説明

麦若葉の収穫機

【課題】刈り取った麦若葉を、収納袋に万遍なく供給して均等に充填することができるものとし、収穫作業の能率を高める。
【解決手段】刈取前処理装置(2)に搬送始端部(3a)を接続した第一コンベヤ装置(3)を設け、該第一コンベヤ装置(3)から麦若葉を受継いで搬送する第二コンベヤ装置(4)の搬送始端部(4a)を第一コンベヤ装置(3)の搬送終端部(3b)に臨ませ、該第二コンベヤ装置(4)の搬送終端部(4b)を走行車体(1)の後部上方位置にまで延長して排出口(5)を開口し、該第二コンベヤ装置(4)の搬送始端部(4a)側を支持機枠(6)に横軸(7)で回動自在に枢着し、該第二コンベヤ装置(4)の横軸(7)中心の回動によって前記排出口(5)を前後に位置調節する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、麦若葉の収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から大麦の若葉を収穫する収穫機は、例えば、特開2002−305933号公開特許公報によって公開されている。該公報に開示されている麦若葉の収穫機は、
「葉茎稈刈取装置2と、該葉茎稈刈取装置2で刈り取られた葉茎稈を、搬送する搬送装置34と、搬送されてきた麦若葉を、後処理に適する長さに切断する切断装置4と、切断装置4で切断された葉茎稈を梱包体の開口部に案内する案内装置6とから構成されている。」
そして、該公報に記載された発明は、
「例えば、40〜50cmの背丈の麦若葉を収穫し、その長さのまま梱包袋等に収納すれば、一つの袋におさまる収穫された麦若葉の量が比較的少なく、すぐに梱包袋がいっぱいになるために、その都度梱包袋を取替えしなければならず、収穫作業に時間と人手がかかるという問題がある。それゆえに、この発明の主たる目的は、葉茎稈を収穫し、収穫された葉茎稈を収穫に適する長さに整え、一度に多くの収穫物を梱包することができる葉茎稈収穫機を提供することである。」
と、公知技術の目的が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−305933号公開特許公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、この種の麦若葉の収穫機は、最終コンベヤ装置の排出口から麦若葉を放出して収納袋に収納するとき、排出位置の変更調節ができないために、収納袋への麦若葉の落下位置が一箇所に集中して袋の中に万遍なく充填することができない課題があった。そのため、収納袋は、万遍なく袋全体に均等に充填できないために、すぐに満杯の状態になって警報等が発せられ、交換する必要があった。
【0005】
更に、前部の刈取前処理装置から後部の高い位置にある収納袋の開口まで麦若葉を搬送する装置(特許文献1参照)は、通常、第一、及び第二の二つのコンベヤ装置を利用して搬送するが、その場合、第一コンベヤ装置よりも第二コンベヤ装置の傾斜度を急傾斜にして高く持ち上げ搬送する構成であるから、第二コンベヤ装置は、強力に麦若葉を持ち上げながら搬送する必要があり、第一コンベヤ装置と同一のコンベヤでは、第二コンベヤの搬送作用が不足し、停滞や詰まりの元になる課題があった。
【0006】
したがって、本件出願の発明は、第二コンベヤ装置の構成を、第一コンベヤ装置の構成より強力に搬送作用ができる構成を採用している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じる。
請求項1記載の発明は、走行車体(1)の前部に麦若葉を刈り取る刈取前処理装置(2)を装備し、該刈取前処理装置(2)に搬送始端部(3a)を接続した第一コンベヤ装置(3)を走行車体(1)の上方に延長し、該第一コンベヤ装置(3)から麦若葉を受継いで搬送する第二コンベヤ装置(4)の搬送始端部(4a)を前記第一コンベヤ装置(3)の搬送終端部(3b)に臨ませ、該第二コンベヤ装置(4)の搬送終端部(4b)を前記走行車体(1)の後部上方位置にまで延長して排出口(5)を開口し、該第二コンベヤ装置(4)の搬送始端部(4a)側を支持機枠(6)に横軸(7)で回動自在に枢着し、該第二コンベヤ装置(4)の横軸(7)中心の回動によって前記排出口(5)を前後に位置調節する構成としたことを特徴とする麦若葉の収穫機とした。
