説明

高さ位置可変の排水口を備えた水槽

【課題】排水の目的等に対応して排水口の高さ位置を容易に変えることができる、高さ位置可変の排水口を備えた水槽を提供する。
【解決手段】この発明に係る水槽は、底壁31及び側壁32を有した水槽本体2と、前記側壁32に形成された排水孔3と、前記側壁の排水孔3から外方に延ばされた外方排水管4と、前記外方排水管4に取り付けられた開閉弁5と、前記側壁の排水孔3から内方に延ばされた内方排水管6とを備え、前記内方排水管6の先端の排水口7の高さ位置が可変であるように構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、排水口の高さ位置を容易に変えることのできる水槽に関する。
【背景技術】
【0002】
観賞魚用水槽は、使用を続けていると、観賞魚の糞等により水質が低下するので、水槽内の水を定期的に交換する必要がある。このような水交換のための排水口は、観賞魚用水槽の側壁又は底壁に設けられているのが一般的である(特許文献1参照)が、観賞魚用水槽の底に直に砂利等を敷いて使用する場合には、通常、水槽の側壁に排水口が設けられている。而して、水槽内の水を極力十分に排出するために、水槽の側壁における底壁面から僅かに上の位置に排水口が設けられていることが多かった。
【特許文献1】特開平5−146237号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来技術のように排水口の高さ位置が底壁面に非常に近い場合には、糞等の沈殿物などを十分に排出することができるものの、この時に細かい砂利等も水とともに排出してしまうという問題があった。
【0004】
ところで、水槽内の水を交換する場合、糞等を含めて十分に水槽内を清掃することを目的とした場合の他、日常的なメンテナンスとして例えば3分の1程度の水を入れ替えることを目的とした場合等がある。後者の場合には水の一部を交換するだけで事足りるのであるから、このような場合にまで細かい砂利が同時に排出されてしまうのは回避したいところである。
【0005】
しかしながら、上記従来技術のように排水口が底壁面に非常に近い高さに設けられている場合には、単なる水の一部の入れ替えを目的とした場合であっても細かい砂利も同時に排出されてしまっていた。勿論、排水口の高さ位置を高くすればこのような問題は解消されるが、排水口が高い位置に設けられている場合には、十分に水槽内を清掃することを目的とした場合において、水槽内の水を十分に排出することができない、糞等の沈殿物などを十分に排出することができないという問題を生じる。
【0006】
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、排水の目的等に対応して排水口の高さ位置を容易に変えることができる、高さ位置可変の排水口を備えた水槽を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
【0008】
[1]底壁及び側壁を有した水槽本体と、
前記側壁に形成された排水孔と、
前記側壁の排水孔から外方に延ばされた外方排水管と、
前記外方排水管に取り付けられた開閉弁と、
前記側壁の排水孔から内方に延ばされた内方排水管とを備え、
前記内方排水管の先端の排水口の高さ位置が可変であるように構成されていることを特徴とする高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【0009】
[2]前記内方排水管は、前記側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の少なくとも先端部に回転自在に嵌合された非直管形状の副排水管とを備えてなる前項1に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【0010】
[3]前記内方排水管は、前記側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の少なくとも先端部に着脱自在に取り付け可能な非直管形状の副排水管とを備えてなる前項1に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【0011】
[4]前記内方排水管は、前記側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の少なくとも先端部に着脱自在に取り付け可能な副排水管とを備えてなり、該副排水管を前記主排水管に取り付けた状態又は取り付けない状態のいずれかの状態を選択することによって、内方排水管の先端の排水口の高さ位置を変えることができるものとなされている前項1に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【0012】
[5]前記副排水管は略L字形状である前項2〜4のいずれか1項に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【0013】
