説明

高圧均質化装置の冷却装置

【課題】本発明は高圧均質化装置の冷却装置に関し、食品、調味料、飲料、化学品、医薬品等の微細な原料を液体に含む懸濁液や半流動物の原料を、高圧力に圧縮し、オリフィスから高速度にて通過させて分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う際にオリフィスにて発生する熱を冷却し、微細な間隙を適正に確保し、長時間の運転を保証する。
【解決手段】微細な固形体等よりなる原料Gを液体中に含む懸濁液2や半流動物2′の原料Gを高圧力にて圧縮し、シリンダーケース3内に軸長方向Xに摺動自在、且つ回動自在に設けた可動弁4の先端部4aと、シリンダーケースに対向する壁面3aとの間の僅かな間隙のオリフィス5から高速度にて通過させて高圧力差にて原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う際に冷媒6を流通可能な多数の通路部8(,8′)を連続して有する熱交換手段7(,7′)を、発熱源としてのオリフィスを中心に軸長方向Xに所望長さLに設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は高圧均質化装置の冷却装置に関し、例えば食品、調味料、飲料、化学品、医薬品、化粧品、各種合成樹脂等において微細な原料を液体に含む懸濁液、または、懸濁液よりなる原料を、高圧力に圧縮し、オリフィスから高速度にて通過させて原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う高圧均質化装置が発熱源としてのオリフィスにおいて発生する熱を冷却し、オリフィスに形成される微細な間隙を適正に確保し、高圧均質化装置の長時間の運転を保証するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば製紙分野等において繊維状セルロースを含む懸濁液中の原料を細分化するために、高圧力の下で小径のオリフィスを高速度にて通過させることにより高圧力差にて原料を分散させて細分化を行う高圧均質化装置があった(例えば特許文献1参照。)。
【特許文献1】特公昭60−19921号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載の上記従来の高圧均質化装置による方法は、原料としての繊維状セルロースの懸濁液に高圧をかけてバルブシートと弁体との間において対向面相互間に半径方向に形成される細いオリフィスを通過させることにより高圧力差にて原料を細分化させるものである。そして、バルブシートに弁を押付ける方策としては、ピストンを有するシリンダーの駆動力を用いてバルブシートに弁を押付けたり、またはスプリングのばね附勢力によりバルブシートに弁を押付けることにより内圧を調整するものであるため、微細なオリフィスの間隙を確保するのが難しく、原料の細分化のための処理精度等が悪いものであった。そして、オリフィスの間隙が狭いと、懸濁液中の原料がオリフィスに詰まり易く、充分な吐出圧にてオリフィスを通過することができないため、原料の細分化処理に支障を来たす。また、オリフィスの間隙が広過ぎると、原料がオリフィスを通過して洩れ出してしまうので、原料の細分化処理が高精度にできずに、原料の細分化のための精度が損なわれる。
【0004】
また、懸濁液は粘性を有するものがあり、微細間隙のオリフィスが詰まり易いので、原料がオリフィスを通過することができず、原料の細分化が行えない。そして、オリフィスが詰まった場合には、高圧均質化装置を分解し、内部の清掃を頻繁に行わなければならなかった。しかも、分解した後の再度の組立を行わなければならないので、保守・管理が容易には行えなかった。
【0005】
ところで、上記高圧均質化装置において、前述のように高圧力にて圧縮した原料を僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過させることにより高圧力差にて原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、熱を生ずる。このような、発熱があると、シリンダーケース、該シリンダーケース内に摺動自在に設けられた可動弁等のオリフィス構成部品が熱伝導により、膨張するので、シリンダーケース内に軸長方向に摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成されるオリフィスの僅かの間隙が膨張により狭まり、オリフィスの微細な間隙を適正に確保できずに運転が困難になるため、前述のように、原料を細分化するための処理精度等が悪くなる原因になる。すなわち、原料がオリフィスに詰まり易くなったり、オリフィスを通過することができず、原料の細分化処理に支障を来たし、処理が高精度にできずに、損なわれる。
【0006】
また、懸濁液は粘性を有するものがあり、微細間隙のオリフィスが詰まり易いので、原料がオリフィスを通過することができず、原料の細分化が行えない。そのため、オリフィスが詰まった場合には、高圧均質化装置を分解し、内部の清掃を頻繁に行わなければならなかった。しかも、分解した後の再度の組立を行わなければならないので、保守・管理が容易には行えなかった。
【0007】
