説明

高周波回路用集積回路および高周波回路

【課題】集積回路の端子配置によって生じていた種々の問題を解消することができる高周波回路用集積回路および高周波回路を提供する。
【解決手段】高周波回路2は、高周波回路用集積回路1、第1のコイル6、第2のコイル7、第3のコイル8を備える。高周波回路用集積回路1は、第1のコイル6が接続される一対の第1の端子3、第1のコイル6よりも小さな第2のコイル7が接続される一対の第2の端子4、第2のコイル7よりも小さな第3のコイル8が接続される一対の第3の端子5を備える。各端子3、4、5については、内側から、第3の端子5、第2の端子4、第1の端子3の順に一列に配列されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波回路用集積回路および高周波回路に係り、特に、VHF帯域信号やUHF帯域信号を送受信するチューナ用ICやTVチューナに好適に利用できる高周波回路用集積回路および高周波回路に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、TVチューナなどの高周波回路にはチューナ用ICと称する高周波回路用集積回路が用いられている。
【0003】
従来の高周波回路102は、図3に示すように、高周波回路用集積回路101ならびに第1の空芯コイル106、第2の空芯コイル107および第3の空芯コイル108を備えている。第1の空芯コイル106、第2の空芯コイル107および第3の空芯コイル108は大きい順に順序づけされたものであり、大きな空芯コイルほど低い周波数帯域の信号の処理の用途に適している。
【0004】
また、従来の高周波回路用集積回路101においては、そのパッケージの表面に一列に配列された一対の第1の端子103、一対の第2の端子104および一対の第3の端子105が形成されている。一対の第1の端子103、一対の第2の端子104および一対の第3の端子105は、処理する信号の周波数帯域に応じて区分けされた端子であり、例えば、低周波数側から順に、VHFローバンド帯域信号、VHFハイバンド帯域信号およびUHF帯域信号の処理の用途に供される。そのため、一対の第1の端子103には第1の空芯コイル106が、一対の第2の端子104には第2の空芯コイル107が、そして、一対の第3の端子105には第3の空芯コイル108がそれぞれ接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−234971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の高周波回路用集積回路101においては、処理する周波数帯域に応じてモジュール化された回路ブロック120、121、122が内蔵されているため、例えば、VHFローバンド帯域信号を処理する回路ブロック120から引き出された一対の第1の端子103が隣接して配置されるように、3種の端子103、104、105がその種類ごとに隣接して配置されていた。また、3種の端子103、104、105がその種類ごとに互いに隣接して配置されていると、端子103、104、105の形成が容易になることからも、通常は上述した端子103、104、105の配置を採用していた。
【0007】
しかしながら、従来の高周波回路102においては、このような各端子103、104、105の配置に依存して各空芯コイル106、107、108が配置されることにより、様々な問題が生じていた。
【0008】
例えば、従来の高周波回路102においては、例えば、空芯コイル106、107、108を効率良く配置することができないといった問題が生じていた。高周波回路用集積回路101の一般的なサイズが5mm×5mm、その端子間のピッチが0.5mmに対し、第1の空芯コイル106の一般的なサイズが3mm×6mmと大きいため、空芯コイル106、107、108の配置効率が必然的に悪くなり、ひいては、高周波回路102の基板の使用面積に大きな影響を及ぼすという問題が生じていた。
【0009】
また、従来の高周波回路102においては、例えば、端子103、104、105と空芯コイル106、107、108との配線の取り回しが複雑かつ長くなってしまうといった問題が生じていた。配線の取り回しが複雑になると、配線間隔が極端に小さくなって所望しない寄生容量を発生させてしまう原因となる。また、UHF帯域信号などの周波数帯域の高い信号を処理する第3の端子105と第3の空芯コイル108との間に形成された配線が長くなると、その配線に容易に寄生容量が生じ、従来の高周波回路用集積回路101に悪影響を及ぼしやすい。