[6]前記内方排水管は、前記側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の途中位置から分岐された分岐排水管とを備えてなり、該分岐排水管の先端の排水口と前記主排水管の先端の排水口の高さ位置が相違するように構成され、前記主排水管の分岐部に切替弁が設けられている前項1に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【0014】
[7]前記水槽本体は、矩形状の底壁及び該底壁の四辺のそれぞれから立設された4枚の側壁を備えてなり、
前記排水孔が形成された側壁は、アクリル系樹脂製の透明板からなり、残る三方の側壁は、ガラス製透明板からなる前項1〜6のいずれか1項に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【発明の効果】
【0015】
[1]の発明では、内方排水管の先端の排水口の高さ位置を変えることができるように構成されているから、水槽内を十分に清掃する場合には排水口を低い位置に設定して排水を行えば、水槽内の水を十分に排出することができると共に、糞等の沈殿物も十分に排出することができる。一方、例えば単に水槽内の水の一部を入れ替えることを目的としている場合には排水口を高い位置に設定して排水を行えば、細かい砂利等が同時に排出されてしまうことを十分に防止することができる。
【0016】
[2]の発明では、内方排水管は、側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の少なくとも先端部に回転自在に嵌合された非直管形状(例えば略L字形状、略U字形状等)の副排水管とを備えてなるから、例えば副排水管を回転させるだけで排水口の高さ位置を変えることができ、このように排水口の高さ位置の変更操作が非常に簡便で容易なものとなし得る利点がある。更に、副排水管の回転の程度を調整することにより排水口の高さ位置を様々な高さに適宜設定することができて、排水口の高さ位置の微調整も可能であるという利点を有する。
【0017】
なお、[2]の発明において、副排水管の回転ではなく、例えば、非直管形状の副排水管を一旦主排水管から取り外して排水口の高さ位置が変わるように異なる取り付け状態(角度等)で取り付けることによって排水口の高さ位置を変えるようにしても良い。或いはまた、副排水管を主排水管に取り付けた状態又は取り付けない状態のいずれかの状態を選択することによって、排水口の高さ位置を変えるようにしても良い。
【0018】
[3]の発明では、内方排水管は、側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の少なくとも先端部に着脱自在に取り付け可能な非直管形状の副排水管とを備えてなるから、例えば非直管形状の副排水管を一旦主排水管から取り外して排水口の高さ位置が変わるように異なる取り付け状態(角度等)で取り付けることによって排水口の高さ位置を変えることができ、このように排水口の高さ位置の変更操作が非常に簡便で容易なものとなし得る利点がある。また、副排水管は非直管形状であるので、副排水管を主排水管に取り付けた状態又は取り付けない状態のいずれかの状態を選択することによって、排水口の高さ位置を変えることもできる。
【0019】
[4]の発明では、内方排水管は、側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の少なくとも先端部に着脱自在に取り付け可能な副排水管とを備えてなり、該副排水管を主排水管に取り付けた状態又は取り付けない状態のいずれかの状態を選択することによって、内方排水管の先端の排水口の高さ位置を変えることができるものとなされているから、副排水管の取り付け状態と非取り付け状態を適宜選択することにより、排水口の高さ位置を変えることができる。このように非常に簡易な構成でもって排水口の高さ位置を可変に構成することができる。
【0020】
[5]の発明では、副排水管は略L字形状であるので、排水機構部をよりコンパクトに構成できる利点がある。
【0021】
[6]の発明では、内方排水管は、側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の途中位置から分岐された分岐排水管とを備えてなり、該分岐排水管の先端の排水口と主排水管の先端の排水口の高さ位置が相違するように構成され、主排水管の分岐部に切替弁が設けられているから、切替弁を操作するだけで排水口の高さ位置を変えることができ、このように排水口の高さ位置の変更操作が非常に簡便で容易なものになるという利点がある。
【0022】
[7]の発明では、4枚の側壁のうち、排水孔が形成された側壁はアクリル系樹脂製の透明板からなるので、排水孔の形成が容易であり、その分製作が容易化される利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
この発明に係る高さ位置可変の排水口を備えた水槽(1)の一実施形態(第1実施形態)を図1に示す。この水槽(1)は、水槽本体(2)と、該水槽本体(2)の側壁に付設された排水機構部(9)とを備えてなる。
【0024】
