説明

高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置及び充填方法

【課題】充填終了後に充填装置内残圧を常圧に戻す時間を大幅に短縮でき、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)用カラムの製造効率を向上することができるHPLC用カラムの充填装置及び充填方法を提供する
【解決手段】高圧送液ポンプ8と、前記ポンプ8とパッカー6とを連結する送液配管10とを有するHPLC用カラム4の充填装置において、前記送液配管10、高圧送液ポンプ8吐出側、又はパッカー6上部に分流抵抗管12を設けてなるHPLC用カラムの充填装置2とする。この充填装置2を用いた充填方法においては、充填剤を溶媒に分散させたスラリーをパッカー6内に供給した後、高圧送液ポンプ8により10〜100MPaの圧力で液体をパッカー6に送液すると共に、分流抵抗管12から液体を排出しながら充填剤をカラム4に充填する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)用カラムの充填装置及び充填方法に関し、更に詳述すれば、
(1)充填剤の粒子径3μm以上5μm以下の場合:カラムの内径0.3mm以下、長さ50mm以上、
(2)充填剤の粒子径2μm以上3μm未満の場合:カラムの内径2.1mm以下、長さ50mm以上、
(3)充填剤の粒子径2μm未満の場合:カラムの内径3.0mm以下、長さ50mm以上
のHPLC用カラムの充填装置及び充填方法に関する。
【背景技術】
【0002】
HPLC用カラムは、図4に示すようにステンレスパイプ等で形成されたカラム主体102の両端にエンドフィッティング104、106が取付けられ、内部に充填剤108が充填された構造を有するものが代表例である。110、112はフィルターである。このカラムは、エンドフィッティング104、106の外周に形成された螺子114、116により、不図示のHPLCに取付けられて使用される。
【0003】
カラム主体に充填剤を充填してHPLC用カラムを製造する方法としては、充填剤を分散させたスラリーを高圧下でカラム主体中に圧入させる方法が一般的である。
【0004】
この充填剤充填方法においては、緻密な充填を得るには数十MPa以上の高圧で充填剤を充填する必要がある。図3は、従来の高圧で充填するカラムの充填装置の一例を示す概略図である。
【0005】
図3において、62は液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置であり、パッカー66と、高圧送液ポンプ68とが設けられてなる。なお、64は充填装置62に取付けられたカラムである。
【0006】
充填剤を充填前のカラム64は、カラム主体70と、カラム主体70の下端に取付けられたエンドフィッティング72とからなる。
【0007】
パッカー66は、円筒状のパッカー主体74と、その下端側に取りつけられたアタッチメント76と、その上端側に取りつけられたアタッチメント78とからなる。アタッチメント76を介して、カラム主体70の上端と、パッカー66の下端とは液密に螺合されている。
【0008】
パッカー66のアタッチメント78と、高圧送液ポンプ68とは、配管80で連結されており、高圧送液ポンプ68により高圧液体が前記パッカー66に送られる。
【0009】
この充填装置62を用いて充填剤をカラム主体70に充填する場合は、予め充填剤を溶媒に分散させたスラリーをパッカー主体74内に充満させておく。その後、高圧送液ポンプ68で矢印R方向に高圧液体をパッカー66に送液することにより前記スラリーをカラム主体70内へ送り、充填剤をパッカー主体74内に充填する。
【0010】
しかし、特にカラム主体70の内径が0.3mm以下のミクロカラムなどに充填剤を高圧充填する場合、充填終了後に系内残圧を常圧に戻すのに時間がかなり掛かる。
【0011】
この時間は数時間に及ぶ場合がある。この問題を解決するために、表面電荷を持たせた充填剤を電場を印加して電気移動度によりカラム主体中に移動、蓄積させる方法などがある(例えば特許文献1参照)。しかし、この方法は高電圧を用いるので装置が煩雑になる。
【特許文献1】特開平7−83898号公報 (特許請求の範囲、段落番号[0002]〜[0005])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明者らは、上記問題を解決するため種々検討するうちに、高圧送液ポンプを用いるHPLC用カラムの充填装置において、パッカーと高圧送液ポンプとの間を連結する配管に分流抵抗管を設けて、充填剤を未充填カラムに充填している間に常時液体を一部分流して外部に排出し続けることにより、充填剤を充填終了後に充填装置内残圧を常圧に戻す時間を大幅に短縮でき、HPLC用カラムの製造効率を向上させることができることを見いだした。従って本発明の目的とするところは、上記問題を解決したHPLC用カラムの充填装置及び充填方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成する本発明は、以下に記載するものである。
【0014】
〔1〕 液体を送液する高圧送液ポンプと、パッカーと、前記ポンプとパッカーとを連結する送液配管とを有し、下記(1)〜(3)の何れかの場合、
(1)粒子径3μm以上5μm以下の充填剤を内径0.3mm以下、長さ50mm以上の未充填カラムに充填する場合、
