説明

鳥獣駆逐装置および鳥獣駆逐方法

【課題】カラスなどの野生の鳥や猿やイノシシなどの動物を駆逐し、農作物の被害の防止を可能とする鳥獣駆逐装置を提供する。
【解決手段】鳥獣撃退装置は、第1及び第2の発振回路10,12、カウンタ11、指定値生成回路13、比較回路16、出力回路17、音声出力手段18、遅延回路15及び初期値変更回路14から成り、周波数が異なる音声信号を階段状に変化させて出力するとともに、当該周波数の切り替え時に、高周波の音声信号パルスを突発的に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野生の鳥獣を駆逐する鳥獣駆逐装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラスなどの野生の鳥や猿やイノシシなどの野生の動物が、田畑や農園の農作物に大きな被害を与えていることが新聞やテレビで報道されている。
【0003】
最近では、クマやサル、イノシシなどが、住宅地に現れて人間の生活が脅かされるような事件も、珍しくなくなっている。
【0004】
さらに、鹿などが増えすぎて山林の貴重な植物が食い荒らされるといった被害も報告されている。
【0005】
そこで、これらの被害を防止するために、さまざまな方法による鳥獣駆逐装置が提案されている。
【0006】
そのうちの一方法として、音の変化により鳥獣を駆逐する装置が、下記特許文献に提案されている。
【特許文献1】特開昭51−69067
【特許文献2】特開2003−304797
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来、提案された鳥獣駆逐装置を用いた場合、一時的に鳥獣を追い払うことができても、継続的に鳥獣を駆逐することはできていないようである。
【0008】
本発明は、かかる課題に鑑み、本願発明者が装置を試作しながら、数年にわたり、イノシシが出没する現場やサルが畑を荒らす現場、さらにカラスが作物を食い荒らす現場に出掛けて実験を繰り返し、その結果、漸くにして創作された鳥獣駆逐装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
鳥獣駆逐装置によれば、第1の発振回路と、前記第1の発振回路の出力信号のパルス数をカウントするカウンタと、前記カウンタがカウントすべき値を指定する指定値生成回路と、前記指定値生成回路の指定値を、所定の時間ごとに変更する第2の発振回路と、前記カウンタのカウント値と、前記指定値生成回路の指定値とを比較し、前記カウント値が前記指定値に達したとき、パルス信号を出力するとともに、前記カウンタをリセットする比較回路と、前記比較回路のパルス信号を増幅する出力回路と、前記出力回路のパルス信号を音声に変換する音声変換手段と、前記指定値生成回路の指定値を、前記比較回路に伝達する時間を遅らせる遅延回路と、前記遅延時間の間、前記カウンタの初期値を変更する初期値変更回路とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
鳥獣駆逐装置によれば、特定の周波数を階段状に変化させたパルス信号の音声を出力するとともに、当該周波数と異なる周波数、例えば高い周波数のパルスの音声を突発的に出力する。
【0011】
実験によれば、このような音波を聞いた鳥獣は脅威を抱いて、音波が聞こえる範囲には二度と近づくことができないほどの効果を示した。
【0012】
本願発明の鳥獣駆逐装置によれば、農地、果樹園、山林に設置することにより、農作物の被害を防止することができる。
【0013】
また、飛行場に設置すれば、鳥を追い払うことができるので、鳥をエンジンに吸い込んで起こる航空機事故などを防ぐことも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について、図1〜図8を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、実施形態に係る鳥獣駆逐装置の全体構成を示すブロック図である。
【0016】
(1)周波数が階段状に変化する基本的音声出力の説明
図1、図3で示すように、第1の発振回路10から、1MHzのクロックパルス信号aが出力される。カウンタ11は、第1の発振回路10のクロックパルスをカウントし、計数したカウント値bを16ビット表示で出力する。カウント値bは、比較回路16の一方の入力に入力される。