前記水槽本体(2)は、図1に示すように、矩形状の底壁(31)と、該底壁(31)の四辺のそれぞれから立設された4枚の側壁(32)とからなる。1つの側壁(32A)における下方側の端縁部に前記排水機構部(9)が取り付けられている。なお、本実施形態では、この排水機構部(9)が付設された側壁は、アクリル系樹脂製透明板(32A)で構成され、残る三方の側壁は、ガラス製透明板(32B)で構成されている。
【0025】
図2に示すように、背面側の側壁(32A)の下方側端縁部に排水孔(3)が形成され、前記側壁(32A)の排水孔(3)から外方に向けて外方排水管(4)が延設される一方、前記側壁(32A)の排水孔(3)から内方に向けて内方排水管(6)が延設され、前記外方排水管(4)に開閉弁(5)が取り付けられている。このように、前記排水機構部(9)は、内方排水管(6)、外方排水管(4)及び開閉弁(5)を備えている。
【0026】
前記開閉弁(5)は、前記外方排水管(4)内における通水状態と止水状態を切り替えることのできる開閉弁である。本実施形態では、開閉弁(5)の上方に設けられたコック(5a)を回転操作して所定位置にセットすることにより、通水状態と止水状態を切り替えることができるように構成されている。
【0027】
前記内方排水管(6)は、前記側壁(32A)の排水孔(3)から内方に延ばされた直管状の主排水管(11)と、該主排水管(11)の先端側に回転自在に嵌合された略L字形状の副排水管(12)とを備えてなる。即ち、略L字形状の副排水管(12)の一端部が前記主排水管(11)の先端側に回転自在に嵌合されている。
【0028】
しかして、上記構成に係る水槽(1)内の水を十分に排出させる場合には、図2(b)に示すように、副排水管(12)を主排水管(11)の先端部を中心にして回転させることによって、略L字形状の副排水管(12)の先端の排水口(7)が下方位置に来るように(下方に向けて開口するように)配置する。このような状態で前記開閉弁(5)を開けて排水を行えば、水槽(1)内の水を十分に排出することができると共に、糞等の沈殿物も十分に排出することができる。
【0029】
一方、水槽(1)内の水の一部を入れ替える場合には、図2(a)に示すように、副排水管(12)を主排水管(11)の先端部を中心にして回転させることによって、略L字形状の副排水管(12)の先端の排水口(7)が上方位置に来るように(上方に向けて開口するように)配置する。このような状態で前記開閉弁(5)を開けて排水を行えば、水の一部を入れ替えることができると共に、この時に細かい砂利等が同時に排出されることを十分に防止することができる。
【0030】
このように、副排水管(12)を回転操作するだけで排水口の高さ位置を変えることができるので、排水口(7)の高さ位置の変更操作が非常に簡便で容易である。
【0031】
次に、この発明に係る高さ位置可変の排水口を備えた水槽(1)の第2実施形態の主要部を図3に示す。なお、前記第1実施形態と同一の構成部については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0032】
この第2実施形態では、前記内方排水管(6)は、前記側壁(32A)の排水孔(3)から内方に延ばされた主排水管(21)と、該主排水管(11)の途中位置から分岐された分岐排水管(22)とを備えてなる。前記分岐排水管(22)は直管状に形成されている。
【0033】
図3に示すように、前記主排水管(21)は、その基端部が前記排水孔(3)に連通接続され、その先端部は下方に向けて屈曲している。即ち、主排水管(21)の先端の第2排水口(27B)は下方に向けて開口している。また、前記分岐排水管(22)の先端の第1排水口(27A)は上方に向けて開口している。しかして、前記主排水管(21)の先端の第2排水口(27B)は低い位置にあり、一方前記分岐排水管(22)の先端の第1排水口(27A)は高い位置にあるように構成されている。即ち、前記分岐排水管(22)の先端の第1排水口(27A)の高さ位置と、前記主排水管(21)の先端の第2排水口(27B)の高さ位置とが異なるように構成されている。
【0034】
また、前記主排水管(21)の分岐部(分岐排水管が分岐される箇所)に切替弁(23)が取り付けられている。この切替弁(23)は、これに付設されたコック(23a)を回転操作して所定位置にセットすることにより、第1排水口(27A)を介しての排水と、第2排水口(27B)を介しての排水とを切り替えることができるように構成されている。即ち、分岐排水管(22)の先端の第1排水口(27A)からの排水と、主排水管(21)の先端の第2排水口(27B)からの排水とを切り替えることができるように構成されている。
【0035】
しかして、上記構成に係る水槽(1)内の水を十分に排出させる場合には、図3(b)に示すように、切替弁(23)のコック(23a)を回転操作して第2排水口(27B)を介しての排水になるように切り替える。このような状態で前記開閉弁(5)を開けて排水を行えば、水槽(1)内の水を十分に排出することができると共に、糞等の沈殿物も十分に排出することができる。
【0036】