【0010】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、集積回路の端子配置によって生じていた種々の問題を解消することができる高周波回路用集積回路および高周波回路を提供することを本発明の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した目的を達成するため、本発明の高周波回路用集積回路は、その第1の態様として、第1の周波数帯域の信号の処理に用いられる端子であって第1のコイルの両端がそれぞれ接続される一対の第1の端子と、第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の信号の処理に用いられる端子であって第1のコイルよりも小さな第2のコイルの両端がそれぞれ接続される一対の第2の端子とを備えており、一対の第1の端子および一対の第2の端子は、一列に配列されており、一対の第2の端子は、一対の第1の端子の間に配置されていることを特徴としている。
【0012】
本発明の第1の態様の高周波回路用集積回路によれば、小さなコイルから順に内側から外側へ配置されるので、端子とコイルとの間の配線をほぼ直線的にレイアウトすることができる。また、より高い周波数の信号を処理する端子ほど他の端子よりも内側に配置されているので、その端子とコイルとの間の配線が短くなり、寄生容量の発生を抑制することができる。
【0013】
本発明の第2の態様の高周波回路用集積回路は、第1の態様の高周波回路用集積回路において、第2の周波数帯域よりも高い第3の周波数帯域の信号の処理に用いられる端子であって第2のコイルよりも小さな第3のコイルの両端がそれぞれ接続される一対の第3の端子を備えており、一対の第3の端子は、一対の第1の端子および一対の第2の端子とともに一列に配列されており、一対の第3の端子は、一対の第2の端子の間に配置されていることを特徴としている。
【0014】
本発明の第2の態様の高周波回路用集積回路によれば、端子の種類が1種類増加しても、第1の態様の高周波回路用集積回路に係る作用と同様の作用を得ることができる。
【0015】
本発明の第3の態様の高周波回路用集積回路は、第1または第2の態様の高周波回路用集積回路において、一対の第1の端子および一対の第2の端子、または、一対の第3の端子を備える場合においては一対の第1の端子、一対の第2の端子および一対の第3の端子に対して、それぞれ内部接続された可変容量素子を備えていることを特徴としている。
【0016】
本発明の第3の態様の高周波回路用集積回路によれば、高周波回路用集積回路の外部において接続されるコイルを用いて、高周波フィルタ回路を形成することができる。
【0017】
本発明の第4の態様の高周波回路用集積回路は、第1から第3のいずれか1の態様の高周波回路用集積回路において、第1の周波数帯域の信号は、VHFローバンド帯域信号またはVHFハイバンド帯域信号であり、第2の周波数帯域の信号は、VHFハイバンド帯域信号またはUHF帯域信号であり、一対の第3の端子を備える場合においては、第2の周波数帯域の信号はVHFハイバンド帯域信号であって第3の周波数帯域の信号はUHF帯域信号であることを特徴としている。
【0018】
本発明の第4の態様の高周波回路用集積回路によれば、高周波回路用集積回路をTVチューナ用ICとして用いることができる。
【0019】
また、前述した目的を達成するため、本発明の高周波回路は、その第1の態様として、第1から第4のいずれか1の態様の高周波回路用集積回路と、一対の第1の端子に接続される第1のコイルと、一対の第2の端子に接続されており、第1の端子および第1のコイルに囲まれて配置されている第2のコイルと、一対の第3の端子を備える場合においては一対の第3の端子に接続されており、第2の端子および第2のコイルに囲まれて配置されている第3のコイルとを備えることを特徴としている。
【0020】