【0017】
一方、第2の発振回路12からは、図1、図4に示すように、100Hzのクロックパルス信号cが出力され、指定値生成回路13に入力される。指定値生成回路13では、第2の発振回路12から出力されるパルスを一個、入力するたびに、図2に示すような式に従って演算し、指定値dを出力する。演算の結果が小数点を含む場合、小数点以下は四捨五入され、整数に置き換えられる。
【0018】
図2に示すように、パルスが入力する前の指定値dは「50」である。入力パルスの個数によって指定値dは決まり、200個目のパルスが入力したときの指定値dは「10」である。
【0019】
指定値生成回路13で生成された指定値dは、いったん、遅延回路15に入力され、指定値hが一定時間τだけ遅れて、比較回路16の他方の入力に入力される。
【0020】
比較回路16では、遅延回路15から出力された整数の指定値 hと、カウンタ11から出力されるカウント値 bが、逐次、比較される。
【0021】
カウント値 bが指定値hに達してその値が一致すると、図5に示すように、比較回路16から一致信号iが出力される。そして、一致信号iが出力回路17に入力すると、図6に示すように、一致信号iは出力回路17のトリガー信号として働く。これにより、出力回路17の出力jの出力レベルは、一致信号iが入力するたびに反転する。
【0022】
また、比較回路16から一致信号iが出力されるとき、これに同期して、リセット信号k がカウンタ11のリセット入力に入力して、カウンタ11をリセットする。
【0023】
(A)指定値dが「50」の場合
指定値が「50」であると仮定すると、カウンタ11は、発振回路10が出力する1MHzのクロックパルスを50個、計数するたびにリセットされ、比較回路16から20KHzの一致信号iが出力される。これにより、出力回路17からは、10KHzのパルスが出力されるから、音声出力手段(例えば、スピーカー)18から10KHzのパルスに対応した音声が出力される。
【0024】
(B)指定値dが「10」の場合
指定値dが「10」であると仮定すると、カウンタ11は、発振回路10が出力する1MHzのクロックパルスを10個、計数するたびにリセットされ、比較回路16から100KHzの一致信号iが出力される。これにより、出力回路17からは、50KHzのパルスが出力されるから、音声出力手段18から50KHzのパルスに対応した音声が出力される。
【0025】
一般的に言えば、100Hzの発振回路12のパルス信号が指定値生成回路13にn個、入力するとき、指定値較回路16から出力される指定値dは、図2の一般式で演算され、音声出力手段18からは、指定値dに従った周波数の音声が、順次、出力される。
【0026】
なお、図2に示す演算式は一実施形態であって、演算式は種々、変更可能である。また、本実施の形態では、10KHzから50KHzまで増加するようにしているが、50KHzから10KHzまで減少させることも可能である。さらに適宜、単調な増加、減少ではなく、増減を混合させることも可能である。また、最大周波数50KHzや最低周波数10KHzを他の周波数に変更することも可能である。
【0027】
(2)周波数が突発的に高周波に変化する音声出力の説明
次に、指定値較回路16から出力される指定値dが変更されるとき、すなわち、音声出力手段18から出力する音声周波数の値が変わるときに同期して、高周波のパルス信号が出力していることについて説明する。
【0028】
図1、図4および図7に示すように、指定値生成回路13から遅延回路15へ指定値dが出力されるとき、これと同期して、指定値生成回路13から初期値変更回路14へセット信号eが出力される。初期値変更回路14はこのセット信号eにより、カウンタ11の初期値を変更する。
【0029】
これにより、カウンタ11は、変更された初期値からカウント動作を開始することになるので、比較回路16からは一致信号がより多く出力される。この結果、高い周波数の音声となる。
【0030】
初期値変更回路14は、遅延回路15の出力信号gによってリセットされる。出力信号gは遅延回路15から指定値hが出力するとき、これに同期して出力される。したがって、音声出力手段18から、遅延回路15の遅延時間τで定まる時間、高周波数の音声が出力される。
【0031】