本発明は上記従来の欠点を解決し、オリフィスの微細な間隙を適正に確保し、原料の不用意な漏れ出しやオリフィスに原料が詰まることなく、原料の処理や細分化が高精度に効率良く行え、また、構造簡単にして部品の磨耗や損壊が少なく、機械的寿命も長命であり、掃除や保守・管理に優れた高圧均質化装置の冷却装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
微細な原料を液体中に含む懸濁液、または、半流動物よりなる原料を高圧力にて圧縮し、シリンダーケース内に軸長方向に摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成される僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過させて高圧力差にて前記原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う高圧均質装置の冷却装置において、
前記シリンダーケースに冷媒を流通可能な多数の通路部を連続して有する熱交換手段を、発熱源としての前記オリフィスを中心に周囲に軸長方向にわたり所望長さに設けたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項2の発明は、請求項1において、前記熱交換手段が、前記シリンダーケース内に、蛇行して前記通路部を断面同心的に設けられるか、または、前記通路部を螺旋状に設けていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項3の発明は、請求項1において、前記熱交換手段が、前記シリンダーケースの外周に取付けられる外装体内に蛇行して断面同心円的に設けられるか、または螺旋状に設けられたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項4の発明は、請求項1−3の何れかにおいて、前記熱交換手段が、前記シリンダーケースを分割した数個のシリンダーブロック体のうち、少なくとも前記オリフィスを内部に形成する内圧調整弁設置区域部に分担されるシリンダーブロック体の内部に設けられるか、または該シリンダーブロック体の外周に取付けられる外装体に設けられることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項5の発明は、請求項1−4の何れかにおいて、前記冷媒が、上水道水、油、ガス、もしくは、前記上水道水、前記油、前記ガスの何れかを冷却した何れかであることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項6の発明は、請求項1−5の何れかにおいて、前記冷媒が、蛇行された前記通路部内を前記シリンダーケースの下方から前記通路部内に流入されるとともに、前記シリンダーケースの上方へと向かって流されて外部に流出されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項7の発明は、請求項1−6の何れかにおいて、前記オリフィスは、1/100〜1/200mm以下の微少間隙に形成されたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項8の発明は、請求項1−7の何れかにおいて、前記懸濁液、または半流動物よりなる前記原料は、100〜280MPaの内圧に調整されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の請求項1に記載の発明によれば、微細な原料を液体中に含む懸濁液、または、半流動物よりなる原料を高圧力にて圧縮し、シリンダーケース内に軸長方向に摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成される僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過させて高圧力差にて前記原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う高圧均質装置の冷却装置において、前記シリンダーケースに冷媒を流通可能な多数の通路部を連続して有する熱交換手段を、発熱源としての前記オリフィスを中心に周囲に軸長方向にわたり所望長さに設けたことを特徴とするので、高圧力にて圧縮した原料を僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過させることにより高圧力差にて原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、熱が発生されると、この熱は発熱源としてのオリフィスを中心に周囲に軸長方向にわたり所望長さにシリンダーケースに設けた熱交換手段の連続した多数の通路部内に冷媒が流通されることにより、熱交換が行われる。このため、発熱源としてのオリフィスを中心に設けられたシリンダーケース、該シリンダーケース内に摺動自在に設けられた可動弁等のオリフィス構成部品は熱伝導により、膨張するのが阻止され、シリンダーケース内に軸長方向に摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁の熱膨張は阻止される。従って、可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成されるオリフィスの僅かの間隙は適正に確保されるため、原料を効率良く細分化し、処理精度等が良くなり、原料がオリフィスに詰まらずに通過することができ、原料の細分化処理に支障を来たさず、細分化処理を高精度に行える。また、構造簡単にして部品の磨耗や損壊が少なく、機械的寿命も長命であり、掃除や保守・管理に優れる。