本発明の第1の態様の高周波回路によれば、小さなコイルから順に内側から外側へ配置したので、端子とコイルとの間の配線を直線的にレイアウトすることができる。また、より高い周波数の信号を処理する端子ほど他の端子よりも内側に配置されているので、その端子とコイルとの間の配線が短くなり、寄生容量の発生を抑制することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の高周波回路用集積回路および高周波回路によれば、処理する周波数帯域の高低に応じて端子の位置を変更し、それに応じて端子に接続されるコイルの配置も変更したので、集積回路の端子配置によって生じていた種々の問題を解消することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施形態の高周波回路用集積回路および高周波回路を示す平面図
【図2】本実施形態の高周波回路用集積回路および高周波回路に可変容量素子が接続された状態を示す等価回路
【図3】従来の高周波回路用集積回路および高周波回路の一例を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の高周波回路用集積回路および高周波回路をその一実施形態により説明する。
【0024】
本実施形態の高周波回路2は、例えばTVチューナに用いられる回路であり、図1に示すように、高周波回路用集積回路1ならびに第1の空芯コイル6、第2の空芯コイル7および第3の空芯コイル8を備えている。
【0025】
本実施形態の高周波回路用集積回路1は、例えばチューナ用ICとして用いられる回路であり、図1に示すように、そのパッケージの表面に、各端子3、4、5を備えている。高周波回路用集積回路1が処理する信号の周波数帯域が2つの場合、高周波回路用集積回路1は一列に配列された一対の第1の端子3および一対の第2の端子4のみを備えていればよい。本実施形態の高周波回路用集積回路1においては、処理する信号の周波数帯域が3つなので、一対の第1の端子3および一対の第2の端子4の他に、一対の第3の端子5を備えており、それらが一列に配列されている。
【0026】
一対の第1の端子3は、第1の周波数帯域の信号の処理に用いられる端子である。そして、これら一対の第1の端子3は、一対の第2の端子4および一対の第3の端子5の外側にそれぞれ配置されている。第1の周波数帯域の信号としては、VHFローバンド帯域信号またはVHFハイバンド帯域信号、特に、VHFローバンド帯域信号であることが好ましい。
【0027】
一対の第2の端子4は、第2の周波数帯域の信号の処理に用いられる端子である。そして、これら一対の第2の端子4は、一対の第1の端子3の間、言い換えると、一対の第1の端子3の内側にそれぞれ配置されている。第2の周波数帯域の信号は、第1の周波数帯域よりも高い周波数帯域の信号である。この第2の周波数帯域の信号としては、VHFハイバンド帯域信号またはUHF帯域信号、特に、VHFハイバンド帯域信号であることが好ましい。
【0028】
一対の第3の端子5は、第3の周波数帯域の信号の処理に用いられる端子である。そして、これら一対の第3の端子5は、一対の第2の端子4の間、言い換えると、一対の第1の端子3および一対の第2の端子4の内側にそれぞれ配置されている。第3の周波数帯域の信号は、第2の周波数帯域よりも高い周波数帯域の信号である。この第3の周波数帯域の信号としては、UHF帯域信号であることが好ましい。
【0029】
なお、本実施形態の高周波回路用集積回路1については、第3の端子5を有しているか否かによって処理する信号の組み合わせが異なる。高周波回路用集積回路1が第3の端子5を有している場合、「第1の周波数帯域の信号、第2の周波数帯域の信号、第3の周波数帯域の信号」の組み合わせは、「VHFローバンド帯域信号、VHFハイバンド帯域信号、UHF帯域信号」の1種類のみである。それに対し、高周波回路用集積回路1が第3の端子5を有していない場合、「第1の周波数帯域の信号、第2の周波数帯域の信号」の組み合わせは、「VHFローバンド帯域信号、VHFハイバンド帯域信号」、「VHFローバンド帯域信号、UHF帯域信号」、「VHFハイバンド帯域信号、UHF帯域信号」の3種類ある。
【0030】
また、本実施形態の高周波回路用集積回路1においては、図1および図2に示すように、例えば回路ブロック20、21、22の構成要素の1つとして、一対の第1の端子3、一対の第2の端子4および一対の第3の端子5に3個の可変容量素子30、31、32がそれぞれ1個ずつ接続されていることが好ましい。なお、一対の第3の端子5を備えていない場合においては一対の第1の端子3および一対の第2の端子4のみに2個の可変容量素子30、31が内部接続されることが好ましい。
【0031】