一方、水槽(1)内の水の一部を入れ替える場合には、図3(a)に示すように、切替弁(23)のコック(23a)を回転操作して分岐排水管(22)の第1排水口(27A)を介しての排水になるように切り替える。このような状態で前記開閉弁(5)を開けて排水を行えば、水の一部を入れ替えることができると共に、この時に細かい砂利等が同時に排出されることを十分に防止することができる。
【0037】
このように、切替弁(23)を操作するだけで排水口の高さ位置を変えることができるので、排水口の高さ位置の変更操作が非常に簡便で容易である。
【0038】
次に、この発明に係る高さ位置可変の排水口を備えた水槽(1)の第3実施形態の主要部を図4に示す。なお、前記第1実施形態と同一の構成部については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0039】
この第3実施形態では、内方排水管(6)は、側壁(32A)の排水孔(3)から内方に延ばされた主排水管(41)と、該主排水管(41)の先端側に着脱自在に取り付け可能な副排水管(42)とを備えてなる。前記主排水管(41)は直管状に形成され、前記副排水管(42)は略L字形状に形成されている。
【0040】
しかして、上記第3実施形態に係る水槽(1)内の水を十分に排出させる場合には、図4(b)に示すように、主排水管(41)の先端側に副排水管(42)を嵌合せしめて取り付ける。この時、副排水管(42)の先端の排水口(44)が下方に向けて開口するように取り付ける。これにより、内方排水管(6)の排水口(44)は低い位置に配置される。このような状態で前記開閉弁(5)を開けて排水を行えば、水槽(1)内の水を十分に排出することができると共に、糞等の沈殿物も十分に排出することができる。
【0041】
一方、水槽(1)内の水の一部を入れ替える場合には、図4(a)に示すように、主排水管(41)に副排水管(42)が取り付けられていない状態に設定する。即ち、主排水管(41)の先端の排水口(43)が水平方向(図面左方向)に向けて開口した状態にする。これにより、内方排水管(6)の排水口(43)は高い位置に配置される。このような状態で前記開閉弁(5)を開けて排水を行えば、水の一部を入れ替えることができると共に、この時に細かい砂利等が同時に排出されることを十分に防止することができる。
【0042】
このように、副排水管(42)を主排水管(41)に取り付けた状態又は取り付けない状態のいずれかの状態を選択することによって、内方排水管(6)の先端の排水口の高さ位置を変えることができるので、排水口の高さ位置の変更操作が非常に簡便で容易である。
【0043】
次に、この発明に係る高さ位置可変の排水口を備えた水槽(1)の第4実施形態の主要部を図5に示す。なお、前記第1実施形態と同一の構成部については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0044】
この第4実施形態では、内方排水管(6)は、側壁(32A)の排水孔(3)から内方に延ばされた主排水管(51)と、該主排水管(51)の先端側に着脱自在に取り付け可能な副排水管(52)とを備えてなる。前記主排水管(51)は略L字形状に形成され、前記副排水管(52)は直管状に形成されている。
【0045】
しかして、上記第4実施形態に係る水槽(1)内の水を十分に排出させる場合には、図5(b)に示すように、主排水管(51)に副排水管(52)が取り付けられていない状態に設定する。即ち、主排水管(51)の先端の排水口(53)が上方に向けて開口するように取り付ける。これにより、内方排水管(6)の排水口(53)は低い位置に配置される。このような状態で前記開閉弁(5)を開けて排水を行えば、水槽(1)内の水を十分に排出することができると共に、糞等の沈殿物も十分に排出することができる。
【0046】
一方、水槽(1)内の水の一部を入れ替える場合には、図5(a)に示すように、主排水管(51)の先端側に副排水管(52)を嵌合せしめて取り付ける。この時、副排水管(52)の先端の排水口(54)が上方に向けて開口するように取り付ける。これにより、内方排水管(6)の排水口(54)は高い位置に配置される。このような状態で前記開閉弁(5)を開けて排水を行えば、水の一部を入れ替えることができると共に、この時に細かい砂利等が同時に排出されることを十分に防止することができる。
【0047】
このように、副排水管(52)を主排水管(51)に取り付けた状態又は取り付けない状態のいずれかの状態を選択することによって、内方排水管(6)の先端の排水口の高さ位置を変えることができるので、排水口の高さ位置の変更操作が非常に簡便で容易である。
【0048】
この発明に係る高さ位置可変の排水口を備えた水槽(1)は、上記実施形態のものに特に限定されるものではなく、請求の範囲内であれば、その精神を逸脱するものでない限りいかなる設計的変更をも許容するものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明に係る高さ位置可変の排水口を備えた水槽の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】(a)は、内方排水管の排水口が上方に位置するように配置した状態を示す一部を断面で示す部分側面図、(b)は、内方排水管の排水口が下方に位置するように配置した状態を示す一部を断面で示す部分側面図である。