【0017】
また、本発明の請求項2の発明によれば、前記熱交換手段が、前記シリンダーケース内に、蛇行して前記通路部を断面同心的に設けられるか、または前記通路部を螺旋状に設けているので、高圧力にて圧縮した原料を僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過させることにより高圧力差にて原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、熱が発生されると、この熱は発熱源としてのオリフィスを中心に周囲に軸長方向にわたり所望長さにシリンダーケースに設けた熱交換手段の連続した多数の通路部内に冷媒が流通されることにより、熱交換が効率良く行われる。このため、発熱源としてのオリフィスを中心に設けられたシリンダーケース、該シリンダーケース内に摺動自在に設けられた可動弁等のオリフィス構成部品は熱伝導により、膨張するのが阻止され、シリンダーケース内に軸長方向に摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁の熱膨張は阻止される。従って、可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成されるオリフィスの僅かの間隙は適正に確保されるため、原料を効率良く細分化し、処理精度等が良くなり、原料がオリフィスに詰まらずに通過することができ、原料の細分化処理に支障を来たさず、細分化処理を高精度に行える。また、構造簡単にして部品の磨耗や損壊が少なく、機械的寿命も長命であり、掃除や保守・管理に優れる。
【0018】
また、本発明の請求項3の発明によれば、前記熱交換手段が、前記シリンダーケースの外周に取付けられる外装体内に蛇行して断面同心円的に設けられるか、または螺旋状に設けられたので、高圧力にて圧縮した原料を僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過させることにより高圧力差にて原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、熱が発生されると、この熱は発熱源としてのオリフィスを中心に周囲に軸長方向にわたり所望長さにシリンダーケースに設けた熱交換手段の連続した多数の通路部内に冷媒が流通されることにより、熱交換が効率良く行われる。このため、発熱源としてのオリフィスを中心に設けられたシリンダーケース、該シリンダーケース内に摺動自在に設けられた可動弁等のオリフィス構成部品は熱伝導により、膨張するのが阻止され、シリンダーケース内に軸長方向に摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁の熱膨張は阻止される。従って、可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成されるオリフィスの僅かの間隙は適正に確保されるため、原料を効率良く細分化することができ、処理精度等が良くなり、原料がオリフィスに詰まらずに通過することができ、原料の細分化処理に支障を来たすことなく、原料の細分化が高精度に行える。また、構造簡単にして部品の磨耗や損壊が少なく、機械的寿命も長命であり、掃除や保守・管理に優れる。
【0019】
また、本発明の請求項4の発明によれば、前記熱交換手段が、前記シリンダーケースを分割した数個のシリンダーブロック体のうち、少なくとも前記オリフィスを内部に形成する内圧調整弁設置区域部に分担されるシリンダーブロック体の内部に設けられるか、または該シリンダーブロック体の外周に取付けられる外装体に設けられるので、高圧力にて圧縮した原料を僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過させることにより高圧力差にて原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、熱が発生されると、この熱は発熱源としてのオリフィスを中心に周囲に軸長方向にわたり所望長さにシリンダーケースに設けた熱交換手段の連続した多数の通路部内に冷媒が流通されることにより、熱交換を効率良く行うことができる。このため、発熱源としてのオリフィスを中心に設けられたシリンダーケース、該シリンダーケース内に摺動自在に設けられた可動弁等のオリフィス構成部品は、オリフィスからの熱が熱伝導されることにより、膨張するのが阻止され、シリンダーケース内に軸長方向に摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁の熱膨張は阻止される。従って、可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成されるオリフィスの僅かの間隙は適正に確保されるため、原料をオリフィスにより効率良く細分化でき、原料の処理精度等が良くなり、原料がオリフィスに詰まることなく、通過することができ、原料の細分化処理は支障を来たさず、細分化処理を高精度に行える。また、構造簡単にして部品の磨耗や損壊が少なく、機械的寿命も長命であり、掃除や保守・管理に優れる。