【0008】
第二コンベヤ装置(4)の傾斜角度を調節可能にして、搬送終端部(4b)に開口した排出口(5)を前後に位置調節して、収納袋への麦若葉の落下位置が一箇所に集中しないで袋の中に万遍なく、しかも均等に充填することができるものとしている。
【0009】
請求項2に記載した発明は、前記第二コンベヤ装置(4)は、コンベヤケース(8)の内部において、下側に麦若葉を載置して移送するベルトコンベヤ(9)を設け、該ベルトコンベヤ(9)の上側に、該ベルトコンベヤ(9)側に向けて搬送ラグ(10)を突出させたラグ付きコンベヤ(11)を設けたことを特徴とする請求項1記載の麦若葉の収穫機とした。
【0010】
第一コンベヤ装置(3)に比較して急傾斜とした第二コンベヤ装置(4)を、麦若葉を載置して移送するベルトコンベヤ(9)を下側に配置し、その上側に、該ベルトコンベヤ(9)側に向けて搬送ラグ(10)を突出させて構成したラグ付きコンベヤ(11)を配置して、上下二つのコンベヤ(9,11)によって麦若葉を強制的に上方に搬送する構成として、搬送能力を高めて作用を確実にした。
【0011】
つぎに、請求項3に記載した発明は、前記第二コンベヤ装置(4)の搬送終端部(4b)に開口した排出口(5)には、麦若葉の排出位置を規制案内するシューター(12)を設け、該シューター(12)の規制案内角度を調節可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の麦若葉の収穫機とした。
【0012】
麦若葉の排出位置の調節をして、麦若葉を収納袋の全体に満遍なく、しかも、均等に充填できるようにしたものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によると、第二コンベヤ装置(4)の傾斜角度を調節可能にしているから、搬送終端部(4b)に開口した排出口(5)を、前後に位置調節ができ、収納袋へ供給して充填する麦若葉の落下位置を一箇所に集中しないで、袋の中に万遍なく供給して、均等に充填することができ、麦若葉の収穫作業の能率を高めることができる。
【0014】
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、第一コンベヤ装置(3)に比較して急傾斜とした第二コンベヤ装置(4)を、麦若葉を載置して移送するベルトコンベヤ(9)を下側に配置し、その上側に、該ベルトコンベヤ(9)側に向けて搬送ラグ(10)を突出させて構成したラグ付きコンベヤ(11)を配置した上下二つのコンベヤ(9)(11)によって麦若葉を挟んだ状態で強制的に上方に搬送する構成としているから、搬送能力が大幅に向上し、収穫した麦若葉を傾斜角度の急な第二コンベヤ装置(4)内であっても、停滞したり、詰まらせることなく確実に搬送して上部の排出口(5)から収納袋に充填でき、麦若葉の収穫作業の能率を向上させることができる。
【0015】
請求項3記載の発明によると、上記請求項1の発明の効果に加えて、排出口(5)の外に設けたシューター(12)の角度を調節可能に構成しているから、麦若葉を収納袋に供給する位置をより精度の高い調節が可能となり、麦若葉を収納袋の全体に満遍なく、しかも、均等に充填でき、収穫作業の能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】麦若葉収穫機の側面図
【図2】麦若葉収穫機の平面図
【図3】麦若葉収穫機の一部を破断した平面図
【図4】麦若葉収穫機の側面図
【図5】第二コンベヤ装置の他の実施例の平面図
【図6】前図5の第二コンベヤ装置の内部を示す側面図
【図7】第一、及び第二コンベヤ装置の受継ぎ部分を示す側面図