【図3】この発明に係る高さ位置可変の排水口を備えた水槽の第2実施形態を一部を断面で示す部分側面図であって、(a)は内方排水管の第1排水口から排水されるように切替弁を切り替えた状態を、(b)は内方排水管の第2排水口から排水されるように切替弁を切り替えた状態をそれぞれ示すものである。
【図4】この発明に係る高さ位置可変の排水口を備えた水槽の第3実施形態を一部を断面で示す部分側面図であって、(a)は副排水管が取り付けられていない状態を、(b)は副排水管が取り付けられた状態をそれぞれ示すものである。
【図5】この発明に係る高さ位置可変の排水口を備えた水槽の第4実施形態を一部を断面で示す部分側面図であって、(a)は副排水管が取り付けられた状態を、(b)は副排水管が取り付けられていない状態をそれぞれ示すものである。
【符号の説明】
【0050】
1…水槽
2…水槽本体
3…排水孔
4…外方排水管
5…開閉弁
6…内方排水管
7…排水口
9…排水機構部
11…主排水管
12…副排水管
21…主排水管
22…分岐排水管
23…切替弁
27A…第1排水口
27B…第2排水口
31…底壁
32…側壁
32A…アクリル系樹脂製透明板
32B…ガラス製透明板
41…主排水管
42…副排水管
43…排水口
44…排水口
51…主排水管
52…副排水管
53…排水口
54…排水口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁及び側壁を有した水槽本体と、
前記側壁に形成された排水孔と、
前記側壁の排水孔から外方に延ばされた外方排水管と、
前記外方排水管に取り付けられた開閉弁と、
前記側壁の排水孔から内方に延ばされた内方排水管とを備え、
前記内方排水管の先端の排水口の高さ位置が可変であるように構成されていることを特徴とする高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【請求項2】
前記内方排水管は、前記側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の少なくとも先端部に回転自在に嵌合された非直管形状の副排水管とを備えてなる請求項1に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【請求項3】
前記内方排水管は、前記側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の少なくとも先端部に着脱自在に取り付け可能な非直管形状の副排水管とを備えてなる請求項1に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【請求項4】
前記内方排水管は、前記側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の少なくとも先端部に着脱自在に取り付け可能な副排水管とを備えてなり、該副排水管を前記主排水管に取り付けた状態又は取り付けない状態のいずれかの状態を選択することによって、内方排水管の先端の排水口の高さ位置を変えることができるものとなされている請求項1に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【請求項5】
前記副排水管は略L字形状である請求項2〜4のいずれか1項に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【請求項6】
前記内方排水管は、前記側壁の排水孔から内方に延ばされた主排水管と、該主排水管の途中位置から分岐された分岐排水管とを備えてなり、該分岐排水管の先端の排水口と前記主排水管の先端の排水口の高さ位置が相違するように構成され、前記主排水管の分岐部に切替弁が設けられている請求項1に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。
【請求項7】
前記水槽本体は、矩形状の底壁及び該底壁の四辺のそれぞれから立設された4枚の側壁を備えてなり、
前記排水孔が形成された側壁は、アクリル系樹脂製の透明板からなり、残る三方の側壁は、ガラス製透明板からなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の高さ位置可変の排水口を備えた水槽。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−295422(P2008−295422A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−147914(P2007−147914)
【出願日】平成19年6月4日(2007.6.4)
【出願人】(393022746)ジェックス株式会社 (37)
【Fターム(参考)】