【0020】
また、本発明の請求項5の発明によれば、前記冷媒が、上水道水、油、ガス、もしくは、前記上水道水、前記油、前記ガスの何れかを冷却した何れかであるので、高圧力にて圧縮した原料を僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過させることにより高圧力差にて原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、熱が発生されると、この熱は発熱源としてのオリフィスを中心に周囲に軸長方向にわたり所望長さにシリンダーケースに設けた熱交換手段の連続した多数の通路部内に前記冷媒が流通されることにより、熱交換を効率良く行うことができる。このため、発熱源としてのオリフィスを中心に設けられたシリンダーケース、該シリンダーケース内に摺動自在に設けられた可動弁等のオリフィス構成部品は、オリフィスからの熱が熱伝導されることにより、膨張するのが阻止され、シリンダーケース内に軸長方向に摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁の熱膨張は阻止される。従って、可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成されるオリフィスの僅かの間隙は適正に確保されるため、原料をオリフィスにより効率良く細分化でき、原料の処理精度等が良くなり、原料がオリフィスに詰まることなく、通過することができ、原料の細分化処理は支障を来たさず、細分化処理が高精度に行える。また、冷媒は入手が容易であり、上水道水を使用する場合には、入手が容易で安価であるとともに、取扱いも容易かつ確実に行える。
【0021】
また、本発明の請求項6の発明によれば、前記冷媒が、蛇行された前記通路部内を前記シリンダーケースの下方から前記通路部内に流入されるとともに、前記シリンダーケースの上方へと向かって流されて外部に流出されるので、発熱源としての僅かな間隙に形成されたオリフィスに対して対向して時間をかけて流されることにより、熱交換時間を充分に有し、効率的に熱交換される。
【0022】
また、本発明の請求項7の発明によれば、前記オリフィスは、1/100〜1/200mm以下の微少な間隙に形成されたので、シリンダーケース内に摺動自在に、且つ回動自在に設けられた可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成されるオリフィスの1/100〜1/200mm以下の僅かの間隙は適正に確保されるため、原料を効率良く細分化し、原料の処理精度等が良くなり、原料がオリフィスに詰まらずに通過することができ、原料の細分化処理に支障を来たさず、細分化処理が高精度に行える。
【0023】
また、本発明の請求項8の発明は、請求項1−7の何れかにおいて、前記懸濁液、または半流動物よりなる前記原料は、100〜280MPaの高圧力にて圧縮され、僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過されることにより高圧力差にて原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化が行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下図面に従い、本発明を実施するための最良の形態につき詳細を説明する。
【0025】
<実施形態1>
図1は本発明の高圧均質化装置の冷却装置の実施形態1の全景を示す断面図、図2は本実施形態1を構成する冷却手段の縦断面図、図3は同じく横断面図である。
【0026】
本実施形態1は、微細な固形体、繊維状セルロース、細胞等よりなる原料Gを液体中に含む懸濁液2、または、半流動物2′よりなる原料Gを高圧力にて圧縮し、シリンダーケース3内に軸長方向Xに摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁4の先端部4aと、前記シリンダーケース3に対向する壁面3aとの間に形成される僅かな間隙のオリフィス5から高速度にて通過させて高圧力差にて前記原料Gの分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う高圧均質装置1の冷却装置において、前記シリンダーケース3に冷媒6を流通可能な多数の通路部8を連続して有する熱交換手段7を、発熱源としての前記オリフィス5を中心に周囲に軸長方向Xにわたり所望長さLに設けたことを特徴とする。
【0027】