本実施形態の高周波回路用集積回路1に接続される第1の空芯コイル6、第2の空芯コイル7および第3の空芯コイル8としては、次の通りである。
【0032】
第1の空芯コイル6については、その両端部が一対の第1の端子3に配線9を介して接続されている。第1の空芯コイル6は最も低い第1の周波数帯域の信号の処理の用途に供されるものであるから、3つの空芯コイル6、7、8のなかで最も大きな空芯コイルである。
【0033】
第2の空芯コイル7については、その両端部が一対の第2の端子4に配線10を介して接続されている。この第2の空芯コイル7は、第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の信号の処理の用途に供されるものであるから、第1の空芯コイル6よりも小さな空芯コイルである。また、この第2の空芯コイル7は、第1の端子3および第1の空芯コイル6に囲まれる位置に配設されている。
【0034】
第3の空芯コイル8については、その両端部が一対の第3の端子5に配線11を介して接続されている。この第3の空芯コイル8は最も高い第3の周波数帯域の信号の処理の用途に供されるものであるから、3つの空芯コイル6、7、8のなかで最も小さな空芯コイルである。また、この第3の空芯コイル8は、第2の端子4および第2の空芯コイル7に囲まれる位置に配設されている。
【0035】
次に、本実施形態の高周波回路用集積回路1および高周波回路2の作用を説明する。
【0036】
本実施形態の高周波回路2においては、図1に示すように、本実施形態の高周波回路用集積回路1を備えている。この本実施形態の高周波回路用集積回路1においては、少なくとも一対の第1の端子3および一対の第2の端子4が一列に配列されており、かつ、一対の第2の端子4が一対の第1の端子3の間に配置されている。これにより、小さな第2の空芯コイル7を内側に配設し、大きな第1の空芯コイル6を外側に配設すること(つまり、小さな空芯コイルから順に内側から外側へ配置する)ことができるようになるので、第1の端子3と第1の空芯コイル6との間の配線9および第2の端子4と第2の空芯コイル7との間の配線10をほぼ直線的にレイアウトすることができる。
【0037】
また、本実施形態の高周波回路2においては、図1に示すように、より高い周波数の信号を処理する第2の端子4が第1の端子3よりも内側に配置されていることから、第2の端子4と第2の空芯コイル7との間の配線10が第1の端子3と第1の空芯コイル6との間の配線9よりも短くなるので、高い周波数帯域の信号ほど影響を受けやすい寄生容量の発生を抑制することができる。
【0038】
上記の作用効果は、一対の第3の端子5についても同様のことがいえる。すなわち、本実施形態の高周波回路用集積回路1においては、図1に示すように、一対の第3の端子5が一対の第1の端子3および一対の第2の端子4とともに一列に配列されており、かつ、一対の第3の端子5が一対の第2の端子4の間に配置されている。そのため、最も小さな第3の空芯コイル8から順に内側から外側へ配置することができるようになるので、第3の端子5と第3の空芯コイル8との間の配線11もほぼ直線的にレイアウトすることができる。また、第3の端子5と第3の空芯コイル8との間の配線11が最も短くなるので、かかる配線11に対して寄生容量の発生を抑制することができる。
【0039】
また、本実施形態の高周波回路用集積回路1においては、図2に示すように、一対の第1の端子3、一対の第2の端子4および一対の第3の端子5に対してそれぞれ内部接続された3個の可変容量素子30、31、32をそれぞれ備えている。これにより、高周波回路用集積回路1の外部において接続される第1の空芯コイル6、第2の空芯コイル7および第3の空芯コイル8を用いて高周波フィルタ回路を形成することができる。
【0040】
さらに、本実施形態の高周波回路用集積回路1は、周波数帯域の低い順に、第1の周波数帯域の信号、第2の周波数帯域の信号および第3の周波数帯域の信号を処理している。そして、その処理する周波数帯域の信号は、周波数帯域の低い順に、VHFローバンド帯域信号、VHFハイバンド帯域信号およびUHF帯域信号となっている。これにより、本実施形態の高周波回路用集積回路1をTVチューナ用ICとして用いることができる。
【0041】