【図8】第二コンベヤ装置の搬送終端部にスクレパーを設けた斜面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、麦若葉の収穫機は、図1、乃至図4に示すように、左右一対のクローラ15,15を装備した走行車体1の前部に刈取前処理装置2を設けているが、この刈取前処理装置2は、図面からも解るように、従来から広く普及している汎用型コンバインの刈取前処理装置と同様の構成となっている。
【0018】
すなわち、刈取前処理装置2は、横広いテーブル16上に掻込みオーガー17が横軸で軸架され、その前側の低部に、テーブル16の横幅と同等の刈幅の刈取装置18を設け、その上方で前方位置には、掻込みリール20を軸架した構成としている。21,21は左右の分草杆である。
【0019】
このように構成した刈取前処理装置2は、一連の伝動機構によって各装置を伝動可能に接続し、駆動する構成となっている。
そして、刈取前処理装置2は、収穫機が麦若葉の圃場内を前進すると、左右両側の分草杆21,21によって麦若葉が分草され、刈幅内に誘導された麦若葉が上方で掻込み回転を続けている掻込みリール20によってテーブル16側に掻き込まれ、まず、株元に近い部分が刈取装置18によって刈り取られ、すぐ後方の掻込みオーガー17側に供給される。そして、掻込みオーガー17は、前側から供給された麦若葉を回転している螺旋胴によって集めながら順次テーブル16の左側(第一コンベヤ装置3の搬送始端部3a側)へ強制的に搬送する。
【0020】
つぎに、第一コンバヤ装置3は、図面に示すように、箱状の第一コンベヤケース22の内部に、搬送ラグ23を配列したコンベヤ24を、ケース22の上部と下部とに軸架した回転スプロケットに巻き掛けて構成している。そして、第一コンベヤ装置3は、図1に示すように、前記コンベヤケース22の底板側で麦若葉を、前記搬送ラグ23によって後方に搬送する構成としている。そして、実施例の第一コンベヤ装置3は、図面に示すように、前部低位置の刈取前処理装置2の高さから斜め後方の走行車体1の上方へ搬送できるように傾斜した構成としている。そして、前記搬送ラグ23は、図1に示すように、実施例の場合、側面視で円弧形状の後退角を有する形状に構成している。
【0021】
したがって、実施例の搬送ラグ23は、図面から解るように、第一コンベヤ装置3の搬送終端部3bにおいて、被搬送物である麦若葉をコンベヤ24から離れが良くなって、巻き込み、付き回り等の不具合を防止できる利点がある。
【0022】
つぎに、第二コンベヤ装置4は、図1に示すように、コンベヤケース8の内部において、下側に麦若葉を載置して移送することができるベルトコンベヤ9を上下の回転輪に巻き掛けて設け、そのすぐ上側に、前記ベルトコンベヤ9側に向けて搬送ラグ10を突出させて構成したラグ付きコンベヤ11を設けて構成している。そして、第二コンベヤ装置4は、コンベヤケース8の下部で上側に受入口25を開口して前記第一コンベヤ装置3の搬送終端部3b下側から受継ぎ可能に臨ませ、コンベヤケース8の上部、搬送終端部4bには排出口5を開口した構成としている。
【0023】
そして、第二コンベヤ装置4は、搬送始端部4a側を、支持機枠6に横軸7で回動自在に枢着して、前記排出口5を前後に位置調節ができるように構成している。そして、シューター12は、前記第二コンベヤ装置4の搬送終端部4bに開口している前記排出口5の外側に設け、排出される麦若葉を内面で規制しながら案内して収納袋に供給する構成としている。そして、実施例の場合、前記シューター12は、規制案内する角度を、選択して調節できるように構成しており、麦若葉を排出口5から遠くへ案内したり、すぐ近くに落下させたりして、後述する収納袋27に充填できる。
【0024】
つぎに、実施例の前記第二コンベヤ装置4は、その回転速度を第一コンベヤ装置3より高速にして受継いだ麦若葉を搬送する構成としている。このように、第二コンベヤ装置4を、第一コンベヤ装置3より高速で運転すると、受継ぎ位置における麦若葉の停滞がほとんど発生せず、受継ぎ搬送が整然と行われる優れた利点がある。
【0025】