前記原料Gは、例えば、食品分野で取り扱われる例えば澱粉含有食品、例えば、もち、せんべいにおいては固形体として、生米、そばにおいてはそばの実、又、パン、パイ生地、うどんにおいては小麦、又、豆腐造りや豆乳、調味料での醤油、味噌における大豆、小豆等の各種穀類が挙げられる。又、ジャム、果実酒、ジュースにおける果実、各種野菜が挙げられる。そして、植物油での各種、又は、バター、ヨーグルト等の乳製品における乳、又、緑茶や紅茶における茶葉、コーヒーでの実、ビールにおける大麦、ホップ等がある。そして、スープ、乳児食、非常食、病院食、栄養食、宇宙食等においては、栄養源としての固形体が挙げられるほか、分離防止、長期安定性、風味、のどごし改善等の観点から各種調合剤、繊維状セルロース、カゼイン等の固形体が例えば半製品または完成品の懸濁液2もしくは半流動物2′に含まれるもの。又、化学品、化粧品、工業品については、各種顔料、磁性粉、鉱物、炭素粉等の固形体が半製品または完成品での懸濁液2もしくは乳化液、半流動物2′に含まれたもの、又、医薬については、鉱物、生薬等の固形体が半製品または完成品での懸濁液2もしくは半流動物2′や乳化液に含まれたもの、又、ガラス工業品等においては、顔料、鉱物等の微細な固形体が液状ガラス中に含まれたもの、又、合成樹脂工業分野では例えば熱可塑性樹脂の液状体に顔料、炭素、鉱物、可塑剤、強化繊維、セラミック等の無機物質等が半製品または完成品での懸濁液2もしくは半流動物2′や乳化液に含まれたもの、又、製紙分野等においては繊維状セルロースの固形体が製造途中の懸濁液2もしくは半流動物2′に含まれたもの、さらには、各種病理研究室では、大腸菌、イースト菌等の菌類の細胞が含まれた懸濁液2もしくは半流動物2′があげられる。
【0028】
前記可動弁4を軸長方向Xに摺動自在にするには、可動弁4の後部に設けた第1前進受圧部S1と、第2前進受圧部S2とに油圧回路からの油圧を受圧することにより軸長方向Xに前進するとともに、第3受圧部S3に油圧回路からの油圧を受圧することにより後退させることにより、原料Gの圧縮圧に応じてオリフィス5の僅かな間隙Kを後述のように適正に調整する。また、可動弁4をはタイマーの設定による所望時間毎に、または所要時に軸回りに回転するのには、例えば、図には示さないモータの回転駆動力を駆動歯車、受動歯車等の歯車群やベルトとプーリ等の動力伝達部品を介して受動することにより、時計方向または半時計方向に回転駆動させる。このように可動弁4を回転するのは、例えば粘性が高い懸濁液2や半流動物2′よりなる原料Gをオリフィス5を通じて細分化処理する場合に、オリフィス5の詰まりを防止するためである。
【0029】
前記オリフィス5が、図1,および図2に示すように、シリンダーケース3の壁面3aと、該壁面3aに設けたバルブシートV.Sに対向して前記可動弁4の先端部4aとの間に挟小の間隙Kにて構成される。前記オリフィス5は、1/100〜1/200mm以下の微少な間隙Kに形成される。このように、オリフィス5を、1/100〜1/200mm以下の微少の間隙Kに形成するのは、原料Gの分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、原料Gを高圧力にて圧縮し、僅かな間隙Kのオリフィス5から原料Gを高速度にて通過させて高圧力差にて前記原料Gの分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行うのに、原料Gがオリフィス5に詰まることなく、通過させ、原料Gの細分化処理に支障を来たさず、原料Gの細分化を高精度に行うためである。また、前記懸濁液2よりなる前記原料Gは、100〜280MPaの高圧力にて圧縮され、僅かな間隙Kのオリフィス5から高速度にて通過されることにより高圧力差にて原料Gの分散、乳化、破砕等の処理や細分化が行われる。そして、前記オリフィス5の一次側(前段)には高圧縮された原料Gをシリンダーケース3内に導入し、オリフィス5に供給するための原料導入通路9が形成され、また、オリフィス5の二次側(後段)には、細分化処理した原料Gを流通させる原料処理通路10が連通可能に設けられる。
【0030】
前記熱交換手段7が、本実施形態1では、前記シリンダーケース3内に、すなわち、前記シリンダーケース3を軸長方向Xにて分割した数個のシリンダーブロック体のうち、少なくとも前記オリフィス5を内部に形成する内圧調整弁設置区域部Nに分担されるシリンダーブロック体3Aの内部に、前記通路部8を軸長方向Xには蛇行して形成して図3に示すように前記通路部8が断面同心的に設けられる。この際、図示する実施形態では、シリンダーブロック体3Aの内部に蛇行して形成される通路部8は、周方向の任意の一端、図示では下方に入口が設けられ、周方向の任意の他端、図示では上方に出口が設けられ、前記入口の奥においては断面左右に分岐され、前記入口と前記出口との間の中間の大部分において前述のように断面同心円的に、且つ前記シリンダーブロック体3Aの中央軸線Iに対し断面左右対称的に長手方向Xに蛇行して形成されるとともに、前記出口の手前で再び合流するように形成されている。しかし、通路部8は、これに限ることなく図には示さないが、前記通路部8を螺旋状に設けることもできる。この実施形態1では、通路部8の管径φは例えば11.5mmであり、また前述のように蛇行された通路部8の全長さは3100mm〜3500mmであるが、この増減変更は自由に行える。また、本実施形態1では、通路部8の設置個数が、図3では24個が示されているが、通路部8の設置個数、管径φは図示するものに限らず、その増減変更は自由に行える。シリンダーケース3を複数個に分割したのは、シリンダーケース3の分解、および組立てを容易なすることにより、オリフィス5をはじめ、内部の清掃と部品の交換、補充を容易にし、保守、管理を便利にするためである。
【0031】