たとえば、いま、比較回路16に入力している指定値hが「10」であるとする。この状態において、指定値生成回路13から初期値変更回路14にセット信号eが入力し、カウンタ11の初期値を「0」から「7」に変更したとする。
【0032】
このため、カウンタ11は、それまで初期値「0」から始めていたカウント動作を、「7」から始めることになる。言いかえれば、カウンタ11は、「7」から「10」まで、3個のパルスをカウントするだけで、比較回路16から一致信号を出すことになるから、出力回路17からは高周波のパルス信号が出力する。このようにして、遅延時間τの間、高周波パルス信号が出力する。
【0033】
遅延時間τが経過すると、遅延回路15からリセット信号gが初期値変更回路14に入力するから、カウンタ11の初期値は「0」に戻る。そして、再び、出力回路17からは、高周波パルス信号ではなく、指定値hで定まる周波数のパルスを出力する。
【0034】
以上のように本発明の実施形態によれば、階段状に異なる周波数のパルス信号を出力するとともに、周波数の切り替え時に、高周波の信号パルスを突発的に出力することができる。
【0035】
なお、遅延時間τ、および初期値fは適宜、変更可能である。
【0036】
図8は出力回路17から出力するパルス信号の状態を示す図であり、2秒間の間に、10KHzから50KHzまで、周波数を階段状に変化させ、これを30回繰り返した後、10秒間、出力を停止している。
【0037】
発振停止時間を設けた理由は、奇妙な音を聞いて一端、逃げた動物が立ち止まり、様子を伺っているとき、再び、音を聞いて一目散に逃げて行った実験事実による。
【0038】
なお、発振時間や発振停止時間は、使用状態に応じて、適宜、変更することが可能である。
【0039】
以上のように、実施形態によれば、周波数が切り替わるときに同期して、突発的に高周波の音声信号を作り出している。このため、鳥獣にとって、予想できない、奇異な音を聞き、あるいは感じることになり、鳥獣に対する駆逐効果が増大する。実験によれば、本実施形態の音波を聞いた鳥獣は脅威を覚えるようであり、音を聞いた動物は、音の聞こえる範囲には二度と近づけないようである。
【0040】
(3)実験例
一般農地や果樹園、および養魚場において、本実施形態の鳥獣装置を用いて実験を行った。なお、スピーカーは、オーディオ用として一般用に市販されている、再生音圧レベルが98dB/W(1m)、再生周波数帯域が5kHz〜50kHzの特性を持つものを使用した。
【0041】
表1は、それらの主な実験結果をまとめたものである。これによれば、本実施形態の鳥獣装置がサルやイノシシだけでなく、カラスやサギなどの鳥類にも有効であることを示している。
【0042】
【表1】

【0043】
(実験1)
(I)設置場所 福島県南会津町小塩地内 一般農地
(II)設置期間 平成19年7月初めより一カ月間
(III)設置効果
本装置を設置する前は一週間に1度ぐらい、サルの群れが出没して被害を受けていた。設置後は、全く被害がなくなった。サルだけでなく、カラスなどの被害もほとんどなかった。
【0044】
(実験2)
(I)設置場所 福島県南会津町中荒井地内 果樹園
(II)設置期間 平成19年7月初めより継続使用中である
(III)設置効果
なお、この果樹園では爆音機、クマ用電気柵も併用している。本装置を設置する前は、サルの群れに幾度も柵を越えられて被害に遭っていたが、設置後は、ほとんど被害に遭っていない。設置場所から少し離れた、山側に10mほど上ったところや、下側に200m下がった畑には相変わらず出没しており、被害を出している。現在、夜間も使用しており、クマは近づいていない様子である。またカラス等の鳥類による被害も少なく、畑に人がいなくても安心していられるようになった。
【0045】
(実験3)
(I)設置場所 福島県南会津郡羽塩地内 一般農地
(II)設置期間 平成19年7月初めより随時使用
(III)設置効果
本装置を設置する前は、1カ月に1回の割合でサルの群れが廻ってきて被害に遭っていたが、設置後は、全く被害に遭っていない。200mぐらい先の林までは来ているようだが、畑には近づいてもいない。また堆肥所に来ていたカラスがまったく現れなくなった。
【0046】
(実験4)
(I)設置場所 福島県南会津郡糸沢地内 一般農地
(II)設置期間 平成19年6月初めより継続使用中である
(III)設置効果