そして、収納袋受台26は、図面に示すように、走行車体1の後部に連結して設け、収納袋27を載置する構成としている。
以上のように構成した麦若葉の収穫機は、第二コンベヤ装置4の傾斜角度を、支持機枠6に設けた横軸7を調節軸にして排出口5を前後方向に調節して収納袋27へ供給する麦若葉の落下位置を一箇所に集中しないで袋の中に万遍なく供給して、全体に均等に充填することができるものとなった。したがって、収納袋27は、従来のように、偏り充填がなくなったから、袋の容量いっぱいまで使用できるものとなった。
【0026】
そして、実施例は、第一コンベヤ装置3に比較して急傾斜とした第二コンベヤ装置4を、麦若葉を載置して移送するベルトコンベヤ9を下側に配置し、その上側に、該ベルトコンベヤ9側に向けて搬送ラグ10を突出させて構成したラグ付きコンベヤ11を配置した上下二つのコンベヤ9,11によって麦若葉を挟んだ状態で強制的に上方に搬送する構成としている。したがって、第二コンベヤ装置4は、搬送能力が大幅に向上し、収穫して搬送途中の麦若葉をコンベヤケース8内において、停滞したり、詰まることなく確実に搬送して上部の排出口5から収納袋27に充填できるものとなった。なお、従来から知られているように、下側のベルトコンベヤ9に一定の間隔ごとにラグ(図5、及び図6参照)を配列して設け、搬送能力を高めるのは自由である。
【0027】
そして、実施例は、排出口5の外に設けたシューター12の角度を調節可能に構成しているから、麦若葉を収納袋に供給する位置を、より精度の高い調節ができるものとしている。したがって、実施例は、第二コンベヤ装置4の傾斜角度の調節と合わせて、又は単独でも、麦若葉を収納袋27の全体に満遍なく、しかも、均等に充填できるものとなっている。
【0028】
つぎに、図3、乃至図6に示した実施例を説明する。
図5の実施例は、第二コンベヤ装置4に関し、搬送始端部4aの幅を、第一コンベヤ装置3の搬送終端部3bの横幅に合わせて同等の幅に形成し、その後、中間部分から横幅(左右側枠の幅)を広げて構成している。このように構成すれば、第二コンベヤ装置4は、搬送始端部4aでは第一コンベヤ装置3の搬送終端部3bから確実に麦若葉が引き継がれ、その後、左右両側枠が広くなっているから安定した搬送ができるものとなった。
【0029】
又、別構成の場合、第二コンベヤ装置4は、その搬送始端部4aから搬送終端部4bの全搬送工程の横幅を、第一コンベヤ装置3の搬送終端部3bの横幅より広くして受継ぎをより安定させ、確実にする構成でも良い。
【0030】
つぎに、第二コンベヤ装置4の排出口5に排出方向を切替える仕切板を設けた実施例を説明する。
まず、収納袋27は、図示は省略しているが、第二コンベヤ装置4の排出口5から麦若葉を供給する場合、袋内が第一投入部と第二投入部との二つに仕切られており、現行では、二人の補助作業者が、収納袋受台26上に居て袋の両側から支えて、排出口5に対して袋を移動させながら袋側を切り替えて投入する作業をしている。
【0031】
それに対して、実施例は、第二コンベヤ装置4の搬送終端部4bにある排出口5の外側に仕切板を設け、この仕切板を切り替えて、麦若葉の排出方向を切り替えて、定位置にある袋の第一投入部と第二投入部とに順次充填できるようにしたものである。
【0032】
つぎに、図3、乃至図6に示した第二コンベヤ装置4について説明する。
ここに示した第二コンベヤ装置4は、下側のベルトコンベヤ9の搬送面に所定間隔ごとに搬送ラグ30を配列し、コンベヤ9面上に載置した麦若葉が、搬送中に傾斜の下方側に滑り落ちないように係止して上方に搬送する構成としている。そして、第二コンベヤ装置4は、図5、及び図6に示すように、前記ベルトコンベヤ9の上方において、縦方向(コンベヤ9の搬送方向)に沿わせて3本の挟扼杆31,31,31を配置して設け、ベルトコンベヤ9上に麦若葉が塊り状態になって載っている場合、その麦若葉を上側から挟持状態に軽く押えて搬送を促進する構成としている。この場合、3本の挟扼杆31,31,31は、図面に示すように、前記ベルトコンベヤ9の上方において、ベルト9の左右中心に1本を設け、その両側にそれぞれ配置して固定した構成とし、先端部31a,31a,31aを上方にベルトコンベヤ9から離れる側に折り曲げた誘導角を持たせた構成としている。