(2)粒子径2μm以上3μm未満の充填剤を内径2.1mm以下、長さ50mm以上の未充填カラムに充填する場合、
(3)粒子径2μm未満の充填剤を内径3.0mm以下、長さ50mm以上の未充填カラムに充填する場合、
に用いる高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置において、前記送液配管、高圧送液ポンプ吐出側、又はパッカー上部に液体の一部を外部に放出する分流抵抗管の一端を連結してなる高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置。
【0015】
〔2〕 〔1〕に記載の高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置を用いた高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填方法であって、充填剤を溶媒に分散させたスラリーをパッカー内に供給した後、高圧送液ポンプにより10〜100MPaの圧力で液体をパッカーに送液すると共に、分流抵抗管から液体を排出しながら充填剤をカラムに充填することを特徴とする高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填方法。
【0016】
〔3〕 分流抵抗管から排出される排出液量とパッカーへの送液量との比が、充填剤の充填終了時で2:1〜10000:1である〔2〕に記載の高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填方法。
【発明の効果】
【0017】
本発明のHPLC用カラムの充填装置及び充填方法によれば、パッカーと高圧送液ポンプとの間を連結する配管に分流抵抗管を設けているので、充填終了後に充填装置内残圧を常圧に戻す時間を大幅に短縮でき、HPLC用カラムの製造効率を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明の液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置の一例を示す概略図である。
【0019】
図1において、2はHPLC用カラムの充填装置であり、パッカー6と、高圧送液ポンプ8とが設けられている。パッカー6と高圧送液ポンプ8との間の送液配管10で連結されている。前記送液配管10には分流抵抗管12の一端が送液配管10から分岐して連結されている。
【0020】
充填用カラム4は、充填剤が未だ充填されていない、いわゆる空カラムで、カラム主体14と、カラム主体14の一端(下端)に取りつけられたエンドフィッティング16とからなる。カラム主体14の寸法と、これに充填する充填剤との組合せは下記の通りである。
(1)充填剤の粒子径3μm以上5μm以下の場合:カラムの内径0.3mm以下、長さ50mm以上。
(2)充填剤の粒子径2μm以上3μm未満の場合:カラムの内径2.1mm以下、長さ50mm以上。
(3)充填剤の粒子径2μm未満の場合:カラムの内径3.0mm以下、長さ50mm以上。
これらにおいて、(1)はミクロカラムと言われるカラムに相当し、(2)はミクロカラム又はセミミクロカラムと言われるカラムに相当し、(3)はミクロカラム、セミミクロカラム又はコンベンショナルカラムと言われるカラムに相当する。
【0021】
なお、カラムにはヒューズドシリカキャピラリーの末端にフィルターが入っていてエンドフィッティングのないものなど各種のものがあるが、本発明においては何れのカラムも対象とするものである。
【0022】
パッカー6は、円筒状のパッカー主体18と、その下端側に取りつけられたアタッチメント20と、その上端側に取りつけられたアタッチメント22とからなる。パッカー主体18の内径は1.0〜20mmが好ましく、パッカー主体18の長さは30〜150mmが好ましい。
【0023】
アタッチメント20を介装して、充填用カラム14の上端と、パッカー6の下端とは液密に連結されている。アタッチメント20を介装して、パッカー6の上部と送液配管10とは液密に連結されている。
【0024】
高圧送液ポンプ8としては、プランジャー式ポンプ、増圧式ポンプ等の加圧ポンプを用いることができる。
【0025】
分流抵抗管12は、ティー等の分岐手段(スプリッター)24で送液配管10に連結されている。分流抵抗管12としては、その内径が好ましくは100μm以下、更に好ましくは10〜50μm、その長さが好ましくは100mm〜10mのキャピラリーを用いることができる。
【0026】
分岐抵抗管12から外部に流出する液体量と充填用カラム14に送る液体量との割合(スプリット比)は任意であり、製造されるカラムの性能がスプリット比に依存することは通常ない。但し、スプリット比が大きくなりすぎて充填圧力が上がらない場合を除く。本発明においてスプリット比は、充填終了時での値を採用した。
【0027】
このHPLC用カラムの充填装置2を用いて、カラム主体14内に充填剤を充填してHPLC用カラム4を製造する場合、充填終了後に系内残圧を常圧に戻す時間を大幅に短縮でき、HPLC用カラムの製造効率を向上することができる。
【0028】
以下、本発明の液体クロマトグラフィー用カラムの充填方法を、図1に沿って説明する。
【0029】
図1のHPLC用カラムの充填装置2において、カラム主体14の一端(下端)にエンドフィッティング16を取りつける。充填用カラム14の他端(上端)にはアタッチメント20を取りつけ、アタッチメント20にはパッカー主体18の一端(下端)を取りつける。