田植えの時期に、シカ対策として設置した。水田の近くまで数回出てきている様子だったが、水田の中には入られてなかった。サル対策として畑に使用した。本装置を設置する前は、作付けをしてもサルに荒らされてしまっていたので、作付けをほとんど諦めていた。しかし、設置後は、ほとんど被害が無く、このため本年は、通年作付けができた。一度だけ、100mぐらい先に出没した跡があったが、群れで近寄った形跡は無かった。クマの足跡も見えないし、カラスの被害も全く無い。
【0047】
(実験5)
(I)設置場所 福島県南会津町舘岩たのせ地区
(II)設置期間 平成19年8月末より継続使用中である
(III)設置効果
本装置を設置する前は、サルの群れが月に1〜2回出没していたが、本装置を設置した後は、全く姿を見せない。現在は場所を移動して使用中である。効果は良好である。
【0048】
(実験6)
(I)設置場所 福島県南会津町滝原地内 一般農地
(II)設置期間 平成19年8月初めより1ヶ月間
(III)設置効果
本装置を設置する前は、サルの群れが1週間に1度は出没して被害に遭っていた。とにかくここは群れザルの通り道であった。本装置を設置した後は、設置20日目に畑の隅の豆畑が数匹のサルの被害に遭うも軽微であった。本装置の約100m先の鉄道までは来ている様子が度々見受けられたが、畑には入って来ない。嫌な音なのか、音の聞こえるところを警戒して遠回りしているようである。9月初めに撤去したが、サルにとって、現在(10月末)も嫌な地域なのか出没していない。群れザルの通り道から外れたようである。今回は1台だけだったが、上下2ヶ所に設置をすればより一層の効果があるのではないかと思われる(縦約100m×横約50mの畑)。
【0049】
(実験7)
(I)設置場所 福島県南会津町長野地内 果樹園
(II)設置期間 平成19年8月より継続使用中である
(III)設置効果
クマに対して使用中。現在まで全く被害なし。サルについては単数の固体が近くで見受けられるが、群れとしては近くにいないため不明である。それ以上に、鳥による被害が全く無くなった。特に、カラスが畑に全然近づかない。
【0050】
(実験8)
(I)設置場所 福島県南会津町田島南下原地内 一般農地
(II)設置期間 平成19年8月初めより10月末まで2ヶ月間
(III)設置効果
本装置を設置した後、2週間目に小規模な被害があった。ただ、サルによるものかどうかは不明である。その後は全く被害なし。本装置を設置する前に比べれば、被害は無いに等しい。その他、スイカに来ていたカラスも全く来なくなった。向かい側の電線に列になって止まっていたが、すっかり来なくなった。かなりの効果があったと思われる。
【0051】
(実験9)
(I)設置場所 福島県南会津町古内地内 果樹園
(II)設置期間 平成19年10月初めより継続使用中である
(III)設置効果
昨年は、群れザルが頻繁に出没して、収穫が全くといっていいほど無かった。爆音機や柵などは一切設置せず無防備なのだが、今年、本装置を設置した後は1ヶ月の間に2度ほど被害に遭うも、昨年に比べれば格段に少なくなった。本装置は間違いなく有効だと思われる。
【0052】
(実験10)
(I)設置場所 福島県南会津町帯沢地内 養魚場
(II)設置期間 平成19年10月初めより継続使用中である
(III)設置効果
アオサギ、ゴイサギに対して試験中である。本装置を設置する前は、池の周りに降りて来て魚を狙っていたが、本装置を設置した後は、近くの木の上に止まるも、池の淵には降りてくる様子はない。現在、継続して調査中である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態に係る鳥獣駆逐装置のブロック構成を示す図である。
【図2】第2の発振回路12の出力パルス、指定値生成回路13の指定値、出力回路17のパルス信号の周波数の関係を表す図である。
【図3】第1の発振回路10のパルス信号aと、カウンタ11の出力するパルス信号bのタイミングチャートである。
【図4】第2の発振回路12のパルス信号cと、指定値生成回路13の指定値d(16ビット表示)と、遅延回路16の指定値h(16ビット表示)と、同期信号eのタイミングチャートである。
【図5】カウンタ11のカウント値(16ビット表示)と、遅延回路16の指定値h(16ビット表示)、比較回路16の出力するパルス信号のタイミングチャートである。
【図6】比較回路16の出力するパルス信号iと、出力回路17の出力するパルス信号jのタイミングチャートである。
