上の連結要素の代替位置を示す断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 骨セメント混合装置
2 粉体成分
3 液体容器
4 液体成分
5 混合空間部
6 混合手段
7 骨セメント
8 送出ピストン
9 真空源
10 送出部
11 ニップル
12 フィルタ
13 送出パイプ
15 エアゾール容器
16 連結要素
17 連結要素
18 空間部
19 外ねじ山
20 内ねじ山
21 閉鎖壁
22 開手段
23 シール
24 ニードル
25 カニューレ
26 ゴム・ソケット
27 キャップ
28 フランジ
29 フランジ
30 ねじ溝
31 封止壁
32 液体成分容器
33 ホース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨セメント混合装置であり、
骨セメント混合装置(1)は、粉体成分(2)および液体成分(4)、好ましくはそれぞれ重合体およびモノマーを混合する少なくとも1つの混合空間部(5)を備えて骨セメントを生成し、
粉体成分(2)は混合空間部(5)に、液体成分(4)は液体容器(3)に収納され、
液体成分(4)は、液体容器(3)から混合空間部(5)に移送されて、その内部には粉体成分(2)が収納されており、
液体容器(3)はエアゾール容器(15)であり、液体成分(4)に加えて推進剤ガスを含んで、この液体成分(4)をエアゾール容器(15)から混合空間部(5)へと押し出し、
エアゾール容器(15)は連結要素(16)を備えて、このエアゾール容器(15)を骨セメント混合装置(1)に連結し、
エアゾール容器(15)は封止され、骨セメント混合装置(1)上の対応する連結要素(17)と連結される際に開封されるよう構成され、これにより液体成分(4)は、前記推進剤ガスによってエアゾール容器(15)から押し出されて混合空間部(5)内に導入されることを特徴とする骨セメント混合装置。
【請求項2】
エアゾール容器(15)がプラスチック素材で構成され、このエアゾール容器からの液体成分(4)の漏洩を防止することを特徴とする請求項1記載の骨セメント混合装置。
【請求項3】
エアゾール容器(15)は金属材料、好ましくはアルミニウムまたはアルミニウム合金で構成され、その内部からの液体成分(4)の漏洩を防止することを特徴とする請求項1記載の骨セメント混合装置。
【請求項4】
エアゾール容器(15)はガラスで構成され、その内部からの液体成分(4)の漏洩を防止することを特徴とする請求項1記載の骨セメント混合装置。
【請求項5】
エアゾール容器(15)側の連結要素(16)と骨セメント混合装置(1)側の対応する連結要素(17)とが併せてねじ継手を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。
【請求項6】
エアゾール容器(15)の連結要素(16)は、好ましくは円筒状であって、ねじ山、好ましくは外ねじ山(19)を備えており、連結要素(16)は骨セメント混合装置(1)上の好ましくは円筒状の対応する連結要素(17)上のねじ山、好ましくは内ねじ山(20)に確実にねじ込むことができることを特徴とする請求項5に記載の骨セメント混合装置。
【請求項7】
エアゾール容器(15)の連結要素(16)と骨セメント混合装置(1)上の対応する連結要素(17)とが併せてスナップ継手を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。
【請求項8】
骨セメント混合装置(1)の連結要素(17)は半径方向内向きのフランジ(28)を備え、エアゾール容器(15)上の対応する連結要素(16)上の半径方向外向きの複数のフランジ(29)の間に切られたねじ溝(30)に確実にはめ込むことができることを特徴とする請求項7に記載の骨セメント混合装置。
【請求項9】
エアゾール容器(15)の連結要素(16)と骨セメント混合装置(1)上の対応する連結要素(17)とが併せて差込継手を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。
【請求項10】
骨セメント混合装置からなり、
エアゾール容器(15)の連結要素(16)は、エアゾール容器(15)を閉鎖する閉鎖壁(21)を備えており、骨セメント混合装置(1)上の少なくとも1つの開手段(22)によって開封されることによって、このエアゾール容器(15)の連結要素(16)が骨セメント混合装置(1)上の連結要素(17)に連結され、
開手段(22)は、エアゾール容器(15)内の推進剤ガスが液体成分(4)をエアゾール容器(15)中の空間部(18)から押し出して、開手段(22)の傍らまたは内部を通じて、混合空間部(5)に導入することを可能とするように構成されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。
【請求項11】
開手段(22)は骨セメント混合装置(1)の連結要素(17)に配置されており、それがエアゾール容器(15)の閉鎖壁(21)の少なくとも1つの穴を押し上げて、エアゾール容器(15)の連結要素(16)が骨セメント混合装置(1)の連結要素(17)に連結されることを特徴とする請求項10に記載の骨セメント混合装置。
【請求項12】
骨セメント混合装置(1)の連結要素(17)はシール(23)を備えており、骨セメント混合装置(1)の混合空間部(5)を封止することを特徴とする請求項11記載の骨セメント混合装置。