前記冷媒6が、上水道水、油、ガス、もしくは、前記上水道水、前記油、前記ガスの何れかを冷却した何れかである。この冷媒6は、本実施形態1では蛇行された前記通路部8内を前記シリンダーケース3の下方から前記通路部8内に流入されるとともに、前記シリンダーケース3の上方へと向かって流されて外部に流出される。このように、冷媒6を前記シリンダーケース3の下方から前記通路部8内に流入されるとともに、前記シリンダーケース3の上方へと向かって流されて外部に流出させるようにしたのは、発熱源としての僅かな間隙Kに形成された前記オリフィス5に対して時間をかけて冷媒6が通路部8内に流されることにより、熱交換時間を充分に採ることにより、効率的に熱交換を図るためである。勿論、通路部8に対する冷媒6の流入方向は前述のように、下から上へ流入するのに限ることなく、上から下であってもよい。
【0032】
本実施形態1の高圧均質化装置1の冷却装置は以上の構成からなり、微細な原料Gをの分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行うには、液体中に含まれる懸濁液2、または、半流動物2′よりなる原料Gを高圧力、例えば100〜280MPaの高圧にて圧縮し、シリンダーケース3内に軸長方向Xに摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁4の先端部4aと、前記シリンダーケース3の対向する壁面3aとの間に形成される僅かな間隙Kのオリフィス5から原料Gを高速度にて通過させて高圧力差にて前記原料Gの分散、乳化、破砕等の処理や細分化が行われる。
【0033】
このように、高圧力にて圧縮した原料Gを僅かな間隙のオリフィス5から高速度にて通過させることにより高圧力差にて原料Gの分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、熱が生ずるが、本実施形態1では、熱交換手段7が、前記シリンダーケース3内に、すなわち、前記シリンダーケース3を分割した数個のシリンダーブロック体のうち、少なくとも前記オリフィス5を内部に形成する内圧調整弁設置区域部Nに分担されるシリンダーブロック体3Aの内部に、前記通路部8を発熱源としての前記オリフィス5を中心に周囲に軸長方向Xに蛇行して連続して形成されて図3に示すように断面同心的に前記通路部8が設けられているので、上水道水、または、油、ガス、もしくは、前記上水道水、前記油、前記ガスの何れかを図には示さない冷却付与装置にて冷却した何れかよりなる冷媒6は、蛇行された前記通路部8内を前記シリンダーケース3の下方から前記通路部8内に流入されるとともに、前記シリンダーケース3の上方へと向かって流されて外部に流出されることにより、オリフィス5から懸濁液2、または半流動物2′よりなる原料Gを高速度にて通過させる時に生ずる前記熱は熱交換手段7の前記冷媒6により周囲から所望長さ熱交換されて冷却される。なお、図示ではシリンダーブロック3Aに放熱フィンが設けられてはいないが、図示は例示であり、放熱フィンを設ければ放熱による冷却も行うことができる。
【0034】
この際、冷媒6は本実施形態1では、図示するように、前記シリンダーケース3の下方の入口から前記通路部8内に流入されるとともに、前記シリンダーケース3の上方へと向かって流されて上方に設けられた出口から外部に流出されるので、中心部に位置する発熱源としての僅かな間隙Kに形成された前記オリフィス5に対して時間をかけて冷媒6が通路部8内に流されるため、熱交換時間を充分に採ることにより、オリフィス5からの熱は効率的に熱交換が行われる。
【0035】
冷却手段7の通路部8は、図3に示すようにシリンダーブロック体3Aの内部に同心円的に略等角度に設けられているので、冷却手段7による冷却時に通路部8内に冷媒6を通して冷却した場合に、シリンダーブロック体3A、および、シリンダーケース3内に摺動自在に、かつ回動自在に設けられた可動弁4等のオリフィス構成部品をムラがなく平均的に冷却することができる。しかも、原料Gを細分化等の処理をする場合に、発熱源としてのオリフィス5が発熱する場合にもシリンダーブロック体3Aをはじめ、オリフィス構成部品は、それらの軸長方向X、および、半径方向の伸び率は平均して一様になる。しかも、構造的にも通路部8は、同心円的に設けられることにより応力が一個所に集中することなく、分散され、堅牢になる。
【0036】
また、前述のように、前記通路部8を発熱源としての前記オリフィス5を中心に周囲に軸長方向Xに蛇行して連続して形成されて図3に示すように断面同心的にシリンダーブロック体3A内に前記通路部8が設けられているので、例えば、蛇行管をシリンダーブロック体3Aの外周に取り付けるのとは異なり、径大にならずにコンパクトな冷却手段7が設置されるとともに、外観的に煩雑さはなくなり、見苦しさは一掃される。さらには、蛇行管をシリンダーブロック体3Aの外周に取付けたり、蛇行管を形成するために管端相互の溶接を行う等の手間が省略され、工事の施工性は良好であり、製作にも優れる。
【0037】