【図7】指定値生成回路13の出力信号eと、遅延回路16の出力信号gと、初期値変更回路14の出力(16ビット表示)と、遅延回路15の出力(16ビット表示)と、出力回路17の出力するパルス信号jの周波数領域のタイミングチャートである。
【図8】10KHzから50KHzまで上昇する周波数変化を繰り返した後、一定時間、発振を停止する出力回路17のパルス信号jの周波数変化の状態を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
10・・・第1の発振回路
11・・・カウンタ
12・・・第2の発振回路
13・・・指定値生成回路
14・・・初期値変更回路
15・・・遅延回路
16・・・比較回路
17・・・出力回路
18・・・音波出力手段
a・・・第1の発振回路10から出力するパルス信号
b・・・カウンタ11のカウント値(16ビット表示)
c・・・第2の発振回路12から出力するパルス信号
d・・・指定値生成回路13から出力する指定値(16ビット表示)
e・・・指定値生成回路13から出力する初期値変更回路14のセット信号
f・・・初期値変更回路14から出力するカウンタ11の初期値(16ビット表示)
g・・・遅延回路15から出力する初期値変更回路14のリセット信号
h・・・遅延回路15から出力する指定値(16ビット表示)
i・・・比較回路16から出力するパルス信号
j・・・出力回路17から出力するパルス信号
k・・・比較回路16から出力するカウンタ11のセット信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の発振回路と、
前記第1の発振回路の出力信号のパルス数をカウントするカウンタと、
前記カウンタがカウントすべき値を指定する指定値生成回路と、
前記指定値生成回路の指定値を、所定の時間ごとに変更する第2の発振回路と、
前記カウンタのカウント値と、前記指定値生成回路の指定値とを比較し、前記カウント値が前記指定値に達したとき、パルス信号を出力するとともに、前記カウンタをリセットする比較回路と、
前記比較回路のパルス信号を増幅する出力回路と、
前記出力回路のパルス信号を音声に変換する音声変換手段と、
前記指定値生成回路の指定値を、前記比較回路に伝達する時間を遅らせる遅延回路と、
前記遅延時間の間、前記カウンタの初期値を変更する初期値変更回路とを有することを特徴とする鳥獣駆逐装置。
【請求項2】
前記第2の発振回路の発振周波数は、前記第1の発振回路の発振周波数よりも低いことを特徴とする、請求項1に記載の鳥獣駆逐装置。
【請求項3】
前記指定値生成回路の指定値は、第1の周波数から第2の周波数まで階段状に増加し、第2の周波数に達すると、第1の周波数に戻るように、変更されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鳥獣駆逐装置。
【請求項4】
前記指定値生成回路の指定値は、第2の周波数から第1の周波数まで階段状に減少し、第1の周波数に達すると、第2の周波数に戻るように、変更されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鳥獣駆逐装置。
【請求項5】
前記第1の周波数から第2の周波数まで、または前記第2の周波数から第1の周波数に達するまでの時間を一単位とし、所定単位数の時間を経過したとき、一定時間、停止するという一連の動作を、繰り返すことを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の鳥獣駆逐装置。
【請求項6】
前記第2の発振回路の出力信号の周波数は100Hzであることを特徴とする請求項2に記載の鳥獣駆逐装置。
【請求項7】
前記第1の周波数は10kHzであり、前記第2の周波数は50kHzであることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の鳥獣駆逐装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−159943(P2009−159943A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−242452(P2008−242452)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(507409014)有限会社 アンナカ (2)
【Fターム(参考)】