【0033】
そして、前記先端部31a,31a,31aは、図7に示すように、第一コンベヤ装置3のコンベヤケース22内側に挿し込んで、搬送ラグ23に近づけてスクレパー32としての機能を持たせた構成としている。この場合、実施例は、第一コンベヤ装置3を構成するコンベヤ24の搬送ラグ23が、搬送してきた麦若葉をそのまま係止して、搬送終端部3bから上側の回転方向に持ち回ろうとするのを剥ぎ取って受継ぎ口から下方の第二コンベヤ装置4側に落下させるのである。
【0034】
このように、3本の挟扼杆31,31,31は、先端部31a,31a,31aを、第一コンベヤ装置3のコンベヤケース22内に挿し込んでスクレパー32とすることによって、搬送ラグ23の持ち回りを阻止して確実に受継ぎを行なわせることができる。
【0035】
そして、図8に示した実施例は、第二コンベヤ装置4のベルトコンベヤ9の搬送終端部4bの外側にスクレパー35を設けたものである。
このように構成した第二コンベヤ装置4のベルトコンベヤ9は、搬送終端部4bにおいて、搬送ラグ30が持ち回ろうとする麦若葉を前記スクレパー35によって削り取って持ち回りを阻止し、収納袋27内に供給し充填することができる。
【0036】
したがって、第二コンベヤ装置4のベルトコンベヤ9は、麦若葉を持ち回ったり、ベルト面に付着することがほとんどなくなり、ベルトコンベヤ9の清掃の回数を少なくすることができる利点もある。
【符号の説明】
【0037】
1 走行車体
2 刈取前処理装置
3 第一コンベヤ装置
3a 搬送始端部
3b 搬送終端部
4 第二コンベヤ装置
4a 搬送始端部
4b 搬送始端部
5 排出口
6 支持機枠
7 横軸
8 コンベヤケース
9 ベルトコンベヤ
10 搬送ラグ
11 ラグ付きコンベヤ
12 シューター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体(1)の前部に麦若葉を刈り取る刈取前処理装置(2)を装備し、該刈取前処理装置(2)に搬送始端部(3a)を接続した第一コンベヤ装置(3)を走行車体(1)の上方に延長し、該第一コンベヤ装置(3)から麦若葉を受継いで搬送する第二コンベヤ装置(4)の搬送始端部(4a)を前記第一コンベヤ装置(3)の搬送終端部(3b)に臨ませ、該第二コンベヤ装置(4)の搬送終端部(4b)を前記走行車体(1)の後部上方位置にまで延長して排出口(5)を開口し、該第二コンベヤ装置(4)の搬送始端部(4a)側を支持機枠(6)に横軸(7)で回動自在に枢着し、該第二コンベヤ装置(4)の横軸(7)中心の回動によって前記排出口(5)を前後に位置調節する構成としたことを特徴とする麦若葉の収穫機。
【請求項2】
前記第二コンベヤ装置(4)は、コンベヤケース(8)の内部において、下側に麦若葉を載置して移送するベルトコンベヤ(9)を設け、該ベルトコンベヤ(9)の上側に、該ベルトコンベヤ(9)側に向けて搬送ラグ(10)を突出させたラグ付きコンベヤ(11)を設けたことを特徴とする請求項1記載の麦若葉の収穫機。
【請求項3】
前記第二コンベヤ装置(4)の搬送終端部(4b)に開口した排出口(5)には、麦若葉の排出位置を規制案内するシューター(12)を設け、該シューター(12)の規制案内角度を調節可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の麦若葉の収穫機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−30457(P2011−30457A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−177641(P2009−177641)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】