従って、原料Gの分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、オリフィス5に発生される熱によってシリンダーケース3、該シリンダーケース3内に摺動自在に設けられた可動弁4等のオリフィス構成部品が熱伝導により、膨張されるのが、冷却手段7の通路部8内に冷媒6を流すことにより冷却されて抑えられるので、シリンダーケース3内に軸長方向Xに摺動自在に、且つ回動自在に設けた前記可動弁4の先端部4aと、前記シリンダーケース3に対向する壁面3aとの間に形成されるオリフィス5との間の僅かの間隙Kが熱膨張することにより狭まることなく、オリフィス5の微細な間隙Kを1/100〜1/200mm以下の微少な間隙Kに適正に確保することができる。このため、原料Gは、オリフィス5に詰まることなくオリフィス5を通過することができ、原料Gの細分化処理を高精度に行うことができる。
【0038】
実際に、含水率が約8wt%の紙片を裁断機(松江ナカバヤシ株式会社製の裁断機:NS−32C)にて約4×15mm程度の裁断寸法に細かく裁断した細片の約43.5gを水が約956.5gに混入する。その後、松下電器産業製のミキサー(機種:MX−152S)を用いて約1分間撹拌処理することにより繊維状セルロースの固形体をある程度細かに粉砕して水中に均一に分散させた固形体(繊維状セルロース)が4wt%のものを原料Gとして用い、200MPaの高圧縮圧にて圧縮を行い、オリフィス5から高速度にて通過させて高圧力差にて前記原料Gの破砕等の細分化を行った場合に、オリフィス5では、40〜45°Cの発熱があっても、発熱源としての前記オリフィス5を中心に、該オリフィス5を内部に形成する内圧調整弁設置区域部Nに分担されるシリンダーブロック体3Aの内部に、軸長方向Xに蛇行して連続して形成されて図3に示すように断面同心的に設けられた通路部8内に、20〜25°Cの上水道水を冷媒6としてシリンダーケース3の下方から流入させるとともに、前記シリンダーケース3の上方へと向かって流されて外部に流出されることにより、冷却手段7により冷却を行われると、連続運転してもオリフィス5の微細な間隙Kを1/100〜1/200mm以下の微少な間隙Kを適正に確保されて原料Gが、オリフィス5に詰まることなくオリフィス5を通過させて原料Gの細分化処理を高精度に行えることがわかった。
【0039】
また、シリンダーケース3、該シリンダーケース3内に摺動自在に設けられた可動弁4等のオリフィス構成部品が熱伝導により、膨張されるのが、冷却手段7の通路部8内に冷媒6を流すことにより冷却されて抑えられるので、構造簡単にして部品の磨耗や損壊が少なく、機械的寿命も長命になり、掃除や保守・管理に優れる。
【0040】
<実施形態2>
図4は本発明の高圧均質化装置の冷却装置の実施形態2である。
【0041】
前記実施形態1では、前記熱交換手段7が、前記シリンダーケース3を分割した数個のシリンダーブロック体のうち、少なくとも前記オリフィス5を内部に形成する内圧調整弁設置区域部Nに分担されるシリンダーブロック体3Aの内部に設けられている場合を説明しているが、この実施形態2では熱交換手段7′が、前記実施形態1のようにシリンダーブロック体3Aの内部に通路部8を設けて熱交換手段7を形成したするほかに、シリンダーブロック体3Aの外周に取付けられる管状の外装体20内に設けられた構成である。
【0042】
そして、この実施形態2では高圧力にて圧縮した懸濁液2、または半流動物2′よりなる原料Gを、シリンダーケース3内部の壁面3aと、該シリンダーケース3内に摺動自在に且つ回動自在に設けた可動弁4の先端部4aとの間に形成される僅かな間隙Kのオリフィス5から高速度にて通過させることにより高圧力差にて原料Gの分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、熱が生ずるが、本実施形態2では、熱交換手段7,7′が、前記シリンダーケース3内、及び該シリンダーケース3の外周に取付けられる外装体20の内部に発熱源としての前記オリフィス5を中心に周囲に軸長方向Xに蛇行して連続して通路部8′が形成され、しかも、図4に示すように断面同心的に前記通路部8,8′を設けて形成されるので、上水道水、または、油、ガス、もしくは、前記上水道水、前記油、前記ガスの何れかを図には示さない冷却付与装置により冷却した何れかよりなる冷媒6を、蛇行された前記通路部8,8′内を前記シリンダーケース3の下方から前記通路部8,8′内に流入されるとともに、前記シリンダーケース3の上方へと向かって流されて外部に流出されることにより、オリフィス5から懸濁液2、または、半流動物2′よりなる原料Gを高速度にて通過させる時に生ずる前記熱は内外二重の熱交換手段7,7′に流される前記冷媒6,6により周囲から所望長さLにて、かつ内外二重に熱交換されて冷却されるため、前記実施形態1よりも、オリフィス5から原料Gを細分化する等して発生される熱に対する冷却効率は高まる。
【0043】
従って、原料Gの分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う場合に、発生される熱によってシリンダーケース3、該シリンダーケース3内に摺動自在に設けられた可動弁4等のオリフィス構成部品が熱伝導により、膨張されるのが、内外の冷却手段7,7′の通路部8,8′内に冷媒6,6を流すことにより前記実施形態1よりも効率良く冷却されて抑えられるので、シリンダーケース3内に軸長方向Xに摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁4の先端部4aと、前記シリンダーケース3に対向する壁面3aとの間に形成されるオリフィス5の僅かの間隙Kが膨張により狭まることなく、オリフィス5の微細な間隙Kを1/100〜1/200mm以下の微少な間隙Kに前記実施形態1よりも適正に確保することができる。このため、原料Gは、オリフィス5に詰まることなくオリフィス5を通過することができ、原料Gの細分化処理を高精度に行うことができるほかは、前記実施形態1とほぼ同様の構成、作用である。