【0030】
このパッカー主体18内に、充填剤を溶媒に分散させたスラリーを供給する。その後、パッカー主体18の他端側(上部)にアタッチメント22を取りつけてパッカー6を形成させると共に、アタッチメント22には送液配管10を液密に連結させる。
【0031】
分流抵抗管12の取付箇所は、送液配管10の何れの箇所でも良い。更には、パッカー6の上部や、高圧送液ポンプ8の液体吐出口に取付けても良い。
【0032】
次いで、高圧送液ポンプ8から矢印P方向に10〜100MPaの圧力で液体を連続的に送ることによりパッカー主体18の前記スラリーをパッカー主体18からカラム主体14内へ送液して充填剤を充填する。この送液中は常に所定の分流比で分割された液体が、分岐抵抗管12の出口側から外部に排出され続けている。
【0033】
充填終了後、高圧送液ポンプ8を停止すると、パッカー6内に圧力が残っていても分流抵抗管12から液体が矢印Q方向に排出されているので、パッカー6内の圧力は短時間に低下する。
【0034】
分流抵抗管12から排出される排出液量とパッカー6への送液量との比は、充填剤の充填終了時で2:1〜10000:1であることが好ましい。
【実施例】
【0035】
実施例1及び2
図1及び以下に示す充填装置を用いて、HPLC用カラム4を製造した。
【0036】
<充填装置>
カラム主体14は、実施例1では、New Objective 社のインテグラルフリット(内径0.1mm)を長さ170mmにカットしたものを用い、実施例2では、内径0.075mm、長さ150mmのものを用いた。
【0037】
充填剤は、実施例1及び2の何れも、財団法人化学物質評価研究機構製L−column ODS(粒子径3μm)]を用いた。
【0038】
パッカー主体18は、実施例1及び2の何れも、内径1.0mm、長さ50mmのものを用いた。
【0039】
スプリッター24は、実施例1及び2の何れも、ステンレススチール製のティーを用いた。
【0040】
分流抵抗管12は、実施例1では、内径0.02mm、長さ500mmのヒューズドシリカキャピラリーを用い、実施例2では、内径0.05mm、長さ1500mmのヒューズドシリカキャピラリーを用いた。
【0041】
高圧送液ポンプ8は、実施例1では、プランジャー式ポンプ(日本分光社製MICRO21PU−01)を用い、実施例2では、増圧式ポンプを用いた。
【0042】
<充填操作>
カラム主体14の下端にエンドフィッティング16を取りつけ、充填用カラム14の上端にはアタッチメント20を取りつけ、アタッチメント20にはパッカー主体18の下端を取りつけた。
【0043】
このパッカー主体18内に、充填剤をクロロホルムに分散させたスラリーを供給した。その後、パッカー主体18の上部にアタッチメント22を取りつけてパッカー6を形成させると共に、アタッチメント22には送液配管10を液密に連結させた。
【0044】
このパッカー6と高圧送液ポンプ8との間に取りつけた送液配管10には、分流抵抗管12がティー24で連結されている。
【0045】
高圧送液ポンプ8から矢印P方向に32MPa(ゲージ圧)の圧力を掛けて前記スラリーをパッカー主体18からカラム主体14内へ45分送液して充填剤を充填した。
【0046】
パッカー主体18と分流抵抗管12とを流れる液体の流量比は、充填剤の充填開始10分後から充填終了時まで殆ど変化がなく、実施例1で1:10、実施例2で1:25であった。
【0047】
<常圧に戻るまでの時間の測定>
充填終了後、パッカー6内残圧32MPa(ゲージ圧)が大気圧に戻るまでの時間を測定した。
【0048】
上記測定の結果、大気圧に戻るまでの時間は、実施例1で12分、実施例2で40分であった。
【0049】
<カラム効率の測定>
カラム効率は、図2及び以下に示す測定装置を用い、ナフタレンの理論段数として測定した。
【0050】
図2において、32はカラム効率を測定するために用いた高速液体クロマトグラフィーである。送液方向順に送液ポンプ34、インジェクター36、スプリッター38、測定用のカラム40、UV検出器42が設けられている。
【0051】
測定用のカラム40は、カラム主体44と、カラム主体44のスプリッター38側の端部に取りつけられたエンドフィッティング46と、カラム主体44のUV検出器42側の端部に取りつけられたエンドフィッティング48とから構成されている。
【0052】
配管の内径×長さは、インジェクター36とスプリッター38との間の配管50で0.050mm×50mm、スプリッター38とエンドフィッティング46との間の配管52で0.025mm×50mm、エンドフィッティング48とUV検出器42との間の配管54で0.050mm×50mmである。
【0053】
スプリッター38に接続された分流抵抗管56としては、実施例1では、内径0.05mm、長さ1500mmのヒューズドシリカキャピラリーを用い、そのときのスプリット比(スプリッター38において分流抵抗管56と配管52とに分流される液体の流量比)は10:1であり、実施例2では、内径0.02mm、長さ500mmのヒューズドシリカキャピラリーを用い、そのときのスプリット比は25:1であった。
【0054】