また、本実施形態の高周波回路2は、図1に示すように、上述した本実施形態の高周波回路用集積回路1に第1の空芯コイル6、第2の空芯コイル7および第3の空芯コイル8が第1の端子3、第2の端子4および第3の端子5の配置に依存させて所定の位置に配設されている。つまり、小さな空芯コイルから順に内側から外側へ配置したので、上述の通り、端子3、4、5と空芯コイル6、7、8との間の配線9、10、11を直線的にレイアウトすることを実現させている。また、その端子3、4、5と空芯コイル6、7、8との間の配線9、10、11が短くなり、寄生容量の発生を抑制することを実現させている。
【0042】
すなわち、本実施形態の高周波回路用集積回路1および高周波回路2によれば、処理する周波数帯域の高低に応じて端子3、4、5の位置を変更し、それに応じて端子3、4、5に接続される空芯コイル6、7、8の配置も変更したので、集積回路の端子配置によって生じていた種々の問題を解消することができるという効果を奏する。
【0043】
なお、本発明は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0044】
1 高周波回路用集積回路
2 高周波回路
3 第1の端子
4 第2の端子
5 第3の端子
6 第1の空芯コイル
7 第2の空芯コイル
8 第3の空芯コイル
30、31、32 可変容量素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の周波数帯域の信号の処理に用いられる端子であって第1のコイルの両端がそれぞれ接続される一対の第1の端子と、
第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の信号の処理に用いられる端子であって前記第1のコイルよりも小さな第2のコイルの両端がそれぞれ接続される一対の第2の端子と
を備えており、
前記一対の第1の端子および前記一対の第2の端子は、一列に配列されており、
前記一対の第2の端子は、前記一対の第1の端子の間に配置されている
ことを特徴とする高周波回路用集積回路。
【請求項2】
前記第2の周波数帯域よりも高い第3の周波数帯域の信号の処理に用いられる端子であって前記第2のコイルよりも小さな第3のコイルの両端がそれぞれ接続される一対の第3の端子を備えており、
前記一対の第3の端子は、前記一対の第1の端子および前記一対の第2の端子とともに一列に配列されており、
前記一対の第3の端子は、前記一対の第2の端子の間に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の高周波回路用集積回路。
【請求項3】
前記一対の第1の端子および前記一対の第2の端子、または、前記一対の第3の端子を備える場合においては前記一対の第1の端子、前記一対の第2の端子および前記一対の第3の端子に対して、それぞれ内部接続された可変容量素子を備えている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高周波回路用集積回路。
【請求項4】
前記第1の周波数帯域の信号は、VHFローバンド帯域信号またはVHFハイバンド帯域信号であり、
前記第2の周波数帯域の信号は、VHFハイバンド帯域信号またはUHF帯域信号であり、
前記一対の第3の端子を備える場合においては、前記第2の周波数帯域の信号はVHFハイバンド帯域信号であって前記第3の周波数帯域の信号はUHF帯域信号である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高周波回路用集積回路。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の高周波回路用集積回路と、
前記一対の第1の端子に接続される前記第1のコイルと、
前記一対の第2の端子に接続されており、前記第1の端子および前記第1のコイルに囲まれて配置されている前記第2のコイルと、
前記一対の第3の端子を備える場合においては前記一対の第3の端子に接続されており、前記第2の端子および前記第2のコイルに囲まれて配置されている前記第3のコイルと
を備えることを特徴とする高周波回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−226446(P2010−226446A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71740(P2009−71740)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】