【請求項13】
シール(23)が開手段(22)によって開封されて、エアゾール容器(15)の連結要素(16)が骨セメント混合装置(1)の連結要素(17)に連結されることを特徴とする請求項12記載の骨セメント混合装置。
【請求項14】
開手段(22)がカニューレ(25)の形状をとり、また、シール(23)が、カニューレ(25)を覆うように配置されるゴム・ソケット(26)の形状をとり、カニューレ(25)がまずゴム・ソケット(26)の封止壁(31)の穴を押し上げて、次いでエアゾール容器(15)の連結要素(16)の閉鎖壁(21)の穴を押し上げて、エアゾール容器(15)の連結要素(16)が骨セメント混合装置(1)の連結要素(17)に連結されることを特徴とする請求項13記載の骨セメント混合装置。
【請求項15】
エアゾール容器(15)は骨セメント混合装置(1)に連結可能であって、粉体成分(2)および液体成分(4)を混合するための少なくとも1つの混合手段(6)を備えていることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。
【請求項16】
エアゾール容器(15)は骨セメント混合装置(1)に連結可能であって、骨セメント混合装置(1)は混合空間部(5)の中に真空を発生させるように構成された真空源(9)に連結するためのニップル(11)を備えていることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。
【請求項17】
真空源(9)は粉体成分(2)および液体成分(4)の混合過程において混合空間部(5)の内部で真空を発生させるように構成されており、また、混合空間部(5)の送出部(10)における既調合骨セメントの集積過程を通じて前記真空を維持するように構成されており、集積された骨セメントはこの送出部(10)から送出されることを特徴とする請求項16記載の骨セメント混合装置。
【請求項18】
エアゾール容器(15)は骨セメント混合装置(1)に連結可能であって、少なくとも1つのフィルタ(12)を備えており、粉体成分(2)および液体成分(4)および/または骨セメントが真空源(9)によって混合空間部(5)から吸出されることを防止することを特徴とする請求項16または17に記載の骨セメント混合装置。
【請求項19】
エアゾール容器(15)は骨セメント混合装置(1)に連結可能であって、骨セメント混合装置(1)に対してアンカー留めされることができかつ粉体成分(2)と液体成分(4)とを混合した後に骨セメント混合装置(1)から解除されることができるピストン状の送出手段(8)を備えていることにより、送出ピストン(8)が骨セメント混合装置(1)の混合空間部(5)に対して動くことができおよび/または動かされることができることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。
【請求項20】
送出ピストン(8)は、骨セメント混合装置(1)から解除されることができ、既調合骨セメントを混合空間部(5)から送出するように構成されていることを特徴とする請求項19記載の骨セメント混合装置。
【請求項21】
送出ピストン(8)は、解除されることができ、混合空間部(5)中の真空によって混合空間部(5)に吸出されることができ、またこの混合空間部(5)の送出部(10)において既調合骨セメントを集積するように構成されていることを特徴とする請求項19および20のいずれかに記載の骨セメント混合装置。
【請求項22】
骨セメント混合装置(1)の連結要素(17)は送出ピストン(8)上に配置されることを特徴とする請求項19ないし21のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。
【請求項23】
送出ピストン(8)上の連結要素(17)は送出ピストン(8)の移動方向に配向され、エアゾール容器(15)の連結要素(16)が、送出ピストン(8)をはさんで混合空間部(5)とは反対側で、連結要素(17)と連結できることを特徴とする請求項22記載の骨セメント混合装置。
【請求項24】
混合空間部(5)が細長の形状であって、骨セメント混合装置(1)の連結要素(17)が混合空間部(5)の長手軸方向に対して半径方向に配置されることを特徴とする請求項1ないし22のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。
【請求項25】
骨セメント混合装置からなり、
エアゾール容器(15)の液体成分(4)はエアゾール容器(15)の内部に位置されている液体成分容器(32)に密封され、推進剤ガスは液体成分容器(32)の外部に位置されて、液体成分容器(32)に対し外部から作用を及ぼすことによって液体成分(4)を液体成分容器(32)から押し出し、そして
液体成分容器(32)は、骨セメント混合装置(1)上の連結要素(17)にエアゾール容器(15)を連結するための前記連結要素(16)を備えているかまたはそれに連結されており、液体成分(4)が前記推進剤ガスによってエアゾール容器(15)から混合空間部(5)へと押し出されることを特徴とする請求項1ないし24のいずれか1つに記載の骨セメント混合装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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