【0044】
上記説明では、シリンダーブロック体3A、および該シリンダーブロック体3Aの外周に取付けられる熱交換手段7,7′を構成する通路部8,8′は発熱源としてのオリフィス5を中心に蛇行して形成させた場合を代表的に説明したが、これは例示であり、右回りまたは左回りの何れかに螺旋状に通路部8,8′を設けて冷媒6,6を流すことにより発熱源としてのオリフィス5を冷却するようにすることも本発明の適用範囲である。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、オリフィスの微細な間隙を適正に確保し、原料の不用意な漏れ出しやオリフィスに原料が詰まることなく、原料の処理や細分化が高精度に効率良く行え、また、構造簡単にして部品の磨耗や損壊が少なく、機械的寿命も長命であり、掃除や保守・管理に優れたという用途・機能に適する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は本発明の高圧均質化装置の冷却装置の実施形態1の全景を示す断面図である。
【図2】図2は同じく本実施形態1を構成する高圧均質化装置の冷却手段の縦断面図である。
【図3】図3は同じく横断面図である。
【図4】図4は同じく本発明の高圧均質化装置の冷却装置の実施形態2を示す横拡大断面図である。
【符号の説明】
【0047】
1 高圧均質化装置
2 懸濁液
2′ 半流動物
3 シリンダーケース
3A シリンダーブロック体
3a 壁面
4 可動弁
4a 先端部
5 オリフィス
6 冷媒
7 熱交換手段
7′ 熱交換手段
8 通路部
8′ 通路部
20 外装体
G 原料
X 軸長方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
微細な原料を液体中に含む懸濁液または、半流動物よりなる原料を高圧力にて圧縮し、シリンダーケース内に軸長方向に摺動自在に、且つ回動自在に設けた可動弁の先端部と、前記シリンダーケースに対向する壁面との間に形成される僅かな間隙のオリフィスから高速度にて通過させて高圧力差にて前記原料の分散、乳化、破砕等の処理や細分化を行う高圧均質装置の冷却装置において、
前記シリンダーケースに冷媒を流通可能な多数の通路部を連続して有する熱交換手段を、発熱源としての前記オリフィスを中心に周囲に軸長方向にわたり所望長さに設けたことを特徴とする高圧均質化装置の冷却装置。
【請求項2】
前記熱交換手段が、前記シリンダーケース内に、蛇行して前記通路部を断面同心的に設けられるか、または、前記通路部を螺旋状に設けていることを特徴とする請求項1に記載の高圧均質化装置の冷却装置。
【請求項3】
前記熱交換手段が、前記シリンダーケースの外周に取付けられる外装体内に蛇行して断面同心円的に設けられるか、または螺旋状に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の高圧均質化装置の冷却装置。
【請求項4】
前記熱交換手段が、前記シリンダーケースを分割した数個のシリンダーブロック体のうち、少なくとも前記オリフィスを内部に形成する内圧調整弁設置区域部に分担されるシリンダーブロック体の内部に設けられるか、または該シリンダーブロック体の外周に取付けられる外装体に設けられることを特徴とする請求項1−3の何れかに記載の高圧均質化装置の冷却装置。
【請求項5】
前記冷媒が、上水道水、油、ガス、もしくは、前記上水道水、前記油、前記ガスの何れかを冷却した何れかであることを特徴とする請求項1−4の何れかに記載の高圧均質化装置の冷却装置。
【請求項6】
前記冷媒が、蛇行された前記通路部内を前記シリンダーケースの下方から前記通路部内に流入されるとともに、前記シリンダーケースの上方へと向かって流されて外部に流出されることを特徴とする1−5の何れかに記載の高圧均質化装置の冷却装置。
【請求項7】
前記オリフィスは、1/100〜1/200mm以下の微少間隙に形成されたことを特徴とする請求項1−6の何れかに記載の高圧均質化装置の冷却装置。
【請求項8】
前記懸濁液、または半流動物よりなる前記原料は、100〜250MPaの内圧に調整されたことを特徴とする請求項1−7の何れかに記載の高圧均質化装置の冷却装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−131779(P2009−131779A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−309924(P2007−309924)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(391055885)
【出願人】(304032734)
【出願人】(304032723)
【Fターム(参考)】