上記測定用のカラム40について、実施例1では、送液する液体(移動相)にアセトニトリル(ACN)/水=60/40(容積基準)を用い、流量6μL/分(配管52に分流された液体の流量で600nL/分)、室温(25℃)、インジェクター36に注入した試料:ナフタレンを上記移動相に溶解したナフタレン濃度0.1容量%の溶液10nL(配管52に分流された液体での容量で1nL)、検出条件:UV254nm(6nLセル使用)で、カラム効率を測定した。その結果、実施例1のカラム効率はナフタレンの理論段数で15936段数であった。
【0055】
上記測定用のカラム40について、実施例2では、移動相にアセトニトリル(ACN)/水=60/40(容積基準)を用い、流量5μL/分(配管52に分流された液体の流量で200nL/分)、室温(25℃)、インジェクター36に注入した試料:ナフタレンを上記移動相に溶解したナフタレン濃度0.1容量%の溶液10nL(配管52に分流された液体での容量で0.4nL)、検出条件:UV254nm(6nLセル使用)で、カラム効率を測定した。その結果、実施例2のカラム効率はナフタレンの理論段数で9900段数であった。
【0056】
比較例1及び2
図3に示す充填装置、即ちスプリッター及び分流抵抗管が備えられていない充填装置を用いた以外は、それぞれ実施例1及び2と同様に操作して、比較例1及び2のHPLC用カラム64を製造した。
【0057】
充填終了後、系内残圧32MPa(ゲージ圧)が大気圧に戻るまでの時間は、比較例1で55分、比較例2で70時間と、それぞれ実施例1及び2と比較してかなりの時間が掛かった。
【0058】
なお、HPLC用カラム64について、比較例1のカラム効率はナフタレンの理論段数で15631段数、比較例2のカラム効率はナフタレンの理論段数で9300段数と、それぞれ実施例1及び2と比較して殆ど変化がみられなかった。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置の一例を示す概略図である。
【図2】カラム効率を測定するために用いた高速液体クロマトグラフィーを示す概略図である。
【図3】従来の高圧で充填するミクロカラムの充填装置の一例を示す概略図である。
【図4】高速液体クロマトグラフィー用カラム構造の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
【0060】
2、62 高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置
4、64 充填用カラム
6、66 パッカー
8、34、68 高圧送液ポンプ
10、80 パッカーと高圧送液ポンプとの間の送液配管
12、56 分流抵抗管
14、44、70、102 カラム主体
16、46、48、72、104、106 エンドフィッティング
18、74 パッカー主体
20、22、76、78 アタッチメント
24、38 スプリッター
32 カラム効率を測定するために用いた高速液体クロマトグラフィー
36 インジェクター
40 カラム効率測定用のカラム
42 UV検出器
50 インジェクターとスプリッターとの間の配管
52 スプリッターとエンドフィッティングとの間の配管
54 エンドフィッティングとUV検出器との間の配管
108 充填剤
110、112 フィルター
114、116 螺子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を送液する高圧送液ポンプと、パッカーと、前記ポンプとパッカーとを連結する送液配管とを有し、下記(1)〜(3)の何れかの場合、
(1)粒子径3μm以上5μm以下の充填剤を内径0.3mm以下、長さ50mm以上の未充填カラムに充填する場合、
(2)粒子径2μm以上3μm未満の充填剤を内径2.1mm以下、長さ50mm以上の未充填カラムに充填する場合、
(3)粒子径2μm未満の充填剤を内径3.0mm以下、長さ50mm以上の未充填カラムに充填する場合、
に用いる高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置において、前記送液配管、高圧送液ポンプ吐出側、又はパッカー上部に液体の一部を外部に放出する分流抵抗管の一端を連結してなる高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置。
【請求項2】
請求項1に記載の高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填装置を用いた高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填方法であって、充填剤を溶媒に分散させたスラリーをパッカー内に供給した後、高圧送液ポンプにより10〜100MPaの圧力で液体をパッカーに送液すると共に、分流抵抗管から液体を排出しながら充填剤をカラムに充填することを特徴とする高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填方法。
【請求項3】
分流抵抗管から排出される排出液量とパッカーへの送液量との比が、充填剤の充填終了時で2:1〜10000:1である請求項2に記載の高速液体クロマトグラフィー用カラムの充填方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−298455(P2007−298455A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−127945(P2006−127945)
【出願日】平成18年5月1日(2006.5.1)
【出願人】(000173566)財団法人化学物質評価研究機構 (14)